機動武闘外伝ネーデルガンダム

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12通常の名無しさんの3倍
第一話「Gファイト開始!風車になったガンダム」

ネオオランダで風車管理人を務めているルトガー・バーホーベンの元にある日、
政府の高官だという人物が訪ねてきました。
「これから11ヶ月間、君にあの風車を管理して欲しい」
ルドガーが自宅から外を覗き込んでみると、なんと。
巨大な風車を胸にしたガンダムがルトガーの管理する風車達と並んで座り込み
あっという間に風車へと変形してしまったではありませんか。
「君は何もしなくていい。ただ、あの『風車小屋』を見張ってさえいてくれればいいんだ。
くれぐれも他国のガンダムとは接触せんようにな。報酬ははずむ」
さぁ大変なことになりました。モビルファイターを管理するということはつまり、
国家の代表たるガンダムファイターに選ばれてしまったということなのですから。
そして一年後、あなたは奇跡を見ることになるのです。

それでは!ガンダムファイト、レディィィィ、ゴォォォォッッ!!

次回「激闘!ガンダムゼブラVSマタドールガンダム」
13通常の名無しさんの3倍:03/10/17 22:45 ID:???
第一話キター
バーホーベンたんは唯一顔が出なかったGFなんだよな、たしか。
機体だけはやけに有名だが…

できれば二話もよろ。
14通常の名無しさんの3倍:03/10/18 18:35 ID:???
>>12
おもろい。予告がすでに赤の他人のバトルなのが最高。
ルトガーはテレビの衛星中継でガンダムファイトが始まったことを知りました。
ネオジャパンのシャイニングガンダムが、ネオイタリアのネロスガンダムにファイトを挑んだのです。
ルトガーは緊張しました。各国のファイターは、他国のガンダムを積極的に探して世界を駆け巡っている
のです。もしかしたら、その内ルドガーの預かったネーデルガンダムも見つかってしまうかもしれません。
木の椅子を軋ませてラム酒を煽った所で、玄関をノックする音が聞こえてきます。
薄っぺらなドアを開けたところ、そこには闘牛士の様な立派な身なりをした男が立っていました。
そしてその背後には、ガンダムらしき巨大な影が落ちているではありませんか。
見上げてみると、ガンダムの胸部から腹部にかけた部分は牛頭の形を成しています。両側頭からも
立派な角が2本生えています。
激しく動揺するルトガーですが、表情には一切出さず平静を装っています。
まだネーデルガンダムが見つかったと決まったわけではないのですから。
「我が名はカルロス。見たとおり、ネオスペインのガンダムファイターである。我が国が極秘開発した
ガンダムレーダーはこの地域にガンダムが潜んでいることを示している。何か覚えは無いかな?」
ルトガーは内心どきっとしながら首を横に振りました。
「いえいえ。この辺ではガンダムファイトなど行われてもいませんし、ガンダムが通った事とすら
ありません。失礼ですが、そのレーダーとやらは故障しているのではありませんか?」
苦し紛れの嘘で逃れようとするルトガーですが、カルロスは引きません。
それどころか、右手の丘に広がる風車を眺めてこんなことを言ったのです。
「あの風車、ガンダムの一機は隠れられそうな大きさだな」
ルトガーは飛び上がりました。「とんでもない!」
「その慌て様……ふん、探してみる価値はありそうだ。出ろ!マタドォォォルッッ、ガンダァァァァム!!」
カルロスはマタドールガンダムに乗り込み、風車へと近づいて行きます。
さあ大変です。早くもネーデルガンダムが見つかってしまいそうな雲行きになってきました!
「とぉぉぉぉりゃあッッ!!」
マタドールガンダムは風車の一つに突進し、破壊してしまいました。煉瓦の破片と歯車が飛び散ります。
中身は普通の風車のそれでした。ネーデルガンダムではありません。
「やめろぉぉ!!私の風車を壊さんでくれぇぇぇ!!」
ルトガーの悲痛な叫びはカルロスの耳には届きません。
「それぃ、もう一つッッ!!」
風車がまた一つ、マタドールガンダムの巨体の前に微塵になります。
ルトガーは泣き崩れました。ガンダムファイトに巻き込まれて、大切な風車を壊されることになるとは。
もうガンダムファイトなどどうでもいい。いっそネーデルガンダムを引き渡してしまえばいい!
ルトガーはマタドールガンダムに向かって叫びました。「分かった! ガンダムは……」
その時、ネーデルガンダムの隣の風車が吹き飛び、中から巨大な何かが飛び出してきました。
それは巨体に似合わない速さで地を駆け、マタドールガンダムの背後を取ります。
「何!」
身を捻って振り返るカルロスの頬を、鋭い矢尻がかすめます。
出てきたのは細身の槍を持った、白黒模様のガンダムでした。
「見つけたぞ、カルロス・アンダルシアッッ!!」
白黒ガンダムのファイターが叫び、カルロスが答えます。
「ガンダムゼブラ!!ネオケニアのコンタ・ン・ドゥールかッッ!!」
なんと、ネオケニアのファイターが偶然にも同じ場所に身を潜めていたようなのです!
ルトガーは泣き顔をあげて、助かったのだと悟ります。ですが、視線の先には壊れた三つの風車。
とんでもない被害です。ルトガーは二人に向かって叫びます。
「おい、あんたら!闘うなら他所で闘ってくれ!」
ですが、二人はそれを無視して火花を散らします。
「生身のファイトで一度は敗れた私だが……こうして戻ってきたぜ!」
コンタが叫びます。どうやら二人は一度、拳を交えたことがあったらしいのです。
「よかろう。今度はそのガンダムの頭を引っこ抜き、真の敗北を与えてくれるわッッ!!」
マタドールガンダムの牛の鼻の穴から、荒々しく息が吐き出されます。
「いくぞカルロス! ガンダムファイトォォ!!」
「レディィィィ、ゴォォォッッ!!」
二体は真正面からぶつかり、手を組みます!腕の関節がぎしぎしと軋み、足元の地面が沈みます。
力で勝るのはマタドールガンダム。少しずつ、ガンダムゼブラが押されてゆきます。
「このまま捻り潰してくれる!」カルロスが一気に力をかけた、その時。
ガンダムゼブラは組み合いからさっと逃れ、マタドールガンダムの横を奪いました。
さらに、前のめりに倒れるカルロスのみぞおち、牛の鼻面に鋭い膝を打ち込みます。
マタドールガンダム、うめき声をあげながらダウン!
「その程度か、カルロォォォォスッッ!!」
コンタは右手を大きく引き、倒れたカルロスの頭部を狙ってとどめの下段突きを繰り出します!しかし!
カルロスは体を捻って仰向けになり、さらに両足を上へ突き出してガンダムゼブラの右腕に絡みつかせ

ました!
ガンダムゼブラの右腕を両手でがっしりと掴み、そのまま引き倒して寝技に持ち込みます!
マタドールガンダム、腕ひしぎです!
さらに技が決まった瞬間、カルロスはためらうことなくコンタの右腕を枯れ枝の様にへし折りました!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
言葉にならないうめきを漏らし、ガンダムゼブラは膝を突いて折れた右腕を抑えます。
その姿を見下ろし、マタドールガンダムは悠然と立ち上がります。
さらにガンダムゼブラを無理やり立ち上がらせ、強烈なタックルをぶちかまします!
ガンダムゼブラの巨体は木の葉のように宙を舞い、風車の上へと墜落しました。
ですが、風車は崩れません。コンタが倒れこんだ風車こそ、我らがネーデルガンダムだったからです。
右腕を破壊され、風車に倒れ掛かるコンタを見下ろしてカルロスは勝ち誇ります。
「ふん、自分からファイトを挑んでおきながらそのザマとは。不様だな、ネオケニアの……ガン……」
ですが、言葉も途中にカルロスは突然よろけだし、その場にへたりこんでしまったではありませんか!
「なんだと……体が……体が動かん!!」
その時、仰向けに倒れたままのガンダムゼブラから高らかな笑い声が響いてきました。
「ようやく効いてきたようだな」
「貴様! 何をした!」
ガンダムゼブラはゆっくりと立ち上がり、膝を突くマタドールガンダムの目先に槍の先を突きつけます。
「見ろ、カルロス。この槍の先にうごめく微細な粒子を」
カルロスはよくよく槍を見つめます。
するとそこには、どす黒い埃の様な何かがうごめいているではありませんか!
「この槍の先端はナノマシンで覆われている。ガンダムの装甲をほんの少しでも破れば、ナノマシンは
ガンダムの伝送系に侵入し、その身体の自由をたちまち奪い去るのだ。つまり、ガンダム毒である!」
「ガンダム毒ッッ!!」
「最初の不意打ちで貴様の頬を槍がかすめた時、ガンダム毒はマタドールガンダムの体内に侵入した。
最も、貴様の馬鹿げた体力のせいで効果が出るのが遅れたみたいだがな」
カルロスは脂汗をしたたらせながらバーニアをふかし、コンタと距離をとります。
彼は激しく後悔していることでしょう。一度は勝った相手と油断していた相手にしてやられたのですから。
「カルロス。出来れば貴様とは決勝大会でケリをつけたい。が、下手な意地を張るようならばここでとどめ
を刺してやる。さぁカルロス! 続けるか、これで終いにするか!」
19第二話「激闘!ガンダムゼブラVSマタドールガンダム」:03/10/19 15:28 ID:TdcM2Kyh
結局、カルロスはその場を引きました。個人のプライドよりも国家のプライドを取ったのです。
ですが、カルロスはただ引いたわけではありません。去り際に捨てゼリフを残していきました。
「次は絶対に俺が勝つ。必ずや決勝大会に勝ち上がり、新必殺技をもってして貴様を倒してくれる!」
こうして生まれたのがかの有名な必殺技「レッド・フラッグ・カモン」なのですが、それを語るのはまた
別の機会になることでしょう。


次回予告
さて、みなさんお待ちかねぇぇ!!
どうにかネーデルガンダムを隠し通すことが出来たルトガーですが、ガンダムファイト予選大会、
サバイバルイレブンはまだ始まったばかりなのです。
世界各地でファイトのゴングが鳴り響く中、ルトガーはネーデルガンダムを守り通すことが
できるのでしょうか!

次回、機動武闘外伝ネーデルガンダム
「倒せ!魔神ゼウスガンダム」に、レディィィィ、ゴォ!!
20通常の名無しさんの3倍:03/10/19 15:54 ID:???
どうでもいいが、あの機体でモビルトレースシステムは出来るのか?
21通常の名無しさんの3倍:03/10/19 16:10 ID:???
グエン「ネーデルガンダム量産の暁には(ry」
22通常の名無しさんの3倍:03/10/19 16:52 ID:???
>>20
無論、搭乗時にはルドガーは扇風機装備
23通常の名無しさんの3倍:03/10/19 17:15 ID:???
ガンダム毒!
24通常の名無しさんの3倍:03/10/19 18:55 ID:X57sQZAd
ガンダム毒とかラム酒とか、小道具の使い方がうまいねどうも。
25通常の名無しさんの3倍:03/10/19 19:24 ID:???
出ろ!マタドォォォルッッ、ガンダァァァァム!!にワロタ。
しかし牛も縞馬も脇役のくせに良い味だしてるなぁ。
3話も楽しみに待ってます、でもゼウス倒せるのか?決勝ではあっさりやられてたし…
「お前のような弱いガンダムには神の裁きを…」って。
26通常の名無しさんの3倍:03/10/19 19:33 ID:???
ネーデルガンダムが戦うとはどこにも書いてないんだよなw
決勝大会までMA形態を維持し続けるのかも
27通常の名無しさんの3倍:03/10/19 19:34 ID:???
そういやそうだ。
28通常の名無しさんの3倍:03/10/19 19:38 ID:???
単純に次の3話目でもう決勝なのかもしんない
そして4話目でしゅつげきがんだむれんごう
29通常の名無しさんの3倍:03/10/19 19:45 ID:???
ガンダム連合視点のデビルガンダム戦か。
戦記もの?
30通常の名無しさんの3倍:03/10/20 20:20 ID:???
もちろんネーデルタイフーンはギアナ高地で会得するんだろ?
31通常の名無しさんの3倍:03/10/21 09:36 ID:???
>>30
否! オランダ低地なり!
32通常の名無しさんの3倍:03/10/21 17:31 ID:???
>>31
Σ(;´Д`)ショボッ!
33通常の名無しさんの3倍:03/10/21 18:44 ID:???
夜寝る前とかに思いつくんじゃないの?
「そうだ、風車を攻撃につかうとカッコイイかも…」
34通常の名無しさんの3倍:03/10/21 21:10 ID:???
羽根を取り外してネーデルブーメラン!っていうのはどうだろうか。
っつーか機体の前面に羽根ついてたら鬱陶しくて仕方ないだろうに。
35通常の名無しさんの3倍:03/10/26 10:53 ID:j4tORuD2
age
36通常の名無しさんの3倍:03/10/26 12:05 ID:???
天高く、雲海を突き抜けるが如く上げようが、人が来ないのが廃墟スレなのだーー!!
37通常の名無しさんの3倍:03/10/26 12:38 ID:???
お前が来たではないか。
38通常の名無しさんの3倍:03/10/26 15:56 ID:n1dtUP9e
おりもキターーー
39通常の名無しさんの3倍:03/10/26 19:58 ID:???
>>38
政男?
40イワン・イワノフ ◆hXNT99XLA2 :03/10/31 01:24 ID:???
機動武道伝ネーデルガンダムは、視聴率低迷のため、打ち切らせていただきます
てか、続編まだ?
41イワン・イワノフ ◆hXNT99XLA2
あげ