誠に遅くなりますた。オイラのバカ…。やっと宇宙です! 『対ガンダムシミュレーター戦』…どぉしよう?
作家再臨記念age
511 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/18 06:27 ID:PRthhMNO
続き超期待
ヤザン−ユウ 第六十九章
「第11独立機械化混成部隊は、本日午前0時を持って解散、再編成される! 残る者、去る者も居るだろうが…
しかし、我々はいつまでも共に戦った『戦友』である! 部隊員諸官よ、貴官等の未来に幸有らん事を願う! 」
ヘンケン少佐の肉声が、MS格納庫に集合した全部隊員の耳に届いた。…二ムバスを『取り逃がした』俺達を待っていた
のは、当然の如く、『即時追撃命令』だった。しかし、俺達の所属部隊は機械化歩兵部隊等の『陸戦兵力』も抱えていた。
宇宙には当然それは必要が無い筈だが…俺だけは知っていた。今回、どうしてもその『陸戦兵力』が必要な事を。
「ヘンケン少佐、お偉いサンに直接回線を開けるか? 2、3分で構わんのだが… 」
「…中尉、中尉、言葉遣い、言葉遣い! 俺に五月蠅く云うクセに、自分は良いのかよ自分は! 」
「構わんよ、中尉。端末と認識コードを貸す。訊かれたならば私から借りたと云えば良い」
二ムバスの、いや、ジオンの特殊任務部隊の行き先がルウムの廃棄されたコロニー内に有る、秘密研究所に有る事を
俺はマリオンから『訊いて』いた。陸戦兵力、いや、歩兵支援さえ有れば、先に占拠されているかも知れん研究所の制圧も
可能だ。熟練歩兵をここで切り離されたら…最悪、探索者に死人が出る。俺の『仲間や部下』をこんな『下らん事』なぞで
戦死させるのは御免だ。…例え何年か経って、『嘗ての戦友が敵味方に別れ、戦う事に為ったとしても』、だ。
『ユウ中尉…と言ったな? 用件は何かね? 私は忙しいのだが? 』
「ヘリやミデアのパイロットや軍用車のドライバーは仕方無いが、第十一独立機械化混成部隊を『そのまま』宇宙(ソラ)に
上げろ。でなければNT研究所で行われている事を洗いざらい総てマスコミにぶちまける。非人道ネタはさぞや奴等にとって
美味しい事だろうな? 」
『やってみたまえ。こちらは痛くも痒くもな・・・』
「アンタのその発言、RECしたぞ? さらに美味しいネタ一つだ。アンタ等上層部がサイド2のGガス攻撃を察知していた
事実。世論作りに黙殺し、利用した。証拠だって用意可能だ。アンタ方『上』は、軍隊の横の繋がりを、舐めてるだろう?
同期や先輩後輩の絆ってのは、階級差を超越する! さあ、どうする? ああ、俺を消せば、当然の如く総て暴露だぞ?
マスコミを操作可能なのは連邦軍人なら誰でも知ってはいるさ。だが、絶対民主主義下では、『公然』と言ってはイカンよなぁ? 」
ユウの出世の道を断った心算は無い。逆に異様な程にその後の昇進は早く為る筈だ。…ティターンズで同じ手でジャミトフに掛け合った
俺が保証する。…俺の場合は『アル・ギザ』で一緒に為ったパイロット仲間の『愚痴』だ。内容は『デラーズフリート』の一件の裏話だった。
後は推測、資料蒐集…そして『想像力と交渉術』だ。…俺はそれで『ティターンズで好き勝手をやる自由』を手に入れた。
「さあ、どうする? 俺は黙る事にやぶさかでは無いがね? 条件は先に提示した! 簡単だろう? 命令を一つ書き換えるだけだ」
『…解った。後、何が欲しい? 金か? 名誉か? い、言いたまえ! 君! どうにかして見せようではないか! 』
「フン! 前線の兵士がそんな物が必要だと思う時点でアンタ等の腐りの程度が知れるってモンだな! MS搭載可能戦艦の一つでも
廻してくれるとでも言うのかよ! まあ、ソロモン要塞を落とす兵力は死んでも割けんだろうがな! 用件はそれだけだ! 切るぞ! 」
数時間後、解散命令は撤回され、数十名の移動命令が新たに発令された。ヘンケン少佐はニヤリと笑い、俺に親指を立てたのは言うまでも無い。
…2日後、宇宙に上がった俺達は『連邦軍の腐れ度合い』を舐めていた事に気付かされた。宇宙に上がった俺達のシャトルを待っていたのは…!
『MS搭載可能のマゼラン改』と『GM2機』だった。…艦長は一挙に『何故か』あの『ガディ』だったりするのが俺にとっての『ご愛嬌』だった。
ガディキター
期待age
ヤザン−ユウ 第七十章
「この度、当艦の艦長を拝命した、ガディ・キンゼー大佐で有ります! 戦時だとは言え、私のような若輩者が
大佐などと…ユウ中尉、笑わないで頂きたいモノだな? この私とて戸惑っているのだ! 」
「いやあ失敬! 反則だぞガディ? 丁寧な口調で喋り始めるからつい、笑ってしまったのさ…。いや、済まん。
謝罪する。どうぞ話を続け為さって下さい、大佐殿! …ああ…悪い…他意は無いんだ、許せよ? ガディ…? 」
「貴官にファーストネームで呼ばれる程、親しい間柄では無い! 以後、言動を謹んで貰おう! カジマ中尉! 」
おっかなびっくりな顔で俺を叱責するガディのその表情が、俺の笑いのツボをまた正確に突いて来る。例の紋切り
口調で、さらに何時も自信たっぷりで指揮する姿を知っている俺、『7年後のヤザン・』に取って見れば…今の姿との
ギャップが悪い冗談以外の何物でも無かった。
「いやぁスマン、ガディ。で、要はこの艦の艦長を仰せつかったのは、他に適当な人材を廻せなかった訳では無いの
だろう? 何せこの艦のタイプは最新型で、艦名もまだ、艦番83以外の何も付いていない状況だしな? 」
「…ヘンケン少佐! 早急に部下の言動を指導して頂きたいものですな! このままでは貴官の指導力を…」
「貴官も北米戦の噂を聞かなかった訳では無いだろう、大佐? それに格納庫で見たな? …あの『蒼い死神』を…」
「!! では…あれが…軍機指定の…! ブルーデスティニー…! そしてそのパイロットが…貴様だと?! 」
「これからの指導力を問われるのはお前さんだよ、ガディ? ま、精々頑張るんだな? 期待しているぞ? ン? 」
血の気の引いたガディの狼狽振りをひとくさり愉しんだ後、俺はブリッジを出て行った。当然行き先は…MS格納庫だ。
面白い『余興』が有る、とアルフから聞いていた。この艦に搭載されたGMが見えてくる。どこか見覚えの有る、GMだ。
「逢いたかったよ、マギー! お帰りぐらい言ったらどうだ? 俺はお前のご主人サマだぞ? 」
「フィリップ少尉、軍のMSに適当に名前を付けないで下さい! 私物じゃないんですから! 」
二人のコックピット前の漫才を聞きながら、俺は粋な計らいをした軍の補給・輸送担当官に酒の一杯ぐらい奢っても
惜しくは無い、いい気分に為る。アルフに依ると…更なる『余興』はブルーのコックピット内に有るらしい。コックピット。
ああ、『アレ』の事だ。今、思い出した。誰が最速で『アレ』を堕とせるかが、教導隊で一時期、流行ったものだった。
俺の目の前でブルーのコックピットハッチが開く。黄色いノーマルスーツがヘルメットを脱ぎ、振り回す。…『曹長』だ。
「たぁー! 反則だぞありゃあ! コッチが一発撃つ間に四発も撃って来やがる! ガンダムだろ? コイツも! 」
「…テムの創ったモノに負けん性能は持っているのだがな? 後はパイロットの腕の問題だ」
「何だよ…俺の腕ががヘボだって云うのか! 」
「その通りだ! パターンすら読めんのか? お前のMS宇宙戦の訓練が足りんのは言い訳に為らんからな! 」
「ゲ…中尉…嫌だな…聞いてたのかよ…」」
「…真打登場だな? さあ、やってくれヤザン。相手は若干15歳のパイロット、そして…ガンダムの開発者テム・レイの
息子、アムロ・レイ曹長だ。戦時任官で、元々軍人でも無かった。そんなデータに、負けたのが貴様だ。『曹長』…」
「俺は餓鬼に負けたってか?! それも戦時任官の軍人未満に?! 」
俺だけは知っている。相手が『ニュータイプ』の片鱗を見せ始める以前の『アムロ・レイ』で有る事をだ。この『模擬戦闘
シミュレーター』には、カラクリが有る。…あるパスワードを入力すると…多分…『ニュータイプ』の能力を発揮した全開の
ガンダム』と対戦可能な筈なのだ。ガンダムの戦闘データは最優先で常に訓練機関と開発機関で同期を取っている。
俺は、この場でその事をアルフと曹長に話すつもりだ。この俺が相手にしたいのは『餓鬼』じゃ無い。…『ニュータイプ』だ。
>>515乙
模擬とはいえ、当時ニュータイプ最強のアムロと闘うのか…
果たしてヤザンはカミーユに負けた後から
どれだけ成長したのかな?
こちらのモビルスーツはブルーディステニー、そんじゃそこらの奴よりは遙かに上。
だけど相手のモビルスーツは当時連邦軍最強の「ガンダム」。
うわ、楽しみだ。
ブルーの時期って一年戦争のどの変だっけ?
末期はGM(後期生産)のほうが、RX-78-2より性能良くなってるとか読んだ気がするけど
続き楽しみ
ブルーは未プレイだが読んでて面白い
楽しみage
ヤザン−ユウ 第七十一章
「悔しいのは俺も同じだけどよぉ…しっかしなあ…なんでそう怒るんだよ? たかがシミュレータで負けただけだろう…!」
ぼやく『曹長』の顎に向かって、俺の右腕が拳を作り、勝手に動いた。俺には得体の知れぬ怒りの熱さが、ただ胎を焼く。
『ユウ』の怒りだった。俺は『曹長』の発言に呆れ、後から『教育』を施す心算だったが、ユウの奴は人が優し過ぎるのだ。
「…たかがシミュレータだと? それが実戦を潜り抜けたお前の云う事か?! もっと恥じたらどうだ! このシミュレータは
周囲の敵の存在など無い! 実戦で体を苛むGなど一つも無い! …純粋に自分の意志で戦場を『創る』事が出来る! 」
殴られて吹き飛び、流れて行く『曹長』の襟髪を掴み、AMBAC機動の要領で停め、自分の体をブルーの方向へと流す。
俺『達』は『元』宇宙戦闘機のパイロットだ。この戦争で死んでいった奴等の中では宇宙で実戦を経験したパイロットとして
『最古参』の部類に入る。…ユウの奴は『曹長』の『危う過ぎる認識』に危機感を抱いたのだろう。奴は心の底から泣いて
感謝すべきだった。修正が、この『一度きり』で済んでくれた事をだ。
とても『ヤザン・ゲーブル』の吐いて良い言葉とは到底、今の俺には思えなかった。…俺なら追い討ちを駆けて膝をブチ込み、
その後、許してくれと泣いて頼むまでMS機動訓練を行わせる。そうすれば、己の『甘さと鈍さ』を『曹長』も気付く事だろう。
「…カムラ大尉! プロジェクターの用意を! 可能ならばシミュレータの映像を教育の一環として外部に出力したい!」
「…ヤザンでは無く、オマエ自身が『余興』を愉しむと云う訳か…良かろう。…オマエの腕前を診せて貰う…ユウ中尉…」
不貞腐れる『曹長』の前で、アルフの部下達が次々と機器を接続して行く。口コミで話が広がって行ったのか、暇を持て余す
奴等が集まって来る。…連れて来た陸戦部隊の連中なんぞ、常に新しい娯楽に餓えている。喧嘩騒ぎを軍艦で起こさないのは
一重にヘンケン少佐の指導力の賜物だった。…女性兵士の部屋に『お出かけ』をする以外ろくな『愉しみ』が無いとほざく奴等だ。
部隊にもこの艦にも女性兵士はゴマンと居るが…ほら、解るだろう? ん? 何がって? 俺にこんな哀しい事を言わせるな…。
『大事な蒼い稲妻に付く悪い虫』を可能な限り、陰に陽に追い払い続ける、モーリン伍長の苦労は今も続いているのさ。
「ユウ中尉ぃー! 目線くださぁい! あ! ヘルメット、まだ被っちゃヤですぅ! 」
「退いて! アンタの薄汚い頭が入るのよっ! コックピットに座るエース…絵に為るわぁ…」
「ハイハイ! 下がって下がって! そこ! ああ! 触っちゃダメ! 『私の』ユウはデリケートなんだからっ! 」
「キタムラ伍長! 五秒間ルールはまだ有効でしょう!? 横暴よ! 」
アルフの額に血管が膨れ上がる。ブルーのコックピットの計器に女たちが触れる度に眼を剥いたりするが…当の群がる女性陣は
気付いても呉れなかったりするのが空しい。コックピットハッチの強制閉鎖スイッチに手を伸ばすアルフを、俺は目配せで停める。
「知ってるかい? ブルーは曲がりなりにも軍機なんだがなぁ…オジョーサン達…? 」
「フィリップ少尉! …殺されますよ? 今の彼女達を止めると…? 何せ対人戦の達人も居る事ですし…」
群がる若い女性兵士の嬌声に顔を顰める、何時に無く真面目なフィリップを、サマナが停めるのは珍しい。逆なら解るのだが。
「俺は寝技なら負けん自身は有るぞ? ええ? サマナ君? 」
「どんな寝技ですか! 下品ですよ少尉! 」
「サマナ君は小官を誤解しているなぁ? ジュードーの事だよ。…下品なのは君だよ、サマナくぅん? 」
「…クッ…そう来ましたか…! そう…! 」
騒ぎが一段落し、ユウがヘルメットを被るのを合図にコックピットハッチが閉鎖される。一瞬、暗闇がコックピットを支配するが、
直ぐに人工の『星空』がモニターに瞬き出す。さあ、魅せて貰おうか! ブルーの正規のパイロット、ユウ・カジマの戦闘を!
ただ…それがシミュレータなのは俺にとっては残念なのだが、な…。 『星空』に光が見えた。…さあ、『ゲーム』の始まりだ!
ワクワク
諸般の事情が有ったのでしょう…。
保管庫のAir様に有難う御座いましたと、お礼の一言を述べて置きます。
御蔭で…オイラは神様達のSSを読む事が出来たのですから。
過去スレはhtml化されているのかどうか解りませんが…●持ちなら読めると思います。
ヤザン−ユウ 第七十ニ章
『光が見えた! 解るか! 』
「…当然! 今回は黙って俺に任せて貰うぞ! 」
『ほう…アレが解るのか…。満更でも無いな? 』
「褒めて下さり、光栄! 」
俺はユウの動体視力を軽視している訳では無い。ただの確認だ。スラスター光が判別出来るか出来ないかで、
敵に対する初動が遅れてしまうのだ。敵をやっと認識した頃に、初撃を喰らっている自称『ベテランパイロット』を
俺は星の数程に知っていた。その大半が…あの世逝きだ。敵と、己の技量の底の浅さを、『舐めるから』だ!
「…直線的にッ! こちらもビーム持ちだ! 舐めるなよ! 白いの! 」
急接近するRX-78-2に、ユウはビームライフルを撃つ。しかし、計ったが如くガンダムは光条を紙一重で『避ける』。
『超反応』の仕業だ。シミュレータはニュータイプの『動き』を再現する為に、操縦者のスティックとペダル、トリガーの
操作を『読み取り』、回避動作を行う。それが0コンマ下2桁、3桁以下で行われ、反映される。これが先読みの正体だ。
そう…だから、突撃馬鹿では落とせん。MS戦闘の戦術を『組み立てる』訓練には持って来いのシミュレータなのだ。
「フン…そう言う、事かっ! 」
今の一瞬の攻防で、ユウはそのカラクリに気付いたらしい。そのまま速度を落とさず通過するガンダムを、スラスター
を使わず、AMBAC機動を使いブルーを振り向かせ、モニターの視界に捉える。ガンダムが動き回っても、常に前面の
モニターに捉え続ける技量は、戦い慣れた俺の眼から見ても感嘆の出来だ。この時代のMSには、一部の例外を除いて
『全周囲モニター』など搭載されて居ない。どんなにパイロットが優秀でも、モニターの死角から攻撃されれば見えない
まま攻撃を受ける羽目に為る。常に標的を捉え続けるユウの凄さに、外のギャラリー達は気付いているだろうか?
「…無駄弾をッ! 撃つなと! 言っているッ! 」
桃色の光条が4本、星空を貫く。…ガンダムのビームライフルだ。実は、ブルーとガンダムのジェネレーターの出力値は
互角だ。しかし、ブルーとガンダムには決定的な差異が存在する。ジェネレータの『数』だ。ブルーの排気口は、腹に一つ。
ガンダムの排気口は、胸に2つ。…最低でも、それだけの冷却が必要と為る位の強力なジェネレーターを搭載しているか…
複数のジェネレーターを複数利用しているかと読み取らなくてはならない。機体の性能を外観から推測し、判断するのも、
パイロットの基本だ。ユウは僅かに動き、ブルーの『上半身』を捻らせる。…ガンダムの放ったメガ粒子の束が、正確に
元のブルーの頭、左右の腕の有った位置を貫いて行く。ユウはガンダムから最後に放たれた4撃目の光線を、急速回避する。
「もう少しだった! 惜しいな! 狙いが、解り易過ぎる! 」
一撃、二撃、三撃目で敵を追い込み、最後の四撃目で必殺を期す。並みのパイロットなら、一撃目を回避可能でも、二撃目
はキツイ。この時代のビームライフルは、ガンダム以外に連射可能なモノは先ず、無い。ビームライフルの存在すら知らない
パイロットが下手をすると大半なのだ。だから『曹長』は、落とされたと言っても過言では無い。…奴が敵を、『舐めるからだ! 』
「舐める舐めるとっ…機械如きに、俺とて舐められたくは無いッ! 」
ユウが始めて、胸部バルカンと腰部ミサイルを放つ。同時では無い。若干のタイムラグを創って、だ。ガンダムは頭部バルカンと
ビームサーベルの『切り払い』で、ミサイルを回避する。それがユウの狙いだった。スラスターを全開に吹かし、前進するが…?
「先ずは腕だ! シールド獲った! 『曹長』! 見ているか! 手強い敵は、先ずAMBACを封じるのが先決だ!」
簡単に『殺れた』筈のタイミングなのに、左腕を潰しただけだ。なるほど…ユウは奴を『教育』する気らしい。だがな…? そう巧く
行かないのが世の常だ。ガンダムを、いや、アムロ・レイの戦闘データを舐めると怖い。…ガンダムは『喰らってから』が、怖いのだ。
保守
526 :
通常の名無しさんの3倍:04/08/20 20:07 ID:nCEiaoUM
まだかなー
ヤザン−ユウ 第七十三章
「速いっ! だが…負けんっ! 」
ユウが唸った。左腕とシールドを持って行かれたガンダムの反応速度と射撃の正確さが、更に増したのだ。そう、最初は
小手調べなのだ。シールドを破壊出来るか否かが、『次の段階』へのフラグだ。機体に掠るか掠らないかのタイミングで、
ユウが回避運動を続ける。…巧い。だが、俺に言わせればこれが『シミュレータ』だからこそ可能な連続回避運動なのだ。
レッドアウト現象やブラックアウト現象を考慮に入れなくても済むのだから、パイロットにとって楽な事この上無いのだ。
「ここで…停まる! パターンを読め! 相手は所詮、データだ! 」
ユウがガンダムのビームライフル射撃を総て回避し(これには俺も驚いたが)、バルカンの連射を大型シールドで受け
ながら突撃し、機体ごとガンダムにブチ当てる。ガンダムがそのチャージを受けたと見るや、自機のシールドにブルーの
ビームライフルの銃口を当て、そのまま撃った。…その射撃はガンダムの右脚を破壊し、脱落させる。
「動き回る相手を狙い易くするには?! そう、動きを停めてやるのが先決だろう! 」
…中々、やる。機動力を奪う作戦だ。しかし…な? ガンダムの特性をまだ、解っちゃあ居ない。…見て驚けよ、ユウ!
「…冗談も此処まで来れば、笑えんぞ…! 連邦もカネに飽かせてっ! 」
ガンダムの特性。それは、Aパーツ・コアファイター・Bパーツの三部位で一機を構成すると云う事だ。…なんとガンダム
は、Bパーツを切り離し、さらに運動性を高めたのだった。バックパックとコアファイターのバーニアを利用した圧倒的な
推力は、ブルーの加速を僅かに上回っていた。だが…ユウの狙いは正しかった。左腕を先にもぎ取られたガンダムは、
AMBAC運動を完全には行えない。必然的に、その機動は単調な、予測可能な範囲に限定されてしまうのだ。
「…ここで! 矛を奪う! 」
ユウの口元が微かに綻んだ。正確な射撃がガンダムの右腕を断ち切り、持っていたビームライフルを星空の彼方へと
投げ出させる。まだ見苦しく頭部バルカンで抵抗するガンダムを哀れむかの様に、ユウは伏目がちに腰部ミサイルで頭部
を破壊する。間髪入れずにガンダムのAパーツからコアブロックが離脱し、コアファイターに変形した所で…
「…悪いが、チェックメイトだ。…余興は終わりにしよう…御互いにな…」
ユウは静かにそう呟くと、ブルーの頭部バルカン、腰部ミサイル、ビームライフルで止めを刺した。何もそこまで、と云う
者も居るかも知れない。だが、戦う者の、戦士のせめてもの礼なのだと俺は思った。獅子、欺かざるの心だ。…獲物は
常に己の全力を尽くして狩らねば為らない。何故か? 逆襲を…復讐を敵に許しては為らないのだ。敵を生かして還して
しまえばそれは負けに等しい。自分の今の攻撃パターンを読まれて、さらに強力に為って還ってくるかも知れないのだ。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
オモレー!鳥肌立った!!
でも 活躍したのは ユウ…
本番でヤザンがブチかます…
期待してます!!!!
hosyu
保守されされとらんw
上げなくてもいいはず。
532 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/07 02:20 ID:irmMQ9Tt
えい
ヤザン−ユウ 第七十四章
「終わった…か? 」
『待て! 光が見えた! 解るか!? …今度は俺の番、と云う訳か…俺と替われ、ユウ! 』
ガンダムの撃墜でシミュレータが終了したと思ったユウがヘルメットを脱ぎかける。しかし、『俺』はMSのスラスター光を
モニターの端に捉えていた。…シールドに『ALEX』と大書された…ガンダムタイプのMSが、こちらに接近して来たのだ。
アグレッサー(訓練時の敵役)を数多く引き受けた、教導隊出身の俺が見た事も無い機体だった。その機体の力強い
スラスター光とその数は、嫌でもその出力の高さと機動性能を俺達に思い知らさせる。どうなっている? ガンダムで、
『余興』は終わりでは無かったのか?
「アルフ! どうなっている?! 何があった!! この機体は何だ! 」
「…俺にも解らん…。レーザー発信で手近な軍のアクセスポイントに接続すると…EXAMが一瞬…起動しただけだ…」
アルフの台詞が終わると同時に、画面に機体名が表示された。『PLAN:RX−78NT−1』。ここまで表示されて、俺は
戦時中の『噂』に思い至った。連邦も『ニュータイプ専用機』を試作中だと言う噂だった。ジオンのニュータイプ専用機の、
『サイコミュ搭載機』は、軍上層部の情報統制にも関わらず、前線を戦う俺達の耳に入って来ていた。兵士達の生存本能、
生き残る為にあらゆるモノに貪欲と為る習性を上層部は『舐めていた』。…当時の俺達は、対処法を待機中、皆で真剣に
語り合ったものだった。予測しない方向からビームが飛んでくるらしい、ソイツが居ると変な声がするから気を付けろ、など、
半分冗談めいたモノも有ったが馬鹿にはしなかった。…その当時の俺達には…総てが『真実(リアル)』だったのだ。
「アルフ…! コイツはガンダムの…NT専用機プランだ! EXAMめ…味な真似をしてくれるっ! 」
「…っ…外部音声・映像出力ダウンだと!? …復旧しろ! …オレは、オレのブルーの…戦闘を見届ける義務が有るッ! 」
どうやら…『機械ども』は俺に対し、その全力を以て『潰し』に懸かって来るらしい。余計な電力やコンピュータ処理すら、
惜しいのだ。…嫌われた物だ。いや、逆に言えば、好かれているのかも知れん。総てに於いて『人間に対して無関心』と
云う態度を崩さなかったコイツらが、俺一人のため『だけ』に此処まで『一年戦争の最高の舞台』を創り上げて呉れたのだ。
「フン! 生意気な機械どもめッ! 型遅れの最新型如きに、この俺を叩き堕とせると思うかよッ! 」
『…ヤザンさん…気を付けてっ…『彼ら』は…ヤザンさんの『脳』の過負荷を狙っているのっ…』
俺は急に聴こえたマリオンの言葉に、EXAMの特性を思い出す。過大な戦闘情報をパイロットに送り込むシステムだ。
シミュレーターもその分、臨場感に溢れている。機械どもが本気を出した=リアルを再現=もし俺が撃墜されれば…?
答えは、一つだ。
「安心しろ、マリオンっ! 俺は負けんッ! 何故なら…俺は…他のNTでも何でも無いっ…人間だからだッ! 」
『ヤザンさん…』
「手助けは…要らんからな、マリオンっ…これは俺の力のみで解決する必要の…有る…問題なんだよッ! 」
『体を借りている』ユウには悪いが、任せて貰おう。…これは俺に叩き付けられた挑戦状だ。受けて遣らねば男が廃る!
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
やっちまえヤザン!
アレックスキタ━━━━(゚(゚(゚∀゚)゚)゚)━━━━!!!!
NT覚醒を跳ね除けた漢だけに渋く落としそうだ((((;゚Д゚)))
ヒジョーニ(・∀・)イイ!
今日、偶然このスレ見つけて最初から読んだけど、一気にヤザンファンになっちまったぜ!
ヤザン−ユウ 第七十五章
ブルーのEXAMが、このNT−1に反応し、発動した。どうやら、そいつにNTが乗っていると設定したらしい。…これで
俺の持ち時間は5分。随分と汚い遣り口だ。どうしてもこの俺を『MS戦闘で負かして殺したい』らしい。…御苦労な事だ。
唇に苦笑を浮かべたその時、何故か俺は強烈なGを身体の前面に体感した。俺は身構えて居なかったワケでは無いが、
コイツは効いた。よく言う『ヘビー級ボクサーの放つボディブロー並み』の奴だ。…たかがシミュレータの癖に生意気な!
『ヤザンさん…! 射出されたの! ブルーのEXAMが…本当に発動しているからっ! 』
「…この宙域付近に、あの『中世気分の糞野郎』でも居るってのか、マリオン! 」
『居ない…! 居ないけれど…! もし暴走したら危険だって…艦長命令で…! 』
「フン…! ガディの奴の判断か…。良い判断だよ! 折角の新鋭艦を壊されては艦長気分も台無しだからな?! 」
《…そう言う事にして置こうじゃ無いか、ユウ中尉。 タップリ愉しんで呉れたま…敵襲だと?! ええい、こんな時に! 》
ノイズの中、切れ切れに聞こえるガディの皮肉混じりの声の調子が一変した。艦からのレーザー発信をブルーは、
受け続けていた。『機械ども』は艦のコンピュータの能力まで使って、シミュレータでこのNT−1を動かしているのだ。
何故奴の声にノイズが混じって居るのか? このミノフスキー粒子の濃度で、何故無線を使うハメに為っているのか?
それ位推測出来なければ、まあ、実戦ではまず使いモノには為らんだろう。俺が特別に優秀だ、と言う訳では無い。
「フン! 任せて置けよガディ! この死神、ブルーデスティニーの戦い振りを貴様に見せて置くのも悪くは無いな?
そのジオンのお客サンは何機で来ている? …ただの哨戒小隊単位なら、ブルーの性能ならば何ら問題は無い!! 」
《問題は無い、だと…! 抜かせ! その暴走した機体で何が出来る! MS隊をただちにユウ中尉の回収に向か…》
《出すな! この艦を沈める危険性も充分に有るのだぞ! 射出する前にビームライフルを外せとオレは言った…! 》
「そう言う事だよ、ガディ! 万事、俺に任せて置けば良い! 心配なら、後は神様か何かに祈って居れば良い!
アルフ! ブルーの初の宇宙戦だ! シャンパンを冷やして置いてくれ! 後で連中と飲むからな! 俺は! 」
モニターの中のNT−1がビームライフルを撃つ。俺はシールドを構えながらギリギリで回避した。これが実戦ならば、
光線から漏れた重金属粒子がさぞやシールドに細かい凹凸を創り上げてくれる事だろう。…流石は、宇宙戦闘機乗りの
身体だ。スラスター全開の後に逆噴射で急制動を掛けてAMBAC機動で方向転換しても、『俺』の元の身体同様に何ら
問題は無い。『G』に弱く三半規管が敏感なパイロットならば、一発で『天にも昇る様な気分で地獄行き』に為っている。
ヤザン−ユウ 第七十六章
「ユウ! ありがとよォ! 身体を鍛えて置いてくれてなァ! 」
間合いを取ろうとするNT−1に俺がチャージを掛け、それを受けたNT−1がまた間合いを取るため離れると云う機動が、
繰り返される。頭部と胸部バルカン砲を撃ちながらと云う所が肝腎だ。リアルに造型して有るのならば放った砲弾の破片が
機体の冷却機構を傷付け、少しは奴の強烈な出力を減殺してくれるかも知れんからだ。…高機動仕様の14が穴だらけに
為って流れて行った。どうやら、ブルーは本当に砲弾を発射しているらしい。『招かれざる客』もいよいよ到着したのだ。
「…手前等! 邪魔だッ! 遊びの邪魔なんだよっ! 興を削ぐだろうがッ! 折角追い詰めた所だと云うのにヨォ! 」
悪いがゾクゾクする程、面白い。実戦を遣りながら、俺自身はシミュレータ相手に遊んでいるのだから。巻き添えを喰う
奴らが間抜けなだけなのだ。所詮は一度切りの人生なのだ。最大限に状況を楽しまなければ、損以外の何物でも無い。
「明日など、要るかッ! 今が有ればッ…! 生きていると言う実感が無ければッ…死んでいるのと同じなんだよッ! 」
EXAMが発動した『ブルー』は、後の整備の事など御構い無しに出力全開で動いて呉れる。それこそ全身全霊を以て、だ。
普通、MSの消耗する部位はほぼ決まっている。人間の体でも、普段は回復可能な領域までしか動かさないのと同じだ。
だが…EXAM発動時にはその消耗を想定された部位以外のパーツまでフルに作動させる。後に回復し易い様に動く、などと
生易しい事など全く考慮の外で、動く。…俺がコイツを気に入った理由は此処に有る。…正に『ブルー』は俺向きの機体なのだ。
「撃って来るかよ! そこでッ! 」
NT−1が背を向けたまま、右腕だけ廻して、ビームライフルを三連射する。ブルーのEXAM発動後の出力でも、追い縋るだけ
でも辛い。ここまで追い詰めたのが、回避する事により、また離される。遠距離戦の撃ち合いでは圧倒的に相手に利が有るのだ。
だから、俺の採る戦術としては中・近距離戦のブルーの持つ火力を利用して圧倒するのがセオリーなのだが…!?
「な…ガトリングだとォ!? 冗談抜かせ糞がァ! 当たっちまう所だったぞ! 」
静止したNT−1に突進した俺の眼に見えたのは、右腕のカバーがパックリ開いて出現したガトリング砲だった。それが
火を放つ前に俺は辛うじてローリングし、回避する事に成功した。ジオンの09、スカート付きがすぐ前に迫る。糞がッ!
「退け! 死ね! 手前等に構ってる暇など無い! 俺とブルーにはっ…後…残り3分しか無いんだからなッ! 」
非常に勿体無いのだが、そいつにビームライフルを御馳走してやる。後々、機動の障害に為るとこの俺が困ってしまうのだ。
これで終わりならまだ良いが…今度は06の高機動型だと?! 引っ込め旧型! お色直しをしても結局は無駄無駄無駄無駄ァ!
そろそろ…一年が経過しようとしています。なのに…まだ、『終わり』が…遠い!
しかし、念願の『BD1号機宇宙仕様』が出せました。オイラ的には本望でアリマス!
いい加減、読んでくださる皆様も疲れて来たとは思われますが…もうしばらく、
お付き合い下さりますよう御願い致します。…オイラは完走させたいです。ハイ。
>>540 乙彼です。
一読者としては是非、完走して頂きたいです。
時間なんてキニシナイで続けて下さい。
ヤザンが…DIOになってる…
543 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/21 11:03:28 ID:3freYHLK
やばいかもしれんので保守上げ
みなさんこんばんは。
知らない方は始めまして。
えーと、前にここでちょこちょことバーニィとガトーを入れ替える話を書かせて頂いた者なのですが
連載途中に力尽きてしまいました。
結論から言いますと、本当に勝手だとは思うのですが、
これ以上連載を続ける事はできないです。
いろいろと考えたのですが、再度連載を開始したとしても、
半年ぐらい先になってしまいそうな気もするので、お終いにします。
「何言ってんの!!待ってるよ!!」とか言ってくださる方もいらっしゃるかもしれませんし、
これまで、少しはそう言った声を頂いていたので、甘えさせて頂いて、ずるずると
放置してしまいましたが、ここの事を気にしつつも、他の事を始めてしまったりして
「どうしようかなー、まずいよなー」と思いつつも今日まで来てしまいました。
なんで書けないかと言えば、話的に書きたい場所はあるのですが、全然たどりつけない、と言うより
このまま行くと自分の納得行かない形でしか話を進められないな、と思った事と、
他の事(漫画書いてます、趣味ですが)を初めてしまった事で、
SSを書くモチベーションがほとんど無くなってしまった事につきます。
最後に言っておきます。このスレで、僕がなんとなーくSSを最初に書き始めて、
最初はすぐに終わると思ってたんですけど感想をくれる方が本当に嬉しくて、
お話の前半部分のガトーがバーニィの中の人編と、一番書きたかったバーニィがガトーの中の人で訓練編が
自分自身が楽しく書けたのは感想をくれた皆さんのお陰です。
そんな楽しんで書けている中で、次第にヤザン厨さんを始め、いろいろな方もSSを書き始めるのを見て
「俺よりうめえなあ」「おもしろい事考えるなあ」とか思って楽しませて頂きました。
本当にありがとうございました。
で、僕は今日で死んでしまった物と思っていただくとして、
一応これまでに書きたかったけれどたどりつけなかった部分のネタばらしだけしておきます。
話の上では0083辺りでして
ほぼ原作に沿っていく形で話が進んでいます。
そんでノイエジールが出てくる辺りの話なのですが
バーナードワイズマン(中の人ガトー)はそれに乗るつもりでいたのですが
なんと、アナベルガトー(中の人バーニィ)の姑息な陰謀によりノイエジールに乗って出撃してしまいます。
後先考えてませんね。
でー、ちょこちょこと戦った後にバーニィがノイエジールに乗って艦に帰って来るんですね。
場面はハゲ閣下が「わしの屍を乗り越えて、ゆけぃ!ガトーよ!」とか言うシーンです。
が。
ここで以下のようなシーンがある予定でした。
シーマがハゲ閣下に銃をつきつけて俺(バーニィ)に言う。
「ごくろうだったねえ、アナベルガトー?」
「なっなっなっ、何してるんですかああ!?」
しどろもどろになってしまう。
シーマはまだ続ける。
「なあに、あんたも承知の通りさ”義”とやらに殉じた所で一銭にもならない、そうだろう?」
「むむっ!?ガトー!もしや貴様まで連邦に寝返ったと!?」
ええっとー、いやーそのー、とますます狼狽してしまう。
「・・・いや、すまなかった、ガトー、お前がワシを裏切るはずなど無かったな・・・そうだな?」
「はっきり言ってやんな!お前のハゲは見飽きたよ!ってねぇ!」
ああああううううううううううどうしようどうしよう。
で、このまま色々悩むシーンがしばらく続きますが、
シーマがまたノイエジールに爆弾を仕掛けていた事をほのめかします。
「これが、何かわかるねえ?」
それは爆弾のスイッチなんで、ハゲ閣下には何かわからないんですけど。
悩んだ挙句、俺はついに決断した。
「あああああううううううううう・・・・・・・・・・・・・・・・・ッゲ・・・・・・・・・」
「むん?今なんと言ったのかガトーよ?」
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアッゲ!ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゲ!
ツルッパアアアアアアアアアゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!
お前のハゲはとっくの昔に見飽きてたんだよオオおおおおおおおおおおおおおおおおっだ!!!!!!!!!」
「むぐぐぐぐぐうううううううなんだとおおおおおおおおおおおお貴様ああああああああああああああっ!!」
ニヤニヤ笑うシーマ。
悔しがるハゲ閣下。
いや、もう閣下じゃない。
ただのハゲさ。
勝ち誇ったのもつかの間。
シーマの笑顔は固まった。身体をのけぞらせて、口をぱくぱくさせるが、何も言う事もできなかった。
何がなんだかわからない、そう言った表情をシーマはしていたが、俺(バーニィ)もまったく同じ表情をしていた。
シーマの背後から人影が現れた。
「閣下・・・どうやら間に合いましたな」
金髪の若者、数年前までの頼りなげな表情は既に凛々しく、歴戦の勇者然としたその顔は
まさに美樹本晴彦デザインのバーナードワイズマン(中身ガトー)その人だった。
そんな感じで裏切った瞬間に形勢逆転されて一人ぼっちになったバーニィ。
逃げて逃げて逃げて逃げまくる。
色々(本物ガトーに追われたりコウウラキに殺されかけたりソーラーシステム2に焼かれかけたり)あって
結局二人の中身は元通りになっちゃうんですけど、ガトーは
「やはり私の死に場所はここ以外にないらしい・・・お前はどうするのだ?」とか言った後に
結局歴史通りに死んじゃいます。
バーニィはもう死んじゃうのとか嫌なので、生き延びる道を選びます。
結局生き残ったハゲ閣下の元に戻って、さらにアクシズに行って恩賞を受け取った後に田舎に帰ってのんびり暮らすか!
とか思いましてハマーン様の所に行って
「いやー、もう田舎に帰ってのんびりしますーあっはっはー」とか言ったら
「・・・・・・お前は私のソバにいてくれるのではなかったかな?」
と殺意たっぷりの笑顔で言われますが、気づきません。
その後ハマーン様に命を狙われたり、中立コロニーに行って成長した子どもに命を狙われたりしますが
ここでお話は終わりです、おしまい。
と言うお話だったのさ。
で、ジャイアントロボの番外編のように
出したキャラ全員で飲み会のお話とかしたかったんですけど、
まー、これでお終いです。
一応やりたかった事はこんな感じでした。
お付き合い下さった皆様ごめんなさいと同時にありがとうございました。
547 :
書いていた人 ◆IlLROHPTTk :04/09/21 23:42:55 ID:T3NHlbG7
じゃあ最後に感謝を込めてあげえええええええっ
初期からこのスレを支えてきた職人が消えたか・・・
ご苦労様、寂しいよ・・・
嗚呼・・・。
ハンが過去形なら意思は硬いか…
お疲れさん
楽しませてもらって ありがとう
今までご苦労様でした…
楽しかったよ
ありがとう
…声も出せない状況とはこの事ですね…。スレの容量も尽きようとしている今現在…。
オイラ、今、悩んでる最中です。継続するか…打ち切るか。書いていた、いえ、オイラに
取っては「書いている人」様! …また、暇が出来ればまたSSを御願いしマッシュ!
貴方が居なければ…オイラはSSを上げる勇気すら有りませんでした。お礼の言葉も
有りません。今はただ…! スミマセン…。すこし…時間を下さい。考える時間を・・・!
ああ… ヤザンの神様まで…
書けない俺が言えることは 神様が楽しいなら続けるといいんでない?
ってことだけです…
…オイラの悩みは一つ…次スレを立てるか…どうかです。
オイラのワガママや意地のみでスレ立てしても良いものなのか…?
旧シャア板の容量は有限ですから…。ハイ…。
ヤザン厨様
がんばってくださいあなたのSS大好きだ
ヤザン専用もアリだと思います
ヤザン厨様
次スレは「リプレイG」なんて如何でしょうか?
(元ネタは、海外文学の「リプレイ」とそれが原案の今泉伸二さんの「リプレイJ」です)
ここの住人ならどちらも激しくお勧めです
っていうか、続きが個人的にも見たいです
皆様…有難うございます…! オイラ感激っす…! ハイ…!
今は時間が有りませんが、「4人目」を近日中に立てさせて頂きます!
続きも鋭意製作中です! スレの容量が尽きるまであと僅かです!
オイラ…頑張りまっす! めざせ現作品完走! では、また!