12月28日
今日コミケの帰りにジオン軍へ入隊した。
受付で『ザクに乗りたいんですが・・・』と言ったら笑われた。
どうやらこの隊はズゴッグしかないらしい。
帰りたい。
12月29日
周りの連中はシャアを見たことがあるらしい。
どっかでファンイベントでもやっているのか??
ズゴッグなんてMSシラネーゾ!!!
大発見!!!!!
3あたりだろ。
12月28日
変な奴が入隊してきた。第一声が「入隊キボンヌ」
戦場の緊張状態に精神が耐えられなかったらしい・・・可愛そうに。
5 :
通常の名無しさんの3倍:03/12/28 12:30 ID:n3gOLf+9
12月28日
久々に非戦闘地域に戻った。
補給がすむまで久々の休暇だ。
しばらくは連邦と戦わずにすむ。
ゆったりと珈琲を飲んでいるとTVから総帥わめき声が響いていた。
「まったく…」
オレはつぶやき、珈琲をすすった。
政治家や評論家はしゃべるだけでイイから楽なもんだ。
一度も戦場の空気を味わったことがないくせに…。
ズゴックの整備のきつさも、耳元を掠める弾丸も、身体ごと吹っ飛ばされる爆風も、
こいつらは味わったことはない。
俺たちに押し付けるだけだ。
そのとき、宿舎の扉が開いて紙袋を持っためがねの男が入ってきた。
こないだ入隊したばかりなのに、もう戦場の空気とか言ってやがる。戦場にはエロ画像が不足してるんだ!早く持ってこい!
12月30日
忘年会の買い出しで初めて宇宙へ。
遠くに閃光が見えるが、戦闘してるのかなぁ。
帰ったら、来年の総決起集会の設営が待っている・・・
8 :
通常の名無しさんの3倍:03/12/28 12:43 ID:n3gOLf+9
長くのびっぱなしの髪、百式プリントのTシャツ、膝の擦り切れたジーンズ。
手にした紙袋からなにか雑誌らしきものが入っている。
コイツなんなんだ?
ジャングルの中で白いスーツの男を見かけたような不思議な気分だった。
開口一番コイツは言ったよ。
『あの〜、ザクに乗りたいんですけど…』
何だコイツ、(゚Д゚)バカジャネーノ?
宿舎の前にズゴック数体ならんでるのにザクもクソもねーだろうが。
ここはなズゴック部隊なんだよ。
地上軍第3機甲師団第七水中MS連隊って書いてあるだろうが。
宿営地の前にでっかくよ。
思わす笑ってしまった。
9 :
(゚∀゚):03/12/28 12:44 ID:???
一般兵の呟きスレっぽいw
百式プリントのTシャツ<
時代はいつだ?
11 :
一兵卒:03/12/28 13:22 ID:???
一兵卒は一兵卒で名前を統一したほうが読みやすくネ?
クロス日記は読みづれー
12月31日
紅白を見たいが、上官殿がうるさいので宿営地周りをランニング。
ところで免許がなくてもMSに乗れるのだろうか?
免許の有無を聞かれたらどうしよう・・・
12 :
通常の名無しさんの3倍:03/12/28 14:17 ID:n3gOLf+9
設定としてはこんな感じでどう?
地上軍第3機甲師団第七水中MS小隊
ズゴックのみのMS部隊。専門は水中戦。
宇宙からやってきた兵と地上での志願兵で構成される。
ジャブローに参加したことがある。
現在、主戦場は宇宙になっているので現在の仕事はゲリラ戦。
シャトル鹵獲して早く宇宙に帰りたい。
いやいやながら配属された中尉と士官学校でたての少尉、
MS戦のプロの軍曹、
その他兵卒数名(A〜H)、整備兵。
最近、新兵が一人入った。
12月31日
テレビを見て腰を抜かした
もう終わりかよ
1月1日
爆笑ヒットパレードを見ていたら上官殿から呼び出し。
早くも明日からの海での訓練を命ぜられる。
若干脱肛なので海を医者に止められていると言ったら殴られた。
ウソじゃないのに・・・
1月2日
いよいよ明日
今から震えがとまらない
1月3日
海で男の同僚に襲われる。
しかしそれと引き替えにエリート士官へのパイプができた。
なるべくなら早く宇宙へ行きたい。
というか、ズゴックで宇宙へいけるのだろうか?
というか、ズゴックが1月時点であるのだろうか?
1月4日
田舎の母ちゃんから手紙がきた。
近所だったミヨちゃんに男ができたらしい。
素人童貞のオレは一体。。。と悩む
20 :
通常の名無しさんの3倍:03/12/29 08:39 ID:tFqPqKtn
日付書くならこだわって欲しいなあ・・・
今なら学徒動員の兵がゲルググ乗る頃だぞ
でもズゴック部隊らしいんだよね・・・
これにAAでもつけばビデオ棚逝きかもね。
1月5日
今日いきなりズゴックへの搭乗命令が出た。
でも先輩の後ろに座ってるだけ。
先輩は“宇宙でのせっくすは気持ちいい”が口癖だ。
聞いた話だとMS操縦士にならないと組合に入れないらしい。
ということで公庫から金が借りられない。
これはage進行か?
1月6日
クリーミーマミを録画しているところを上官に見られた。
帰りたい。。。
1月6日
部下がクリィミーマミを録画しているのを見て、
録画予約し忘れたことに気が付いた・・・。
帰りたい。。。
1月7日
レビルが捕まったらしい。
これで終わる帰れる。。。
1月8日
レビルって向こうのエライ人なんだろ??
よく知らないが、先輩たちによるとレビルは物腰が柔らかい人らしい。
そういえばウチらの部隊の配置が変わるらしい。
何処へ??
帰りたい・・・
1月9日
今日はジムを2機破壊した。
しかし味方のアッガイにも攻撃してしまった。
保険が効かないらしく、2年間も減給処分になってしまった。。
帰りたい・・・
30 :
コピペ推奨:03/12/31 15:58 ID:lTSV9ume
31 :
通常の名無しさんの3倍:03/12/31 16:13 ID:8H4YtOTh
1月10日
ズゴックのOSをアップデートしたらバグった。隊長に蹴られた。
帰りたい・・・
1月11日
劇場版(?)のポスター撮影をすると言うので
ズゴックを某大佐仕様の赤いペイントをし直した。
そして、赤い某なら角だろ!
ッてことでクローを4本爪にしておいたが
撮影中に誰も気付かずスルーされた。
帰りたい・・・・・
MS乗りにサインをもらえると思って
前線勤務に志願もしたのに、
歩兵部隊と極軽機械化部隊だけの旅団で
何の作戦を遂行しろと・・・・
なんか「地球帰化作戦」とか言ってるし・・・
おまえそれ言いたいだけ違うんかと。
それ○ガ○ダムとか黒○史(検閲削除)
サイド○に帰りたい。
(○月△日 抜き打ち検閲済み)
1月13日 人工的快晴
中央広場にて、閲兵式。
総司令の奥様・お嬢様護衛の任についた。
式典は簡素を極める。だからわたしのような一兵卒が
大役を務めることにもなった。
あの巨大なMAはビグザムと命名されている。・・・(中略)・・・
無事に式も終わり、今月の給料3倍。夢のようだが、
正直言って中将は強面でその威厳にすくむ。
それにしてもお嬢様は奥様そっくりだ。ドズル中将のお子様とは思えない。
おもわず閣下の前でそう漏らしてしまった。
営倉行き給料なしかとも覚悟したが、
中将は「貴官もそう思うだろう?」と、とても喜んで
わたしの肩をたたいた。腕が外れるかと思った。
じきじきにコニャックまでいただいたがイエローのわたしは
酒が苦手だ。
「酒は飲めません」と、うかつにも口に出してしまう。
「それは知らなかった。すまぬ。あとで貴官のご実家にミルクを送らせよう。
あまりたくさんは送れぬがな」
娘のことまでご存知とは!・・・(中略)・・・
晴れやかな気分だ。こんなのははじめてだ。
はやくわが姫様の尊顔を見たいもの!
おっと、テンプレみたいに設定あるんだねこのスレ。
>>10-14あたり。
ちゃんと読んでなかった。ごめんなさい。
36 :
一兵卒:04/01/02 23:58 ID:???
ぜったい木馬に会いたくないage
1月14日
仮面かぶってる奴見た、勝手に「ペルソナ」とアダ名をつける
38 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/03 16:20 ID:tbZyp5Vg
1月14日
漏れ達主計官なのに、あがーいの装甲を洗わされた。
凍った川の水を汲むのに、一日中、ポンプを押えていたら風邪引いた。
休みたい・・・
39 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/03 16:59 ID:AcCsjkSI
1月15日
この日が西暦の頃、成人式だったということを聞かされた。
妙に20歳の頃の自分を懐かしむこととなった。
あの頃に戻りたい・・・
1月16日
サイド5を制圧したとの話。
たしかサイド5には“ま○がの森”の支店があったはず。
あそこには確か飯塚雅弓のサインがあった・・・
もらっときゃよかった。
帰りたい・・・
41 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/04 00:16 ID:NBWKqyRE
1月16日
今日はゲリラ狩りの日だった。
基地周辺の連邦軍の掃討作戦も終わり、部隊の移動までノンビリできると思ったらこのザマだ。
それにしてもここらへんの連邦軍は腰抜けぞろいでとっとと撤兵したはずだがなあ、
などと思ってたらゲリラ車両に遭遇した。貧弱だ。銃機関銃程度でアッガイに勝てると思ってるのか。
装甲が多少へこんでハクをつけるだけだってのに。躊躇無く機関砲で車ごと吹っ飛ばした。
その後大破した車両を確認したら、中にいたのはガキばかりだった。
畜生、連邦め。子供にひどいことをさせやがる。
どうにもやりきれないので酒が欲しかったが、管制が厳しくて駄目だった、くそ。
ルウムで戦ってたときはこんな嫌な思いはしなくて済んだのに。
宇宙に戻りたい…
1月17日
今日手紙が来た。
同じアイドルサークル仲間だったやつがザク部隊に入隊したらしい。
うらやましい。
でもその部隊は最前線らしいので、ヤツは即死だな
やっぱ後方がいいって。
そんなわけで今日は捕虜いじめ。
意外とかわいい子もいるもんだ。喰っちゃおうかな
帰りたくない・・・
1月18日
今日手紙が来た。
同じアイドルサークル仲間だったやつがサイド3勤務になったらしい。
うらやましい。
でもその部隊は後方らしいので、ヤツは安泰だな
やっぱ最前線がいいって。
そんなわけで今日は捕虜捕獲。
意外とかわいい子もいるもんだ。喰っちゃおうかな
帰りたくない・・・
1月19日
マクベ大佐ズゴック隊視察
壺を見せられた。
1月20日
スパイ募集の求人でミハルて女の子が採用になった
1月21日
今日は砂漠隊のロンメル隊と共同演習
ロンメル隊の演習はすごくハ−ド
まだズゴック隊よかった
48 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/07 00:32 ID:6Jlm1/61
1月23日
そういえば最近焼肉食べてない。
レーションで出てくる焼肉はこないだの連邦兵の
アレを思い出すのでとても食えない。
普通に焼肉食えたあの頃に戻りたい…
1月24日
今日はやけにちょウしがわ い
あ りにうでがかユ から きむシったらうでがおち 。 どうなっ
かゆいーか いーほりょきたー。あま にひどいん くった。うまか です。
かゆい
うま
ばいおかよw
1月25日
哨戒任務中、白いMS数機を視認。一機はキャノンを装備している模様。
連絡を受け、ゴッグ3機が攻撃に向かう。
…20:18現在、3機とも帰還せず。
いやな予感がする。
1月26日
行方不明だったゴッグの一機が帰還。
どうやら一人捕虜になった模様。
これによりウチの隊も緊急警戒態勢に入った。
しばらく寝れないかな。
怖い噂を聞いた。
月面で紫色の豚に出会うと死ぬほど不幸な目に遭うそうだ、ガクガクブルブル。
馬鹿げた噂を聞いた。
あの赤い彗星がノーマルスーツを着ない事について取り上げられ、散々もめた挙句東急○ンズのおサルスーツを着て出撃したとかいったものだ。
偉い奴のやる事はわからん…世の中カンペキな奴はいない、あのエジソンも足し算の筆算をまちがえるらしいしな。
並の人間でよかった。そういう意味では昇格もしたくないな。だがあの戦場の恐怖は嫌だ。それに慣れてしまった自分はもっと嫌だ。
今日はもう寝よう。おやすみグッナイぺぺろっちょ〜ぅ
犬を拾った。
隊長にばれないように基地の近くの小屋で飼う事にした。
エサをやる時には尻尾を振るくせに、
油断すると俺のことを噛む。
悔しいので噛みつきかえしたら、さらに激しく噛みつかれた。
俺は犬にも勝てないのか。
だがかわいいので許す。
犬を飼っていることが軍曹にばれた。
隊長にチクらない口止め料として、おやつ一週間分を支払うこととなった。
痛い。
名前をまだつけていなかったので、軍曹がジェリドとつけた。
弾むように走っているからだそうだ。それで何故ジェリドなのかよくわからない。
犬、いやジェリドは完全に俺より軍曹になついている。
悔しいから軍曹のズゴックのネジ1本ゆるめておこう。
明日が楽しみだ。
軍曹は今日も元気にジェリド(犬)と楽しく遊んでいる。
どうやらズゴックはネジ1本ゆるめたくらいでは壊れないらしい。
一つ賢くなった。
ジェリドはよく前足を舐めたり、髪形を整えるかのように頭を足で掻いたりしている。
意外と身だしなみに気をつけるおしゃれさんなのかもしれない。
それともただのキザ犬か。
おもちゃがわりにぬいぐるみをいくつかあげたのだが、
ジェリドはすぐに飽きるか壊してしまった。
最初にあげた黒い人型は壁にたたきつけて壊したし、
次にあげた緑のはすぐに飽きてしまい、今は赤いのに興味が移っている。
金食い虫め。
ジェリドは最近どんどん生意気になってきた。
軍曹にはさかんに尻尾を振るくせに、俺には冷たい。
むしろさかんに噛み付いたり飛び掛ってきたり吼えたりする。
飼い主は俺なのに。
そのくせ軍曹にも完全に心許しているわけではないらしい。
軍曹が小屋を出るまでは切なげに鳴きながら尻尾を振っているが、
出て行った直後には「ケッ」と何か企んでいる表情を見せる。
恐ろしい犬だ。
59 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/17 02:19 ID:1EvfLsIN
入隊以来顔を合わせなかった同僚の遺品が届いた。
…プレートと写真入れ。黒いシミとか焦げがある。
つい先日新型MSを支給されたとか自慢げに手紙に書いていたが、
そう言う事だったのか。
…俺も生きて帰れるのかなぁとか、ぼーっと考えていたらジェリドに足を噛まれた。くそ。
60 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/17 02:48 ID:x6RtXcjH
今日は書類を提出しに本店(ティターンズ基地)まで行った。
支店(連邦軍基地)で勤務する俺にとってまさに緊張の連続だ・・・。
忙しそうに行きかう本店勤務の制服を着た連中にやや嫉妬しながら基地内を歩いていると
士官学校を出たてな感じのジェリドとかいう若造に「そこの連邦兵士。どけ、ジャマだ」と言われた。
同じ年頃のエマとかいう小娘は横でクスクス笑っていた。
コンテナの物陰に逃げるように入り、キャリア組を恨みながら、42歳にして俺は泣いた。
61 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/17 05:21 ID:1EvfLsIN
噂によるとHLVを幾つか破棄したらしい。
オーストラリア戦線ではHLV自体を壊そうとした連邦MS隊に
地上残存部隊で特攻をかけたという噂も聞いた。
どこも撤退戦で、絶望的な戦線状況らしい。
幸い、近くのHLV発射台にサイド3から乗ってきたHLV「バタヴィア号」がある。
時折散歩で、発射基地を見に行くとまだ帰れるかもしれない、という儚い希望とも勇気ともつかないものが沸いてくる。
別に帰っても家族も恋人もいないくせに、無性にサイド3が恋しい。
やっぱり俺にはあそこが故郷だ。
ジェリド(犬)を連れて基地の近くの森の散歩に行った。
当然隊長には内緒の隠密行動だ。
ジェリドは生意気でむかつく犬だが、顔立ちは(そこそこ)いい。そこがかわいい。
これで俺にももう少しなついてくれるといいのだが。
そんなことを考えながら歩いていたら、ジェリドが突然ダッシュして一匹の野良犬に突撃しだした。
得意の右前足ストレート(俺はこれで何度か痛い目を見た)を繰り出したのだが、
野良犬は簡単によけ、カウンターに出した後ろ足キックをジェリドにヒットさせた。
どうやらそれでジェリドは怖気づいたらしい。平身低頭しクンクン鳴いている。
自分からケンカを売っておきながら情けないヤツ。
その犬は(どうやら雌犬らしい)ジェリドを一瞥すると、一言吼えて去って言った。かっこいい。
その日を境にジェリドは少し変わった…様な気がする。
隊長に隠れて基地の近くの小屋でジェリド(犬)を飼っている俺だが、
今日新しく猫も飼いはじめた。
どうせ見つかった時は怒られるのだから、一匹も二匹も同じだ。
しかしジェリドは猫のことを気に入らないらしい。
最初は見下してちょっかいを出していたのだが、
意外と猫は強く、反撃を食らってしまったのだ。
そのためこの二匹はことあるごとに衝突することになった。
もっともライバル視しているのは主にジェリドのほうで、
猫のほうはあまり相手にしていないようだ。
最近ズゴックの調子が悪いと嘆く軍曹が(ゆるめたネジの効果がようやく出たのだろうか)、
ジェリドに続いて猫にも名前をつけると言い出した。
戦っている時の動きがカラテのようなので、カミーユだそうだ。
どうみても雄猫なのに何故カミーユなのか。俺には軍曹のネーミングセンスがわからない。
飼っているのは俺なのにまたゴッドファーザーを軍曹に取られてしまった。
悔しいから夜中にズゴックに10円傷をつけることにした。
フン。
あ、言い忘れたが、もちろんギレン総帥が描かれた新10円玉だ。
65 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/18 19:23 ID:Xrp8FPI9
ペットのエサやら何やらで最近、軍の酒保で買い物が増えた。
そんな俺に現地妻疑惑が出たらしい。
…んな甲斐性は無いのだが、上の連中に良い店を教えてくれと言われるようになった。
変な店を紹介して減給されてはたまらないので、実地調査を行っている。無論自腹。
経費持ちにしてくれたら良いのに。
ここのところ戦闘らしきものは無い。
だから、訓練ばっか。
でもザクに乗れるのは嬉しい。と言っても、マリンタイプだが。
しかし先週から訓練相手が昼飯で食べるホタテガイみたいな変なやつだ。
すさまじく強い。グラブロとかいうそうだ。
勝てるわけもなく。今のところ負け続きだ。
軍曹の訓練用ザクもボコボコにされたのでスカッとした。
今日も罰の腕立てをしながら。ざまあみやがれ、と思った。
今日もジェリド(犬)は元気いっぱいだ。
一方的にライバル視しているカミーユ(猫)には相変わらず勝てないけど。
というよりも相手にされていないというのが真実か。
元気があまりまくっているせいか、ジェリドはまた与えたおもちゃをダメにした。
仕方ないので今度は、赤いヘルメットをかぶっているぬいぐるみをあげた。
これは前に月にいたことのある隊員から、俺がポーカーの勝負で奪い取ったメイド・イン・ムーン商品だ。
ジェリドはとても喜んでいる。今度は是非長持ちさせてほしいものだ。
そうしないと俺の給料が…頼むぜジェリド。
今日、わが部隊に偉い人が視察に来た。
ツノ付きのヘルメットに仮面、ゴキブリマントに赤い軍服。
こいつぁ変態だ、どう考えても『偉い人』の御付だろう。
こんなのをツレテ歩く偉い人が不憫でならない。
出世も楽じゃないようだ・・・
いつも行くお店の女の子に、そのことを話したら、
「彼に憧れてるんだ♥」
だの
「サインほしい♥」
だのと初めて人気者になりました。
…ああ畜生、サインもらっときゃ良かった_| ̄|○
昨日ジェリド(犬)にあげた赤ヘルメットのぬいぐるみは、結構気に入ったらしい。
赤ヘルで楽しそうに遊んでいるジェリドを見ると、なんともほほえましい気持ちになる。
もらいものとは言っても、バカにはできんか。
一方カミーユ(猫)はそんなジェリドを冷ややかに見つめている。
いざケンカとなると物凄く好戦的になり、相手(ジェリド)を追い詰めてコテンパンにするカミーユだが、
普段は特に我関せずで生きている。
そのスイッチのオンオフがなんとも恐ろしい。
これが若さか…
さて二匹の名付け親の軍曹だが、今は謹慎処分中のため小屋にこれなくなっている。
何者かによってつけられたズゴックの傷を見て、キレて整備兵数人と大喧嘩したからだ。
俺はこれは天罰だと思う。ザマアミロ。
おっと、塗料のついた10円をはやく捨てなきゃな…
連邦軍の輸送機を襲った。
コンテナの中からいろいろ出てきた。
弾薬や交換パーツは理解できるとして・・・なんなんだ?このトゲトゲ鉄球は・・・?
みんなで悩んだ。
みんなで徹夜して悩んだ。
その結果、みんな寝坊して、曹長殿から修正を受けた。
畜生、連邦の野郎め・・・わけわかんねーもん作るな・・・
71 :
通常の名無しさんの3倍:04/01/24 02:17 ID:OVSXSAT4
今日はバカンスだage
よくよく聞いたらバチカンだったsage
また戦闘か
ここ数日部隊の任務が忙しく、ジェリド(犬)の面倒を見る時間が取れなかった。
餌だけはなんとか合間を縫ってあげにいったのだが。
今日久しぶりの非番がとれ、小屋に行くとジェリドがいきなり飛び掛ってきた。
今までにみせたことがないような、必死な勢いだった。
まるで走っている車や飛行機に飛び乗るかのような。
なにがあったのかと小屋の中を見渡すと、
カミーユ(猫)が赤ヘルのぬいぐるみを爪で破壊しているさいちゅうだった。
どうやらまたジェリドはケンカに敗れたらしい。まったく。
今の俺には時間も金銭も余裕がないので、ジェリドに新しいおもちゃを与えられそうにない。
残念だがしばらくおもちゃはナシだ。生身の訓練にいそしむが良い。
74 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/11 01:26 ID:/Jgsk3bi
先日、資源採掘部隊が降下してきた。
なんか色々あるらしいので明日見に行こうと思う。
アデレードの暗礁地帯にて連邦軍のMS招待に遭遇。
犬のマークからホワイト・ディンゴと特定。
サポートと思われるジムのビームライフルを被弾。
生きて帰りたい……
連邦がMSを実戦投入してからまだ半年も経っていないが、
敵のエースの噂を耳にすることが多くなってきた。
今日も木馬の白いMSの話がブリーフィングで出た。
ズゴックではジムにすら機動性能で負けている。
白いMSには出会いたくないものだ。
非番だから釣りをした
釣った魚を見知らぬ犬に持っていかれたが、犬も猫から魚を奪い去られた。
今日はもう寝るか
79 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/13 12:35 ID:gFOo25WO
そういえば昔ジャポンとかいう国の有名なアニメで「どら猫くわえたお魚…♪」といったフレーズがあるらしい。
普通逆だろう。
変なおっちゃんが来た。
どうやら偉い人らしいが、なんか暗そうな雰囲気。で、怪しげに笑ってる。
一応偉い人っぽいんで、なんか話しねぇと・・・
とりあえずおっちゃんの持ってた『壷』をほめてみた。
小一時間『北宋の壷』についてレクチャーされた。
帰りたい・・・
81 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/13 21:12 ID:j/IZdqGq
MSの特徴などの勉強のために全員でアッガイの部隊に行った。やはりアッガイの整備のよさは半端ではない。交換して欲しい。
それにしてもアッガイはかわいい。こんな見た目なのにパイロットのアッガイ使いの赤鼻は凄い顔だ。服装も全身タイツみたいだ。
パイロットもMSと同じようにかわいい女なら俺も少しは元気になるんだが。ま、ありえない話だな。今日はもう寝よう。
犬が猫に池の中へ突き落とされて溺れている。
その様子をながめていると別の犬が助けてくれた。
どうやら雌犬らしい。
溺れた犬がちょっとうらやましい。
83 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/14 00:40 ID:5rTUf+Ph
今日も聞けなかった
MSM-07の正式名称は「ズゴック」なのか「ズゴッグ」なのか
俺は語尾をなんとなく誤魔化して発音するようにしてる
84 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/14 10:16 ID:SWNwmN9D
>>83の日の俺に独り言をぼやいてみる。
確かズゴックだったような気がするのだが。
あぁ、そういや今日はバルタンデーだったか。長年縁が無いから名前もよく覚えてない
85 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/14 10:49 ID:AQlBe8Jz
2月14日
今日は大変な日だった。
同僚になった新米兵士からチョコレートを渡された。
「お前、ホモかよっ!!!」って言ったら泣きそうな顔してた。
俺はそういう気は全くないのに何故か毎年この手のプレゼントを貰う。
奴の泣き顔に免じて貰ってやったが、流石に食う気はしなかったので
ジェリド(犬)の餌にした。予想通りカミーユ(猫)に横取りされていた。
相変わらず情けない奴だ。
うちの班長がザビ家の御曹司から降格処分された。
通信機器の整備怠慢という理由らしい。
俺たち整備班もガウから降ろされた。
班長は「貴様らのせいで、俺の出世が…」と泣きながら
俺たちを修正した。 宇宙へ帰りたい・・・
>>86 もまえらも大変だな・・・
ウチの班のヤツもマゼラの分離が上手く出来なかったとかで、
何とかっていうパイロットに殴られてたよ。
どうやら推力を絞りすぎてたらしい。
地球ってさ、何か、よく分からない要素が多すぎんだよな・・・。
88 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/15 10:37 ID:uzefcO9D
2月15日
故障したザクの整備をしていたら軍曹殿に昼飯に誘われた。
なにやら牛丼というものが近々食べられなくなるらしい。
軍曹殿の話では連邦軍の細菌兵器が牛を歩行困難にするらしい。
連邦軍も必死だなぁ。
増えすぎた地球の人口を減らすためとは言ってもやり過ぎだよなぁ。
軍曹殿は昔から良く食べてたらしいから病気になるのを心配してた。
若さ故の過ちだな・・・
そういえば「ニュースサイド3」のコメ宏が降板するらしい。
4月からはキャスターが代わるってさ。
番組名も「まさにジークジオン」だって話だ。
きっと言論統制が厳しくなってるんだろうな。
ひょっとしてジオンは負けるんじゃ……
2月15日
今日 ズゴックを仕様しての海上演習があった
3時間の演習なのに、1時間過ぎたあたりでものすごい尿意がおしよせた
漏らしたくなく 足をもじもじさせて我慢することにした。
残り演習時間30分あたりで足をもじもじさせても尿意が治まらなくなった
そこで、今日最大の失敗がおこった
もう 我慢の限界で、少し大振りで足をもじもじさせたら
間違って、頭部ミサイルのボタンを押してしまった
そのときビックリして 漏らしてしまった・・・
降りるときに バレないように細工しようと思ったそのとき
ズゴックの水漏れ警報アラームが鳴り出してしまった
そのアラームが海岸で演習を見たていた軍曹殿のズゴック管理CPUに
表示されて バレてしまった・・・
降りるとき、軍曹どのは
「なんだ、ただの誤反応か・・・」と 言っていたが
間違いなく 俺の股間を見ていた・・・
帰りたい・・・
ザビ家の御曹司から整備怠慢の理由で減給処分を受けた俺は、納得が
いかなかったので、上司に報告することにした。「あの時通信機の側に、
シャア少佐が…」言いかけたところで、「貴様ぁーガルマ様の親友のシャア
少佐にたいして失礼なことを!」と修正を受けた。
翌日、僻地の水中MS部隊に配属が決まった。
出世はおろかサイド3が遠くなっていく…
92 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/16 01:50 ID:XVYVdNPW
ここ最近色々なパンツを買う(トリップの用意)かどうか迷っている。
俺の俺による俺だけのための日記のために
93 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/16 21:57 ID:JKwU8wWX
2月16日
珍しく連邦軍の襲撃も無かった。
しかしガルマ様の謁見があって何故か我々の部隊を褒めていった。
ガルマ「君たちの働きには感謝している。我々が地球を勢力化に治めるのも時間の問題だ。
君には特に期待しているよ・・・ふっ」
オレに向かって何故そんな科白を仰ったのか判らない。
しかもこの部隊は落ちこぼれ部隊のはずだ。
曹長は意味ありげに頷いていたが、嫌な予感がすんだよなぁ・・・
今日キャメル隊に入隊した。乗機はリックドム。凄くうれしい!
思わず母さんに電話した。よーし、出世するぞー!
>>94 悪い事は言わないから、今すぐ除隊しろ!
もしくはドムが操作不能になったって言ってキャメル隊から逃げろ!
疫病神の赤い香具師から通信入る前に逃げろ!
ウチの部隊は、4月1日付けでオデッサに転籍になった。
何やら急ピッチで資源の採掘が行われてるらしく、人手が足りないんだと。
MSに乗るのが夢で、家を飛び出して地球にまでやって来たのに、
未だにそんな機会は1回も無い。
パイロットは俺らのことを虫けらのように扱うし、
班の中でも上下関係が厳しく、毎日が辛い。
こんなことなら、家業の果物屋を継いでおくんだったよ・・・。
・・・母さん、ごめんな。
以前軍曹のズゴックに傷をつけたのがバレ、修正をくらう。
あのバカ軍曹は力の加減を知らないらしく、
俺は全治二週間の怪我を負わされ、
部隊の療養テントの中で苦しむはめになった。
ちくしょう。
その間ジェリド(犬)とカミーユ(猫)の世話は軍曹がやっていたらしいが…
はたして大丈夫だったのだろうか。
餌はちゃんとあたえていただろうか。
散歩に連れて行ってあげただろうか。
新しいおもちゃをあげ…これは期待できないか。
はやる心を抑えながら小屋に向かう道すがら、
黄色い包みのハンバーガーに喰らいついているカミーユを見つけた。
最近地球ではやりのビックサイズなハンバーガーだ。
どこかのマヌケから奪ったのだろうか。ジェリドと違って逞しいな。
遠くから「…ッシマーが!!」と嘆くオッサンの声が聞こえてきた。
どうやらそのマヌケらしい。俺は聞こえないフリをして小屋へと急いだ。
あの哀れなオッサンがストレスでハゲたりしないことを祈る。
偵察の後、昼食をとろうとしたカ●リコン?
本日、キャリフォルニアベースは雲一つ無い澄み渡る青空のもと、各種兵器の総点検が行われた。
俺の担当はなんと!ガルマ様のガウの整備だ!それもガルマ様直々のご指名だという。
いくら俺がマジンガーの専属メカニックとしてちょっとは名をはせたことがあるとわかっていても、あのガルマ様のご指名とあってはさすがの俺も身震いしたってもんだ。
第三エンジンの補機にちょっとした問題を見つけたがまぁたいしたほどでも無い。一応報告をあげておいたらガルマ様もたいそうお喜びだったそうだ。これであの憎むべきクソ上官のムックの鼻を明かせそうだぜ。
ただ、一つだけ気掛かりなことが。フラップ調整の際に分解したパーツのボルトが2本も余っちまった!ちょうど組み終わって余ったボルトに気づいたときにガルマ様が通りかかり俺の作業をのぞいていったから、その時は思わずポケットの中に突っ込んじまったが、
そのボルトは未だに俺の手元にある。今更どうすることもできんがはっきりいってヤヴァい。噂では明日の夕刻にゲリラ掃討作戦があるようなことを聞いたが、ま、あのガウで出ないことを祈るのみだ。ボルトははやいとこ捨てちまおう。
同僚の1人が食中毒でテント送りになった、
あの野郎 明日は出撃だからって仮病使ったに違いない。
普段ケチなあいつが 昨日、煙草をくれたのがなおのこと怪しい。
ここ最近は「保守」と言った言葉をよく耳にする。
いったいどういう意味があるのだろうか。
それにしても何故ズゴッグは青色なんだろう。
ジャブローは茶色い川と緑の森林しかないはずなのだが
今日ズゴック隊とアッガイ隊の奴らが互いのMSのことで、口論となり
喧嘩が始まった。そしてゴック隊も巻き込んだ乱闘騒ぎに発展した。
乱闘に加わった者はみな営倉行きになった。
自分のMSを自慢したいのはわからんでもないが、そういうのに限って
メカニックマン泣かせな奴だったりするものだ。
もう少しMSの腕を磨け
105 :
通常の名無しさんの3倍:04/02/22 12:10 ID:ufKFWf5O
さっきこの日記を食堂で拾った。
これを書いてるズゴック隊のおまえに言っておく。
コックピットのシートの下に銃器を置くなと
あれほど言われてるのに平気で置いているヤツがいる。
そんなヤツはきまってズゴック隊。
おまえらはそんな規則も守れないのか?
衝撃で暴発したら死ぬのはオマエなんだぞ!
3番ハンガーの整備兵Mより
ようやく給料も入り、怪我も治って時間も取れるようになった。
そんなわけでジェリド(犬)に久しぶりにおもちゃをあげることにした。
しかも2個だ。
基地に来る地元の行商人からカブトムシの形をしたぬいぐるみを買ったのだ。
赤ヘルがダメになってから3週間近く何もあげれなかったので、
かわいそうなので奮発したのだ。
それに2個もあれば以前のようにすぐに壊したりはしまい。
案の定ジェリドはとても喜んだ。
新型をあげるといつも喜ぶが、今回もとてもうれしそうだ。
やるきまんまんといったところか。
その反面カミーユ(猫)は少し様子がおかしい。
切なげな遠い目をしたり、ため息を(要に見えるしぐさを)したりしている。
何があったのだろうか。「フォウ〜フォウ〜」なんて変な声で鳴いたりもしている。
もしかして恋でもしているのだろうか?
俺の目が離れている間に、飼い主を差し置いて。
俺なんて地球に着てから女とろくに話もしていないというのに。
なんだか悔しくなってきた。今に見てろよ、ちくしょう。
最近見ない内に、ウチの部隊で飼ってるとかいうジェリドって犬にお仲間ができたようだ。
なんでも♀の犬って話だが、ジェリド(犬)にいつもくっ付いている。余程仲がいいんだろう。
そう云うわけで基地のPXから餌と人気だかどうか知らないが、カブトムシみたいな人形を押し売りされた。
最近ポーカーで負けてるっつーのに。
ぬいぐるみって柄じゃないから、ジェリドにオモチャとしてやろうと持っていったが既に2個持ってやがった。
こんな高い品を、しかもこんなご時世にワン公が2つも……しゃくなので雌犬の方に今回は与えておいた。
なかなかカワイイ。見た目は子犬っぽいがジェリド(犬)と違って落ち着きがある。
こいつにならわんぱくなジェリド(犬)を任せられるだろう。
しょうがないからすぐにPXへ行って雌犬に首輪の代わりになる皮のベルトを買ってやった。
長さを調整するのに少し手間取ったが……ついでに名前を付けてやった。
マウアーだ。うむ、我ながら賢そうな名前だ。
今日味方が鹵獲してきたMSを見た。
それはMSというには、あまりにも不恰好すぎた。
不恰好で、のろまで、重くてそして大雑把すぎた。
それは正に戦車のできそこないであった。
頭部のガンナー席をみせてもらった。シートの右上
には狙撃用のスコープみたいなものがついている。
歯医者の治療用のシートを思い出して昔治療した歯
が疼いてきた。MSはジオンにかぎる。
今日は暇だったので、どうしてズゴックが青色なのかについて考えた。
ジャブローは茶色い川と緑の森林しかないはず…
ジェリドとマウアーのそばに腰を下ろして考えた。小一時間考えた。
でもわからない。
そのうち犬達が寝そべり始めたので、俺も横になって空を見ながら考えた。
……
………
…………空が青い。
そう言えばコロニーの空はいつも青かった…
あぁ…早く帰りたい…
ズゴックの色の原因を考えているうちにとんでもないことに気がついた。
ザクもおかしい。右肩に盾があって右手に武器はおかしい。これでは攻撃か防御の一方しか出来ないではないか。
では左手に武器があればいい。そう考えればグフは正しい。しかしグフは盾も左だ。あと連邦のガンキャノンだけ何故赤いのだ?
悩みを解決しようとしてさらに悩みができてしまった。ジオンの開発部は何を考えているんだろうか…。
このところ俺と軍曹以外にも犬を飼っている隊員がいるらしい。
正直隊長にさえばれなければいい。
俺がいない時にジェリド(犬)の世話をしてくれたりもしているようだ。
何もしない軍曹よりもはるかにいいではないか。ありがたい。
さて今日小屋に行くとジェリドもカミーユ(猫)もいない。
誰かが連れ出したのだろうか。いやそんなはずはないのだが…
俺は心配になって小屋の周辺に探しにでかけた。
小屋の入り口から少し離れたところにジェリドにあげた
カブトムシぬいぐるみの切れ端をみつけた。
爪と歯で破られたように見える。まさか…
不安に押しつぶされそうになりながらさらに周囲を探索していると、
森の奥から足を引きずったジェリドが帰ってきた。
ジェリドの身体にもカブトムシと同じような爪と歯の跡がある。
いったい何があったのだろうか。やはり…
ジェリドの怪我の手当てをしながら俺の脳裏には暗い思考しかわいてこなかった。
その日以降、カミーユは小屋には帰ってこなかった。
しょげかえっている同僚をつれてお気に入りの娘がいる酒場へ
行くことにした。
名前は「ズゴック」らしい。
最近ズゴックに飽きてきた。たまにはアッガイやゴッグにも乗りたいが叶わぬ夢よ。
人の夢と書いて儚いか…。たまには美味い飯にありつけたい。レーションはうんざりだ。
最近少し忙しくなってきた。
ここは比較的平和な基地だが、
けっして安全な場所であるわけでもない。
連邦の兵士も近くをうろついていたらしいし。
さて昼休みがもうすぐ終わりそうだ。
また訓練か…ゆっくり昼寝でもしたいなぁ。
紛失したと思った日記がこっそりと部屋に届けられていた。
上官に読まれていやしないだろうか・・・鬱だ。
田舎に帰りたい・・・
大変な所だった。
今日同僚から「犬にチョコレート喰わせるとチョコ中毒で死ぬ」と聞いた。
焦りつつ2/14(
>>85)の日記を改めて見返しカミーユ(猫)に感謝した。
今日は、整備と健康診断を理由に休暇。
ついでに、久々に近くのSMに行く。
連邦服の金髪女王様の方ががかわいかったのでそっちにしたけど、
マジで拷問受けてる感じで正直しんどかった…_| ̄|○
でもジオン服のコはアノ閣下そっくりで萎(ry
118 :
:04/03/08 23:46 ID:???
今日、偉い人が上官にくれた壷が何者かに割られたらしい。
上官は顔面蒼白になり、俺たち整備兵にMSの整備より壷
の復元を優先せよといわれた。無理言うなよと思った。
しかし偉い人の壷を割った奴は丸腰で最前線の送られると
いう噂は嘘ではなさそうだ。
休暇がとれた。
旅行にでも行こうと思った。
とりあえずフランチェスカ行きのチケットを買った。
同僚にそのことを話すと、みんな白い目で俺を見る。
あのコロニーに何があるのだ?
鬱で眠れない夜を過ごし、休暇が終わった。
あれから数日がたった。
あの日ジェリド(犬)とカミーユ(猫)の間に何があったのか定かではないが、
唯一ついえることは、おそらくもう以前のような関係には戻れそうもないだろうということだ。
思いつめたような表情をしながら時折激しい憎悪に満ちた目を見せるジェリドを見ると、
不憫な気持ちがしてならない。
こいつはバカ犬だが、バカなりにまっすぐでかわいいやつなのだ。
そしてあれ以来帰ってこないカミーユも俺にとっては同じようにかわいい存在だ。
そのことを考えると本当につらい。
少しでも気がまぎれるかもしれないと思い、俺は飛行機型のぬいぐるみをジェリドにあたえることにした。
今まで多くのおもちゃをあげてきたが、どれもこれも壊すか壊されるかして長持ちしなかった。
今度こそ気に入って大事にして欲しいと思う。
だがなにか妙な胸騒ぎがする。本当にこれをあたえていいのだろうか。
また新しい悲劇の引鉄になるような、そんないやな予感がする。
考えすぎだろうか…
121 :
外伝:04/03/24 11:58 ID:???
俺はサイド3防衛隊所属の一等兵。
今日正式に辞令が降った。転勤先はヘリウム3採取を目的とする
「アリとリス」だったか「チュッパチャップス」だったか
そんな感じの名前の船だ。
長旅になると言われ無性に淋しくなった俺は犬を飼うことにした。
名前はもう決めてある。
「シロッコ」
赤い彗星や連邦の白い奴のようなMSパイロットは「ニュータイプ」だと
もてはやされるが、俺みたいな無傷で生き残る歩兵たちは「死神」だの
「悪運の強い奴」だといわれ最前線へ駆出される。
MSに乗って「ニュータイプ」だと呼ばれたい。
最近は連邦の巻き返しで、ズゴックの哨戒パトロールの回数も多くなった。
おかげでズゴックのパーツストックが、整備のたびに無くなっていく。
MSは関節の消耗が激しい、哨戒任務は止めてくれ、と上申したが、
ルッグンあたりだと、前線ではいい的になってしまうので出せない、ドップだと脚が短い、
さりとてザクは泳げない、ザクマリンタイプは所詮ザク、だからズゴック、だそうだ。
初期に水中MS部隊へ配備されたゴッグはその点なんとも無いらしい。
せいぜいボルトの増し締め程度でオッケー。
ズゴックは後から開発されたのにな……
基地内でプロマイドが流行る。
何でもマ様が自分の趣味を隠蔽するための陰謀だとか。
そのせいか、基地内での売上No1は常にキリシア様になっている。
だが、聞いた話によると今月のトップはアイナ・サハリン嬢。
ブリッジがイイ!! そうだが…何の事なのか。
ズゴック隊の1機が腕を壊されて帰還してきた
腕のパーツがないのでアッガイのパーツを流用した
「ズッガイ」と名前をつけた
アッガイ隊は人気らしい。
転属希望トップ10に。乗りたいMS上位にランクし、その中の水陸両用MSではいつも1位。
因みに2位ゴック、3位アックガイと続く。
「見た目によらず、小回りが利き、振り回しやすい。格納式のアイアンネイルが肝だね。
モノアイが上方にも動き視界も良いし、コクピットのモニターも大きく見やすい。
ズゴックから乗り換えたけど、全然違う。マジお勧め」
「パーツアッセンブリーの交換が楽。重要パーツが現地でリビルドできるから稼働率もいい。
簡単にバラせるから前線でトラブッても、すぐ直せるし。
腕の交換に30分もかからないのがいいね。俺は10分でできるよ。
ズゴック? それだけは勘弁な!」
機関紙を読みながらため息を吐いた。
新米兵士には辛い時期だ。今日も徹夜で警備。
他に誰もいないし煙草をふかしてたら、サンドイッチを持ってきてくれたあの娘・・・。
どこの配属かなぁ、見ない顔だけど。
偉い人の壷を割った俺はMSを降ろされた。
今はライフル1挺でMSの囮をやらされているが
しぶとく生き残っている。
以前所属していたザク部隊は、連邦の白い奴に全
滅させられたらしい。
今の境遇を幸せと思いこむしかない。
アッガイは人気があるのに、どうしてズゴックは駄目なのか。
考え抜いた挙句、とりあえずカラーをアッガイと同じにしてみた。
…妙に汚い印象があるのはなぜだろう。
逆にズゴックをアッガイカラーにしてみた。
前より人気がでた。それも一段と。
ついでに黄色や赤、黒なんかにして遊んでみた。
責任者数名がが処刑された。
ウチがズゴック隊のせいか、なかなかゾックを送ってもらえない。
だからズゴック2機を前後にくっつけてみた。
作ってから気が付いたがブースターをつける場所がない。
仕方ないので、足の裏に強力なヤツをつけた。
姿勢を制御できずに、水中をクルクルと回転しながら突き進むズゴック。
それを見ていた整備班が、これだ! と叫ぶ。
翌日、ズゴックの頭部に巨大なドリルがつけられた。
さらに次の日。
格納庫に、完全防水加工がなされたキャタピラが運び込まれた。
ズゴックタンク? 今更古いような…
小一時間問い詰めて見ると、次はズゴックを飛ばす気だ。
翌朝、思い立って、破損した両腕をザクのものに取り替えて見た。
「おい、これってペズンのゾゴックじゃん!」と非難がましい同僚の声。
黒歴史が始まった...。
一日置いて、考え直してみた...。
少尉:「やっぱり黒歴史はマズい。キシリア様の折檻ではスマナイような...。」
そこで、思い切って、GMに殺られた足を車輪に変えてみた...。
....................................ギガンだった....。
アガーイに乗りたい...。
__
/ : 》:、
( ===○=) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(づ ⇔)づ < こんな夜におまえに乗れないなんてぇ ♪♪ by 清志朗
| | | \__________________
 ̄  ̄
中尉へグラナダからの召喚状が届く。どうやら、黒歴史について査問されるらしい。
キシリア閣下が 月に変って御仕置き されるのは、某マスク好きの男 以来とのことだ。
中尉への餞別に、愛機を宇宙(ソラ)でも使える様に改造してみた。
まず、ジェネレーターをR・ドムのものに<
火力を高めるためにザクのミサイルポッドを両肩に<
汎用性を高めるために爪を抜き手マニュピレーターに交換<
うーん、我ながら良いできだ。この ガッシャ なら鞭以外にロウソクの御褒美まで付いてきて
中尉も喜ぶことだろう...。
今月号のガンダムエースが配給された。
相変わらず連邦の奴等は美形ぞろい、優遇されていやがる。
ドレン少尉の置かれている立場にひそかに同情した。
今月号は、巻末で、な、なんと!! アガーイ の素晴らしい勇姿はウプされていた!!!
4本の伸縮する爪をカシャカシャと鳴らす姿に萌え。。。。
黒歴史ドコロデハない! 我が隊もやはり前向きに導入を考えるべきだ。
それにしても、シャア少佐はひどい。
アガーイを見るなり、「ひどいな。」「大丈夫か?」とのコメント。
やはり、偉い人にはわからんらしい。
一度、会ったら伝えてやらねば。「偉い人にはそれがわからんのです。」と。
基地内の購買で漫画を購入。
無論ジオンかつズゴックの勇士を拝むことのできる漫画だ。
宇宙でガンダムに遭遇したドズル閣下が叫ぶ。
「MSにはMSで対抗だ! ズゴック発進!」
……うん、()イイ!
俺はアースノイド志願兵。
金に困っている無職だ。
先ほどジオン公国大船事務局まで行って手続きをとってきた。
大卒なので下士官以上を希望したのだが、普通自動車免許しか持っていない役なしの営業上がりでは二等兵しか勤め口がないらしい。鬱だ。
>>142 仕方ない。アガーイの愛らしい踊りをウプしてやるから、元気だせ。
| 》:、
|=○=) ダレモイナイ・・・
|⊂ アガーイスルナラ イマノウチ
|
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♪ /:《 :\
ヽ(=○===)ノ モエアガーレ モエアガーレー
(へ)
く
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ヽ( ===○=)ノ モエアガーレー アガーイタン〜
(へ)
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│ ミ サッ
__
何!まだ、落ち込んでいるだと? ならば、シャO少佐のデスクから失敬してきたとっておきをウプしてやる。
| /
| / /
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アッガイワッショイクマ―――!!
∩ ∩
,/^ ̄ ̄^\
┼ ,/ \_ / ̄\
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\__(_●_ )____/|\\__ノ
\__ |∪|____//ヾ `7 ┼
ヘ__ ヽ ノ___//ヾ /
/ 盆/ \ / ))
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/^ T''T `、 )―┤ |
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/ / / / )) ( ===○∩
| ̄ ̄L| L__,/ヽ 、 (つ ⇔ ノ ))
| l | \___../0| (( ヽ ( ノ
/ ̄ ̄7^()i L / (_)し'
我が隊にいつまでたっても アガーイ が配備されないのは、萌えまくった マ・クベ少佐が
隠匿しているからだと、赤鼻さんから忠告があった。鬱だ。
今から、オデッサへ行ってくる! 後、ヨロピク。
思うんだが、ズゴックの性能はそんなに悪くない。
兵装は必要にして十分だし、格闘戦になったら連邦のGMはカモれるし。
整備性だって、ドムやザクタイプに比べたらかなり楽だ。
なんでなんだろう?
やっぱり「赤い人」の専用機があるのはだめなのか?
それくらいしか理由が思いつかん。
赤鼻さんはどんなことがあっても頭のフードをはずさない。
上司もそれをとがめない。 何故だ
>>149 だってほら、このまえ赤鼻さんの隠密部隊を率いたときの隊長、
「あの格好」のままジャブロー潜入だぜ?
フードくらいどうってことないんだろ。
>>150 た、たしかに...。陽動でもないのに、少佐のカッコといい、ズゴックの色といい、
( 見つけてくださいね♪ 連邦のみなさん)とでも言わんばかりのかっこうだ。
赤鼻さんも来ていることだし、“サンタさんごっこ”でもするつもりなのだろうか?
.....とりあえず、いつも寝ているハンモックの脇に季節外れの大きな靴下をつるして寝た...。
どうでもいい事かもしれんが、赤鼻さんっていつもあの全身タイツなんだな。
任務中はともかく、基地の中でも食堂でも、風呂上がりもあのカッコ。
聞いた話だと風呂つかる時もあのままだとか?上官の前でもそうだし。
誰か赤鼻さんが普通のカッコしてるとこを見た者はおらんのか?
見ようとした奴らは、みんな行方不明になったという噂を聞いた。
去年のクリパでは社員食堂でトナカイの着ぐるみを...ウッ,ゲフ! (殉職されました)
ふふふ、やっと手に入れた アガーイ で偵察に出かけた。
偶然、いけてるジムと遭遇! さっそく、声をかけた。
漏れ「よかったら、僕とお茶しませんか (*´∇`*) ノ」
ジム「.....................。」
ふふふ、さすがは アガーイ だ。 ステルス性能もバッチリだぜ。
オリジンのアカハナさんは何気に マ.ッ.チ.ョ.!
| 》:、
|=○=) ダレモイナイ・・・
|⊂ アガーイスルナラ イマノウチ
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ヽ(=○===)ノ モエアガーレ モエアガーレー
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く
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ヽ( ===○=)ノ モエアガーレー アガーイタン〜
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│ ミ サッ
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自分は一介の整備兵にすぎない、が、アッガイ担当の機付整備員である事に誇りを持っている。
しかし連隊長や作戦司令部の連中はアッガイの性能を過小評価して隠密作戦や工兵任務しか与えてくれない。
自分は祖国ジオンを愛し、アッガイを愛する者として、アッガイの優先生産と主戦兵器としての認定を、
キシリア少将閣下に嘆願すべく、直訴を行いたいと考えるものであります。
もとより、越権行為による軍法会議も覚悟の上であります。ジオン公国に栄光あれ!
ジ ー ク ア ッ ガ イ !
(
>>158横目に見ながら)
アッガイ担当の整備班は士気が高くていいよなー。貫徹してまで、仕上げるし。
出撃する様は「狂おしく、身をよじるように」だもんなー。
それに比べてズゴックは整備マニュアルは厚いし、あの人の専用機あるし(細かいところで品番が違う)、
組みつけには時間食うし、メンテナンスベッドで転ぶし……
何? 届いたパーツ、爪が4本付いてるって?
しかたねぇな、あの人の専用機に付けてしまえ。どうせ壊すのは一緒なんだから。
| 》:、
|=○=) ダレカイル・・・
|⊂ アガーイスルノハ マタコンド
│ ミ サッ
__
>>159 隊長殿!付けろって言われた4本爪の腕ですけどね、あの人の専用機って初期型だから
4本目の爪のアクチュエーターやらセンサーやらのコネクタを付けるとこ無いんすけどぉ〜。
他のハーネスんとこに無理やり付けちゃいます?半田で。
>>161 動けばいい、動けば。
出撃から戻ったらオーバーホールなんだから。
無駄に接続端子を使うこともあるめぇよ。
| 》:、
|=○=) ・・・シャズコ チャン...
|⊂
│ ミ サッ
__
やれやれ、開発の連中は色々作って部隊に送ってりゃいいけど、ちったあ現場の事も考えて欲しいね。
こっちゃあまともに動くか判らない新型よりゃ現行型のスペアパーツをさっさと送って欲しいんだから。
おまけに新パーツのマニュアルはワープロ打ちのコピーかよ。
ご丁寧にアンケート形式のチェックリストまで付けてきやがって。俺達ゃ実戦部隊で審査部じゃねえぞっと。
・・・・・・あちゃ、ボルト穴が合ってねえからネジ山ナメちゃったよ、班長にバレたらドヤされるな。
だいたいズゴックは部品精度が高すぎなんだよ、そのくせ妙に手作りくさいカスタムパーツ多いし!
ま、いいや。あの人明日出撃だっつってたし、戦闘で痛めた事にすべえ。動きゃいいって言ってたし。
さ〜て終わり終わり。こないだ街の方にオープンしたっつうメイド喫茶にでも行ってみるか〜。
165 :
通常の名無しさんの3倍:04/05/10 23:59 ID:EMgaHBY1
| 》:、
|=○=) ダレモイナイ・・・
|⊂ アガーイスルナラ イマノウチ
|
♪ __
♪ /:《 :\
ヽ(=○===)ノ モエアガーレ モエアガーレー
(へ)
く
♪ __
♪ / : 》:、
ヽ( ===○=)ノ モエアガーレー アガーイタン〜
(へ)
>
│ ミ サッ
__
166 :
通常の名無しさんの3倍:04/05/11 00:00 ID:Q8yUayIp
| 》:、
|=○=) センチ ニ イキマス・・・
|⊂ サヨナラ
|
まって
MS隊は、南米へ偵察いくことがちょっとしたブームになってるようだ。
この間、アカハナさんのタイツ部隊のやつらがタイツの上にナントカ
という大蛇の皮を張り付けていた。
169 :
通常の名無しさんの3倍:04/05/20 22:25 ID:fMvC1AA1
アカハナさんのアレはタイツじゃ無いんだよ
体にペンキで書いて居るんだ
__,,,,...,,,,___
__,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ
/ ゙':、
,r' ...:ヽ、
i .:::::::::::::::ヽ
゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i /
i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ (
゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ )
(::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i /
ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' ( オヒョイです 楽しみにしてます
! / i' .::::. `ー | |::ノノノ )まだですか、次
゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" (
゙i,//r''゙ー'~''ヽ、 ////! ,r',rヽ )
゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| ⌒`‐‐----‐‐‐‐--‐‐---
r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_
,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i-
,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/
今日ageた
(´・ω・`)・ω・`)ω・`)ジェットストリームショボーン
全身タイツであろうが、たとえペンキで塗られていようが、あのシックでタイトなファッションはモッズな俺としては(古い地球時代のサブカルチャー。ジオンではこの趣味は秘密にしておかねばならない。)、何が何でもアッガイ隊に入隊したい。
…そして、ズゴック隊からついに念願の隠密奉行隊に転属になった!
……しかし、この頃はまだ知る由もない。
そう、あのお方の息の吹きかかっているズゴック隊もアッガイ隊も同じ結果になろうとは…。
蟹食いたい
>>174 ↓ _人
∩ ∧_∧ ノ⌒ 丿
\ヽ_( ) _/ ::(
\_ ノ / :::::::\
∩_ _/ / ( :::::::;;;;;;;)
L_ `ー / / / \_―― ̄ ̄::::::::::\
ヽ | |__/ | ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)
| ̄ ̄ ̄\ ノ てめぇは ( ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;ノ
| | ̄「~| ̄( 、 A , )これでも / ̄――――― ̄ ̄::::::::\
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し' し' \__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
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>>174 l ̄/. ___
↓ / /. / ___ノ
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食ってヤガレーー!!! Y人, ' ',人⌒ヽ、, '
Y⌒ヽ)⌒ヽ、 人,ヽ)人'、, '
へ, --- 、 ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)
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うちの小隊にザクタンクが配備された。小隊長は「今回、軍が設計した最新鋭のMSだ!」といっていたが、それにしてはずいぶんと
やれている感じだ。まじまじと見ると、剥げた塗装のしたにはあのザクのグリーンが・・・・・・・・。そしてコックピットに乗り込むと、そこ
には「U.C0079 タケシ・マツダ二等兵」の名前があった。
・・・・・・・俺がぶっ壊したMSがザクタンクとして、復活したとは・・・・・・○| ̄|_
小隊長の機械音痴め!
友人のはもっとひどかった。コックピットが血まみれだった。7月のスラウェシ島はあつい。虫も飛ぶ。
友人はハエがひどいと嘆いていた。
178 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/21 09:07 ID:l/xCV5vQ
今日、ザクタンクを整備中に動かしていたら、
突然、上半身部分が倒れた。
どうやら切り離しボタンを間違えて押したらしい。
なんでまだ作動するのか。おかげで宿舎は半壊だ。
どうやら、先日のザクタンク誤操作破壊事件によって、担当メカニックは左遷されたとかしないとか…。
180 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/21 14:18 ID:ERLW4+x6
7月○×日(火)
左遷された担当メカニックのかわりに若い女性のメカニックが配属された。
えん戦気分を払拭するにはこれ以上の起爆剤はない。
若い女性メカは木星でキシリア准将の下にもいた人のようだ・・・
確か、ナナイ准将とか言ったか・・・?
黄色いブロンドの可愛い感じの女性だ・・・きっと良い女になるだろうな・・・
おっと女の話ばかりになってしまった。
壊れたザクタンクの代わりに鹵獲した連邦のガンタンクとかいうMSが配属された。
しかしタンク、タンク、タンクって・・・足つきに乗りたいなぁ・・・
×ナナイ准将→ナナイ准尉・・・でスマソ
こうして日記を書いていると…いや、日記を書いているにも拘らず、いつ何が起きたのかさえも分からなくなってきた…。
出来事さえもごちゃごちゃになる…。
戦場がこんなに恐ろしい場所であるとは…。
7月○×日(水)
ナナイ准尉が言うには、この周辺はぬかるみが多く、足つきでは沼にはまって大変になるそうだ。
だから、タンクタイプが採用されるそうだ。
それはそうと、ガンタンクを戦線に出したのはいいものの、違う部隊からの攻撃を受けてしまい、
半壊してしまった。乗組員は無事だったが、味方にやられてしまっては元も子もないと言うことで
塗装変更しようとした。塗装変更は出来たものの、部品確保が出来ないため、お荷物となって
しまった。
184 :
古参兵:04/07/22 01:42 ID:???
戦場で無駄なものは恐怖心だけだ。
半壊したガンタンクでも砲は生きているだろう?砲台として再生させれば使える。
弾が尽きたら、最前線に引き出してオトリに使うんだ。
と、先輩が教えてくれたので、早速実践することに。
さすがは地球連邦が熱入れて作っただけあって、その砲台の能力はすさまじいものがある。
とりあえず、オーバーホールついでにさまざまな装置を調べてみることに。
ばらして出来た設計図を大本営に送ることとした。
伝書鳩で。
部品確保用のマゼラタンクとザクの廃棄体がやってきた。ブラブラぶら下がった配線類が痛々しい。
早速ばらして部品庫にそれぞれしまった。で、ドンガラを囮にすることとした。
186 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/22 09:42 ID:Pulcu7Wj
囮として置いたガンタンクの救助信号をオンにし待つこと2時間、
偵察に来たコアファイターはガンタンクの所在を確認した模様。
連邦の仕官に化けて手を振るが着地せずに引き返す連邦。
果たして囮が見破られたか、それとも他を連れてくるのか。
茂みにはザクが二機、崖上にカモフラージュしたガンタンク砲台が二基。
後はマゼランアタックとドップが1機ずつ。
その後待つこと3時間、後2時間で日没だ。
今日は救出には来ないようだ。
と、いうより囮であることがどうやらばれたみたいだ。
そりゃそうだ。
塗装を変えているんだから・・・。
188 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/22 11:17 ID:Pulcu7Wj
と気づいたとたんに、
真後ろからガンダム陸戦タイプを主軸とする
MS小隊から攻撃にあう。最初の攻撃で2機のザクが大破。
砲台2基も奪取された模様。
退却命令が出た。
どっちに逃げりゃいいんだ。連邦だらけだ。
今日がおれの命日か、、。
189 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/22 11:28 ID:LpeDQM5T
今日は囮の塗装変更ガンタンクがやられたらしい。南無。
…しかし、俺はアカハナさん率いるマッドアングラーの端くれ。
隠密作業に励むとする。
7月●日
陸戦ガンダムの180_キャノンの流れ弾を、股間にくらったゴックが戻って来た。
パイロットは無傷だったが、降りてくるなり、
「とれてしまうかと思った。」
と言ったきり、部屋に引きこもってしまった。
ズゴックとは違い、ゴックのパーツは多いとは言えない。
どうしよう……
ふと、ナナイ准尉が持って来たタンクパーツが目に付いた。
予想以上に重かったが、何とかゴックの上半身をタンクに乗せる事に成功。
ゴックタンクだ。
さっそく戦闘に出してみると、
ゴックタンクは陸戦ガンダムが投げつけて来たハンマーを、がっしりと受け止めた。
そしてその場で上半身だけをぐるぐる回し始め、
「大・雪・山お○しぃ〜!」
帰還したパイロットと話をしてみた所、
「どうしてあんな事を言ったのかわからない。」
だそうだ。
192 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/22 12:06 ID:Pulcu7Wj
俺の名はロス、ガンタンク囮作戦に参加した兵士の数少ない生き残りだ。
あんな馬鹿な作戦で戦わせるジオン軍も終わりかな。
上官どもはソロモン等の地球外拠点に引き上げ始めてると聞くし。
何とかして俺も宇宙に上がろう。戦死した連邦士官の制服を調達し、
交戦地から歩き出した。
目指すは連邦の拠点ジャブロー。そこまでは難民に成りすます作戦だ。
193 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/22 12:12 ID:Pulcu7Wj
歩き始めてから2日、とある町につく。
ジャブローの方向を再確認。食料等を調達し町を出る。
てか1月1日に終戦じゃないのかよ
まだ戦火の中にいるのか、戦争が終わっているのかも分からない…そんな俺はジオン一兵卒…。
シャア様鬼。キシリア様悪魔。
シャア様の上半分とキシリア様の下半分で
二人の良心をもったサイボーグが作られてるぜ絶対
ゴッグタンクは水中で使えるのだろうか。
浮かぶらしい
うま
かゆい
各地で信憑性はわからないがジオン苦戦の情報が流れているが
ここ、アフリカではまだジオンが主導権を握っている。
今日も俺が所属している隊は砂の中で連邦の車両隊を待ち伏せ攻撃だ。
1ヶ月前から原住民のペペとかいうやつを雇ったが
奴の目は何で出来ているんだ?
ザクのカメラで確認できない敵機が見えるなんてよ
あれが噂のニュータイプなんだろうか・・・
そういえばアフリカ、東南アジアその他旧世紀で紛争地帯だった地域は
まだその時代の地雷が埋まっていると聞いたことがある。
そんな矢先、昨日、カンボジア戦線にいる友人から、手紙が来た。
「旧世紀、カンボジアでは独裁者による大虐殺が起きていた。さらに周辺は地雷が埋まっている。
すでに長きの時間がたったが、いまだに取り除くことが出来ない。この地雷は以外に威力があり、
ザク数機が地雷の被害にあった。最新技術さえもこうなってしまうことに恐怖さえ覚えた。
思うにギレン総統のやっていることはかつてのカンボジアと変わらないと思うのは気のせいだろうか。
同じ過ちを何度も繰り返すのはどうしてだろう。」
手紙の最後はこう締めくくられている。「この手紙を書いてる間にも地雷が爆発した。」
すべての地雷を撤去するにはあと1000年必要と聞いている。
地球圏の汚染を取り除くにはこの地雷というものをとらないことには
どうにもならないと思った今日この頃。
こんな日記を見られれば、即刻修正ものだろう。友人も俺も。
203 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/26 15:29 ID:bC01nAn0
そういえば、随分前に地球方面司令官ガルマ・ザビ大佐が戦死したらしい。
ギレン総帥が国葬で演説を行ったらしいが前線の我々には関係のない事だ。
前線の兵士にはそんな情報も入らない・・・
王族のザビ家の末子が死んだのだ!出来れば終戦へと向いてくれれば良いが・・・
つまらない事だがメカのナナイ准尉に第3小隊のトレイ・アベル中尉がちょっかい
出しているらしいが、全く相手にされていないとの事。兵の間ではちょっとした笑い話だ。
先日までズゴック隊の整備兵としてハンガーを守ってきたが
突然転属の辞令が出た。
次は宇宙要塞ソロモンに配属されるらしい。
宇宙に帰れるのは嬉しいが、どうも嫌な予感がする。
ジオンの新型はついにビーム兵器を携帯するようになるらしい。
ズゴックみたいに腕の中に埋め込み式だと整備するにも
いちいち腕をバラさなくてはならないが
携帯銃器や刀剣型ならばスペアを整備しておける。
連邦の白いヤツの真似だそうだが、我々整備兵には大助かりだ。
軍曹殿はまだこの基地を離れられないようだ。
ズゴック隊の連中も。
一足先に宇宙に上がるが、皆も早く上がれるように祈っている。
>>204 知らないのか?
ソロモンのドズル隊は宇宙でもズゴックだよ。
「MSにはMSだ。ズゴック発進!」って言ってた。
自分のソロモン行きは来週の月曜日に決まった。
積み荷一覧の中にズゴックは含まれていない。
ドズル中将のソロモン守備隊の主力はザクと聞いている。
キシリア閣下とガルマ大佐の部隊はツィマッド社の扱いにくいMSばかりだが
中将閣下の部隊はジオニックのMSで構成されているそうなので少し期待している。
しかしながらあの中将閣下なら宇宙でズゴックを使いかねない。
「気合で動かせ!」と言われたらやるしかない。
宇宙に帰りたいような帰りたくないような複雑な気分だ。
今日、パトロール任務についていたグレア小隊が戻ってこなかった。
砂漠地帯はミノフスキー粒子が非常に濃く、
また、旧世紀の遺産対戦車地雷もそこかしこに残っているから、
友軍の捜索もヘタをすればミイラ取りがミイラになることもある
明日は隊で配備されたばかりのザクの偵察型で捜索予定だが
今までの任務以上に過酷になるのは間違いないようだ。
後、ペペが正式にジオン軍に入隊することになったらしい。
本人の希望は歩兵と聞いているが本気なんだろうか・・・
しかし地雷地帯のど真ん中をでたらめに進み無傷のまま帰還してくる
奴らもいる。
ああいう奴らをニュータイプと言うのだろう。
今日、研究開発部の友人から久しぶりに手紙が届いた。
大気圏内を自力で飛行するMSを開発しているらしい。
航続距離と放熱が問題らしいのだが
いいアイデアが浮かばないようだ。
連邦のミノフスキークラフトをパクるか
ホバーで排熱しながら飛ばせばいいと思うのだが。
姿勢制御を自動にしてホバリングできるようにすれば
地雷原も恐くない。
210 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/27 10:42 ID:dUWY12wg
ロスより
今日、ようやくジャブロ−につく。連邦の制服に着替えてから、
荷物搬入路より進入。シャトルは何処だ。
今日、山の向こう側で
味方のドップ隊に護衛されて飛行する
MAらしきものを見たとの報告があった。
友人からの手紙では「飛行するMS」とのことだったが・・・
MAの間違いなのだろうか、それとも別物なのか?
もし別物だったとしても、
最前線でMAを開発するなんて狂気の沙汰だとしか思えない。
最近はこの付近にも連邦のMS部隊が出没している。
テスト飛行ならもっと別の場所でやってほしいものだ。
最近ナナイ准尉が不審な行動をとっていることがある。
男でもできたのではないかと専らの噂だが
この基地にそれほどのいい男がいるとは思えない。
相手は誰だろう?
誰かの日記を発見した。
「ウラガンよ、あの壺をキシリア様へ届けてくれよ。あれはいいものだ…」
………マ様の遺書とも取れる日記を読んでしまったらしい。
…キシリア様には壺は届いたのだろうか?
知る由もない。
そんな俺は一兵卒…。
グレア隊捜索1日目
パトロールルートに沿って捜索してみたが、
砂嵐があったようで地形が大きく変化していた
3時間ぐらいかけてゆっくり探してみたが見つからず
隊長が捜索を打ち切ろうとしたときに
遠くにザクらしき機影が埋まっているのを偵察型のカメラで確認
しかし、そこのポイントはペペの部族からもらった地図によると
旧世紀の紛争の地雷が多々埋まっている場所だった
蜃気楼という可能性もあるので、
後の調査はルッグン偵察隊に任せ帰還した
期待はしていなかったが、どうやら最悪の結果になりそうだ・・・
…しかし、偶然にも拾ってしまったマ様の日記、どうしよう。(´・ω・`)
戦況の変化により、自分はソロモンではなく
グラナダの研究開発部に転属になることになった。
MA開発部で宇宙用MAを作らされるらしい。
こうなったら開き直って
宇宙用のグラブロでも作ることにする。
誰か、ルッグン偵察隊に連絡たのむ。
新米が奴等の機体の吸気ダクトのフィルター取り付け時に
穴をあけてしまったらしい。
基地に帰還した直後、また出撃する羽目になった。
ルッグン偵察隊からだと思われる信号弾を確認したからだ。
何があったかはわからないが整備班長の話だと
「新入りがヘマをやったらしいから墜落したかもしれない」だ、そうだ。
救助に行くのは帰還したばかりの俺たちの隊と
キンバライト基地の部隊との合同作戦らしい
隊長の話だとツィマッド社の試作MSだそうだが・・・
いったいどんなMSなんだろうか・・・・?
出撃まであと3時間。
砂漠での夜間作戦は久しぶりだ・・・
ルッグン偵察隊のイフリートが
地雷原で墜落したらしい。
ミイラ取りがミイラになったとはこのことだ。
ここキンバライト基地からも救助隊を出さざるを得ない。
夜間なので強行偵察ザクの出動を要請したが
どうやら蹴られたようだ。
この調子だとザクに水道管で作ったダウジングロッドを
持たせて出すつもりのようだ。
これは旧世紀の人間でも自殺行為だと思うはずだ。
とりあえず遺書は書いたので出撃準備に入る。
生きているうちにサイド3に帰りたかった。
作戦開始時間になった。
キンバライト基地からの部隊と合流ポイントで合流
3機の内、2機は噂のツィマッド社製のドムだった。
まだプロトタイプのため実力は未知数だそうだが
ホバー走行の分、砂に足をとられることがないだろうから
かなりの機動力は期待できそうだ。
それにしても3機目のザクはふざけているのだろうか?
両手に水道管で作った変なものを持つだけで
後は丸腰なんて、イかれているとしか思えない。
とりあえず、2隊混合隊の隊列はドム2機が左右に展開し
我々の偵察型が殿に、丸腰ザクがトップという隊列になった
不意に向こうの隊の通信を傍受したら、かなり言い争っていたが
・・・・本当に大丈夫なんだろうか
以前鹵獲したでっかいハンマー付きチェーンがある
ザクの手にそのチェーンを持て、チェーンで地面を叩きながら進んで行け
222 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/29 21:44 ID:7aVcWKpM
今日新型のMSが届いた。
手にムチがついている青いザクだ。
作ったやつはSM嗜好なんだだろうなと思った。
上司に
「あのムチはどこに収納されてんですか?」と質問したら、
「それが戦とどう関係がある!」と激昂されて殴られた。
死にたい
223 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/29 21:55 ID:7aVcWKpM
上司から新型MSへの登場を言い渡された。
なんでだよ、俺はゴッグ気に入ってたのに。
新型みて愕然とした、アッガイより短足だ。
おまけに前後ろ同じで、どっちから乗っていいのかわからなかった。
これ絶対左遷だと思う。先週の飲み会でちょっと言い過ぎたしなあ。
死にたい。
224 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/29 22:12 ID:7aVcWKpM
今日はかなり偉い上官が視察にきた。
筋骨たくましいおばさんだった。
花粉症か鼻炎なのか、マスクつけたままで喋るから
こもって何を言ってるのだか聞き取りずらかった。
てか、正直きもい。
レセプション中にその上官にトイレの場所をきかれた。
「この階には男用しかないです。女性用は地下に」
といったら、「おふざけになるな!」と引っ叩かれた。
死にたい。
>221の意向に沿って、届いた物資から丸腰ザクが
イボイボハンマーのついていたチェーンを装備した。
成る程、これなら地雷探索も楽になる。
それから四時間後、混合隊は俺たちが機影を確認した地点に来た。
偵察型の精密カメラで機影の右斜め後ろにくすぶっている機体群が見えた
どうやらあれがルッグン偵察隊のようだ。
ここからが骨の折れる仕事だ。
丸腰ザクがチェーンを使って地雷を探し始めた。
通過コース範囲内をチェーンを振り下ろしながら道を開く丸腰ザク
と、その時爆発音が聞こえた。しかし、その音は地雷ではなかった
直後、ビームが鉄を斬るような切断音
ハッと見ると丸腰ザクは胴体から真っ二つにされていた。
目の前にはゴーグルのような目を持つMSが3機
戦慄が走った。どうやら俺たちは罠にかかってしまったらしい。
砂漠特有の高濃度のミノフスキー粒子と電波妨害ネットで
ザク偵察型のセンサーでも捉えられなかったようだ。
なんとか、キンバライト基地のドムが蹴散らしてくれたが
丸腰ザクのパイロットが犠牲になってしまった・・・
ドムのパイロットが部下が死んだのに前より生き生きしていたが
そうとうあのザクのパイロットは嫌われていたんだろうか・・・
ナナイ准尉のストーカーだったらしい
なんとかルッグン偵察隊を発見。
ダウジングロッドの丸腰ザクは発案者に任せておいたが
途中からトゲ付き鉄球に持ち替えて地面を叩きながら歩いていた。
全く何を考えているか判らないヤツだ、と思っていたら
砂の中に隠れていた連邦のMSに奇襲を受け真っ二つにされてしまった。
出撃前のジャンケンに勝って本当に良かった。
負けていたらあの丸腰ザクに乗っていたのは自分だった。
何とかジャイアントバズで撃破したものの
やはり自殺行為は自殺行為だったか、と感慨しきり。
隊長殿は笑っていたが本当はヤツを始末したかったのだろうか・・・
ルッグン偵察隊のイフリートは半壊状態だった。
どうやら地雷の上に墜落したらしい。
これなら他の部隊にこいつまで試作機だとは感づかれないだろう。
整備班長も開発部の連中もガックリ来るだろうが
これに懲りて前線で試験飛行などもう考えないことを祈る。
さてこれからキンバライト基地まで帰還だ。
>>224 もしや、そのお方こそ、キシリア様では…!! …お願いします。 マ様の日記をキシリア様へ届けてくれよ…。 良い物かどうかは分からないが…。
…しかし、マ様は生きていらっしゃるのだろうか?
生死が分からないのでキシリア様にお届けすべきか悩んでいる…。
230 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 00:59 ID:OqaoCWFs
今日、上司のウラガンさんから、壺をことづかった。
中世の白磁気で、豪邸が一軒サイドで持てるほどの価値があるらしい。
月の裏までは遠すぎる。無駄な任務だ。退屈で逃げ出したい。
連邦の爆撃で、粉々になりましたとか言ってごまかしサイド6の骨董屋にでも売り飛ばすか
とか考えて眺めている時、突然の太陽風でバランサーの異常で連絡機が回り出し
壺が手からはなれ、機内の突起物に当たってしまった。
無事のようだったが、よく見ると持ち手が取れていた。
どうしよう。
困った。
アロンアルファでくっつけたが、どうしよう。
あの方に、「おふざけになるな!」と引っ叩かれるだろう。
ああ、逃げ出したい。
今日、休暇が取れたのでサイド6の骨董屋「からくさ」にいってきた。
旧世紀、日本で有名になったナカジマ家の末裔が行っているお店のようだ。
マ様の壷は果たして、本物か?
オープン・ザ・プライス!とそのとき有名になったテレビのフレーズを心に鑑定を待った。
なかなか長い時間ゆえ、これは高額か!?と思ったころ、鑑定結果が出た。
「100円です」
逃げ出したい。
「実に精巧に出来ていますが、贋作です。」
ああ、逃げ出したい。
「どれくらいで買ったかわからないが、贋作でもレベルのあまり高くないものですね。」
非常に逃げ出したい。
「一見してはわからないですが、プロにはすぐにはわかります。普通は一文の価値もありません!!」
連邦に逃げたい。
どうしよう。
232 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 02:34 ID:j3qLFHOE
ここアクシズきて早半年。
そろそろ新しい娯楽設備を作って欲しい、正直飽きた。
物資調達で繁華街歩いてたら、髪の毛ピンクに染めたいかれたネーチャンがいた。
この非常時にバカじゃねえのか。
そして、脇には金髪のいかにもっていう優男つれてて、
路上でチューなんかしてやがった。
頃したくなった。
MSに乗せてやると言われた。
ドキドキしながら格納庫に向かうと、そこにあったのはアッグだった。
土木作業でもしろってのかこのやろう。
今に見てろ、ジャブローを掘り当ててやるからな。
今日は非番だ。
と、いっても砂漠のど真ん中にある
この基地以外に行くところなどない。
最近、原住民の志願兵が相次いでいると隊長が言っていた。
そういえば、基地に浅黒い人がだいぶ増えたような気がする。
中でもMSパイロットになりたい奴が多いため
ロンメル司令官、直々に指導訓練してくれるらしい。
俺も明日は隊で指導に参加しなきゃいけないが
パイロットが増えても、肝心のMSが増えなければ意味がない。
デザートザクすら満足に配備されていないのだから、
はやくキリマンジャロからの補給物資が届いてほしいものだ
それには最近の飯が、ジャガイモばかりなのもあるが。
そういえば、行方不明になっていたグレア隊の居場所が判った。
どうやら、パトロール途中で隊員の二人が
砂漠での生活が嫌になり脱走したらしい。
俺たちが見つけた壊れたザクは隊員の脱走を阻もうとして壊された
グレア隊長のザクだったようだ。
隊長はぎっくり腰でコックピットから動けなかったらしいが
意識はあり、事の経緯を教えてくれた。
逃げた方向から察するとそんなに遠くはないようだ。
脱走兵は死罪だから、奴らも必死に逃げているようだが
逃げた方角はあの悪名高きヨハネスブルグ・・・
どちらにしても死んだな、あの二人。
236 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 10:36 ID:AfT/FbXg
諜報部がジャブローの進入口を見つけたらしい。
大々的な降下作戦を準備中とか・・・
次の戦闘でジャブローを落とせれば我が軍の優勢は確実のものとなろう。
そういえば左遷されていた、あの‘赤い彗星’がマッドアングラー隊で
復帰をしたらしい・・・が、‘また’あの木馬を追撃中にグラブロなどを
撃墜され隊は全滅したらしい。
貧乏神だなあのシャア・アズナブルという男は・・・
なんであんな男が大佐として復帰できるのか?
キシリア閣下のお気持ちがさっぱり分からない・・・
吉報もある。
我が隊に新型のMSが3台も配備された、しかも新品だ。
MS-09ドムだ!しかも、黒い三連星が搭乗したものを改良した高機動タイプらしい!
俺もコレに乗れるのかぁ・・・
と、感涙に浸っていたら俺の搭乗機ではないと上官に言われた。
俺の搭乗機は‘また’連邦の鹵獲機との事・・・
挙句の果てにドムの慣らし運転を命令された・・・だるい・・・
涙を飲んでその鹵獲機に向かったらなんとアノ連邦の白い奴だった!!
言葉を失ってしまった・・・あの、白い奴に乗れるのだ!
RX-79と型式名が書いてある・・・ん?こんな番手だったか?
メカのナナイ准尉に話を聞いてみると‘ガンダム’という奴の陸戦用だとか・・・
ただ陸戦用MSの中では強い方らしい・・・
‘強い方’・・・微妙なニュアンスだが俺はコイツで明日にも戦闘に出る。
このところ俺と軍曹以外にも犬を飼っている隊員がいるらしい。
正直隊長にさえばれなければいい。
俺がいない時にジェリド(犬)の世話をしてくれたりもしているようだ。
何もしない軍曹よりもはるかにいいではないか。ありがたい。
さて今日小屋に行くとジェリドもカミーユ(猫)もいない。
誰かが連れ出したのだろうか。いやそんなはずはないのだが…
俺は心配になって小屋の周辺に探しにでかけた。
小屋の入り口から少し離れたところにジェリドにあげた
カブトムシぬいぐるみの切れ端をみつけた。
爪と歯で破られたように見える。まさか…
不安に押しつぶされそうになりながらさらに周囲を探索していると、
森の奥から足を引きずったジェリドが帰ってきた。
ジェリドの身体にもカブトムシと同じような爪と歯の跡がある。
いったい何があったのだろうか。やはり…
ジェリドの怪我の手当てをしながら俺の脳裏には暗い思考しかわいてこなかった。
その日以降、カミーユは小屋には帰ってこなかった。
238 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 11:04 ID:d9ughZIQ
今日、アカハナさん率いる我がマッド・アングラー隊は連邦軍のジャブローの入口を発見したので、隠密部署らしく、綿密に計画を練っている。
しかし、我がマッド・アングラー隊はあのお方の傘下に入ってしまった…。
そう、ザク部隊・そして元いたズゴック部隊にいらっしゃったあの赤いお方だ…。
何気に我々の将来は見えているように思う…南無…。
グラナダ行きの準備が整った。
やっとこんな砂漠の真ん中の基地におさらばできると思っていたら
グレア隊の隊長機のザクが中破の状態で運び込まれた。
週末はザクの修理で手一杯だろう。
最後の最後までこの基地の連中には手を焼かされる。
ザクの頭のパーツが足りないので
この隊長機はめでたくツノ付きフリッツヘルムザクになることになった。
そういえば今朝からハンガーの端に華奢だが近付くと攻撃的になる猫がいる。
どこから紛れ込んだのだろう?
ようやく来た物資を降ろしている途中、
中にどこから紛れ込んだのか高そうなネコがいた。
威嚇されていたので近づけないでいると
動物好きの隊長が接近を試みた。
と、射程内に来た瞬間、ネコは隊長の顔にひっかき攻撃をしてきた。
「もの凄く凶暴なネコだ。お前らは近づくな」と
半ベソになりながら隊長が言った。
ところが、ロンメル司令官が近づくと
さっきまでとは違い甘えた声で懐いていた。
ロンメル司令官の話だとネコの首輪に
カミーユという名前がついていたらしいので
カミーユというネコだというのはわかった。
世話はロンメル司令官直々の命令により俺たちの隊がやることに・・・
隊長・・・泣いていたな。
噂によると、マ様の壺をウラガンさんから預かった壺を壊しただとか、転売しようとして一文にもなったとかならなかったとかいう一兵卒軍人がいるとかいないとか…。
…ウラガンさん、キシリア様へのお届け物を一兵卒軍人なんぞに預けても良いのか?
ウラガンさんが直接キシリア様へお届けした方が実に効率的だと思うのですが…。
しかし、俺はマ様の日記を未だ持っている…。
出版したら売れるだろうか?
…しかし、後々が怖いので、出版はやめておいた方が無難か?
マ様の日記…俺だけの秘密にしておこう。
243 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 13:32 ID:tdkU9IlO
今日は激戦だった。
上司に、若い士官が未完成のMSにこれから乗るが、
せいぜい彼の士気をそがないように努めよと言われた。
あの足がないMSかよ!
昨日まで、倉庫に入ってたやつだよ!この戦争もおしまいだと思ったね。
その士官はなぜか仮面をつけてた、け、すかしやがって、名乗りもしねえ、
案の定「足がない」ときた。俺は笑いをこらえながら「足は飾りです!」といってやった。
そしたら、あの仮面貴族、「私にできるか?」なんて訊きやがる、
大体、てめえ誰だよ?
適当におだてたら、軍服のまま出撃していったが、
結構早い時間に撃墜されたらしい。やっぱな、未完成は未完成だ。
まあ、俺は速攻白旗で、今なサラミスにいるが。
244 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 13:33 ID:tdkU9IlO
今日は激戦だった。
上司に、若い士官が未完成のMSにこれから乗るが、
せいぜい彼の士気をそがないように努めよと言われた。
あの足がないMSかよ!
昨日まで、倉庫に入ってたやつだよ!この戦争もおしまいだと思ったね。
その士官はなぜか仮面をつけてた、け、すかしやがって、名乗りもしねえ、
案の定「足がない」ときた。俺は笑いをこらえながら「足は飾りです!」といってやった。
そしたら、あの仮面貴族、「私にできるか?」なんて訊きやがる、
大体、てめえ誰だよ?
適当におだてたら、軍服のまま出撃していったが、
結構早い時間に撃墜されたらしい。やっぱな、未完成は未完成だ。
後ろに、もっと整備された指揮官用の赤いザクがあったのによ。
まあ、俺は速攻白旗で、今なサラミスにいるが。
最近、俺の監視が厳しくなった。やはり壺を転売しようとしたことが上層部まで知れ渡ったのか。
そんな矢先、グラナダへ行くことになった。
スペインの・・・・・・・・・・・・○| ̄|_
>>245 ワロタ。…本当に行くのか?グラナダ。
………スペインの。
早速辞令が出されて、グラナダへ飛ぶこととなった。
途中、マ・クベ大佐の日記を持ったと噂の男とあった。
彼はアンマンに行くこととなっていた。
ヨルダンの。
最近、こうしたぬか喜びで窓際に追いやる嫌がらせが流行っているとは聞いたが、
俺の身に降りかかるとは思っても見なかった。グラナダに着いた後、彼とはお別れとなったが、
このグラナダ、まさに窓際だけあって、何もない。のどかな町である。
旧世紀、この地では連邦の将校のような名前の民族との戦いがあったようだ。
どうものどか過ぎだと思ったら、民族とわれわれジオン軍は協定を結んでおり、
連邦との戦いに備えている。連邦もうかつに手出しできないため、こんなにのどかなのだろう。
こんなところでやることといえば、書類処理ぐらいだ。鬱。
248 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 16:56 ID:OqaoCWFs
今日は激戦だった。
上司に、若い士官が未完成のMSにこれから乗るが、
せいぜい彼の士気をそがないように努めよと言われた。
あの足がないMSかよ!
昨日まで、倉庫に入ってたやつだよ!この戦争もおしまいだと思ったね。
そしたら、来たよ大佐が。赤い彗星だってよ。
俺たちゃ誰もそんな名前で呼ばねえよ。バカが。
案の定「足がない」ときた。俺は笑いをこらえながら
「足なんか飾りです!」といってやった。
「私にできるか?」なんて訊きやがるから、
大佐のニュータイプの能力は未知数で、保証できる訳無いといってやったら
ふてくされてやんの。
うしろの、赤い奴専用のゲルググに目をうつして、
あれの修理はいつ完了するのか聞いてきやがった。
折角俺たちが整備したのに、あの赤い奴がミスして、腕切られたあのゲルググの事だ。
だから笑いをこらえながら俺は言ってやった、
「腕なんか飾りです!」って。
頬の内側の肉をかんで笑いをかみ殺してたが
あの時声出して笑えたらどんなに楽だったか。
249 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/30 19:17 ID:OqaoCWFs
赤い奴は、探偵のコナン君なみに周囲に不幸を撒き散らす。
いく所々で死人が出る。必ず出る。みんな奴がくると不幸が来ませんようにって
お祈りをしている。はやく、この基地から出て行ってほしい。
「気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ」ていってやったら
あの赤い奴喜んでゴキブリマントをひるがえして
「ありがとう。信じよう」だとよ。何も知らない無邪気な奴は気楽で良い。
あの赤い奴の乗ったジオングの頭部って、「私の知らなかった戦力」とか
「聞いてはおらん、そんなモビルアーマーは」とかいって馬鹿にしてたあのザクレロの
鎌を取り去って外装を換えただけなのに奴は気付いてないようだ。
一応、念には念を入れて、菱が三つのマークを書いておいた。
これを、書いておくと良く事故が起きて出火するらしい。
こんどこそ、あの疫病神が宇宙の塵と化しますように。
辞令でヨルダンのアンマンに向かう途中、スペインのグラナダへ行くという男と会った。
秘密にしているのに、どうやら俺がマ様の日記を持っているという噂が流れつつあるらしい。
当然、「持っている」とは言わなかったし、言える訳がない。
シラを切っておいた。
しかし、マ様の日記はキシリア様への想いと壺の素晴らしさ、上質なスカーフについてが殆どで、内容的には日記というよりは小説と辞典に近い。
アンマンと言えば、旧世紀に湾岸戦争やイラク戦争などでメディアが殺到したりしなかったり、何かと大変な地域だったと、軍事学校の世界史で習ったような気がする…。
今はどうだか情報が入らないので分からないが、辞令が出ている以上、向かうしかない。
マ様は中国の景徳鎮では
馬閣下とよばれているらしい
あいかわらず、ここグラナダでは書類処理に追われている。
どうにもこうにも予算オーバーで果たして、軍事費は足りるのだろうか?
だいたい、ザクの修繕費用多すぎ。地雷でつぶしただの、実弾使用量
オーバーだの、現地で修理できる事さえもまわしてくるから、たまったもの
ではない。
それはまだいい。問題はだ、試作機を潰しただの来るのが一番むかつく。
これらは別の帳簿につけるもんだから、手間かかってしょうがない。
おまけに予算枠も一緒だから、かなり財政が火の車だ。
そういえば、ここに来た時にマ大佐のギャンの一件でひと悶着あったようで、
予算の折衝が着かずに量産化断念したらしい。人員交代の際の兵士たちの
安らかな顔を見れば、いかに大変だったかがわかる。
今日もハンコをペッタンペッタン。こうして日が暮れるスペイン・グラナダ。
そういえば、アンマンに行った彼は元気だろうか?
253 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/31 02:27 ID:GPQKR9MC
サイド6の骨董屋「からくさ」で贋物だと分ったあの北宋時代の白磁器の壺だが、
蓋の裏に裏書があった。
草書で読みにくい。困った。ひょっとして箱は北宋時代か?
骨董屋「からくさ」の15代目店主、中島さんに読んでもらった。
「あの壺を
あれはいい物
ウラガンよ
キシリア様に
届けてくれよ」
辞世の句だった。
サイド6のどこかの池に箱ごと沈めて帰りたい。
254 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/31 02:40 ID:GPQKR9MC
たぶん、マさんは見る目が無い。
だから、採用されなかったMSに乗って逝ってしまったのだろう。
ビーム兵器が使えないらしい。
いまどき、アッガイでもビームが出るというのに。
採用されなくてよかったとつくづく思う。
西洋の騎士風のシャープなデザインのプロトタイプを、
自分好みに頭部を北宋のデザインに替えたらしい。
あそこだけはかっこ悪い。
やはり、採用されなくてよかったとつくづく思う。
意外とマさんは人に騙されやすいお人好しかもしれない。
贋物売りつけられるし、キシリア様に廃棄処分の不採用品を
恩賜の品のごとく押し付けられているし。
ここ、月面都市グラナダでも、壺のうわさは広まっている。うわさの元凶の一兵卒はグラナダにいるらしい。
いったいどこにいるのかが気になるしだいである。ここグラナダも人が多いから、誰が誰なんだかわからない。
もしかしたら、俺の上官かもしれないし、はたまた俺の隣の通信員かもしれない。
そんな疑問が浮かんでは消えるここグラナダ。
256 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/31 09:26 ID:cc/b7M5/
今日白い悪魔を見た。コックピット内でちびった!
ウワァーン 連邦の白い奴にまた墜とされたよー
何か出してよー
と整備兵の俺に泣きつかれても困る
しかし何回撃ち落されても、帰還してくるお前はすごい
アンマンに到着した。
任務は戦場での戦いでもなく、書類整理でもなく、ジオン戦地ジャーナリストだ。
マッド・アングラーのような隠密情報でもなく、一般市民への報道でもなく、戦地情報をジオン兵に報告する作業だ。
直接戦線に出されるよりはましだが、危険が多すぎる。
戦地情報の中に多く存在するのは、「MSが何体やられた」とか「死人が何人出た」とか「どこそこで紛争が起きている」なんていう情報は少数で、殆どが「マ様の壺の行方」である…。
地球から宇宙各地で流れている噂だ。
こんなしょぼい情報を上官をはじめ、兵へ報告しろというのか?
記事にならないよ…。
260 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/31 15:52 ID:Vg0xdXc4
やっとのことで、グラナダに着いた。
マさんの壺を総務部隊の方に渡して帰ろうと思っていたが、
大事な使者だということで丁重に扱われ、
直接キシリア様にお渡しすることにされてしまった。
待合につかった部屋にはシャンデリアが吊るしてある。豪華な部屋だ。
しかし爆撃などにあったら、シャンデリアなんて危ないと思うが、逆らうまい。
隣の部屋では会議が行われているらしく話し声が漏れ聞こえていたが
突然「おふざけでない!」と大声が聞こえた。
「ピシャ」という鋭い音も聞こえた。
あのお部屋でいったい何が行われているのか。恐ろしい。
用事を済ませて、早く帰りたい。
ふと、手にしているものはひび割れを3ケ所(あれからまた増えた)
瞬間接着剤で貼ったマさんの壺だ。
しかも、贋物だ。
逃げ出したい。
今日の新兵訓練はキツかった・・・・
なんで、教官の俺たちも筋トレにつきあわなきゃいけないんだよ・・・
・・にしても、ぺぺの部族の戦士達はパイロットセンスがある。
届いたばかりの訓練用のザクTを
勘で動かしてしまったんだから奴もいるから恐ろしい。
そういえば、奴ら訓練が終わった後、
機体の色を何色にするかで、盛り上がっていたな。
青に決めたらしいが、まだ自分の機体も来ていないのに気の早い奴らだ。
そういえば、サイド3にいた時に応募した懸賞が当たったらしく、
ご丁寧にサイド3から輸送されてきた。
何が入っているかと思ったら巨大なトゲのついた肩パットだった。
どうやら、ドズル中将の肩についてあるアレらしい。
つけようと思ったがサイズがあわないため
仕方ないのでぺぺにあげたら、
翌日、ぺぺにあったら加工して頭につけていた
ドズル中将、ごめんなさい
今日は連邦の白い奴の戦いっぷりをみた。
コクピット狙いの攻撃に味をしめているようで友達がシールド投げ付けられて逝きました。
絶対殺す。
マ大佐の壺の噂で目下持ちきりだが、噂によると「あれはいい物だ」と直属の部下でいらっしゃるウラガンさんに預けて、逝かれたらしい。
…ただでさえ壺マニアで有名なマ大佐。
恐らく北宋以外にもたくさんあるであろう。
「あの壺」とはどの壺なのだろう?
壺ミュージアムとか壺形コロニーを建設するのが夢だったらしい
散々、待たされた挙句やっとのことでキシリア様とお会い出来た。
用件であるマさんの壺をお渡ししたら、ことのほか喜んでおられた。
遠方からの労をねぎらう意味で、わざわざ本日の晩餐に呼ばれてしまった。
はっきり言って迷惑だ。
先程、張り手を食っていたお側の方々の末席について、
料理の出来上がりを待っていると、キシリア様があの壺をさぞ嬉しそうに
メインテーブルに載せて見せていた。
すると、側近のお一人が「さすが北宋の壺、気品といいますか、この格好が
およろしい。実際、生け花をいけると尚一層よろしいかと存じますが・・・」
などというものだから、急遽キシリア様が花を活けられることになってしまった。
瞬間接着剤で修理した部分は大丈夫だろうか?
早くこの場から抜け出したい。
ジオンメカニックが80%の性能の未完成「ジオング」に赤い彗星との異名を取るお方に「脚なんて飾りです!偉い人にはそれが分からんのです!」と言ったらしい。
メカニックの間では有名な話らしい。
マ様の壺をウラガンさんから承った一兵卒兵士はきっと心の中で思っている筈だ。
「壺なんて飾りです!偉い人にはそれが分からんのです!」と。
そう、壺は飾り…。
さらにこうも思っている筈だ。
ギャンなどというコストパフォーマンスの低いMSを作らせたメカニックや壺を届けさせられた兵士はこうも思っている筈だ。
「マ様なんて飾りです!」
………しかし、それは恐らく、偉い人も知っているであろう。
やはり、水が漏れてきた。
・・・・・連邦側に投降しよう。
噂によると、マ様の贋作壺を壊したという、兵士は、キシリア様に「おふざけではない!」と言われたとか言われなかったとか。
彼は連邦に投降するとかしないとか…。
無事だといいが…。
隊長が最近不機嫌だ。
また、カミーユになけなしの髪を
引っ張られたのかと思ったがどうやら違うらしい。
隊長の話によると隊長が北京攻略作戦に参加していたときに
現地の100円ショップで買った良い音のする壺が
上からの命令で取り上げられてしまったらしい。
しかも、大の骨董好きのマ様に気に入られてしまったらしく
もう、戻ってこないとさきほど連絡が来たそうだ。
トイレで造花をさしていたあの壺を欲しいだなんて・・・
世の中には奇特な人がいるもんだ。
やはり、水が漏れてきた。
困った。どうしよう。
そうだ。
コップをテーブルの上に落としてみよう。
キシリア様に「何事か」と詰問され、
「緊張のあまり手がすべりまして」とか何とか取り繕っていると
お側のものが「これだから下々のものは・・・」とか罵られ
「ええい、下がらっしゃい」のことばであの部屋から抜け出せる。
水漏れもばれずに済む。
ええい、やるしかないのか
271 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/01 00:58 ID:RTn/8B+b
コップを落としてみた。
自分に向かって跳ね返ってきて、ビックリしてよけたら床にこぼれた。
ポリカーボネイド製のコップだった。
誰か、こんな俺だが助けてほしい。
ばれた。やはりばれてしまった。
キシリア様に「どういうことか」と詰問されたので黙っていると
突然、あのウワサの平手が飛んできた。
「ピシッ」
あれ、意外と音の割には痛くは無かった。
壺の修理の話や、サイド6であったことを仕方なく洗いざらいお話すると、
「おふざけでない」とまた平手。女にぶたれた。
悔しい。
こんな小娘に、大の大人が人前でぶたれるとは。
でもあの人、顔が50手前だしお袋にぶたれたと思えば辛くはない。
噂によると、兵士がマ様の贋作壺を壊した事がばれたらしい。
しかし、「おふざけではない!」で済んだとか…。
噂は広まるのが早すぎる。
俺が聞いた噂によると、「マ・クベもマ・クベよ!贋作を持たせるなんて!おふざけでない!」とキシリア様はおっしゃったとか…。
一兵卒兵士も、これで連邦に投降しなくて済む事を祈る…。
キシリア様にぶたれて数日、何事もなかったが、宿舎ではキリシア様に叩かれた男として、
ちょっと有名になってしまった。そんな矢先、辞令を言い渡された。
旧世紀、時の大国の思惑で分断された国の片割れのノースコリアへと行くことになったが、
そこは戦争とは程遠い場所である。例によって、左遷かと思いきや、左遷にしてはさまざまな待遇がいい。
地球圏へ行くシャトルもVIP仕様である。
おかしい。
そして、ノースコリアに着いた。うわさに聞いていたが、もしかするとここがニュータイプ研究所か?
そして、俺はここに入れられるのか?
とりあえずしばらくすればわかることだが。
アンマンより…。
正直に上官に「旧世紀のような戦線情報は皆無に等しく、マ・クベ大佐の壺の情報しか入りません。」と報告したところ、「よし、許可する。今日から“壺ジャーナル”の編集を任せる!」と言い渡された…。(つД;)
今日から俺は“壺ジャーナル”の編集長…。(つД;)
スペインのグラナダに行った彼に
「元気ですか?」
と一言のエアメールを打っておいた。
“壺ジャーナル”の発刊にあたり、編集長の俺をはじめ、同僚の通信隊員数名が召集された。
「編集長…お気の毒に。」
「“壺ジャーナル”なんて、よくもまぁ…(上官も)トチ狂ってるよなぁ。」
「すぐ廃刊になるぞ。」
…等々、同僚が愚痴を漏らす。
君達、よく分かっている。
いつネタ切れするのか?“壺ジャーナル”
早速、編集部で企画を練らねばならない。
…逃げ出したい。
相変わらず、ここグラナダは書類の山が殺到する。アンマンから変な予算枠が
入った。書籍発行の予算枠である。中身を見ると、「趣味類」である。
どんな内容かは、いまだにわからない。
はっきりいってしまえば、こういうことしているあたり、この戦争の疑問を強く感じざるを
えない。出版物は戦線における活躍を書き記し、国民の意識高揚が主な目的なのに
これの目的がわからない。
それでも、予算を作成しなければならないところがつらいところ。
そんな矢先にアンマンの彼からのエアーメールが来た。
「元気かもしれない」と手紙を送った。
編集部で会議を開いたところ、「ネタが持たない」と全会一致で雑誌ではなく、なるべく薄い小冊子形式にする事にした。
当然、中東地域限定だ。
ただでさえ、MSの開発及び損傷等で予算が苦しい我がジオン軍である。
いくら上官の命令とて、“壺ジャーナル”ごときに高いコストはかけられない。
取り敢えず、グラナダの会計部署に“壺ジャーナル”の予算編成の依頼をする事になった。
さすがに「“壺ジャーナル”発刊」とは言えないので、「“趣味類”」でごまかしておいた。
…逃げ出したい。
そんな中、グラナダの彼からエアメールが届いた。
「元気かもしれない」
…「かも」というのが引っ掛かるが、取り敢えず生きているようだ。
出版物の案を精査するため、アンマンへサンプルの冊子をよこすように
打電した。
ここでの生活もなれたもので、最近は少しづつ楽しみも増えてきた。
やはり多いのはお偉い方の悪口や噂である。かつて、ガルマ大佐の
配下にいたおいちゃんは「あのボンボンはだめだ。だからああなった。」
といい、キリシア様の配下にいた女の子は「あの人はヒス起こすと、
とんでもないことになる。」などと、本音トーク丸出しである。
そんな中でも、ギレン総統の悪口は出てこない。だしてしまえば、
処刑台ものだから。
今日は休暇なので、どこか観光することにした。
サイド3から荷物がまた輸送されてきた。
今度は何かと思ったら、隊長の安物の壺だった。
取っ手がとれてしかも所々ヒビがあったが
隊長は「戻ってきただけでもうれしい」と言っていた。
中には、誰かの始末書とアロンアルファが同封されていた・・・
これを書いた人もよもや100円とは思うまい・・・
今、我々はバグダッドにいる。旧世紀、時の大国がいちゃもんつけて、
爆撃を行った地である。その時の傷跡は今でも痛々しく残っている。
我々はその当時、ゲリラ活動にかかわっていたものの孫と結託して、
連邦の進行を妨害している。
彼らにしてみれば、連邦も時の大国となんら変わっていないという
理屈である。向こうのMSは最近開発されたジムのようだが、どこか
装甲がいかつい。噂に聞いていたが、地球圏用に特化した仕様が
施されたジムもあわせて設計されているという。ここにきて、連邦
の進撃が始まるのかと思うと、気が重くなる。
そんな矢先、アンマンからの壺ジャーナルはどこかほっとさせてくれる。
このストレス100%の空間において、こうした本は和むというもので
ある。平時に見れば、馬鹿馬鹿しいやらお固いやらで投げ出してしまう
本だが、その本を見るだけで平時の安らかな日々を思い出させてしまう。
本の閉めはこう書かれていた。
「この本を故マ・クベ大佐に捧ぐ」
小冊子の特集・第一弾として、故・マ大佐をウラガンさんに預け、その壺をキシリア様に直接、お届けになった一兵卒兵士がノースコリアにいるという事で、取材に出かけた。
壺は贋作で、壊してしまい、揚げ句「おふざけでない!」と平手打ちをされたなんて事は書けないよ…。
それこそ「おふざけでない!」である。
そもそも“壺ジャーナル”自体、「おふざけでない!」と思うが、アジアにいると、マ様はかなり有名な方なので、売り上げは見込めるかもしれない。
取り敢えず、「北宋」というテーマで何とか乗り切った。
上官は納得してくれるのだろうか?
逃げ出したい。
そんなところにスペインのグラナダから、「サンプルを送れ」との命令が…。
逃げ出したい。
しかし、内容は故・マ大佐に対するもので、中東限定の小冊子形式という事という事、グラナダ会計部署から「月刊にしてくれ」との要請で合意に至った。
月刊でも辛い。
…逃げ出したい。
しかし、ついに第一号が発刊となった。
テーマは北宋…。
一般軍人の反応はいかに…!?
…第二弾はどうしよう。(´・ω・`)
283 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/02 01:53 ID:Swx1M6Ew
みなさま、もうお忘れかもしれませんが248の整備兵です。
その後のことですが、整備室でガンダム撃墜の報を受け取り
仲間と喜んでいたのも束の間、ジオングの残っていた頭部も撃墜されたと知り、
あの全身赤い奴いやシャア大佐に本当のこと(やはり足は必要、偉い人はほんとはわかってたこと
あんたはニュータイプじゃなさそうだからジオングを乗りこなせないなど)を知らせるべきだったかと後味の
悪い思いをしていたところ、なにやら人影が。
ふと顔をあげるとシャア大佐いやあの全身タイツのあの赤い奴が立っていた。
よくぞ、ご無事でと駆け寄ると、「騙しやがってこの野郎、おかげで死ぬところだっただろ」
と、なぐられた、グーで。
痛かった。
今度MSに足が無かったら、鎌でも付けといてやろうと心に誓った。
それと、戦争が終わったら赤い奴を殴るたたく、徹底的にな。
でも、あいつ強そうだし、暗い場所で狙うとでもするか。
ここのところ、収支計上がいい。
壺ジャーナルなるキシリア様言うところの「おふざけにならないで!」
的な本が結構売れているようだ。主にアジア地域で売れているが、
中東でもなぜか売れ行きがよい。当初はあまり期待をしていなかったが
いざふたを開けると予想外の売り上げである。
もちろん、この本のことはそれこそキシリア様に見つかれば、
おふざけにならないででは済まされないものだから、別帳簿
に記帳しているが、この一ヶ月の売り上げは6個小隊にドムを
兵士全員に配備できるほどである。
もちろん、予算の数割ほどくすねて、宴会代などに費やしている事は
内緒だが、それでも相当に予算が入る。うれしい誤算というべきか。
ヨルダンの彼にその吉報を届けよう。
電報で
「ツボジアナル ゾウサンサレタシ」
今日、月面都市グラナダへ向けて出発。
近くから出るHLVがないので
中南米にあるマスドライバーで脱出させるザンジバルに
便乗させてもらうことに。
しかしヘンテコなマスドライバーだ。
山脈の尾根にレールが這わせてある。
現地の連中は「ケツァルコァトルの背骨」とか呼んでるらしい。
これは貨物用ではないのか?
こんなとこからザンジバル打ち上げて大丈夫なのだろうか?
宇宙に帰りたいが、これなら
ブースターに抱きついて上がる方がまだマシだ。
今日、スペインのグラナダの会計部署に配属されているという彼から、電報が届いた。
増刷依頼だ。
詳細を電子メールで尋ねると、
噂によると“壺ジャーナル”…中東地域限定発売だったが、ノースコリアで取材をした彼に創刊号を送ったからか、「極東でも口コミで評判を呼んでいる。」らしい。
さすが、マ様。
アジア地域を任されていただけあって、支持率が高い。
俺の周りの兵士達も、「窮地に立たされた時に読むのがいい」と言っているらしい。
了解の旨も伝えておいた。
一番驚いているのは我々編集部…。
…しかし、この調子で口コミが広がってしまうと「おふざけでない!」もしくはそれ以上である。
…逃げ出したい。
ジオンメカニック…どうやら、「脚なんて飾りです!」という事に気が付かない赤い…もとい若い士官に「騙しやがって!」と殴られたメカニックがいた。
我々メカニックも(逝ってくれれば良かったのに…。)と心の中で思った。
ジオンメカニック…ザクだのドムだのが次々運び込まれ、揚げ句、ムサイまで運び込まれて精一杯なのに、メビウスだとか、ジオングにまでに手も足も首も回らない。
メカニックでこっそり会議を開いた。
…赤い、いや若い士官が確実に逝く方法についてだ。
取り敢えず、菱のマークをパーツごとに細かく刻んでおこう、というのはすっかり暗黙の了解となった。
288 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/02 13:07 ID:Swx1M6Ew
ここノースコリアの朝は早い。
いつものように苦学生に配達された朝刊を見ていて驚いた。
下欄の雑誌広告の所だ。
「月間壺ジャーナル・冬のワクワク特大号」の大見出しに
「衝撃告白!あの壺はいいものではなかった!!本誌独占スクープ」
その横に「当事者一兵卒が語った新事実」
僕、しゃべってないんですが・・・・・・・。
捏造記事か、いやだ、困った。
下に骨董からくさの中島の写真が載っていた。
こいつか?
アフリカの戦線もだいぶ膠着してきて退屈だ。
そんなおり、部隊再編で旧イラクのサマーワ基地から
マゼラアタック隊が新しく俺たちの基地に編入された。
そこそこ規模の大きい隊らしく、パイロットの俺たちも
物資の荷降ろしを手伝わされる羽目になった。
なぜか積み荷の多くは割れ物注意のステッカーが貼ってあったため、
不審に思い中を開けてみれば壺・・・壺・・・壺の山。
「なぜ、こんなに壺があるのか?」と部隊の一人に聞いてみたら
前にサマーワ基地に来たマ様の極秘命令で街に売ってある全ての壺を
ジオン軍の機密費で買い占めるように命令されて、
買い占めたのは良いが壺を送ろうとした矢先、
マ様はオデッサを脱出し、挙げ句の果てに死んでしまったため
機密費を流用して買った壺を処分することもできず、
異動することになった隊に厄介物の壺を一緒に送りつけているそうだ。
今でもサマーワ基地の格納庫にはMSの代わりに
壺の山が積まれているらしい・・・
マスドライバーで打ち上げるザンジバルに乗り込む前に
月までの暇潰し用に新聞や雑誌を購入した。
中でも面白そうなものがこの「壺ジャーナル 創刊号」。
マ大佐の壺とそれに関わった人々の数奇な運命が記事になっており
これだけで月までの間の時間はかなり潰せそうだ。
どんな連中が発行したのか見てみると中東はアンマンにいる同胞らしい。
この小冊子を月のグラナダでも広めようと思う。
これから発射体制に入る。
どうか舌を噛む程度で済みますように。
“壺ジャーナル”創刊号の増刷依頼に応えて増刷したところ、ノースコリアの青年から「“壺ジャーナル”の見出しに捏造がある。」と苦情がきた。
“壺ジャーナル”編集長の俺…。
「北宋の壺」の歴史についてしか書いていないのに、困ったものだ。
次号の締切りも迫っているのに…。クレームの対処に追われるとは…。
逃げ出したい。
次号テーマ予告は
「南宋」
クレームでノイローゼになりそうな“壺ジャーナル”編集長、俺。
マ様の壺が贋作だなんて書けるわけがない。
クレームには“冬のワクワク増刊号”とあったが、存在しない。
ただでさえネタで必死な編集部。
売り上げが上々とはいえども“特大号”まで作るコストは…さすがにない。
ニュータイプ研究所ノースコリア支部で、
ニュータイプによるモビルアーマー部隊の研究と整備に取り組んでいる。
そして、私はコード名「キシリア帰りの男」と呼ばれているらしい。
今日も実線訓練だ。もっちろんモビルアーマーでだ。型落ちだけど。
でも、あの壺みたいな形はもう勘弁してほしい。
ある意味、実刑を受けている気分だ。
逃げ出したい。
基地内の売店に妙な雑誌を売ってあるのを見つけた
「壺ジャーナル」・・・マゼラアタック隊の連中から話は聞いていたが
まさかアフリカのうちの基地にまで販売拡大することになろうとは・・・
読んでみたら、見かけの胡散臭さいマ様のカバーイラストとは違い。
壺の種類や歴史などの堅苦しい内容を
必死に面白おかしく説明しようとする編集部の努力が感じられた。
試しに一冊買ってみたが、売場のおばちゃんの話によると
この「壺ジャーナル」はあのロンメル司令官が
直々に仕入ルートを開拓してやっと来たものらしい。
この本がロンメル司令官を何故にそこまでさせたのか?
今の俺にはわからない・・・
ここグラナダでも、やっと壺ジャーナルが回ってきた。サンプリングでしか見たことはないが、本物は
相当こゆい物だった。とりあえず、アンマンの彼には大好評に着き、シリーズ拡大をリクエストしておいた。
投稿シリーズを希望と。
本職に戻ると、最近気になる事はジオングの予算である。大佐とはいえ、ここまで高コストのMSを製造するのは
いかがなものか?それはいい。ジオングは足がないので若干経費的には少ないはずだが、どう見てもグラナダでの
会計調査では予算が跳ね上がっている。当初、試作MSと言うことで、仮の会計は届いていたが、その時にはあまり気にしないで
計上していたが、向こうに設計図を要求したら、足がつくだろうと思われる形であった。この形において精査すると、ここまで
予算は跳ね上がらないのである。これは足の分の予算を誰かがくすねた可能性がある。
足なんて飾りです!といった整備兵がいたが、飾りというか裏金の飾りである。
なんとかザンジバルは宇宙に上がり慣性飛行に入った。
しかし、貨物用のマスドライバーで打ち上げられるのはもう二度とごめんだ。
この壺ジャーナルは読むほどに面白い。
低予算っぽいチープな装丁の割には中身が濃く、編集者の努力も伝わってくる。
ノースコリアの話が出てくる辺りなど関係者の将来が心配だったりするが
(たぶんこの一兵卒は強化人間研究の被験者にされてしまうのだろう)
次号が今から楽しみだ。
297 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/03 01:29 ID:EGOj7Pac
腕なんか飾りですと言った俺だが、アッザムには腕がない。
欝だ。
298 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/03 10:18 ID:CVuWCbKx
今日、突然ギニアス様からアプラサス開発計画からはら外された。
「ザクヘッドをドムヘッドにしてみては?その方が視界が広がります。」
と提言したのがいけなかったのだろうか?
ギニアス様は随分とザクヘッドにこだわりがあるようだ。
T、Uそして現在開発中のVもザクヘッド・・・なぜだろう?
とりあえず、ノリス様配下のMS部隊に編入された。
ノリス様の髪型については部隊内では禁句らしい・・・
ツッこみたいがココは我慢しよう。
今日は嫌な知らせもある。オデッサが陥落したそうだ。
ついにジオンの地球拠点は我が基地だけになった。
これからは厳しい戦闘が続くことになるだろう・・・
早く宇宙への脱出の決断をしてほしいものだ。
“壺ジャーナル”第二号「南宋」
…何とか締切りに間に合い、プレスが完了した。
そんなところ、スペイン・グラナダ会計部署から、「大好評につき、新コーナーで投稿コーナーを作って欲しい。」との依頼が。
アンマン、中東・極東をはじめ、会計部署のあるスペイン、口コミで広がっているのか、アフリカでもかなり波紋を呼んでいる。
読者一般軍人の声から、士官までもが大絶賛のお便りを戴いた。
編集部一同、驚きのあまり全員ずっこける。
しかし、こういった読者の声は我々“壺ジャーナル”編集部にとって、相当な士気の上がるもので、やり甲斐がある。
“壺ジャーナル”発刊を命じた上官は腰が抜けて医療室にて数週間の休養を必要としているほどだ。
…で、グラナダの会計部署には「既に多数のお便りを頂いているので、次号(3号)より、一般兵のお便りコーナーと、士官の絶賛の声のコーナーを設けさせて頂きます。」と返信しておいた。
…しかし、次回のテーマ、どうしよう。(´・ω・`)
“壺ジャーナル・創刊号”がこれほどまでに読者の皆様からの好評の声に編集部一同、大変嬉しく思っております。
第二号:「南宋」ですが、このネタは明後日より受付いたします。
皆様、まだまだ未熟な編集部ですが、どうかご愛顧よろしく申し上げます。
―“壺ジャーナル”編集部一同―
オデッサが陥落したニュースはここグラナダにも届いた。
陥落すると様々な面で出費がかさむ。陥落の際の撤収費用や戦死者の見舞金など、
いっきに出費がかさむ。これではせっかくの黒字も吹っ飛んでしまう。
アプラサスをザクヘッドにした理由、それは減らせるところは減らせと我々が精査したときに
突っ込んだのだが、まさかザクヘッドに本当にするとは思わなかった。確かにザクヘッドは
余りまくりだが、Uはいいとして、Tだったらどうなってたことやら。
そうしてる間に壺ジャーナルが届いた。相変わらず内容が濃い。実はアジアに行ったときに
タイ王国で買ったベンジャロン焼があるが、その写真をアンマンに届けた。
http://asia-mosaique.oops.jp/image_folder/item/taiven/all.gif 壺マニアではないが、陶器マニアの俺。採用されるかな?
しかし、急にタイに転属となったので、友人に託すこととした。
「この写真をアンマンに。これはいいものだ」と手紙を書いて。
グラナダからタイに着いたのはいいが、仕事はどうやら故マ・クベ大佐の遺品整理をかねた、壺収集
が仕事であった。大佐は生前、休暇の度にこういったアジアの国に行っては壺収集をかねた旅行を
していたようだ。
故マ・クベ大佐の別荘に行ったがつぼの多さや国王陛下からの恩賜の壺など、故人がいかに
多く収集していたかを物語るものばかりである。
そういえば、アンマンから電報が届いた。「タイで壺ジャーナル第3弾の取材よろしく。」
帰りたい。
303 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/04 13:03 ID:xKzXkMG5
ノースコリアは夏でも涼しい。
アッザムには腕がない言った俺だが、ここノースコリアには。
おまけに、 伝統的に食料がない。
腹が減った。・・・・帰りたい。
“壺ジャーナル”第二号…ネタは明日から受付けるが、グラナダ会計部署には早めにプレスを送るようにしている。
我々、“壺ジャーナル”の趣味類をはじめ、数々の軍事費などの監査をされている重要な部署だからだ。
そんな中、グラナダの彼はタイへ転属になったので、代理のグラナダの他の会計部員から、一枚の写真と「あれはいいものだ」というメッセージが届いた。
写真と、説明を読むと、タイ王国のベンジャロン焼という陶器だそうだ。
タイへメールで「貴重な情報、感謝致します。是非とも採用させて頂きたい。」との旨を伝えた。
第3号は「タイ王国〜ベンジャロン焼」
…タイの彼から「故・マ様の別荘に大量の壺がある」との情報を得たので、資料収集を依頼した。
当分、タイの壺で特集が組めそうだ。
“壺ジャーナル”…創刊号だけで今や各地で大量に増刷依頼がくるほどの人気小冊子になった。
…しかし、本来“壺ジャーナル”は上官にいきなり編集を任され、中東地域限定発売だった筈だ。
何故なら、ノースコリアの青年のようにキシリア様から「おふざけでない!」だけでは済まなさそうだからである。
しかし、各地に広まっている“壺ジャーナル”…しかも俺は編集長。
…逃げ出したい。
編集部一同も上記に同じである。
近くの基地が人員不足ということでいろいろ手伝いに行ってたら
基地付近の敵の動きが激しくなってきたからそろそろ帰って来いって言われた。
帰還ルートをどう回り道しても最近連邦のMSが確認されているエリアを通ることになる・・・
自分のトレーラーが故障したとでも言って少しでも帰るのを先延ばしにしようかな・・
帰りたくない・・・。
タイの一日は国歌斉唱に始まり、国歌斉唱に終わる。
バンコクを離れて、ベンジャロン焼の窯元へ向かう。
のどかな田園風景は本当に戦争のさなかなのか?
と思ってしまうほどである。
色々インタビューしてみたが、窯元に故マ・クベ大佐は
ちょくちょく来ていたそうだ。そして、窯元の主人がひとつの
箱を手渡した。それは見事な装飾を施した壺である。
きけば、この壺は自分の国の女王陛下に送るといっていた。
おそらくはキシリア様だろう。あの壺とはもしかしたら、この壺
のことを言っていたのでは?それならば、あの二束三文の壺
の存在も納得がいく。
とりあえず、アンマンには「アノツボハッケンセリ」と電報を打っといた。
本物は保管しておくように言って、しばらく休暇が出たので、
バンコクの観光をすることにした。
旧世紀以来の渋滞と熱気は相変わらずである。トムヤンクン
を食べることとしたが、辛い。グラナダとアンマンにパッケージした
やつを送った。
かゆ・・・
うま・・・
“壺ジャーナル”第2号発刊!
編集部はタイの彼によって、かなり充実した資料のお陰で、第3号の執筆・編集作業が凄くスムーズにいっており、感謝している。
そんなところ、タイの彼から差し入れの「トムヤムクン」と共に超重要な資料をいただいた。
ここアンマンで本場のトムヤムクンを食せるとは、編集部一同、感涙ものであった。
ありがとう、タイの彼。
休暇も終わり、アンマンから謝礼のメールが届いた。
なんだか軍人というよりは壺ジャーナリストな感じがしてきた自分だが、
たまには軍人らしいことをしようと、ジオン軍が駐留している基地に行く事
にした。
あまり戦線が激しくないせいか、非常にまったりしている。壺ジャーナルは
インターネット版で配信されている。よもやここに取材社が来ているとは誰も
思っておらず、雑談を交わしている。
まもなく、宇宙に帰る軍曹殿と話が出来た。彼のお土産はトムヤンクンだそうだが、
壺ジャーナルを見て、急遽つぼを買うことになったそうな。聞けば、その他の駐留基地でも
もっぱらお土産にはつぼをという動きが出てきている。
ここの戦線は比較的珍しいザクキャノンが配備されている。しかし、ほとんど稼動しないそうな。
ホコリがかった機体がそれをあらわしている。
残りはザクTとザクU少々、ザクタンクである。よくみると、タンクにはザクTの部品があり、
あまり見ないものだということで、写真を取っておいた。
あまりに珍しいので、アンマンに送っておいた。
結局基地の人に電報をお願いした。
「トレーラーコショウ キカンオクレル」と。
これで少しは休めると思って壁にこしかけた矢先に、通信班の人がこっちに向ってくる。
・・・もんのすごく嫌な予感がした。
電報です と無愛想に紙を渡される。
恐る恐る内容を見る・・。
「ドウシテデモソッコクキカンスベシ」
予感的中。
頭痛のする頭で一生懸命考える。
トレーラー故障といってしまったわけだしトレーラーで帰るわけにはいかない。
だからと言って歩いて帰るのは・・基地まで数十kmもあるわけだし無理だ。
無駄だと思うが基地の人に相談してみる。
・・・おお、なにやら余ってるMSがあるから貸してくれるとか。
本当にありがたい。ちょっと感動して涙ちょちょ切れた。
機体のあるハンガーを教えてもらい、早速格納庫に向う。
そして・・
自分の目の前に在ったのは、ボロボロで動くかどうかも分からないザクタンク。
なにやら旧ザクの部品も混じってる。なんか写真とってる人いるし・・
帰りたくない。
休暇が終わり、次に向かう場所はどうやらアンマンとなった。
編集部からお呼び出しとなった。とりあえず、窯元から預かった
壺を片手にタイの駐屯地からアンマンへと向かうこととした。
モノがモノだけに護衛も多かった。
出発前、トレーラーが故障して、ここの基地に周辺の前線地からの兵士が来たようだ。
どこの基地に戻るかは定かではないが、相当疲弊してた模様だ。MSがほしいようだが、
何しろこんなのどかなところだから、ろくなMSはない。ここはいいとして、国境地域は
地雷が多いから、連邦にやられる前に地雷にやられないかと心配である。モノがモノだけに
地雷を踏んだら、そのままバラバラになってしまいそうである。
彼のために、地雷対策などの補強工事を申請しておいた。彼は無事に帰れるだろうか?
アンマン…“壺ジャーナル”編集部。
タイの彼から、“壺ジャーナル”とは関係ないが、ザクキャノン(しかもザクT・ザクU・ザクタンク…などの部品で構成されている、怪しげなMS)の面白い写真を頂いたので、カラーコピーをし、メカニックにも回しておいた。
…そのタイの彼だが、上官命令でアンマン・我が“壺ジャーナル”編集部に貴重な壺をお持ち頂けるとか。
“壺ジャーナル”発刊の理由が、戦線情報が皆無に近いという事で、「よし、今日から“壺ジャーナル”編集長だ!」という事になったので、戦線は問題なさそうだが、途中、地雷多発地域があるので、上官を通じて地雷撤去班に地雷撤去を依頼した。
壺の為に地雷撤去に召喚される兵士…気の毒だ。
どうか、撤去班とタイの彼の無事を願う。
ここ、ノースコリアの朝は眠い。
あっ、みなさま、もうお忘れかもしれませんがあのコードネーム「キシリア帰りの男」。
さて、今日も早朝から、アッザムによるニュータイプ覚醒訓練だ。
いつものように鼻の横に大きなほくろのあるおばさんに
配達された朝刊を見ていて驚いた。 下欄の雑誌広告の所だ。
「月間壺ジャーナル・春の入学準備特大号」の大見出しに
「衝撃告白!地雷撤去であの壺発見!!本誌独占スクープ」
その横に「あの当事者一兵卒が語った新事実」
僕、またしゃべってないんですが・・・・・・・。
また、中島(誠之助・第15代目骨董からくさ店主)か。
もう、やめてほしい。
ノースコリアの青年から、苦情が来た。
大体“春の入学準備特大号”って何だよ!
付録に壺は付かないぞ!(そんな制作費はない。)
ノースコリアの彼には陳謝のメールと、からくさの中島何ちゃら氏とやらには名誉棄損で軍事裁判所に訴える旨を内容証明で通告しておいた。
その事もノースコリアの彼への手紙には記している。
ついでにノースコリアの新聞社とやらにも、からくさ同様の措置を取る旨を通達しておいた。
ノースコリアの青年の無事を祈ると同時に、虚偽行為再発を防げなかった事を陳謝致します。
…ノースコリアの虚偽報道にはうんざりだ。
あれから1日後・・
とりあえず機体を受領する。
こんなボロボロのザクタンクでどうしろと?
なんだかさっきから通りすがる人が自分を哀れみの目で見てくる。
聞けば国境付近には多くの地雷がうまってるらしい。
ああ、そういえばこの基地に来るときに髑髏マークとWarningやらDangerやら書いてある立て札が到るところにあったなぁ。
・・冷や汗がタラーと流れた。よくも無事にたどり着けたものだ。
して、仲間のいる野営地は国境の向こう側なわけだ。ああ頭痛がひどくなってくる。
というか地雷が埋まってるなんて隊長は知らなかったのかな?それとも自分に死んでもらいたかったのかな。
そういやヘマも一杯やらかしたっけ・・・(数々の失態が頭の中を過る)
連邦のMS、無数の地雷、そして隊長・・。万事休すかな・・・
脱走は・・・ 脱走は軍事裁判の上で死刑です♪ って訓練学校の時言われたなぁ・・
頭を抱え込んでいると目の前のザクタンクに整備兵が集まってくる。
護衛はつけられないけど、対地雷用の改造を施してもらえるとか。
また涙がちょちょ切れた。
人間皆が優しかったら戦争なんて起きなかったのにな・・。
戦争の無かったあの頃に帰りたい・・・。
アンマン到着。
編集部に早速行ったところ、なにやらあわただしい。どうやら、ノースコリアの件で
ごたごたしているようだ。
とりあえず、壺の件を話し合うことにした。途中、何度地雷で壺を割りそうになったが、
そんなことしたら、おふざけにならないででは済まされない、キシリア様のリンチを
くらいそうなので、命を落としてでも守ってきた。
無事に無傷で届けて、編集部へ次の行き先を聞いた。次は日本に行くことになった。
戦線はそれほど厳しくはない。寿司ネタ芸者が楽しみなので、出発を待つこととした。
アンマン“壺ジャーナル”編集部…ノースコリアの件で裁判手続きを事務に依頼したりして、ごたごたしている中、タイの彼がとても貴重な壺を持ってきてくれた。
色々話する中、上官より彼に辞令が出た。
日本へ行くそうな。
目的は…グラナダ会計部署だった筈が、彼はすっかり我々“壺ジャーナル編集部”の一員になりかけている…。
気の毒だ。
グラナダから電報が届いた。「カイケイショリ、タイクツニツキ、アトトオカ、キュウカセヨ」
仕事がねえ。戦線が膠着状態だから、余り予算の動きがないのだろうけど、電報出されるまで
となると、ちと凹む。続きはこう書かれていた。「ザンジ、アンマンニテ、ヘンシュウブノテツダイセヨ。
グラナダカラモ、ヨジョウジンインガクル。」
よほど暇なのだろう。そんな俺は今、日本のヨコタ基地にいる。連邦がやや動いているが、聞くところによると
かなり腐れきっているようで、からまれても叩きのめすぐらいわけないといっている。連邦のそういう情報を
得て、衛星放送で流せば、連邦寄りの支持層を取り込めるのでは?と思った。
まぁ、壺取材の仕事のため、まずは有名な信楽焼のある滋賀県に向かうこととした。
“壺ジャーナル”第3号「ベンジャロン焼」はグラナダの…現在は極東日本にいる彼のおかげで現行はスムーズにいっている。発売までしばしお待ちを。
第4号は…かなり濃ゆい内容である。
ここ日本は風光明媚なところである。こんな綺麗なところはコロニーにはない。
俺はジオン兵ということを隠して、活動しているが、連邦の連中はほとんど何も
していない。というよりはまったく気づいていない。こうも連邦が気づかないと、
かえって拍子抜けである。
鉄道を使って、移動することになっているが、全然動かない。どうやら、人身事故の
もようである。旧世紀から、この手の事故が多いことが知られていたが、いざ移動と
言うときにこんなことがおきるとは思わなかった。
とりあえず、この国の首都である東京で一晩過ごすこととした。アンマンの彼にはこう送っておいた。
「日本は寿司が美味く、芸者なんていない。富士山はどこ?ノーモア人身事故」
東京で一晩したあと、滋賀に着いた。
信楽に行く途中の車窓で、変なものを見た。連邦のGMらしき機体が
変な格好をして、鎮座している。地元の人の話では「慈夢観音」というらしい。
連邦の兵士がそこで鎮座しているらしい。あまりに動かないということで、
いつしか、観音様のあだ名がついたらしい。地元の人は余りいい事を言っておらず、
観音様はともかく、その兵士の評判は今ひとつの模様だ。
連邦の情報収集をかねて、ジム観音・・・・・・・・・ではなく、ジムの調査を始めた。
余りに水垢が多く、コックピットもホコリがかぶっている。ここ数ヶ月は動かした様子はない。
ほぼジムの構造すべてを調べ上げることに成功した。そして目的地の信楽へ再び向かうことに。
しかし、こうも簡単に調べられるとは、連邦の間抜けさにホトホトあきれてしまう。
とりあえず、アンマンと大本営へそれらのデータを送ることとした。
月のグラナダに着いて研究開発部に着任した途端に
連邦のMSの情報が送信されてきた。
どうやらあの「壺ジャーナル」の編集者がニホンへ取材しに出かけた際に
放置されていたMSを発見し解析したものらしい。
どうせならデータと一緒に「壺ジャーナル」電子版も送ってくれればよかったのに、
などと考えていたら主任に呼ばれた。
どうやら自分はMA開発チームではなく携帯ビーム兵器チームに回されるらしい。
この連邦のMSの方法を模して携帯ビーム兵器を開発することになりそうだ。
ドムに持たせるビームバズーカでも開発するのだろうか?
信楽焼の窯元に着いた。狸の飾りにはびっくりした。
今、陶器市がやっているようで、各地から観光客が来ている。
この日ばかりは連邦もジオンも関係ないようで、よく見るとどこか
で見たジオン兵や連邦兵もいる。
その様子をとりだめし、マ大佐がひいきにしていた窯元へと向かった。
どうやらマ大佐は彼に製作依頼をしていた模様だ。いろいろなところに
依頼する人だ、と心の中でつぶやきながら「もし私がなくなったら、キシリア様
にとどけてくれ」との遺言があった。マ大佐戦死を伝え、謎の壺?を預かった。
取材も終わり、メールを受信した。一通はアンマンから。一通はグラナダ。通常は
この程度だがもう一通あった。本土の大本営からだ。
「最前線へ出向されたし。場所はニューヤーク」・・・・・・・・・orz
命運尽きたか・・・・・・・・・。とりあえず、最前線出向まで10日ほど時間があり、
2日で日本観光、3日でアンマン立ち寄り&移動、3日でグラナダ片付け&移動
2日でニューヤーク移動という感じでスケジュールを進めることとした。
そろそろ“壺ジャーナル”第3号:「ベンジャロン焼」の原稿も仕上がり、印刷に出した。
第2号の反応はイマイチのようだ。やはりまだ駆出し小冊子か…。
とりあえず、第3号は明日より感想を受け付けます。
ちなみに第3号より、読者のお便りと上官・士官のレビューコーナーを設ける事になりました。
まずはアフリカまで“壺ジャーナル”を広めて下さったロンメル司令官です。
アンマン…現在、日本に出張している彼から、日本の「信楽焼」についての情報が入ってきた。
これまでの彼からの数々の情報によると、マ様はウラガンさんにかなりの壺を預けていたようだ。
今、日本観光中である。実は先ほど、上空を連邦の新型の戦艦が通った。スパイしに行くべきかどうかで迷ったが、一枚写真を
とる程度にとどめておいた。
今いる町は大阪という町である。空気が東京と違い、どこかパワフルである。飯も美味く、食事は大体美味い。しかし、エレカーの運転は
どうにかならないものか。何度か事故起こしそうになった。途中、変な塔をみて、地上の神秘と思いつつ、ここで3日過ごした。そして、
日本を離れるために空港へ向かった。かつて海の向こうにあった空港は水没してしまったために、伊丹というところへ向かった。
そこからアンマンへ向かった。
327 :
“壺ジャーナル”編集長:04/08/10 16:51 ID:uQ5nbvYj
>>326 …関空水没。不覚にも笑ってしまった。 実現しそうで。
アンマン到着。
これが最後のアンマンなのかと思うと、少し寂しい。とりあえず、編集部につぼを渡す。
実はまだご開帳していないので、これからご開帳することに。キシリア様に宛てたものだが
とりあえず、中身をこっそり内々で見ることに。
まさか、これを・・・・・・・・・・・。キシリア様にこんなの見せたら、「おふざけにならないで」
どころでは済まされない。持ってきた我々は不敬罪で処刑!なんてこともある。
でも送らないといけない。
送りたくない。どうせなら、編集部の置物にでも。
ttp://www.shigaraki.org/faq/image/tanuki.jpg
例の信楽の動物の焼き物だが、送られた数も多く、置き場所もないので玄関にまとめて置いておいた。
数日して、東洋人が訪ねてきた。動物の焼き物の噂を聞いて、編集部へきたそうだ。
彼は焼き物を見るななり、驚きと感激の表情を見せた。
話を聞くと彼は日本人で、アンマンで日本料理店を出しているとの事。
そして我々が驚くことを言った。なんと、それを譲ってくれと。しかもそちらの言い値で構わないとも。
しかし、これも一応予算で入手したものなので、おいそれと民間人に売り渡すことができない。
それに売るにしても、複雑な手続きを踏まねばならない。
その旨を彼に伝えると、かなり落胆した表情だった。
あまりに彼が熱心だったので、動物の焼き物について何かあるのか聞いてみた。
彼によれば「福狸」と呼ばれるもので、玄関に置くと福を呼ぶのだそうだ。
さらに商売繁盛、家内安全etc....ようするに縁起物。金運は睾丸が大きければ大きいほど良い、とも。
試しに本当に効果があるか、補給物資に混ぜて辺境の基地にでも送ってみよう。第4号のネタになるかな?
さて、当初はグラナダに戻る予定が、直接ニューヤークへ向かうこととなった。
そういうわけで、ここアンマンを去ることとなった。
編集部に来た客人のアドバイスをもとに、タヌキの置物をいくつか持っていくこととした。
でも、本当はキシリア様のものだから、キシリア様から要求がきたら、返さなければならない。
ニューヤークには行った事ないので、基礎知識を叩き込むこととした。
「ニューヤークは旧世紀名・ニューヨークといい、アメリカの経済などの中心であった。
旅客機ハイジャックテロなどを経て、現在に至る。市長の娘はガルマ・ザビ大佐の婚約者
であった。なお、現在連邦政府とのパイプが強い云々」
飲み会を終えて、ニューヤークへ向かうこととした。そういえば、旧世紀日本の記者が空港
で土産を爆発したということをなぜか思い出した。
第3号「ベンジャロン焼」発刊!
壺とは異なるが、タイの有名な陶器として扱う事に。
次号予告!「あれはいい良いものだ!〜第1弾〜」故・マ大佐がご贔屓になさっていたタイの窯元取材!
…第4号、原稿は彼のおかげでスムーズに行くこととなった。
軍事裁判ですが…からくさの中島なんちゃら氏とノースコリアの広告会社に我が“壺ジャーナル”の名を汚し、故・マ大佐に対する冒涜したという罪で民事で賠償金と刑事で懲役刑が下された。
大佐クラスの冒涜となればそれなりに罪は重い。
賠償金はグラナダ会計部署へ引継ぎとなった。
…“壺ジャーナル”正直、危険が多い。
キシリア様への贈り物を取材しているのですから。
「おふざけでない」では済まないであろう。
しかし、「キシリア様への贈り物の素晴らしさを人々へ伝えるもの」とポジティブに考えてみる事にする。
彼はついにニューヤークへと旅立った。
…なんだか寂しいな。
ニューヤーク・ジョン・F・ケネディ国際空港到着。
ニューヤークのジオン軍宿営地に向かった。基地内は非常に殺伐としている。
空気全体が張り詰めている。そのはずで、ちょっと前にガルマ・ザビ大佐が
この地で戦死したのである。兵士は一人一人喪章をしており、今までまったりしてた
日々が懐かしく思えた。
ちょっとでもこの空気をかえようと、タヌキの置物を置いたが、「おふざけにならないで」
ということで却下された。
連邦軍の残存部隊と戦闘がある。これから私も出るが、私はザクTで出撃・・・・・・・。
これしかないということ。
命運尽きたか。
帰りたい。
と思ってたら、かなりチューニングされているようで、連邦のGMタイプの新型を3機討ち取った。
アンマンの彼に、これらのことを送った。
333
数日後
試験運転後、翌朝に出発となった。えらくガタガタ揺れてる。
まぁ、対地雷装甲が付いているせいもあるのだろう。
だが整備士の言うことには、一発で死なない程度の装甲でしかないとのこと。
いっそ、被発見覚悟で航空機で送ってくれればいいのに。無理な願いだろうけどさ。
翌朝出発時間
「GOOD・LUCK」とか言ってる
畜生、なんだよその笑顔。
基地の方々に敬礼の後に1週間分の水と非常食、地図、方位磁針をしっかりもって出発した。
ザクタンクの武装は機関砲とアーム。敵と出くわしたらまず勝てないだろう。
自分の記憶と地図を頼りに歩、いやキャラピラを進める。
帰りたくない・・。
ニューヤークでの活躍で師団長からお褒めの言葉をいただいた。
しかし、宿営地は殺伐モード。なぜここまでピリピリしてるのだろう。
町に出ることとなった。ブロードウェイなどまばゆいばかりのニューヤーク。
そしてここ、WTC跡地。旧世紀、この地で飛行機がビルに突っ込み、多くの人々が
亡くなったと言う。コロニー落としで見慣れた我々にとっては、さほど驚くべきものでも
ないが、その当時としてみれば、まさに空が落ちてくるといった感じであろう。
さて、気になったのは人々の視線である。私を見つめる視線は非常に冷たい。あるお店では
露骨に帰れ!といわんばかりの対応だった。どうやら、反ジオン感情がここアメリカでは強いらしい。
アジア地域では非常に好意的に見られたが・・・・・・・。
どうやら、兵士のピリピリはここから来ているようだ。この状況を打破しようと、再度タヌキを飾ることとなった。
3日後、粉々に砕けていた・・・・・・。
「壺ジャーナル」電子版がここ月面都市グラナダにも届くようになった。
研究開発部でも密かな人気になっている。
携帯ビーム兵器の銃身の内張りにセラミックを使おうという動きまである。
ファインセラミックでシミュレーションしてみたが、思ったより使えそうだ。
確かに弾丸を撃ち出すのではないから、多少衝撃に弱くても問題ない。
この耐熱性はすばらしい。
旧世紀のシャトルは大気圏突入用の断熱材としてセラミックを使っていた
ようだが、これなら納得できる。
さて、これは実際に使えるのだろうか・・・
相変わらずのネタ提供有難う御座いますw
ある日、グラナダから試作ビーム兵器が届いた。
どうやら、セラミック製である。
早速ビーム照射試験を行うこととした。予想以上に耐久性がよく、
これまでの鉄製のビーム砲では重臣が真っ赤になって、機体に
変形などの悪影響が出るところ、セラミックは熱を通さないため、
大きな出力でも、問題がなかった。しかし、ここで気づいた点がひとつ。
エネルギー出力を上げてしまうとひびが入ってしまい、最悪破裂
してしまうことがある。また、宇宙ならまだしも、地球では衝撃でひび
が入ってしまうことがある。
グラナダには以下のようにデータを送信した。
「セラミックビーム砲は予想以上の完成度である。しかし、エネルギー出力を
上げすぎると、銃身そのものが砕け散る可能性が大。また衝撃性を考慮しないと
とても戦場では役に立たない。これまでのビーム砲への代替としては様々な面で、
期待できる。ただし、高出力用に関しては使い捨ての方向で開発をされた方がよい」と。
なお、その時、ニューヤークでの戦闘データも一緒に送付した。また旧式ザクの機体更新
関連要請も添付した。
忘れてはいけない。信楽焼のタヌキの置物と、キシリア様向けの巨大タヌキの置物。
携帯ビーム兵器試作初号機の大気圏内実験データが返ってきた。
やはり問題は対衝撃性とのこと。
これに関しては妙案が浮かんだので後でシミュレーションをやってみることにする。
ニューヤーク地域での市街戦のデータも一緒に送ってきてくれたので
現地のザクIの機体更新手続きをグラナダの研究開発部からも督促することにしてもらった。
しかし、このアライグマのような動物の置物はどうするのだろう?
「壺ジャーナル」の説明ではニホンの「シガラキ」とかいう焼き物で
幸運を呼ぶ「タヌキ」だそうだ。
これを本当にキシリア閣下に献上するつもりだろうか?
「おふざけでない!」と一喝されるこちらの身にもなってほしい。
グラナダから返事が来た。
携帯ビーム兵器に関する内容がほとんとである。ザクTの更新希望内容を添付するのを忘れたので、
タヌキの置物の弁明書とともに送ることにした。私の担当機をベースとするものだが、それを送ることとした。
内容は、
1:陸戦特化設計のため、宇宙関連の装備の撤去
2:開いたスペースで予備燃料の積載、および高出力型の稼動装置への交換。
3:高出力型のジェネレーターへの交換(新型ジェネレーターの設計図入り)
4:3にともなう、ビームサーベルの搭載
5:バーニアの40%主力増強
などを送った。
元が頑丈なので、この程度の改造でへたれないとは思うが、万が一に備えて、
強化装甲の設計も依頼しておいた。
さて、タヌキの置物に関してだが、これはキシリア様直々の勅令ということを
書き添えておいた。
ちなみに殺伐とした空気の中で、いかにストレスを発散するかということを聞いたら、
ゴシップネタ、それもザビ家のことであった。特にキシリア様の婿殿は誰か?という
ことであった。婿殿がこないのは何故かと言う事が、もっぱらの話題である。
341 :
整備兵:04/08/20 22:03 ID:aXOcImIB
(ニューヤークの基地にて)
俺は昨日から徹夜で、小破したグフの修理をしていた。
まず右腕と頭部が欠損していたので、ザクTのもので代用した。
と、ここでちょっとした悪巧みを思いついた。
この機体の見た目をザクTそっくりにしてしまおうという悪巧みを。
パイロットは行方不明だし、
武装もすべて無くなっていたのでちょうどいい。
というわけで、左肩のスパイクを無くし、左手を機関砲から通常のものに変更し、
武装はザクのものを使用することにして、胸部はザクTっぽく見えるように装甲を貼り足し、
(中略)
最後にザクTの色に塗装して、修理を終えた。
性能を確認してみると大して性能は落ちていないようなので
満足して休憩した。
それからしばらくすると基地内が騒がしくなったので、出撃だとわかった。
そして、さっき修理した機体も出撃することになった。
しかし機体の外見がザクTのせいか、この機体に乗ることになった兵士は
ひどく落胆していたようだった。
ただ、その兵士は帰還してから俺に「GMタイプを3機撃破した」と言ってきた。
・・・彼には「この機体の中身はグフだ」ってことは黙っておこう。
今日はオフ日。
オフといっても、やること何もないので、整備棟で機体のバランス取りを行うことになった。
ザクTのマニュアルを見て、調整を行っているが、どうもマニュアルどおりには行かない。
いくら調整しても、思うようなセッティングに仕上がらない。それどころか、マニュアルには
ない機器類もあった。
整備兵に尋ねてみても、だんまりだった。
とりあえず、マニュアルにはない機器類の調整は整備兵に任せて、アンマンから届いた壺
ジャーナルの原稿を書くこととした。今回は日本旅行の際、東京で足止めを数日食った分
で取材にいった益子焼について、つらづらかいた。そういえば、ここの人たちはマ大佐の事
を知らなかったが、いい茶碗があったので幾つか買ってきた。ちなみにニューヤークで使っている
茶碗は益子焼だ。
つらづら書いているうちに夕方となり、夕食を食べるために食堂へ行った。食堂に行くには整備棟の
脇をとおるのだが、そこにある廃棄物バケットにはなぜがグフの部品と思しき肩のトゲトゲのパーツが。
そういえば、ザクの腕部には塞ぎ穴がしてあった。
まさかとは思うが・・・・・・・・。
ニューヤークから変な戦闘データが上がってきた。
ザクTで「壺ジャーナル」の執筆者の一人が連邦のGMタイプ3機を瞬く間に
撃破したということだが、通常のザクTでは動力性能上無理である。
エースがザクUSに乗れば可能ではあるが、ここは機体を疑ってみることにする。
以前所属していた基地でも部品の流用などは普通に行われていたからだ。
一度ゴッグタンクみたいなものを見せられると、これも「ザクの皮を被った何か」
ではないかという疑いが持てる。
動力性能的にはザクUの25%増しとするとこれはグフカスタムか何かの機体に
ザクTの装甲を貼り付けたものではないかと想像される。
彼にはこう伝えよう。
「それはザクTの皮を被ったグフカスタムだと思われる」、と・・・
344 :
整備兵:04/08/22 14:12 ID:???
先日、俺が修理したザクT(中身グフ)の調整を任された。
この機体のパイロットになったらしい兵士によると、
ザクTのマニュアルにはない機器がある、とのこと。
どういうことかと聞かれたが、「改造してますから」などとごまかすしかなかった。
とりあえずグフのマニュアルを見ながら調整していたが、
所々ザクTのパーツが混ざっているせいか、うまくいかず、
結局両方のマニュアルを見て調整するはめになった。
悪巧みの結果がこれとは、我ながら面倒なことをした。
どうやら、予想は的中したようで、私の機体はガワがザクTしたグフだった。
おそらくふさぎ穴はヒートロッドのものと思われる。整備兵の調整のおかげで
ヒートロッド機能は復活させてある。
さて、この間の連邦軍捕虜は尋問に対しては比較的素直に応じている。何でも、
ニューヤーク市内のある有力な方が、連邦軍へ直々に出撃要請を出したそうな。
それも強引に。連邦軍内でも、出撃させるか否かでもめたそうな。結局は面子重視で
出撃した結果が、部隊全滅だそうな。
さて、整備棟でばらしているGMタイプの機体は試作タイプだそうな。東南アジア戦線で
使われてたやつと形が似ている陸戦型である。非常に興味深い。
346 :
整備兵:04/08/23 10:48 ID:???
今日、このザクTの中身がグフということが、ついにこの機体のパイロットに
ばれてしまった。修正されるかと思ったが、左前腕のふさぎ穴を指差し、
「ヒートロッド機能をつけておけ」と言われた。
・・・いやいや、通常ヒートロッドは右前腕に付くものだし
左前腕のふさぎ穴はシールドのアタッチメントの部分だし
右腕はザクTの(中略)
・・・仕方なく右腕を改造し、ヒートロッドを付けた。
ry)かなり面倒なことになった。
こんな調子で上層部にまでこのことがばれたら本当にどうなるか・・・
この作業の後、捕獲したらしいGMタイプの機体の解体作業に入った。
この機体は、RGM-79F 陸戦用ジム という機体のようだ。
解体作業を通して、いろいろ参考になった。
と言うか・・・
連邦はこんなものを作るのか!?
直してもらったヒートロッドを早速試した。私は右利きなので、ヒートロッドが右でないと
使いづらいのである。上層部はグフであるとのつっこみを入れて、非常に恥ずかしい思い
である。実はこっそりヒートロッドの出力を上げてあるので、通常の3倍ほど威力がある。
さて、陸戦型GMの解体作業が終わり、整備兵に3機のうち、1機を部品取り、1機はガワを
交換して、ザクにそっくりとして、機体をカモフラージュ・偵察用への改造を行うように指示した。
偵察用の計画案は、
1:カメラ類の設置
2:集音機器類設置
3:開発中のホバークラフトを応用した浮上装置
4:100mmマシンガンへサイレンサー設置
5:バルカン類の増設
を指示しておいた。
キシリア様はどうやらあのシガラキの焼き物が気に入ったようだ。
「壺ジャーナル」編集部に追加予算をつけるつもりらしい。
こっちの研究開発部にも少し予算を回して欲しいところだ。
さてビームとセラミックのコラボレーションはなかなかうまくいっている。
ドムのジャイアントバズの砲身の内側にセラミックのタイルをらせん状に貼って
発射機構を小型のメガ粒子砲に換装してみた。
弾丸に対するライフリングのように働くことが実証でき、これによって
ビームの直進性が増し、大気圏内での拡散防止に役立つことがわかった。
これをニューヤークとキンバライトと「闇夜のフェンリル」隊に送って
実戦データを取る事にする。
これなら衝撃にも強いし、まずまずの結果が出るだろう。
そういえばニホンのキョートには旧世紀にファインセラミックで一躍急成長した
メーカーがあったようだが・・・
あれはアナハイム・エレクトロニクスに買収されたんだったかな?
グラナダより新しいバズーカが届いた。
かなり改良が施された強力仕様で、銃身の中がらせん状となっている。
かなりの直進性と、破壊性能が期待できる。
ためしに打ってみたが、予想以上の出来で、部品取りが終わったザク一機に
大穴を空けた。これで標準レベルである。最高レベルにしたところ、部品とりで
ガワだけになった陸戦型ジムを粉々に砕いてしまった。
おまけに1000m〜10000mの射撃訓練でも通常のビームライフルでは
弾道がずれて、目標から大きくずれるか、変な方向に当たってしまうのに対し、
10000mで誤差−5m以内という桁外れの結果が出た。
コスト面では若干高くなるが、これまでのビームライフルと比べても、命中度が
格段に上がる事を考えると、このコストも相殺できるだろう。
京都に行った際、京セラなる会社があった。現在、ここの会社は旧世紀と変わらない
ようだが、おそらくこの武器が正式採用になった際は特需に沸くだろう。
そういえば、鉄道ファンの兵士がいたが、私のザクTをみて「旧世紀の日本の101系見たいやな」
といっていたが、どういう意味だろう。
本国サイド6からグラナダへ異動の辞令。仕事は補給品の伝票処理だ。
1人身なので荷物はたかが知れたもの。
ザック1個にバッグ1個、それに書類を入れるハードケースで身の回りのものは全部。
実は月面へ行くのは初めてだったのでわくわくしている。
到着した港は軍港だが、月の弱い重力は感じる。意外と奇妙な感じだ。
慣れるまでに時間がかかるか?
さて、荷物を割り当てられた官舎へ放り込み、早速異動先へ着任の書類を提出しに行った。
と、玄関に、これは動物か? 動物を模したセラミックの巨大なオブジェがあった。
シガラキというものらしいが、キシリア様から送られたもので、ようするに幸運を呼ぶものらしい。
しかし大きい。私の背丈ほどもある。ついでに「タマ」も大きい。いや、でかすぎる。床に付いているほどの大きさ。
最近、軍で評判と言う壷ジャーナルに目を通すと「タマ」が大きいと、商売繁盛、要するに「金」が入るとのこと。
ここの職場にはもってこいか?
しかしこのオブジェ、深夜にもライトアップされているのはどうかと、個人的には思う。
いっそのこと、歩哨に置いたらどうだろうか?
351 :
整備兵:04/08/24 14:33 ID:???
最近やたらと俺に関わりのある兵士から
「陸戦型GMの1機の装甲を交換してザクにそっくりにして、偵察用へ改造せよ」
との指令が偵察用の計画案と共に言い渡された。
まず機体の装甲をザクTのものに変更した。しかし、どうしても合わない部分があり、
外見は「8割方似ている」程度になってしまった。
次に偵察用の改造をした。カメラと集音機器類は、両肩に内蔵することにした。
左肩にはスパイクがあったかのように3箇所穴を開け、そこにカメラを横と後向きに2基、
集音機を1基内蔵した。右肩はカメラを横向きに1基(中略)
次にサイレンサーをマシンガンに取り付けたが、その分銃身が長く、重くなり、
やや取り扱いにくくなってしまった。
浮上装置、バルカン類については、気休め程度の改造しかできなかった。
ちなみにGMのビームサーベルは(独断で)装備させておいた。
以上のことを彼に報告した。
最近、俺の監視が厳しくなったようだ。グフをザクTに改造したのが上層部にばれたのか?
最近キシリア様が例のシガラキを眺めているのを目撃することが多くなった。
どう見てもタヌキの下半身ばかり見ている。
キシリア様も女だということか・・・
壺ジャーナル編集長。
アンマンからギリシャのアテネまで出張していた。
壺とは関係ないが、旧世紀の歴史調査である。
俺は考古学者か?
4年に1回行われるという、オリンピックというスポーツの祭典について調べて来た。
泳いだり、走ったり、投げたり、蹴ったり…白兵戦の訓練に使えるかもしれないものもいくつか…あった。
アンマンに連絡を取ると、ついに“壺ジャーナル”がキシリア様の元へ届いてしまった…。
『おふざけでない!』と思いきや、意外にもお気に召されたようで、何と予算を増減して頂けるという。
編集部の皆もタイのマ様の窯元の特集や日本の信楽焼など、精を出してくれている。
…しかし、何故俺は兵士育成カリキュラムの為に旧世紀の肉体訓練について調査しなければならないのだろうか?
モビルアーマー部隊のパイロットに施す、特殊な肉体強化訓練の一環じゃないでしょうか?
最大加速下で急激な回避行動を取ったときには、パイロットにかかる衝撃は6〜8Gにも及びます。
これは交通事故並みの衝撃です。1Gの高重力に慣れた地球生まれのパイロットでも、相当こたえるようですよ。
355 :
整備兵:04/08/25 19:12 ID:???
今日、俺に軍事裁判の通知が届いた。
日時は明日。
やはり、グフをザクTに改造したのが上層部にばれたようだ。
しかも、相当問題視されているらしい。
こうなるかもしれないと予想はしていたが・・・・・・ガクガクブルブル
最近「シガラキのタヌキ」というのが流行っているらしい。
納入先のジオン軍の兵士がくれた「壷ジャーナル 第3号」にはその由来が書いてあった。
思わずザクTのヘッドで作ったMSサイズ「へぇ〜」ボタンを押したい気分だ。
そういえばこのボタンも、社長の気まぐれで作ったんだ。流行りモノが好きだからな、うちの社長。
で「壷ジャーナル」を読んでて思った。これ、ここの工場で作れるよな?
塗料はアッガイの茶色を使えばいいし、ザクTのガワは外のスクラップ置き場に山積みだ。
と「壷ジャーナル」から目を上げると社長が立っていた。
「お前ら、シガラキのタヌキを作るぞ。もちろんMSサイズだ」
グラナダの研究開発部でもおかしな仕事はある。
前線で機体を無断で改修した整備兵が軍事法廷に出頭させられるらしく
弁護のための資料を作って欲しい、などという要請もある。
・・・なんだこりゃあ、中身がグフで装甲板がザクT・・・
あの戦闘データの機体か?だったら目一杯弁護できるだけの
資料を用意してやるとするか。
整備兵上がりの自分にも似たような経験はあったし、グフの装甲板が
足りない時にどう修理するかといえば適当な装甲板を貼り付けるしか
ないからなあ・・・
よし、これでこの整備兵はよくて厳重注意、
悪くてもノースコリアのNT研究所送りで済むだろう・・・
>>356 “壺ジャーナル”編集長として突っ込んでおくと…。
1…『北宋』
2…『南宋』
3…『ベンジャロン焼』
…なので、4号『信楽焼』以降です。
しかし、アテネ出張で現在何号まで出ているのか…。
もしかしたら5号あたりで『タヌキ特集』を独自で編集部員が組んでいるかもしれません。
ニューヤーク戦線もひと段落着いたので、またもや異動になった。
新しい赴任先は日本である。
あの日以来の因縁といおうか、どうやらキシリア様じきじきに私へ
赴任願いがあったそうだ。なんとなくキシリア様の読みが読める気
もしなくもないが、再びあの地へ行くのも楽しみでもある。
そういえば、件の整備兵は宇宙へ上がっていった。何でもザクTの
件で、軍法会議にかけられることとなった。キシリア様に陳情書を
送り、無罪放免にする旨を記しておいた。おそらくは受理されるだろう。
安心しておくれ。
改めて日本のことを調べてみると、日本における対ジオン感情は
さほど悪くはない。旧世紀の戦争においての立場が一緒であること
から、むしろ協力的ともいえる部分がある。また、不良連邦仕官が
かつてのアメリカ兵を思わせるということで、歓迎する動きさえもある。
今日はお別れパーティ。ニューヤーク部隊の伝統で、お別れパーティ
ではパイ投げをするそうだ。おかげで私は顔中パイとなってしまった。
連邦より捕獲したサラミス型戦艦を使って、カモフラージュして向かう
こととした。向かうは連邦から奪取したジオン軍厚木基地。配備される
モビルスーツが狸であるという声がある中で、私は出発した。
このサラミスの名前は「トオトウミ」という名前である。変な名前で
あるが、この船の艦長の祖先は日本のこの場所で生まれ育った
という所以からである。しかし、地図を見ても「トオトウミ」はない。
噂によると、この船と「スルガ」と「イズ」のサラミスを合わせて
静岡艦隊というあだ名をつけられているらしい。私には何のことやら
さっぱりだが、変な名前をつけたものだとおもった。
レーダーを見ると、韓国の連邦軍仁川基地から我々へ向かう飛行
物体が来るが、うまくごまかせるだろうか。頼みの綱はニューヤーク
基地のみんなが作ってくれた信楽狸のテディベアだ。
社長の号令のもと、シガラキのタヌキMSサイズを作ることになった。
資料は「壷ジャーナル 夏直前、緊急特別増刊号 夏の壷はこれで決まり!」だ。
とりあえず、スクラップで転がってるザクTのドンガラを使うことにした。
こいつはザクTでも、初期ロットのやつなので材質が良い。
最近の量産ザクUよりも下手したら性能がいいんじゃないのか?
資料を元にデータを起こす。ハンマーとアーク溶接だけでいけそうだ。
トックリという酒の容器はザクマシンガンの弾倉、台帳は脚部ミサイルポッドを流用した。
もちろんこいつらもドンガラだ。
中々良い感じである。社長も溶接ロッド片手に笑っている。
塗装して、細かい仕上げをして「ザクT改シガラキ福狸」は完成した。もちろん「タマ」もMSサイズだ。
中身は空だが、どうせ飾りなので問題なし。
ところが休業日を1日挟んで「ザクT改シガラキ福狸」は工場から忽然とその姿を消した。
隣には、地球の日本へ送るはずの、叩きなおしたグフカスタムの装甲を残して。
グフをザクTに改修した整備兵の軍法会議だが
あちこちから嘆願書が上がって来ているらしい。
あの「壷ジャーナル」がキシリア様を通じて
圧力をかけているという噂もある。
ここグラナダの研究開発部からも弁護の資料を
提出しているし、あのロンメル隊長からも
緊急避難的措置ということで意見書が届いたようだ。
これは逆に監察部側が何人か処分を受けるかも知れない。
傍聴に行ってみよう。
…壺ジャーナル編集長。
アテネから一時アンマンに戻ると、何だか大変な事になっている。
信楽のタヌキのMSが作られるとか、グフの装甲をザクTに替えたとか替えなかったとか…。
挙げ句、その整備兵の免罪に“壺ジャーナル”がキシリア様に圧力をかけているとかいないとか…。
編集長不在の間にとんでもない事になっている。
そんな力が“壺ジャーナル”編集部ごときにあるかー!と思わず叫んでしまった…ああっ。
取り敢えず、無事に裁判が済むといいなぁ。
…そして、知らない間に“壺ジャーナル”の海賊版が出回っているらしい。
これは著作権侵害で軍法会議ものだ。
発信元を特定し、裁判の手続きを…と編集部の皆に伝言し、再びアテネへ旅立つ。
…ああ、逃げ出したい。
追伸:アテネで調査したのだが、地球世紀2004年8月に信楽の国・日本では確率変動を起こしたのか、メダルラッシュと呼ばれていたらしい。
現在、捕獲サラミスはグアム島付近を航行中。
いったん、ソロモン諸島で補給に入った後、日本へ向かっている。
なんだか、ア・バオア・クー宙域に同じような名前があったが、
ここからきてるのか?
さて、仁川から旅立ったサラミスは見事に我々の前を素通りして
太平洋を渡った。どこの方面へ行くのかわからないが、おそらく
真珠湾へ向かったのであろうか。
ハワイで補給ならば、真珠湾攻撃という大事件の起きた場所に
行ってみたかったが、かなわなかった。
さて、このサラミスはジオン軍の技術によって、わずかではあるが、
モビルスーツがつめる設計となっている。ソロモンにいる時に、補給
船から大きな鉄箱がモビルスーツデッキに入れられた。何でも、
ニューヤークで積み残しがあったらしい。
わざわざニューヤークから、ソロモンくんだりしてくれたことは感謝
である。さて、その鉄箱をあけると、多くの武器類と月面のグラナダ
からのMS用新兵器と共に、大きな狸が見えた。
噂は本当だった。私のモビルスーツは狸だ......orz
そうこうしているうちに厚木基地に到着。荷物を降ろして、
ジオン軍兵士が必死に笑いをこらえている姿は見ないことにした。
とりあえず、動くだろうと思い、コックピットに乗ったが、どこかで見覚え
のある感覚である。私の乗っていたザクT+グフカスタムである。
見かけと裏腹にニューヤークじこみのチューンが施してあったので、
俊敏である。厚木基地の兵士がその機動性に閉口したのは言うまでも
ない。
アンマンの彼に、ザクT狸仕様を添付した。
そして件の整備兵は嘆願の甲斐あってか、キシリア様監視の下、
無罪放免となった。ただし、彼の今度の配属先は同じ日本ながら、
佐世保基地となった。ここは連邦軍のインチョン基地との最前線の
ため、ニューヤークの倍の仕事量だそうな。
365 :
整備兵 :04/08/27 02:45 ID:???
今さっき、軍事裁判が終わった。
驚いたことに、俺は無罪だった。
これは、大量に挙がってきた嘆願書のおかげだ。
「無断で機体を旧型機に改造し、見方の士気をそいだ。厳罰に処すべき」との
監察部側の主張に反論しても、機体性能の資料を提出しても、
何らかの罪を受けるのは免れないところに、嘆願書が提出されたからだ。
しかしこんなにも数があるとは・・・
感謝の気持ちでいっぱいだ。
裁判終了後、俺は転属届を手渡された。転属先は佐世保基地とのこと。
最前線のため、とにかく仕事が多いそうだ。
一気に気分が沈んだ。
ニューヤークからソロモン経由で日本に戻るという、彼から連絡があった。
『タヌキのMSは本当だった。ザクTとグフカスタムである。』と。
…をいをい、これでは渦中の軍事裁判のタヌキバージョンじゃないか?
渦中の整備兵は無罪で、軽い懲戒で日本の佐世保に転属になったという。
…ノースコリアじゃなくて良かったな。
そういえばノースコリアのNT研究所所属の青年はどうしているんだろうか?
厚木基地では着任祝いの宴会が開かれた。
芸者ごっこで遊んだ後、ゆっくり寝た。
さて、今日のブリーフィングでは各基地の状況を
報告となった。現在、ジオン軍が借用している基地は
ここ厚木のほかに、横田、三沢、横須賀、千歳、佐世保
がある。連邦は沖縄の嘉手納基地を借用している。
現在、佐世保基地沖において、小規模戦闘が起きており、
厚木基地から何機かサポート部隊が出撃した。
タヌキ機体はすでに市民の誰もが知るところとなり、
新聞の取材を受けることとなった。まさにこれこそが
「お飾りタヌキ」といったところか。
厚木基地はもともと、日本の首都防衛や、太平洋
沖防衛をかねているため、普段はあまり仕事がない。
そんな中、上層部からのじきじきの仕事を頼まれた。
「佐賀県の有田へ向かってくれ」
手ぶらでいけとは・・・・・・・・・orz
368 :
整備兵:04/08/28 14:16 ID:???
佐世保基地に到着。(当然)特に歓迎も無く、すぐに整備作業に取り掛かることになった。
沖の方で連邦の部隊(戦闘機がほとんどとのこと)との戦闘が頻発しているせいか、
ニューヤークにいた時の1.5倍の数の機体を整備することになった。
ただ、その大半が俺が整備したことのない水陸両用MSだったのはまだいいとして、
グフ、ザクUの整備に限っては全く俺に回ってこなかった。
形状が似ていれば見境無くザクTに改造するとでも思われているのだろうか。
そういえば、「狸の形状のMSがいる」との噂を聞いた。
その期待は見た目に反して俊敏らしい。
中身がグフだったりするのだろうか。
件のグフをザクTに改造した整備兵は
どうやらサセボのズゴック隊に回されたらしい。
可哀想に、ズゴックとは。
できればあのMSはもう二度といじりたくない。
さて、私は今、高速道路を使っている。MSでは敵に見つかったり、ランニングコストがかさむという理由で
却下された。しかも、各基地間連絡機はしばらく運休となったため、車で行くこととなった。コロニーでは
車はエレカーだったが、ここ地球では燃料車を使うことになっている。
何でもトヨタのヴィッツとかいう何十年前の代物で、すでに骨董品の部類に入る車である。整備書類には
すでに100万キロ走っている代物である。各部分はガタガタで、有田に着く前に高速で分解してしまいそうな
勢いである。
そもそも、コロニーでもここまで長い間車に乗ったことがないので、有田までの距離はまさに苦痛である。
旧世紀の人々はこうした距離を長々と乗ったもんだから、恐れ入ったものだ。
そういえば、佐賀の隣は長崎。佐世保基地に飛ばされた彼はどうだろう。
壺ジャーナル編集長。
何故か未だにアテネにいる。
現在調査中の資料に『ドーピング疑惑(アテネ以外でも恒例になっていたらしい。ローマでのオリンピックでは自転車の選手が急死したとか)』があった。
いくつか。
しかし、戦闘には『ドーピング違反』もへったくれもない。
この調査報告を上げれば、ドーピング戦士が現れるだろう。
肉体強化の為に副作用の犠牲になりゆく戦士も増えるであろう。
…アンマンの編集部に状況を聞いてみた。
どうやら例の彼は有田に向かっているらしい。
有田焼の資料は上がるだろうか?
今、SAでお休み中である。
パソコンをあげて、戦況を見てみることにする。
あまりよくない。士気は下がったりしないものかと
心配であったが、兵士の様子を見ると、どうも我武者羅
に向かっている兵士がぽつぽつ見られる。
ジャーナルからの情報を元に考えてみると、どうやら、
学徒兵に抗精神剤を与えてるような気がする。
かつて、日本では特攻隊なる飛行機を敵艦にぶつける
戦い方があったようだ。
あくまでも想像だが、最近ニュータイプ研究所では
人工的にニュータイプを作り出す研究が進んでいる。
戦況打破のために、学徒兵を人工的にニュータイプとして、
古いMSを使って敵艦へ突っ込む作戦もでてくるかもしない。
想像すると身の毛もよだつ。
そんな私は今、岡山である。
ジオン軍の官報を見て驚く。
『地球、アジア地区日本にタヌキ型MS出現!
現地基地にて受領セレモニー挙行される』
写真をみれば、やっぱりうちの工場で作った奴だ。
これで軍からの受注は、無理かな……
と意気消沈していたら社長はいたくご満悦。
「キシリア様がことのほかお喜びでな、ついでに受注額も上がった。
あの福狸をMSサイズで作るとは素晴らしい技術だ、とのお言葉を賜った」
世の中、案外うまく回るもんだな。
ところで社長、この例のタヌキと間違えていったグフカスタムのガワ、どうします?
まだ工場に梱包したまま置いてあるんですけど。
さて、有田に到着。有田焼の里へ向かう道で入電があった。
佐世保基地よりで、なんでもグフの部品が足りないとのこと。
タヌキMSの改造元の板金屋がグフカスタムの部品をおいて
あったと思ったので、板金屋にメールをうっておいた。
さて、有田焼の里に着いた。見れば見るほど、いい仕事をしている
代物ばかりだ。私がジオンの人と気づくと、ある窯元が私を案内した。
実はアンマンから受注が入っており、どうやらキシリア様が寸志と言う事で
我々に茶碗と湯飲みを発注したとのこと。
茶碗には「スペースノイドに自由を!」と書いてあり、湯飲みには
「勝利は我にあり。ジオン公国に栄光あれ!」などとかかれてあった。
はっきり言って、めちゃ恥ずかしいが、キシリア様の恩寵品とあらば、
無碍にするわけにもいかない。ということで、車をここで乗り換えて、
佐世保基地より車を用意することにした。
数時間後、どうやらやってきたが、どうやら兵員用の輸送車両で
バスのようだった。これに茶碗と湯飲みを積んだ。各基地によって、
配ることになりそうだ。ちなみに佐世保基地分はヴィッツで事足りるので
このバスで帰ることにした。しかし、夜分遅いので窯元に泊めてもらう事
になった。
ちなみにバスのメーカーを見ると三つの平行四辺形があるマークである。
調べてみると、旧世紀に日本国内で史上最悪のリコール事件を起こした
メーカーの物であると書いてあった。「走行中にホイールが飛ぶ可能性あり」
とのこと.........orz
“壺ジャーナル”編集長。
アテネより帰国。
休暇をいただく。
しかし、オリンピックを資料にした肉体訓練などの資料をまとめあげなければいけないので、レポートにまとめる。
一応『マラソンの競技中にいきなり選手を押さえ付けたアイリッシュ男』の話も書いておいた。
連邦の敵への不意打ち作戦に使用出来るかもしれない。
『白い奴』には通じないかもしれないが、GMレベルなら使えるかもしれない。
これより、厚木基地へ帰る。
岩国、小松、富士などの基地に回って、届け物をしなければならない。
パソコンを開くと、宇宙では様々あったらしい。ドズル中将が玉砕し、
ビグ・ザムの量産計画は頓挫したらしい。また、ニュータイプ専用の
モビルアーマー完成間近など、いろいろ動きがあるが、肝心の部分は
送られてない。ただ、宇宙では猛烈な攻撃がされており、各基地の余剰人員
は軒並み宇宙へあがっている。
そんな中、岩国によった際に見かけた一人の兵士と話が出来た。赤鼻さん
ほどではないにしろ、大きな鼻が特徴だ。どうやら、彼はシャア大佐の部隊へ
編入されるらしい。それまで使っていたドムをリックドムにするための改造も
すんでおり、あとは宇宙に上がるのをまつのみであった。
彼と話をして、岩国を去った。次は小松基地である。そういえば、あの兵隊の
名前はアポリーとか何とかいったが、無事に生き延びることが出来るだろうか。
ほっしゅ
月面都市グラナダの研究開発部でMS用携帯ビーム兵器の改良に成功して
成果を上げたつもりでいたのだが、今度の辞令には参った。
フォン・ブラウンにある民間企業に出向だそうだ。
どうも電気電子関係の会社らしいが・・・
サイド3に帰りたい。
東南アジア地域で狸(型のMS?)が大暴れに暴れ連邦軍を苦しめている、という噂が後を絶たない。
そのような流言飛語が飛び交うようになれば、軍への信頼の失墜は逃れられない。
噂を否定するため、特派員を派遣し、早速速報が上がってきた。
「タヌキ型MSは大活躍。我がジオン軍の士気を大いに鼓舞するもの也」
大好評のようだ。
本国でキシリア様に報告する俺の身にもなってくれ...OTL
( ´_ゝ`)
無事厚木に帰還したが、全国キャラバンは想像以上に苦痛だった。
途中でタイヤが外れたりする恐怖と戦い、小松基地では頭上を
連邦の機体が掠めたりと、何度死にそうになったことか。
久々にタヌキを見て、心が和やかになった。しかし、到着してまもなく、
出撃命令が出された。ドダイにタヌキを乗せると、すぐに対馬付近の
連邦との戦闘地域へ出された。向こうもGMで参戦してるが、またもや
大活躍。さらにタヌキの装甲が思った以上に厚く、ちょっとした攻撃は
なんともない。結果、10機を撃墜し、隊長にお褒めの言葉をいただいた。
隊長はこれまでの活躍に対し、士官クラスへの昇進を示唆した。
今、伍長の私も場合によっては少尉へと。
兵器開発部門にかつてのセラミックビームライフルのデータを送信した。
アツギからセラミック砲身ビーム兵器のデータが返ってきた。
このデータからすると大小さまざまなビーム兵器に応用して問題なさそうだ。
サイド3で建設中のコロニーレーザーの企画部にもデータを送信することにする。
そういえば「闇夜のフェンリル」隊に送ったはずのセラミックビームが届いていないらしい。
輸送途中でゴキブリマントの士官が乗りもしない真っ赤なリック・ドムの武装として
掠め取って行ったという話だ。
武器は使ってこそデータが取れるというのに・・・
連邦のGMの解析で我が陣営もビーム刀剣類を製作できるようになったが
これがマ様のギャンと次期制式MSであるゲルググにしか装備されないのが残念だ。
確かにザクのジェネレータでは無理ではあるが・・・
おっと、フォン・ブラウン行きの用意をしなくては。
向こうは女性スタッフが多いと聞く。多少は期待できるだろうか。
ザクの出力において、ビーム兵器とビームサーベルが一緒に使えない
のは周知の事実であるが、それでも宿舎では常にザクに対する要求は
増える一方である。
使いやすく、後付けパーツも比較的容易に導入しやすい一方で、
高出力などの込み入った改造に限界がある点が弱点である。
さて、最近うちの部隊では怪しげな改造がはやっている。熱冷却装置を
取り外し、メンテナンスコスト低減を図ったり、エアロダイナミクス重視の
機体デザインなど、おおよそザクとは思えないものが多い。きけば、沿岸
地域警備で、しばしば海に行くことが多く、またドダイでの警備が多く、
敵が出ないため、あまり稼動をせず、またドダイ使用で空中での
空気抵抗を減らすためのようだが、エアロダイナミクスはともかく、
熱冷却装置をはずすのはいかがなものか。海に入るから、海水が
空を飛ぶから空気が自然の冷却装置となり、軽量化やメンテナン
スコストは下がるかもしれない。
しかしいざ戦闘時という時はおそらく熱がたまり、最悪は自爆してしまう
こともありうる。また熱ダレによる機器類の異常も心配される。
そんなこといったら、このタヌキもはっきり言って熱効率がよくない。
MS戦の時に、海に落ちると、海水が少し蒸発してしまうからだ。
かなり機体が熱を持っている証拠である。
今度、整備兵に熱変化がおきていないかを聞いてみることにした。
今日ネットのとある掲示板を覗くと、
自分の日記タイトルとまったく同じ名前のスレがたっていた。
自分のネーミングセンスは
>>1並か、
と少し落ち込んだ。
しかし自分はコミケで勧誘されてジオン軍に
入ったくちなので
>>1の事は言えない。
“壷ジャーナル”編集長。
信楽のタヌキ以降、どうも売り上げがパッとしない。
早くもネタ切れか?
取り敢えずイタリアにてマ様が生前ご愛用なさっていたという、硝子のワイングラスなどを取材する。
上司に言われた。
「パスタとデザートの食べ過ぎで太らぬように」と。
適度にグルメを堪能しつつ、取材に励む。
今日は休暇。
久々に届いた壷ジャーナルを見ることにする。
やや使い古されたネタが多い。
たまにはチャットしてみることにする。編集長がイタリアに行くなど、さまざまなことを話した。
どうやら、壷以外にもガラス類にも興味があったそうな。
初耳である。とりあえず、こちらは狸MSのスペック表を送って、何らかの足しにしてくれと
言った。
狸MSはやはり熱変化を起こしてたようだ。ガワ以外は。内部の機械が老朽化しているため、
ゲルググの中身と入れ替えようと思い、ゲルググの部品類発注を大本営へ送ることとした。
>>386 チワーッス。お荷物お届けにあがりました。判子お願いしま〜す。
/」 _
/_| _ // \ __
/\ ∠___ ̄\/ / /|
|  ̄ ̄ ̄ ̄/\ _/___●< | // ̄ ̄ ̄ ̄ / |
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| /__/匡匡匡匡\__ |||__/ 丿
| 匡匡/| ̄  ̄|\匡匡\__|||ミ彡| ̄| ̄ ̄| ̄|
| \| ̄__|__( )__|_ ̄\匡匡匡匡/ | | |
厂「 ̄ ̄ |/==========\____| | | |
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○つ \| \ \_| |\ | / 丿 ̄|
\ツ彡 |  ̄丿 | | | | レ|__丿
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>>387 印鑑ポンっ
ゲルググを密かに発注したことがばれないように、厚木のMS庫の奥のほうに入れ、さらに休機のMS(旧ザク)
でカモフラージュすれば、ばれないだろうと思う。
で、夜中にこっそりと、MS整備台に乗っている狸の中身と、ゲルググの中身を入れかえることにする。
こっそり整備班に入れ替えを頼み、緘口令をしくこととした。
隊長殿に見つかったら、士官昇進も危なくなってしまう。
>>388 まいどあり〜♪
いつも楽しく読ませてもらってます。
職人さんこれからもガンガッてくださ〜い。
宅急便の人から、ファンレターをいただいた。
いつ死ぬかわからない戦場にいるときに、こうした手紙はほっと心温まるひと時である。
どうやら、シロネコムサシさんはうちの基地の指定契約を受けているらしい。
さて、中身を入れ替えた狸MSは機動力がダンチだった。背中のかさの形のシールドには
ビームライフルが、背中にはなぎなたを入れている。
試験運用として、今度は南方の硫黄島戦に使うこととした。連邦の反撃もすさまじいものだったが、
ひとまずは我がジオン軍が硫黄島の前線を守ることができた。しかし、厚木基地のMSの多くが損傷
を受け、現在急ピッチで修理をしている。
硫黄島には多くのMSの破片が打ち上げられている。旧世紀、日本はここですさまじい戦闘があり、
多くの若者が死に、多くの戦闘車両の破片があったという。鎮魂の島において、再びこのような戦闘
を行ったことに心の痛みを感じた。
硫黄島で死んでいった旧日本兵・ジオン兵に花を供えることとした。
391 :
整備兵:04/09/18 00:57:39 ID:???
最近、整備作業がさらに多忙になってきた。戦闘が激化しているのだろうか。
それでも、やはり俺にはザクU、グフの整備は全く回ってこない(俺の経歴[
>>355]のせいか)。
そんな今日この頃、この佐世保基地では「狸のMS」が話題になっている。
何でもその機体は、先日の対馬付近の戦闘で敵機10機を撃墜し、また今日も硫黄島で活躍したとのこと。
また、その機体は「ニューヤーク仕込みの改造」がされているらしい。
「ニューヤーク仕込みの改造」・・・うーん、何か引っかかる。
とりあえず、その2回の戦闘に参加した兵士に、それらの戦闘での「狸」が映っている映像を見せてもらった。
確かに、「狸」が挙げた戦果は嘘ではなかった。これはパイロットの技量の他に、この機体の視覚効果もある。
この機体の大きさと下半身を見たら、連邦兵はさぞ戦意を失ったことだろう。
しかし、この映像で不可解な点がある。2回の戦闘で、「狸」の武装があからさまに違うのだ。
対馬付近では、ヒートロッドとマシンガンを使っていたが、
今日の硫黄島では、ビームライフルと薙刀を使っていた。
しかし、どうやって手に入れたのだろう。ビームライフルはともかく、あの薙刀を。
これからはここではこの名前で。
佐世保の整備兵から、メールが届いた。どうやら、件の狸MSである。
遠まわしに「ゲルググでは?」という指摘を受けた。とりあえず、整備兵
に口止めをしてもらうことにした。
さて、今日は暗いニュースが届いた。どうやら、硫黄島が陥落したらしい。
私が出撃してから、数日後のことであった。連邦はこのMSについて、ことのほか
重視しており、これの出撃に備えて、南方戦線を固めたらしい。そして、あっという間に
陥落してしまった。
その一方で、ジオン軍はインチョン基地などを占領したらしい。というのは、南方に力を
注いだため、アジア各地で兵力が脆弱になったらしい。宇宙戦線向けにGM型やボール型を
地球圏においても生産し始め、地球戦線向けには手が回らなくはじめたため、苦渋の決断で
MSの配置を換えたらしい。そこをわれわれが攻めたので、サウスコリアのインチョン、ヴェトナム
のホー・チミン、タイのウドン、カンボジアのプノンペンなどにある連邦軍の基地が陥落したようだ。
南方戦線を抑えられたと言うことは、オーストラリアなどからのルートをふさがれたことになる。
それはやや痛い。ハワイやミッドウェーなどを抑えられたら、アジア地域からの供給のみと
なり、このあたりを死守しなければならないというのが、今日のブリーフィングで決まったこと
である。
ああ、地球圏に人員くれよ・・・・・・・。
U.C.0079.05.22…
今日私に、地球への転属辞令が下った。
任地はヨーロッパ方面軍コルシカ島基地所属の第11MS中隊である。
転属って言っても私は元々主計課出身なので、MSについては3ヵ月
の短期訓練程度の実績しかない。一体私が何をしたというのか?
まぁ、辞令は絶対である、後は成る様に成るだろう。その前に私
はアンマンに寄らなければならない。マツナガ大尉から預かった
壷を、「壷ジャーナル」編集部に届ける用事がある。大尉による
と「柿右衛門」と言うらしい。イイ物だそうだ。
戦線もやや落ち着いたところで、久々にアンマンから通信が届いた。
どうやら、コルシカ島配属の兵士が面白いつぼを持ってきた。
聞けば、「柿右衛門」という非常に名の通った窯元で作られたものだ。
さすがマツナガ大尉が日系だけある。
私も似たようなものがあると、アンマンに送信した。そして送信したあとで
倉庫をあさったのだが、どうやら私は大きなまちがえをしてしまった。
確かに「右衛門」なのだが、「時右衛門」であった。こりゃ、大島紬だ。
絹織物と陶器とじゃ、全然ちゃうと思ったも、時すでにおそしだった。
フォン・ブラウンの民間企業に出向しはじめてから一週間近く経過したが・・・
ヤバイ。この企業はヤバイ。
管理職以外、要するにエンジニアはほとんど女性だ。
まあフォン・ブラウンでMSを開発している会社など一社しかないのだが・・・
一人者の自分にはある意味地獄のような職場だ。
グラナダへ帰りたい。
396 :
“壷ジャーナル”編集長:04/09/22 10:07:52 ID:xfpntUSz
イタリア。
硝子細工の工房へ取材。
マ様は特注でワイングラスや、タンプラー(俗にいう“コップ”)などをセットで収集していたそうだ。
さすが、伝統のある工房なだけあって、そのシルエットや色など、実にユニークで面白いものである。
そんな中、日本から“柿右衛門”の陶器の情報が入ってきた。
さすがマ様である。
高級ながら、我が先祖も柿右衛門の陶器をいくつか持っていたそうな。
私は現物はまだ見ていないのだが、先祖代々伝わる貴重な陶器があると母が言っていたのを思い出した。
出来れば、マ様のコレクションと共に資料を載せたいが、何せこの寒い時代に「実家へ帰る」などは出来ない。
非常に残念である。
sage忘れた…。_| ̄|〇
…柿右衛門情報がもう一件入っていた。
しかし、アンマン編集部経由で届いた資料をよくよく見てみると“柿右衛門”ではなく、“時右衛門”であった。
…絹織物である。
しかし、何となく調べてみると、マ様のスカーフにこの絹織物を使用したものがある事が判明した。
マ様と言うと、中東亜駐在、ギャンというMSやファッションからして西洋ファッションに影響を受けている印象が強いので、島国である日本の文化にも詳しいという、一面を垣間見る事が出来て、なかなか面白い発見をする事が出来た。
壷とは関連は薄いが、調べてみて損はない模様。
U.C.0079.06.01…
コルシカ島基地に赴任して一週間余り………
暇である。戦線も膠着状態が続いている為か、敵襲も無い。何をし
ているかと言うと、日がな一日ザクUに乗って、訓練である。もっ
とも、MS操縦経験の乏しい私にとってはこの方が有り難い。
そういえば、気になる噂を耳にした。このコルシカ島基地で極秘に
新型MSの開発が行われているというのである。言われてみれば、こ
の基地の工場ブロックは基地の規模の割りに設備が充実している。
どうやらその噂もあながち根も葉も無いものでは無さそうだ。
そういえば、気になる噂がもう一つあったので、追記しておく。
それは、マ大佐が占領地にて徴発した壷を私しているらしい、とい
う噂である。しかも、例の「壷ジャーナル」がそれにからんでいる
らしいのである。
噂によると、「壷ジャーナル」というのは、マ大佐が壷を集める為
にデッチあげた物であり、彼らが事前にイイモノが無いか取材名目
で調査した後、マ大佐が窯元や所有者から徴発しているというのだ。
話がアホらしくにわかには信じられないが、あの方ならやりかねないと思える。
戦線は刻一刻と変化する。
今日は哨戒が任務だったが日本の南、約200キロ先で
不審な機影を発見した。幸い、これは鯨であったが、
基地内は第一先頭配置状態と一時期なった。
それほどまでに基地はピリピリしている。硫黄島は
どうやら、連邦が基地化をしており、ここを拠点に
日本を攻撃するかもしれないという予測が飛んでいる。
そんななか、マ大佐に関する不穏な情報が最近、流れてきている。
大佐のつぼについてのことだが、これが事実なら、大佐の威信に
かかるため、真相を早く究明しなければならない。うそでも何でも、
この情報が知れ渡れば、兵士の士気に影響が出る。
情報局が動き出すのも時間の問題か?
401 :
“壷ジャーナル”編集長:04/09/23 14:29:55 ID:CZyXkm11
イタリア・ローマ。
旧世紀のフランス領のコルシカ島で変な噂が流れている。
マ様の壷収集の為に壷ジャーナルの取材名目で骨董品を押収している…といったものだ。
壷ジャーナルはマ大佐が世を去ってから創刊されたものなのだが…。
マ大佐亡き後に既にマ大佐が収集した壷コレクションを押収?
不可能にも程がある。
今のところ、様子を伺うしか出来ないが、あまりにもあらぬ噂が酷いようならまた裁判を起こさねばならない。
毎度の事なので無視したいところ。
しかし面倒だが、任務妨害とは断固として戦わねばならない。
…しかし、上官は何の目的で“壷ジャーナル”を創刊させたのか?
…そうだった。
アンマンの情報部に配属されたものの、アンマンには予想外にも戦線情報が無さすぎるが故に、上官命令で「壷ジャーナルの編集長に任命する」…そんな感じであった。
中東限定であった小冊子だが、今では雑誌形式で地球・宇宙のジオン勢力地全域で発売、インターネット版も配信され、キシリア様の公認も受けているのだったっけ…。
しかし、情報部なので、時にはアテネで肉体訓練の強化についての調査の仕事も入っていたりする。
過労で倒れそうだ。
そういえば、グラナダ→タイ→ニューヤーク→日本へと渡った彼は今何処にいるのだろうか?
最近多忙で連絡を取っていないが、元気だろうか?
またもやsage忘れた。
疲労困憊か…_| ̄|〇
今日は恐ろしいまでに平和な日々だった。
機影も見えず、ミサイルも飛ばず、暇さえあれば、
運動にいそしむ光景があった。
そんな中、久々にグラナダに電話することにしてみた。
どうやら、編集部はゴタゴタしている。件の噂によって、
各方面から連絡が殺到しているようなのである。
しかし、噂を流したものも非常に勇気がある。キシリア様の
ご謹製報道誌ゆえ、それにケチをつけたら、それはキシリア様に
けちを付けるも同様である。けちを付けたものはおそらく、厳しい
お沙汰を受けることは確実である。場合によっては死刑ではないか?
というような話をした後、電話を切った。
しかし、こうゴタゴタでは彼も疲労してよう。ということで、彼に契機付けの
栄養剤を送ることにした。
毒マムシドリンク100という、赤マムシの100倍の力を持つジオン軍厚木
基地名物のを。
フォン・ブラウンのねえちゃん達の流行の話題は
「連邦の白い奴」
「ジオンの赤い彗星」
「マ様の壺」
「ソロモンの悪夢」
・・・おまえらいったい何を考えてるんだ・・・
そうそう、何故自分がここに回されたのかやっと理解できてきた。
ねえちゃん達が設計する独自のMSの設計の審査と
そのMSのテストパイロットが自分の任務らしい。
月面やデブリ帯から拾ってきたジオンや連邦のMSの残骸から構造を解析し、
両者に対して部品や資材を供給して大儲けしている会社の考えそうなことだ。
明日からはヒヨッコのねえちゃん達にMSのロマンを叩き込んでやろう。
「マ様の壺」・・・・・・・・・・・
奴も草葉の陰で喜んでいるだろう・・・・・・・・(つД`)
U.C.0079.06.11…
今日は少し長くなる。
この基地に流れていた件の噂の件だが、その後の調査の結果、酒に酔
った兵士の軽口が発端であった様である。
軽口にしてはタチの悪い冗談だが、連邦軍の工作でなかったけでもよ
しとしなければなるまい。
しかし、軍に不穏な噂を蔓延させ、士気に影響を与えた罪は免れな
い。この件の発端となった兵士2名と所属する小隊長及び中隊長は、
一昨日オデッサの軍事法廷に召喚された。
兵士については自業自得だが、気の毒なのは中隊長である。
うちの中隊長は入隊以来26年、地味〜に働いてきた人で、去年やっと
大尉に昇進し、中隊長に任命されたばかりである。
皆からは「オヤッサン」と呼ばれ、シャア少佐やラル大尉の様な華
々しい戦功は無いものの、部下からは慕われてきた人である。
補給部隊一筋でMSの操縦は不得手だったらしく、よく訓練中は部下
にからかわれてたが、常に親しまれていた。
そんな人が…と思うとやり切れない。
格納庫には、主を失ったザクT(訓練用の複座機)が淋しく佇んで
いる。この機体はアンマンから月に運ばれるらしい。
今夜は酒保で痛飲しよう。
壷ジャーナルの一件では、どうやらコルシカ島のベテラン士官らが
処分されたようだ。
上司のほうは、おそらく訓告辺りになるだろうが、兵士のほうは軽くて
前線送り、最悪は懲戒処分だろう。私も一兵卒のときは、ザクを勝手に
持ち出して、自分の住んでいる地に行って自慢したことがばれ、殴られ
蹴られ、独房1週間入りとなった。ほかにも占領地域での警備を怠り、
ビデオ屋で油売った後、地域を逃げ回ったときは殴られ、蹴られ、
投げ飛ばされ、真っ暗な独房2週間。一ヶ月間はハワイ前線でザクT
(予備用・部品取り用)を強いられた。
さすがにここまでくると、もう暴れまわりたくないので、落ち着いているが
私も人事ではない。
で、そんな中の事件である。ブリーフィングでは事の始終を説明に
終始した。
ところで、まもなく私も昇進試験の時期である。伍長から軍曹・曹長を
超えて、少尉に行きたいところだ。とりあえず、だめもとで申請書は
少尉の部分に○を付けることとした。
コルシカの件について…。
どうやら編集部で手続きを踏む前に、グラナダに問い合わせが殺到したらしく、手を焼いたグラナダの方で軍事裁判の手続きが踏まれ、判決が出た模様。
問題、一件落着。
息抜きに厚木の伍長から頂いた「毒マムシドリンク100」…名前だけ見ると恐ろしそうではあるが、肉体疲労などに効果的とされる栄養ドリンクを飲む。
これはなかなかよい。
ガラス細工の取材も終わり、明日ひとまずアンマンに戻る予定。
U.C.0079.06.15…
明日から一週間、アンマンへ出張である。
件の噂の件で更迭された中隊長に代わって赴任する新任の中隊長の
出迎えをを兼ねて、当基地で極秘に進行している新型機のベースと
なるMSの受領が目的である。
そうだ、このついでに今回の件で迷惑をかけた「壷ジャーナル」編
集部に行って、お詫びをしておくか。
早速明日朝一でアポメールを送る事にしよう。
ここフォン・ブラウンで開発するMSはどうやら「連邦の白い奴」の後継機らしい。
基本フレームからの見直しをかけて増加装甲と全周モニター(リニアシート)システムを
装備し腕部にガトリング砲を内臓、だそうだ。
まだ設計段階で現物はリニアシートしか出来上がっていないが
全周モニターのためにはサブカメラは何個くらい必要なのだろう?
なるほど、研究開発部にしてみれば喉から手が出るほど欲しい技術だ。
うまく技術を盗んでグラナダとジオン本国に送る準備をしておかないと。
明日は昇進試験である。まずは書類審査なので、一日目はこれを
上官に提出をすればよいのである。
ミスなく、書き綴り、その後封をして明日を待つ。
最近のジオン軍の昇進試験はかなり実践的なものとなっている。
とりわけ私のような一兵卒上がりの試験は士官学校卒の人間に
比べて、試験科目が多い。モビルスーツの操縦に始まり、戦略法、
通常のペーパー、基礎体力試験など多岐にわたる。
すでに数日前から対策はとっていたが、受かるかどうかはわからない。
MSの実技試験は狸ではなく、あえてザクT改のザクトレーナーを
使って、様々な想定で訓練をした。
立射・輻射・白兵戦、様々な状況下におけるトレーニングを行い、
厚木基地での記録を塗り替えた。
さて、久々に私は部屋に花瓶を飾った。といっても、つぼを使った
花瓶だが。ちょうど、沖縄基地よりハイビスカスの花が届いたので、
飾ることとした。殺伐とした部屋に咲くハイビスカスはひときわその
美しさを際立たせている。アンマンの編集部にその花を贈ることとした。
久々のアンマン…。
編集部に戻ると、コルシカ基地所属の軍曹から「先日の件でお詫びをしたい」旨のメールが入っていた。
…と同時に厚木基地の伍長からハイビスカスの花が届いていた。
中東ではお目にかかれない花である。
コルシカの軍曹をおもてなしするのにも丁度いい。
地中海地方でもあまり見ないだろう。
…伍長は昇進試験の願書を提出し、近日MS実技を始め、多種多様な試験を受けるそうな。
ここ、アンマンより健闘を祈る。
さて、書類審査は合格し、次は実技試験だ。
使われるMSはザクUである。ただし、実技用ゆえ試験官が
乗務できるような変わったタイプである。ザクTと違い、反応が
ルーズではない。非常に素直な反応である。立射・輻射などを
こなした。
手こずったのが水中戦闘である。いかに反応がいいからとはいえ、
水中に入ると、そうも行かない。だいたい、廃棄寸前とはいえ、
水中用に特化されたズコックと戦わせるのはかなり分が悪い。
逆にいいと感じたのはゲリラ戦である。我が家は旧世紀には
アジアのどこかでゲリラ部隊を率いた所の出である。小さいころより
じいさんから特訓を受けていた。
ランバ・ラルの親父に昔はしごいてもらったが、まさにその本領を
発揮した。おやっさんは残念ながら、今この世にはいないが、
おやっさんの仏前に今度、花でもささげようと思う。
明日はペーパー試験だ。
U.C.0079.06.20…
まだアンマンにいる。
壷ジャーナルの件については、一昨日編集長にアポが取れ、会う事が
出来た。本来なら編集部の名誉に係わる事件で、到底許される問題
では無いが、どうにか許しを乞う事が出来た。編集部ではガラス器
にも手を広げていると言う事で、私からのお詫びとして私が仕入れ
た「バカラ」と「ガレ」についての情報を提供した。情報では、キ
リマンジャロ基地司令のマルキ=ド=ラファイエット少将がこれら
について詳しいそうで、御本人も何十点か所有されてるそうである。
明日は新任の中隊長と会う。
U.C.0079.06.25…
コルシカ島へ戻る機中である。
21日に、新任の中隊長に会った。噂ではこの人、マ大佐の腹心だそ
うで、今回の赴任はマ大佐直々の抜擢らしい。成る程、言われてみ
れば油断ならぬ顔付きである。気をつけねばなるまい。
それと、新型機の件だが、昨日受領する事が出来た。同行している
技術士官の話ではMSー06の改良型だそうで、本来は宇宙用の高機動
型だそうである。これをベースに地上用に改良するらしい。連邦も
MSの開発を進めているらしく、我が軍でも新型の開発が次々と進行
している。
明日は久々の休暇である。
さて、今日はペーパー試験だ。
ペーパーは戦術論・歴史・軍事法など、さまざまな分野から出された。
自慢ではないが、ペーパーではハイスクール時代はペーパー警部と
いわれたほどに得意だ。
それにしても、問題の出し方がいやらしい。まるでエレカー免許の出し方の
ようなじれったさだ。
ペーパーを終えて、身体検査を行った後、全日程が終わった。これより
休暇である。ニューヤークより、整備の親父がきて、狸MSに関する話
があるそうな。
なんだろうか。
U.C.0079.07.13…
ここんとこ、暇である…
試験の結果がまだこない。
不安だ。
ここしばらく先頭もないから、マッタリ気分である。ついにはMSで旧世紀のプロレスラーの
アントニオ猪木ごっこする始末。
「1・2・3・ダァ〜!」
翌日、厚木市民より騒音公害のクレーム電話が殺到した。
>コルシカ島の軍曹さん
残念ながらマ大佐は亡くなっています
直々の抜擢と言うのはどうなんでしょう
>>420 すみません、そうでしたか。
それでは、この中隊長の設定を若干変更しますが、現時点でジオン
首脳陣はマ大佐以外に死亡してる方はいるのでしょうか?
422 :
通常の名無しさんの3倍:04/10/09 09:17:27 ID:276+DvW4
て事は末期も末期か…
424 :
通常の名無しさんの3倍:04/10/09 13:57:47 ID:0ofo9D0O
>>419 その掛け声もじって叫んでた某落語家の真似をした兵士の方もいたんですか?
U.C.0079.07.22…
ヘンリー少尉(アンマンに同行していた技術士官)が開発を進めて
いたMSー06Jの改良型の試作機が完成したというので、今日はテスト
を兼ねての模擬戦である。
彼の説明によると、MS-06Rの技術を活かす事により、S型並の性能
に仕上がったそうで、成る程模擬戦の結果を見てもその性能の高さ
が伺える。
ところで、うちの中隊長だが、マ大佐の腹心というのはどうも眉唾
臭い。
ある人(
>>424)から、こういった質問を受けた。
そういえば、日系の兵士はなにやら廃棄MSから作った座布団といわれる日本独自の
椅子らしきものを敷いてた。そして、落語なる世相を皮肉ったトークをやっていた。
部隊長司会の下、ベテラン兵を隣の若手士官が「とりあえず抜けた毛が」云々いってた。
そして、ちゃらーん!といった軍曹もいた。当然、苦情が多くしばらく内勤となった。
私はギャンの盾を使って、隣のザクの頭に落とした。
U.C.0079.07.25…
今日は月に一度の定期補給便が来るので、基地の連中もウキウキし
ている。補給便には、故郷の家族からの手紙等も運ばれて来る。慣
れない環境で戦う兵士達にとって、家族や恋人からの手紙は何より
の励ましである。
兵士達がウキウキしてるのはそれだけではない。この補給便と一緒
に、戦地慰問団も来るのである。娯楽の無い戦地ではこれも大きな
楽しみである。
しかし、慰問に来てくれるのは有り難いが、来る奴来る奴が皆ショ
ボイのはどうにかならんだろうか。
今回来るレイコ・ナギサなんて10年程前に「ズム・シティ慕情」が
ヒットした位の一発屋ではないか!
そういえば、前回来たコム・ハヤシヤとキク・ハヤシヤとか言う落
語家も大概酷かった。落語と言いながら、糞面白くもない駄洒落を
延々とやられたのはキツすぎた。特に出だしの「チャラーン」って
何だありゃ!?
あの後彼らは厚木基地へ向かったそうだが、きっと向こうでもブー
イングの嵐に違いあるまい。
429 :
通常の名無しさんの3倍:04/10/11 04:13:50 ID:M5l/8nOP
PS:それでも楽しかった
U.C.0079.07.31にあるツィマッドMS-09RとジオニックMS-06-R2の次期主力選定試験まであと6日。
お偉方は根回し、技術部は広報スペシャルの積めで殺伐としてきた。
寝てると処刑されるらしい。
さて、今日は休養に行くことにした。
私が好きなコメディアンのケン・シムラのお膝元のイーストマウントビレッジを
たずねることにした。一種の聖地巡礼だ。こないだ、慰問できたケン・シムラは
私が子供のころから崇拝しているコメディアンだ。こんなことは大きな声でいえないが、
ギレン閣下より信仰している。
隣町にはトコロザワシティ。ここはギレン総帥の歌を皮肉った歌で総帥の怒りを買った
所ジョージが住んでいる。
このあと、秩父に療養に行くこととした。
今日不審者を捕まえた。
連邦のスパイのようだ。作戦会議室と間違えて女性仕官の宿舎に
小型カメラをしかけたらしい。ミノフスキー粒子の干渉を受けに
くい超高性能なものらしく画像は悪くない。カメラの性能を調べ
るため、しばらくそのままの状態にしておくことになった。
スパイの処遇については、カメラの性能について詳しく取調べを
しなければいけないが、南極条約に則って鄭重に取り扱うことに
なった。
結局カメラはすぐ見つかってしまった。
…黙々と仕事をしている中、兵士の中にやけにうるさいのがいる。
キク・ハヤシヤ、コム・ハヤシヤである。
コム・ハヤシヤは声の出し過ぎで、戦場に出られなかったらしい。
まぬけだ。
ウタマル・ヅラという兵士もアンマンに立ち寄ったが、大丈夫だろうか?
しかし、彼らはまだいい。
臨時で編集部に来たカメラマン、ペー・ハヤシヤは兵士服がピンクなのである。
女兵士で、ペーの妻でもあるパー・ハヤシヤも同じく。
『赤い彗星は実はピ ン ク なんじゃないか?』
という噂が耐えぬ中、ある意味勇気のある人達だ。
まぁ、ペー・ハヤシヤはそれなりにいい仕事をしてくれたので、良いとしよう。
厚木の伍長の話によると、彼らのところにはケン・シムラが来たらしい。
…しかし、試験の結果は出たのだろうか?
U.C.0079.08.10…
ここんとこ、連邦軍の動きが何かと騒がしい。
ヨーロッパやアフリカ方面に於いて敵が小規模ながら反攻を展開し
ているそうで、今月に入って周辺の駐屯地からしばしば援軍要請が
入ってくる。昨日もアフリカのチュニス基地より援軍要請が入り、
現在出張っている所である。
そんな中今日はチュニス基地所属の第21小隊と合同訓練をした。
砂漠でのMS戦闘は初めてで、私の操縦は散々なものではあったが、
21小隊長のシゴキのおかげで、最後の方はそこそこ動かせる様にな
ってきた。
明日も引き続き訓練の予定である。
試験の結果が来た。実はかなりしくじったところがあったので、心配したのだが、
なんと合格した!一気に3階級特進で、少尉となった。任命式は当分先なので
今しばらくは伍長のままだ。
ウタマル・ヅラはかつて、レバノン方面宇宙部隊の時に一緒だった。部隊で
一番のベテランで、光る頭とともに、旧ザクがよく似合う。しかしいかんせん、
一番年で、ガリガリなので、同僚のキャリア組のラクタロー・サンユーティに
「アンテナのない旧式と髪の毛のない旧式」とからかわれている。
そして、彼をして「ジオンのハゲタカ」と呼ばれている。
ジオン軍はいろいろなのがいる。そういえば、女性兵の間で人気の高かった
のはシャア大佐なのだが、年齢が上がるほどラルの親父の人気が高かった。
アンマンにその当時の資料があるかどうか問い合わせてみよう。
U.C.0079.08.13…
最近の若い兵士達の話題は、「ジオンのハゲタカ」ことウタマル・
ヅラ氏の事についてである。
しかし若い兵士達はヅラ氏をただの禿げた老兵としか思ってない様
で嘆かわしいばかりである。ヅラ家と言えば、ヤシマ家、マツナガ
家と並ぶ名家だと言うのに(尤もウタマル氏は傍流だそうだが)…
ヅラ家は代々軍人の家柄で、我が軍に於いても初代国軍司令官のベ
イチョウ・ヅラ氏を始め教導官のシジャク・ヅラ氏等そうそうたる
人物を輩出している。
そんな人物を知らないとは…困ったもんだ。
今日は日曜日なので、ヅラ、ハヤシヤ、サンユーティの戦隊御三家は座布団を奪い奪われに忙しいようだ。
しかし、座布団係のタカオ・ヤマーダの歌はどうにかならんものだろうか?
厚木の伍長、無事に昇進試験に合格されたそうな。
しかも、三階級特進である。
じつに素晴らしい昇進である。
お祝いの電報を打っておいた。
追伸:赤い彗星と青い巨星の人気資料を探してみたら…なんと、あった!!
資料によると…。
10代…ガルマ様、シャア・アズナブル各5割
20代…ガルマ様とシャア・アズナブルがほぼ互角。一割ランバ・ラル、ドズル様
30代…シャア・アズナブル3割、ギレン総帥2割、ガルマ様2割、ドズル様、ランバ・ラルが各1割。
40代…ランバ・ラル4割、シャア・アズナブル3割、ガルマ様2割、マ・クベ1割
50代…ランバ・ラル4割、ギレン総帥3割、シャア・アズナブル2割、マ・クベ1割。
…10代から50代までざっとこんな感じだ。
その他は省略しているが、アカハナ、コンスコン各氏の名前もあった。
ジオングと書いている者までいた。
>>423 亀だけど、あくまで一兵卒の『日記』なので、過去の日記が出てきても良いのでは?
書いてる一兵卒もバラバラだし。
たまには古い日誌を見返してみることにしてみる。
まだ軍隊に入りかけの頃。
○月○日
今日、隊長より特命任務を命ぜられた。サイド4の9バンチのコロンビアへ
ある物を取り付け工事を行うという内容である。どうやら、この会戦でコロニーの
酸素供給が足りなくなったらしい。戦争を起こした側として、せめて彼らに
保護をすると言う内容である。戦争で一部機器類が故障しているということで
補修にあたることにもなった。
初出撃だが、がんばってみることにした。
そして、取り付け工事も完了し、わずか3時間程度だが初出撃は上々だ。
上官にも大いにほめられた。
その後、周辺哨戒を行うとコロンビアに立ち寄ったのだが、2バンチの
ランカスター前まで近づいている。核パルスエンジンの調子がおかしいのか?と
思って、上官に報告をしたのだが上官は哨戒を続行するように命じられた。
そこで私は見てはいけないものを見てしまった。モニター越しに見えるのは嗚咽を
はきながら死んでいったコロニーの人々の苦悶に満ちた顔である。私が酸素ボンベ
だと思っていたのは実は猛毒のG3ガスであった。そして、どこかにぶつかったのか
コロンビアには穴が開いていた。そのため、人々が宇宙に飛び出す姿も見えて
しまった。
私自身が善と思っていたことがこのような形になることに私自身は自らの行為に
恐怖した。
古い日誌を見返し、今の戦局と照らし合わせてすべてが変わってしまったと思った。
それはそうと、私はチチブという観光地に来ている。どうやら連邦軍も慰安にきている
ようだ。私は和風の民宿に泊まっているが、やつらはうるさい。戦局が余裕と来ているためか、
かなりのチャンチキ騒ぎだ。思わずうるさい!と怒鳴ったが、聞く耳なしだ。よく見ると、裸踊り
をしているようだが、崩れた体型からおそらくは管理職だろうか。さらに言えば、予算は連邦予算
からの流用かもしれない。
厚木からの定時連絡だと、アンマンからの回答と祝電が届いているみたいだ。また、今日は
コユーザ・サン・ユーティ氏がきたようだ。手癖が悪く、整備兵のトーチをものすごい勢いで
とった。またナルシストである。イボンヌを連れてきていたらしい。女性の名前らしいが、
イボンヌがどういった人物なのかは明らかにされていない。
U.C.0079.08.22…
今日も訓練である。
U.C.0079 7/14
潜水艦部隊へ補給を届ける空輸任務中、連邦の戦闘機に撃墜される。
我が輸送機「ボヘミア2」は海に墜落。
脱出の後、機体は爆発。乗務員6名の内、2名が即死。
マリア・アルヴァンスリート伍長 ジオンの正義を信じて、危険な任務に自ら名乗り出てくれた。
ルドルフ・メッツァー上等兵 祖父から受け継いだというウクレレを演奏して、我が隊を盛り上げてくれた。
俺はお前たちを絶対に忘れない。
必ず復讐してやるから、ヴァルハラで待っていてくれ。
資材や補給物資にしがみつき、声を掛け合いながら漂流すること数時間、小さな島に漂着する。
休憩の後、島を調査。どうやら無人島らしい。
救援を呼ぼうにも、無線は海の底である。
輸送機の捜索隊が我々を発見してくれるのを待つしか・・・今は希望を見出せない。
万が一の時のために、補給物資のひとつであるこのノートに日記をつけることにする。
U.C.0079.08.25…
中隊長に支給される新型のMSが本日オデッサから輸送されて来た。
MS-07B グフと言うMSである。
早速見て来たが、青いボディカラーに大振りの肩のスパイクアーマ
ー……強そうである。
ヘンリー少尉の話によると、このMSは来たるべき敵MSとの格闘線を
重視した機体らしく、右腕にはヒートロッドと言う電磁鞭を装備し
ているらしい。何となくドズル中将向きのMSの様な気もするが、確
かに敵もMSの開発を進めているとなると、こういった機体の方がい
いのかも知れない。私はザクで十分だが…
明日から早速訓練らしい。
…行き詰まった私は、マ大佐について書物を調べてみた。
有名な一節がある。
「ウラガンよ、あの壷をキシリア様に届けてくれよ…」と。
ウラガン氏が無事、キシリア様の元へ届いていたのかは研究中であるが、あの厳しい戦局の中、ウラガン氏に依託する前によく壊れなかったな…と思った次第。
合わせて、青銅器の壷について調査しようと思う。
日本へ向かえばヒントがあるかも知れない。
446 :
江田島の曹長:04/10/24 19:25:06 ID:lUjqiUbm
士官候補生として訓練を受けていたが、人員不足で急遽昇進するかもしれないとのことだ。
艦艇乗組員として入隊したが、呉にMS母艦がない状態ではマトモな作戦も出来ない。
あるのは「ヤーパン」の旧世紀に使用された軍艦を改造したものが中心のフネだとか・・・。
MSが不足してきた現状に上層部は、ドップや一人乗りの潜水艦に爆薬をつけ、突撃させる作戦を検討中らしい、
ジオンは相当やばいのかもしれない。おそらく自分が少尉になる頃には、
今乗ってる大型戦艦を水上の特攻部隊として使用するだろう。
訓練期間にヤーパン地区のいろんな人達に鍛えてもらったが、元気だろうか。
自分たちは沖縄海域で死ぬだろうが、無事に宇宙へ帰られるように祈るとしよう。
ヤーパンの恩人や知り合いにお礼のメールを送っていた。
今日、新しいMSが支給された。
しかし、一部の機体にはどうにも粗製の風が取れない。これまで製作されていたものに比べて、
仕上げが荒く、接続部分がすぐにキーキー言う。宇宙製のザクUにこの傾向は見られるのだが、
これで今後を乗り切るのかと思うと、気が重くなると一兵卒談。
私に支給されたのは地上製の陸戦型ゲルググと連邦より捕獲した索敵・偵察用の陸戦型ガンダムである。
どうやら、この陸戦型ゲルググは私に合わせたカスタム仕様で宇宙用機器を取り払って、その代わりに
地上での長時間稼動に使えうるようなチューンと重火器をつんだものだ。また陸戦型ガンダムは先日、
カンボジア部隊が捕らえた機体である。偵察活動に使えるように空色にすることにした。これはかつて、
この日本がイラークという国に救援したときに過激派に打ち落とされないように空の色にしたということで
である。主に我々の偵察の範囲が伊豆諸島からグアムにかけてなので、非常に有効になろう。
あわせて、この基地に数機ある旧ザクのモダンフィッテングの部品も届いた。実はジオンではこの半期で
旧ザクの全廃を計画していたが、戦局の思わぬ長期化により、全廃計画の見直しを行い、急遽更新工事
を行うこととなった。
さて、アンマンから壷ジャーナルの編集局長が来ることになったらしい。案内をする準備をしておかなくては。
青銅器の壷の資料をろくにそろえぬまま、取り敢えず日本へ立った。奈良かどっかになかっただろうか?
非常に曖昧。
やっつけ仕事だ。
この後は聖杯を探しにインドだかどこだっかへ行かねばならぬ。
そう、インディ・ジョーンズのあの聖杯である。
とうとう、マ大佐も旧世紀の映画に出ていたものまで求めに行ったらしい。
つくづく分からぬ故人だ。
そしてつくづく分からぬ任務になりつつある。
職人さん乙!
u.c.0079.08.27…
昨日は中隊長率いる第364小隊と我が365小隊とで模擬戦を行った。
中隊長のグフは新型機だけあって流石に手強い。当初はあのヒートロッドの射程外から
マシンガンやバズーカで攻撃すれば楽勝と思っていたが、なかなかどうして運動性が高
く余裕でかわされ、楽勝で踏み込まれ、あぼーんである。ヘンリー少尉によれば、運動
性はザクの1.5倍近くあるそうで、そりゃ勝てない筈である。
今日は非番なので小隊長と呑みに近くの酒場へ出たが、おやっさん(前の中隊長)の子
飼いの小隊長は今の中隊長が気に入らないらしく、酔いも手伝って中隊長の事をボロク
ソにこき下ろし出し、宥めるのに一苦労だった。
今日、陸戦ゲルググのテストを行った。重力下の使用に特化されているため、
宇宙用機類が省略されている。非常に動きは鋭い。ただ、ゲルググという機体は
少々癖が強いように思える。今の今までザクを使ってたものだから、少々なじむには
時間はかかる。
リフレッシュ旧ザクは確かに機敏な動きとなった。エネルギー炉もパワーアップして、
ビームサーベルとライフルの併用にもある程度は耐えうるものとなった。しかし、いかんせん
旧式だから、各部分は強化しないと、外壁が耐え切れない。
さて、問題は例の宇宙製のザクUである。仕上げの荒さはまだいいとして、間接部位の
キーキー音は偵察活動に差支えがつく。さらにあまり動かすと、その部位が発熱し、
脱落してしまう。最悪の事態は起きた。私がテスト中、見事に脱落してしまった。
すぐさま事故調査委員会が開かれ、調べてみると通常の三分の一しか出力が出ておらず、
内部のエネルギー炉も爆発寸前だった。そのため、下半期以降のの宇宙製については、
使用停止の措置を厚木ではとった。さらに対策済みのものに関しては、シールを貼ることと
となった。
昼夜、修理工が徹夜で修理して、かなりやかましい。
452 :
通常の名無しさんの3倍:04/11/09 16:51:32 ID:A+QzTvIm
hosyu
●月●日 雨
昨日よりの雨止まず。ここの雨は冷たい、前の所とは違いすぎるためとまどう。
などと思い買い出しの帰り道、基地にむかう途中に箱に入った子猫を拾う。
大変弱っているのでしばらく小隊長にばれないように飼うことにする。
今日、辞令を言い渡された。
今日から私は少尉だ。本来ならば、伍長から少尉の飛び級はありえないとの事だが、
ほかならぬキシリア様直々の命令らしい。そして、キシリア様より直々にMSを支給された。
どうやら、海に近い厚木ということで水陸両用を選択されたようだが、どうやらゾッグのようだ。
あまり陸上で向かず、お蔵入りになりそうな予感である。
まさに足は飾りである。遠くに遠征する我々はこういうのは結構痛い。まさに偉い人はそういうところが
わからない。
で、今はまさに子供の遊び場である。
455 :
通常の名無しさんの3倍:04/11/20 11:46:26 ID:TKH7nFie
age
11月24日
今日は箱舟に潜入した。
どうやらホワイトベースと言うらしい。
その情報を告げるため帰還したら殴られた。
帰りたい・・・。
age
458 :
通常の名無しさんの3倍:04/12/07 16:52:52 ID:d8DU721p
さて、マゼラの砲塔でも磨いてきます。
459 :
通常の名無しさんの3倍:04/12/07 17:35:39 ID:f3jrPZ2x
ア・バオア・クー配属初日、いきなり迷子になった。
迷っている間に戦闘は終わってしまっていた。
宇宙歴0079年12月05日
新しく俺の整備班にきた連中がザク2の事を旧式だの整備性が悪いだのと文句をいっている。
連中は知らないだろうが、それはザク2の開発段階でZ家から横槍がはいったせいだ。
なんでも、他機種開発のため、などといわれてザク2の開発予算がどんどん削られていったらしい。
ザク2を分解していると開発の連中の苦悩が手に取るようにわかってきて、時たま涙がでそうになることもある。
ザク1と同じ生産ラインでこれを製造する、という時点でかなりの無理があっただろうに。
ああ、ザクよ、悲劇の名機よ。
最近、ザクの部品供給が滞っている。
ドム系列に生産が集中しているようだが、アフターケアーがしっかりしなければ、
どうしようもない。ドムの部品を無理やりザクにつけようとは思うが、ぜんぜん規格が
違うので、一筋縄ではいかない。何しろ厚木はベテランが多く、ドムやゲルググは
邪道といっている。
特にメインカメラを壊されたものがこの基地では多いので、頭部だけの注文が多い。
地球では砂漠で使用するものは砂嵐ですぐだめになるものが多い。
だから、ドムの頭部を使おうということだが、かなりキツイ。
部品の寄せ集めのMSだらけと化している冬の厚木基地。
462 :
通常の名無しさんの3倍:04/12/16 16:21:57 ID:QUL+9mZ8
アッガイ整備班から転勤命令。
…えーっと、ジュアッグ?何それ?
窓際族か_| ̄|○
463 :
通常の3分の1:04/12/16 16:26:42 ID:cUooMA2C
日々の戦闘で
ザク・マシンガンの薬莢が降ってくる
ふぅ、今日も当たらなくて良かった
今日初めてムサイの小型搬送用ポッドの「コムサイ」が正式名称でないことを
知りました。確かにそんな名前はおかしいよな。
けど俺がコムサイって言ったら軍曹が「新兵のくせに生意気だ!正式名称で呼べ!!」
って殴られました。じゃぁ教えてよ正式名称。
ほっしゅ
仕事と休暇を兼ねてフランスのリモージュというところに来ている。
ここは旧世紀から磁器や七宝焼として名高い地域である。
やはりマ様もここからも収集していたそうな。
取り敢えず資料集めに博物館へ足を運ぶ事にする。
U.C.0078.07.01…
乙種パイロットとして一年間のMS操縦訓練を修了した私は伍長に昇進し本日付で新たな隊
に編入される事になった。
早速グラナダの配属先に向かったが……今時MS-05がメインとは……腐ってる。
468 :
通常の名無しさんの3倍:05/01/01 13:44:19 ID:tFhh1s2D
旧暦の正月を祝いましてカンパーイノ甘~
宇宙世紀になっても、子供ん頃の記憶のせいか、この時期になるとワクワクするんですよ。
>468
おじーちゃんが・・・おじーちゃんが・・・壊れて逝く・・・
戦線に新年は関係ない。
しかし、どうせ膠着した戦線ならちょっとぐらいおふざけもいいかなと思い、
MSに〆飾りをすることにすることにした。ここ日本では、自動車にそのような
飾りをする習慣があるので、取り付けてみることにした。
ただ、大きすぎて、注連飾りが目立たないという致命的な状態であった。
今日ばかりは無礼講と、宴会を行うことにした。あるものは裸になり、
あるものは吐き、あるものは愚痴り・・・・・・・・・・・。
しかし、一番の見せ所はザクタンクの砲台に入って、人間大砲をすると
いうかくし芸である。この挑戦をするエンリケ・モリシタ軍曹は「これが俺の芸風だ!」
というと、相方のリー・ペティ中尉操縦のザクタンクに灯がともり、「ずどん!」
とすっとんだ。
基地のみんなは大喜びだったが、その後彼がどうなったかは知る由もない。
ただ、近所の書店に空いた大穴と、多数の始末書処理に我々が追われたと
いうことは言っておこう。
ザク乗りたさにジオン軍に入隊して一年を過ぎたが、昇進の兆しも無い。
しかも、ザクに乗れずズゴックばかり・・・
そうこうしている内にジオン敗戦の報せがわが隊に届いた。
ウソだろっ!!今まで宇宙でも連戦連勝って言ってただろ!
ニュースでも新聞でも言ってのにっ!!
でも、確かに地上でも連邦の攻勢がキツクなってきてたよな。
隊長は「心配するな。奴らお得意の情報撹乱作戦だ、一応警戒を怠るな」と
言ってたけど、目が笑ってなかった。今回のは本当の情報なのかも・・・
まだザクに乗れてないんだけどなぁ・・・
でも、これでサイド3に帰れる・・母さんの料理が食べれる。
はぁ〜、こんなこと考える奴はジオン兵士失格だな。
とりあえず、詳細が分かるまで警戒態勢で眠れそうにない。
これからどうなるんだろうか?
473 :
通常の名無しさんの3倍:05/01/02 20:55:34 ID:p6oejEws
1月2日
今日、合同演習場に緊急招集された。あの人数を考えると水中MS隊だけでなく
この地区の全部隊、師団長がいたのを考えると第三機甲師団全部隊だったのだろう。
いつも見慣れた演習場だけど、何か違って見えた・・・
師団長の話だとやはりあの情報は本当だったみたいだ。
一昨日に宇宙拠点ア・バオワ・クーが陥落しその際にギレン総帥・キシリア少将共に亡くなり、
その日の内にジオン臨時政府が降伏を申し出たらしい。
そして昨日、サイド6の仲介でグラナダにて、ジオン共和国臨時政府は連邦と終戦協定締結したらしい。
ジオン公国は無くなりジオン共和国になったらしい・・・
隊長たちみたいに階級の高い者は連邦に出頭しなければならないらしいけど、
俺たちはサイド3に帰れるらしい・・・
結局、ジオンは独立できなかった。その為に多くの人が死んだのに・・・
そういえば、話が終わった後の演習場はすすり泣く声がそこらじゅうから聞こえてた。
俺も涙が出た・・それは自分の殺した兵や仲間の死が無意味であった哀しみなのか、
故郷に帰って家族に会える嬉しさなのか、自分でも分からなかった。
サイド3へのシャトルは来週発射予定だ。
さっき、隊のみんなと話をしたらサイド3に帰らない人もいるらしい。
中尉はデラーズ大佐の隊にいる同期の人から誘いを受けてるらしいし、
軍曹はマハラジャ・カーンがアクシズで再起を図るという噂をどこからか
仕入れてきたらしく、自分も参加したいと興奮して話していた。
中尉も軍曹も良ければ一緒にと誘ってくれたが、俺はもう・・・
474 :
通常の名無しさんの3倍 :05/01/02 21:06:50 ID:rM/m4f1t
パン屋になるんだ
故マ大佐のコレクションはどうなるのか気になる。
退職金かわりに1つ高そうなものを失敬しようかな
連邦政府より
戦後復興の資金にしますので
M大佐のコレクションは全て没収します
1月2日
1月3日にわが軍は連邦に対し宣戦布告をするらしい
ジオン独立のために連邦に目にものをみせるぞ
ママン、僕もリックドムのパイロットになれたよ。
明日からコンスコン配下になります。
そのニュースは寝耳に水だった。
終戦である。ここ厚木基地では最近は何もなかったのだが、サイド3の大本営基地からの
緊急放送を受け、事の顛末を聞いた。ギレン総統・キシリア少将は亡くなられたと聞き、
ジオン公国からの放送を聴いた。これが玉音放送なのかと勘違いしてしまった。
そして、もうひとつ気がかりなことはデギン公王が遭難したということである。未だに
消息が聞かれないのである。
程なく、連邦軍艦隊が厚木基地に到着し、今をもって、ここを連邦軍直轄基地にするという
達しが出た。我々は捕虜として扱われることとなった。あわせて、MSも接収された。
連邦軍兵士に言わせれば、ザクを分解した際にザクの基本性能の高さにビックリしていたという。
とりあえず、捕虜待遇は悪くないのだが、連邦の兵士によってザクをばらされる気分は
あまりいいものではない。
それより気になるのは最近、にわかに故マ大佐のコレクションの横流しが横行しているという由々しき事態を
耳にする話である。何もマ大佐だけの話ではなく、ジオン軍の軍服や恩寵品、果てはMSを売るということは
聞いていたが、マ大佐のものを売るということを聞くと、事の大きさに驚かされるばかりである。
とりあえず、ジャーナルのほうはどうなっているのか連絡をとってみることにする。
480 :
“壷ジャーナル”編集長:05/01/03 17:27:30 ID:aUVi8SGH
リモージュ…アドリアン・デュブシェ国立博物館に来ている。
ここには12,000点ものリモージュ焼コレクションが展示されているのだが、故マ大佐により一般公開は禁止されている。
文化までも国の支配下に置かれている。
…そんな中、知らせが入った。終戦である。
片田舎ではまだ混乱はないようだが、都市部では戦後の混乱が目立っているようだ。
U.C.0080.01.03…
遂に来るべき時が来た。
終戦である。同輩たちは泣き、落胆しているが私には実際のと
ころ何の感情も起こらない。ただただ疲れた。今は眠りたい。
捕虜になって丸一日。
我々は現時点ではまだジオン公国の軍人である。南極条約で捕虜の身分を保障されているので
あまりひどい扱いを受けないとおもわれるが、油断は出来ない。心配なのは辺境の地にいる兵士たちだ。
ここ日本において、終戦時の満州でシベリアに連れて行かれ、非人道的な扱いを受けて多数の兵士や市民が
死んでいったと聞く。
昼間、連邦の士官から正式にジオン公国側からの停戦命令がだされ、我々は完全に武装放棄する事となった。
その後、我々は今後についての説明を受けた。まだ我々の立場はどうなるかは未定となっている。
一説にはこのまま連邦軍に入るだの、ジオン公国のままだのと流れている。とりあえずはサイド3に
帰りたい。
夜、食事もそこそこに寝付くこととした。明日をも知れぬカラダだから。
気になるのは何人かがひそひそ脱出だ何だと話してたことである。
大きな基地だと、レーザー通信の施設があって、停戦命令も届くんだけど、
前線で、小型陸戦艇やトレーラーを基地にしている連中には、どうやって連絡したものか。
航空機から拡声器で終戦を呼びかける作戦は失敗した。ツンドラの森の中から砲弾が飛んで来やがる。
連中が中央拠点まで、補給を取りに戻って来るまで待つしかないのかねえ。
戦争に終止符を打って数日…まだフランス方面にいる。
軍の上官命令・上層部公認で故マ大佐に関する出版物を取り扱っていた。
例え、それが芸術出版物としてもだ。
我が身柄もいずれ拘束されるであろう。
重要基地はもう既に連邦政府がいるはずだ。
アンマン戻るには遠いので、グラナダまで出頭しよう。
軍事裁判にかけられるだろうが、虐殺に関わる部隊の所属ではないので、死刑や終身刑は免れるであろう。
…何だか頭がぐしゃぐしゃだ。
1月4日
今日、基地に連邦の整備士やら技師やらがたくさん来ていた。
俺は、ほとんど宿舎に軟禁状態だから分からなかったけど、
顔なじみの整備士の話ではズゴックや戦車等の機甲兵器の点検と押収に来たらしい。
今まで「どうして、ザクじゃなくてこんなカッコ悪いMSに」とか
「なんで頭からロケットなんだよ」とか文句ばっかり言ってたけど、
やはり今まで苦楽を共にしてきた愛機を持っていかれるのは哀しい。
そういえば、扱いやすくするのに随分といじったなぁ。
俺の癖に合わすのに左ブースターの出力上げたり、
よく相手との間合いを読み違えるからクローを長くしたり、
思い返してみるとたくさんの思い出がある。
いつも「ザクが良かった」とか「武装がいまひとつ」とか
言ってたけど、本当はお前のこと好きだったよ。失って初めてというやつかな。
バイバイ、俺の相棒。
あっ!!そういえば、操縦席にあの娘の写真貼りっぱなしじゃないか。
まぁ、焼き増しを持ってるから良いけど、恥ずかしいな・・・
あの娘ともサイド3に帰ったらもう会えないかもしれないんだな。
手が届かなくなる前にアッタクしてみるかな。その方が良いと思うだろ、なぁ相棒。
今日、我々の処遇について発表された。
まず、全員サイド3に帰還することとなった。ここの基地は最前線という事で全員戦争犯罪に
関する容疑をかけられているため、事実上の自宅軟禁の状態に置かれることになった。
出発の日取りは一週間後に決まった。とりあえず、監視付ではあるが町の人にお別れをすることとなった。
町の人は皆一様に惜しんでいた。近所のおばあちゃんは「ずいぶん親切にしてもらったのに・・・・・・」と
がっかりしていた。
それにしても、一番響いたのは狸MSを見つかったときであった。連邦の連中は一様に固まっていたが、
次の瞬間に大笑いされたことだ。悔しかったから、「操縦してから、笑え」といった。
次の瞬間に見えたのはガタガタになって出てきた連邦の下士官と、その大笑いのレビューだった。
「たかだか狸に連邦の極東地区は苦戦させられたのか!?そしてこの機動力はなんだ!思わずちびったではないか」
と。
蜂起したら、倒せそうだな。
U.C.0080.01.05
最近全く日記を書いていなかったが、一大事が起こったので久しぶりに書くことにした。
五日前にア・バオア・クーが陥落し、そしてその翌日に終戦協定が締結されたのだ。
ジオン軍が保有していた数少ない基地だった厚木基地も、今や連邦軍の占領下にある。
これだけでも充分一大事なのだが、さらに厄介な事態になりつつある。
連邦軍が来ないうちに宇宙に脱出しようと、昨日、決まったのだ。
……そのための設備も輸送機も厚木基地にしかないから、厚木基地を襲撃して。
そして今日、それを実行する。
聞いたところだと、2330時にここ佐世保基地から出撃し、翌日0200時に厚木基地を襲撃。
HLVやシャトルで捕虜とともに宇宙に脱出するようだ。
それだけならまだしも、さらに厄介なことに
今回は(遠い昔にシミュレーションを3回受けただけの)俺もMSに乗ることになっている。
果たして無事でいられるだろうか……
フォン・ブラウンで試作した「連邦の白いやつ」の後継機をサイド6に送って
最終調整をしていたのだが、どうやらサイクロプス隊の連中はうまくあれを
破壊してくれたらしい。
あれが木馬隊の手に渡ったら大変な事になるところであった。
しかし、どのみち我々ジオンは勝てなかったということか・・・
私はこのままフォン・ブラウンに残ってもいいものだろうか?
さて、にわかに脱出の動きもある厚木基地。
計算してみた。我がサイド3は位置的には地球から最も遠い。仮に輸送船を強奪したところで
途中で燃料切れになるのがオチ。どこかで給油しようものなら、つかまって軍事裁判で死刑判決
が出ることは目に見えている。
とりあえず、考えてもしようがないので、近所のおばちゃんがくれた煮つけでも食うことにする。
現在、列車でグラナダへ向かっている。
ユーラシアの西の果てへ向かおうとする人間は少なく、列車は空いている。
地球全域が戦場と化していたので、風景も殺伐としている。
時間潰しに日記を読み返してみた。
マ大佐に関する書物を発行していたが、そういえば初めての配置先は全身タイツ部隊だったんだな…。
我ながらよくぞ生き残ったと思う。
疲れた…少し眠ろう。
そういえば、ノースコリアの青年はどうしているのだろうか?
彼は無事生存しているだろうか?
491 :
通常の名無しさんの3倍:05/01/12 22:39:07 ID:5FBU9/f8
ほっしゅ
凄く面白いです。このスレ。まる2時間かけて読破しちゃいました。
なんかちゃんとしたページに保存してほしいでっす。
個人的にはジェリド(犬)のその後が気になったり…
僕はMSパイロットが嫌いだ!
戦車全盛の時代なら歩兵と戦車は持ちつ持たれつの関係だったらしいが、
MSは歩兵など必要としていない。むしろ疎ましいとさえ思っているようだ。
パイロットの奴らめ。あんな高い所でニヤニヤしながら塹壕を掘る俺たちを見てやがる!!
MSが無ければ何も出来ないくせに!あぁ腹が立つ。
494 :
通常の名無しさんの3倍:05/01/17 08:49:25 ID:xj+jD3NK
ほっしゅ
U.C.0080.01.17
今、僕はサイド3に向かう連邦軍の巡洋艦の中だ。
艦内は通路にまで人が溢れ返っている。皆、僕と同じジオン軍の捕虜である。
敗戦のショックよりも安堵感が勝ったのか、
遠慮がちにだが顔見知り同士での会話の声も聞こえる。
僕はと言うと、気晴らしに話をする相手すらいない。
口汚く僕らを罵り、鉄拳を浴びせ・・・そのくせ最後まで僕らの面倒を見てくれた教官殿も、
耐え難い苦痛の連続だった教導部隊での日々を共に過ごした見慣れた顔ぶれも、
もう、この世の存在では無くなってしまった。
どうやら自分はここフォン・ブラウンで除隊ということになったようだ。
出向先のアナハイム・エレクトロニクスでは自分をMS開発グループの
MS設計課長として迎えてくれるらしい。
願ってもないことだ。
そういえば最近ソロモン脱出者が月に降りて来ることが多い。
「彗星」や「悪夢」や「稲妻」や「白狼」といったエースの連中は
無事に生き延びたのだろうか・・・
前略、おふくろ様。
今日配属されたのは念願のザクU部隊です。
すごくカッコイイです。夢見たいです。
同僚と写真撮りましたので同封します。
とーちゃん、かーちゃん、俺はついにやったぞぉおおお!
…って手紙を書いている夢を見た。
正夢かもしれないと、デッキの画像を映してみたが、モニタには見慣れたガトルの姿が...orz
連邦兵になることにした。
なんとかMSパイロットになったはいいがジムにはなじめそうにない。
ザクに乗っていた日々がとてつもなく懐かしい。
今日も定期便がやって来た。
下の奴らは自分達に被害が無いから無視しているが、この前同僚の一人がやられた。
よく見れば、今日は数がやけに多い。
もしかして遂に本格攻勢に出てきたのかと緊張した。
俺の真横にミサイルが当たったが、61式戦車の中にいたから無事だった。
そのままデカブツ相手に砲撃するが、戦車砲が航空機に当たる訳が無く、そのまま見送ることしか出来なかった。
500ゲトc
age
今夜はアナハイムの職員と合コンだ!
うまくやればカノージョと新型MS両方ゲトできるかも!?
(なぜ「ジオン」一兵卒の日記なのに、連邦兵になってる奴とかがいるんだろう・・・)
>>502 間違っても見かけに騙されるなよ!特に金髪の・・・
なんつったっけ?ニナかナニだかいう女には気をつけろよ!
さて、長年慣れ親しんだ厚木を離れ、私はサイド3の12バンチの「ツガル」に向かった。
サイド3の中でも辺境の地と呼ばれるところで、地球からも遠い。コロニーの中では
珍しく雪が降るところである。
とりあえず復員船は何事もなく到着。私は無事に自宅に着いた。しかし、連邦の兵士が
おり、半ば軟禁状態だ。というのも、一部の兵士が戦争難民救済のボランティアの名目
の下、アクシズへ向かったのだが、消息不明となり、私に疑いをかけたということである。
すでに数日。最初は尋問などハードだったが、その後どんどんただ見ているだけということになった。
元々自宅は農家なので、連邦兵が農業に興味をもって、農業の手伝いをしている。
聞けば、都会育ちで土の香りをかいだことがないということらしい。
テレビをつければ、戦犯の軍事裁判が行われている。
ほっしゅ
とうとう我々の基地にも連邦の兵士がやってきた
終戦を言い渡された当初、主要基地では大わらわだったらしいが、
僻地である我々は今の今まで後回しにされていた
元々MSも使い回されたレストア品ばかりが送られてくるような場所で、
付いたあだ名が粗大ゴミ集積所
当然連邦側もそんな基地には見向きもせず、
もしかしたら忘れているのではないかと思ってしまったものだ
連邦の兵士達は基地の隅々まで調べて、MSおよび武器弾薬のたぐい、
果ては『ジオン』と書かれたメモ帳までも徴収する始末
職務に忠実でご苦労なことだ
当然自分の部屋も徹底的に家捜しされ、
この僻地での唯一の楽しみであった壺ジャーナルも持って行かれてしまった
ジオンが敗れ、おそらくもう発刊されることはないであろう貴重な本なのだが、
下手に手向かって軍事裁判で不利になってはたまらない
泣く泣く素直に差し出した
・・・奴らが帰り際、自分の壺ジャーナルを興味深げに読んでいるのが目に入った
連邦にも壺好きが多いのかなぁ
ここ、ノースコリアの朝は眠い。
あっ、みなさま、もうお忘れかもしれませんがあのコードネーム「キシリア帰りの男」です。
さて、今日から、最新モビルアーマー「ザクレロ」によるニュータイプ覚醒訓練だ。
いつものようにチン毛みたいな頭髪の苦学生に
配達された朝刊を見ていて驚いた。 下欄の雑誌広告の所だ。
「月間壺ジャーナル・春だ!街に飛び出そう特集号」の大見出しに
「衝撃告白!埋蔵金発掘現場であの壺発見!!本誌独占スクープ」
その横に「あの当事者(キ○リア帰りの男)一兵卒が語った新事実」
あのー・・・・・僕、またしゃべってないんですが・・・・・・・。
今度は糸井重里(16代目)か?
話題作りか?
もう、やめてほしい。
最近、壷ジャーナルが高値で取引されている情報を聞いた。
元々、軍内部のフリーペーパー的なものだったが、ドル換算で200ドルの
値打ちがついている。枚数が枚数だけに下はこれぐらいだが、
上の話になると、20000ドルにもなるとの事。これは終戦数日前に
出された「国宝級・サワンカローク焼き特集」である。そして、終戦しなければ
発行されてたであろう「セラドン焼き特集」の原版は天井知らずの高値に
なっているようだ。
誰が持ち出したかは知らないが、連邦の連中には大切に使ってもらいたいものだ。
今日はキリタンポ鍋をいただく事にする。
壷ジャーナルが高値で取引されている情報の件だけど
紅茶好きの連邦の将官が、ティーカップセットを収集
するための参考文献として買いあさっていると聞いた。
今日、電話で
>>510のような話をかつての軍友と話していた。
そんなこんなで終戦処理もひと段落した頃、変な手紙が届いた。
ジオンの暗号文だったので、解読すると「ワレラ アステロイドベルト
ニ ヒョウリュウセリ ゲンザイ ゲンキ ニ クラス キンジツサンジョウ」
昔、厚木時代に一緒にいた連中だ。私は連邦から編入伺い届けを出されており、
今後の進退を決めかねている。
彼らに聞いてみるとする。
そんな矢先、家の下から変なつぼが出てきた。とりあえず、レーザー回線で
からくさの主人の鑑定を待つことにする。
連邦の家捜しから3日たった
懸念していた軍事裁判は結局行われず、
代わりに回ってきたのは数枚の紙切れと爺さん一人
(一応大尉で我々の上司になるらしい)
曰く、「おまえら今日から連邦人、そのまま現地の治安維持に勤めろ」
だそうだ
いつぞや連邦のお偉いさんが「ジオンに兵無し」などとの賜っていたらしいが、
現在は人のことが言えないぐらい人的資源が不足しているのだろう
なんだかよく解らない内に平均年齢が上がった我らが基地だが、
それで何かが変わることもなくやることがない
MSが無いおかげで逆に暇になってしまったぐらいだ
こういうときはいつも壺ジャーナルを読んでいるのだが、
以前取り上げられてそれっきり帰ってくる様子もない
爺さんにそれとなく聞いてみると、「アレはいいものじゃ、もっと無いかのう?」
と逆に聞き返される始末
あんたらが残さず持っていったんだろうが!!
それはそうと壺ジャーナルが読めなくなってからと言う物、
一部のファンの間でおかしな噂が流れ始めた
今までの雑誌の海賊版が闇市の目玉商品になっているだの、
ノースコリアへ亡命した編集長が新らしい壺ジャーナルを発刊しただの、
それが地下ルートで同重量の金と交換されているだの、
さらには連邦高官への賄賂には欠かせない一品となっているだの・・・
どっからどう聞いても眉唾物で、
欲求不満のファンの願いが伝言ゲームでまことしやかに
囁かれるようになったとしか思えない。
おかしな世の中になってしまった物だなぁ
とりあえず、アステロイドベルト漂流組が来た。聞けば、彼らは連邦に入りたくないといっていた。
私はどうするか聞いたが、意外な返事である。「編入しろ」と。ただし、情報提供などを怠らない
ようにしてくれとの事である。おそらく彼らは近々蜂起するとのことである。そして、大変な情報を
聞いてしまった。ソロモンの悪夢の異名を持つアナベル・ガトー大尉が合流しているとの事である。
彼は戦死したという情報が一部では流れていたが、どうやら生き残っていたようである。
私もツガルコロニーの農業だけでは心元ないと思ったので、そのまま連邦に編入することにした。
場所はこのコロニー内のミサワ基地である。使われるMSは連邦が手に入れたザクである。
色もそのままにジオンのマークの上にシールを張った状態である。ボディの色とあわないので、
一気に安っぽく見える。角がついているため、指揮官専用である。動作チェックをおこなったが、
若干動きがよい。で、よくみると赤い塗装が所々に見られる。もしかして、これはシャア大佐専用の
ものではないか?そうだとすれば、身に余る光栄ということで、内心かなりうきうきしている。
数日後、壷ジャーナルの編集者からメールが来た。どうやら、彼らは連邦の編集部に引き抜かれたようで
かなりの高待遇のようだ。とりあえず、自宅の庭から出てきた壷の鑑定を頼んであるとメールをした。
514 :
通常の名無しさんの3倍:05/02/21 01:51:31 ID:+vYC+pp7
戦争が終わった。
だが家族はこの戦争でみんな死んでしまい。
気にかけていたあの子もア・バワクー防衛戦でブロックごと消し飛んでいた。
守備隊としてMSで出ていた俺が生き残って他の皆は居なくなってしまった。
帰る場所の無い俺の戦争は終わったのだろうか?
515 :
元守備隊兵:05/02/21 02:07:22 ID:+vYC+pp7
…武装解除からサイド3での軟禁生活
学徒動員され、ろくに戦果もあげれなかった下っ端など用はないらしい。
そういった敗戦の手続きから開放されたが、ズムシティには連邦兵がうようよしてやがる。
この先どうしたらいいか、前向きな考えなどサッパリ思い浮かばない。陰鬱な心で自宅の安アパートに歩いていると、
路地裏から女性の悲鳴が聞こえた。
覗き込むと、連邦のチンピラどもが若い女性を物陰に引きずり込もうとしていた。
…キレた
女の子を逃がしたとこまでは覚えているが、後は連邦のチンピラどもに袋にされてダストボックスに投げ込まれていた。
…誰かに起こされた。
鼻を突く異臭と体中から熱と痛みを感じる。
腫れ上がった目蓋の狭い視界から、眼光鋭い老人が覗き込んでいた。
爺さんは一言俺に聞いてきた。
「お前の戦争はもう終わっているか?」
サイド3は変わっていなかった。
ジオン公国――いや、今は共和国か――はついに戦火に巻き込まれることは無かったからだ。
帰ってきた俺たちに、子供達は地球の、俺たちが戦った戦場の話をせがむ。知らないからだ。知らせなかったからだ。
どうして語ることが出来るだろう。荒廃した地球を、傷付き手当ての甲斐なく死んでいく戦友を、
そして目の前の子とそう年齢の変わらない少年少女がゲリラになって戦っていたことを。
爺さんは俺を立たせると、
「どうしても納得する事ができないなら廃棄物処理場近くの酒場に来い」
そう短く言って立ち去った。
痛みと苛立ちに身を任せて帰路につく途中、復員兵とその家族とおぼしき一団とすれちがった。
その中の誰かが「ここは変わっていないな」と感慨深げに呟いた。
その声が何故かはっきりと聞こえた。
変わっていないか…そう直接戦場となる事のなかったサイド3は、崩れた建物も無く故郷にようやく帰ってこれた兵たちには
懐かしい思い出の地とうつる。それを責める事なんて出来ない、彼らは勇敢さと幸運とを武器に故郷に帰りつけたのだから…
だが変わった所、いや戦争の爪あとは今から始まるのだろう。国力の少ないジオンが連邦を相手に戦ったツケ…
人的資源資源の減少と言うかたちでだ。
帰ってこない父や兄、恋人
若者以上壮年以下のサイド3の男達は、何らかの形で軍属または兵士になっている。
そしてその多くは広大な地球圏へと降りていった。そしてその多くは…
それに加えて、戦前よりも厳しい経済統治を連邦はスペースノイドに対し、行なうだろう。
街頭スピーカは盛んに「ザビ家のやり方は間違っていた。」と繰り返す。
痛みとまとまらない思考で歩いていたらいつの間にか安アパートに帰り着いていた。
時々水になるシャワーを頭から浴び、シップと軟膏を塗っていたらいつの間にか宵闇になっていた。
明かりもつけない部屋の中で、財布と研究室時代から愛用しているPDAをポケットに入れ部屋を出る。
ミサワ基地配属からしばらく経過した。主にこのコロニー内部および周辺の
警備が主な任務だが、元々過疎コロニーなので、暇といえば暇である。
ただ、ここはちょっとした観光地なので、ぼちぼち観光客も来る。
コロニーの外の警備に当たった。戦争の傷跡は宇宙に出ればより明らかになる。
漂う戦艦やMSの残骸は内部から見る分にはちょっとした星の瞬きのような感じで
はあるが、宇宙に出るとその詳細が明らかになる。ムサイ級と思われる残骸、
ゲルググと思われるMS、この辺にはそういったものが多く漂流している。
私は時々、見るも憚るような物を見る。ここに漂うものは破片が多いと思いきや、
その形を比較的とどめているものが多い。中にはブリッジが丸々漂っているものが
ある。中には乗組員らしき遺体がみられる。断末魔の顔そのままで、彼らの苦しみようが
痛いほどによくわかる。空気のないこの宇宙では腐敗することなく、一生このまま漂い続ける
のだろう。その様子にその場所だけ時が止まったような感覚にさえ思われる。彼らの魂は永遠
に宇宙をさまよい続けるのだろうが、あたかも彼らは私に何かを訴え続けているような感覚に
襲われる。そんな私が連邦軍に下ったのは果たして正しい判断だったのか、今もって
考えてしまう。
そう思いながら、今日の仕事を終えた。
そういえば、からくさの主人から鑑定結果が出た。壺の鑑定結果は珍しい沖縄物である。壺屋焼き
である。主人が壺の鑑定書とおまけのシーサーをくれた。
街頭の光の届かない路地裏の暗がりを選んで歩く。
あの老人と会うために、自分の道筋を決める為に
明かりのついてない酒場の裏口にまわると、あの老人がアルコールタンクの上に腰掛けていた。
俺を見ると老人は
「終わっていなかったのか」と苦いものを口に含んだように言った。
老人が先導し、屋内に入る。
スポットライトのように光を絞った薄暗い店内には、意外に多くの人影がいた。
だが酒場につきものの喧騒はない。 誰もが息を潜めるかのように静かに佇んでいた。
老人がカウンターの前に立ち話し始めた。
「多くは語らん。思うところなど皆似たり寄ったりだろうからな。
まず最初にこちらが君たちに与える道は、このまま家に帰り、いつの日かこの宇宙が本当の意味で、我らスペースノイドのモノになるその日まで
スペーズノイドの社会を維持し守ってくれるという道だ。これはわしがこれから言う道と同じ位重要で辛い道だ。今ここで帰る者を誰も臆病者だ等と
誹らぬ。考える時間を与えられなくてすまないが今この場で決めてくれ。」
5人の男が席を立った。
「よく、選んでくれた。そのまま右の扉から地下室へ降りてくれ、案内の者達がいる。」
カッと小さくかかとを鳴らしジオン式の敬礼を老人と残った男達はした。それに返礼をし5人の男達は消えていった。
「さて、残った連中はみなどうしても割り切れないモノを抱えた連中だな。
ここから先は面談形式だ奥の部屋にテーブルの番号を呼ばれたら入ってくれ。」そういうと老人はカウンター奥の扉に手をかけ
「まずは1番からだ。」
周りの男達はしわぶきの一つもせず、一人一人扉の奥に消えていった。
最後に俺のテーブル番号が呼ばれた。
願わくば帰還兵達が自分の居場所を見つけられますように・・・
期待援護射!
今日もコロニー周辺警備だ。
コロニー周辺のゴミ拾いが最近の日課となりつつある。戦争が終わってしまえば、こんなものか
と思いつつも、コロニーに広がるゴミを回収する。ゴミは主に一年戦争の残骸だが、中には隕石も
含まれる。コロニーに穴が開けば、それはすなわち空気の流出を意味し、コロニー住民の死とも
イコールする。だから、地道な作業とはいえ、かなり神経を尖らせる。
今日は初めて、連邦のわが隊の飲み会である。お互いに一年戦争の四方山話で盛り上がった。
ある尉官は元々は地球生まれで、このツガルコロニーにはキャリアの一環として、現場研修を
受けているといい、またある者は一年戦争の時にア・バオア・クーでボールに乗って、ザクに
思いっきり蹴られたが、生き延びたとかお互いの自慢をし合っていた。
こうして話し合える仲間だが、もしかしたら、この中の一人はいなかったかもしれない。
私もそうだが、戦争とは常に死と隣り合わせである。隣どおしの部下や上司と、同士討ち
になってもおかしくはない。そう考えると、このめぐり合わせというのも不思議なものである。
その後、私はカラオケに行って、こっそりジオン公国の国家を歌ったりした。今、ジオンに関する
歌は禁止されており、こういうところでないとろくすっぽ満足に歌えない状況である。
次の日、どうやら飲みすぎたようだ。胃がガンガンして仕事にならない。上官に友人と共に
こってりしぼられた。
ズムシティに戻り、公園のコンクリートの壁の前にオレは居た。
大破したザクから脱出した際にデブリで中指を無くしたオレはもうボールをまともに投げられない。
バットは握れるし打者ならできる、と反論したが、監督もフロントも首を振るだけだった。
ただでさえ戦争によるブランクは大きい。
元チームメートで今は打撃投手をやってる先輩の伝で
来週、サイド5のチームのテストを受けられるところまでこぎつけた。
もうかつての速球はおろか、まともな回転のボールすら投げられない。
壁に投げつけるたびに、あちこちに跳ね返るボールを何度も何度も小走りで拾いに行った。
3日後、オレは魔球を手に入れていた。
マジデ?
デラーズ閣下が艦隊を移動させたのだが
行き先は暗礁宙域のど真ん中だった。
今、我々はジオン再興の志を掲げ
この地を「茨の園」と名付けた。
例え進む道は茨の道であろうとも、
いつの日かジオンを再興する日まで
我々はデラーズ閣下と共に歩もう。
今日は久しぶりの地球圏への出張である。
何でも、ザク後継機に関する意見上申で、ザクの経歴が長い私が周辺コロニーより
推薦された。私はある程度いじっていたとはいえ、本格的な開発となると、さっぱりなので
最初はお断りをしたが、特別給与につられて地球圏へいくことになった。
場所はオーストラリアである。もっとも、先の大戦でオーストラリアは殆どが無くなって
しまった為、無人島みたいなものである。まだ、実用試験も始めていない段階である。
はっきり言えば、かなり鈍重なイメージを受ける。元々、スマートな機体だったザクが
連邦の技術と混ざり合った結果かどうかは分からないが、このような形となってしまうのは
ザク乗りとしては忍びない次第である。
色々私情も織り交ぜた意見具申を行った後、私は久方ぶりにニホンを訪れる事になった。
この厚木ではいろいろあった。タヌキMSや思いのほかの連勝、全国壺めぐり・・・・・・・・。
久々にあった商店街のおばちゃんも懐かしそうにしてた。おばちゃんから、漬物をいただいて
町を歩く事にした。
「ほーほけきょ」
何の泣き声だ!?と思いながら、警戒した。すると、近所のおじいちゃんが「ありゃ、うぐいすだ。
コロニーにウグイスはおらんのかぇ?」
ウグイス?宇宙育ちの私はこれまでそのような名前は聞いた事は無い。聞けば鳥だそうな。
コロニー内部にはあまり鳥がいない。せいぜい牧畜用スペースに設けてある鶏ぐらいで、
後はコロニーでも動物園のあるところでしか見ることは無い。
この鳥の美しい鳴き声にうっとりしてしまい、気がつけば夕方になってしまった。大慌てで
厚木基地に戻り、今日一晩ここですごすことにした。
気になったのは厚木基地に変えるときにもウグイスを聞いたが、音の先を見ると、中年の男が
手を合わせながら、息を吐いていた。
数日寝てないので、かなりぼんやりとしてきた。
今日は何日だ?
保守