「随分とご機嫌だなぁ?連邦軍の兄ちゃん……」
自棄になり、月のフォン・ブラウンの街を徘徊していた
コウ=ウラキは、柄の悪い男達に絡まれていた。
いくらウラキが訓練を積んだ軍人でも、相手は大人の男三人。
流石になす術もなく、ただ殴る蹴る等の暴行を受ける他なかった……
「ちょっと待った。こいつ……やっちまうか?」
「ああ」
男達が下品な笑いを浮かべながら倒れたコウを指差す。
「あううっ…!」
押さえつけられたウラキ……抵抗するものの、
別の男が無理矢理、軍服に手を掛けズボンを引き剥がしてしまった。
男は、自分のズボンを脱ぎながら意地悪そうに声を掛ける。
「……いいか兄ちゃん、
ここが月だからって誰もが連邦にペコペコしてる訳じゃねーんだよ。
お前も運がなかったと思うんだな」
そう言うと、男はコウのアナルにペニスをあてがった。
「や、やめろぉぉっ!」
コウは抵抗したが、意外にすんなりと男のペニスを受け入れてしまった……
「ほぉ〜、お前初めてじゃねぇのか?
こんな幼い顔してる癖に、やることはやってたんだ。
言ってみろよ、今まで何人と寝たんだ?いやらしい奴なんだな〜
ええ?!この淫乱士官がよぉっ!!」
男はゲラゲラと笑いながら、乱暴に腰を使った。
確かに、ウラキはこんな行為は初めてではなかった。
相手は彼の尊敬するサウス=バニング大尉……
言い換えれば、ウラキはバニング大尉にしか許していない訳だが……
……しかし今のコウに許された選択は、ただ悲痛な叫びをあげることだけであった。
もう一人の男が四つん這いの姿勢にされたコウの目の前に己のペニスを出し
「よし、俺のは口で頼むぜ、連邦軍のあんちゃんよぉ?
歯を立てたら只じゃおかねぇからな!」
「そんな……うぐっ!!」
と彼の口に無理矢理押し込んでしまった。
……最早、コウの意識…それに理性が飛ぶのも時間の問題だった。
辺りに卑猥な音が響き渡り
次第に快楽に委ねられたウラキの表情も変わりつつあった
『ううっ、こんなになっても……
自分は最低です…バニング大尉……』
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「なかなかよかったぜ。てめぇはモビルスーツ乗りらしいが……
モビルスーツなんかよりも男に乗るのがお似合いだよ!」
行為が終わって、男達はこう言ってた気がするな…
下品に笑いながら去っていった……
……アルビオンも脱走し……僕はこれからどうなるんだ……
朦朧とする意識の中、ウラキとそんなことを考えていた。