<パート6>ジュドーとハマーン様はとことん続く

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449通常の名無しさんの3倍:04/11/20 02:12:01 ID:???
801はあまり…
でも保守
450通常の名無しさんの3倍:04/11/20 12:48:02 ID:???
>>445
(・∀・)イイ!! 
451通常の名無しさんの3倍:04/11/20 18:42:40 ID:MOu/v1gT
ガンプラのCMの声がジュドーだった。
452通常の名無しさんの3倍:04/11/21 13:58:23 ID:???
801に踏み切れば作者は腐女子の英雄
453通常の名無しさんの3倍:04/11/21 19:03:22 ID:+F9wRm8c
801は・・・いやだ・・・・
454通常の名無しさんの3倍:04/11/21 20:59:58 ID:???
どうでるか分からんが裏設定
 
ジュドー・・・ハマーン一筋。ぶっちゃけそれだけ

裏ハマーン・・・最近エルや女性雑誌の影響を受けている
        ジュドーとの営みは基本的に受け
        雑誌に載っていた「女性は受けているだけではダメ」を真に受けているため
        攻めに回る機会を虎視眈々と狙っている
        嫉妬深く表にこそ出さないが少女趣味なところもある

裏シャア・・・マザコンでシスコンでロリコン。そしてカミーユ好き。さらにM
       非の打ち所多すぎてどこから叩けばいいのか分からん程
       カミーユの前では理想のシャア
       裏では変態
       1/6カミーユ君を製作。お腹を押すと「修正してやる!」の台詞付
       大のお気に入りである
      「子供の成長を微笑ましく見守る父親」(本人談)
       誰も信じていない

裏ナナイ・・・惚れた弱み。シャアのカミーユ盗撮の片棒を担ぐ
       一応常識人 シャアの裏の顔を知る唯一の人
       暴走しがちなシャアの突っ込み役でもある
       こんなのに何故惚れたと自問自答の日々を送っている

ギュネイ・・・ カミーユ好き。気づいてないのは本人とカミーユだけ
        本人は「超えるべき目標」
        外野からは「主人の前で尻尾を振りまくる犬」
        カミーユの前で好意を隠さないクェスを苦々しく思っている

クェス・・・シャアについて行ったがカミーユにあっさり鞍替え
      シャアは父親 カミーユは恋人らしい
      カミーユを呼び捨てにしてるためよくギュネイと喧嘩する

カミーユ・・・一番の被害者 
       男好きの趣味は無いためシャアとギュネイの気持ちに気づくそぶりもない
       
裏ララァ・・・アムロとシャアにとりつく背後霊
       最近のシャアにやや呆れ気味
       庇って死んだことをちょっぴり後悔してるのは秘密
       ぶっちゃけ出番無し

アムロ・・・モブ

801はないはず。というかどこまで行けば801?
455通常の名無しさんの3倍:04/11/21 23:22:09 ID:???
>>409
「だから男はファンネルを何時まで経っても使えるようにならんのかも知れんな……」

萌えた・・・・
最近キャラが生き生きしてていいですな

456通常の名無しさんの3倍:04/11/25 10:11:39 ID:???
ほしゅ
457通常の名無しさんの3倍:04/11/25 21:10:34 ID:???
カムオン
458通常の名無しさんの3倍:04/11/25 21:15:05 ID:6fel1EVS
あげ
459ハマーン様専用アッガイ:04/11/26 18:30:43 ID:???
ちょっとキビシ目の批評を受けるため、“俺ガン小説”のスレ610から642に
草稿をアップしました。お待ち頂ければ後日完成度を上げてアップしますが、
誤字脱字、くどい文章でもへーきと言う方はお暇な時にでも読んでご意見下さい。

460通常の名無しさんの3倍:04/11/26 19:18:48 ID:???
>>454
その路線でお願いします。セイラさんも登場させて欲しいです。
461通常の名無しさんの3倍:04/11/27 12:21:27 ID:???
向こうは厳しいですな
でもアッガイさんには刺激があっていいのかも知れませんね
がんばってください
462ハマーン様専用アッガイ:04/11/27 20:16:10 ID:???
>>461
掲示板には分量が多くなり過ぎたようなのでアップローダに移動する事にします。

http://minovsky.web.infoseek.co.jp/g/

上記の場所に少し手直しされたこれまでの全てと続き72000語をアップしてありま
すので是非読んで下さい。
引き続き情報収集など此方でしますので、感想などお願いします。

>>454さま早く続きお願いします。

463通常の名無しさんの3倍:04/11/27 22:28:29 ID:???
携帯でも見れるようにしてください
(ToT)
464通常の名無しさんの3倍:04/11/27 22:29:42 ID:???
携帯でも見れるようにしてください
楽しみにしてたのに携帯じゃ見れない(ToT)
465454:04/11/27 23:51:53 ID:???
少しお目汚し投下。見苦しくてごめんなさい

「サザビー!?損傷してるじゃないか!」
帰還したサザビーにギュネイは目を見張った。右腕を損傷しているらしく、装甲が融解している。

あの後、他のMSとともに帰還したギュネイだったがカミーユのことが気になりMSハッチから離れないでいた。
やっと戻ってきたサザビーの動きに違和感を覚えカメラで確認すると右腕の損傷に気づいた。
(くそ!俺だけでもついていくべきだった!)

動かない右腕を抱えたサザビーだが問題なく着艦した。その動きにギュネイは安心を覚える。
(さすが中尉だ。・・・・その中尉に手傷を負わせる相手がいたということか)
ギュネイは着艦したばかりのサザビーの頭部に取り付く。
頭部が開きコクピットのカミーユが姿を現す。
466454:04/11/27 23:54:51 ID:???
「中尉!」
「ギュネイ?」
ギュネイの目から見たカミーユは疲れているようだったが、外傷は無いように見えた。
「どうした?スーツも脱がずに」
「あ、いえ、そのビダン中尉が気になったので・・・」
「すまない。心配をかけたみたいだな」
カミーユがかるく微笑む。その言葉だけでギュネイは報われた気がした。

「い、いえ!中尉がご無事ならそれだけで!」
損傷した箇所をメカニックに伝えたカミーユがMSから離れる。
自分でも狼狽してるのが分かった。なぜ自分はこんなにも中尉が気になるのか。
ギュネイはそれを憧れと目標だからと考えていた。

初めてカミーユに会ったとき覚えた気持ちは反発だった。
ニュータイプ研究所で負けなしだった自分。
グリプス戦役で大佐と共に戦ったパイロットとは聞かされていたが、それだけでなぜ自分が下につかなければならないのか。
その理由はその後の模擬戦で痛いほど思い知らされた。カミーユのギラドーガの動きについて行けなかったのだ。
あれが実戦だったら自分は何度落とされたのだろうか?被撃墜スコアが二桁になった時にはギュネイは自分から負けを認めていた。
だが負けたまま納得できるわけも無かった。この人を一番近くで研究していずれこの人を超えてやると。
467454:04/11/27 23:56:54 ID:???
「ギュネイ?」
「あ、はい!」
しばらく思い耽っていたようだ。カミーユの声で現実に戻る。
「僕はこのことを大佐に報告してくるよ。悪いがこのデータを届けておいてくれ。」
カミーユからMOが手渡される。ガンカメラの映像などが含まれたデータだ。
「了解しました」
「頼む」

「あ、中尉!その後少しお時間いただけないでしょうか!?」
流れていくカミーユに声をかける。これといった用は無かった。
ただ少しでも一緒にいたかった。
「すまない!少し考えたいことがあるんだ!」
後にはお預けを喰らった犬が取り残されるだけだった。

468454:04/11/27 23:59:09 ID:???
データはあれで大丈夫なはずだ。ガンカメラの映像も音声もギュネイ達と別れた後のデータはすべて消去した。
追及はうけるだろうがどうとでもなる。
スーツの脱ぎネオジオンの制服に身を包んだカミーユはシャアのいる部屋に向かっていた。

(あとは大佐か・・・)
ジュドーとハマーン。二人のことは誰にも知られたくなかった。
特にハマーン・カーン。彼女が生きていると分かればジュドーも無事ではすまないだろう。
あの戦いでジュドーを落とすことは出来た。それをしなかったのは自分の甘さだと思う。

「カミーユ・ビダン入ります」
部屋にはシャアの他にナナイの姿もあった。
「カミーユ、損傷したそうだな?」
「申し訳ありません。大佐に戴いた機体に傷を付けてしまいました」
「いや、お前が無事ならそれでいい」
シャアが椅子から立ち上がりスクリーンのほうに向かう。スクリーンには漆黒の宇宙が映し出されていた。
469454:04/11/28 00:01:04 ID:???
「カミーユ、お前に手傷を与えるパイロットがアムロの他にいるのだな・・・」
「油断でした」
「どんな相手だ?」
「普通のパイロットでした。もう会うことは無いでしょう」
「ふっ、嘘が下手だなカミーユ。」
シャアがカミーユに向き合う。その目がまっすぐにカミーユに向けられる。

「まあ、いい。それよりギュネイはどうだ?」
「いいセンスをしています。安定もしてますし・・・」
「ん、・・・強化人間を使う私を軽蔑するか、カミーユ?」
「・・・抵抗が無いわけではありません。人を強化するのは今でも嫌悪を覚えます」
「バイオテクによる強化は」
「いい、ナナイ」
言いかけたナナイをシャアが制する。が、それが正直な気持ちだった。
強化人間の苦しみ。今でも忘れない二人の女性。
「しかし今の連邦を打破するにはそういう力も必要なのだ」
「・・・分かっています。それにそれを責める資格が僕にはありません」
「・・・すまない、カミーユ」
470454:04/11/28 00:03:56 ID:???
シャアがカミーユに歩み寄りその手がカミーユの頬に添えられる。
「・・・アムロさんは?」
「・・情けないMSに乗った奴を倒しても意味は無い。見逃してやった」
「ではサイコフレームの情報を?」
「ああ、奴との決着は同等のMSでないとな」

カミーユが軽く目を落とす。
「・・心配するなカミーユ。決着は私自身の手で付けなければ意味はないのだよ」
「・・・大尉・・・」
「ふっ」
シャアがカミーユから離れ、またスクリーンに向かい合う。

「会談は予定通り行う。お前とギュネイにもボディーガードとして付いてきてもらうぞ」
「了解しました」
「ご苦労だったな。下がってくれていい」
シャアがいたわるように言う。この人なりのねぎらいなのだとカミーユは思っている。
「失礼します」

この戦争が終わればスペースノイド、アースノイドの垣根のない世界が訪れる。
それまでは自分はシャアの剣となり戦う。そう決意している。
「・・・邪魔をするならジュドー、お前でも・・・」
戦いのない世界を想像することは出来る。
だがカミーユはその世界で暮らす自分のビジョンが見えてはいなかった。
471454:04/11/28 00:06:00 ID:???
「ナナイ、ギュネイは問題ないのだな?」
カミーユの出て行った後シャアはナナイに向き直りたずねる。
損傷して帰ってきたという事実が気になった。

「今回のデータは届いていませんが問題ないでしょう」
「しかしカミーユは損傷したのだろう?」
「もしものときは中尉の盾になる位は出来るはずです」
「刷り込み、か?」

ギュネイにはカミーユを守るようにと別命が下っている。そのことはカミーユには伝えていない。
「ギュネイには刷り込みはしていません。あれ自身中尉に惹かれているようですから」
「ふ、カミーユはもてるからな」
472454:04/11/28 00:07:50 ID:???
椅子に座りなおし、ギュネイとカミーユのやり取りを思い出す。
「なおのことギュネイがカミーユから離れたのが気になる・・・」
「・・・中尉から命令が下ったのかと思われます」
「カミーユがギュネイを下がらせ交戦した?」
「・・・おそらく」
「ふむ・・・」
先ほどのカミーユとの会話を思い出す。カミーユが嘘を付いていたのはわかる。
だが理由が分からない。自分に隠すほどの理由が。
473454:04/11/28 00:11:32 ID:???
「まあいいだろう。ギュネイは問題ないのだな?」
再度たずねる。あれを犠牲にしてでもカミーユは守らなければならない。
「ええ、それにギュネイは中尉と一緒に使ったほうがいいと思われます。実力以上の働きが出来るはずです」
「そうでなければ強化した意味がない」
「・・大佐は中尉を大事に思われているのですね」
ナナイの言葉に多少の嫉妬が込められていた。
「カミーユを戦いで失うわけにはいかんよ」

偶然耳にしたニュースではコロニーの治安部隊とデモ隊の衝突が報じられていた。
その犠牲者の名前に見覚えのある名前を見つけたときシャアは愕然とした。
詳細を調べさせるとそれは間違いなくあのファ・ユイリイだった。

その後は四方手を回しカミーユを探した。あの繊細な少年が再び壊れるようなことにはならないで欲しかった。
しばらくし、発見したカミーユは壊れかけていた。保護した時は自暴自棄でなにも見えていないような状態だったらしい。
次第に回復していくカミーユに復讐という手段を吹き込んだのは自分だ。
しかし最愛の人を殺されたという憎悪を抱きつつも復讐という目的に囚われず自らの目的に賛同してくれたカミーユを眩しく思った。
そんなカミーユを戦争で犠牲にする気はなかった。だが不安はある。

「あいつは自分の先というのが見えてないようだから、な」
その言葉にナナイが微笑む。
「了解しました」
「・・・すまない、ナナイ」
「いいのです、その分愛していただければ」

474454:04/11/28 00:17:38 ID:???
こんなレベルのもん人様にお見せしていいのだろうか・・・

>>460さん  セイラさんですか。むむ

>>462さん 覗かさせてもらいます。そしてさらに自信喪失

つーかハマジュ出てない・・・・

475通常の名無しさんの3倍:04/11/28 02:42:19 ID:???
乙です。うまく感想を言えないけど続き楽しみにしてます
476通常の名無しさんの3倍:04/11/28 02:54:12 ID:???
カミーユに手をだそうとしたシャアが現場をセイラに目撃され死亡する801展開希望
477通常の名無しさんの3倍:04/11/28 04:52:14 ID:???

 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。   
      +    。  |  |
   *     +   / /    <イヤッホーーーーーーーーゥ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *    
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――

職人さん乙
478通常の名無しさんの3倍:04/11/28 21:40:20 ID:???
カミーユがいたら・・・・
という萌えるifを文章にしてくれてうれしいです
479sage:04/11/28 22:26:42 ID:LV56nvGr
801はイヤだっていっただろーに
480通常の名無しさんの3倍:04/11/30 21:04:42 ID:3fuhpX2u
>>479

IDがすげえ


腐女子か…
481通常の名無しさんの3倍:04/12/05 15:33:02 ID:???
保守
482ハマーン様専用アッガイ:04/12/07 02:55:13 ID:???
>>454の設定少し下さい。続きも待ってます。


「最後の鍵」後半少し書き足しました。
ハマーン様が二週間ほど収監され刑も確定する他、
いろんな所、微妙に直してます。

12/5更新、http://minovsky.web.infoseek.co.jp/g/
483通常の名無しさんの3倍:04/12/08 07:57:35 ID:???
板違いなのかもしれないけど、454設定のシャアとカミーユもっと見たいなあ
484通常の名無しさんの3倍:04/12/12 18:27:55 ID:???
保守
485通常の名無しさんの3倍:04/12/18 09:46:18 ID:pxz1eo2i
hosyu
486通常の名無しさんの3倍:04/12/22 01:18:52 ID:???
487通常の名無しさんの3倍:04/12/23 19:26:47 ID:???
保守
488通常の名無しさんの3倍:05/01/05 03:03:23 ID:???
保守だよ!保守!!
489通常の名無しさんの3倍:05/01/13 12:17:42 ID:???
神待ちage
490通常の名無しさんの3倍:05/01/20 22:09:41 ID:???
ほしゅ
491ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 00:06:19 ID:???
保守変わりに手直ししたモノを・・・・




ライト・シード031
忘れられた約束01
残された闇

「シャアのネオジオンと、ブライトの連邦の両方に野菜を売るか……これでは、アナハイムの事をとやかく言えんな……」

帳簿を付けながら呟く、そのハマーンの商才によりムーンムーン農作物の売れ行きは好調だった。
ロンドベルの演習に協力した感謝の印としてブライトの紹介でロンドベル他、連邦のコロニー駐留軍の数部隊から定期的な受注を得ていた。
その資金を元にモンドのコロニー修理も緊急を要する部分は概ね完了していた。
そんなある日、ここ暫く朝から晩までミネバまで手伝わせて、喜々として宇宙で働いていたジュドーとモンドが、今日に限って酷く、落ち込んでいた。
妙に思ったハマーンが2人に声をかけた。突然に、2人はハマーンに謝り出した。

「ごめんよ俺、ハマーンにモウサを捕まえるって約束しただろ……だけど駄目そうなんだ……」
「いや!俺達の考えが甘かったんだ……核パルスエンジンなんて単純だと思ったんだが……」

モンドがハマーンに、言い訳をするように説明した。

「核パルスエンジンなんて暗礁空域で廃コロニーや廃鉱山隕石を探れば幾らでも手に入るモノだと思ってたし事実そうだった、
だけど核燃料のほうはそうは行かなかったんだ!……ウラン235/238は大きな工場でガス化してカスケード組んで再濃縮すれば直ぐに核兵器になるから……何処の資材屋に相談しても、さすがにそれだけはダメだと言われた……」
「しつこく頼んだらテロリストと疑われて通報されて釈放されるまで言い訳が大変だったし………」
「……3人とも1ヶ月間モビルスーツ乗りっぱなしでひとり一個ずつ、直径1.2キロのパラボラ3個掘ってデッカイ核パルスエンジンも3個付けて配線まで済ませたのに……無駄だった……」

"3人"と聞いてハマーンが聞き返した。

「ミネバも手伝ったのか?」
「ああ、モビルスーツを使う作業は俺達と同じ量働いたよ、あの歳でもう一人前のオペエーターだよ、ミネバは、」
「何とかハマーンの誕生日の1月10日に合わせようと3人で頑張ったんだけどね……ごめんね」

そこまで聞いたハマーンは「2日待て!」とだけ言ってサラミスカプセルにキュベレイを載せると宇宙へ飛び出して行った。
20時間後ハマーンはキュベレイで数ヶ月前にロンドベル隊の演習で来たサイド4廃コロニー群4A−11に進入した。
そしてコロニーの防空壕に隠された濃縮ウランを搬出した。
以前に連邦からコロニー落としを持ちかけられた時にネオジオンに譲渡された核パルス燃料の一部を隠匿したモノだった。
492ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 00:08:12 ID:???
「ん?……コロニー公社の連中では無さそうだが………ムサイ、ザクT、パプア補給艦?えらく旧式だな……」

ハマーンは搬出作業中、遠くの4B−08コロニーから4B−13コロニーにかけて、何やら動き回る宇宙船とモビルスーツの影を見つけた。
向こうも何か作業をしているようだったが、此方に気が付く様子は無かった。
ハマーンは以前に自分達を襲った奴らと同様の、サイド4暗礁空域を根城にする海賊達の基地建設作業に違いないと思った。
ハマーンは、発見されない様に注意して作業を続けた。
そして終了後には、サラミスカプセルのレーザー通信機で、ロンドベル地球周回軌道艦隊に詳細を打電した。
 十分な量の核パルス燃料をサラミスカプセルに乗せるとムーンムーンに折り返した。いきなり核燃料を持ち帰ると、
驚くジュドーとモンドに"細かい事は気にするな!"と言って会話を拒否して3人で燃料装填作業に入った。
数時間して宇宙を揺るがす連続的な核爆発と共にモウサが軌道を変えムーンムーンに向かって動き始めた。

「なあ、せっかくだから頑丈なモウサでジャンクの衝突からムーンムーンを守る位置に固定しようぜ!」

ジュドーの発案でせっかく空気漏れを修理したムーンムーンがこれ以上痛まないように、ジャンクや隕石の流れて来る方向に対してモウサが盾になる配置を選んだ。ムーンムーンの宇宙港から3キロ離れた地球よりの宙域にモウサが固定された。

「ありがとうジュドー、モンド、ミネバ……何よりの誕生日プレゼントだよ」

何度も感謝の言葉を繰り返すハマーンに、皆は肝心の燃料を手に入れられなかった事を恥じたが彼女は気にしなかった。ミネバが持ってきた紅茶を飲み、ショートケーキを食べながらジュドーが言った。

「喜んでくれて嬉しい!けど中は思ったより酷いよ、俺とハマーンで壊したんだからしょうがないけど、2人で少しずつ直すとなると一生かかりそうだ……」
「フフ、良いではないかジュドー2人で一生をかけて、2人だけの星を創ろうではないか!」
「見果てぬ夢か!星を創るなんてロマンだな…俺も暇なときは手伝うぜ!」
「ハマーン、隅っこでいいから私の家も作らせておくれ」

UC0090年1月10日、4人はサラサも呼んで、モウサの元ハマーンの屋敷の前で彼女の誕生パーティー兼、着工式を挙げた。
493ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 00:12:17 ID:???
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「ロオル……最近いつもご苦労です」
「もー、サラサさんからもハマーンさんに言って下さいよー、少しは事務の仕事もして下さいって!」

ここ暫く、農産物売買の事務処理などの全てがロオルに任せっきりにされていた。4人はモウサの再建に夢中になっていた。
材料には事欠かない暗礁空域で全員がモビルスーツの操縦に長けているのは非常に有利だった。
数千トン単位の大規模作業ほど超人的に早く、一週間で穴を全て塞ぎ、以前のネオジオン研究施設の水陸両用型モビルスーツAMX-109カプールの試験水槽の水と、
ジュドーとミネバが直感で見つけ出した特大の氷の隕石5個をモンドが復活させたモウサのメイン動力炉の大電力で電気分解すると大雑把な成分ながら空気まで充填出来た。
仕方なく買揃えたのは大量の窒素ガスだけだった。
 人工重力ブロックの内部回転部分は損傷が激しく修復は断念された。代案をハマーンが考え出した。
それはモウサが均質で強固なニッケル合金の塊であること、
しかも球体として重量バランスが粗整っているので外壁を切削するなど重量の微調整する事によりブレの無い完全な回転軸を出せること、
この2点の特性からモウサ全体を回転させて人口重力を得ると言うモノであった。
単純なアイデアであるが、何の問題も無いモノだった。たった4人、1カ月程度の労働で、空気、水、電力、重力の全てが揃ってモウサは蘇った。
いよいよ、ハマーン念願の屋敷の復旧工事に入る事となった当日、終に膨大な事務処理で忍耐の限界に達したロオルにハマーンが強制連行され、ミネバもそちらを手伝いに消えた。

「壁は白、床は赤、ジュドォォォー後を頼むぅぅぅー」

後ろ髪を引かれるようにロオルに連れ去られるハマーンの遺言に、忠実に作業を進めようとするジュドーとモンドだったが室内の手作業になったとたん、
宇宙空間ではモビルスーツを手足とする超人的な労働者だった2人は、不器用なただのガキに戻った。大雑把な復旧作業に比べ、
美的センスと経験の問われる屋敷の大工仕事など彼等に出来る筈も無かった。途方に暮れ、庭で一休みしてからハマーンに連絡して他の作業に回った。
先週、暗礁空域でジュドーとミネバが捕獲して来た巨大な氷の隕石を運び込む事にした。モビルスーツで運べる大きさに砕いては、モウサ内部に保管する作業を始めた。

「しかし、ジュドーとミネバはよくも、安々と極珍しい氷の隕石なんか見つけ出すな?」
「なんかさー、ピンと来たんだよ……何となく分かったんだ良いモンが有るゾって!ミネバもそうらしいよ……」
「大昔のほうき星のコアの破片かも知れないな、凄い節約になるよ、アレだけ水を買ったら大変な金額だもの……」
「でも残りは何処に入れとく?売る?」

494ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 00:13:49 ID:???
2人はまだ30万トンほど残る氷の隕石の保管先をモウサの古い坑道と、残りを2重構造になっている元の人口重力発生装置の内壁とモウサ外郭の間に、水に戻して注入する事にした。
丸ごと回転して疑似重力を発生するモウサの中では、水は外壁に向かって流れ込む。2人は何時間もの間、無心に氷の塊にビームを照射した。湧くように流れ出す水をモウサの外壁はひたすら飲み続けた。

「モンド、これだけウォータージャケットを作れば中性子線も怖くないな!」
「モウサの外壁は1キロ近いニッケルの塊だから元々中性子線なんて大丈夫だよ……それよりそろそろ疲れてこないか……ジュドー」
「ああ、氷を溶かし始めて3日経ったな2割も溶けてないけど、今は朝の10時過ぎだよ、今日はもう帰ろう……」
「日照プログラム調節しないと時間間隔が狂うな……死にそうに疲れてた……」

丸一日寝た2人が再度モウサの作業に来ると、ハマーンの屋敷の作業が突貫工事で進んでいた。庭だのプールだの、道路、街まで考えれば永遠に作業は残るのだが、屋敷の何室かは内装まで済んでいた。 
取りあえず完成したベランダの部屋には、浮かれて上気したハマーンの顔が有った。ロオルがジュドー達に言った。

「ハマーンさんに事務をサボられるとムーンムーンの大損失ですからね、私がムーンムーン中の大工を駆り集めました。これで落ち着いて仕事してくれると良いんですけどね!」
「おう!ジュドー来たか!今、職人さん達に紅茶を入れた、お前達も飲んで行け!それから今晩からここに寝泊りする!後でベッドと私の箪笥を持ってきてくれ!それから、それから……」
「ハマーン!浮かれ過ぎ!落ち着けよー」

ジュドーやモンド、ロオルに宥められ、ようやく落ち着きを取り戻したハマーンは花瓶の薔薇を一本抜いて魔法瓶に入れた。不思議に思ったジュドーが尋ねる。
495ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 00:15:46 ID:???
「薔薇をどうするんだい?」
「この魔法瓶にお湯を入れて暫くしてから紅茶を入れるんだよ、気を落ち着けるための……私のおまじないさ……皆のプレゼントに少し浮かれ過ぎていた、すまない……」
「まあ、気持ちは分かるよ、モウサって小さいけどさ、綺麗に丸くて星って感じだもの、自分だけの星の一軒家なんて俺だってドキドキする!素敵だよ!」

ハマーンが沸かしたお湯を魔法瓶に入れようとしたその時、その魔法瓶が跳ねた。
屋敷全体が大きく揺れた。庭にモビルスーツが急降下して着陸した。ベランダの柵にガザのコックピットが触れるほどに接近してハッチが開くと中からエルとミネバが飛び出した。

「エル!ミネバ!ベランダを傷付けないでくれ……」
「それどころじゃないのよハマーン!皆も早くムーンムーンに戻って!仕度してシャングリラに向かって!」

慌てた表情でジュドー達を急かすエルの横で申し訳なさそうにするビーチャが居た。
ジュドーが理由を聞くとエルがビーチャを小突いてから言った。

「こいつが、みんなに招待状出すの忘れたのよ!!」
「ごめん! うっかりした! ジュドー、モンド……明日なんだ……チマッターさんの結婚式……」

寝耳に水のジュドーとモンドがエルに事情を聞くと、港湾管理局の所長になったチマッターさんの結婚が急遽決まり、アーガマ脱出時の恩返しにブライトが音頭を取って皆で祝福する計画だった。
しかしビーチャがムーンムーンへの連絡を怠ったままに式が明日に迫ったのだ。
チマッターは当時、港湾管理局の一職員だがジュドー達との関係は深い物が在った。今でこそ多少の技術を持ちジャンク屋で生計を立てるまでになったが、数年前の彼等は単なるゴミ拾いの浮浪児だった。
その彼等にタダでスペースゲートを行き来させ、さらに最低限度の宇宙の作法を教えたのはチマッターだった。
助け合う健気な戦争孤児の姿に心打たれたからだった。シャングリラのジャンク屋組合に立場を利用して、ジュドー達を加入させたのもチマッターだった。つまり恩人なのだ。

「どーすんのさ? 礼服なんて俺、持ってないよ!」
「俺だって無いよー!」
そう言って焦る2人にエルが言う。
「相手の女の人、結構いいとこお嬢さんだから偉い人いっぱい来るよ、身なりはちゃんとしないとチマッターさんに失礼よ……」
「えー、今からじゃ買い揃える時間もないよ!」
困り果てる2人にハマーンが助け舟を出した。
「大丈夫だよ、2人とも……こんな事もあろうかとサダラーンから男子礼服も少し頂いて来た!エルにも私の取って置きのドレスを貸してやろう!モンドには少し大きいかもしれないが……ムーンムーンに戻って合わせてみよう……」

ミネバのガザと、モンドのネモに5人が乗り込んでムーンムーンに戻った。神殿のジュドー達の部屋で礼服を受け取ると、エル、ビーチャの乗って来た小型ランチもサラミスカプセルに搭載してムーンムーンを発った。
普通の人達の結婚式を見たいと言うミネバも出席する事になった。

「私はまだ、そのようなめでたい席が許された人間ではない、今回は留守番をさせてもらう」

そう、強く言い張るハマーンだけ残った。
496ハマーン様専用アッガイ:05/01/23 10:10:43 ID:???

シャア専用ナイチンゲールの模型をアップしました。
キュベローネ(ハマーンの強化型キュベレイ)と激闘させる予定です。

http://quaver.s25.xrea.com/img/imgboard.cgi
497通常の名無しさんの3倍:05/01/24 09:45:49 ID:???
久々に乙です。
498通常の名無しさんの3倍
アガーイさん乙です!