>>604 >>606の続き
ヒイロがウイングゼロでロランのいる四番街に向かう。
現場が近づくにつれ、ヒイロの心臓の鼓動が早くなる。
「ゼクス…シャア…グエン…ロランの為、平和の為…まとめて殺す!!」
先の角を曲がればそこは四番街だった。が、ヒイロの視界に吹き飛ばされたEz−8が入ってきた。
「Ez−8?…シロー兄さんか!?」
シローの乗ったEz−8はそのままビルに叩きつけられた。そこにヒイロのウイングゼロが駆け寄る。
「兄さん…一体何が!?」
「ヒ、ヒイロ……奴ら…奴らが…」
シローが指差すその先にはゼクスのトールギスとシャアのサザビーが戦いをしている。
「ゼクス!!シャア!!貴様らー!!」
「俺の…GT−Rを……」
シローの言葉を最後まで聞かず、ヒイロはトールギスとサザビーに向かいツインバスターライフルを構える。
「お前達のような人間のクズは生かしてはおけない……ロランの為…世界の平和の為…まとめて排除する!!」
ツインバスターライフルがトールギスとサザビーに向かい火を噴いた。一対一で死闘を行なっていた二人はこの突然の攻撃に反応が遅れ、直撃を食らった。
「ハハハハハッ!!…死ね…市ね…シネェー!!みんな焼かれて灰になれー!!」
最初の目的は何処へやら。あたり一面、手当たりしだいに破壊する。
ツインバスターライフルのエネルギーが切れ、ヒイロが正気に戻った頃、あたり一面は焼け野原になっていた。
ヒイロの表情は何時も通りのポーカーフェイスだが、明らかに血の気が引いていた。
「俺が…これを?」
事の重大さに改めて気が付き、どうしようかと考えていた時、視界にシローのEz−8が入る。
ヒイロはEz−8の両手にツインバスターライフルを持たせるとその場を後にした。
「最初の任務…なんだっけ?」
続きお願いします。