ウッソの掌が、シャクティのお腹をそよ風の様に優しく撫でて行った後、腿
へと辿り着く。シャクティの腿の外側を、そして内側をウッソは撫で続けた。
太腿とは呼べないが、命の強さを感じさせるシャクティの足。その自然を感じ
取る事の出来る足の感覚を、ウッソは楽しんでいた。
「あ、意地悪、早く……。」
掌がお尻へと移った時、聞こえた。
その歌声に誘われて、ウッソの唇が下へと移ってゆく。掌の時と同じ様に、
ゆっくりと。
生え始めた茂みを越えた後、ウッソの瞳は、シャクティの命の花を見つめて
いた。シャクティの内側に最も近い所に咲いた、一輪の命の花。ヤナギランを
思わせるそれに、口付けをする。
「っ……。」
一瞬、シャクティの体が縮まる。それを確かめた後、ウッソはシャクティの
蜜を味わう為に、舌で花びらを舐めあげた。
シャクティの歌声が響く。その歌声を途切れさせない為に、ウッソはさらに
命の花に口付けをし、舌で花の蕾を愛した。
「ウッソ、ウッソ。」
命の花の最上部にある蕾を愛する度に、シャクティは喜びの歌を歌う。それ
がウッソには嬉しかった。