※略称の説明
キ=キバヤシ
ナ=ナワヤ
タ=タナカ
ト=トマル
イ=イケダ
ナ「まったくよお・・・・・・こんなジャングルの奥地に
基地なんか造りやがって!!連邦軍のアホが!!」
タ「本当ですよねナワヤさん。流石にウンザリします。」
ト「聞く所によると、なんでも近々、大規模な作戦が
発動されるようですよ?」
ナ「何!本当か!?初耳だぞ??」
イ「自分もついさっき知りました。全く、何時もの事ですが
此処に情報が来るまで遅いですよね?」
ナ「畜生・・・上層部の連中は、俺様を将軍にさせないつもりだな!!
あいつら、自分の首が飛ぶのを怖がっているんだぜ?きっと!!」
一同(ナワヤさんが将軍になる時は、絶対この戦争負けてると思う・・・・)
ナ「ん?お前達、何か言ったか?」
一同「いいえ!何も!あははは・・・・(汗)」
キ「ナワヤが将軍か・・・その時俺は、きっとゴー将軍だなw」
ナ「げええ!キバヤシ!何時からそこに?」
キ「ついさっきだ・・・・」
一同(ゴー将軍だなんて・・・・また、マニアックなネタを・・・・(汗))
キ「・・・・コホン・・・・兎に角、トマルの言う通り
ついに我々の頭脳を生かす時が来た。
作戦参謀総本部が【ジャブロー攻略作戦】の計画に
本格的に取り組む。既に各部門に通達されている。
我々、第4作戦課MMR班にもつい先程
本部から直々に、特別に極秘命令書が届いた。」
イ「極秘命令書ですって?やりましたね、キバヤシさん!
これで他の作戦課の奴等を見返せますね!!」
タ「確かに、他の作戦課の連中ときたら何かと
自分達を馬鹿にして、本当に頭にきますからねえ・・・」
ナ「おう!俺なんか、この前のコンパの時から
事務の姉ちゃんにあからさまに避けらたぜ!?」
一同(そりゃ・・・いきなり、裸踊りを見せられたらなぁ・・・引くって・・・)
ト「と、兎に角・・・その命令書にはなんと書かれているんですか?」
キ「実は、まだ読んでいないんだ。お前達と一緒に見るつもりでな
まだ封を切っていない。」
ナ「流石!仲間思いのキバヤシだな!コイブチを見殺しにした件は
この際、俺が許すッ!」
キ「あはは・・・(汗)兎に角、見てみよう・・・・」
(ビリ・・・)
一同(ゴクリ・・・・)
ナ「・・・・ん?なんだコレ?」
ト「は・・・?」
タ「・・・こ、これは!!」
イ「白紙・・・?」
ナ「なんだこれ!!なにも書いてないじゃねーか!!」
タ「キバヤシさん!!これは一体、如何云う事なんですか??」
キ「うろたえるな!お前達!これは参謀本部からの
特別極秘命令書だぞ!きっと何か仕掛けがあるに違いない・・・」
ト「そうですよね?【ジャブロー攻略作戦】とくれば軍の最重要機密
命令書一つ取っても只、ペンを走らすだけでは無い筈ですよね?」
キ「うむ・・・」
ナ「そ、そうか・・・うっかりしていたぜ!流石はイガラシ参謀長!!」
イ「でも・・・キバヤシさん?これ、見た所、只の紙のようですが?」
ト「そうですよね・・・一体どんな仕掛けが?」
タ「このペーパレスの時代に逆行して、逢えて紙を使うとは・・・」
キ「!!そうか・・・判ったぞ!!」
ナ「本当かキバヤシ!!」
キ「ああ、お前達・・・ジャブローと来れば思い浮かべるのは何だ?」
ト「ジャブロー・・・・ですか?・・・・えっと・・・・」
イ「ジャ・・・ジャングルですか?」
キ「其の通り!咽返るような熱帯雨林のジャングルだ!」
ナ「でもよお・・・鬱っとおしいジャングルが攻略作戦になんの関係があるんだ?」
キ「ナワヤ・・・感が鈍ったか?広大な土地に広がるジャングルの所為で
我々は今まで優位にありながらも、攻めあぐねて来た。というのなら・・・」
タ「白紙の命令書・・・紙・・・ペーパレス・・・そうか!」
キ「うむ!流石タナカ、冴えているな!」
ナ「・・・まさか・・・キバヤシ!?」
キ「そう!この白紙の命令書の真の意味は
紙をもっと無駄使いして、地球の森林資源を消費しまくり
ジャブローの広大なジャングルさえも禿山に【変えて】しまう
壮大な環境破壊作戦だったんだよ!!」
一同「な、なんだってーーーーー!!!」
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野太い男達の叫び声が木霊していた
丁度その頃、とある一室では・・・
「君、彼らの命令書はちゃんと届けたかね?」
『はい・・・しかし、イガラシ参謀長
ちょっと残酷ではありませんか?
いくら【何もするな】と言う意味で
送ったとしても・・・白紙では
その・・・士気に関わります・・・』
「君・・・MMRの事は噂には聞いておるだろう?」
『は・・・確か以前、ジャブローを
【宇宙人】に攻撃させれば良いとかナントカで
ミステリーサークル作戦とかを提案して
本気で本部に送りつけた作戦課でしたよね?』
「うむ・・・あの時は私の首が飛ぶかと思ったよ。」
『ご心中お察し申し上げます・・・』
「兎に角、この件はこれでお仕舞だ!!」
『は・・・』
「(白紙で送りつけたが・・・
まさかあいつら、今頃
炙り出しとかしてるんじゃないだろうな・・・
IQ180以上と言ってるが
まさかあんなに電波だったとは
知らなかった・・・
彼を知り、己を知れば百戦危からず……か・・・・・)」
イガラシは後悔し始めた。
伝言ゲームの事がふいに頭を掠め、寒気が彼を襲った。
(おわり)