機動新世紀ガンダムX−21

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385通常の名無しさんの3倍
「ニュータイプが、幻想だと言うのか!?」

ジャミトフ
「馬鹿な!」

シャア
「ファーストニュータイプ自らが、何故そのようなことを言う!?
己を幻と定義するなら、この超常はどう説明する!」

D.O.M.E
「それは、僕にある力によるものだ」

アムロ
「その力こそ、人の革新…! 『ニュータイプ』と呼ばれる力ではないのか!?」

D.O.M.E
「そう思いたい気持ちは理解出来るけど、残念ながらそれは違う」

D.O.M.E
「『人を超えた力』と、『人の革新』とは、別の事なんだ」


D.O.M.E
「かつて、僕らは全ての価値観を失っていた。
道を示すべき大人は沈黙し、平和と豊かさの中で、僕らは『何か』を求め続けていた。
そんな世界で戦争が起きて、やがて『僕』が生まれた」

D.O.M.E
「僕に何故力があったのか、それは僕自身にも分からない。
人が言うように、時代が生んだ突然変異だったのかもしれない。
だけど、僕の力は、道を失った人々にとって、新たなる価値観となってしまった。
それが、『ニュータイプ』という言葉だ」

D.O.M.E
「僕の終わりと共に、『ニュータイプ』という言葉も消えるべきだった。
けれども、それに囚われてしまった人々は、その『次』を求めてしまった」

ジャミトフ
「ニュータイプは未来を創らないのか!?」

D.O.M.E
「そうだ。
それと同時に、過去にしがみつき、それを利用する事しか考えなかった者にも、未来は創れない」

ジャミトフ
「うっ…」

シャア
「私にとって『ニュータイプ』とは、棄民政策を取られたスペースノイドを救済するため、
ジオンの大義を遂行するために、信じるべきものなのだ!
今になって『否定しろ』と言われても、それは不可能だ!」

D.O.M.E
「君自身がそれに陥っている限り、スペースノイドにも未来は無い」

シャア
「むぅ…」