我が家にザクがやってきた! 第2次

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222ササクレ ◆ajvovvGIEs :04/11/09 18:54:08 ID:???
             /^l
      ,―-y'"'~"゙´  |
      ヽ   ・ ⊥ ・ ゙':;
       ミ      ,,__ミ
     / ̄ ̄ ̄旦 ̄ ,/\
   /.________/   \
  / ̄         ヽ     /
  /           ヽ   /
/            \/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
223通常の名無しさんの3倍:04/11/12 10:00:57 ID:???
捕手
2241 ◆jpx3TIr/zA :04/11/13 14:22:36 ID:???
「あのー、俺とユイには何のことだかわからないんすけど」
「去年、私達が連邦温泉郷に行ったことがあって……」
 俺が聞くと、すかさずマユズミ先輩が説明してくれた。
 つまり、こういうことらしい。
 
 温泉に不審者捜しに行く → 偽アムロ発見、捕獲 → 月民ガンダム研究会
との死闘 → ヒロさん滑落

 ……
 うん、意味わかんねえ。
「ティアさん達と、このガンダム研究会がどんな関係かはわからないけど……」
「……」
「な、なんすかみんな?」
 と、ヒロさんが言うと急にみんな黙ってしまった。
 ∀のキャラに激似のグループと、ガノタの外人グループ……どっちも普通じゃなさそう
だけど……
「修羅場必死だな」
「た、只じゃすまないでしょうねぇ」
「たぶん、当日は色々とトラブルがあると思うんだ。だからフリマ班は、色々気を付けないと
いけないと思う」
 この2つのグループのことはよくわからないが、こっちも大変らしい。ふと、ヒロさん達の
表情を見て思った。
 それからフリマ班の出品の話が続いた後、俺達コスプレ班の話題になった。


「…っていうことで、当日は2班こんな感じでやっていきたいと思います」
「ほ〜い」
「それ、で……いよいよ、本題に入りたいんだけど」
 2班それぞれの調整が終わったところで、ようやくビグザム調査の話になった。だいたいの
話はウチに集まった時に聞いている。今日は具体的な調整ってとこだろうか。
「当日は、フリマ班が手伝いをしながら怪しい人を注意、コスプレ班がハロでビグザムを捜す、
っていう流れになります」
 ふむ。
「ただ、この月民ガン研とハロを持ってる人が来るっていう情報と……実はもう1コ、気に
なること聞いてるんだよね」
「何、まだなんかあるわけ?」
「……みんな、黙って聞いて」
 ヒロさんはそう言って、おもむろにケイタイを取り出した。
「今朝、マヤさんからきたメールを読んでみる」
 ピピピっと手早く操作すると、やがて神妙な顔つきでメールを読み始めた。

  『カナイさん達とフリマとコスプレの説明会行って来たんだけど、変な帽子のチビがいた!
   あれヒロが前に会ったっていう、S5の奴じゃないの!?』

「! おい、S5って」
「まって、それで、マヤさんケイタイのカメラ画像送ってきたんだ」
 途端にみんなが、ヒロさんの周りに集まりだす。特にニシノさん、ミクリヤ先輩、マユズミ
先輩は思い当たる節があんのか、真っ先に向かっていった。
225通常の名無しさんの3倍:04/11/14 08:01:12 ID:???
さー面白くなってまいりました!
2261 ◆jpx3TIr/zA :04/11/18 01:20:50 ID:???
 そして、ヒロさんのケイタイを覗き込み……
「あーコイツだコイツ! このセンス無さ過ぎキャップだけは覚えてるわ」
「こいつ何だっけ? 何か変なグループ入ってて」
「S5。……ボールを強奪しようとした黒幕」
 どうやら3人は、面識があるらしい。しかし、ボール強奪にS5? そんな
グループとそんな事件があったのか……
 ひとしきり騒いだ後、3人は席に戻っていった。
「ニシノくん達はわかると思うけど、この人はS5っていうガンダム系サークルの
人で、前にボールを奪おうとしてた人なんだよね」
「えっと、か、間接的にでしたけど」
「うん、だから月民のガン研と同じで、注意しなきゃいけないと思う……ていうか、
仲間もいるかもしれない」
 また危険要素が増えたってこったな。
 大変なのは俺らコスプレ班だけかと思ってたけど、もしかしたらフリマ班の方が
キツイかもしれない。
「それだけじゃない。彼らが参加しているということは、ボールを所持している
人間も確実にいるということでしょう」
「あー」
 さらにマユズミ先輩が、真剣な面持ちで言う。
 と、
「この人、ムトウ」
「ん?」
 む?
 あれ? コイツ、
「ユイ、今誰かの名前言ってなかったか?」
「別に」
 はぁ!? おいおい、
「ぜってー言ってたろ! 今ちゃんと聞いたぞマジで」
「話を続けて下さい」
「……」
 こいつは本当に……
227通常の名無しさんの3倍:04/11/24 12:29:11 ID:???
保守
2281 ◆jpx3TIr/zA :04/11/27 20:39:45 ID:???
 んで。この後は当日の対策について色々話したが……

「まとめると、今回MS以外に注意しなくちゃいけないのがS5、月民ガン研、
未確認のボール持ってる人達に……」
「ってか、どうにもなんないっすよ! 問題ありすぎですって」
「えーでもほっとけないよー。特にコスプレ目当ての変態共!!」
「いえ、それよりもMS……どんな機体であれ、無力化しなければ……」
「姉さんが気になるのは部長のことでしょう」
「おいおい、ユイちゃんいいこと言うね〜」
「コスプレでパレードか……この私が……」

 結局、これといった作戦が出ることはなく、

「とと、とにかく例のビグ・ザムらしい機体を第一に気をつけた方が……その、
やはり安全第一ですし」

 フルミさんのもっともな一言により、今日のミーティングはこれで終わった。
 第一の目的は、やっぱ危なそうなMS(MA?)に気をつけることだ。他は2の次で
いいし、あれこれ考えすぎるとロクなことがない。
 それに、考えて所でどうにもならねーよな……これだけ問題があったら……
「じゃ、今日はこれで解散ね。後はそれぞれの仕事頑張って下さい」
 週末の納涼祭を控えたこの時期、そう早く家には帰れない。
 これから各班ごとに準備が待っている。俺らコスプレ班は最終衣装合わせ、パレード
時の動きチェックや担当キャラクターの勉強など、カテ…もといマサタネさん&タエさんが
待ち受けているわけだ。
 そして、フリマ班は?
「またカナイさん家でオタクグッズ漁りか? あの人どれだけ持ってんだよ」
「ぼ、僕も同人の手伝いです。興味が無い作品の同人はキツイです」
「僕ら……すっかりオタクの仲間入りだね……」
「いいじゃんお兄ちゃん、私とマヤさんなんか売り子させられるんだよ?」
 どっちもどっちか……
229通常の名無しさんの3倍:04/11/30 08:24:39 ID:???
浮上
2301 ◆jpx3TIr/zA :04/12/02 13:26:48 ID:???


 中学に入って2度目の夏

 2度目の部活、2度目の夏休み、

 そしてはじめて迎えた、撫裸雲市納涼祭’2004。

 危険なイベントがある。怪しい奴らがいる。
 
 僕みたいなオタクもたくさん来るだろう。

 それでも行かなければならない理由がある。

 なぜなら僕らは…… 「ガンダム」が好きだから。

          
        「悲しいけどコレ、ブログなのよね!」より by フルミ
2311 ◆jpx3TIr/zA :04/12/07 11:10:00 ID:???
【 本編 】


 朝日が、スーパー銭湯の向こうに見えた。
 青一色に塗りつぶした空、静まりかえる表通り、妙に活気づいている
牛丼チェーン店、そして……
「おはよーございます!」
「おう、おはよう!」
 ラジオ体操帰りの小学生にも爽やかに応える、目覚め完璧なこの俺。
 本来なら朝は絶不調極まりないが、この日は違っていた。眠気はカケラも
なく、髪型も決まり、目は必要以上に冴えている。
 もちろん、それには理由があった……
「シュウ」
「ん?」
「……成長したね」
「黙れ」
 コイツだ……うちの姉ちゃん。
 となるともう言うまでもないが、簡単に今朝のセクハ……様子を説明すると、

  もぞもぞ… む? もぞもぞ… うっせーな、何…… うわっ!? おはよ

 要するに、朝目覚めたら姉ちゃんの顔が目の前にあって、さらに下がパンツ
一丁になってたと……
 どういうことか問いただそうと思ったが、彼女の感慨深そうな表情を見て
やめることにした。…何か怖ぇ。
「あ、来たよお兄ちゃん」
「! あ、おはよう〜」
 やがて、駅前でたたずむアサカワ兄妹が見えてきた。
232通常の名無しさんの3倍:04/12/07 16:24:15 ID:???
ほしゅ
233通常の名無しさんの3倍:04/12/10 11:03:50 ID:???
ボールじゃなくてハロ・・・
234通常の名無しさんの3倍:04/12/10 23:17:17 ID:rAWdifz1
まぁ、間違える時もあるさ。
ボール→ハロと脳内変換しれ
235通常の名無しさんの3倍:04/12/19 02:55:01 ID:???
あげ
2361 ◆jpx3TIr/zA :04/12/22 01:33:02 ID:???
 他のメンバーは来ていないようだ。ヒロさんマジメだから、相当前から待って
たんだろう。
 適当に挨拶して、俺達も待つことにした。
「今日は準備と説明だけだから、早く終わると思うんだけど」
「コスプレとフリマ別々っすよね?」
「ウチらは飾りつけとか物の並べ方こだわるとか言ってたし、ちょっとかかりそう」
 本番前日ということで、みんなどことなく緊張している。
 こういうデカイイベント出るんだもんなぁ……学校の行事とはワケが違うよな。
俺らの班は説明だけとは言え、他にどんな人が来てるんだか気になってしまう。
 と、
「うぃ〜す」
「おはようございます」
「はいはいみんな元気やってるー?」
 他のメンバーもやってきた。案の定ニシノさんとミクリヤ先輩は眠そうだ。
 これで全員揃ったから、いよいよ出発……
「ちょっと」
「え?」
「……あとで……」
 ……
 今ユイがヒロさんに耳打ちしたように見えたが、見なかったことにしよう。
237通常の名無しさんの3倍:04/12/22 10:10:02 ID:???
ひさびさあげ
238通常の名無しさんの3倍:04/12/22 10:25:35 ID:???
>>236
贅沢かもしれんが、一回に3レスくらいはあげてもらいたい。
239通常の名無しさんの3倍:04/12/23 16:56:23 ID:???
>>1にエロ小説書いて欲しい。
夏合宿編読んでて思った
2401 ◆jpx3TIr/zA :04/12/27 20:10:07 ID:???
 祭が行われる撫裸雲市中心部までは、ここから電車で2駅ってんだから近い。
「お、落ち着く暇もないですね」
「ええ」
「今からもう、ドキドキしてきたね」
 車内では、それぞれ緊張した面持ちで過ごしている。俺も参加者用パンフを手に、
意味もなく前に座るユイを凝視してる状態だ。
 まだ今日は前日だってのに……
「フリマ会場は確か、市の中央公園だったよな? 昔陸上大会で行ったぞ」
「ユウゾウさんもですか? 私も小学校の時行きましたよ〜」
「へぇ、ヒロは鈍いのに、マコちん運動神経いいんだねぇ」
 まぁ、気楽なメンバーもいるけど。
 大して冷房が効かない車内で揺られること10分足らず、電車はあっという間に
撫羅雲駅に到着した。
 新しく改築されたと聞いていた通り、駅は床から天井に至るまで、いかにも新品と
いったシルバーで統一されていた。さらに立ち並ぶ柱に納涼祭のポスターがずらりと
貼られ、売店のオバチャンまでハッピを着てやがる。
「なぁ、あれみんなで買ってみねぇ?」
「笑えないし」
「おい姉ちゃんユイ、早く来いって」
「カナイ達はまだ着てないみたいだな? 時間もあるし、待ってるか」
 とまあなんやかんや騒ぎながら、邪魔にならない場所まで行って待つことに。
 で。

 お待たせしましたーーーーーーーーーー!

「! な、何だオイ?」
「ったく……あの子恥ずかしいって感情が……」
 5分もしないうちに、改札の向こうから聞き覚えのある声が響いた。
 満面の笑顔でぶんぶん手を振る女の子……タエさんだ。恥ずかしいってアンタ!
「今日はついに実戦ですねー。コス魂が燃えますな」
「すいません、遅れちゃって。待ちました?」
「やー。はよっす」
 続いて、カナイさんにツジさん、マサタネがやってきた。タエさんについてはもう
慣れっこらしく、全く平然とした表情で改札を通る。
 こうして、俺達の暑い1日……の前日が始まったのだった。
2411 ◆jpx3TIr/zA :05/01/02 00:18:38 ID:43Ikyotk
 全員集まったら、さっそく会場へと移動だ。
 街中を、私服の中高生の一団が歩いてゆく光景。滅多に見ないよなぁなんて思いつつ、
集団の一番後ろを着いていく。
 風もない夏日だ。あっちーよ。
 いつの間にか緊張も忘れ、俺は確実に近づく祭の会場へと歩みを進めていった。

「撫裸雲市納涼祭’2004」

「おーおー、なんか凄そうじゃね?」
「すごいですね! 多いですね!」
 デカデカとした看板が、俺達を出迎えた。
 3日間に渡って納涼祭が行われる、撫羅雲市中央公園。名前通り市の真ん中あたりにある
公園で、球場やら陸上のトラックやら色々と施設がある。
 フリマは野外ステージ、コスプレは文化会館で説明があるがどっちも敷地内だ。ふと見りゃ
秋葉系グッズ持ってたり今から衣装着てたりと、明らかに2日目目的の奴が
チラホラ見える。なんか恥ずかしい。俺らもある意味同類だからかな?
 緑の芝生を横目に歩いていくと、ちょうど売店を挟むように道が分かれている場所に出た。
「あー、野外ステージ向こうですね」
「それじゃ、ここで班ごとで分かれましょう。説明会が終わったら、あそこの売店に集合で」
「は〜い」
 こうして、班ごとで分かれることとなった。
242通常の名無しさんの3倍:05/01/06 01:58:34 ID:0gVQdRly
これさー、誰か同人で出してくれないかな
漫画にして
243通常の名無しさんの3倍:05/01/08 23:36:32 ID:YsX4nTrG
今年の夏コミに出そうぜ
冬コミでもいいよ
2441 ◆jpx3TIr/zA :05/01/09 03:44:34 ID:???
【コスプレ班】
 少し歩いて、俺達コスプレ班は文化会館までやってきた。
 灰色のコンクリ板が合わさって出来てるようなデザインで、いかにも文化系のイベントが
ありそうな見た目だ。
 今日はここで説明会がある。つっても、隣に建ってる事務棟のビルでだけど。
「前日でも入れないんだ、文化会館」
「そうみたいっすね」
「……」
 ぶつぶつ言いながら、パンフの案内に従い事務棟のビルに入っていく。そして微妙に古い
建物内を進み、エレベーターで3階の集会ホールへと辿り着いた。
 そこそこ広い。椅子がたくさん用意されていて、既に参加者が集まっている。
 つーか……
「見た感じ、予想以上に普通な人が集まってるっすねー」
「なんか、女の子多いよね」
「うん、AV嬢ぽいの多い」
 辺りを見回してみてわかったけど、オタクっぽいのほとんどいねーじゃん!
 イメージ的に秋葉系が大集合するかと思ってたけど、なんだか普通な人が多い。女の子も
意外にというか、可愛い子も混じってるし……ま、何人かはいるけどね。あからさまなのが。
 それにしても、この中にもいるかもしれないんだよな。ハロ持ってる奴にSなんとか、月民の
変な集団……
「ユイ、なんか感じるか?」
「……」
「(無視かよ)」
 と、思わずユイに声をかけちまった。下着ドロの一件といい、コイツが超能力的な何かを
持ってることは確かだからな……
 もしかして、とかふと思ったんだけど、相変わらず俺は嫌われてるっぽい。
「あそこ」
「あ?」
「前の、金髪」
 前の金髪? ふと、ユイが言った。
 意味がわからないまま、俺はユイが視線を向けている先を追ってみた。金髪って、外人も
参加してんの……
「ぶっ!!」
「なっ、何? いきなり?」
「あ、あれ、シャアじゃないすか!? あれ!」
 ガンダムはあんま詳しくない俺でも知ってるぞ!
 独特の金髪、真っ赤な軍服、もうコスプレかよ! ってか後姿で似てるってなんだそれ!?
「シャアって、あのー、なんだっけ」
「向こうのポルノ女優?」
「……宇宙世紀のガンダムにおける重要なキャラクターの1人です。そもそも……」
 だ、だめだこりゃ……
245通常の名無しさんの3倍:05/01/10 00:56:42 ID:hJTYoCul
同人つーか、ガンダムAに送れ
漫画化かされるかもよ
246通常の名無しさんの3倍:05/01/17 18:21:32 ID:???
保守
247通常の名無しさんの3倍:05/01/19 12:32:50 ID:???
保守
2481 ◆jpx3TIr/zA :05/01/20 01:00:31 ID:???
 この状況がわかってない2人はほっといて、ホントすげー状況だ。10メートルくらい前に
シャアがいるって!
 もしフリマ班のみんながいたら、えらい騒ぎになってただろう。マサタネさんもびっくり……
「……」
「……マサタネさん?」
「あっ、気絶ですね! あたし初めて見ましたよ!」
 しすぎたらしい。
 と、
(ヨシイくん)
「? え?」
 語りモードに入っていたマユズミ先輩が、俺に話しかけてきた。
(あなたに言ってなかったかもしれないけれど、あのシャア似の人は、月民ガンダム研究会の
会長なの)
(!! うっそ!? マジすか!)
(ええ)
 予想通りコスプレ班にもいたのか……しかも会長!
 思わず彼の周りにいる奴らのことも観察してみるが、どれも地味な格好でよくわからない。
何人くらいで来てんだろうか。
 とにかく、覚悟してたとは言えこれで注意事項が1つ増えたようだ。他に怪しい奴らが来ない
ことを祈る……

『えー、ゴホン、そろそろよろしいでしょうか? 静粛にお願いします』

 やがてアナウンスが入り、会場の証明はゆっくりと落ちていった。
249通常の名無しさんの3倍:05/01/20 17:05:29 ID:???
シャアきたああああああああああ
250通常の名無しさんの3倍:05/01/27 13:22:16 ID:???
保守ついでに
251通常の名無しさんの3倍:05/01/31 00:04:45 ID:???
我がザクコミケに出品乙
ぜひ絵師を見つけて挿絵付きで販売してくれ
252通常の名無しさんの3倍:05/01/31 17:41:42 ID:TWqj+xqr
コミケ出すの? マジで?
253通常の名無しさんの3倍:05/02/08 10:03:14 ID:???
ほしゅ
2541 ◆jpx3TIr/zA :05/02/09 01:24:51 ID:???
 だんだんと周囲のざわつきがおさまり、再びマイク越しの声が響く。
『えー、これから撫裸雲市納涼祭2日目、スペシャル仮想パレードの最終説明会を行います』
 前にも説明会はあったようで、それにはマヤさん達が行っている。今日のは最後の打ち合わせ
みたいなもんだな。
 って、こんな落ち着いてる場合じゃねえよ!
「やべ、なんか説明頭入らないですよ……マサタネさんもこんなだし」
「大丈夫。何か起こるわけじゃないし」
「シカトだよね」
「……暗い……なんかイイ」
 さすが先輩2人は、いたって冷静だ。姉ちゃんにいたってはもう触れないようにしよう。
 何とか自分を落ち着かせつつ、俺は説明に耳を傾けた。

『……当日は皆さんのお手元にある通り、市の大通りのコースを歩いて頂きます。なお……』

 意外というか当然っていうか、結構注意事項が多い。なるべく自分達のグループから離れない
こと、暑いから体調に気を付ける事、貴重品は持ってこないこと。
 パレードっていかにも派手そうな感じだけど、色々あるんだな。
「うーん、それにしても後ろ姿が似てる」
「あ、マサタネさん気が付いたんですか」
「まあね……こんな場所でなんだが、ぜひ写真を取らせてもらいたいな」
「や、やめましょうよ! 顔とか似てないかもしれねーし、声だって……ねぇ?」
 正直話をしてみたい気持ちはあるが、なんかこっちの顔が知られるのはまずい気がする。
 思わず、ミクリヤ先輩に話を振った。
「あー、なんか凄いカタコトだったりして」
「声変わりしてなかったら面白いですよね!」
「そ、それ嫌っすね、イメージ台無しで……ん?」
 ふと見ると、マユズミ先輩の表情がおかしい。なんとも切ない表情だ。
 なんだ?
(ユイ、お前の姉ちゃんどうしたんだよ)
(葛藤)
(あ?)
(そこまで似ている本人を見てみたい気持ちと、イメージが崩れるのを恐れる気持ち)
 ふーん……
 これがガンダムヲタ……もとい、ガノタの心理ってやつだろうか?
255通常の名無しさんの3倍:05/02/10 01:46:37 ID:???
お、久々にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 
256通常の名無しさんの3倍:05/02/20 10:12:45 ID:???
age
2571 ◆jpx3TIr/zA :05/02/23 22:04:04 ID:???

『当日は注意事項を十分守って頂いて、安全で楽しいパレードになるようご協力をお願い
します』

 と、締めの挨拶が終わり、大きな拍手と友に説明会が終わった。
 会場に明かりと、大きなザワつきが戻る。
「あっ、あ〜〜〜……長かったなオイ」
「集合場所、売店のトコだっけ? 行…」
 ん?
 さっさと行こうとするミクリヤ先輩の服を、ユイが掴んだ。
「何」
「まだ」
「はっ?」
「ミクリヤくん、ちょっと、挨拶しに行かないかい?」
 マサタネさんが、少し薄ら笑いを浮かべて言った。
 挨拶? ……もしかして……
「……絶対無理!」
「どうしてですかー? まだなんにも言ってないですよ!」
「言わなくてもわかるって! なんであんな奴らのトコ行くわけ!?」
 俺と同じく、空気を読んだミクリヤ先輩が拒絶した。
 そりゃそうだ。今の流れからして間違いなく、前の方にいる月民ガン研に挨拶しに
行こうってことだろ?
 無理だって!
「…… ……」
「……!」
 オイオイ、なんか整列して挨拶してるじゃん……しかもメンバーの返事でかいし。
 奴らのことをよく知ってるミクリヤ先輩、マユズミ先輩、当然俺も反対だ。何されるか
わかんねーし。
「マユズミ先輩も言ってやって下さいよ、無理だって」
「……」
 ってちょっとちょっと待った!
 あごに手をあててうつむきがちにって、迷ってるじゃん!
「迷ってるね」
「!」
 と、いきなり姉ちゃんが、横からマユズミ先輩の顔を覗き込んだ。
 鼻先がくっつきそうな距離だ。先輩びっくりした顔してる。
「……ヤッちゃえば」
 そして無表情のまま一言囁くと、マユズミ先輩が何か決意した顔つきになった。
 まさか?
「……ごめんなさい。私も行ってきます」
 やっぱりか……
258通常の名無しさんの3倍:05/02/26 22:32:55 ID:Z1/qRh+Y
イイ!
2591 ◆jpx3TIr/zA :05/03/12 01:28:24 ID:???
 嫌な悪寒、もとい予感はしてたけど、やはり生シャア(偽)を見たいというガノタの欲求には
勝てなかったみたいだ。
 結局、がんとして聞かないミクリヤ先輩以外で行ってみることにした。
「つーかマサタネさん、正直あいさつだけしてくるのも、怪しまれると思うんすけど」
 とその前に、気になっていたことを聞いてみた。
「まあまあシュウジくん、何もただどうもどうも言ってくるわけじゃない。ちゃんと作戦がある」
「作戦?」
「そうさ。内容はこうだ」

 まず僕を先頭に、身分を隠しファンという設定で近づく。無邪気に写真でも撮りつつ、色々と彼らの
 情報を聞き出す。そっくりさんは他にどういう人がいるのか、どこで会えるのか……

「なるほど」
「完璧だろう? これで自然に仲良くなれる」
(なられちゃ困るんだけどな)
 まあ、ザク研的には奴らの祭期間中の行動が気になる所だな。
 あと、心配がひとつ。
「でも大丈夫すか? 前一度会ってるんでしょ?」
「ええ、でも私はみんなに隠れてたから……大丈夫だと思う」
 マユズミ先輩が、前に月民ガン研と会ってることだが……大丈夫かな?
 色々と心配はあるが、いざ月民ガンダム研究会会長の元へ、俺達は向かっていった。
「あ、すいませーん」
「?」
 マサタネさんの軽い第一声が飛ぶ。
 てかシャアがこっち見た! すげー……マスクもよく作ったな。
「僕ら皆さんの、特に会長さんのファンなんですけどー、写真いいですか?」
「……ごにょごにょ……」
 ご、ごにょごにょ? 
 会長は答えもせず、隣の男に耳打ちをする。と、
「hum……hum……OK、ダイジョウブデス、トリマショウ」
「♪」
 そいつが代わりに、無愛想に答えた。
 なぜか本人は満面の笑顔だが。
「おぉありがとうございます〜、じゃあみんな、撮ろうか!」
「は〜いって、マユズミ先輩」
「え、あ、ああ」
 声をかけると、遠くで真っ赤になっているマユズミ先輩がおずおずと近づいてきた。よっぽど緊張
してたみたいだな。と、
「……」
「あ…!」
 それを見たガン研会長が、先輩の手を引き自分の隣へと引き寄せた。
 外人がやると自然で紳士的だ。こりゃマユズミ先輩たまらんだろうな……って、あれ……?
「……あの様子は、もしかして……」
「オチた」
「! ユイ」
「うむ」
「姉ちゃん……」
 ……
 ケンカ中のヒロさん、大変なことが起きてます……
260通常の名無しさんの3倍:05/03/12 12:28:59 ID:???
浮上
2611 ◆jpx3TIr/zA :05/03/20 19:18:56 ID:???
 3、2、1、smile!

 マサタネさんからメンバーの一人にカメラが手渡され、シャッターが押された。
 馴れ馴れしく方を組んで、笑顔で一枚。外人ってこういうスキンシップを自然にできるから
うらやましいんだよな〜……
 って、んなことより。
「あー、えーと、ちょっと聞いてもいいっすか」
「What?」
 こいつらの、祭期間中の行動を聞き出しておこう。
 と、近くにいたオッサン顔の奴に声をかけた。
「ここにいる人らでコスプレ出るんすよね? 
「ハイ」
「やっぱ、ガンダム系の…」
「ヒミツデス。オタノシミ」
「あとー……そうだ、フリマとかも出店するんですか?」
「ハイ、ダシマス。ヨカッタラキテクダサイ」
 ふむ。
 普通だな……妙に秘密にしてるのが気になるけど、特に怪しい感じはない。
「あ、でも月民ってデカイから、他にも出店する人いるんじゃないすか?」
「Ah……yes.ソウミタイデスネー。ヨクシラナイデス」
「へぇ〜」
 ん? 知らねーことはねーだろ? 
 確か出店の配置、こいつらからウチを挟んだ所に、例の月民のティアさんって人らが
いたはずだ。
 同じ学校の同じガンダム系のサークルなのに、何も知らないってのはどうもおかしい。 
 やっぱ……怪しいな。
(マユズミ先輩……やっぱなんか隠してますよこいつら)
(え? あ、ええ)
(……しっかりして下さいよ、ヒロさんも悲しみますよ?)
(あ、あの、それは……)
 ダメだこりゃ。
 ひとしきり交流したところで彼らと分かれ、俺達は外で待っているミクリヤ先輩の所へ向かった。
外に出てすぐの所で一人、不機嫌なツインテールが立っている。
「待った? ミクリヤくん」
「てか遅いし……何してたの?」
「それが聞いてくださいよ、マユズミ先輩が……」
「? 何」
「あっ、いや、何でもないっす」
 危ねー! 思わず口走るとこだった。
 この人もヒロさんとは、複雑な関係みたいだからな。さっきのこと言ったら、ややこしいことに……
 適当にごまかして、俺達はフリマ班との待ち合わせ場所に向かった。
262通常の名無しさんの3倍:05/03/20 21:20:43 ID:???
浮上
263通常の名無しさんの3倍:05/03/20 22:24:06 ID:???
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ふたまた!ふたまた!
 ⊂彡

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 しゅらば!しゅらば!
 ⊂彡

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 微妙な三角関係!微妙な三角関係!
 ⊂彡
264通常の名無しさんの3倍:05/03/21 00:12:01 ID:???
ミクリヤちゃんには彼氏いるだろ
265通常の名無しさんの3倍:2005/04/06(水) 18:35:53 ID:???
保守
2661 ◆jpx3TIr/zA :2005/04/10(日) 15:15:03 ID:???
【フリマ班】

「……ヒロ」
「……なに」
「……こいつら今すぐ消えねーかな」
「ニシノ気が合うねー……あたしも」

 思わずニシノくんのジョーク……本音に同意してしまいました。
 ユウさん達コスプレ班と別れ、野外ステージへとやってきた僕達フリマ班。納涼祭を前日に控え、
今日はその説明会……って
「日焼け止めローション忘れたよーーーー」
「まあ、夏の某イベントに比べれば、室内じゃない分マシですよ」
「同意かなり同意」
「そ、そうですねぇ」
 すんごい状況です。
 広い敷地、遠くに屋根付きステージ、そして……尋常でない暑さと人の数……なんで前日の説明会の
時点でこんなに集まってるの?
 思い切り気が引けますが、行きましょう……
 「説明が聞こえる近くがいいですよ」というカナイさんのアドバイスに従って、ステージから
ホドホドの距離まで近づきます。人ごみの中適当なスペースを見つけ、そこに陣取りました。
「さっさと終わらねーかなー」
「ニシノくん……そうやって僕にもたれるのやめて」
「そーそー、もうちょいシャンとしときなよ。怪しい奴らもいるかもしれないし」
 ま、この状況じゃどうにもできませんけど。
『ガッ……ゴッ えー、会場にお越しの皆さん、こんにちは〜〜』
 しばらくして、騒がしい出囃子が鳴ったかと思うとステージに人が出てきました。小奇麗なカジュアル
服で、どこか慣れた感じですね。
『えー今からですね、明日の本番の説明をさせて…』
「あーーー、ザクパイロットの君! ヒロくん!」
「え?」
 と、どこからから僕を呼ぶ声が聞こえましたね?
 だ、誰だ?
「あらまぁ、えらい偶然」
「こんにちはー」
「みんな、久しぶりね!」
 てぃ、ティアさん達だ!
 マルコくんにモモさんにアニーさんにシュウジくんと名字が同じなシュンさん! 久しぶり
すぎる……
 みんな勢ぞろいで、元気そうです。
「ザク、パイロット?」
「つ、ツジさん、なんでもないよ! なんでも!」
「おーう、何かアタシまずいこと言ったかしら」
「さぁ〜? 言ったんじゃない?」
 マヤさん、あなたがフォローしないでどうするんですか……
267通常の名無しさんの3倍:2005/04/11(月) 01:06:42 ID:???
浮上ー
268通常の名無しさんの3倍:2005/04/11(月) 01:26:50 ID:???
誰か我が家に魔女がやって来た!ってエロゲをゆずって下さい
269通常の名無しさんの3倍:2005/04/11(月) 03:19:00 ID:???
エロゲなら俺は「催眠学園」が好きだな。
270通常の名無しさんの3倍:2005/04/11(月) 20:05:49 ID:5sqzs2Ub
ここからエロゲを語るスレになりました。
2711 ◆jpx3TIr/zA
「やー、それにしても久しぶりだねぇ」
「ええ、こうしてザク研の皆さんとお会いするのもあの騒動以来…」
「えーーーっと、そういえばマルコくん達、僕達と隣同士だったよね?
フリマの方って」
「え? ああ、そうですね」
「そうそう、私達もすごくびっくりしたの! 驚いちゃった」
「……」
 まずいですね。
 僕達ザク研のメンバーだけならともかく、今日はカナイさんとツジさんが
います。ツジさんにハロやザクのことがバレたら、色々と面倒なことに……
 ……すでに、ツジさんの視線を背中に感じますけど。

『はーいどーもー! こんにちはー!』

 んっ?
 と、久しぶりの再会に盛り上がっている所で、突然ステージ上にテンションの
高い男女が出てきました。
 見たことないですね。スタッフ?

『…ってねっ、まあ案の定誰もこっち見てないわけですけども』
『まぁこんなもんですわ! 俺らなんて死ねばいいんですよ』
『ちょ待てや、なんでお前いきなりテンションどん底やねん』

 妙に司会がこ慣れてます。お笑いの人?
「あの2人を呼ぶなんて、市もやるね」
「え、モモさん知ってるんですか?」
「うん、関西じゃ有名なコンビだよー、こっちじゃほぼ無名だけど。でもよく
本番前の説明会に来てくれたよねー」
 関西じゃ有名なのか……それだけ、このお祭りも大きなものなんでしょうかね?