【ソロモンの】もしガトーが萌えキャラだったら2【小悪魔】
『邪魔しないで、ボクはガンダムでやるんだ!』
そう言って乗り込んだ陸戦仕様のガンダム1号機。
――あの時、自分は何を考えていたのだろう。
コウは自室のベッドの上で、沈んだ表情を浮かべながらやるせない溜め息を溢す。
あれはニナに対する反発だったのか?それとも自分の力を過信しすぎていたのか?
結果的に1号機は使い物にならなくなってしまった。
「どうして……あんなことに……」
震えが止まらない。
こんなに自分が嫌になったのは初めてだった。
先程まで暗かった部屋に明かりが灯る。
それと同時に部屋の入り口に人影が見えた。
「あ……バニング大尉?」
見間違う筈は無い、入り口に立っていたのは自分の上官であるサウス・バニング大尉だった。
一瞬2人の目が合ったが、コウは慌てて顔を背けてしまう。
「具合はどうだウラキ?まったく無茶をしおって……俺が出撃しなければ今頃お前はどうなっていたか……」
やれやれという表情をしながらバニングは言葉を続ける。
「まあ、そう気にするな。あの時お前のガンダムが囮にならなければアルビオンは……」
「や、やめて下さい!」
理由は分からない。しかし”ガンダム”という言葉を聞き、反射的に声が出てしまった。
「……あ、いえ、バニング大尉、ボクは、その……」
続ける言葉が見つからないのか、コウは再び黙り込んでしまう。
2人の間に気まずい空気が流れた。
「ウラキ……」
バニングはふと、すぐ傍のベッドの上で上半身だけを起こしうつむいているコウを見やる。
今のコウは軍服も着ていない、無防備なTシャツ姿だった。
その体は思いの外に華奢で、先日の戦闘によってあちこちに刻まれた傷が痛々しい。
まるで病院のベッドの上で療養しているか弱い少女だ。
こいつが軍人だと言っても誰も信じないだろうな――バニングはそう思った。
「……! 大尉っ?!」
突然、コウが驚きを含んだ声を上げる。
バニングが自分の右腕を掴んだのだ。
ノーマルスーツでは防ぎきれなかった切り傷が所々に付き、出血は止まっているものの赤く腫れ上がっていた。
この程度の傷は見慣れているしあまり大したことはない。
だが、バニングに今のコウを放っておくことなどできなかった。
「大丈夫か……?」
そう言い、バニングは傷口の1つに舌を這わせる。
「ぁ……ええ……っ?」
あまりに唐突な行動に混乱気味なコウ。
「だ、駄目です大尉、そんなことしなくてもすぐ治りますし……それに汚いか……らっ?!」
よく分からない感覚に襲われて背筋がゾクッとする。
羞恥の余りコウの顔は真っ赤だ。
「変な感じ……ど、どうしてこんな……」
その体が小刻みに震えているのに気がついたバニングはコウを開放してやり、そっとベッドに横たわせた。
「すまん、ウラキ……俺はどうかしていた……」
コウに背を向けたバニングは、それだけを呟いた。
「ウラキ、明後日には月のフォン・ブラウンへ投錨する筈だ。それまでにしっかりと休養を取っておけ」
そう言った後、部屋から出て行こうとベッドから立ち上がるバニング。
「ま、待って下さい、バニング大尉!」
コウはバニングの上着の裾を掴み、彼を止めた。
「……ウラキ?」
「1人は寂しいんです……もう少しだけ、ここに居て貰えませんか?」
うつむきながらもコウは言う。
表情は読み取れないが、大体の察しはつく。
バニングはそんなコウがいじらしくて堪らなかった。
「大尉の背中って大きい……安心するんです、こうやって寄り掛かってると……」
言葉通り、バニングの背中に凭れ掛かるコウ。
コウはバニングの背中が好きだった。
自分がトリントン基地に配属になった時からずっと見続けている気がする。
上官、そして同じパイロットとしてその背中には憧れを抱いていたが
いつからか何か別の感情が芽生え始めていた。
「大尉、ボクはバニング大尉が……大尉のことが……」
「ウラキ……もう、何も言うな」
バニングは僅かに微笑み、コウを抱き締める。
互いの心臓の音が聞こえた。
「ん……んんっ……」
バニングがコウの髪を優しく撫で、そしてキスを1つ落とし、自分の腕の中にいるコウに目を向ける。
不安そうな表情の中に妖艶さが漂っていた。
『こいつ、こんな顔をするようになったか……』
キスを続けながらバニングは右手をコウのTシャツの中へ滑り込ませる。
体温差によってコウの体が震えた。
「……ふあ……ぁっ……」
バニングの手が乳房へ伸びた時、コウは思わず声を上げた。
「どうした、ウラキ……?」
動きを止め、バニングはコウの目を見る。
「ち……違うんです。よく分からない変な感覚に……大尉が悪いんじゃありません……」
その言葉を聞いたバニングは再び手を動かし始める。
「あ……あぁ……大尉ぃ……」
ただ体が熱い。顔が、胸が、そして――。
いや寧ろ全身が変な熱に覆われた様だった。
そしてバニングの腕が胸から離れ、コウの最も敏感な部分へと向けられた。
「ウラキ、何か拙いことがあれば……はっきり言うんだぞ」
バニングは慎重にコウの秘所へ指を挿し入れる。
「ッ……!」
あまりのことに声が出ない。
震えながらもバニングの肩にしがみついた。
そんなコウを察し、バニングは指を引き抜く。
「怖いか?」
「ボクは大丈夫です、だから……」
息を呑み、言葉を続ける。
「……大尉……続けて下さい……」
そう言うとコウは黙り込んでしまった。
コウを仰向けに寝かせ、そこにバニングが覆い被さる姿勢になる。
「いくぞ……」
バニングが囁くとコウは小さく頷く。
自分のモノをコウに押し付け、バニングは腰に力を入れた。
「あ……んんっ……痛ッ……!」
苦痛に顔が歪むが、また大尉に気を遣わせる訳にはと思い、コウは必死で笑顔を作りそれをバニングへ向けた。
「ウラキ、お前って奴は……」
そんなコウをバニングは心底いとおしく感じた。
コウと視線を合わせた後、ゆっくりと腰を前後させる。
「……う……うう……」
苦痛を帯びた声を殺そうとするが、バニングが腰を動かす度に少しずつ漏れてしまう。
「くっ……」
コウだけではなくバニングも苦しそうな表情を浮かべていた。
次第に腰の速度も増していく。
「はぁっ、んん……あっ……ぁぁ……う…く……」
耐え切れなくなり声が出る。
バニングの方ももう限界だった。
「……い、いかん……」
「え……大尉……うぁぁっ……!」
慌ててコウの中から自分自身を引き抜き、そして熱いモノをコウの体に放った。
コウは暫く放心状態だったが、ふと我に返りそして自分の体にかかった白い液体を手に取ってみる。
こんなモノを見たのは初めてだ。
「大尉、コレは一体……?」
バニングはコウの指に絡まった自分の精液を見ると、後ろめたい気持ちでいっぱいになった。
「そ、それは俺の……」
問いに答えようとしたが途中で言い留まる。
「あの、バニング大尉?」
それ以上は何も答えてくれないバニングを見るとコウは少し考え、言った。
「でもボクは……ボクは大尉になら……」
「馬鹿を言うな、お前だって俺と同じモビルスーツのパイロットだろうが」
「ああ、そうでした……」
コウは真っ赤になって俯く。
本来の自分の立場を忘れてしまった部下の姿にバニングは苦笑してしまった。
数日後、フォン・ブラウン。
この街のアナハイムでガンダムの換装作業が行われる。
――自分が壊してしまったガンダム。
これが現実か。
見知らぬ女の肩を抱くバニングの姿さえ目に入らなくなるほどの嫌味を
モンシアに言われ、コウはフォン・ブラウンの街へと飛び出して行ってしまった。
>>211へつづく(嘘
正直、キモイな……
ベジータと花園の声が聞こえる→テンション下がる→後半はどんどん適当に
こんなのでスレスト喰らったらすんません;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン