>>718 「結果でない。戦うことこそがVだったんでしょうか。」 庵野英明
僕は、富野さんの富野さんの作品は「Vガンダム」以降は食指が動かなくて観てないんですよ。
自分の中であまり観る必要がなくなってしまったのかもしれない。
だから今のところ僕にとって「Vガン」が最後の富野作品なんです。
放映が始まった頃、僕の周りでは「Vガン」の評判がものすごく悪くて。
でも、僕にはどうしてこれの良さがわからないんだと思うぐらい面白かった。
少なくとも当時やっていたほかのアニメよりも、遥かに面白かったんですよ。
あの頃、僕がハマって観ていたのが「セーラームーン」と「Vガン」だけなんです。
あれが、アニメにしがみついた最後でしたね、
この2作品にハマらなかったら、僕は「新世紀エヴァンゲリオン」を作る前に
アニメを辞めてたかもしれない。あるいは「エヴァ」みたいなものを作る気にはならなかったと思う。
あの頃、僕は「逆襲のシャアが好きだったんですが、「逆シャア」に対しても
「Vガン」に対しても、ものすごくアニメ界が冷たかった。
「逆シャア」は関係者等にインタビューをする同人誌を作ったし、「Vガン」に対しては
アニメ誌にテコ入れしてんです(笑)。だけど『「Vガン」の特集をするべきだ』と言っても、
ようやく何頁が取ってくれるくらいの感じでした、「おにいさまへ・・・」のときもそうでしたが、
「Vガン」にも反応しないようでは、アニメ界はもう駄目かなとと思いました。
「Vガン」は製作的にも厳しいと聞いていたので、せめて作画ぐらいは手伝おうと思って、
若手を焚きつけてガイナックスで原画を手伝ったんですよ。