歴代主人公が兄弟だったらpart10

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547通常の名無しさんの3倍
続けてみる、なるべく同じノリでありながら違う方向性で。

ロランは買い物を終え、家路へとつこうとしたが調子に乗って買い過ぎた為、
荷物の量が半端ではなくなってしまった。
持って帰れない量ではないが大変なのは間違いなかった。
「∀で買い物出動するべきだったかな・・・」
「おや、どうしたんだい?こんな所で大荷物抱えてさ」
そんなロランに声をかける人物がいた、ただし今までと違い女性である。
赤いスポーツカーに乗ったシーマ・ガラハウだった。
「あ、シーマさん。買い物をしたんですがちょっと買い込みすぎちゃいまして」
「そりゃあ大変さね、どうだい?乗ってくかい?」
ロランに誘いを断る理由はない、遠慮なく助手席に乗せて貰う。
「そうそう、うちの馬鹿達が大分溜め込んでるんだって?」
シーマ自身もそうだがシーマの経営する(一応)会社の社員達もロランの屋台の常連である。
しかし何時もニコニコ・現金払い(死後)なシーマと違い、社員達は前述の二人と同じくツケが多い。
「ここであたしがまとめて払っとくよ、今度の給料から直引きしとくからさ」
「ええ!?それは流石に良くないんじゃないですか?」
「気にしないどくれ、こうでもしないとあいつら何時までもあんたに甘えっ放しさね」
そう言ってお金を渡すシーマ、人数が人数だけに「札束」と言っても差し支えのない額である。

その二人のやり取りを目撃した人物がいた。
「ロランの奴、あんな大金を受け取って・・・二人でドライブか・・・
なんだよ、坊や坊やってまとわりついてる癖に別に俺じゃなくてもいいじゃないか。
大体ロランもロランだ、金の為に人と付き合うなんて・・・なんだこの胸のムカつきは。
俺がイライラしてる!?嫉妬・・・?俺は嫉妬してるっていうのか!!?」
胸の痞えを拭い去れない彼は当てもなく街へと歩き出した。
彼の名はコウ・ウラキ。車の中で、
「坊やによろしく言っておいとくれよ」
「さっきからコウ兄さんの話ばかりですね」
なんて会話が交わされていることなど知りもしないチェリーである。



リレーも悪くないかもねw