1 :
通常の名無しさんの3倍:
それが見えたのはいつもの学校の帰り道
真っ赤な夕日に照らされて、
近所の銭湯の煙突より大きな
あの緑色の巨体が立っていたのです。
早い話が自宅周辺が基地として徴用されてましたとさ
完
>近所の銭湯の煙突より大きな
でかすぎじゃなのいか?
高句麗タイムスVOL.1
2chの削除荒らし削除屋@そら ★について
この削除人は常連の言う事を間に受けて依頼されたスレ全部を
よくかんがえもせずにバンバン削除していきまつ
こういう削除人にはこれを読んでる多くの人が被害にあってるとおもいまつ
ガイドラインによると
削除する人の心得
「消さなければならないもの」「消してはいけないもの」は、削除する一人一人が冷静に判断しなければなりません。
削除ができるという権限は、一歩間違えれば荒らしにもなりかねないものです。
削除人(削除屋)は、削除という手法で「できるだけ住人さんが快適に過ごせるように」
「ほんの少しだけ掲示板の方向性を指し示す」、そんなお仕事なのです。
利用者を尊重し、利用者と共に歩む、それでこそ削除人・削除屋だということを忘れずに。
だからこれは許されちゃいけないことでつ
削除人は力を持ってるぶん普通の荒らし以上にたちが悪い存在だし
これは2ch運営の腐敗を招く原因にもなりまつ
高句麗はこの削除人空という悪の削除荒らしと戦いまつ!
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1051010628/ 削除人空は自分の行動に責任がもてるならこのスレに書き込んでね
んがんぐ
俺の家にはドムが来てた。
かあちゃんがネトオークションで落札したらしいが……
6 :
1:03/04/27 21:58 ID:RISpJrD2
急いで家に駆けつけてみると、確かに庭に立っています。
母と妹がザクの爪先あたりで、呆然と見上げているのに気付きました。
遠くではパトカーの音、周りに野次馬、近所の人達。
そんな中、
「来たか! ついに来たか!」
そう叫びながらじいちゃんは、狂ったように喜んでいます。
畑を耕していたら、ザクが出てきたのだが……
8 :
1:03/04/27 22:10 ID:RISpJrD2
カバンを部屋に放り投げて、僕はまた庭に出ました。
するといつの間にかパトカーも駆けつけていました。
母が何か事情を話しています。妹は何故か泣きそうです。
僕も一人の警察官の人に声をかけられました。
「これ、一体何なのか教えてくれる?」
わかるわけありません。
「いやぁ……」
そう返答に困っていたら、目の前の警察官を他の人が呼びました。
どこ行くんだろうと見ていたら、案の定じいちゃんの所でした。
つづきキボンヌ
o^〜\ __i_#;;______i__
\( ´D` ) しんすれおめ〜
iU:::::::iう
γ ゝ:::::)AA
*〜/ヽ (⌒)・ ・P
| ● ●.(__X_)
.,,.、.,.U U ̄ ̄U U.,,.、.,.
>>11 おまい、自分でスレストしておいて
何を気にしてんだYO!!(w
13 :
1:03/04/28 01:10 ID:0eML0M1K
「あれはわしが作ったのだ! わしが作った人形じゃ!」
「あのね、近所の人の話では、こんな大きなもの昨日まで
なかったって……」
こんな会話が聞こえてきました。
どうやらおじいちゃん、何か知っているようです。
そのすぐ後ろでは、数人の警官がザクを調べています。
結局、日が落ちると共に警察は帰っていきました。
でも、相変わらず野次馬は耐えません。
近所の人以外にも、カメラを持ったオッサンやマニアらしき
人間が詰め掛けています。気持ち悪いです。
とにかく我が家では夕食になり、家族会議が開催されました。
数十軒ほどの家が壊れただろうな
15 :
1:03/04/28 01:26 ID:0eML0M1K
「さて……」
先程帰ってきた父が、口を開きました。
「アレをこれからどうしていくかだな……みんな、どう思う?」
「まずは掃除じゃ! ばあさんの贈り物は大事にせんとイカン!」
……じいちゃん何か知っていると思ったのですが、思い過ごしのようです。
「どこかに捨てられないもんかねぇ……?」
「警察かなんかに引き取ってもらったら?」
母や妹も口々に意見を出し合うものの、イマイチです。
16 :
1:03/04/28 01:36 ID:0eML0M1K
「お前はどうだ? ヒロ?」
父が僕に聞いてきました。
「とりあえず……座らせたいね」
「なに?」
「立ったまんまじゃ倒れるかもしれないし……座らせた方がよくない?」
そりゃそうです。こんなデカイのが倒れたら大変です。
ただでさえ目立つし……幸いウチの庭は広いので、何とか座れそうです。
「そうか……じゃあ、明日父さん、チャレンジしちゃおうかな」
父さん、すごいこといいました。
「1stは生で見てたからな。ザクはF型とかJ型とか種類がたくさんあるんだぞ?
あれはJ型だろう。そのJ型とは……」
父さんのガンダム話が始まると、2時間は止まりません。
父さんは放っておいて、母と妹と僕で話し合った結果、
明日また警察に任せることに決めました。
このスレは
>>1が綴っていく物語をROMスレってことでFAなのか?
というのも、隣の家の庭に似たようなのが立っていて、
どうもこの家が
>>1の家な気がしてならないのだが。
今はいいけど、昼になったら我が家が影に入ってしまう。
迷惑なんで早いところ撤去して欲しいわけだが。
まあ、そういうスレの趣旨であるなら、
敢えて窓から動静を見守ることにするよ。。。
18 :
1:03/04/28 01:54 ID:0eML0M1K
さっそく、翌日の朝のニュースで取り上げられていました。
しかもウチだけではありません。
畑からザクが出てきたり、ドムが出現したり、大変なことが起きている
ようです。
しかもそれらは武器も出現したらしく、ことごとく没収されていきました。
幸い?ウチのザクはおじいちゃんが作った実物大複製ということで、警察も
手を引いたようですが……
当分、本物だということは秘密にした方が良さそうです。
あそうそう、実は昨日隣の家の人が、
「今はいいけど、昼になったら我が家が影に入ってしまう。
迷惑なんで早いところ撤去して欲しいわけだが」
文句を言ってきました。もっともです。
とにかく登校の時間になり、僕は家を出ました。
お茶を出そう
家のイヌはグフだよ
動力炉に核が使われているんでしょ?放射能漏れとか心配だわ・・・
ヒロはニュータイプかオルードタイプなのか、そこが重要なところだな
ageてみる
☆ チン マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)<続きはまだぁ〜??
\_/⊂ ⊂_)_ \____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
25 :
1:03/04/28 15:08 ID:???
ペットのグフ(お父さんが名付けました)に見送られて、僕は
いつもの通りの自転車で学校に向かいました。ただ
近所のオバサン達が「動力炉に核が使われているんでしょ?
放射能漏れとか心配だわ・・・」などとどこで仕入れたのか
余計な話をしていたのが気になりつつ……
その日の学校は大変でした。
休み時間の度に学年クラス問わず多くの生徒がやってきて、休む暇も
ありません。しかもほとんど男子だし…
たまにガンダム好きのかわいい女の子が来たのは嬉しいんですが。
それにしても理科のコバヤシ先生がガンダム好きだったのは驚きです。
27 :
1:03/04/28 15:28 ID:???
放課後になって、僕は所属している科学部に向かいました。
「おはようございまーす…」
「待ってたよ!」
部室に入った途端、部長のマヤさんが大声で出迎えです。
「今日からさ、ここヒロの家のザク研究会になったから」
「いや、ちょっと待って下さい、なんで…」
「ほ、本当に感動です先輩、ボ、ボク嬉しいです」
ちょっとオタクのフルミくんも自分から声をかけてきました。
これはかなりありえないことです。
「他の部員が来たら、さっそくミーティングだからね。よろしく」
勝手に決められてしまいました。マヤさん、黙ってればキレイなのに…
最近、厨房が多いからな類似スレが立てられないことを祈ろう。
てすと
30 :
1:03/04/28 18:10 ID:???
「ヒロはニュータイプかオルードタイプなのか、そこが重要なところだな」
「そのガンダム好きの子って、たぶん2組の子だよ。あの子がさ、
夜な夜なガンプラ買い漁ってんの、俺見たもん。買うとこ」
「……」
他の部員も集まり、部室も活気付いてきました。
ここで、我が科学部改め「ザク研」の部員を紹介します。
まずオルードタイプと間違っているのが副部長のユウゾウ先輩、妙に
女の子に詳しいのがニシノくん、今そっと入ってきたのがマユズミさん
です。
「みんな静かにしてー。今日は予定を変更して我が新生科学部、ヒロんちの
ザク研究会の活動について話合っていくから」
マユズミさんが来た所で、ようやく会議が始まりました。
てすと2
ウチのはザクっぽいんだけど、なんか頭から肩までしかないし、
そのくせやたらデカい・・・
しかも口からビーム出そうなんですが。
呼んだ?
ちなみにボクはZに乗った事があるんだー
34 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/28 20:20 ID:9yDV0yQi
37 :
1:03/04/28 21:09 ID:???
「とりあえず、みんなヒロにいくつか聞きたいいことがあるんだけど」
皆が席についたのを確認して、マヤさんが口を開きました。
「まずあたしね。あれどうしたの?」
そう聞いてくると思ってました。
「僕もわからないですよ。学校から帰ったらあったんで……第1発見者の
おじいちゃん以外、詳しいことはわからないです」
「ふ〜む……」
「次に俺の質問。あれモノホン?」
「本物かどうかはわからないですけど……架空のロボットでしょ?」
「でもニュースで見たけどさ、他で出てきた機体は本物っぽいらしいじゃん」
「……それらはほとんどK察に持ってかれて…ブツブツ…自衛隊だっけ…」
「あれが本物かどうかは、これから調べていけばいいことだと思います。
まず私達がするべきことは、あれを世間の注目から遠ざけることでは?」
なんだか、長くなりそうです。
38 :
1:03/04/28 21:35 ID:???
「ま、マユちゃんの言う通りかもね。とりあえず現物見ないことには
なんとも言えないし…できるだけ存在を隠さないと」
確かに……あそうだ、あのこと言わなきゃ。
僕はふと思い出して、話に盛り上がるみんなに声をかけました。
「あの、ちょっといいですかね」
「なに?」
「世間の注目を逸らすのはいいんですけど、あのザク立った状態なんですよ。
だからまず座らせないと、危なくって……」
「……」
あれ? 黙っちゃった。
そう思った次の瞬間、活き活きとした顔で部長が言いました。
「なんでそれ言ってくんないの! 面白そうじゃん!」
「じゃさっそくヒロの家直行にケテーイだな」
「やった、マジで俺ザクに乗れるかも…」
「さ、最高です先輩、最高です」
「あのー…」
と、マユズミさんが口を開きました。
39 :
1:03/04/28 21:43 ID:???
「今年の大会の準備どうするんですか? まだロボットの設計図すら
できてないんですけど…」
そうだった! うちは毎年ロボット大会出てるんだった! 弱小だけど。
「んなもん、見送りだよ。見送り!」
「そうだよ、ウチはもうザク研だし。 マユちゃん嫌なの? ザク嫌い?大河原邦彦
嫌?」
「………好きです」
おいおい、マユズミさんまで……
「じゃあヒロん家行くので決まりね」
「部長、ホントにウチ来るんですか!?」
「大丈夫だよ。タダの様子見だから」
てなわけで、みんなウチに来ることになりました。
タダの様子見で終わればいいのですが。
40 :
生徒:03/04/28 21:47 ID:???
コバヤシ先生嘘はいけないと思います
ていうかあんたカツって名前じゃないじゃん
いいネタスレだ・・・。やっぱり俺はこの板が好きだ・・・
それだけ。
42 :
1:03/04/28 23:32 ID:???
「ほら、あれですよ」
僕はそう言って、ザクを指差しました。
「はあぁ〜〜」
みんな口を揃えて、感嘆の声を上げています。というか他に
言葉がないんでしょう。
偶然にもみんな自転車通学のため、ウチにはすぐ着きました。
「ただいま〜」
「おかえり〜…あら! みなさんお揃いで! 学校で息子がお世話に…」
始まった…
その後長々としたどうでもいい話を聞いた後、さっそく庭に出てみました。
「お、大きいですね」
「武器はないみたいだな。ザクマシーンガンないの?」
「マシンは伸ばさなくていいんですよ」
「すごい、このザクキズ一つないじゃん」
キズ一つない…? 確かに。でもマヤさん変なとこ気付くな。
「他の奴はさ、みんな全壊か、半壊の状態だったらしいのよ」
「へぇ、そうだったんすか」
「うん。こりゃ早いとこ座らせて、目立たなくしなきゃね〜」
43 :
1:03/04/28 23:52 ID:???
僕らは具体的な策を考えるため、また家の中に入りました。
僕の部屋は狭すぎるので、とりあえず応接間に集合です。
「……」
部屋に入ると、みんな黙ってしまいました。どうしたんだ?
「みんな、どうしたんですか?」
「あんたって、いいとこのぼっちゃんだったんだねぇ……」
「こんな広い部屋、俺んちの2倍はあるな…この野郎」
「ウチの家といい勝負ですね」
そうかな? 僕的には普通なんだけど。
ってそんなことより対策を考えなきゃ。
「それより、座らせる方法を考えましょうよ」
「そうだな。ちゃんと考えなきゃだな」
さすがユウゾウさんはしっかりしてます。
「そだね。じゃあ誰か意見のある人……」
「ヒロくん、ちょっといいかしら?」
って、え? 母さんが入ってきました。何だよ!?
「これ安いお茶菓子だけど、みんなで食べてくださいね〜」
「あらやだお母さん、ありがとうございます〜おかまいなく〜」
マヤさん……なんでもう打ち解けてるんですか…
ケッ、マザコンが・・・
45 :
1:03/04/29 01:16 ID:???
「じゃあごゆっくり〜」
はぁ……ようやく出てったよ。
「え〜とモグモグ……誰か忌憚のない意見を…モグモグ」
「はい」
ニシノ君が挙手しました。
「はいニシノ……んぐっ」
「あのどうやってっていうか、とにかくハッチ開けてコクピット乗り込んで
動かすしかないんじゃないすか」
おお、ニシノくんが珍しく真面目な意見を…
「ん〜〜、それは考えてたんだけどさ、かなり難しくない?」
「確かに、この世界の常識も通用しなさそうですからね〜。フルミわかる?」
「あの…色んなガンダム関係の著書呼んでますけど、さすがに具体的な
操作方法は…仮に載っていたとしてもそれが実際に通用するとは……」
うん、そうだよね。当たり前だけど。
「はい」
マユズミさんが挙手した! かなり期待です。
「でもやっぱり、私達は私達の世界のやり方で挑むしかないと思います」
具体的な意見ではないですが…うん、そうだよな〜
トリップつけたら?
47 :
1:03/04/29 01:34 ID:???
「そりゃそうなんだけど……」
みんな考えこんでしまいました。やっぱりコクピットに入るのは無理かな?
クレーンかなんかで動かしたら? そんなのチャーターする程
部費はもらってないな……無理やりこじ開ける? 無理ですな。
だったら外部から搭載してるコンピューターにアクセスして…おお、
結構いいかもしんない…よし。
「は…」
「あっそうだ」
マヤさんが一瞬早く、口を開きました。チッ。
「外からPCかなんかでさ、アクセスしてみるってのはどうかな?」
しかも同じ意見…チッ。
「あぁ、でもんなこと可能かな? 宇宙世紀時代のコーンピュータだろ?」
あぁそうだった、相手は宇宙世紀のMSだったんだ! 架空のものなんだ。
ユウゾウさんの指摘に、僕もちょっとへこみました。
「そんなことできる天才ハカーはいないだろ〜 PC部のもっさんだって……」
PC部のもっさんとは、ちょっとした有名人で……説明は省略します。
意見がでない上に外は暗くなってきたので、今日の所は解散になりました。
みんなを見送って今に戻ると、いつの間にか夕食の準備ができています。
しかも父さんもいるし。
「お兄ちゃん長くぁったね」
から揚げをほうばりながら、妹が話し掛けてきました。汚ねーな。
「まあね」
「あの、あのなヒロ。今度は父さんも仲間に加わってもいいか?」
「やめなさいよお父さん! 恥ずかしい」
ま、父さんが強力してくれたら役に立つかもしれないけどね。
その後僕は風呂から上がると、庭に出てみました。
たぶんJ型のザクの爪先に寄りかかり、微妙にジオン兵気分。なんつって。
こんなのでも勝てないガンダムって一体……
でもでかいよなー… 肩のスパイクシールド強そうだよなー…
モノアイ光らないかなー…
オイ! オマエ!
……なんか変な声がした…聞いたことあるような……
盛り上がってまいりましたage
そういえばうちの実家は
家の真上にアッザムが居座ってるらしい
父も母も気が気でないって
>>50 ご両親に早く床の間の壺を捨てるように勧めてあげてください。
52 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/29 03:09 ID:LrPB6yj1
イギリスのグリーン・ザク容疑者って本人がガンダムファンで、自分でつけた偽名?
本名だったら爆笑なんだが
浮上
じいちゃんが騒いでるのか? それにしては声が違うような…
オイ! オマエ! オイ! オマエ!
またです。
どこから声がしているんだ? と僕は辺りを見渡してみました。でもおかしい
様子は特に見られません。
それにしてもどこかで聞き覚えのあるしゃべり方です。なんかロボットっぽいし。
………ん? ロボット? しゃべるロボット……言葉を繰り返して……
「…まさか!」
ココダ! ココダ!
僕はハッとして、家の中にスコップを取りに戻りました。
そして声がしたらしい辺りを、一心不乱に掘り始めたのです。僕の考えが正しければ、
この声の主はおそらく……
ガチッ!
イタイ! イタイ!
まさか、まさか、まさか……
何か堅いものにスコップがあたり、もう手で土をどかし始めました。
そして……
「……あっ!」
「デレタ! デレタ! オマエダレ?」
薄いグリーンのボディ、つぶらな瞳、そしてまんまる体型……
は、は、は……
「ハロぉ!!」
大変です。ハロが出てきちゃいました。
どっ、どうしよう……本物ですよ!
最近発売されてるハロじゃない、本物ですよ!
「あっ、とっ、とにかく中に入ろう! ハロ!」
「ハイロウ! ハイロウ!」
僕は慌ててハロを抱きかかえて……重っ! 家の中に入りました。
「たっ、大変だみんな! 父さん!」
「なんだ? どうしたヒロ? また何か出たか?」
「こっ、コレ、コレ!」
僕は居間に入るなり、腕に抱えたハロを見せました。
「えぇ!? ハロじゃん! お兄ちゃんいつ買ったの?」
「ああ、しかも市販のものより大きいな……改造したのか?」
ってバ○ダイのやつじゃないって!
「本物だよ本物! 土の中から出てきたの! その証拠にほら…ハロ、
あいさつしてごらん」
「オィッス! オィッス!」
「!!!」
多少口は悪いものの、ハロはちゃんとあいさつしてくれました。
ちなみに声は、例の声優さんの声ではないようです。
「おじゃましますぅ!!」
電話してからわずか10分足らずで、マヤさん以下ザク研のみんなが
駆けつけてきてくれました。結構家近いからね。
「ハァ、ハァ……ふぅっ」
「!? フルミ、しっかりしろ!」
「あらみなさん、こんばんわ〜」
「あ、おば様どうもです〜」
「マヤさん、あいさつはいいから座ってくださいよ。みんなもどうぞ」
とりあえずみんなを応接間に通し、昼間と同じように座ってもらいました。
今度はじいちゃん以外の家族も参加です。
「え〜と、みんな集まったかな?」
司会者きどりの父さんが、前に出て人数を確認しています。恥ずかしい…
「皆集まったようなので、今回庭から出土したマスコットロボを紹介します」
「おお〜」
「それは……」
父さんはおもむろに、掛け軸の下に置かれたハロに近づいていきました。
そしてそこにかかっている布を手にとり……
バッ!
,r‐、 , -、
! ヽ / }
ヽ、 ,! -─‐- 、{ ノ
/。 。 r`'、´
/ ,.-─- 、 ヽ、.ヽ ハロッ!
!/ ヽ、._, ニ| ハロッ!
. { ,'
ヽ /,ソ ))
. ヽ、.____r',/
. ___
⊂___⊃
,,,,,
(っll)
mm. | |
/ ⊂ノ | |
/ / | |
/ / | |
/ / | |
/ / | |
/ / | |
/ / / /
. / / ,r‐、 , -、. / /
./ / ! ヽ / } / /
.\ \__ヽ、 ,! -─‐- 、{ ノ/ /
. \ _/´∀` r`'/. / < オマエモナ〜♪
 ̄ ̄ ̄/ ,.-─- 、 ヽ /、
!/ ヽ、._, ニ|
. { ,'
/ヽ /⌒\
/ /ヽ、.____r( /\ \
/ / \ \
/ / \ \
\ \ \ \
\ \ \ \
\ \ \ \
\ \ \ \ γ ヽ
\ \ \ V _ノ
. _> _> \__)
(__/
「これだ!」
「ハロッ! ハロッ!」
「うおおおおお!」
布を外した瞬間、ハロが元気よく飛び跳ねたのです。
「すげぇ、本物じゃん!」
「サ、サイズといいフォルムといい……完璧だ……声がちょっとだけど」
みんな、期待通り驚いてくれてます。そりゃ驚くよね。
「ご覧の通り、彼は本物のハロと思われます」
僕が見つけたのに、父さんが得意になってる。
でもみんなハロに近づいて、まじまじと観察しているので誰も
父さんの話聞いてみたいです。
「おじさま、質問いいでしょうか」
マユズミさんが挙手したようです。何かな?
「このハロはアムロモデル、アムロモデル3、ウッソモデル、そして
ハロUモデルのどれなのでしょうか?」
クールな彼女ですが、さすがにちょっと興奮気味のようです。
表情がいつもと違っていますね。っていうかハロってそんなに種類が
あったの!? 知らなかったよ。
定期age
ウチの玄関には 嫁さんと同じくらいの身長の少佐専用ザクがいて
来客者の度肝を抜いてくれます。
「うん、さっき色々調べたんだけど、どれにもあてはまらなそうなんだなぁ」
あてはまらないって、そんなわけないでしょ。
「それは、本当ですか」
「どうやら録画映像投影映写機能があるみたいなんだけどさ、それにしては
タッチパネル操作もできないし、小物入れ機能はないし…」
録画映像……なんだって?
話がマニアックになってきた……
「しかもハロの映写機能って言ったらシャボン玉だろう? でもこいつは
普通にスクリーンに映したんだ。スクリーンって言ってもふとんのシーツだけど」
「それはおかしいですな。といってもまさかピンクハロの違うバージョンって
こともないだろうし……」
横から口を挟んできたのは、ユウゾウさんです。
いつのまにか、他のみんなも話を聞き入っていました。
「と、ということは、Vガンの時代以降のものである可能性がありますね。
宇宙世紀150年代以降の……」
「うん、フルミの言う通りだね。それにこのハロが出てきたおかげで、出現した
MSの年代に共通点がなくなっちゃったわけだ」
確かに……今まで出たのはドムとかグフとか、一年戦争下のMSでしたね。
「ついでにマヤさん、これからMS以外のやつも出現する可能性が出てきましたよ。
ガンキャラとか戦艦とか…コロニーとか」
コロニーって、ま、まさかぁ〜!
話がマニアック&壮大になってきてます。すでに妹眠そうです。
この先どうなるんだ……
「えと、ちょっとみんな聞いてくれる?」
思わず場がざわついてきたところで、おもむろにマヤさんが立ち上がり
ました。
「ごほん、ここ最近の現象の原因についてはまだわからないし、これから
なにが起きるのかも予想できないのが今の現状ね」
ふむふむ…
「事故とか起きるかもしれないし、もっと大変なことだって起きる可能性もあるわけ」
「そうだねぇ。なぁ母さん」
「でそんな中で、無傷のMSとそれを操縦できそうなハロを持ってるのって、
たぶんここん家だけだと思うんだ。それを知ってるのもね」
そう、ですね。うん。
「だからさ、表のザクやハロを調べるのはあたし達の使命じゃないかって思うのよ」
使命……ザク研の使命……
「そう、かもしれないっすね。使命かどうかはわからねーけど、面白そうなのは
間違いねーっすよ」
「ウチの部、ヒロ以外みんなガンオタだからな。ある意味精鋭のチームかもな」
ニシノくんやユウゾウさん、乗り気です。
でも、僕もその通りかもって思えてきました。
「チーム!チーム!」
ハロも飛び跳ねてます。意味わかってんのかな。
「よーするに来るかもしんない災難に備えてさ、がんばろうってことよ」
「すばらしい!」
っていいところで父さん、なに叫んでんの!
「いやいや、感動しちゃったよ。陰ながら応援させてもらうからね」
「あらそうですか? ありがとうございます〜」
「さっそくといっちゃなんだが、これみんなで使ってな」
そう言って父さんが出したのは……
ん? 近所の銭湯のタダ券かよ!
「どうも、ありがとうございます〜。じゃさっそく使っちゃおうかな」
マヤさんもいきなり使う気ですか……
「とういうことで、今からみんなでこの銭湯行くよ!」
ぼ、僕達もかい!
しかも僕、さっき風呂入ってますよ?
「今からっすか!? 俺見たいTVあんのに」
「あの、色々やりたいことが……作りかけのガンプラが……」
「マヤさん、僕風呂入ったんで……」
「銭湯なんて生まれて初めて……」
「みんなOKそうね。じゃ出発〜」
どうやら、行かなきゃだめそうです。
ここのスレ見てる奴なんているのか?
かわいそうだから書き込んでやりますた。
見てるよ
やっべえ!
家の周り掘ったらカプールとか戦艦も出てきそうな勢いだよ
帰り道、反対車線をガンタンクが通り過ぎってた。
家の敷地内にある畑からザクマシンガンが出てきた。
でも、この分だと地下にもっと凄いもんが埋まってるよ。絶対。
隣の小さな家に住む者としては、
あの機械がいつどくのか気になってしょうがないわけだが。
突風が吹いてきて、いきなり倒れてきたらどうしよう、とかな。
そんなわけで、私はちゃんと動静を見守っているぞ。
>>68 ウチの周り掘ったらガンダムハンマーだけ出てきますたが…
「隣の小さな家に住む者としては、 あの機械がいつどくのか気になって
しょうがないわけだが」
「やっべえ! 家の周り掘ったらカプールとか戦艦も出てきそうな勢いだよ 」
「帰り道、反対車線をガンタンクが通り過ぎってた」
マヤさん達女性陣と別れ男湯に入ってみると、こんな会話が聞こえて
きました。
他にもザクマシンガンとかガンダムハンマー出たとか言ってる人いるけど、
こっちはガセネタでしょう。
偶然にも隣の家の人がいたのは驚きでしたが、ガンタンク目撃は初耳です。
驚きです。これが本当ならついに連邦のMSも出ていたんですね……
「ヒロ、シャンプー持ってないか?」
と、ユウゾウさんから声がかかりました。シャンプーくらい持ってきて
下さいよ。
「あの、僕家で全部洗ってきたんで持って無いですよ」
「本当に? しょうがないな……イズミ!」
イズミとは、マヤさんの名字です。コイズミだったらあのキャラと同性同盟なのに。
「なーにー?」
「シャンプー取ってくれ!」
「おっけー!」
ちょっとちょっと、それはダメでしょう!なにやってんの!?」
>>69 それって俺も見たぞ。
自衛隊の演習場方面から、装甲車かなんかに引かれてったな。
「ぃよっ!」
すると掛け声とほぼ同時に、シャンプーのボトル(小さい)が仕切りの壁
を越え、落ちてきたではありませんか.
それをパシッといい音させて、ユウゾウさんナイスキャッチ。
「ゆ、ユウゾウ先輩、危ないですよそれは」
隣に座っていたフルミくん、さすがに焦ったようです。
「ああ、俺も半分冗談で言ったんだけど、まさか本当にやるとは…」
そうなんですか? ウチの部長は本当に……
「とりあえず用は済んだから、もう返すわ!」
「あっ、いいよいいよ! もうシャンプー終わったし、今体洗ってるから」
はぁぁ〜……
今日は色々なことがあって、気疲れしましたよ。
まさかハロが出てくるとはね。これからの彼の活躍によっては、謎が
いくつか解けるかもわかりません。
それにさっき小耳に挟んだ、ガンタンク出現の知らせ……
ま、明日からがんばりましょう……
「…今ね、マユちゃんと体の洗いっこしてんだけど」
「ちっちょっとマヤさん、そんな挑発しないで下さいよ! なんか気まずく
なるじゃないっすか!」
「え〜だって本当だもん、ねぇ」
「事実と言えば、事実ですけど」
大丈夫でしょうか、この人達で……
やべえ
良スレ
銭湯から出た僕達は、とりあえず近くのコンビニに向かうことに
しました。
さっきの銭湯にはちゃんと牛乳とか売っているんですけど、みんな
あんまり好きじゃないみたいで……僕は結構好きなんですけど…
「いらっしゃいませ〜」
店に入り若い店員にやる気のない声で迎えられ、僕らはバラバラになりました。
僕はとりあえず飲み物(お茶)買って、さっさとレジに行くことに。
「マヤさん、今週のガンダムエー○出てますよ!」
ニシノくんが嬉しそうにマヤさんを呼んでいます。
ほほう、ガンダムファンにはお馴染みの雑誌の発売日だったようですね。
「あ、そうだっけ?」
と、オジサンが好きそうなつまみをフルミくんに持たせたマヤさんが登場。
酒飲む気なのか、この人?
「今週はどうやら、豪華付録付きですね」
いつの間にか、マユズミさんも雑誌を覗きこんでます。
「おう、そうらしい……あれ?」
「どうしたの?」
「ちょっ、これ見てくださいよ、これ!」
何かに気付いたニシノくん、みんなに慌てて表紙を見せました。
何かあったの?
「なになに…… ! ヒロ、ちょっと来て!」
「あ、はい!」
なんだなんだ? どうしたんですか?
78 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/30 17:58 ID:XJRFhPT8
たまにこういう良スレが出来るから
シャア板見るのやめられない。
で、age。
オレは正直もう秋田。
(⌒\ ノノノノ
\ヽ( ゚∋゚)
(m \\
ノ ||
( /m
ミヘ丿 ∩| ∧ ∧
(ヽ_ノゝ (×д×) <−
>>79 丿 ,;⌒⌒i.
ノノノノ⌒ヽ∴( ;;;;;) _______
(゚∈゚ ),∴.'ミ) ,,:;;;) | .|
/⌒\/(・,‘∴) ヽ| |/ |;,ノ | したらばの森 .|
( ミ ∨ | / .,i |_______|
ノ / | | ,,i; ,, . ,;⌒‖
( \/ヽ ,,,丶, | |,,,;. ;i, ‖ヽ
\ ) ) .. ,, ´ヽ (, ‖丿.,,,
/// ,, ,, .. ´ヽ. ‖,,, ..,
`ヾ ヽミ ,, .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ. ‖、,,
81 :
79:03/04/30 18:46 ID:???
ごめんなさい
口は悪いがたまにいいこと言う
>>79と素直に謝る
>>80萌え
あと
>>1さん、楽しみながら拝謁さしてもらってまつ。頑張ってくだちい!
自分コンビニの店員やってるんですけど
さっき中学生ぐらいの子供が数人やってきて
みんなでガンダム○ースを読んでるんですよ
そういや最近この辺でMSが発掘されているとか言ってたなと
昔この地方に宇宙が降って来たという伝説を祖母から
聞いたことがあったな
まあオレには関係ないけど、、、立ち読みは止めてほしいな
「ここんとこ、よく見てみろ」
えーとなになに……
「巻頭特集 MS出現事件の謎を追え!」……あ〜やっぱり、
取り上げるんじゃないかと予感がしていました。
「やっぱ取り上げてますねぇ……」
「じゃなくて、ここ、ここ」
そう言って相変わらず驚いた様子のニシノくんが、3ページ目の写真を
見せました。
えーと…「ついに無傷のザク発見か?」 へぇ、無傷の機体も出たんだ?
それにしてもキレイってこれ僕んちじゃん!! つーかこのちっこいのじいちゃんかよ!
「これ、これ、僕んちだよ! バレちゃってるじゃん!」
「そうなんだよ、俺もびっくりしてさぁ」
「……あれ、 バレたと決めるのはまだ早いかもですよ」
混乱する僕らをよそに、フルミくんが何か発見したようです。
「あの、よく記事読んでみると、末尾に『我々はこれからもこの疑惑を
追いかけていくぞ!期待してくれ!』ってありますよ」
「じゃあ疑惑って言うからには、まだ完全にバレてはいないってことかな?」
「部長、声が大きいです…おそらくそうだと思います」
そ、そうですよね? 疑惑ですもんね。
ちょっとほっとしましたが、いつの間にこんな写真取られたんだろう…
ちょっと店員さんの視線がいたいので、外に出て解散することになりました。
「じゃみんな、明日できるだけザクに関する資料持ってきてね。たぶん持検(持ち物検査)
ないと思うけど、気をつけて」
「はい」
「ヒロはできるだけハロの調査ね。明日は部室でミーティングするから、あんたん家
行かないから」
「あ、はい」
あら、ウチには来ないんだ?座らせるんじゃなかったっけ?
「じゃ今日はお疲れさま。風邪引かないようにね〜」
「お疲れ様でした〜」
家への帰り道を歩きつつ、僕はさっきのことを思い返していました。
まさかもう記事になっているとはね。しかもウチの写真が全国誌に載って
ましたし。
これから、もしかしたらすでに、ウチの周りにカメラマンでも張り込んでいるかも
いる可能性があるかもしれない。
全国のガンダムヲタ…マニアやガンダムA編集部(の担当の人)、マスコミ……
まさか写真だけでばれるとは思わないですけど、できるだけ彼らをシャットアウト
しないとね…監視カメラでも付けようかな?
とりあえず、今日は帰ったらハロと遊びましょう。
我が家に1/12ザクが届いた時・・・・
ダッチワイフ?とかいわれて悲しかった。
88 :
1 ◆jpx3TIr/zA :03/04/30 22:27 ID:2UQsChYG
「う〜ん、う〜ん…」
胸が苦しい……息ができない……
なんなんだこれ……金縛りか祟りか……怖くなってきたよ……
む〜〜〜、よし、勇気を出して……
「ほあぁっ!!」
気合一発、目を開きました! そして、視界に飛び込んできたのは…
「オイ! オキロ! オキロ!」
……ハロじゃん。
「お兄ちゃん起きた? ハロに頼んで起こしてもらったんだけど」
「余計なことするなよ!」
まったく……本気で怖かったよ。
今日は学校に着いてみると、休みの人が目立ちます。
「おはよ。ちょっといい?」
「ああ、おはよう」
教科書類を机にしまいこんだ所で、隣の席のミクリヤさんが声をかけてきました。
かわいいのでちょっと有名な子です。性格少しキツイけど。
「あんたの家におっきなロボットがあるでしょ?」
「……うん、ロボットじゃなくて、じいちゃんが作った偽者だけど」
な、なに? いきなり鋭い質問をしてきましたよ?
「あれ偽者なの? 本物じゃないの?」
「ま、まあね」
「ふ〜ん……じゃあいいや」
なん、なんだったの? ちょっと嫌な予感が残ります。
正直、このスレシャア板で初めてお気に入りに入れた。
最近家の周りじゃ携帯が全く通じない…
ミノ粉か?
93 :
1 ◆jpx3TIr/zA :03/04/30 23:06 ID:2UQsChYG
今日は来月に迫った対抗戦(隣町の高校との)の話し合いのため、帰りのHRが
ちょっと伸びてしまいました。
早いとこ部室に行かなければ。
「おはよーござ……」
部室に入った瞬間、僕は固まってしまいました。目の前の光景に。
「おいっす〜」
のんきに挨拶したのはニシノくん。彼の前には部費で買ったPC、後ろに部員のみんな、
さらに周囲には資料の山……
「ちょっと来てみ、事件のことネット上でも話題になってる」
ユウゾウさんに連れられて、僕もPCを覗いて見ました。
しかし、よくこんなに持ってこられたな〜……なんか辞書みたいなのもあるよ…
ガンダムの資料って、こんなにあったの?
「インターネットやってるんだ? っていつこんな環境整えたの?」
「ウチの顧問さ、ほとんど部活にはノータッチじゃん? だから勝手にやったんだよ。
部長の強い勧めで」
ああ、そういうことか。
「そうそう……おお、もう事件のスレ立ってるよ」
スレ立ってる? スレって何?
「なにげに目撃情報多いねぇ。ほとんどネタだろうだけど…ていうかここじゃ
板違いだだよね」
「『最近家の周りじゃ携帯が全く通じない… ミノ粉か?』って、ハハ、違うっつーの」
専門用語のオンパレードです。何言ってるのかよくわかりません。
「あ、ちょっと待って!」
95 :
70:03/04/30 23:14 ID:???
本当にとんでもないものが出てきた、マゼラベースと・・・変なカプセルに入ったオッサン。
いかにも「安らかに眠ってます」・・・みたいな感じだし。
今K察に届け出たんだけど、どうしよう・・・
いきなりマヤさんが叫びました。かなり大声で。
「ちょとさっきのコメントみたいんだけど……」
「え? はい」
マヤさんの言うままに、ニシノくんが画面をスクロールさせて色々
操作しています。
「あっ…とこれこれ」
そう指差す先には、
97 名前:名無しさん 投稿日:03/04/29 15:32
漏れと同じ町内にザク持ってるヤシがいる。マジネタ
98 名前:名無しさん 投稿日:03/04/29 16:50
画像きぼんぬ
99 名前:名無しさん 投稿日:03/04/29 17:00
>>97 (;´Д`)ハァハァ
画像きぼんぬ
100 :
97:03/04/30 23:27 ID:???
スマンw
……………。 ? ?
なにコレ?
「あいたたた〜」
「ここにも情報が流れてますね…お前気を付けたほうがいいわ」
気を付けろってのはわかるけど、そんなすごい内容なの?
「こりゃ座らせるどころか、カバーとかもかけないといかんなぁ〜」
……まぁよくわからないけど、カバーかけるってのは必要かもしれない
ですね。
「その辺も含めて、そろそろミーティング始めるよ」
ここでマヤさんの一言で、ようやくミーティングが開始されることに。
机の上の余計なものをどかし、例の資料の山がドサッと置かれました。
「さ、て、と……じゃあ今からヒロん家のJ型ザクのプロフィールついて、
簡単に説明してもらおうかな」
うんうん。
「言っとくけど、今からいう事はほとんどヒロのためだからね。うちらは
だいたい知ってることだから」
「は、はい…」
さすがガンダム好きのみんなです。
「じゃマユっちよろしく」
「……はい」
その呼び方が気に入らないらしいマユズミさんが、ノートを手に
立ち上がりました。
「では簡単に。アサカワ家のザクこと、ジオン公国軍陸戦用量産型モビルスーツ
MS-06J、通称J型ザクは、地球連邦軍に対し国力等で劣るジオン公国軍が
将来地上必須となるであろう地上戦闘用MSの必要性に対し、主力汎用MS
であるMS-06C、つまり後のF型に必要最低限の改良を加えて開発されたものであり……」
う〜ん……なんか本格的…というかリアルな設定だな〜。
「…その汎用性、武器のバリエーションに関しては一年戦争を通じて他に類を見ない程の
優秀性を誇る名機と言われています。以上」
やっと…って言っちゃ失礼ですね。終わったようです。
「とにかくまぁザクってのは優秀な機体なわけだ。デザインもいいしな」
「で問題となるのが、コイツのコクピットに乗り込む方法なわけよ」
なるほどね〜。
ユウゾウさんとニシノくんも、詳しいようですな。
「さらにその問題の要になるのが、あの、あのハロなんです」
ハロが……? フルミくんどういうこと?
「ハロが、なにか問題になるの?」
「つまりつまり、あのハロがもしかしたらハッチを開けてくれるかもしれないんです!」
ハロが……ハッチ…ハッチってコクピットのふたか。
それを……開ける!?
「ふたを開けられるんですか!?」
「ふた?…ええと、そう、そうです」
97 名前:名無しさん 投稿日:03/04/29 15:32
漏れと同じ町内にザク持ってるヤシがいる。マジネタ
これ書き込んだの
>>71だな。
うちのハロにそんな能力があるとはね〜〜知らなかった。
「それも手段の一つだな。まぁ唯一の手かもしんねぇけどさ」
「あとはネットで情報を集めるとか、聞いてみるとかなんだけど、
今日はハロを使った作戦の打ち合わせをしようと思うのよ」
「作戦か。うん。なんだか本格的でいい感じだな」
ハロを使った作戦……か。どうするんだろ。
「でヒロが来る前に、全員でハロに関する資料を漁ったんだけど、
それに関しては……」
「はい。率直に言ってしまうと、未だあのハロの正体は不明のままです。
特にこれといった情報は得られませんでした」
「……」
名前を呼ばれる前に、マユズミさん話始めちゃいました。
「ただヒロさんのお父様の話を総合して、あのハロにはMS操縦機能や
開錠機能といったウッソモデルの機能を備えている可能性もあります。以上」
結構、多機能なんだハロって。
なんだかケイタイみたいですね。
「そういうことで作戦を説明すると…ニシノ」
「うっす。えっと、まずハロに頼んでハッチ開いてもらってコクピット乗って、ザク動かして
座らせる、と、こんな感じです」
こうやって聞くと簡単そうなんですけどね。実際は違うよなぁ……
移転しますた
今計算してみたが、このペースだと途中で力尽きてしまう。
>>1は頑張りすぎだ。
>>106 そうなったらそれはそれで仕方がないと思うが。
108 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/01 13:31 ID:LC1dpkuJ
ageとこう
このスレだけjaneで開けんのはなんでだろう・・・
シャア板のほかのスレは見れるんだけどなぁ・・・
あ、すまん読めたわ。
1時間前は何やってもダメだったんだが、よくわからんわい。
111 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/01 18:57 ID:109XD4t9
まだだ!まだ埋もれさせるわけにはいかないんだ!!
>>1 も う だ め ぽ
「その詳細は、フルミよろしく」
「はいぃ、い"でっ」
机に足をぶつけながら、フルミくんが立ち上がりました。
それにしてもマヤさん、わざわざ部員一人一人に説明させてる……
自分で説明すればいいのに。
「では補足を……えーまず作戦遂行の時間帯は夜中、当然ヒロくんの
ご家族にはご協力を仰ぎます」
父さん、張り切りそうだな〜
「では具体的な内容ですが、作戦は全部で3段階に分かれます。まず
第1段階として、パイロットとなるハロとアシストの人間をコクピットの部分、
つまり脚部の付け根のちょっと上あたりに上げることになります」
だいたいザクのおなかあたりですよね? 高そ〜〜〜
「あーやべ、俺高所恐怖症だったんだよ!」
かねてよりパイロット希望だったニシノくん、悔しそうに頭を抱えて…
かわいそうに。
「…第2段階でザク起動及び座る動作、この時近所に気付かれないよう
工作する必要があると思います。そして第3段階でハロとパイロットを降ろし、
何事もなかったようにその日は帰宅…なんですけど…」
なんですけど? どこか問題あるのかな?
「作戦の流れ考えてて気付いたんだけどさ、あれだけ大きいザクが一晩で
体勢変えたらそりゃおかしいんだよね〜……はは…」
苦笑いのマヤさん…確かにそうです。
「そっか、そうですよね〜〜……」
なんで今まで気付かなかったんだろ……
例え作戦が上手くいってザクが座ったとしても、一晩で姿変ってたら
そりゃ誰が見ても動いたと思っちゃいますよね。
ただでさえ怪しんでる人多いのに…
「だから、まずどうやったら怪しまれずにできるかを考えんとな」
おぉ、ようやくユウゾウさん口開いた。
「う〜〜ん……」
そう言って、みんな考え込んじゃいました。
でもホント、まいりましたね。
あれを実物大模型ってことで警察が手を引いたこと事態運がいいのに、
動かすとなるとね……ていうか模型は普通動かさないものだし。
それをあのサイズでやるとなると、もう、工事ですな、工事。
プラモ作りならお店で道具買って、部屋でパチパチはい終了。
でも現実派本物のMS乗って、ウィーンとかガシャーんとか言って土煙
上げながらの大騒動。
ホント、どっかの工事現場だよ……はぁ。
いっそのことよく工事現場にある防音のシート張って、解体工事でもしますか?解体工事。
………………………
工事? ……そうか! 工事だよ!
厨房のころ読んでたライトノベルみたいな話だな
挿し絵がホスィとか思ってみたり
「はい! ちょっと思いついたんですけど!」
次の瞬間、僕は自然と手を上げていました。
「ん? ああ、じゃあちょい言ってみてよ」
「いいですか? あのですね、あのザクはとりあえずじいちゃんの手作り
実物大模型ってことになってるじゃないですか」
「おー、そういやそうだな」
「だから、その姿勢というかポーズを変える工事をするってことにすればいいんですよ!」
「工事…どういうこと?」
いいぞいいぞ、みんな食いついてる!
って別にそれはいいんだった。
「要するに僕んちを工事現場にすれば、どんな騒音がしてもおかしくないんですよ!
ザクの姿勢が変っても、多少土煙上がっても、何があっても見えない聞こえない、気にならない!」
「そうか……確かにその方法なら、無理なく自然に目的は達成されますね。
その工事を担当する建設会社等の問題はありますが、かなり現実的です」
マユズミさんも賛成してくれそうだ! 心強いですね。
「おお〜、お前よく思いついたな!」
「先輩、最高です、最高です」
「いやいやいや、お前やるねぇ〜」
「ホント、そりゃそうだわ! 偉い!」
マユズミさんの言う通りまだ問題はありますが、なんだかいい感じです。
「でその工事はどこの誰がやることにするの?」
「え?」
「嘘でも実際に工事現場作らなきゃまずいじゃん? どこの会社に頼むの?
そこには事情を話しておかなきゃならないし、慎重に選ばないと」
う〜〜〜ん。
マヤさん痛い所を……
「あの、そこまでは考えてなかったんですけど……」
「やっぱり。まぁアイディア出してくれただけでもいいか」
すいません……
「てなわけで、またみんなで考えて……」
ガラッ!
うわっ! あっ?
「失礼します」
誰か入ってきたのか…ん?
「科学部の部室って、ここでいいんですか」
あれ、彼女は確かウチのクラスのミクリヤさん…
「ああ、そうですけど?」
「ちょっと相談したいことがあって」
相談? なんだろ?
「あの、マンガの、ガンダムっていうのに関しては科学部の人が一番だって
聞いたんですけど」
ガンダム……? なに? 一体何の相談!?
誰か挿絵きぼんぬ 女性キャラのだけでもいい
119 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/01 20:45 ID:5H1vgQxJ
やっと全文読めた・・・やっぱ良スレです。
>>1さんがんがれ、無理しない程度に。
俺の向いの家から最近夜な夜な
「ガンダムぅ〜!白い悪魔はどこだぁ〜!!」と大声が聞こえます。
そういえば向かいの家の塀を越えてドリルの先端みたいなものが・・・・
ウチの庭からは、かなり変な赤いバイクが出て来ただけだ。
何でウチだけバイクなんだろう。
「まぁ、とりあえずどぞどぞ座ってください。ヒロ、椅子」
「あ、ハイ」
今朝もミクリヤさん、変なこと聞いてきたよな。
「えっと、あたしがここの部長やってるマヤって言います」
「私は1年3組のミクリヤです」
(おい、お前と同じクラスじゃん)
(うん、まあね)
ニシノくん、女の子には敏感です。
(かわいいですね、ヒロ先輩)
(まあ、可愛い方かな)
「で、あたし達に相談ってどんな?」
「……最近のロボットが出てくる事件のことなんですけど」
MS出現事件ですね。
「実はつい昨日、……うちの中庭からも変なものが出て来たんです」
「変なもの?」
「はい、なんというか……大きなオノが」
「………!」
…オノ?
そんなMS……じゃない、武器あったっけ?
「それで、どうしました!? そのヒート…オノを!?」
「見つかったのが昨日今日なので、まだそのままです。もしかしたら
爆発でもしないかと思って、今日相談に来たんですけど」
そうだったのか……
「わかりました。単刀直入に言って、それは爆発はしませんよ」
「あ、そうなんですか」
「そのオノはヒートホークって奴で、特にいじらなければ安全だと思います」
「いじらなければって、どういうことですか」
あ、そこ僕も気になる。
「そのオノの特徴として、ちょうど刃の部分が熱くなる仕掛けがあんだよ。
それこそ鉄でも焼ききるくらいに」
ニシノくんが横から割り込んできました。
ミクリヤさん、ちょっと眉間にしわが……
「鉄でも…あっ、ちょっとやばいかもしんない!」
「ど、どうしたの?」
「今朝お父さんが、ウチの若い奴に重機でアレをどかせるって……」
「マジで!?」
ウチの若い奴、重機……お父さん、何やってる人?
「あ〜、ちょっとやめた方がいいかもしれんな。今からでも止めた方がいいぞ」
ユウゾウさんも、思わず立ち上がってきましたよ。
「そうだね……じゃちょっとミクリヤさん、今からお宅行っていいかな?」
「えっ? あ、はい…」
え? 今から行くんですか?
浮上してみる
がんばれ
あ、家の近所でも同じの出てきたみたい。
あれ?なんか手にドリルが…
漏れの家の近くの川にはグラブロが浮上して着ましたがどうしましょう(´Д`;)
俺なんかアガーイ見たよ逃げられたけど
うちのはなんかでかくて足の無いのが出てきたんだけど・・・
ひょっとして変種?
アプロダとかってあるんだろうか。
学校を出てみると、もう日が傾いていました。
夕陽に照らされて、町も僕らもはキレイな茜色に染められています…
「ちょっと何してんの? もっとスピード出してよ」
「これ以上だしたら危ないでしょ!? ここ大通りだよ!?」
「いい訳しないでスピード出して」
……などと浸ってる場合じゃありません。
ここは夕食の買い物に来た人達で溢れる、大手スーパー近くの
大通り。
なぜか僕はミクリヤさんを後ろに乗せ、他のみんなの先頭をきって
激走中。
当然そんなにスピードは出せませんよ。
「ミクリヤちゃん家って、まだなの!?」
後ろからニシノさんの声が聞こえます。
ホントだよ。まだ?
「ん? ああそこの角曲がって! そしたらすぐ屋敷が見えるから」
屋敷? やっぱ金持ちなんだ…あれ?
そう思っていたら、前方にそれらしきものが…
「……ふわ〜〜…」
角を曲がると、すぐに屋敷に着きました。
すぐ着いたのはいいんですが、立派な門の前で立ちすくんじゃいましたよ。
なんかオーラがすごくて。
「あのもう着いたんで、入って下さい。中からの方が近いので」
「え? ああはい」
ちょっと気が引ける位立派なので、マヤさん先頭で入ることに。
ギギ〜って音がして開いてます……
とうわうわうわ、小石がキレイに敷き詰められた庭ですよ。すごいな。
「ただいま。どうぞ、靴は持って上がって下さい」
「お、おじゃまします〜」
さっそく大きな玄関に入ると、ミクリヤさんずんずん歩いて行っちゃいました。
慌てて僕らも靴を持って、後を追います。
「…あっ!」
とミクリヤさん立ち止まりました。そして窓越しに広い中庭を覗いてます。
「やば、もう始めてる!」
「うっそ… ホントだ!!」
確かにショベルカーらしきものが、ヒートホークの周りを掘っています。
間に合うか!?
「ちょっと待って!」
「その作業ストップ!」
「危ないっすよそれ! 火傷しますよ!」
僕らは夢中で叫びました。
ニシノくんだけ言ってることおかしいけど。
「……?」
すると運良く、ショベルカーに乗った若い人が気付いたようです。
「どうしたんすかお嬢さん? そんなに慌てて」
金髪の怖そうな人が、窓から身を乗り出してきました。
お嬢さんって呼ばれてるんだ……
「そのオノみたいな奴、下手にいじると危ないらしいから作業やめて」
「そうなんすか? でも社長からどかせって言われてるんすけど」
「お父さんにはあたしが言うから、とりあえずやめて」
「あ、はい…」
(…あんたの同級生、すごいね)
(そうですね……)
(気が強い子好きなんだけど……今回は手を引くわ)
「さて……とりあえず止めさせましたけど、これからどうすればいいんですか」
そう言って振り向いたミクリヤさんのツインテールの髪が、風になびいています。
この人には下手に逆らわないようにしよう…
ミクリヤさん=ぁゃゃボンバーと考えてよろしいでつか?
揚げ玉盆場ぁー!!
今日、バイトを終えて家に帰ったら、何故か台所にキースがいた。
キースは、パン生地を伸ばしながら俺に
「やあ、おかえり」と微笑みかけた。
俺は、なぜ俺の家の台所にキースがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」
とぎこちなく微笑みかえした。
その後、キースが焼いたパンを食べた。
うまかった。
が
>>137の部屋は大仏技術者にパン工房に改造済み
「これから……えーと、ちょっと待っててくれる?」
そう言ってマヤさん、僕らを両手で後ろにやって…どうしたんですか?
「あの、マヤさん…」
「あのさぁ……これから、ど、どうしよう?」
どうしようって、そういや具体的なことは考えてなかった!
「そうだよな。とりあえず飛び出してきたけど…具体的な策は何も考えて
こなかったな」
「どど、どうします? 逃げますか?」
フルミくん、それはダメでしょう…
「とりあえずヒートホークはそれほど危険なものでもないですし、それこそ
警察に任せるか……それかまた埋めてしまうか」
こんな時でもマユズミさんは冷静です。
埋める…でもそれも一つの手段ですよね。
「つか、そんなとこだろうな」
「とにかく自分達だけで処理しようとしないことが寛容だと、そう彼女に伝えては
いかがでしょうか?」
「ふむ、マユっちの言う通りだね…ミクリヤさ…」
「あっ!」
マヤさんが呼びかけようとしたら、またミクリヤさんが何かに気付いたようです。
「お父さん、おかえり」
近所の溜池にアガーイがいる。
絶対にいる。
「ふぅー………」
場所は変ってとある大広間。
ししおどしの音が響く中、正座する僕達の目の前の男性が静かに
タバコの煙を吐きました。
「でこの人達に相談して、お世話になったわけ」
「そうか……どうやら娘ともども、色々世話んなったそうで…」
そうです。
この人ミクリヤさんのお父さんです。某釣り好き俳優にそっくりな風貌、
ドスの利いた声、高そうな着物…でもその道の人じゃありません。
「そっ、そんなことないです、はい」
ホントにそんなことないです。僕達なんにもしてないんです…
「いや、こりゃ何かお礼の一つでもしねぇとな。ふーむ…」
お礼の一つより、僕らをここから解放して……
「あの、お言葉に甘えて一つお願いしてもよろしいでしょうか」
! マ、マユズミさん何を言い出すんですか!?
(マユっち、何言っちゃってんの!?)
(いい機会ですから、あのことをお願いしてみます)
「ほう…どうぞ」
「実は、彼の家にも正体不明のロボットが出現したんです」
ポン。軽く僕の肩を叩いて…えぇっ!?
「それに関して、お力をお借りしたいと思いまして」
マ、マユズミさ〜ん!
蒸し返すようで悪いんだが
大 河 原 邦 彦 っ て だ れ?
ちょっとあなた隣の田中さん家の畑の案山子大き過ぎない?
あ、あぁそうだな・・・。
明日言っておいてね。影が大きくて洗濯物が乾かせないのよ。
あ、あぁ・・・(お前は俺にヴォドムに立ち向かえと言うのか?)
すでにマユズミさんにハァハァだという事実
君は!!
「…ふぅむ。じゃ、工事の体裁だけでも整えりゃいいわけかい」
「ええ」
言っちゃった……マユズミさんすごい度胸…
「だったら、今日にでも取り掛かってやるよ」
「!!」
「そうですか。ありがとうございます」
すごい、オッケー出ちゃった!
「要するに足場組んでシート張ればいいんだから、大したことないですよ。ねぇ」
「まぁな。おい!」
いきなりこの人叫びました。何!?
「はい!」
威勢のいい返事と共に、先程の金髪の人が戻ってきました。
「今からその右端に座ってる坊主ん家行って、足場だけ組んで来い」
「足場だけ…ですか?」
「あぁ。庭のデッカイ人形みたいなのを囲むように、体裁だけ整えりゃいい」
「はい、じゃさっそく行きましょうか」
さ、さっそくって、ホントに今から行くんですか?
「ヒロさん、そういうことだから」
そういうことだからってマユズミさん…
とりあえず僕らは言われるがままに、僕の家に行くことになりました。
「あぁ、ちょっとヒロ」
「な、何ミクリヤさん?」
「忘れないうちにお礼言っとく。ありがと」
「あああ、どういたしまして…」
以外な一言です。かわいい所もあるかも?
その後、ミクリヤさん(のお父さんの協力)によりウチのザクの周りに
足場が組まれました。
まぁさすがに全体を隠すには至りませんが、それでも十分でしょう。
しかもザクが座っても平気なように、ある程度スペースに余裕をもって
くれたようだし。なかなかいい仕事してもらいましたよ。大工さん達。
とにかくこれで問題が一つ解決しましたね。あとはハロ次第か…
「なんにしてもさ、お兄ちゃんよかったじゃない? ずいぶん目立たなくなったし」
「そうね〜。お隣さんから色々言われなくなったし、助かったわ」
「あとは座らせるのが上手くいけば、一段落するんだけどね」
作業が完全に終わった3日後の夕食時も、ザクの話題が上がりました。
ザク研としても、とりあえず後のことは作業が終わってからということで
この3日はお休みしていたのです。
それにしてもミクリヤさんのお父さん、建設会社の社長だったとは。
しかも後からわかったことですが、彼はうちの父さんの中学、高校の後輩だって
いうじゃないですか!
昨日なんかお土産持ってウチに来てましたよ! しかもすごい低姿勢!
世の中、どこでどう繋がっているかわからないものですな……
浮上
「ごちそうさま〜」
夕食が済み、僕はとりあえず2階へと向かいました。
宿題がたまってますからね…
「あぁヒロ、ちょっと待って」
「なに〜?」
「悪いけどお使い行ってきてくれない? TVのリモコンの電池がさ、
なくなっちゃったのよ」
タイミングの悪いことに、階段上がってから母さんに呼ばれました。
ったくもう…
「…はいよ」
「お兄ちゃん、どうせコンビニ行くんでしょ? だったらあたしも行く」
お前も来るの? まあいいけどさ。
なんともめんどくさいですが…行ってきます。
オナスレか?
オナスレ立ててんじゃねぇよ
(・∀・)乙
>>1 俺は楽しみにしてるのでがんがって書いてくれ!
自転車でウチを出て3分ほど…
僕は妹を後ろに乗せ、表通りにある大手のコンビニに行きました。
最近は先生が夜に街をパトロールしているらしいので、さっさと用を
済ませたいです。
「いらっしゃいませ〜」
僕らを迎えたのは、またあのやる気のない店員さんです。
この人立ち読みとかしてると、露骨に嫌な顔するんですよね〜……
インターネットの掲示板とかに文句言ってたりして。
トントン。
ん? 誰かが肩をたたいて…
「何してるの」
ミ、ミクリヤさん!?
「あ、あのちょっと電池買いに来たんだけど」
「ふ〜ん…さっき一緒にいた女の子は?」
「妹だよ」
「ふ〜ん……」
ミクリヤたんハァハァ…
妹を自転車の後ろに乗せて!?
バイクの後ろじゃないんですか?
みくりやさんでブリッジしてるところを妹に見られる展開キボンヌ
ミクリヤさんは雑誌を色々手にしながら、こっちを見ずに質問をしてきました。
「何、読んでるの」
「ふぇ? いや、マンガなんだけど」
「好きなの」
「まぁ、ね」
「あたしマンガとか読まないから、夢中になる人理解できないんだけど」
相変わらずきついね〜
「ミクリヤさんはさ、何か買いに来たの?」
「…なんでそんなこと聞くの?」
「え? いや、まだ制服だからさ、どうしたのかなって思って…」
そう、彼女まだ制服着てます。スカート短いな…
「……」
答えてくれないんですか。
彼女は黙ったまま、ファッション雑誌を手に取りました。
「あのさ」
そして雑誌を読みつつ、また質問。
「えっ? な、何?」
「ヒロ、もうちょっとマシなカッコした方がいいよ。ダサいし」
……そんなにダサいかな…僕。
「そ、そうね…」
「うん。そうだよ」
すいませんねダサくて…ってあれ? 今こっち向いた…しかも笑顔……?
…なんかよくわかりませんが、貴重なものを見れたようです。
158 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/05 21:48 ID:M/FBOALV
hkhj
再開おめ
漏れん家のドム、持っていかれた…
162 :
155:03/05/06 11:46 ID:???
俺んちの家の裏の土手からもハロが出てきたよ!
でも妙にデカイんだよなぁ…手もあるし一つ目で
おまけにちょんまげみたいな大砲(?)まである
俺ガンダム見たのVからなんだけど、昔のハロってこんなだったの?
「あの、僕ちょっと会計済ませてくるね」
「で?」
「え?」
「そんな事あたしに言ってどうすんの? いちいちあたしに言う必要ないじゃん」
「ごめん…」
「しかも謝ってるし。ワケわかんない」
………
…ちょっと空気が悪くなったきたので、さっさと電池買ってこよ…
「じゃあ…」
「じゃ。明日、宿題忘れないようにしなよ。バイバイ」
「バ、バイバイ」
キツイこと言ったわりに、別れ際はずいぶん優しいです。表情も…
とにかく僕は単三四本を買い、さっさと会計も済ませました。あとは妹
なんだけど……
あれ?誰かと話してるよ。友達かな。
「…でさ、何買いに来たの?
「ん? まあ買いに来たっていうか、お兄ちゃんについてだけだよ」
「そうなんだ……」
おお、なかなかカッコいい男の子と話してる!
もしかして彼氏とか……だったらかなり兄として先越されたみたいで悔しいんだけど。
妹の彼氏登場あげ
「あ、お兄ちゃん買った?」
「ああ、買ったよ」
「紹介するね。あの人がお兄ちゃん」
「あ、ども…」
近くで見るとやっぱカッコいいです。モテそうだなぁ…
「で、この人同じクラスのヤマキくん」
「兄です。こんばんわ」
うーん……変な空気……
彼、なんか変に意識してる? 緊張してるのかな。
「じゃあヨシくん、もう行くね。じゃ」
「おお、またね」
彼が後ろの飲み物のコーナーに去り、僕らはもう帰ることに。
妹を乗せて後ろに乗せ自転車をこぎ始めると、
「…さっきお兄ちゃんさ、かわいい女の人と話してたじゃん。付き合ってんの?」
さっそくミクリヤさんのことにくいついてきましたよ。
「ただの同級生だよ。お前こそさっきの彼とはどうなんだよ? ヨシくんとか呼んでたしさ、
すごいかっこいいじゃん」
「まあよくあたし達噂になるけど、あんまりかっこいい人好きじゃないんだよね。だから普通の友達。
向こうはどう思ってるか知らないけどさ」
そうなの? 我が妹ながら変った趣味……
170 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/06 22:25 ID:m3q65czz
人気の無い住宅街を飛ばしつつ、僕らはウチに向かいました。
「ホントだよ! あたし学校では真面目な学級委員長だもん」
「うそだ〜」
「だって靴下ちゃんと短いし、成績ある程度キープしてるし、髪型とか結構
気使ってるし…」
髪型に気を使ってるって言うのはそうかもしれないです。なんか「お嬢様」って感じの
髪型で、毎朝時間かけてセットしてますからね。こういうマンガのキャラクターとかいそう……
でも、結局妹もマヤさんと同じですよ。しゃべらなきゃいいのにってタイプ。
とこんなこと言い合ってる間にウチが、ていうかザクが見えてきました。
「かわいい妹が言ってるんだからさ、ちゃんと信じなよ」
「お前さ、そんなこと自分で言うなよ…」
「いいじゃん別に〜」
「はいはい」
「ったくムカつく…… ! お兄ちゃんストップ!!」
とと、強引に止められちゃいました。どうした!?
「なんだよお前、いきなり…」
「しっ! ……庭に誰かいるよ……」
「! うっそ!?」
「ホントだよ。ほら、シートに人影がうっすら見えるもん……ちょっとめくってみよっか」
僕らは自転車を降り、ザクを囲むシートまで近づいてみました。怖い…
さらにそれをめくり、四つんばいになんてそっと覗いて……
……ちょっと恥ずかしい格好です。誰にも見られませんように……(特にお隣)
ハァハァ
パシャッ パシャッ
パシャッ
パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
(……! 足見えたよ)
(ホントだ! 何してるんだろ?)
気付かれないように覗いてみると、確かに誰かいます……
ザクの足元で、何かを持って……この音はカメラか! 写真撮ってますよ!
(写真撮ってるね…どうするお兄ちゃん?)
(下手に注意とかしたら危ないかもしれないし、警察行ってもその間に逃げられる
かもしれないし…)
(じゃあたし、注意してくる)
(お、おいちょっと!?)
僕が考えてる間に、妹行っちゃいました! 危ないよ!
「そこで何してるんですか?」
「!」
と、妹が呼びかけた瞬間その不審者が逃げ出しました。追わなきゃ!
「まっ、まて〜〜」
「待って! 何逃げてんのよ! 待ちなよ!」
僕らも後を追ったのですが、不審者は身軽に塀を飛び越え、外に止めてあった
車に乗り込んでしまったのです。
「あいつ、車に!?」
「お兄ちゃん、自転車! 早く!」
「む、ムリだって! あきらよう…」
悔しがる妹をあざ笑うかのように、車は過ぎ去って行っちゃいました。
「おい、ど、どうしたんだ!? 何があった?」
と声を震わせて父さんが出てきました。遅いよ。
「今変態がいてさ、ロボットの写真撮ってたんだよ。逃げられちゃった」
「ふむ……まあお前達に怪我もないようだし、良かったよ。中に入りなさい。
母さんも心配してるから」
「はいよ〜」
「あらあら……不審者なんて穏やかじゃないじゃない」
中に入り、僕ら
「熱心なファンがこういうことするんじゃないかって思ってたけどなぁ……
お前達も、これから気をつけろよ」
うん、ホント気をつけないと。
「あそうだ、もうお風呂沸いたから、あんた達入っちゃいなさい」
「じゃぁ、僕…」
「ホント? あたし行ってくる」
………。
仕方が無いので、僕はTVを見つつ待つことに。妹は長風呂なので、
ちょっとやそっとじゃ出てこないのです……
と、10分ほど経った時でした。
「キャアアァァア!」
「!!」
風呂場から妹の悲鳴が! なに!? また不審者!?
177 :
155:03/05/07 19:09 ID:???
やべっ!見つかった!?
風呂場を
パシャッ パシャッ
パシャッ
パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
「どうした!!」
「待ちなさいよ! あんたさっきの奴でしょ!? 」
「っておいおい、何やってんだ!?」
僕と父さんが風呂場に駆けつけてみると、妹がまさに窓から飛び出そうと
している所でした。タオル巻いていますが、ほぼ裸です。
「お、落ち着け、落ち着きなさい!」
必死に取り押さえようとするのですが、なおももがいてます。
「あいつ、あたしがお風呂入ってる所盗撮してたの! 絶対許さない」
「だからってそのカッコで出てったら、お前が不審者になるだろ!」
「タオル巻いてるからいいでしょ!」
そういう問題じゃなくて……
妹を落ち着かせるまで、結局10分くらいかかりました。
「ほんっと、何なのあいつ!? パシャッパシャッとか言ってさ」
湯上りの牛乳を飲みつつ、まだ文句言ってます。
「言ったそばから、変なのが出てきたなぁ……」
「もうさ、監視カメラとか付けた方がいいよ!? あたしお金出してもいい」
監視カメラってまた、物騒ですね。でも、あったらいいかも……
「そうだなぁ……ただでさえ物騒な世の中だし、考えてみよう」
「その方がいいよ! お兄ちゃんもさ、科学部の人に相談しなよ」
「ん〜〜、ま、聞いておくよ」
そうですねぇ、あの人達なら詳しそう……
>>177-178 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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翌日、僕はザク研のみんなに昨晩のことを話してみる事にしました。
まあ話してどうなるものではないですけど……
「おはようございまーす」
無事たまっていた宿題も提出し、多少晴れ晴れとした気分で僕は部室に
入りました。
「だから体育座りしかないって言ってんでしょ!」
「それじゃ足が不安定なんです! 正座が一番なんですよ! 正座!」
「そんなのやってみなきゃわかんないっしょ!?」
な、なんだ!? どうしたの!? マヤさんとフルミくんがもめてます…
他の3人はというと、言い合いをする2人の後ろに呆れた顔でいました。
「あの、どうしたの? 2人」
「例のザクをさ、どういう座り方させるかでもめてるんだとよ」
「フルミの奴も一歩も妥協しないんだ。変なとこにこだわり持ってるな」
へ〜、たかが座り方でねぇ?
どうでもいいと思うけどなぁ…って、大事なことかもしれないけど。
「2人とも、このまま言い合いをしていても仕方がないですし、第3者の判断に
任せたらどうでしょうか」
ようやくマユズミさんが止めに入りました。
「第3者って、誰よ?」
「ここは公平に、ネットで聞いてみたらどうでしょう」
「ネットで……?」
「はい。例のサイトの掲示板に、正座か体育座りのどちらがいいかを聞くんです。
有効な回答をしてくれるかどうか不安ですが、公平には変りありません」
「……なるほどね。わかった。それなら納得するわ」
「僕もOKです」
ようやく落ち着いたようです。
体育座りに一票
俺のMGザクがそうしろと言っている
胡坐かいて大仏のフリ汁
「え〜っと、じゃどうやって聞きます?」
さっそくニシノくんがPCを起動し、作業に取り掛かりました。
「とりあえず事件とは関係ないスレで、匿名で上手く書き込んで下さい。そして
その書き込み以降7つの回答で決定したいと思います」
「いや、7つの回答はわかるんだけどさ、上手く書き込めって言うのが困るんだけど」
うん。それはそうです。
「まぁ質問が質問だからねぇ……」
「どうします? 模型板とかで聞いてみます? そこならガンプラ作ってて、
ザクのポーズ迷ってますとか書いたら自然でしょ」
よくわからないけど、よさげな意見じゃないですか?
「ふむ、模型版か。そこなら自然だな。じゃ適当なガンプラスレ見つけてみろよ」
さぁ、僕がわからない専門用語が出てきましたよ…
「はいはい……と、結構あるな……ガンプラ改造パーツ専用スレに、ガンプラ
これを出せスレッド……」
「ニシノ先輩、ないですか? ちょうどいいの」
「え〜っと、あっ、これどうよ?『まったくの初心者の救済スレ(ガンプラ用)』」
「おお、ちょうどいいんじゃないか? イズミもこれならいいだろ」
「いいんじゃない? じゃさっそく書き込んでみてよ」
やれやれ、ようやく決まったようですね。
久しぶりあげ
しかし、初心者スレはメール欄に「0」を入れないと叩かれてしまうスレだった。
「
>>1読んで出直して来い」と。
困ったねw
「なんか、時間かかるな」
「そりゃそうですよ。しかも一つの質問に7つもレスしますかね?」
「そっか〜、なんか今問題に気付いたね」
よくわかりませんが、問題発生のようです。
「ていうか、座り方うんぬんってのは今決めなくてもいいんじゃないすかね」
「……」
「まあ、それは…そうか。じゃ話題を切り替えて、久しぶりのミーティングやろ」
マヤさん、切り替え早すぎです。
「ということで、いよいよ星2号作戦発動のわけだけど…ヒロからちょっと
言いたいことがあるんだって。ヒロ」
「はい。えっと昨日のことなんですけど、実はウチにザク目当てっぽい不審者が
表れまして……」
みんな結構驚いた顔してる…そりゃそうだよね。
「で、家族とも話した結果、監視カメラでも付けようかってことになって、
そういうのはどこに売ってるのかわからないので、皆さんに…」
「そ、それなら秋葉じゃないですかね」
え?
「うん、そういうのって、とりあえず秋葉行けばあるんじゃない?」
秋葉……? あ、秋葉原のことね!
ニシノはA級戦犯
勝手に作戦名付けてるマヤさんハァハァ
191 :
160:03/05/07 23:49 ID:???
マヤさんは俺のものだと宣言した!
1さんはこのスレと連動させようとしてんのか?
っつーわけでM字開脚をキボンヌしてみる。
193 :
155:03/05/08 00:57 ID:???
(´-`).。oO(…妹ちゃんのお風呂写真いくらで売れるだろうか…)
片膝で片手を下に付けると綺麗だぞ。
当然その手の平は上に向けるのを忘れるな。
絵的にも良いジオラマができる。
まぁ多少関節の稼動範囲を広げないといけないのが難点。
ニュースみたいに本物なら問題ないけどな(藁
196 :
192:03/05/08 08:34 ID:???
>195
なるへそ、こう来るのか
ってかM字開脚書いたの誰だよw
197 :
155:03/05/08 09:58 ID:???
ホントに連動させてるところに必死さが見えて
漏れ内の
>>1好感度upしたYO!
この間ツーリングしてたらやたらでかいバイクみたいな戦艦に後ろから思いっきり煽られたよ
「で、その不審者ってのは一体何やってたの?」
「最初はザクの写真撮ってたみたいなんですけど…」
「最初は?」
「はい、実はその後うちの妹の風呂を覗いてて、写真まで撮ってたんです…」
「うそぉ!?」
本当なんですよね。
その後妹が半裸状態で飛び出そうとしていたことは、ちょっと黙っておいて…
「そそそこまでされたら、もうカメラ設置するしかないですよ!」
「マジそうした方がいいよな。それにもしあれが本物だってバレたら、もっと
ややこしい事態になりそうだし」
「うーむ……イズミ、これはウチとしても協力するしかないんじゃないか?」
どうやら、みんなも心配してくれてますね。
「そだね〜、なら早速明後日くらいに、ちょっくら秋葉行ってきたいところなんだけど……
あたしその日はムリなんだよね。イトコがウチに来るんで」
「あ、俺もNGだな」
「ボ、僕もムリです…その日は大事な即売会があって」
「ちょっと、みんなもムリなん? 俺もコンパがあって…」
おいおい、みんな用事があるいじゃないですか。
この調子じゃマユズミさんも…
「む〜〜、マユっちはどう? いけそう?」
「はい」
ってOKかい!
「あぁ良かった! マユっちが一緒なら問題ないわ。じゃ2人でデート楽しんできてね♪」
「はい。わかりました」
「は、はい…」
マユズミさんと2人か……
確実に話が続かなそう…
このスレは完結してから全部まとめて読もうとオモフ
……完結するよね?
ヒロくん、二股はいかんよ。
ミクリヤさんかマユズミさん、どっちかはっきり汁!
てめえ俺のマユズミさんをどうしうtぱwぱt;gjwjかふぇj00!!
203 :
155:03/05/09 16:39 ID:???
|д゚)…
(゚д゚ )≡( ゚д゚)キョロキョロ
|д゚)…
>>1の下駄箱に妹ちゃんの風呂写真をおいて、と…
|ー゚)…ククククッ…反応が楽しみだ…
|彡サッ
そのうち、今世間をお騒がせしてるような人達が
「ザクを守る会」みたいなの作ったらイヤだなぁ。
そんなこんなで、明後日にマユズミさんと秋葉原まで行ってくることに。
「マジで、ほとんどデートだよな」
下駄箱のところで、ニシノくんがからかってきました。
「違うって、そんなんじゃないよ」
「だって2人きりだろ? 場所がちょっとあれだけど」
「2人きりでも、別に何もないよ」
「んなことねぇだろ〜、マユズミもさ、あれで結構人気あるし」
んなことなくないですよ、だって僕普段から相手にされてなさそうだしね。
まぁ普通に行って普通に……ん?
「あれ、下駄箱に何か入ってる」
「おい、早く帰ろうぜ。どうしたんだよ」
「いや、ちょっと…手紙じゃないよな。なんだこれ?」
何も書いてない……とりあえず開けてみよ。
「どうしたんだよ? って何だそれ……写真?」
「そうらしいけど…これ何の写真だろ……2、3枚あるみたいだけど」
なんだか変な写真です。どこかの家のすりガラスみたいなのが全面に出ていて、
時間は夜、煙? いや、湯気ですね。それがちょっと窓から出ていて……
「……あ〜〜〜!!」
「おわっ! いきなり叫ぶなよ!」
「これ、ウチだ! 昨日の妹のお風呂を撮ったやつだ!」
そうです! なんか見覚えあると思ったら、うちの風呂場です!
「うっそぉ!? ……でもこう言っちゃなんだけど、肝心のものが写ってないな?」
「うん、窓はちゃんと閉めてたみたいでさ、それは大丈夫だったみたい」
それにしてもこの写真がここにあるということは……
犯人はウチの生徒!?
犯人が意外と身近にいるかも……
そんな疑念を抱きつつ、僕はさっそく妹にそのことを話しました。
「ホントに!? お兄ちゃんの下駄箱に入ってたの!?」
「ヒロ! ホントカ! ホントダナ!」
そうなのよ……
案の定、妹がすごい反応をしました。何故かハロも。
「実はさ、あたしさっきも知らない人に写真撮られちゃって」
って、えぇぇ!?
「嘘!?」
「ホントホント、なんか車の中から撮られちゃってさ。すごい気持ち悪かった。ねぇハロ?」
「ホント! ホント!」
これはちょっと困った事になりました。
風呂場盗撮犯意外にも、妹目当ての人間がいたとは……普通に写真撮るのはまだ
いいとしても、それが犯罪に変る危険性がありますしね。
「ザク目当てがお前目当てに変っちゃったか……そのうちザク研の女性陣に
被害が及ばなきゃいいけど」
「あぁ、確かに危ないかも。たぶんこれからウチに来る機会増えるだろうしさ」
「ハロ、オマエラマモル! ムコウヲトウサツシテヤル!」
しばらくザクどころじゃないですね。これは。
>>155タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!
>155がザクのヒートホークで蒸発しちゃう展開希望
209 :
155:03/05/09 21:16 ID:???
漏れがミン(ryよりひどく!?Σ( ̄∇ ̄|||
翌日もザク研でミーティングをした結果、ひとまずザクのことは置いておくことに
なりました。
やっぱり監視カメラ設置して不審者とか警戒していないと、いつあれが本物だと
気付く人が出てくるかもしれないし、なにより妹目当ての変質者まで出てきました
からね。
それより明日のことですよ。
今日ミーティングでフルミくんが言ってたんですが、どうやら秋葉原に知り合いが
いるらしく、彼があらかじめ連絡を取ってくれたそうでなんです。
だから明日はその人に会ってお世話になる予定。ただ彼いわく、結構変わり者らしいですが。
それも含め、色々不安です。
僕はもちろんマユズミさんも秋葉原に行ったことなさそうだし、待ち合わせの場所
だって行けるかどうか…
とにかく明日は駅前集合です。遅れないようにしないとね。
ぺ〜ぺ〜ポ〜ぺ〜ぺポポ〜……
この横断歩道が青になった時流れる音楽を、もう何回聞いたでしょうかね。
集合場所である駅前タクシー乗り場で、もう1時間くらいブラブラしてます。
といっても、マユズミさんが遅れているわけではありません。僕が勝手に
早く来てしまっただけなんです……遅れるのが怖くて。
こんな性格、早く直さなきゃね。ふぅ。
しかしそれにしても……
「暑いな〜〜」
今日は妙に暑いんです。
まだ夏じゃないのに、心なしか湿度もあるようですし。
「マユズミさん来る間に、汗かくなぁ」
「私がなにか?」
「うわぁっ!」
ま、マユズミさんいつの間に!?
「いつからいたの!?」
「さっきから、ヒロさんの後ろにいたけど」
全然気付かなかった…ってムリないよな、いつもと全然違います。
私服自体珍しいし、何よりおしゃれな眼鏡をかけています。度は入っているのかな?
それに普段の制服とは違って、スカートも短…ってジロジロ見ちゃだめだ。
「じゃ、じゃあ行こうか! 今日はよろしく」
「そうね。よろしく」
眼鏡っ娘!!!!!!
ミニスカを
パシャッ パシャッ
パシャッ
パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
私服age
ま……マユズミさんは学校でもメガネ…かけてるんじゃ…な…いの…
>>216 マユズミさんは眼鏡っ子ではない。普段はかけていない。
休みORプライベートの時だけ眼鏡をかけるのだ!
219 :
155:03/05/10 14:36 ID:???
( ゚д゚)…(さてとまずはLA●Xでタイトルだけ見て他のところで購入だな…)
Σ( ̄□ ̄;;;).。oO(…
>>1!?何でここに?しかも女連れで!…)
|彡サッ
|д゚)………
|д゚).。oO(…こっそりと後をつけてみるか…)
分割あげ
221 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/11 11:55 ID:8SrjywHy
移転復活age!
復活age
それはそうと、
>>155がうぜえぇぇ
そのうち
>>1もこいつを登場させそうなんだが。
復活したか…よかった…
僕らはさっそく電車に乗り込み、いよいよ出発しました。
なんだか電車を待っている間に、ずいぶんと時間が過ぎたような気が
します。なんでだろ?
それはそうと、どうやら駅全体がリニューアルされたようなんです。
「分割」とか「復活」とか「移転」とか、よくわかりませんが。
「あのさ」
乗ってしばらくした所で、僕はあること切り出しました。
「僕のことさ、さん付けで呼ぶのやめて欲しいんだけど」
だって名前+さんはおかしいでしょ?
「嫌なの?」
「嫌とかじゃなくてさ、普通さんは名字に付けるものじゃん」
「それなら、なんて呼んで欲しいの?」
そんなこと言われても困ります。なんて? それは、えー……
「そっちの呼びやすいように……」
「……」
なんて呼ぶんだろう、この人?
「………アサカワくん、ヒロくん、アサカワさん、どれ」
「どっ、どれが? そのうちから選べってこと?」
「そう」
いや、そんなこと言われても……えっと、じゃあ、
「じゃあ、ヒロくんで」
今さら名字で呼ばれるのもなんですしね。
「…それなら私のことは、『ユウ』と呼んで」
「ユウって、名前で呼んでいいの?」
「そうすれば平等だから」
平等、ね。
「わ、わかった。じゃあユウさん、改めてよろしく…」
「よろしく。ヒロくん」
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/11 12:47 ID:8SrjywHy
| (゚∀゚)ノキュンキュン!
/ ̄ノ( ヘヘ  ̄ ̄
マユズミさん妙に大人っぽいな
もももし彼氏とかいたらおれはfもうsmkぱじぇwぱf!!!
マユズミさんのミニスカな太ももに逆ひざまくらされたい。
#逆ひざまくらとは
うつぶせ状態のひざまくらの事
>>228 マユズミさんは断じてミニスカではない!
JR秋葉原駅には、思ったより早く着くことができました。
「うわぁ〜〜〜」
ホームに降りると、今日は休日だけあって人が多いです。それに加え、
何か独特のオーラみたいなものを感じる…
中学生の僕らが明らかに浮いているのを気にしつつ、待ち合わせの場所に
急ぐ事にしました。
人ごみをすり抜けて、改札通って、階段を上がり外に出て…うわぁぁ〜
「す〜ごい人いるね〜…さすが東京…」
「うん」
始めてみる秋葉原の街並みに、僕は感嘆の声を上げちゃいました。人多いし
看板がなんかすごいし……
何か圧倒されつつ、僕らは歩き出しました。
「待ち合わせ場所ってさ、確かどこかのビルの地下だったよね?」
「そうね」
「そこはマユ…ユウさんも知ってる所だって言ってたじゃん」
「そうだけど、信用してないの?」
「いやそうじゃなくて、そこって遠いのかなって思って」
「大丈夫。すぐ着くから」
ビルの地下で待ち合わせって……大丈夫かな?
10分弱程歩いたくらいで、ユウさんがふと立ち止まりました。
「どしたの? 着いた?」
「うん」
そう言う彼女が見上げているのは、なんの変哲もない古いビルです。特にこれと
いったお店とかなさそうだけど…
とにかく、中に入っていくことに。
「ここの地下ってさ、何があるの? 喫茶店とか?」
「ゲームセンター」
「ゲ、ゲーセンがあるの!? ここに!?」
人がほとんどいないらしく、声が響きます。
だって、古い地味なビルに……どこかの中小企業みたいですよ。僕は彼女の後に
付いて歩き、やがて階段を降り始めました。
「着いた」
階段を降りきると、強い光とゲーセン独特の音が漏れているのが見えました。
そして、ドアの上の所に看板が……
「『ゲームセンター荒らし』…じゃなくて嵐か」
「そう。その筋の人間には有名らしいけど」
こんな場所を知っていて、しかも来たことがあるユウさん……君は一体…
今日またまた仁Dで金使い込んじゃったよ…
入ってみると、騒音がどっと出てきました。
中には新しいゲームに混じり、ずいぶん昔のものまで置いてあります。
古すぎて僕にはわからないくらい……
「これから会う人ってさ、どんな人?」
「知らない」
「知らないって、ユウさん詳しい事聞いてるんじゃないの?」
「私は、その人の判別方法を聞いただけだから…」
判別方法? 意味がわかりませんが……
「あるゲームですごく勝ち抜いている人が、そうらしいの」
「あるゲームって?」
「いわゆる、連ジDXと呼ばれているゲームのこと」
それは聞いたことありますね。部員のみんなが今もハマッている、ちょっと前の
ヒット作だったと思います。
「『カテジナ』っていうガンダム使いがそうらしいから、あなたも探して」
「あ、うん。わかった」
そっか、だからユウさんさっきからキョロキョロしてたんですね。
え〜っと、まず連ジDXは……いくつかあるな……
おおぉ〜〜〜
ん? 奥でなにやら人垣が……
移転してたか…
「ユウさん、あれ」
「うん。たぶんあそこにいるのがそうだと思う」
人垣ができている台を覗いてみると、どうやらガンダムが使われている
ようです。
連邦はガンダムとガンキャノン、ジオン側はゲルググとギャン。
最初はいい勝負だったのですが、結局連邦の勝利……そして。
「…やっぱり」
「いたね。ガンダム使いのカテジナさん」
連邦のガンダムは、やはりその人でした。僕らの向こう側に座っているので
よく見えませんが、男だというのはわかります。
周りの人達の反応からすると、かなりの有名人&強豪そうですね。
「どうする? これじゃ当分ゲームから離れてくれなそうだけど」
「……しょうがないから、行ってくる」
「ん?」
「ちょっと連れてくるから、ここで待っててね」
え? ユウさん!? どこ行くの?
彼女はそのまま人をかきわけ、席につき、お金を入れて…やるの!?
で名前入力してる…ら、ら、あ、ララァ…
使うMSは…… ? アッガイとジオング……またずいぶんな選択だ…
………ザワザワザワザワ………
……なんだか、周りが彼女の登場にザワつき始めました。
夜中にage
アガーイ使いのマユちゃん。
ぉぃぉぃ
コストあってないじゃん
DXなんでしょ?
「今乱入してきたのってさ、アイツじゃね?」
「アッガイ使いのララァだろ?」
「すげぇ、俺サインもらおうかな」
「おいおい、カテジナやばいんじゃないの?」
どうやら、みんな知っているようです。ていうかユウさんかなり有名人
ぽい……
「おお〜〜」
ん? にわかに歓声が起きました。
後ろから画面を覗いてみると……
「おお、また避けた!」
「ありえねーよ、ライフル撃つ前に避けてんじゃん」
戦いはすでに始まっていました。ステージはサイド7で、ユウさんは当然
アッガイです。
ガンダムの強力なビームライフルを紙一重で避けつつ、スキをついてロケットで
反撃…しかも誰かが言っているように、ありえない先読みをして……
あまり詳しくない僕でもわかります。こういうのをニュータイプというんでしょうか。
かなりの長期戦の末、結局は引き分けで終わってしまいました。
「おまたせ」
ユウさんは顔色一つ変えず、台から立ち上がりました。カテジナさんも悔しそうに
立ち上がると、そのままどこかに行ってしまいました。
「お疲れさま。ユウさんすごい強いじゃん!」
「そう? 今のは手加減していたから、普通にやれば決着は着いていたけど」
てっ、手加減? 今ので?
「勝ってしまったら、ゲームを続けなければいけないでしょう」
………まぁ、おっしゃる通りです。
とにかく僕らは周りの強い視線を感じつつ、例のカテジナさんの後追うことに。
「あっ、あそこ」
彼はカウンターの所で、店員さんと何か話をしていました。
「あの、すいません」
「はい?」
僕が話し掛けると、彼はゆっくり振り返りました。
髪は長髪で、かなりの痩せ型です。服装は……なんというか……
オリジナリティ溢れるファッションですね。
「あなた、カテジナさんでしょう?」
「……は?」
「私達はフルミくんの紹介で、あなたに会いに来たんです」
「あ、ああ、君らがフルミくんの言ってた子達か!」
ユウさんの言葉に、彼はすぐ事情を理解したようです。
「じゃ、じゃあどうする? さっそく行くかい?」
「は、はい、お願いします。それとお金のことなんですけど…」
「大丈夫さ、ボクがか、格安にしてあげるよ」
どことなく、フルミくんに似ています。
その後、彼の案内で僕らは目的を果たすことができました。
結構本格的な監視カメラを数台、さらに小さなモニターまで……お金
は結局ウチにそれらをセッティングした時に払う事に。
それにしても、ずいぶん怪しい場所に連れていかれましたよ…
「思ったよりさ、早く用が済んだね」
「そうね」
僕らは駅に向かいつつ、通りを歩いていました。
「時間もまだお昼だし……あ、よかったらさ、何か食べに行かない?」
「……」
おなかも空きましたからね。
「ここが嫌だったら別の所に行ってもいいし」
「……」
……ノーリアクションですね。考え中?
「…わかった。行きましょう」
おかしいですよ!カテジナさん!!
漏れのマユズミさんがヒロとデェトに……
>244
そういやDXでこの組み合わせは、かなりの勇者だな。
1さんがんばってください
ユウさんのOKが出た所で、僕らは近くにあった喫茶店に入りました。
秋葉原という土地に似合わず、割と雰囲気のある店です。カップルが多いな……
適当に窓際の席に座ると、すぐに店員さんがメニューを取りに来ました。
「えーと……じゃあオムライス下さい」
「私は、ミックスサンドを」
「かしこまりましたー」
そう言うと、店員さんはそそくさと厨房の方へ去っていきました。
「なんだかさ、新鮮だね」
「何が?」
「ユウさんとはほとんど部活だけでしか会ってなかったからさ、こうやって私服で
食事するの初めてだなって思って」
「……」
「こういう喫茶店とか、よく利用したりするの? 僕の父さんがこういう店好きでさ、たまに
行くんだけど」
「別に」
うーん……いまいちリアクションが低いなぁ。
つまらないのかな?
「あの…僕ちょっとしゃべりすぎ?」
「どうして、そんなこと聞くの?」
「いや、ちょっとユウさん大人しいな〜とか思って……」
「……」
また黙っちゃいました。うーむ……
「別にヒロくんのせいじゃなくて……単に私がこういうのに慣れていないだけだから」
「へ〜、インドア派?」
「そうじゃなくて……こうやって休日に家族以外の人と食事をするの、初めてなの」
ふむ……なるほどね。
彼女、ちょっと困ったような表情をしています。そんなに緊張しなくてもいいのに……
ねぇ?
なんか90年代前半のテイストを感じる
ゲーセン描写といい何といい
249 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/13 23:26 ID:emlNqus8
「まぁそんなに緊張しないで、話したいこと話せばいいんじゃないの?」
「そうなのかな」
「うん。普段の会話でいいんだよ」
「……じゃあ、一つ聞きたいことがあるんだけど」
うん? 何かな?
「なに?」
「あのザクは、どうしていくつもりなの?」
どうしていく……座らせた後ってことだよね。
「…最初は警察に任せればいいかって思ってたんだけど、最近考えが変って
きてて……あのまま、大きなプラモデルってことでいいんじゃないかってさ」
「……私も、同じ考えかもしれない」
「え?」
「現状では無傷のまま出現したMSはあのザクだけだから……もしもその事実が他に
漏れれば、余計な混乱を生むだけだと思う」
そっか……架空のロボットとはいえ、動けばすごい兵器になっちゃいますね。下手すれば
軍事利用されたりして……
「そうだねぇ……ハロのこともあるしね」
「解き明かしたい謎は山積しているけど、私達のやることは見えてきた気がする」
ふと見たら、彼女の表情がちょっと表情が和らいでいました。
「おまたせしました〜、オムライスとミックスサンドでございます」
「とりあえず、食べようか」
「うん。そうね」
あのさ・・・違ってたら悪いんだけど、もしかしてこのSS、ガンダムAに送った・・・?
>>251 >>1は自分の発言を控えているから、返事は期待できないと思われ。
つーか、なんでそんなことを聞く?
なんか微妙に荒れてきたな・・・
でもここが我慢のしどきだ。
>>1&ザクを見守る会の諸君
>>1ってこのマジでこのSSをガンダムエースに送ったの?
255 :
248:03/05/14 03:24 ID:???
言っとくが俺のはただの感想であって煽り目的じゃないからな
>>249は茶々だ
早くミクリヤさん登場きぼんぬ
258 :
迷探偵:03/05/14 13:16 ID:???
盗撮犯はミクry
普段の会話でいいとは言ったものの、ユウさんやはりぎこちないです。
少しうつむきかげんで、こちらを上目でチラチラ見るんですよね。何か僕の顔に
付いてる?って思うくらい……
まあ楽しく食事ができましたけど。
僕らは喫茶店を出てから駅に向かい、そのまま電車に乗りこみました。
「はぁ〜〜〜」
シートに座ったらどっと疲れが出ましたよ。これで少しは不審者が減るといいん
ですけどね。
「どうしたの」
「ん? あぁ、今日は疲れたな〜とか思って」
「そんなに、つまらなかった?」
「そんなことじゃないよ。単に疲れが出ただけで……ユウさんこそどうだった?」
「別に」
別に……彼女らしいといや彼女らしい答えです。
「そんなに嫌じゃなかった」
……よくわかりませんな。まあいっか。
「また今度さ、どこか遊びに行く?」
「えっ!? ……」
「あの、もしもし?」
「……」
ほんの冗談っぽく言ったんだけど、ユウさん困っちゃったみたいです。眉間にシワ
よせちゃって。
「ていうか、そんなに考えなくても……」
「あの、この話は違う機会で……2人の時に」
「? うん、わかった」
別に嫌なら嫌って言えばいいのにね。遊びに行くくらい。
>>1 乙で御座います。
このスレ、ヒ素かに楽しみにしとります。
>>1 雨にも負けず、
風にも負けず、
がんばってくれ!
誰か登場人物の絵書いてください。
その前に登場人物表がほしいところ。
だんだん人物の相関がわかりにくくなってきました。
アサカワ家
ヒロ…主人公 一年三組
妹…学校では真面目な学級委員長
父…ガノタ
母…
おじいちゃん…
グフ…ペット
ハロ…
学校
PC部のもっさん…ちょっとした有名人
理科のコバヤシ先生…ガンダム好き
ミクリヤ…主人公と同じクラス
ミクリヤ父…某釣り好き俳優にそっくり 建設会社の社長
科学部
イズミ マヤ…ザク研究会部長
ユウゾウ…ザク研究会副部長
ニシノ…女の子に詳しい
フルミ…オタク
マユズミ ユウ…プライベートは眼鏡
その他
ヤマキ…妹と同級生 かっこいい
不審者…主人公と同じ学校?
カテジナ…連ジDXのガンダム使い フルミの友達
「ただいま〜」
それから駅に着いてユウさんと別れ、夕食前には家に到着することが
できました。
「おかえり〜、どうだったの?」
わざわざ母さんが玄関まで迎えに来ました。
「うん、明日か明後日には、もう機材を取り付けに来てくれるって」
「ホント? 良かったじゃない」
これで少なくとも、家への不法侵入は防げそうです。
あとは……
「どうだった? お兄ちゃん」
妹ですね。
「近いうちにカメラを付けに来てくれるってさ」
「そうなんだ? でもよく監視カメラなんて買えたね」
「まぁユウさんが一緒にいたし、詳しい人に色々世話になったから」
「えっ、ユウさんって誰? 新しい彼女? ミクリヤって人はどうなったの?」
やば、ユウさんのこと言っちゃった。
説明するのめんどくさいな……
「ユウさんは同じ科学部で、この前ウチに来たろ? 髪が長い人と、もう一人
いたじゃん」
「え……っと、ああ、いたいた! 結構かわいかったよね。お兄ちゃんもやるね〜」
「そんなことより、お前どうなんだよ? 今日は不審者関係見たりした?」
「ん〜、雑誌モデルのスカウトとかされたけど、怪しい上に興味ないから断ったくらいで
特に大丈夫だよ」
そうか…よかったよかった。
不審者はこないだの人だけじゃないし、注意が必要です。
「お前もさ、バスタオル一枚で外に飛び出そうとかしてるから、変な人間に
目を付けられるんだって」
「いいじゃん別に〜……誰かに迷惑かけるわけじゃないし」
「かけるかもしれないだろ? お前の裸なんか見たくないって人がいるかも
しれないじゃん」
「うーわ、すごい失礼なんだけど。これでもスカウト受けてるんだよ?」
兄からしたら、正直普通の女の子だけど……
こうしてあっという間に日曜日が過ぎていき、また明日から学校です。
どうやらこれでザクを座らせる作戦、通称「星2号作戦(マヤさん命名)」
を進める事ができそうですね。
たぶんみんな、明日はウチに来ることになるでしょう。
作戦に必要不可欠なハロの調査をするためです。具体的にどうするかは
全然決まってませんけど。
彼は結構高性能そうなんで、分解はムリでしょうね。あとPCと連動したり
とかもできなそうです。コード差し込む穴とかないもん。
これは、本人に直接聞くしかないかな?
本人に。
「ヒロ、コッチミテル。ミテル……ヤルキカ!」
……ハロって、こんなやつだったっけ?
翌日もいつもと変わりない、長い授業が辛い1日でした。
ただ、あのコバヤシ先生がウチのザクについて話を聞こうとしてきた
ことがありましたけど。
ちょうどその授業が6時間目だったもので、部活が忙しいとか言って
ごまかしましたけどね。うーむ……怪しい。
そんな風に思いつつ、僕は部室の戸を開けました。
そして入り……あれ開かない? なんで!?
なんて動揺していたら、戸に何か張り紙がしてあります。えーと……
「ワックスがけのため、今日はアサカワ家集合ね。マヤより♪」
あっ、そうだ。今日ワックスがけって先生言ってたっけ。
某釣好き俳優って、俺の中では二人思い浮かぶんだが
ぐっさんがよくモノマネする方と
漬け物よく漬けてる方どっちなんだろうな。
ぐっさんの方じゃね?
「元気がでるTV」の。
おまえらの見解を教えてくれ!
マユズミさんは物静かな優等生タイプなのか!
それとも何考えてるかわからないアヤ(略)ルリル(略)タイプなのか!!
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/16 20:32 ID:YcoRtzRB
>>270 マユズミさんはマユズミさんだ。
それ以外の何者でもない。
で、あげとく
「ただいま〜」
ってことで、早々にチャリンコとばして帰宅です。
玄関には確かに、みんなのものらしき靴が並んでいます。
「おかえり、広間にみんな来てるわよ」
エプロン姿の母の言うままに、僕はそのまま広間に向かいました。
話し声が廊下まで聞こえてきてますね。
そして広間の戸を開けると、
「ヒロ、遅かったじゃないか」
父さん!?
「父さんなんでここにいるの!? 帰ってくるの早くない?」
「なんでって、今日ザク研のミーティングがウチであるっていうから
仕事切り上げてきたんだよ」
「切り上げてって、父さん別に参加しなくてもいいじゃない」
「いいじゃん別に? あたし達パパさんの参加は賛成だけど」
「そうそう、仲間に入れてくれよ」
マヤさん人事だと思って……
「ヒロ、アサカワ家の皆さんは事件の当事者なわけだから、ザク研に参加
する資格は十分にあると思うが?」
「そうですよ。ご家族の協力あってこそのザク研ですから」
ユウゾウさんやフルミくんまで……まあそうだけどさ。
「おそらくヒロくんはただ恥ずかしがっているだけだと思うので、了承して
くれると思います。それよりミーティングを始めましょう」
「そ、そういう風に言われると……」
「……」
ユウさん、どこか切ない目でじっとこっちを見つめています……はい、わかりましたよ。
「おっけ! じゃあマユぽんが締めたところで、第2回ザク研対策会議inアサカワ家
始めるよ〜」
またユウさんの呼び方変ってる……
こうしていつものように?マヤさんが締め、ミーティングが始まりました。
なぁマジで誰か挿絵もしくはキャラデザ
やる神はいないか?
「イメージと違う…」な場合はアレなんで、無いほうが良いかと思われ。
>>1 がんがれ
「じゃあ始めに、前回からの簡単な経緯を説明してもらいます。マユぽん〜」
「……はい。前回の会議後、不審者対策や隠蔽工作の方法等幾つか問題点が出てきましたが、
現時点でそれらは解決されています」
そうですね。ようやくここまで来ました。
「あとはハロ次第で、いつでも本作戦着手可能な状態になっています。以上です」
「ほいほい、ありがと。じゃあここまでで、質問は?」
「………」
ないみたいです。
「……ないみたいだねぇ。じゃいよいよ今回第1に話し合う議題なんだけど…」
「ハロッ! ハロッ!」
「ワンッ!」
「うわっ!」
マヤさんが言い終わる前に、ハロがわずかに開いた戸から入ってきました。
ついでに動物病院から退院したてのグフ(チワワ)まで……
「……ゴホン、見ての通りハロについてです。パパさん」
パパさん? って父さん!?
「はい。彼については我が家で独自の調査を試みましたが、未だ作戦に必要な機能が
あるかどうかは不明のままです」
何得意げに話してるんだか…
「本人はできると言い張っているのですが…なぁ」
「ハロデキル! マカセロ!」
グフにころころ転がされながら、強気な発言をしています。
いいおもちゃです。
「正直、確信には至っていません。以上」
うん、確かにコイツはいまいち心配です。
いい絵師がつくならいいけど、
なんともコメントしがたい絵でイメージ壊されて苦笑い、なんてのは嫌だ。
漏れは反対なんだけど、もし作るならある程度話が進んでからの方がよくないか?
どうしても描く、というのなら話が全部終わってからの方が良いと思われ。
とりあえずマヤ、もっさん、フルミ、ユウゾウ、ニシノ、ヤマキ、カテジナ
のラフ書いてみますた。でもうpの仕方わからん(;´Д`)
スキャナーがあればいいのか?
実は俺もマヤさんとマユズミさん描いたんだが…
うpする勇気はないぜ。280がんがれ
うpしたら激しく叩かれてこのスレが荒れるぞ。
うpする前から若干荒れ気味なんだから、
これを鎮めるにはプロ級の腕前が要求されるぞ。
浮上
すっかり父さん、その気になってるな。
「うーん……でもハロを信用するしか、方法はないと思うんだけど……
他のみんなはどう思う?」
「いいんじゃないすか? それで。話し合う必要もねーと思うんだけど」
「それしか、ないな。うむ」
この際、彼を信用するしかないですね。
「僕も賛成です」
「うん、じゃそういうことでこの件は置いといて、ちょっとあたしから話したい
ことがあるんだけど」
話したいこと? なんだろ。
「みんなさぁ、ザクを付け狙う不審者がいるってことは聞いてるでしょ?あと
風呂覗きの変態のことも」
うんうん。
「実は、昨日あたしも被害に遭ってるんだよね」
えぇっ!?
「マヤさんも、お、お風呂覗かれたんですか!?」
「いやぁ、あたしの場合は車から写真撮られただけだけどねー」
被害がウチ以外にも拡大してる……
「それなら、私も昨日写真撮られましたけど」
えぇぇ!? ユウさんまでも!?
「マユズミ、お前も撮られたのか?」
「はい、ヒロくんと別れた後に、すぐ」
そうだったのか…
ちょっとこれ、大変なことになってませんか?
いつザク動くのー?
マチクタビレター(AA略
「聞いての通り、何だか変態が出没してるから……みんな気を付けてね。
あとザクのことは絶対口外しないこと! どっから足が付くか知れたもんじゃないし」
「イズミ、あのミクリヤって人はどうする?」
「ん〜、とりあえず彼女にも内緒でね。特にヒロ、怪しまれるようなことしないでよ」
「は、はい、わかりました」
正直自信ないけどね。彼女カンとか良さそうだし、バレるかも?
「じゃあ話を戻して……作戦遂行の時間について、ちょっと話し合おうか」
それから順調に話し合いは続き、色々形が見えてきました。やはり不審者は気に
なるものの、作戦は明後日深夜行われる事に決定です。
ちなみにザクの座り方についてですが、ニシノくんの報告によればネットでの投票は
ほとんど真面目に行われなかったということで、無かったことになりました。
結局その場で多数決が行われ、片膝をついた姿勢ということで落ち着きました。
「ヒロ、用意できたか?」
「ちょっと待って、今行くよ」
「お兄ちゃん遅いよー、早く」
玄関で待つ二人が、僕を急かしています。
会議の後、なぜか当たり前のようにマヤさんが「じゃ、銭湯行こうか」と言い出し、
さらになぜかみんなお風呂セットを持っていたため、今から行ってくることになりました。
なんか、恒例行事みたいになってますね。
「ちょっとヒロ、早くしなよ〜。置いてくよ〜?」
じゃ、行ってきます。
あの物体に関わり合いの有る連中を・・・
パシャッ パシャッ
パシャッ
パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
ハロに赤外線とかブルートゥースみたいな
短距離通信機能があっても変じゃないよね?
あ、工事を装うんなら夜じゃなくて昼だ。昼。
>>290 まずMSの起動音は独特だから、それを工事だと言いはるのは難しい。
まして昼は人通りがあるし、かなり目立ってしまうだろう。
ただでさえ怪しまれてるんだから、深夜の方が都合がいいという判断だな。
けどさー、アサカワんちさ、ザクの囲いつくって、
となりもっと前より日当たり悪くなっちゃったんじゃねえのw?
文句とかこねえ?あとお前の妹の写真見たよ。結構可愛いじゃん
どーせザク座ったら終わりだろ?この話。ネタ切れでな(ワラ
いよいよ具体的な日時も決まり、翌日はその準備に当てられました。
と言っても特に準備する事はなく……足場もちゃん上の方へ上れる
ようになっているし、命綱の方もミクリヤさんとこに借りてありますし…
作戦決行までの時間は、あっという間に過ぎていきました。
その夜は月がキレイで、とても風が強く吹いていました。
そんな夜空の下、明らかに怪しい一団がザクを見上げています。そう、
僕達ザク研(父さん含む)です。
(じゃ、作戦の最終確認するね。まずハロとパイロットはコクピット付近まで
上がって、命綱を付けてハッチを開ける。開いたら素早く乗り込んで、あとは
ハロにおまかせする。座り方は知ってるよね。作業を終えたらさっさと出て
そのまま撤収……OK?)
(了解)
マヤさんなんで、こんな小声で話してるんだろう……
(でそのハロと一緒に上がるパイロットのことだけど……)
そうそう、まだ決まってなかったんだ。
結局マヤさん後で発表とか言ってたけど、どうするんだろ?
(ハロ、誰と一緒がいいんだっけ?)
「ヒロ! オマエ! オマエ!」
(ということで、ヒロ頑張ってね〜)
って、おい!
何いきなり決まっちゃってるんですか!
(ちょっと待って下さいよ、なんで僕が!?)
(だってハロがこう言ってるんだもん、しょうがないじゃん。それにヒロ
嫌がるでしょ? 直前に言った方が覚悟ができると思って)
(大きなお世話ですよ……)
(えっと、聞いての通りだから、他の人は作戦中不審者とかいないか
パトロールよろしくね〜。ここで写真とか撮られたらシャレになんないから)
本当にぼ、僕が乗り込むの〜!?
『m音m
/[H]ヽ
/ 〉 ♀。
パシャッ パシャッ
パシャッ
パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
望遠レンズで
おお!いよいよ動くのか!?
期待。
未クリアさん
ザク始動あげ
ヒュゥゥゥ…… バサバサ……
防音シートが、風にたなびいてます。
ついでに僕の心臓もヤバイことになっています。鼓動が大きすぎます。
「ツイタゾ、ヒロ!」
(しっ! あんまり大きな声出しちゃダメだって)
僕に背負われているハロは、楽しそうです。
僕とハロついにコクピットの前あたりまで上がり、命綱も付け、あとはハッチを
開くのみとなりました。
かなり高いです。MSの大きさは18mくらいって聞いてるので、ここは9mくらい
でしょうか? 落ちたら死ぬな…
ていうかずっと気になってたけど、中に人とかいたらどうしよう? しかも死んで
たりしたら…
だいたい開くのかな? これ…
「ハッチアケル! アケル!」
(え? ち、ちょっと待っ…これってさ、壊れてないの? どうなの?)
「ハロ、ザクシラベタ。ウゴクゾ! アクセスカンリョウズミ!」
(いつの間にそんな事……でも動くんだこれ)
乗り込む前に、ちょっとみんなに報告しましょう。
とりあえず僕はケイタイを出し、マヤさんにかけました。ルルルル……
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
「!」
夜中に、中年男性らしき人の声がこだましました……
『ガチャッ もしもし〜』
『ま、マヤさんマナーモードにして下さいよ! おまけに何ですか今の着ボイス!?』
『ラルのこと? 好きなんだよね〜。それよりどうしたの?』
『あの、今ハロから聞いたんですけど、やっぱりこのザク生きて……』
「オープン! オープン! モウアケル!」
プシュ〜〜〜〜
…………………!!!!!!!!!!!
300 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 21:09 ID:mJkFVxNj
27才人妻です。ダンナがかまってくれないので、いつも一人でオナってます。
でも、けっこうオカズに困るんですよね。そんな時見つけたのがYUIS!!
安いし、安心して買えるしなかなかいいですよ!いつもバイブ物買ってます!
http://www.dvd-yuis.com/
いよいよ乗るのか。
期待age
『ヒロ! もしもし!? もしも…』
『やったな! 我々の読みどおりコイツは生きて』
『ちょっと! 人のケイタイを取らないでよ』
『…ヒロ聞こえるか! すげーじゃん、早く動かせよ!』
『おめでとうございますぅ〜〜…』
『ちょっとあんた達あたしから離れて……マユぽん、あんたまで……』
あ、あ、あ……
開いちゃいました! ど、どうしよう!? 予想はしてたものの、いざ
目にしてみると……空前絶後って感じです! しばらく呆然としましたよ!
『どど、どうしましょう!?』
『どうするって、乗るに決まってるじゃん! 早くモノアイ光らせてよ!』
『そんなこと言ったって…』
よくコクピットを覗いてみると、中には見慣れない計器やら色々あります。
すごい入りづらいんですが。気が引けるなぁ……
とりあえず渡しの板だけかけて…よいしょっ。
「ノリコメ! ノリコメ!」
「え? あ、ちょっと!」
なんとハロがさっさと入って(転がって)行っちゃいました。
「待って…うぅ…あぁもう!」
もう高くて怖いなんて言ってられません。やけくそです。風が強いのもガマンです。
何とか入って、板と命綱をどかし、とりあえずシートに座ってと。うわぁ、本物だ……
プシュゥゥゥ…………
お〜、閉まった。何も明かりがないから、真っ暗ですね。見えるのはハロの目の光だけ…
って何してるの? 何かコードみたいの何本か出して…
ブンッ…!
ブン? 何の音…… !!!! なんか明るくなった!
「キドウ!、キドウ!」
「あっ!!!」
目の前に、見覚えのある住宅街が見えました!
先に入ったハロが何かしてると思ったら、もしかして起動したの!?
『もしもし? もしもしヒロくん? モノアイついたよ。つき方とか効果音は
アニメと全然違うけど…すごい…』
『や、やっぱり?』
つなぎっぱなしのケイタイから、ユウさんの興奮した声が聞こえてきました。
ザク大地に座る
起動キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)#・ж・)=゚ω゚)-д-)゚∋゚)´Д`)゚ー゚);゚ロ゚)´Д`*)━━!!!
でも、起動の目的は走ったり、飛んだりするためでなく「座らせるため」なんだよな・・・
俺もザク( ゜Д゚)ホスィ…
漏れもホスィ…
そして浮上
「ヒロ、ハッシン! ハッシンスル!」
「だっ、ダメだよ! 座らせるだけでいいんだから」
そうそう、下手に動かしたら大変です。
とにかく、今は落ち着かなければ…
『もしもしヒロ? マヤだけど、下はみんな安全な所まで離れたからいつでも座らせて
いいよ〜』
そこに、再びマヤさんの声が聞こえました。
『はい、で、できる限りがんばります…』
実際に頑張るのはハロですけど。
さて、深呼吸して、落ち着いて……ふぅ……よし。やってもらいますか。
「じゃあハロ、ザクを例の姿勢にしてくれる?」
「……リョウカイ! リョウカイ! ザクハッシン!」
だからハッシンじゃないんだってば。
ハロは威勢良く返事すると、今度は……手? らしきもので色々いじり始めました。
するとまた何か音がして、
ガクン!
「おわっ!」
「スワル! スワル!」
いきなり揺れたかと思うと、モニターに下にいるみんなが映りました!
今ど、どういう姿勢なの!?
『すご〜い! こっち見下ろしてる! こえぇぇ〜 すごい…… す、素晴らしいです…』
ケイタイからは、それぞれバラエティに富んだリアクションが聞こえています。
でもみんな気を使って、小声ですが。
「ハロ、ちょっと動かすの急すぎ…」
「ツギ! ツギ!」
「って待ってぇぇ〜〜!」
ガコン……ギュィィィ……ズン!
さらに機体が動き、モニターの風景も変り、
「ええぇ… え? 止まった…」
何だかわからないうちに、止まりました。
「ハロ、終わったの?」
「シュウリョウシタ!」
どうやら上手くいったみたいです。
ただ外でどんな騒音がしたか不安なので、聞いてみよ。
『もしもしマヤさん? どうでした?』
『あ、うん、上手くいった…ことはいったと思うんだけど』
『だけど? もしかしてすごくうるさかったとか!?』
『いやぁ、それも大丈夫なんだ。ただ…座り方が…』
座り方が? 膝をついた格好じゃないの?
『なんというか……黄昏てる』
………?? は?
『体育座りで左足だけ伸ばして、両手は後ろに着いて、顔が…遠くの方見てる』
「……ハロ?」
「ハロ、セイコウ! セイコウ!」
……
…ハロに、座る姿勢の説明不足だった様だね。
親父か妹が変な事吹き込んだな。ハロに。
311 :
309:03/05/20 20:16 ID:???
>『体育座りで左足だけ伸ばして、両手は後ろに着いて、顔が…遠くの方見てる』
想像してワラタ
>>1さん乙!
黄昏てる・・・
ワラタ
黄昏てるザク……シブい、のか?(w
なんか普通に文章がうまいなぁ・・・と
やっぱおもしろいSSスレはいいなぁ・・
他にも面白いSSを探すとするか・・・黄昏ながら。
ということで、ザクを座らせる「星2号作戦」は無事終了しました。
どうやら父さんや妹がハロに変なことを吹き込んだらしく、おかしな座り方に
なってしまいましたが…
でもこれでザクが倒れたりするようなことはないでしょう。お隣さんも大人しく
なるでしょうね。
まず一安心といった所です。不審者問題がまだありますけど。
「……で、一難が去ってまた一つ問題が発生したわけだけど」
翌日の放課後、いつもの教室でいつものようにミーティングが開かれました。
ですが、マヤさんがいきなり気になる発言です。
「問題ならもう解決したじゃないっすか」
「いや、そういうことじゃなくてうちらの活動についてよ」
「何か問題が…あの、あるんですか?」
「う〜ん…」
なんだろう…? 考え込んじゃってる。
「あたし達さぁ、これからどんな活動していけばいいのかね?」
活動? 何で今さらそんなこと?
「活動って、あのザクを観察、研究するのが我々の使命だろう」
「うん…でもそれだけじゃなくて、MS出現事件のことも調べたいな〜とか思って」
事件のことも…うん、謎が多いし、確かに気になりますね。
でも…
「それはさすがに、私たちの手にあまると思います」
ユウさんが代わりに言ってくれました。
そうですよ、そう。
「なんだよね〜。でも活動の対象があのザクだけってのもキツイじゃん? そりゃ
あたし達みたいな中学生ふぜいがイキがってもしょーがないけどさ、できるとこまで
やってみたくない?」
「……」
みんな考えこんじゃいました。う〜ん……どーなんでしょうね?
「…それは俺も考えてたんだが…俺は賛成だな」
ユウゾウさんが口を開きました。
「僕も賛成なんですけど、付け加えて他のMS所有者も探したらどうでしょうか。
色々、情報交換もできるだろうし」
続いてニシノくんも、気になることを言いましたね。
「ふむ。他の3人はどう?」
「俺は別にいいと思いますよ。面白そうだし。やりましょうよ」
「僕はどっちでも…いや、いいと思います」
「…じゃあ、私も賛成です」
なんだ、みんな結局賛成じゃないですか。
「よし、じゃみんな賛成ってことで、早速ヒロんち行ってこれからのことを…」
え? ちょっとちょっと!
「いやいや、別に僕の家行く必要ないじゃないですか! なんでまた…」
「前言ったじゃん。あんたの家を拠点にするって。じゃ出発〜」
…今夜はまた銭湯になりそうです。
しばらくウチの風呂入ってないな……そういえば。
座ろうとするたびに邪魔が入り、
ついにザクが座るときが最終回だと思ってた俺。
それはそれで嫌だなw
しかし、>1さんはどうやって話の決着をつけるつもりなんだろう……
ふむ。
どうやら
>>1さんはレスを大いに反映してるようだから、
おまいらの反応がこれからのストーリーに関わってくるだろうな。
ということで海とかに行く話きぼんぬ。
MSと離れた学園ものな感じで
海で水中用のヤツが出てくるわけだな。
臨海学校で水中用MSに乗る展開
溺れたあの娘を助けるために水中用MSをアレするわけだな
324 :
山崎渉:03/05/22 02:19 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
ト'^`l^'‐'!i、__
_..ゝ‐rー-メ、..:`‐、
,. -'…‐!、l_..∠_.:..:.へ:.:ミ _r-'' ̄ ̄ ̄"'''ヘ、
/.:.:.:.:.:__ミ/.:.:.:.:.:.:.`ヽ.:.:.:V _/ ̄ へr''''"L
/.:.:.:.:,-'´ `´``'‐、:.:.:.:.:`、.:.l / "i
/.:.:.:./ `、:.:.:.:.l.:.:l r _,,..-'''" ,.....r''''''')ヽ )
. /.:.:.:./__ i.:.:.:.:レ':l | ___ノ )'i )_,ノ
l.:.:.:.:.l-=.ミ、 . -‐‐-、 l.:.:.:.レソ i i .i i |'" ィi⌒ヽ,
. l.:.:.:.:.l `┴' ‐〒ァァ l.:.:.:レヘ 'i, i、ヽ |iリり'_===''i_rヘ" |.丿
l.:.:.:.:.l /  ̄ .l.:.:./^ ノ \r=='ヽヘ==("ヒノ .| ヽ`<イ
l.:.:.:.: ハ 、_ /.::メ‐''´ ゝェ、))ト.、 \____.ノ "ヽ`''"''"''ヽ、
. l.:.:.:.:.l `、 :-、_ /.:./ r-'"ゞ-リ ヽ '"´.i\ ヽ、
l.:.:.:.:.:l ヽ、 ̄ . イ.:/ /" / |^ヽy,_ヽ、 (二""''" 'i,
l.:.:.:.:.l l`ー‐''' ´ ノイ ^`-=__|" .| ""''''''''''''i´⌒\ i
_ヽ.:.:.l..._____...} l ノヽ,,, | 0 .ト、 `-i-'"
/´ /\ト 、 ! / `、 -''" / "''-- .....,,,....」ノ'\ |
/o >>./ `ー´ / \
! / .l - ‐…ー- >_.、
. ‐'´// o`ヽ
マヤさん ユウさん
___ ,.. -───- 、.
, -― '´-=  ̄`ヽ、 ,.‐'´ `‐、
/ ""' ヽ.⌒ヽ. / ヽ
/ '""" '" γ 'ー ヽ . / ゙、
. / , -‐ -‐'´,ノ=; ヽ . ,! ,./ , i
| / __,-‐― '´ `ー、_ i .! {((ト{. lヽ、.__ l
λ / ./i -―‐-、 , -‐|`ヽ| l. ゝ,..=‐ゝ`ー 、,=;-cf ! }
八ゝ, l /| =r。テ‐ r。テi| ノ !. !、,.rcjヽ ゝ-~゙,,. } .!
.| ヽ, ヽ| | |l " ̄  ̄|i/ . ヽ、 i -‐', ,J |
ト、 '、 l | λ -〉 /〈 ,ゝi. ` __ ミ、 |
,ゝ,ヽ. i| | |、 ー_‐ λ l | ゞ !、 `‐_ ヽ、._ |
〈 〈 `ヽ. i|ノ ノ 、 ____ イi .‖| `ゝ. `‐、 ,. _,ゝ .!
,ゝミ、 λ ノ/'ー‐----、| ノノ リ ヽ、 `T"´___,] ノ
>、_〉-'‐'´ \ ゛゛ ||l (( ノ _,.二ゝ_} ̄_,.て)l {_ _,. ‐'´
, ---‐‐'ヽ(`ヽ, \ =‐-|レ'li、i(`'ーr--- 、 . /{{‐-' ̄ ̄ ー--‐''´|! ゙'=r‐-、
>ー‐--------\__, -ヽ, '"|| /-、___ノ--‐‐< / |!, |!  ̄{f"、
/ / |! |l i
. 〈、 |!lニニニニ!、|' !
,/ヽ.ー-------‐' ‐ 、|!_ ヽ{ |
ミクリヤさん 妹ちゃん
下がりすぎ
ザクってどこが買い取ってくれるんだろう?
クラスにガンダム好きっぽい連中がいるんです
いや、ウチの学校ガンダム好きな奴多いみたいだけど、そいつらはただのガノタとは違うっぽいんです
会話に聞き耳立ててると、ザク持ってるみたいなんです、そいつら
あぁ、見せて貰いたい・・・
でも、ガノタってこと隠してるから話し掛けれない
もともと人見知りするから友達少ないし・・・連中の名前すら未だに覚えて無いし・・・
女までいるから話し掛けれないです
友達ほしいよぉ
うちのプライベートビーチにさ、なんか丸っこいロボットみたいなのが漂流して来たんだよね。
一儲け考えてリゾートツアー募集してたんだけど、やっぱ中止した方が良いよね?
>330
北からのあぶない何かかもしれないから、安全確認は必須だろ
何か事故が起きたら一儲けどころか・・・
とりあえず、そのロボットに人が近づかないように監視をするべきだな
どっかのメカオタがかってに乗り込んだりしたら大事だ
332 :
330:03/05/22 17:45 ID:???
>>331 そうでつか…
うちのビーチは八丈島にあるんだけど、やっぱり危ないかもね。
ただ、警察に言うのは怖いんだよなぁ。脱税がバレ(ry
と、とりあえず今から代理店に連絡してパンフレットの回収するよ。
1人や2人の予約客だったら契約破棄の慰謝料払うつもりだけど…
あー、なんであんなものが流れてくるんだ?
大損だよ!!
333 :
330:03/05/22 18:41 ID:???
あ、シマッター!
島の名前書いちゃったよ…
周りから見えない場所にビーチがあるから放ったらかしてたけど。
まぁ本土から片道一週間かかるし、その間にビーチの隅っこにでも穴掘って埋めとくよ。
本編に採用されるように情報をばら撒く330萌え
色は茶色ですか?茶色だよな。そうだよな。
336 :
330:03/05/22 21:00 ID:???
>>335 なんか黒色っつーよりも、茶色い感じだね。
某国の線香者みたいでもないし、愛嬌ある感じだから危機感がないんよね。
ウチのザクが座ってから約1ヶ月、やっと期末テストが終わりました。
あの後は頻繁にやっていたミーティングも影を潜め、部活自体もなくなり完全なテスト
モードに入っていたのです。
ただ僕とニシノくんは、一緒に勉強をするため(教えてもらうため)ユウさんや
ミクリヤさんと何回か図書館とかに行きましたけどね。
あれだけ「星2号作戦」をがんばっていた日々も嘘のように、ここ最近はフツーの
学校生活を送っていました。
しかし、テストの終わりと共に、また忙しい日々がやってきたのです。
始まりは、やっぱりあの人の一言でした。
「えぇっと、いきなりこんな事言うのもなんだけど、2つニュースがあります」
久しぶりのミーティングで開口一番、マヤさんが言いました。
「……何だ? そのニュースって」
「まずいいニュースは、辛く長いテストが終了しました。拍手〜」
「? ?」
……パチ、パチ、パチ……
な、何? みんないぶかしげに拍手してます…僕もだけど。
「で、次に悪いニュース言います…」
やっぱり悪いニュースがきたか。一体何ですか?
「あのー……今年……えーと…」
「何、何ですか!? 言ってくださいよ〜」
「…今年夏合宿、行けないかも」
「はぁっ!?」
夏合宿行けないって、どういうこと!?
「いや、あんた何言ってんすか!」
「いいじゃん行けなくても! 他にも大学の研究会の見学とか、他校の部との
交流会とか、ガンダム関連のイベントだって行くんだからさぁ!」
「そういう問題じゃないだろ。合宿は別物だ!」
「そうですよ、青春の1ページですよ! 一大イベントなのに…」
「あの、理由を聞かせてくれませんか?」
言い合いになりかけた所で、ユウさんがもっともなことを言いました。
そうですよ、理由は何ですか!?
「……断られたの! 安いパックやらツアーやら、直接ホテルとか旅館にも
問い合わせてみたんだけど、中学生だけじゃダメだって…顧問がいないと」
「顧問って…! あぁ、そうか」
今年から変った顧問の先生、ウチにはノータッチでしたね……ほぼ。
今の時代未成年だけじゃ危ないからダメってことですか…でも正論です。
「お金は部費使えなくてもどにかなるけどさ、泊まる所なきゃどうにもなんない
でしょ?」
「……」
確かに……
「あんた達の親戚とかに、旅館でもやってる人がいればいいんだけど」
いないですよね。聞いたことないし。
これ、もしかして本当に……
「……」
「…………ダメもとでさ、頼んでみないすか?」
ニシノくん? 何かアイディアでも?
「ほら、ヒロのクラスのさ、こないだヒートホークが出土したとか何とか
世話してやったじゃん」
「それって、ミクリヤさん?」
「そう、その子に別荘でも知り合いの旅館でも頼んでもらったらどうすかね」
「ああ、確かにすごい金持ちそうだったけど…」
「……よし」
マヤさん、何かを決意したようです。
「今から彼女の家行こ。頼んでこよ」
い、いきなりですか!
さぁ、夏合宿の行き先がどこになるか?
近所の河原にザクレロが埋まってるのを発見した
とりあえず警察呼んだけど、いたずらするなってこっぴどく叱られてしまった
なんでだろう? やっぱり顔がいけなかったんだろうか
……もし海に行くってなったら、
ミクリヤさんやマヤさん達の水着姿が……?
挿絵職人の神降臨キボンヌ
病み上がりだけど藤沢さんが描いて下さるならそりゃもう随喜の涙を流しながら大歓迎。
>>343 そうは言っても勝手に挿絵書き込む香具師が
出てくる罠。
その後も多少もめましたが、結局ニシノくん提案の苦肉の策を採用することに。
僕らは先走りしそうなマヤさんを落ち着かせつつ、部活終わりの彼女にお願いに
行きました。
答えは意外にも、あっさりOK。とりあえず家で話そうということに。
僕らはミクリヤさんに連れられて、またあの屋敷に向かいました。
「…で、今度は何の用だい」
「は、はい、あのー…」
「なんか夏合宿で泊まる所がないらしくて、適当な所紹介して欲しいんだって」
例の広い客間で、あの時と全く同じシチュエーションになってます……
ていうか、何で強面のお父さんが出張ってきてるんでしょうか……
「何だその、夏合宿って?」
「はっきり言えば旅行だよ。親睦を深めるとか色々言い方はあるけど」
「ふぅ〜ん…」
ミクリヤさんの説明を受け、彼はゆっくりとタバコを消しました。
「だったら俺の知り合いのとこに、連絡しといてやるよ」
「え? ほ、本当ですか?」
「おう。その代わり、コイツも連れてってくれねぇかい」
コイツって、ミクリヤさんも!?
「はぁ!? 何であたしまで?」
「変な野郎と遊ばれるよりマシだ。それにお前ぇ、よくこの6人の話してんだろ」
へぇ、そうなの? 僕らの話をねぇ。
「じゃぁ、よろしく頼むわ。それと」
うっ、僕の方見た……
「アサカワ先輩によろしく言っといてくれ。また伺いますってな」
ウチの父さん、どんな学生時代を過ごしたのでしょうか。
ガノタの親父はどんな学生時代を・・・
その3日後……
僕はニシノくんと共に、駅で待ち合わせをしていました。
「ったくおっせーな、マヤさん達」
「あのメンバーは遅刻するようなタイプじゃなさそうだけど…」
「ん〜、何かトラブルでもあったかな? 例の不審者に遭ったとか」
あの後色々お話を聞き、僕らは何とか夏合宿に行ける(たぶん)ことになりました。
あとはお金の問題をクリアできればOKです。紹介される所にもよりますが、
できるだけ貯めなきゃね。
で、何で僕とニシノくんが駅にいるのかというと、これから買い物に行くためです。
親分さん(ミクリヤさんのお父さんの仮名)の話によれば、その紹介先というのが海の
近くの旅館だそうで、僕らは急遽海に行ける用意をすることに。
それでみんなで買い物に行こうということになり、こうして用事で欠席のユウゾウ
さんとフルミくんを除いたメンバーで待ち合わせをしていると、こういうわけです。
「ごめん2人とも、待った? 待ったよね」
ようやく来たようです。待ちくたびれましたよ。
「遅いっすよマヤさん、何してたんすか?」
「いや、途中で男に声かけられちゃってさ〜……ミクリヤちゃんが退治してくれたけど」
そう、今日はミクリヤさんもいるんです。
「…相手の人、腕が折れたとか言ってましたけど」
「? 折れた?」
「彼女合気道の有段者らしくてさ、相手の男の腕…」
「何でもない! 何でもないから、早く行きません?」
ミクリヤさん、何かすごいことやってきたみたいですね。
ミクリヤさん・・・(;゚∀゚)=3ムハァ!
>>330 奇遇だな。うちの海の家の前にも茶色のが流れ着いたよ。
手にゴッツイ爪が付いてるんで何か作業用かもしれないな。
大掛かりな潮干狩りができそうだよ。
オレ今、海外の森で発掘調査してるんだけど
最近その森の地下に空洞上の穴みたいなのがあるのを
発見しますた。
周りにはフラミンゴとかいっぱい飛んでるし、録画も許可されて
感動ですよ
ウチの近所には白髭の像が(ry
353 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 07:51 ID:n2/2pqDI
驚愕!!指を鳴らすととんでくる!!
354 :
155:03/05/24 09:46 ID:???
いてぇ…(泣
右腕…折れてる…!?
うああああああああ(/□\;)
お、155再び…
目をつけてた方は前から知ってるんだろうが
相手にとっては初めて見る他人なんだからな。
どうせなれなれしく肩に手でも掛けたんだろう。
自業自得だよ。
358 :
160:03/05/24 16:22 ID:lsPxf/JX
俺のマヤさんに声をかけた155が悪い。
359 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 16:24 ID:wEvWKVt1
360 :
330:03/05/24 19:16 ID:???
>>350 おお、あんたもか!
漏れの所のは左側が水面から出てるんだが…
何かドラえもんみたいな丸い手してるよ。
肩たたきに良さそうな感じだな。
お互いこんなんじゃ仕事にゃならんよなぁ。
知り合いとかだったら大丈夫かな?って思ってさ、
知人に格安で来ないか訊いてる所なんだよ。
みんな集まった所で、いよいよ出発です。
今回は電車に長く乗らずに済むでしょう。目的地は某大手のデパートですから、
そんなに遠い所ではないはずです。
それはそうと、みんな今日何を買うんですかね?
僕はとりあえず水着を買おうと思います。海なんて小学校以来だし、まさかスクー
ル水着で行くわけにはいかないし、無難な奴を選ぼうと思います。
「あのさ、あんた達何買う気なの?」
考えごとしてたら、マヤさんが話し掛けてきました。
「俺は特に買うものはないっすよ。ヒロは?」
「僕は水着買うよ。スクール水着しかないから」
「ふ〜ん、じゃあ俺が選んでやるよ。で、マヤさん達は?」
うん、女性陣は何買うのかな?
「あたしは、マユぽんの水着見立ててあげようと思ってんだけどね」
え、そっちも水着買うんですか?
「マヤさんが選ぶんすか?」
「何、文句あんの? ちゃんとあんた達も納得するようなの選んであげるよ」
「あ、あの、あまり過激なのは……」
ユウさん心配そうな顔してる……
「でも地味過ぎてもカッコ悪いっていうか、みっともないよ? だから任せといて♪」
う〜む、この人に任せていいのかな?
まあ人事だけど。
「あのさ、ミクリヤさんは何買うの?」
「あたし? あたしも適当に水着買うよ」
なんだ、結局みんな水着買うんじゃないですか。
お前等に聞きたい、
マヤさん達女性3人には、どんな水着を着て欲しい?
それはそうと、妹ちゃんは一緒に行かないのか・・・
スタイルにもよるな。
ひんにゅーの娘にビキニはとっても痛々しいものがあるのでな……
っつーか3人のうちの誰が貧乳なんだ?
マヤ:スク水
マユズミ:スク水
ミクリヤ:スク水
これで安定。
ちょっぴり露出の高い不慣れな水着の初披露に戸惑うマユズミさんを想像してハァハァ…。
ミクリアタンは実用性重視のワンピースだ!
ビキニは格闘に不向き。
368 :
155:03/05/25 02:35 ID:???
(T-T).。oO(…いくら同じクラスになったことなくてしかも私服でも、
同じ学年の人間に声かけて
投げ飛ばされた拍子に腕骨折なんてシャレにならん…)
155はそういう設定だったのか…
>>155 おまいは本当に出たがりだな
とりあえずみんなスク水でFA
みんな色々話している間に、目的地に着きました。
駅を出たら徒歩で移動です。目当てのデパートまでそう離れていないため、すぐに
行くことができました。
スポーツ用品売り場に来てみると、季節がら水着がたくさん並んでいます。
僕とニシノくんは適当なのを選び、さっさと会計も済ませたのですが……
「マヤさ〜ん」
「ちょっと待って! う〜ん」
「あの、もうこれで……」
「いやいや、やっぱりこっちのタンキニの方が…」
「じゃそれでいいんじゃないですか?」
マヤさん、ユウさんの水着選びに相当時間かけちゃってるんです。本人も放って。
ミクリヤさんも既に買ったらしく、待ちくたびれてる様子……
「む〜〜」
「もういい加減決めてくださいよ」
「…わかった! じゃこっちのタンキニのセットのやつね! あたしのと似てるやつ」
やっと決めたよ…
買い物が終わると、僕らはそのまま昼食をとることにしました。
「何食べたい?」「何でもいい」というありがちな展開の末結局デパート内の
ファーストフードに決まり、そこへ向かいました。
そして、その途中……
「あれ?」
「どうしたの?」
ミクリヤさん、何かに気付いた様子。
「あそこのレジに並んでる男……」
「男?」
「あいつ、町内で女の子とかの写真撮ってた奴だ」
「写真って…ヒロの妹もやられたって奴!?」
「間違いない、あたし覚えてるし」
>155
悪い事は言わない。もう出てくるな。
それがお前と、このスレのため。
周囲がやんわりと止めてくれてる空気を読んでくれ。
と言うか、そろそろ本編で粛清されそうだな…
(´人`)チーン
Å Å
( ・Υ・) 続きが気になるヨ
/ つ つ
ミクリヤさんの言う男性は、一見普通の人に見えます。ただ右肩にプロが使うような
カメラを下げていますが。
彼はトレイに注文した品を受け取ると、近くの席に着いたようです。
「俺らも何か食いましょうか、マヤさ…」
「……」
あれ?
「み、ミクリヤさん何食べたい? 僕はラーメンとか…」
「…」
マヤさんとミクリヤさん、あの人睨んでる……
(ニシノくん、みんなどうしたのかな)
(ああ、キレかかってんな)
ニシノくんとヒソヒソ話してたら、マヤさんが口を開きました。
「あいつ、もしかして今日も誰か撮ってきたんじゃないの? ミクリヤちゃん」
「……ちょっと行ってくる」
行ってくる? どこに?
なんてあっけにとられていたら、ミクリヤさんその男性の方に行っちゃった!
ど、どうする気!?
「あのー、すみません」
「はい? 何で…… !」
男性はミクリヤさんの顔を見た途端、一瞬顔色が変わりました。
「やっぱり。あんた色々盗撮してた奴でしょう」
「いや、君何言ってんの? 人違いじゃないですか?」
「この画像の男、あんただよね? 同じ格好だし」
と言うと、彼にケイタイの画面を彼に見せたようです。
そっちのカメラで写真撮ってたのか…
「そんなの、同じ格好の人間くらい、いくらでも……ぐっ!?」
! 襟首掴んで引き寄せた! ミクリヤさんキレちゃった!?
「場所、変えようか」
確実に、嫌な予感がします…
この男は>155でつか?
だったら(´人`)チーン
ザクに踏ませる展開を希望してみる
>>376 155は今ごろ腕にギブスまいてるだろ。
早いようで遅いような話の展開だな。
所変って、屋上に来ました。
僕らは端の目立たない所に隠れ、ミクリヤさんとさっきの男性を見ています。
ハッキリ言って、何が行われるのか怖いです。
「今更撮った写真燃やせとか、そんな事は言わないから」
「だから、何で俺を犯人扱いしてるの? 君はさぁ」
「もう2度とあんなふざけた真似しないっていう証明してくれれば、それでいいの」
「いい加減にしろよお前! 人の話聞いて…」
バンッ!
「!」
ミクリヤさん、表情一つ変えず入り口の壁を叩きました。
そして…うわぁ…
でなきゃ、人生ダメにする覚悟ある?
「う、……」
よ、よく聞こえなかったけど、今とんでもないこと言ったんじゃ? 微妙に笑顔なのが
気になります。
しかもその言い方、まるでその道の人ですよ。
「な、何言って…」
「聞こえなかった? あんたの人生狂わしてやろうかって言ってんの」
「お前みたいな子供が何言ってんだよ、そんなの…」
「マンガみたいな話だけど、日本に公にならない現場ってあるんだよね」
あれ? 何か、いきなり話が変った?
「そこってマグロ漁船みたいな感じでさ、返せない借金背負った人とか、色んなタブー
破っちゃった人とかが働いてんの。土木とか、普通の工事とか、法に触ってるコトとかも
やらされんだけど」
「それがどうしたんだよ、関係ないんじゃ…うっ…!」
そう相手が言い終わらないうちに、ミクリヤさん顔をゆっくり近づけていきました。
こわ〜!
「要するにそこで一生タダで使い切ってやろうかって聞いてんの変態男」
「……!」
「……もうわかってんでしょ? 全部マジな話だってこと」
も、も、もう何言ってるのかなんて聞きません。何も聞こえません!
何かぼそぼそと呟くと、ミクリヤさんはゆっくりと男性から離れました。
「さてと……そこの4人、こっち来て」
「は、はい〜」
もう僕やニシノくんは真っ青です。マヤさんとユウさんは平気っぽいけど。
「何かこの人、あたし達に言いたいことがあるらしいんだけど」
「そ、そうなんだ? 何かな〜」
「……あ、あの」
「聞こえないんですけど? 何ですか?」
わざとらしい敬語だ……
「す、すいませんでした…勝手に写真撮って」
……もういいんです。いいですよ…
381 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 00:50 ID:IdI9REM1
はぁーつかれたなーしかし
写真を取ったのが失敗だったか
あげ
それから色々話を聞いたんですが、この人他にも何人かの女性の写真を撮っていた
みたいなんです。
とある雑誌の編集者であるという彼は、元々はウチのザクが目当てだったものの、
それがいつか女の子に変ってしまったということ。
ただ妹の風呂を覗いていたのは別の犯人だったらしく、彼は特にいけない写真を
撮ったわけではないそうです。
んであの後も僕らとの話し合い(?)により、もうしないと約束してくれました。
ていうか正直、可哀想な人です…別に悪いことしてないのにね。
帰り、僕はミクリヤさんに勇気を出してあのことを聞いてみました。
「ミクリヤさん、さっき色々怖いこと言ってたけど…」
「ああ、あれほとんどテキトーだから」
「は?」
「ちょうどお父さんと一緒の所写真撮られたから、どうせその筋の人間じゃないかって
勘違いしてると思って、カマかけただけ」
「う、嘘だったの?」
「当たり前じゃん。あの位キツく言っとかないと、そのうちエスカレートするかも
しんないしね」
「そうだったんだ。なんだ……はは」
「まあ、もう一人の変態はタダじゃすまさないけどね」
「な、なるほど……」
やっぱり彼女、敵に回しちゃいけないです。
あー腕折れてなかったしな。
ちっ命拾いしたな
>>155
もう
>>155に触れるのはやめよう。勘違いしてまた出てくる。
別に暴走しなきゃいいと思うがね。
まぁ
>>1の負担を増やしてるのはあるだろうが、ネタも増やしとる。
ネタの一方通行化だろ。
失礼。俺もここまでにする。
389 :
山崎渉:03/05/28 17:13 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
↑もう1人の変態
買い物でごたごたがあってから時も過ぎ、暑さも大分厳しくなりました。
僕は休み中の宿題とかは最初の方に済ませるタイプなので、ここずっと宿題の方に
取り掛かっていました。
当然日焼けとかしていないし、外出もしていません。だから、明日は久しぶりの
おでかけ&この夏初めての行事となるわけです。
行き先は海……そう、夏合宿がやってきました。
当日、つまり今日は抜けるような快晴になりました。
集合場所は駅前。いつもと同じです。
今回予算が抑えるため、電車やバスを乗り継いで行くので結構時間がかかるって
聞きました。
僕はその対策として、とりあえずトランプとか色々持って来ましたよ。ただ、
一つ色々な意味で心配なものがあるんですが……
「おはようございまーす」
「ああヒロ来た! 遅いよ〜」
どうやら僕が最後だったみたいです。みんな揃っていました。
「すいません、ちょっと色々てこずっちゃって」
「てこずるって? 何をてこずったんだよお前」
「あのぅ、これなんですけど……」
「ハロッ!」
「うわっ!」
そう、ハロがついてきちゃったんです。
「どうしてもって聞かないんで……マヤさん、ダメですかね?」
「ダメカ! ダメカ!」
「まあ……いいんじゃないの?」
全員集合した所で、僕らはいよいよ電車に乗り込みました。
メンバーは僕らザク研の6人とミクリヤさんの7人なので、電車は通路を挟んだ
両側に分かれて座りました。
どうせ後で席替えするからというので、最初は男女別れて座る事に。
「でもさー、こいつホントどういう機能があるんかな」
「無線とか、赤外線なんちゃらとか、色んな物探知できそうだな」
「なにせ既存のタイプのどれにもあてはまらないですからねぇ…」
ザク研の男子チームは、トランプそっちのけでハロをいじるのに夢中です。
周囲にバレないようハロをバッグの中に入れ、4人で覗き込んでブツブツ言ってる…
傍から見たら奇妙な光景ですね。
「やっぱりMSとか探したりできるんじゃないですかね? こないだも…ん?」
何やら強い視線を感じる…
その方向を見てみると、ババぬき中のユウさんがこちらを見ていました。僕に
気付いてパッと目を逸らしましたが。
「……ユウさんも、ハロ見たいの?」
「! べ、別に私は……」
「見たいんだったら、こっち来て見れば? 僕そっち行くから」
「い、いや…」
「本当に? 本当にいいの? しまっちゃうよ?」
「…………」
あ、動きが止まった。
「……お願い」
「はいよ〜」
なんかいじめちゃったかな。
>>392 >「い、いや…」
>「本当に? 本当にいいの? しまっちゃうよ?」
>「…………」
> あ、動きが止まった。
>「……お願い」
ドキドキッ (;´Д`)ハァハァ
萌える・・・・・
ハァハァ
「しかし、マユっちも好きなんだね〜ハロが。 ほい、ヒロ引いて」
「そうですね。いちガンダムファンなんですね。(ババ引いた…)」
などと言いつつ、僕はミクリヤさんの隣に座りババ抜きに参加しました。
こういう電車でのひとときも、楽しいものです。
「ミクリヤちゃんさ、うちらが泊まるのってどんなトコ? 知ってる?」
「小さい頃に一度だけ行きましたけど……古い旅館ですよ」
「へ〜、なんか風情がありそうですよね。海とか見えたりする?」
「まさか、浜から歩いて10分くらいの山の中だよ。見えるわけない」
そ、そうなんだ。
「海が見えない代わりに、幽霊とか見えるかも」
えぇ!?
僕そういうの苦手なんだけど!
「幽霊って、いわくつき旅館なの?」
「いや、近くの浜からちょっと沖に出たところに島があって、そこの神社に出るって
いう話ですよ。昔から変な現象があるっていう」
余計なこと聞いちゃった……
「へ〜、じゃあ肝試し決定」
「は? 決定しないで下さいよ! 勝手に!」
「何ビビッてんの? 怖いんだ〜?」
「怖いですよ!」
「…そこまでハッキリ言われると、逆に男らしいわ。でも決定事項だからね」
「いいじゃん別に。死ぬワケじゃないし」
ミクリヤさんまで…
本当に、余計なこと聞いちゃった。
その後乗り換えを繰り返していくうちに、車窓から見える景色も大分変ってきました。
建物が減り、緑が増え、トンネルを抜けて……
やがて、
お〜〜〜 海だよ! 久々に見たわ〜 え?もう着く? (サメ、いるのかな?)
海が広がり、にわかに歓声が上がりました。
ようやく海が見えましたね〜。そろそろ日も傾いてくる時間なので、感動もひとしお
ですよ。
それからほどなくして、目的地の駅に到着しました。
「みんな、とりあえず駅出たらバス乗るからね。後はミクリヤちゃんが案内して
くれるから」
出ると、磯の香りにすぐ気付きました。やっぱ海の近くですね〜。
駅周辺は思っていたより賑わっています。おみやげや水産関係とかのお店が
あって、ちょっとした商店街。
僕らはさっそくすぐ来たバスに乗り(意外と新しい)、宿泊先に急ぎました。
「いよいよ旅行って感じになってきたな、ニシノ」
「そうっすね〜」
「部屋割りってもう決まってますか? だ、男女別ですよね」
「フルミくんは一緒がいいの?」
「マジで? やだちょっとも〜」
みんなのテンションも上がり気味ですね。僕もわくわくしてきました。
「……」
そんな中で、ミクリヤさん一人黙っています。
どうしたのかな。
「あのー、どしたの?」
「…みんな盛り上がってるのに、申しわけなくて」
「? どういうこと?」
「そのうち、わかる」
? ?
「ここです。この旅館」
バスから降り、彼女が指差したのはお世話になる旅館「慈恩屋」です。
「へ〜、いい所だね。建物も歴史があって」
「うん…それはいいんだけど」
「おう! いらっしゃい」
旅館に見とれていたら、誰かが声をかけて……うわっ!
「この人が、ここの主人です」
「そ、そうですか……」
やばいです。この人も親分さんと同系統です。
「慈恩屋」…
ナイスネーミング。
慈恩宮(じおんぐう)のがよかったな・・・・
島の神社が慈恩宮なんだよ
400 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:19 ID:t8DkyZYS
ザクのシールドは左肩に装備するべきだった。これは、私が長年主張し続けてきた事である。
ここではその概要をまとめ、如何に私の持論が正当なものであるか証明しようと思う。
ザクマシンガンやヒートホーク、これら主要な武器は全て右手で装備する。
そしてシールドも同様、右肩に装備されている。これは皆さん承知の事実であろう。
しかしここには大きな矛盾・欠陥が含まれていないか。これを私は声を大にして指摘したい。
戦闘の基本的行為は、攻撃と防御である。このどちらを欠いても、戦場において大きな成果を上げる事は出来まい。
そしてその理想的な形は、「防御しつつ、攻撃する事」だと言う意見に異論の余地はあるまい。
しかしながら、ザクはどうか。自分がザクになったつもりで想像して頂きたい。
敵は前方にいる。己の右手には武器、右肩にシールド。
これでは防御と攻撃が同時に出来ず、前方の敵に対し攻撃時余りにも無防備であり、また、防御時における反撃も望めない。
シールドは己の攻撃対象に向かっているのが、本来の姿なのではあるまいか。
これでお分かりであろう。シールドは左肩に装備すべきであった。
そうすることにより、前方の敵に対し攻撃しつつ、また、身を守る事が可能になる。もしくは、左手に武器を装備すべきだ。
その点、左手にシールドを構えているグフやゲルググは理に適っている。
さすがにザクもシールドの矛盾に気づいたかと思いたいが、そうでもないらしい。
これらの機体が開発された後においても、ザクはシールドを相変わらず右肩につけているのだから。
ジオンが負けたのには、様々な要因があろう。
しかしながらザクのシールドを右肩につけたことがその一つだと指摘する声を、
寡聞にしてか私は聞いた事がない。愚の骨頂と言うほかあるまい。
もう一度言う。「ザクのシールドは左肩に装備すべきであった」
これは何度主張しても、し過ぎる事はない。
こんな当たり前のことを蔑ろにした結果、ジオンは敗北してしまったのだという事実を、我々は肝に銘じておかねばなるまい。
歴史に学ばぬものは、同じ過ちを繰り返す事であろう。
1998年 玉手川ひろこ(校内弁論大会にて)
ククルス・ドアンの島?
>>1998年 玉手川ひろこ(校内弁論大会にて)
誰? ていうか何?
「お〜、いい感じの部屋じゃん」
「部屋古っ!」
「では、ごゆっくりどうぞ」
仲に入ると、部屋まで仲居さんに案内されました。
この部屋もまた年季の入った感じです。柱の木とか黒っぽくて、相当古いんだな
ってわかりますね。
「イズミどうする? 夕食までにはまだ時間あるだろ」
ここの夕食は宿泊客が一つの食堂に集まってとるシステムらしく、まだそれまで
間があるんです。
「じゃあ…荷物置いたらみんなでそのへん散歩してこよ! ミクリヤちゃんも」
「もう各自自由行動でいいじゃないすか〜」
「ダメだよ、あくまで合宿なんだから。みんなで行った方が楽しいじゃん」
荷物を置き、身軽になった所で僕らは玄関へと向かいました。
部屋は2階だったもので、ギシギシ鳴る階段を下って行きます。怖いんですよ、
これ。
そして1階に下り、靴を履いて出発しようかというその時……
「ん?」
玄関に、僕らと同い年くらいの人が5、6人いますね。みんな女の子です。
テニスラケット持っているから、彼らも合宿か何かでしょうか?
「先輩、あの人達も中学生ですかね」
「そうみたいだね? あっちはちょっと日焼けしてるから、運動部っぽいけど…」
同じ中学生と一緒の宿なんて、ずごい偶然ですね。
「あのさ、もしかしてミクリヤじゃない?」
「は?」
あれ、一人ミクリヤさんに話し掛けてきました。髪がショートの女の子ですね。
何? 知り合い?
「やっぱりミクリヤだ。久しぶり」
「……」
(ヒロ、あの2人知り合いなの?)
(いやぁ、僕が知るわけないでしょ)
「……ごめん、誰?」
「! レンだよ、レン」
「…… ああ、思い出した。久々」
「あっ、ミクリヤさんじゃないですか! どうしたんですか!?」
「ホントだ〜」
と、他の女の子もみんな知っているみたいで盛り上がり始めましたよ。
「……」
何か僕ら、邪魔者?
読んでいましたが最高です。!! 1さんこれからも無理せず頑張って下さい。
あと余計なお世話かもしれませんが、この物語「我が家にザクがやってきた!」
を保存に協力したいです。何か出来そうなことがあるかな。。。
ちょっと、物語に介入…
毎日辛い改札案内をしていたんですけど、あんなにいい日はいままで無かった。
何時もみたいに改札口でお客様にご案内&ご挨拶をしていると中学生?
ぐらいの男女のグループが来たんですよ。そしたら、その一人の鞄からちらっと見えたん
ですよあの「ハロ」が!!(しかも女の子可愛かったし…たぶんその一人は多分行きつけの
ゲーセンのアッガイ使いのララァだったと思う…(自信ないけど そのあと
昔からガンダムム好きの旧友とガンウォーやりながらその話してたんですけど、なんか
その話に食いついてきてガンウォー所ではなくなってしまいました。その夜兄から
電話があり興奮した口調で「おぃ!!ザクマシンガンが、でた!!」とか叫んできて・・・
そりゃー家の増築工事してたけど、こう都合よく出てくるわけ無いだろとか思っていたんですが
家に帰ってきて腰を抜かしました。ホントにあったんですよ!!こんな事あるんだな〜
兄は元陸自所属レプリカかどうかはすぐ判る…そのガンオタ兼兵器馬鹿が
こんなにハシャグとは、、、本物らしい確かに弾は実弾らしい…さてこれからどうしようこれ…
噂のザクにでも寄贈しようかな....
長文すいません。
「あの、やっぱりあたしちょっと宿に残ってます、すいません」
「いいよいいよ、あたし達だけで散歩行ってくるから。話楽しんで…」
「ミクリヤ先輩、今日はどうしたんですか?」
「一緒にゴハン食べようよ〜」
ダメだこりゃ。
「それにしてもミクリヤさん、すごい人気でしたね。相手誰だか知らないけど」
「もてそうな感じだからねぇ… おぅ、海見えた」
ちょうど夕焼け時の中を散歩していたら、海が見えてきました。さっそく道路の
端にある柵に腰をかけて、しばし談笑。
あたり一面オレンジ色ですよ。キレイ…
「女にもてそうって、そんなのアリなのか?」
「あるよそういうの。女の子同士でさ、バレンタインとかでチョコ渡したりすんの。
憧れの先輩とかにね」
「宝塚みたいな感じでしょうかね、先輩?」
フルミくん、僕に聞かれても困るんだけど…
「しかし、彼女は宝塚のトップみたいなオーラはあるよな。わかる気がする」
「んなことより、あのテニス部の女の子と同じ宿ってのはいいよな! いや、今夜
楽しみだわ〜」
ニシノくんらしいですな。まああの人達、みんな可愛かった…おっと。
「それにしてもみんな、海に来てまでするような話じゃないと思いますけど?」
「そっ…そうかな?」
ユウさん冷静…
「ん? あら、もうこんな時間だ…そろそろ帰ろっか」
「ほ〜い」
もうちょっとこの光景に浸っていたいけど、明日もありますからね。
いやぁ、楽しみだ……
ニシノくんの特攻精神に期待してます。イロイロと・・・
1さん楽しく読ましさせて頂きました。
とても面白かったです。
期待してますよ。ホントこのスレ見てよかった、1さん感謝。
宿に帰ると、すでに食堂はお客さんで活気づいていました。
従業員の人がせわしなく動き回っています。その様子や表情から、とてつもなく
忙しい現状がわかります。
「! ヒロ先輩、あれ、あれ」
「ん?」
フルミくんが指差す方を見ると、先程の女の子達&ミクリヤさんがいました。
今から夕食のようですね。
「マヤさん、あそこにさっきのミクリヤさんがいますよ」
「ホントだ。一緒に食べたい所だけど、さっきの子達もいるし別で…」
「こんばんわ〜」
あ、誰か男の人が話し掛けた。ナンパかな?
って、
「ニシノ!!」
いつのまに!?
「みんな俺覚えてる? さっき会ったけど(笑)」
「あ、こんばんわ〜。さっき玄関で会いましたよね」
「そうそう、俺このミクリヤちゃんと同じ学校でさ、部活の合宿で来てんだけど」
「へぇ〜」
「よかったら一緒に食べない? 他の部員もあそこにもいるし。マジおごっちゃうよ?」
「あはは…(笑)」
すごい手馴れた様子でナンパしちゃってます。この分ならすぐOK出そう…
「おい、みんなこっちこっち」
言ってるそばから成功みたいです。
「成功した、みたいだな」
「そだね。さすがニシノ…」
ニシノに敬礼!( `д´)ゞ ビシッ
かくしてニシノくんのおかげで、彼女らと一緒の夕食となりました。初対面なので
ちょっと戸惑ったけど、楽しい食事でしたよ。
後はもう自由時間ですね。今日は疲れたし、お風呂入って寝るだけ…
「さてと……みんな、そろそろ風呂行くか?」
部屋に戻りしばらくしたところで、ユウゾウさんが声をかけました。
「温泉までちょっと距離あるし、早めに出ましょうか?」
さっき聞いたんですが、この近くで温泉が出たらしく温泉センターみたいなのが
あるそうなんです。
せっかくだし行かないとね〜なんて話をしてたんですが…
「そだね、じゃみんなで…」
「ちょっと待った!」
「な、何ニシノ?」
「俺らだけで行ってもしょうがないでしょう。さっきの子達呼んできますよ」
「ちょっと待って、あの子ら呼ぶの? それちょっと勘弁…」
「じゃ行ってきま〜す」
ミクリヤさんが慌てて呼び止めるのも聞かず、出て行っちゃいました。
そして、その5分後。
「こんばんわ〜よろしくお願いします〜」
「あ、ど、どうも〜」
お風呂セット持参の女の子達がやってきました。
ニシノくんちょっと盛り上げてきたらしく、みんな笑顔…
「じゃ、行こうか?」
恐るべし……そしてグッジョブニシノくん……
ニシノ…
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
混浴キボンヌ(*´д`*)ハァハァ
急いで準備をし、従業員さんにその場所を聞き、僕らは出発しました。外は風が
少し出ていて、虫の声とあいまっていい感じです。「夏」ですな〜〜
なんて、今はそんな場合じゃないですね。
「科学部って、普段どんな活動してるの?」
「大したことないですよ。色んな機械いじってるだけで…」
「私そういうのに弱いから、すごい尊敬しますね」
「そ、そんなことないです…」
こういうのを両手に花っていうんでしたっけ。
両側から女の子2人に挟まれて、なんだか照れくさいです。まあ圧倒的に女性の割合が
多いから、仕方ないけど。
右側の子は髪が短い明るい子で、左側は大人しそうな感じの人ですね。
というかこの5人、みんな育ちのいいお嬢様かもしれません。物腰とか態度、着てる服
とか高そうだし…なにせミクリヤさんの知り合いですから。
「おい、温泉センターってあれじゃねーの?」
「え?」
お嬢様の隣にいたニシノくんが言った通り、前方にそれらしい建物が見えました。
話に夢中になっていたせいか、全然気付かなかったですよ。
「何だか人少ないな」
中に入ると、ユウゾウさんが思わずこぼしました。
たしかに、この時間帯にしてはずいぶんと空いています。空いているというより、
ほとんど人がいないですね。
「せっかく新しくていい感じですけどね〜」
「だね。でもこの分だとあたし達の貸切状態だし、これはこれでいいかも」
「!」
そういやそうですね。貸切か〜
ってニシノくん、何眼を光らせてるんですか?
ガラッ……
「おお〜新しいな」
「あの銭湯とは違いますねぇ」
「ちょっとユウゾウさん、前くらい隠さないとダメじゃないっすか」
いざお風呂に入ると、確かに貸切状態でした。
僕ら近所の銭湯しか行ったことがないけど、結構こういう新しいのもいいもんですね。
シャワーも新しいし。
「おし、みんなまずは体洗うぞ」
「先洗っちゃうんですか? ボ、ボクは後で…」
「お前先洗わないの!? それ間違ってるって!」
「いいじゃないですか、後でも先でも…」
「ダメだよ、先洗えよお前!」
ニシノくんとフルミくん、何を言い争ってんだか…結局みんな先に体と頭と顔を
洗うことになりました。
「そういえば、女の子の声しないね?」
「あ? そういやそうだな。ヒロも女の子が気になるか…」
「そ、そういう意味じゃなくて…!」
「! しっ!」
ガラッ!
あ〜広〜い! ホント誰もいないね〜 え、露天風呂もあるんじゃない? ホントに?後でいこ〜
いやいや貸切っていいねぇ〜 ここ結構新しいんだ。 あの、マヤさんとミクリヤさん、少しはタオルで隠して…
「……」
「……」
………。
ウホッ!いい展開…(*゚∀゚)
417 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/01 23:27 ID:PyLYGrp/
あ!空に何か飛んでいた・・・
なんだったんだろ?
黄色かったけど、もしかしたらUFOかな?
丸かったし。
(・∀・)イイ!
「お前ら、変な想像してるなよ」
「おっ、俺はしてないっすよ!」
「僕だってそんなことしませんよ!」
思わず黙っちゃったけどね。
「まぁまぁ、今は黙って体洗いましょうよ先輩」
「だな。女湯の声は騒音だと思え」
騒音ねぇ? まぁ努力します。
とはいえも向こうはにぎやかですね。声がすごい聞こえ…
なんかさ〜みんなピチピチって感じだね〜 そうですか? イズミさんだって足細いじゃないですか
いやあたしはもう年だから… ていうかマユズミさん超美白! ミクリヤって相変わらず色気あるよね、
胸大きい方だし まぁレンよりはあるよ
「……あいつらは、ワザとやってんのか?」
「いや、ボクらが眼中にないだけだと思います」
「うん…何か情けないね」
「も、もうそろそろ露天風呂行くか! なぁ?」
「は〜い…」
ここでも銭湯のような思いをすることになるとは…
追われるように露天風呂のドアを開けると、風が一気に吹き込んできました。決して
冷たくなく、涼しくて心地よい風です。
「うわ、こっから海が見えんじゃねーの?」
「ホントですね! すごい…」
ニシノくんの言う通り、遠くに海が見えます。
周りは植木などで囲んであるのですが、そんなに高くないので立ち上がれば周囲の
景色が一望できそうですね。
しかも静かだし……いいところだ〜
「なんだな、こう、浸っちまうよな」
「これで蛍とか出たらカンペキですよね〜」
「俺のキャラじゃねぇけど、しばらく黙ってるか」
遠くに波の音、近くに虫の音を聞きながら、僕はなんとなく今までのことを思い出して
いました。
ザクのこと、不審者のこと、ユウさんと2人で買い物に行ったこと、ミクリヤさんて意外と
やさしいんじゃないか?なんてわかったこと……
……後半2つはおいといて、ここ最近で色んなことがありましたね。目の前で気持ち
良さそうな顔してる3人も、同じこと考えているんでしょうか。
それにしてもいい感じの風が吹いてるなぁ〜。なんかこう、
ガチャッ
ガチャッと吹いて……
ガチャ?
あらららら、キレ〜だね〜 この辺り一望できますね へぇ、前来た時より広くなってる
「ユウゾウ先輩……」
「……ああ。わかってる」
あ〜マユっちちょっと見えた!なかなかいいカラダだわ ……マヤさんセクハラです
あ、海見えそう。ザバッ お、あたしも景色見よ。ザバッ 2人、少しは隠して下さい
いいじゃん、みんなでホントの裸の付き合いしようよ……ほりゃっ! いやっ!マヤさん!?
キャ〜キャ〜……
「まただね」
「マヤさん、ぜってーワザとだって…」
「しょうがない、こうなったらガマンするぞ」
と僕らが覚悟を決めた(?)時…
ねー、2人好きな人とかいないの?
「!」
「え?今何て…」
「ヒロ、しっ!(2回目)」
>「お前ら、変な想像してるなよ」
一行目、ドキッとした。
このスレの住人に言ったのかとオモタ。
住人の書きこみを織り交ぜて物語を作ったり。
物語の中で、住人に警告したり。
さすがだな1
んー…別に いないですけど ふ〜ん、なんだ じゃあ好きなタイプとかは?
あたしは…
「くしっ!」
男湯誰かいるの!?
「!! あっ…ムグっ」
(お前バカ、何クシャミしてんだよ!)
(ご、ごめんなさい〜)
フルミくんがクシャミしちゃいました! なんて間の悪い…
男子じゃないですか? そうかも…でもあいつらは早風呂だからなぁ
ちょっと静かに、声も聞こえます…
(どっ、どうします!?)
(みんな潜るぞ!)
(潜る!?)
(ニシノの言う通りだ、せーのっ!)
(ユ、ユウゾ…がぼっ)
…… …聞こえないね もう出たか、他人ですね なんだ〜じゃそろそろ中入ろ
はい ザバッ あの、タオル…
「……ぷはっ!」
「やり過ごせたか!?」
「そうみたいっすね」
なんとか上手くいったようです。苦しかった〜
「良かったねぇフルミくん…フルミくん?」
「……」
「いっいかん! フルミがとんでるぞ!」
「ええぇぇ!?」
「起きろフルミ〜!」
その後ニシノくんの必死のビンタにより、彼は戻ってきました。
ちょっとげっそりした僕らの風呂上りを見て、マヤさん達が不思議そうにしていた
ことは、言うまでもありません。
425 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/04 20:00 ID:JZRUm6N4
○\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ \ | 援護するぞゴラァ!!
\ \ \_ __________________
\ \ レ
____\ \ /]____
○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) /(゚Д\丿\/ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/\/ ̄ ̄ ̄/\/_∩_|
__/ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/_γ⌒\
◎_| ≡|二二|≡ | ◎_) ヽ |
◎◎_\__\__\__◎◎ )丿_ノ
/====/____/_/○/ /==/ ̄ ̄ ̄ ̄\
|====7____----~---__/==/◎~(()~(()~◎ \
ヽ===|________V≡≡|~)~~|√|√|√~(()\ キュラキュラキュラキュラキュラキュラ
__... ..ヽ==\_______V===7|◎ |√|√|√|~◎|.. ... .. . .. _ .. ... ..__
ヽ===√λλλλλV===/ λ λλλλ/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さてこうして合宿一日目の夜が過ぎていきました。
明日はみんなで海水浴の予定です。この近くの浜は穴場的な海水浴
場らしく、今から楽しみですね。
でも「合宿」と銘うっておいて遊ぶだけというのは、どうなんでしょうか。
ちょと罪悪感がなくもないです。
あと「夜に肝試しやるからね!」とマヤさんが宣言しました。
2人一組、あのテニス部の女の子達と一緒にだそうです。嬉しいやら
悲しいやら……
「ヒロくん、ヒロくん」
「……」
「まだ寝てんのかな」
「そうだと思います」
「お〜い! ヒロ!」
………
んん……うるさいな…誰?
「ふあぁぁ…」
「起きた?」
「ん〜? ……!! うわっ!」
「あんた達、起きるの遅いよ」
マヤさんとユウさん、何で中入ってんの!
「ちょっと、入って来ないで下さいよ!」
他のみんなも起きたようです。
「だって起きるの遅いんだもん」
「だってじゃないだろ!? 人にはプライバシーってもんが」
「…ごめんなさい」
いや、そこまで本気で謝られても…ユウさん。
「早く起きなよ。今日はせっかくあたし達の水着姿見れんだから」
中に入ってくる・・・中に・・・
俗物め (;´Д`)ハァハァ
書き込み減ったな
しかもちょっと荒れてきたし
イラストその他でちょっと荒れたから自粛しているだけかと
海水浴場にゴッグがいたらいいなあ
いなくてもいいけど
無理やりたたき起こされて…時計を見たらまだ7時すぎですよ。もうちょっと寝かせて
くれてもいいのに。
簡単に身なりを整えると、さっそくみんなで朝食を食べに行きました。
食堂に入り席に着こうとしたら、ミクリヤさんがご主人と話しているのに気づきました。
しかもTVを見つつ…
なんだろ?
「ミクリヤちゃんおはよ〜。何してんの」
「今朝、港にロボット揚がったんですって。今ニュースでもやってるけど」
「嘘!? どこどこ!?」
『…漁船の網にかかったのは右手部分と思われ、大きな爪が特徴的で重さも
相当なものということです。地元の警察ではここ一連のロボット出現事件に
関連しているとし、さらに調査を進める方針だということです』
「…ねぇ、大きな爪って」
「ああ、ガンダムハンマー受け止めたあの水陸両用MSだな…さすが海…」
夏合宿来てまで、MS出現ですか。
この分だと、これだけじゃ終わらなそうな気がしますね。ハロもいるし。
「今日はその辺警察がウロウロしてっから、お前等あんま悪ぃことすんなよ?
ハッハッハッ」
「そ、そうですね…」
ご主人、あなたが言うと怖いです…
俺は1の邪魔にならないように静かに応援してる。
>>432 自分がこの世界にいたら…って感じでとりあえず簡単に書いてみたら?
ただの主人公物語と違ってスレが一つの世界みたいで楽しいかも。
いまいちなレスだと1には出会えないだけと脳内妄想する。
そんな漏れは裏山でザクの指揮官角拾ったから
とりあえず車の屋根にくっつけてみる。
ゴッグキタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!
>>433 俺はいつかワーゲンの赤ビートルに角をつけたい
と思ってたんだが・・・・
「この辺にも、MS出たんだな〜」
「まだあるんじゃないすか? その辺の海に沈んでそうっすよ」
「2人とも、ちょっとニュース見てくださいよ」
『全国各地で見られるこの現象ですが、中には出現したものを自分の車の飾りに
してしまったり、インターネットの掲示板でも様々な情報が飛び交うなど、解明には
いま少し時間がかかりそうです』
「これすごいですよね。車にザク指揮官機のツノ付けてますよ」
「ま、そのうち警察に持ってかれんだろうけどな……ヒロ醤油とって」
「僕ん家のハロも、見つかったら押収されるかな? はい」
それでどこかの研究所に連れてかれて色々されて……なんてマンガみたいな展開に?
いずれにしても、それは避けないとね。
「確かなことは言えないけど、それは避けた方がいいと思う」
「そう、だね。ユウさんお気に入りだもんね」
「! いや、その…」
「できれば、我々でも解明に乗り出したい所だな。ハロと生きたMSを所有する
者として」
「それは難しいでしょー…ぽりぽり」
マヤさんがタクアンを噛みながら即答しました。
汚い…
「俺もそう思いますよ。ただでさえネットの情報眉唾多いのに、今この事件ブーム
みたいになってるっしょ? だから祭り気分のふざけた書き込み増えてんですよ」
へ〜…
ネットのことはよくわかりませんが、大変なんですね。
「でも、情報は欲しいところだな。他にも動くMS隠し持ってる人がいれば」
「ま、それはそれとしておいとこ! 今は夏合宿なんだからさ……ぽりぽり」
またぽりぽり言いながら、マヤさんがしめました。
そのうちMS戦闘・・・やるか?
朝食の後、海に行く準備のため一度部屋に戻りました。
僕ら男子4人はさっさと着替え、旅館の前で待つことに。今日は雲一つ無い晴天で、
暑い一日になりそうな予感がします。
10分くらい後、女性3人がやってきました。
「待った? はい」
そう言うなり、マヤさんがニシノくんに荷物を渡しました。
他の2人もそれに続いて…
「3人とも、もう水着着てんすか?」
「うん。気になる? やっぱ」
「当たり前じゃないすか〜特にヒロが」
「ちょっ、何言ってんだよ!」
「着てみてわかったけど、みんな結構きてるから期待できるよ〜」
きてる…? どういう意味だろう…
「じゃ、行きましょうか」
「あ、うん」
ということで出発です。浜までは数分くらいの距離らしいので、すぐ着きますね。
「そういえば」
「なんですか?」
ユウゾウさんが唐突に言いました。
「今日例の離れ島に行こうかと思ってたんだが、大丈夫かな? ほら、警察がウロウロ
してるって言ってたから」
「だめだったら、その時はしょうがないですよね。肝試しも…」
「それは絶対やるから安心してね」
これ日本だからいいけど、治安の悪い国だったらどうなるだろ
血の雨降るかな(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
>>440 MSで人を踏むような香具師がいるってこと?
そのうちそんな悪者も出て来たりしないかな
んで戦闘?
MSを使いこなす警察にタイーホです。
あ、パトレイバーだ・・・
最後に髭と逆Xで怪獣大決戦
>>441 重機でATM壊すんじゃなくて、MSで直接銀行の金庫破りに行ったりするんじゃないか?
凶悪化するMS犯罪に対し、警視庁は特殊車両2課、パトロールモビルスーツ中隊を設立。
レイバーと変わらんがな。
ここは今からレイバーのSSになりました。
高台の旅館を出て数分後、目の前が開けたと思ったら海水浴場に到着しました。
沖には、確かに浮島があります。神社があるというだけあって、思ったより大きい
ですね。
「えーっと、どのへんに陣取る?」
浜はすでに混み始めています。家族連れが目立ちますが、若者のグループもいますね。
「もうその辺でいいでしょ。早くしないともっと混んでくるかもしんないし」
それはそうですね。ということで浜に下りてすぐの所にレジャーシートを広げ、
荷物を置きました。
あとはもう遊ぶだけですよ!
「女子3人、着替えどうします? どっか更衣室探した方がいいすかね」
「え? いいよもう水着着てるし、上着脱ぐだけだし」
「い、いいんですか?」
いくら水着着てるって言っても、恥ずかしくないんですか?
「何か問題あるの?」
「あ、ああ、ミクリヤさんさえ良ければ…」
「マユズミ、お前は更衣室行ってくれば?」
「…そう思ったけど、2人がああ言ってるからここでいい」
な、なんか恥ずかしいな…別にやらしい要素は何も無いのに… ん?
よっ、とっ、よいしょっと…パサッ
「!」
マ、マヤさんもう脱いで…
「へへ〜 どうよこの水着?」
「お前、タンキニって言ってなかった?」
「言ったよ」
「タンキニの割には露出多くないすか? 上ほぼビキニだし、下も…」
「うん、普通のじゃあれだから露出多めのやつ選んだ。セクスィーっしょ」
や、やるなぁ……
というかマヤさん、こんなにスタイル良かったっけ!? 余計なおにく全然ないし、
主張する所は主張してる…
女性サーファーの海での普段着って感じですね。
>>446 犯罪組織BF団の暗躍
宇宙から飛来する謎の戦闘メカ
不穏な動きを見せる地下勢力・・・・
これらに対抗するため、政府は特機部隊「大空魔竜隊」を結成
新たな戦乱の予兆!
地球圏に明日はあるのか!?
と続けてみるテスト
「じゃ俺らも着替えるか」
「そうですね」
こうやって公衆の面前で着替えるの、結構恥ずかしいですね。
僕体とか鍛えてないからなぁ〜
「おい、ヒロ」
「ん? 何?」
「マユズミ見てみ、結構いい体してねぇ?」
「ニシノくん、そうゆう見方したらだめだよ」
「マヤさんとちょっと違う、細身なんだけど意外とっていうタイプだな。つーか肌キレイだし」
うん、それはそうかも。
マユズミさん、ホント肌キレイなんですよ。白いし、何一つ傷も何もない。水着はどうやら、
マヤさんと同じようなタイプですね。ちょっと恥ずかしそう。
「正直、マユズミがこんなレベル高いとは思わなかったな」
「マヤさんとマユズミ先輩、ナンパとかされそうですねぇ」
さて、と。
「そろそろ行きましょうか。ビーチバレーでもしま…」
「!!」
シュルッ……パサッ……
「お、おぉ…」
「やべー……すげーのが出た……」
「すごいね〜、やっぱナイスバディだわ」
「マヤさんまでじっくり見ないで欲しいんですけど」
キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)#・ж・)=゚ω゚)-д-)゚∋゚)´Д`)゚ー゚);゚ロ゚)´Д`*)゚Θ゚)´ω`*)`∀´>━━!!!
バンザイ三唱したくなってきた・・・
貧乳は…?(つД`)
つるぺただと?冗談はよせ(;´Д`)
>>453 マユズミさんだな
「意外と」だから、色んな意味にとれる
>「マユズミ見てみ、結構いい体してねぇ?」
>「ニシノくん、そうゆう見方したらだめだよ」
>「マヤさんとちょっと違う、細身なんだけど意外とっていうタイプだな。つーか肌キレイだし」
結構いい体→貧乳キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
そうゆう見方→つるぺた(;´Д`)ハァハァ
細身なんだけど意外と→細身なんだけど(だからこそ)意外と(そそる)
全然問題ナシ。オールオーケー。バッチグー。
ミクリヤさんの水着姿は……ニシノくんが呆然とするのも無理はありません。こちらは
ビキニなんですが、色は深いワインレッド?で高級そうなデザインですね。
正直、いやらしい気持ちなしで美しいですよ。
「こりゃまいりましたね〜」
「ああ。顔と性格だけじゃなくて、カラダも生意気なプロポーションしてやがるなぁ」
「うんうん、でも完成しちゃってるグラビアアイドルと違ってさ、まだ発展途上な感じ
してるよね。顔とかツインテールの髪とか」
なぜかマヤさんも解説しちゃってる…
「でもあの水着は反則だよな。遠目から見たら下着だっつーの」
「オトナっぽいけど、あくまで中学生のミクリヤちゃん……そのうちナンパされるわ」
みんなすっかり、ミクリヤさんに釘付けです。しょうがないなぁ…
「何かさ、みんなあたしを凝視してんだけど」
ミクリヤさん急に間近に来たので、ちょっとドキッとしました。
「ま、まあ気にしないで。それよりビーチバレーでもしない?」
「バレー? いいけど」
「じゃあたしとマユっちもやる〜」
「あの、勝手に言わないで欲しいんですけど」
この後当然他の男子3人もやりたいと言い出したんですが、結局女子3人と僕で
やることに。
ちょうど据え付けのネットが空いていたので、そこでさっそくプレーです。
「ったくヒロ、ハーレム状態じゃねぇかよ…うらやましい」
「まぁしょうがないな。じゃあ俺らは、あそこの浮島行ってみるか」
「泳いで行くんですか? 無理無理、ボク沈みますよ!」
3人何か話してますね。もめてる?
「大丈夫だって! じゃ行きましょうか…」
「ハロモイク! ハロモイク!」
! ハロが騒いでる!
……3人に何とかしてもらおうかな。
「! おい、ハロも来てんじゃねーかよ」
「ついてきちゃったんすよ。あいつ一度言い出したらきかねーから」
「ハロモ! ハロモ!」
「しょうがない……連れてくか」
「連れて行くって、どうやってですか?」
「袋かなんかに入れて、背負ってくんだよ」
「大丈夫かよ、こんなんで……?」
キタァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
>「うんうん、でも完成しちゃってるグラビアアイドルと違ってさ、まだ発展途上な感じ
してるよね。顔とかツインテールの髪とか」
モエルー⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y(。A。)!!!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
はあはあ、ぜいぜい…とりあえず落ち着こう。
落ち着いたところで敬礼!( `д´)ゞ ビシッ
「眼鏡っ娘」、「ツインテール」ときたら次の萌えは何だ?
あっ、「妹」もあったね。
「いきますよ〜 それっ」
「よっ」
「はいっ」
「はっ!」
「うわっ!」
コートに、ミクリヤさんのスパイクが炸裂です。早い……。
僕はあの3人には悪いと思いつつも、ビーチバレーを楽しんでいました。チーム
分けはミクリヤさんとユウさんペア、僕とマヤさんペアです。
勝負の方は圧倒的に、相手の優勢が続いています。だってあの2人、なにげに上手い
んですよ。
「それにしても、あの2人があんなにやるとは思わなかったですね」
「ホントだねー。……ていうかヒロ、目がやらしくなってる」
「! 何言ってんですか!?」
「だってさっきから、ミクリヤちゃんの胸ばっか見てたでしょ? ちょっと揺れる
からって……今だってマユっちが水着直すとこ、じっと見てたくせに」
「そ、そんなこと…」
「お〜い、マヤさ〜ん!」
その時、いいタイミングでニシノくんがやってきました。
ナイス!
「なに? どうしたの?」
「は、ハロが、大変…」
「ちょっとニシノくん落ち着いて、ハロがどうしたの?」
「ハロが、ハロがすげーこと口走ったんですよ!」
すごいこと? そう言うニシノくんの顔は真剣そのものです。よほどのことがあったんで
しょうか?
「何その、すごいことって」
「大きな声出さないで下さいよ、あいつ、動きそうなMS発見したらしいんすよ」
「嘘ぉ!?」
「マジだって! あいつ島に着いた途端『イル! MSイル!』とか言い出したんすよ」
「MSイル!って……もっと専門用語使わなきゃ雰囲気出ないじゃん……」
「で、でも何でそれだけで動くってわかるの?」
「そりゃ俺の勝手な判断だよ。とにかくみんなボートでもレンタルして、来てくれよ!」
ニシノ君の言うままに、僕らはビニールボートを借り(ワリカン)、さっそく現場へと
向かいました。
当然ボートに乗るのは女子3人で、僕とニシノくんは泳ぎです。
すぐに現場である浮島の岩場に着いてみると、ユウゾウさんとフルミくんが物陰に
隠れていました。
「2人とも、何でそんな所にいるんですか?」
「もう聞いたと思うけど、ハロが騒ぎ出しちまってな。慌てて隠れたんだよ」
「で、どこにあるって?」
「それが……ハロ」
フルミくんがリュックの中のハロに呼びかけると、ハロが飛び出してきました。
そして、
「マンナカ! マンナカ!」
「真ん中って、島の中心ってことでしょうか」
「そうです。この島の真ん中って言ったら……」
「あそこだ」
どうやらミクリヤさん、知ってるようです。
「あそこって?」
「慈恩神社。肝試し行こうって言ってた所」
「そうなの!? 神社って島の真ん中にあったんだ……」
神社の下に、まさかMSが埋まっているとは……しかも肝試し行こうって言ってた
所ですよ。
「まるでターンAだな。そのうち勝手に起動するんじゃないか?」
ユウゾウさん、それ冗談になってないですよ。
そうか。この話は∀のジパング編だったんだ・・・
464 :
433:03/06/10 02:32 ID:???
検問があってザク角の事訊かれた。
「メーカー純正パーツです」でごまかした。
(・∀・)ビクーリすた
ということは過去に宇宙世紀という忘れられた時代があったのですね。
黒歴史ですな。
さて、ここまで来て
>>352の発言が真実味を帯びてきたわけだが
352 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 04:32 ID:???
ウチの近所には白髭の像が(ry
ロンブー亮の家にシャアザクが・・・・・
>>468 ガンコレとかもあったし
それを捨てられて結構大事なものって言ってた・・・
そ う だ っ た の か !
慈恩神社は話の通り、ちょうど島の真ん中辺りにありました。
そこには神社と呼ぶには小さい、祠のようなものと古い鳥居が一つだけ。確かに
何か埋まっていそうな雰囲気だけはありますね。
「おお、ここか」
「へぇ、思ったより古いな」
何か、ドキドキしてきました。この辺りに埋まってるんですね……
でもMSを発見したとして、ちょっと気になることがあるんですが。
「あのマヤさん、MS見つけたらどうするんですか?」
「どうするってそりゃ……考えてなかった」
やっぱり。
そこまで考えてなかったんだ。僕もですけどね。
「まずそれが危険かどうかを確かめて、危なくなかったら放っとけば?」
「そっか。ハロもいるし……」
「無理にどうこうしない方がいいな」
ミクリヤさんがもっともなことを言いました。
「それじゃあ、ハロに詳しい話を聞きましょうか。ハロ、何がここに埋まってるの?」
「ツメ!」
ツメ?TVに出てたやつと同じ種類かな?
「ツメっつーと、1stの水陸両用型だな。ターンAにもあるけど」
「他に特徴はないのか?」
「ツメ! マルイ! ヒトツメ!」
そんなにガンダムに詳しくない僕には、何のことやらさっぱりです。
「一つ目ってのはモノアイのことだよね。丸いのは……」
「有力なのはゴッグ、ハイゴッグ、時代が違うけどカプール、あとは」
「アッガイですね」
き、急にユウさんが口を開きました。
そのアッガイっていうロボットに、思い入れでもあるんでしょうか?
「うーん…今までの事件の経過を考えると…ボク的にはアッガイが有力だと思いますね」
「やっぱそう? アッガイ出たって話は聞かないもんね。ゴッグはこないだ発見されたし」
「んじゃ埋まってんのはアッガイらしいってことで、そろそろ浜に戻りません?」
どうやら、そのアッガイっていうのは大して危険なロボットはないっぽいですね。
マユズミさんアガーイ使いだから……w
ユウさんはアガーイ萌え。
>どうやら、そのアッガイっていうのは大して危険なロボットはないっぽいですね。
ワロタ
アガーイタソなら漏れが無理にでも掘り出しにいくかな
何か起こりそうな予感がしていたんですが、結局そのまま島を後にしました。
その後は、ビーチバレーの続きやらニシノくんとあの女子5人の練習を見に行くやら
ずいぶんと遊びまわりましたよ。
宿に戻ったのはもう暗くなり始めた頃で、すぐ夕飯になりました。
「でさー、肝試しってマジで浮島行くわけ?」
夕飯後、部屋でくつろいでいるとニシノくんが言いました。
「そう言ってましたよね、マヤさん」
「あそこさ、実際行ってみてわかったけど行くのかなりしんどくね? 橋も架かって
ねーし、ゴムボートでもキツイし」
「あ〜」
それ僕も気になってた。
「そのうち、予定変更ね〜なんて言い出すんじゃないか? 大丈夫…」
「おお〜い、いる?」
「って、来たよ」
絶妙のタイミングで、マヤさんが入ってきました。
外で話聞いてたんじゃないの?
「あのさぁ、肝試しのことなんだけど予定変更ね」
「中止っすか?」
「いや、どうやら浜の端っこに心霊スポットあるらしいんだわ。そこにコース変更ね」
さらに悪い方向にいってしまった……
「イズミー、まだか?」
「あたしに聞かれても困るんだけど。まぁ女の子だし色々準備があるんでしょ」
「肝試しに準備なんて必要なのかな…?」
「こういう時女ってダメだよな。ったく」
すっかり日も落ちて真っ暗になったものの、宿周辺は建物から漏れる光で妙に明るく
なっています。
そんな正面玄関の前で、ミクリヤさんと僕らはあの女の子達に待たされていました。
「すいません、待ちました〜?」
やっと来ましたよ。すごい待った…
「いやいや全然! じゃさっそく行こうか!」
「……あんたって、ホント……」
ミクリヤさんのキツイ視線を集めながら、ニシノくんが先陣切って行きました。
で、その肝試しの場所なんですが。
マヤさんが言うには昼間遊んだ浜の端の方、岩場になっている所があるんですが
そこに洞窟があるみたいなんです。
夜道を歩きながら、情報提供者ミクリヤさんが話してくれました。
「あたしもよく知らないんだけど、結構目撃者いるんだって」
「そうなんだ……見た人いるんだね……」
「心霊写真撮れたり、ビデオにおかしな声が入ったり、実際に見たり」
「!」
「何、ビビってんの?」
「うん、怖すぎる」
ミクリヤさんに鼻で笑われてしまった……
「そこまではっきり言われると、逆に男らしいわ」
「それ、マヤさんにも同じこと言われた」
「…あっそ」
しばらく歩くと、それらしき岩場が見えてきました。今日は月が出ているので、
月明かりで辺りは明るめです。
例の洞窟もありました。こわ〜
「え、あれがそうですよね?」
「こえ〜、一人じゃぜってー行けねぇよ」
「いやーもう無理〜!」
その言葉と裏腹に、ニシノくんと女の子達妙に盛り上がってます。
楽しそうじゃん。
「……五月蝿いな」
「ごめんね、ガマンしてて」
それに対してミクリヤさんとレンさん、クールだね〜
「あ〜怖いのはあるんだけど、何かテンション上がってきちゃうねぇ〜!マユっちは
怖くない?」
「いや別に」
女の人って、ホント度胸座ってますね。これじゃニシノ君が期待するような展開はなさげ
かな?
「クライ! クライ!」
「ハロもそう思う?」
「そう。ちょっと我慢してね」
ユウさんったら、ハロのことペットみたいに可愛がってますよね〜。だってハロを
見る時に目が違うもん。
まったくいいマスコットですよ…ってあんた、
「また…ハロ連れてきたの」
「ごめん、どうしても断れなくて」
「いや、だからそう真剣に謝られても……別にいいけどね」
「そう。ありがとうね」
全レス読んでたらもうこんな時間だよ…1は俺が初めて神と呼べるヤツだよ。
ヤフオクでガンダムのフロアチェア(マニュピレーター型のやつ)探してたらやけにリアルなヤツ
があってさぁ、12万で落としたんだけどこれが昨日届いたんだよね。実物みて焦った焦った。
超重いし、なにより硬い硬い。座り心地なんて最悪。でも汚しとかやけにリアルでよくできてるよ。もしかして本物かなぁ?
潮の香りが一層濃くなったと思ったら、いつのまにか目的地のすぐそばまで来ていました。
眼前の洞窟までは作られたばかりの歩道が整備され、こういう怪奇スポットによくある
落書きもされています。
しかも心なしか、あの某貞子映画に出てきた洞窟とちょっと似ていますよ。怖いです。
怖さ倍増です……
「はーい、ちょっとみんな止まって。今からペア決めするから」
きた〜!
「基本は男女ペアで、あまった女子は女同士で行って下さい」
「えっ、何で? 別に男女ペアじゃなくてもいいんじゃ」
「はいそれ却下! だって男女じゃないと面白くないでしょ? ドキドキしないじゃん!
ということでさっき作ったくじ引いて」
またこの人のよくわからないこだわりが炸裂です。
で、適当に走り書きされたあみだくじを引いた結果……
マヤさん & ユウさんペア
ニシノくん & テニス部女の子(大人しいお嬢様タイプ)
ユウゾウさん & レンさん(テニス部のリーダー格?)
フルミくん & テニス部女の子その2(髪短い)
僕 & ミクリヤさん
他女の子2人
「え〜女同士じゃつまんないじゃん」
案の定マヤさん、文句たらたらです。
それよりニシノくんペア、ちょっと危険ですね……だってニシノくんの相手、すごい
大人しそうな女の子じゃないですか。
何か間違いがなければいいのですが……
トントン。
「ん?」
「よろしく。あんま面倒かけないで」
あ、僕ミクリヤさんと一緒か。
この組み合わせで、女の子2人組から肝試しが始まりました。ちなみに僕らは最後です。
ルールは簡単です。2人一組で洞窟に入っていき、奥のほうで写真を撮ってくるというもの。
カメラはもちろん携帯のやつで。
「キャァ〜〜!」
さすがに女の子2人、悲鳴が聞こえっぱなしです。そりゃそうだよな…
「うわぁぁ……次ボク達だ〜」
「大丈夫ですよ! がんばりましょうよ!」
「そ、そうですか?」
次に行くのはフルミくんペアですが、2人正反対のタイプなものの結構いい感じです。
ついでにその次のユウゾウさん達も、
「こういうのって、大丈夫な方なんですか?」
「はっはっ、全然OKですよ。なんなら除霊でもしましょうか? はっはっ」
「本当ですか〜? 頼もしいですね」
…う〜ん、この2人がこんなに女の子と仲良くしているとは。意外すぎです。
もしかして、ここから恋が?
「あぁ〜、なんかけっこー中暗いから、行く時手つないでいった方がいいね」
「え、手、繋ぐんですか?」
ニシノくん、手をつないで行くつもりらしいですね。
早速手を出してきたか……でも相手いいとこの人そうですからね。そういうの苦手そう。
「やっぱ安全を考えればこうした方がいいでしょ。それにこういう時人と手を繋ぐとさ、
すげー落ち着くらしいっすよ?」
「そう、なんですか?」
「別に変な意味じゃなくて、真面目に危ないからね。嫌だったら離せばいいし」
「はい、じゃあお願いします」
うわ〜、話がついちゃった。さすがニシノくん。
なんだかみんなうまいこといってますな〜。それに引き換え、僕はだめだめです。
びびりまくってるし……
「……」
ミクリヤさんの視線も痛いです。
「あのさ、たぶんすごい怖がると思うから今のうち謝っとくね」
「…は?」
「だから、迷惑かけると思うからさ」
「だったらそうなんないように、今から心の準備でもしとけば? いちいち言うことじゃ
ないし」
それができれば、こんなに悩みませんて。
480 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/13 01:11 ID:ElAn1sWz
大河原小河原がザックザク
なんて言ってる間に、肝試しはどんどん進行していきました。
それぞれリアクション豊かで、キャーキャー盛り上がる人もいれば(マヤさん)、
ぐったりしてパートナーに抱えられて帰ってくる人も(フルミくん)います。
ニシノくんペアに至っては、戻ってきたらなぜかカップルの手のつなぎになってました。
「次、お前んとこだろ」
「うん、わかってる」
ついにこの時がきたか……
ニシノくんペアが戻り、僕らの番になりました。
「じゃいってらっしゃ〜い♪」
「は〜い…じゃ行こうか」
人ごとで楽しそうなマヤさんに見送られ、僕らは歩き出しました。
「ここ、結構深いね」
「あ〜、確かに奥見えないわ」
洞窟の奥を懐中電灯でチラッと照らしてみるのですが、それでも見えてきません。
そんな曲がりくねったような所じゃないと思うんだけど…
「お〜い」
「うわぁっ!!」
何!? 何か声が聞こえた!
「足元気を付けて〜」
な、なんだマヤさんか。
「あんたさ、ビビりすぎじゃないの?」
「そ、そうかな? でもミクリヤさんだって…ここ」
「何…… ! うるさいな!」
彼女、いつの間にか僕のTシャツのすそ掴んでました。
かわいいとこありますね。ちゃんと怖かったんじゃん。
地面は奥に行くほどすべりやすくなり、懐中電灯がなかったらとても歩けるような
状態ではありません。
こういう時こそ男がしっかりしなければならないんでしょうが、いかんせん僕では…
「一体いつまで、あたしにくっついてんの?」
「とりあえず、洞窟出るまで…」
こうやってミクリヤさんの腕にすがりつくような、情けない男じゃだめですね。
彼女、よく断らなかったなぁ……
「……あ、行き止まりだ! 良かったぁ〜」
「じゃ、このへんで写真撮ればいいわけか」
折り返し地点に着き、ようやく証拠写真を撮る段階になりました。
いや、ほっとしましたぁ……
「で、どっちのケイタイで撮る? あんたのも写真撮れるやつでしょ」
「うん。間をとって、両方で撮ろうか」
「…まぁ、手っ取り早いからいいわ。じゃあんたのから撮るよ」
ではまず僕のをポケットから取り出し、撮影モードにして…
「いくよ〜。ミクリヤさん、もっと顔寄せて」
「寄ってって、これじゃ近すぎ…」
「恥ずかしがってる場合じゃないでしょ? 怖いんだから早く〜」
パシャッ
「ちょっと、今完全に顔くっついてたじゃん」
「うん。それが?」
「それがって、……もういいや、何でもない」
じゃ次は、ミクリヤさんのやつで。
「もしかして、また密着して撮んの?」
「まあね」
「……もういいわ。撮るよ!」
パシャッ!
密 着 !!
ミッチャク(*´Д`*)ハァハァ
「あいつらちょっと、遅くないか?」
「もももしかして、霊の仕業でしょうか」
「いや〜、たぶん中でいい感じになっちゃってんじゃないの? ていうかあの2人、
もう付き合ってたりして」
「マヤさん、それはないっしょ? ヒロとあの子じゃタイプが違いすぎだし」
「…… ! 来ました」
ようやく洞窟から出てみたら、みんなの態度が変……
何やら人のことを噂していたみたいです。まったく。とにかくこれで全員終わりました。
あとはそれぞれ証拠の画像を見るだけです。
「じゃうちらから見せるね。ほい」
まずはマヤさんから携帯を取り出し、みんなに披露しました。
「うわ〜」
「お前ら、○トゥーきどりだな」
ユウゾウさんの言う通り、その画像ではマヤさんとユウさん必要以上に絡んでいます。
表情も妖しい…
「わかる? ドキッてしない?」
ドキッていうか、ユウさん顔が嫌がってますよ。
これに続き、次々とみんなが画像を見せ始めました。女の子達もキャーキャー言いながら
楽しそうですね。
「そういえばさ、ヒロ達のまだ見てないよね? 見せてよ」
「いいですよ。はい」
「へ〜どれどれ…あ〜!」
何? マヤさん何か問題でも?
「ちょっとみんな見てコレ、完全に付き合ってない?」
「お前ら、マジで付き合ってたのか」
「ちょっ、違うって! これはヒロが無理やり顔近づけるから…」
「え〜でもそれは、ミクリヤ先輩が断ればいい話ですよね?」
ショートの女の子が、いつのまにか話に参加していました。
ってみんな集まってきてる。
「だからさ、これは…ん?」
「何、どうしたんですか先輩?」
「今、海で何か光った」
光った? 海で光って……ホタルイカ?
「ミクリヤちゃんごまかしてないでさぁ、本当の所はどうなのよ?」
「だから本当に…… ! また光ってる」
「こ、今度は俺も見た! マジで何か光ってる!」
僕も一瞬ですが、光のようなものが見えました。
底から照らしてくるような、そんな感じの…感じの……あれ? どんどん大きくなって…
「おい、何か出てくるぞ!!」
「キャ〜〜〜!!」
ザバァァァァ………!!
「でっ…!」
「キャ〜〜!!」
「う、海坊主ぅ!?」
何かわからないけど、大変です!!
海坊主キタ━━━━ヽ(‘∀‘ )ノ━━━━!!!!
ウチの父親が漁師やってるんですけど
さいきん魚じゃなくてへんなタコみたいなの
吊り上げちゃって・・・。
大きさが六メールぐらいあるからどうしようか
こまってるんだけど・・・
「キャー!! キャー!!」
何あれ!? 暗くてよくわからないけど大きいですよ!
テニス部の5人はもう、飛んで逃げてっちゃいました。ぼ、僕らも逃げなきゃ!
「ちょっと待って!」
「マヤさん!? 何やってんですか!」
「いいからストップ! ニシノも戻ってきな!」
マヤさん、何かに気付いたようです。
何? 何?
「あれ、ちょっと良く見てみなよ。海面からちょっと出たくらいだけど」
「良く見てって……あ」
「おいフルミ、お前も見てみろ」
「ひっ! え? な、何?」
みんなすっかり見入っちゃってる。よくそんな凝視できるよね。
僕目ちょっと悪いからな。えーと……ん? 何だあれ?
「えーと…マユっち、あれって、アレだよね」
「はい、間違いなくアレだと思います」
(……ちょっとミクリヤさん、何があるか見える?)
(見えるけど、あたしはあのロボットの正体は知らない)
……ロボット? は?
「4つの頭部バルカンの穴、独特のモノアイの型、何よりSDと間違うくらいの
幼児体型は……ま、間違いないですよ!」
「彼の言う通り、アッガイだと思います」
アッ、ガイ?
昼間なんか騒いでたやつ? あ、なーんだ、そうだったのか……。
ってえぇ〜〜!?
「……」
「ちょっっと頭の中整理しようか、みんな」
「そうだな……」
「賛成」
僕も賛成。
アッガイキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
490 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/15 00:00 ID:QOfCVeHI
ココ面白い!
アガーイタソキタァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
幼児体系キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
お…おまいらもけつち(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ ハゥ
アッガイタン、キタ━━━━ヽ(‘∀‘ )ノ━━━━!!!!
幼児体系(*´д`*)ハァハァ
「えーと…まずあれはアッガイに間違いないでしょ? たぶん浮島に埋まってた
やつと同一である可能性が高い」
「まあな」
「問題は、なぜにコイツは動いてるのかってことだね」
しかも海の中から出てきましたからね。
明らかに自分で動いてたってことでしょ?
「だってコイツ、島に埋まってたよな?」
「そうですよね。その状態で出てきたなら、島に何かしらの変化があるはずですし」
「…いや、埋まってたとは限らないぞ」
ユウゾウさんがふいに口を開きました。
「ハロはMSがいるって言っただけで、埋まってるとは言ってない」
そうなんですか。
じゃあのロボットは今までどこに……?
「じゃあさ、埋まってなきゃどういう状態だったのよ?」
「沈んでいたんだと思います」
「はぁ? マユズミどういうことだよ」
「おそらく島の中心部分には海に通じる空洞があって、アッガイはそこに出現したということです」
あ〜そうか、それなら納得いきますね。
「ほうほう、じゃあアッガイはそこからこの浜まで来たということですね」
「なるほどね〜」
「で、重要なのは何でこのロボットは動いてるのかってことですよ」
話をちょっと元に戻して……
最初そこを考えてたんですよ。
「ねぇ、ユウさんどう思う?」
「今思いつくのは、パイロットがいるか、自動操縦とかのプログラムが作動していたか、
もしくはハロが動かしたか」
「パイロットが出現したという前例は聞いてないが……ありえないとは断言できんな」
「自動操縦プログラムという設定は聞いたことがありませんね。基本的にMSは、パイロット
がいてなんぼですから。MDなんかを除いては…」
「でもガンダム世界の設定なんてまちまちだろ? 今まで出たMSが公式の設定資料集
通りになっているかっつったら、そうでもねーし」
あとは、ハロが動かした説か……。
じゃちょっと聞いてみようかな。
「ハロ、ハロ起きて」
「ハロオキテル! オキテル!」
「起きてるってお前……どういうAIだよ」
「ハロさ、あのロボット動かした?」
「シラナイ! シラナイ!」
え、知らないの?
じ、じゃあそうなると……
「プログラム説か……あれに誰か乗ってるかのどっちかだね」
・・・赤い鼻した全身タイツ
あ、あれに誰か乗ってるの!?
「それらの謎を解明する意味でも、ちょっとハッチ開いてみるか?」
ユウゾウさんがここで、意見を出しました。
「できれば元の場所にも戻したいな。そのままにしておいたら、色々混乱を招くだろ」
「ハッチを開く……ねぇ。ふむ……やってみようか」
ハロもいますからね。怖いけどやる価値はありそうです。
「じゃ、ヒロとハロ、よろしく」
よろしく?
「えっ、何で僕が実行することになってんですか?」
「だってお前、ザクん時もやってんじゃん。ノウハウわかってるだろ」
ノウハウってそんなの、ただの付き添いだよ!?
無理でしょう! 怖いし!
「ちょっと、僕とハロじゃ怖いですよ! 何が怒るかわかったもんじゃ」
「えぇ〜〜〜?」
「ならマユズミ先輩と一緒に行ったらでどうですか? アッガイといえばやはり」
「え、えっ?」
「そだね。じゃ決定。がんばって〜!」
ユウさん、マヤさんが言い出したらもう無理です。
「はぁ……ユウさん、覚悟決めようか」
「いや、あの…」
覚悟を決めるしかないか。
覚悟を決めろ。これはおまえの物語だ!
マユズミさんが一番好き
500ゲトずさー
>1! これからもガンガレ!!
月明かりの元、ハロを背負い、懐中電灯を手に僕らはそれに近づいていきました。
こういうシチュエーションは前にもありましたね。ちょうどザクを動かした時かな?
その夜もこんな月が明るく出ていました。
「ユウさん大丈夫? ほら手とって」
「あ、ありがとう」
ザクの時と違うのは、あの中には人間がいる可能性が高いということでしょうか。
でも、ホントに誰かいたらどうしよう……もしいたら、その人はどうなるんでしょうか?
法的な問題は? 身柄はどこに引き取られるの?
うーん……今はとにかく、ハッチを開けるのが先決のようです。
「ハロ、そろそろハッチを開けて欲しいんだけど。この距離でいける?」
「イケル! アケル!」
「……アッガイのハッチが開く瞬間を、実際に見られるなんて」
アッガイ好きユウさん、目が輝いてますね。そんなに魅力的なんでしょうか?
僕からしたら、もうひとつカッコ悪いですけどね。ド○えもんみたい。
「あそうだハロ、開く時はちゃんと言ってね。いきなりじゃびっくりするから」
「オープン! オープン!」
「いや、早いよ!」
「えっ、こ、心の準備が……」
プシュゥゥゥ…………
ご開帳!
「うぉーーー、いったいった!」
「え、中誰か入ってる!?」
「こっからじゃ見えねぇな〜」
目の前のロボットから湯気?みたいな蒸気が出ましたよ!
これはまさにハッチが開く合図!
「ユ、ユウさん開く!」
「うん。中にパイロットは」
そして、ゆっくりとハッチが開いていきました。
中に誰かいるのか……誰か……
「!!」
「あっ!」
「……」
誰もいない。
「あれっ? 誰もいない! ユウさん無人だよ!」
「これが、アッガイのコクピット……」
……
うっとりしちゃってる。
「おーい、ヒロ〜!」
「あ、マヤさん、中誰もいないですよ!」
「はぁぁ!? 何で!?」
さすがにみんな驚いてますね。
「とにかく、こっち来てくださいよ」
離れ見ていたみんなが、近くまで寄ってきました。
間近に来て、改めてびっくりしてます。
「マジでか?」
「じゃ、やっぱりプログラムで来たんでしょうか」
「そう、なるのかな」
「ん〜今ちょっと思いついたんだけど、もしくは…」
「もしくは?」
もしくは、なんですかマヤさん?
「……何かの工作員が乗り捨てた、か……」
こうさく、工作員!?
「まさか、そんな大げさな話じゃないでしょう」
ミクリヤさんも思わず言いました。
そうですよ、そんなわけ…
「いや、絶対ないとは限らないぞ」
またユウゾウさんが横から入ってきました。さっきと同じパターンですね。
「んなわけねーよって言いたい所だけどな〜」
「ざ、残念ですけど、可能性はゼロじゃないですよね」
ニシノくんにフルミくんまで。
「みんな何言ってんですか、ミクリヤさんの言う通り…」
「アッガイは外装に電波・赤外線吸収剤を用いているから、主に隠密行動や偵察任務に
使われたMSなの。だからその筋の人間が使っていても、おかしくない」
ユ、ユウさん…
「そーゆーこと。だから今何かと話題の工作員かもしれないし、ガンダム世界の
住人かもしれないし、はたまた何かの秘密組織やどこぞのオタクの暴走って可能性もあんのよ」
そうなんですか…
謎が謎を呼びますね。
「まぁその真相はわかんないけどさ、このアッガイ…どうするよ?」
「どうするってそりゃ、このままじゃダメでしょ。元の場所に返しましょうよ」
「だな」
「ということで、ヒロ先輩とマユズミ先輩頑張って下さいね」
「よくわかんないけど、がんばって」
うっ、嫌な予感……ていうより確信…
「もしかして、私とヒロくんとハロで」
「あのアッガイ、返してきて」
あいた〜〜〜
まさか、マユズミさんをひざの上に乗せる気か?ロラン・ソシエ・・・
隣は道の駅ですか・・・なんか変形とかしちゃいそうなロボですね。
「返してきてって気軽に言いますけど、それが終わった後どうすればいいんですか?
僕ら島に取り残されちゃいますよ!」
「そんなの大丈夫だって、ちゃんと迎えに行くから。男子がね」
「は? 何で俺らなんすか!? マヤさんも責任者なんだから、来て下さいよ」
「責任者ってそんな、勝手なこと…」
この人達…本当に来てくれるんですかね?
「とにかくすぐ迎えには行くから、安心して行ってきて」
心配です。限りなく心配です。
とにかくずっとこうしているわけにもいかず、僕とハロ、そしてユウさんはアッガイへと
乗り込みました。
運良くアッガイの体勢が低くなっていたため、そう労せずに乗り込めました。
ここまでは良かったのですが…
「ここに、2人で乗り込むの?」
「うん、そうだね」
実はこのアッガイのコクピットの中、すんごい狭いんです…ハロもいるから、さらに
窮屈ですよ。
「ユウさん、どうする? 僕が下に座ろうか?」
「下に、座る…?」
「うん、その上にユウさんが乗るわけ。それしかないでしょ」
「! そんな、体勢…」
「じゃやめる? アッガイ降りるの?」
「……わかった。言う通りにする…」
良かった〜、これで降りるなんて言われたら怖くてしょうがなかった所ですよ。
一人で浮島に取り残されるなんて……考えただけでも震えがきますね。
このさい恥ずかしいなんて言ってられません。
座位 de GO!!
このさい恥ずかしいなんて言わないで
嬉しすぎて死にそうだと言いたいんだろう、このやろう。このこの。
勃ってるのがばれないように気をつけろ。
この状況、男だったら普通勃つな。
すし詰め状態でハッチが閉じ、やがて暗闇になり、独特の静けさと身に覚えのある雰囲気が
訪れました。
ザクの時は嵐でしたね。そのせいか記憶がとびとびなんですけど、この独特の空気
は覚えてますよ。想像上の産物(実際に乗っちゃってるけど)とはいえ、さすがに戦争の
導具なんだなっていうのがわかりました。
…なんて出発前に過去を思い返したりして…死出の旅じゃないんだから。
「ヒロ、シュッパツ! ハヤクシロ!」
「わかったよ、ちゃんと覚悟を決めるよ…はぁ」
「あのヒロくん、ザクに乗った時も、こんな感じだったの」
「うん、まぁ似たような感じだよね。あの時も、こう新車みたいな匂いがしてさ」
「そう……これも新品同様なのね」
ユウさん、やっぱり感動してるな〜
このアッガイってロボットが大好きらしいですからね。そんなに強くなさそうなのに。
一体何がいいんですかね?
「じゃハロ、とりあえずロボットの電源だけ入れて」
「リョウカイ! キドウ! キドウ!」
「アッガイが、動く…」
ブンッ…!
ロボットの電源?が付きました。
これまたザクとはちょっと違った感じですね。
「ハロ、もういける?」
「OK! OK!」
「これが…MSなんだ」
「ユウさんきつくない? これでよかったらもう出発するけど」
「大丈夫……けど、しゃべる時は離れて。息がかかるから」
「ああ、ごめんごめん」
「さて、と。じゃ行こうか…はぁ」
>「これが…MSなんだ」
(*´д`*)ハァハァ
次回、ヒロのMSが!
うがぁぁぁ
………うらやましぃ
例のごとくハロから触手のようなコードが伸び、目の前の機械?をてきぱきと操作
していきます。
作業が始まってほどなく、
「ハッシンジュンビ、カンリョウ!」
準備ができました。
「じゃー、行こうか…」
(動く…!)
ギュィィ…ズン、ズン、ズン…
「はぁ〜、やっぱ生のMSが動くのは、迫力が違うな!」
「しかしなんだな、実際に動いてるとこ見ると、アッガイって」
「まんまSDだね。かわい〜」
ゆっくりと歩き出したアッガイは、暗い海へと歩を進めていきます。
こうして海がどんどん迫ってくる映像は、シャレにならないくらい怖いです。ホントに
水に入って大丈夫なの?
「あの、ユウさん」
「! あ、あのだから耳元でしゃべらないで…」
「ごめんごめん、あの、ホントにこのロボット海入って大丈夫?」
「断言はできないけど、ハロが今のところ何の異常も言っていないから大丈夫だと思う」
断言してもらわないと困るんだけどなぁ…
やがて目の前に海面が現れ、さっきとは違った暗闇が訪れました。海に入ったんだ、
という現実を思い知らされた一瞬です。
「入っちゃっ…た」
「……」
「……」
ユウさんは前を向いたまま、黙っています。
「ユウさん、このロボットのどこが好きなの?」
とにかくこの沈黙が嫌で(怖いから)話し掛けてみました。
「…一年戦争時、このアッガイは敵の本拠地襲撃に参加したの。でもファンの間では
ただのザコっていう印象が強いんだけど」
「ザコ、なの?」
「でもどこか気になって…広いガンダム世界で埋もれてしまう存在だけど、MSの中で
唯一かわいい感じがして」
「ふーん……すごく好きなんだ」
「好きっていう考え方はしたことないけど…」
ハロも、同じように好きなのかな?
アガーイタソ
カワ(・∀・)イイ!
やぼなツッコミ悪いけど・・・
アッガイは複座機なんだよね。
いや、この世界だから、問題ないけどさ!
>「入っちゃっ…た」
なに?このいかにも狙いましたーみたいな台詞。
馬鹿にしてんの?萎えたよ。もう萎え萎え。(;´Д`)ハァハァ
>>521 俺も萎えちまった。前かがみだよ。(;´Д`)ハァハァ
;y=ー(゚∀゚)・∵.ターン A ;y=ー(゚∀゚)・∵.ターン
>>519 最初の方に作られた分は;y=ー(゚∀゚)・∵.ターン座式だったときいたことも
あるような気がする。
;y=ー(゚∀゚)・∵.ターン A ;y=ー(゚∀゚)・∵.ターン
うおっ!?
なんだっ?、タンタン、タンタンって?
銃撃戦か?、銃撃戦なんだなっ!
戦争ウヒョォイ ヾ(゚∀゚)ノ゛アヒョーィイ
「トウチャク! トウチャク!」
話し始めてすぐ、ハロが告げました。
「到着って、さっき言ってた空洞のことかな」
「たぶん」
ふと周りの景色を覗き込んでみると、確かにそれらしい感じになってきました。
そして足を下に着いたらしい震動が走り、
「ホントに空洞になってる…!」
目が暗闇に慣れているおかげで、周りの状況を確認することができます。
どうやらこのロボットの半分くらいなら収納できるスペースが広がっていました。
「無事着いたのはいいけど……」
「うん。1つ、大きな問題がある」
僕ら一体、ここからどうやって出ればいいんだろ?
「マヤさん達迎えに行くっていったけど、ここってどう考えても地下、だよね」
「入り口は今の所、そこの海中の穴だけしか確認してない」
「どうしようもないってことか……うーん…」
つまり、こんな怖い所で過ごさなきゃいけないってことです。
これは……これは……
「ユウさん、どっ、どうしよう!?」
「落ち着いて。今マヤさんの携帯にかけるから」
あっそっか、今はそんな便利なものがありましたね!
現代っ子でよかった……
「どう? かかった?」
「まだ出てない………あ、もしもし」
やった! でたみたい!
『もしもしー? 今どこ? 着いた?』
「はい、今地下の洞窟らしき所にいます。たぶん島の裏側だと思います」
『ホントにー? んじゃ今から迎えに行くから! 待ってて〜 ガチャ』
「…もしもし? もしもし?」
「どうしたの?」
「切れた」
はぁ!? だってまだ全然話してないよ!?
「妙に余裕のある声だったけど…」
「じゃあ何かアイディアがあるってことかな?」
「…わからない」
わからないって、これからどうすればいいの?
助けが来るまで、ユウさんと2人で待つしかないようです。この暗闇の中で…
>>529 荒らしではないと思う
・・・(;・∀・)ハッ?
もしかして釣られた・・・ガ━(゚Д゚;)━ ン !!!
「お〜〜い」
お〜い…お〜い…ぉ〜ぃ……
「どうしたの?」
「ん? この洞窟どこま続いてんのかな〜って思ってさ」
「…さっきまで怖がっていたのに」
ま、まあね。
最初は暗闇の中怖かったんですけど、目が慣れ始めた今は大丈夫になりました。
心細い感じはまだありますけど…
「みんな来ないね〜」
「そうね」
「あのさ、あの約束覚えてる?」
「…何?」
ユウさん何?って、不思議そうな顔でこちらを向きました。
覚えてないの?
「2人でどこかに遊びに行こうかって話」
「…ああ、そのことね」
「そのことねって、嫌なの?」
「嫌じゃないけど…」
浮かない顔してるな〜。うつむき加減だし。
「僕ユウさんに嫌われてたのか……」
「別に、嫌ってるわけじゃない」
「じゃあどうなの? 嫌いじゃないとすると」
「そんなこと聞かれても…」
何か、ユウさんいじめてる感じになってきました。
何か楽しい……
「僕はどっちかって言えば、絶対ユウさんのこと好きだけどね」
「ふぇっ、えっ!?」
「何でそんなに驚いてんの? 当たり前じゃん」
嫌いか好きかってどっちか聞かれたら、そりゃ好きっていいます。
彼女、何か変な意味にとってる? 面白いリアクションしてますよ。
「…どうしてそんなこと言うの?」
「え? い、いやぁ、本心を言ったまでだし…それに最近、妙に僕に対してよそよそ
しかったからだよ」
「そんな風に感じたの?」
「うん」
「……」
ホントは答えに困ってのアドリブですなんて言えないよね。
「ヒロくんのことは、…別に嫌ってたわけじゃない」
「じゃ、何で?」
「男子からああいうこと言われたの、初めてだったから……それで……ちょっと困っただけで」
「そうなの? 何だ、嫌われたんじゃないんだ〜」
「……」
「じゃあ僕のこと、どう思ってる?」
「えっ!? あ、あの、私は…」
「いいよ答えなくても。はは」
ユウさん、面白いですね。からかったわけじゃないけど。
あとは助けを待つだけか〜〜。ふぁぁぁ……
532 :
挿AA:03/06/21 21:57 ID:???
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___
/ : 》:、
( ===○=)
(J ⇔)J
| | | ♀♀ 。
〜  ̄  ̄〜〜〜〜〜〜〜〜
>532
萌え
>532
ワロタ Goodjob!!
「おい、おい」
「む〜〜…」
「起きろって! ヒロ!」
「う……あ、あれ!? ニシノくん」
いつの間にか、座ったまま寝てしまっていたようです。
とそれより目の前にみんながいるじゃないですか! マヤさん、ニシノくん、ミクリヤさん
まで!
「ど、どうしたのみんな!?」
「宿の従業員がちょうどボート持っててさ! それご主人の許可を得て借りて来たわけよ」
「そうなんですか。よくこの場所がわかりましたね?」
「いやぁ、ここに立ち入り禁止の洞窟みたいのがあるって聞いたんだよ。それがここに
繋がってるんじゃねーか? みたいな」
「それより早く戻んなきゃ……従業員本人には無断で借りてきてんだから」
何だか、いきなりの急展開ですね。
その後僕らは無事洞窟から出て、宿に戻ることができました。何とか従業員の人にも
バレず、何事もなかったように就寝です。
ただあのロボットに関して謎が幾つかまだ残っていること、思ったより人目に付く
場所にあったこと等気になることはありますが。
とにかく今日は疲れました。
537 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/23 01:41 ID:mirDsdfX
お疲れさんです、すごく面白いけど、きっと苦労してんだろうな
暗闇に二人ぼっち、間違いを期待した漏れがヴァカだったよ・・・・・・・・・フゥ
間違いならこれから起きるさ。
なぜならまだ合宿初日が終わったばかり・・・
ドキッ!若さゆえの過ちばかりの夏合宿!
これが若さか…
随分うらやましいアヤマチだ(;´Д`)ハァハァ
夏休みか………懐かしいな
………今は、毎日が日曜日だがなっ!
545 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/24 00:18 ID:A302YJQ1
546 :
びーとる・・・:03/06/24 00:33 ID:3t5i00E6
ザクがやってきた シャア! シャア! シャア!
次の日は、みんな揃って遅く起きたようです。
起きぬけに枕元の時計を見たらもう10時……中途半端な時間で朝食抜きになっちゃい
ました。
この時間で遊びにいくわけにもいかず、マヤさんのお達しによりお昼まで待機です。
「まあお前ら、大人しく昼間で待とうや」
が、一人上機嫌な人がいました。
ニシノくんです。
「ゆうべ逃げてった女の子らに電話したらさ、悪かったってんで今日遊ぼうってことに
なったんだよ」
「嘘!? ニシノくん1人で?」
「いや、ちゃんと男子全員呼ばれたよ。ここの食堂で一緒にメシ食って行くからな」
あの後どうも長電話してたと思ったら…こんなフォローしてたのね。
でも……グッジョブ。
お昼になり、僕らはさっそく食堂へと向かいました。そこには、あのレンさんとかいう
人を除く女の子が4人座っています。
「あれ、4人なんだ? あのレンって人は?」
「聞いてなかった? ミクリヤちゃんとそっちの女の子2人で遊びに行くって」
そうなの? マヤさん何も言ってなかったな。
「どこか行く前に、お互い簡単に自己紹介しないか? まだちゃんとやってないだろ」
「あっそーか、まだやってなかったですね」
「おし、じゃこっちからするわ。まずオレ〜」
手馴れた感じでニシノくんが仕切り始めました。
それにしても彼、こういう時便利ですよね。
「もう知ってると思うけど、ニシノです!」
「わ〜〜」
「……あっ!? ボクですか? あの、フルミです」
「え〜、タチバナです。みんなユウゾウって下の名前で呼んでるので、それでよろしく」
合コンってこんな感じなんですかね。次は僕だ〜
「えっと、僕はヒロといいます。……まぁ、よろしく」
「わ〜〜」
あ、わ〜って言ってくれた。
「じゃ次、そっちの紹介な。左端の彼女から〜」
548 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/24 17:30 ID:xTXlar1O
ザク
初登場ページ 13−115
性格 不明
解説 ラオウが拳王配下長槍騎兵をケンシロウに差し向けるため、
支持を受けた・・・だけのキャラ。
しかし、業界でのファンは極めて多い。
名言 なし
ニシノくんに言われ、髪の長い子から自己紹介が始まりました。
「アサハ ルイと言います。あの、昨日は本当にごめんなさい。今日は楽しく過ごしましょう」
この人は肝試しの時、ユウゾウさんと一緒に行った人ですね。
大人しそうな、上品な雰囲気があります。物腰も丁寧だし、育ちの良さを感じさせます。
「はい、タエっていいます! 名前も変だけど、名字も変です! よろしくお願い
します!」
……
って名字は言わないのかい! 元気なショートカットで、常に笑顔の人ですね。
あのアイドルに似てますよ。CMで話題の、えーと、なんだっけ……まあいいか。
「えっと、フリヤです。んー…… まぁよろしく」
フリヤ…ああこの人ですよ、ニシノくんがいいって言ってた人。目とかいかにも勝気
そうな感じで、彼好みですね。
と、次が最後ですか。
「ツジです。ども。名前はヤヨイなのに、なぜかアヤノってあだ名です。そういう名前の
人に似てるらしいんだけど、正直どうでもいいです」
……うーん、どことなくマヤさんに似てる。変わり者っぽいなぁ。
タエさんと同じショートで、おしゃれメガネかけてますね。同じ名字の某ミュージシャンに
似てますよ。
「うし、自己紹介も終わったしカンパイするか。オレンジジュースで」
テンション他界ニシノくん、立ち上がりました。
「何かマジで合コンっぽいねー」
「あのフリヤ先輩、合コンって正式には何ていうんですか?」
「ん? そりゃ合同コンパでしょ。って何でタエあたしに聞くわけ」
「すごくやってそうだからです」
「……あんたたまに、あたしにケンカ売ってるよね」
な、何だか楽しそうな人達ですね。
「あ、あのごめんなさい、話の流れ止めて…」
「いや、アサハさん気にせんで下さい」
「そうそう、じゃ、今日一日よろしくっつーことでカンパイ!」
「かんぱーい!」
550 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/25 01:11 ID:TU6M9Olj
まるで、合コンだな
ニシノ………Good Job!
楽しい食事もほどほどに済ませ、僕ら男子4人は外に出ました。
「みんな運動できる準備しとけよ。何とか一緒にテニスしようって話に持ってくから」
と言ってたニシノくんのおかげで、これからテニスをしに行くことになったのです。
準備のため部屋に戻った女の子を待ちながら、ここ玄関先で待機中です。
「なぁ、どうせ男女でダブルスするだろ? みんな誰と組みたい?」
唐突にニシノくんが聞いてきました。
「ん〜そうだな、俺は…」
「ユウゾウさんはアサハって人でしょ?」
「あのな…まぁ、その通りなんだが」
「フルミくんはどうなの?」
「ボクですか? ボクはそんな、相手にされてないしいいですよ…」
えらい悲しい顔して…後ろ向きですね。
「そんなことないよ、あのタエって子と仲良さそうだったのに」
「そーだよ、あの子素人なのに、さっきお前のガンダム話に興味深々だったろ」
そうそう、目をキラキラさせて聞いてましたよ。
しかも、終始笑顔で。
「俺はやっぱフリヤちゃんだよな。Sっぽいし」
「だと思ったよ。お前はどうなんだ、ヒロ?」
僕?
僕は……うーん……あくまで見た目なら、
「コイツはミクリヤちゃんがいるっしょ」
「あのね、だから何でそういうことに」
「だってあの子さ、ちょくちょくお前に視線送ってるもん。絶対気があるって」
それはニラんでるだけでしょう……
「ごめんなさい、待ちました?」
と、女の子達が来ました。ちなみに声をかけたのはアサハさんです。
「いやいや全然待ってませんよ! さぁ行きましょうか」
ユウゾウさん、そう言って先頭切ってスタスタ歩き出しちゃいました。
「……なぁ、あの人ちょっと張り切りすぎてるな」
「わかりやすいですよね」
ま、気楽にいきましょうか。
553 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/25 23:54 ID:RKC/G1XW
カエッテコイ
∧_∧
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
>>551 (16tフ彡 /
555 :
554:03/06/26 00:07 ID:???
誤爆スマソ
テニスコートまで、彼女達が連れて行ってくれることになりました。
何でも慈恩屋の所有しているコートらしく、ラケットも貸してもらうことができました。
すぐ近所らしいので、もう着くでしょう。
(俺らテニスやったことないんだが、大丈夫か?)
(大丈夫も何も、教えてもらえばいいだけのことっすよ)
(カッコ悪いことにならなきゃいいけどね…)
2、3分ほど歩いた頃、それらしきコートが見えました。割と最近作られたようで、
まだキレイなままです。駐車場もベンチもあるし。
さっそく荷物をベンチに置き、準備を整えました。
「じゃ、どうします? 4人はテニスの経験とかは…」
アサハさんが聞いてきました。彼女が4人のリーダー格のようです。
「僕ら全員素人なんですよ。テニスなんか漫画で見てるだけで…」
「そうそう、だからダブルスやりましょうよ、ダブルス。男女ペアで」
「あ〜そうだ! ダブルスがありましたよね! 頭いい〜」
タエさん、別にそうナイスなアイディアでもないですよ。
「そうですね。じゃあ公平にあみだくじで決めましょうか」
「いや、アサハ先輩、あたし達そんなの作ってないですよ」
即座にフリヤさんが突っ込みを……いい間だ……
「ううん、持ってるよ? ほら」
「…何で?」
「じゃそれに名前書きましょか」
アサハさんが懐から出したあみだに、ツジさんがささっと名前を書き出しました。
「俺の名前わかります? ニシノっす」
「ニ、シ、ノくんね。他は?」
「ユウゾウです」
「ふ、フルミっていいます」
「ほいほい…」
このツジって人、ホントにマヤさんと似てますよね。言動全て。
「最後、僕は…」
「アサカワ ヒロくんでしょ?」
「え"っ!? 何で知ってるんですか!?」
「ふふふ…にやにや」
ふふふじゃないでしょう! この人一体何者なんですか?
もしかして遠い親戚とか、生き別れの兄弟とか……
「前に君アキバで見てさ。ララァといっしょのとこ。で色々聞いちゃった」
「ララァ? ララァってそれ、もしかして」
「マユズミのことよ。あいつウチのいとこ兼ライヴァルだから」
マユズミさんのいとこなの!?
「アッガイ使いのララァに対して、アタシがザク使いのカテジナさんっての。結構有名
なんだけどね」
そう言いつつ彼女、すらすら書いていきます。
やがて書き終わり、抽選となりました。
「じゃ発表します! っつーか以下の通りっす」
俺(ニシノくん) & アサハ ペア
ユウゾウ & フリヤ ペア
フルミ & たえ♪ ペア
ヒロ & カテジナ(ツジさん) ペア
「あの、ツジさんよろしく…」
「…ん。まー疲れない程度に、適当にやりましょー」
こうして、白熱のダブルスが幕を開けたのです。
え?カテジナって…
「じゃあ試合の前に、ペアごとで練習しましょうか」
「ですね。ついでに準備運動もして…」
「その前に、普通にやるだけじゃつまらねーからさ、俺らでバツゲーム考えようや」
ニシノくんが余計なこと言い出しました。
「バツゲーム?」
「後で喉かわくから、負けたペアの男が買い物してくるんすよ」
買い物?
ちょっとちょっと、この近くにお店なんてないでしょう!?
「自動販売機ならとにかく、最寄りの駄菓子までかなり離れてますよ?」
「あ〜それいいかも! 結構キツそうですしね!」
「マジで〜? これ絶対負けらんないじゃない」
うん、負けられません…
「ニシノさん、いきますよ〜〜」
「おっけ〜〜」
「…ハッ!」
「そりゃっ!」
ニシノくんペアとユウゾウさんペアは、早くも打ち合いはじめました。
片やのんびり、片やいきなり本気でやりあってます。ユウゾウさんテニス上手。
「で、打つときは腰をキュッってやってスパーンってやるんですよ! こうですよ!」
「! あああの、別に手取り足取りやってもらわなくても、わかりますから…」
フルミくんのとこは、タエさんが彼にすごい密着してます。
ラケット持ってなきゃ、後ろから抱き付いてるように見えますよ。
「…ふぅっ…」
「ひゃぁっ!? み、耳に息かけないで下さいよ!」
「早くやろーよ、めんどいけど、練習しなきゃ」
そうでした、僕らもやらないとね。
「その前に、聞きたいことあるんですけど」
「ん?」
「あのガンダムのゲームをカテジナって名前でやってる人、僕秋葉原で会ってるんですけど…」
「あぁ、ガンダム使いのおっさんでしょ? 向こうは『カテジナ』だけど、アタシはカテジナ
『さん』だから。さん付いてないとやっぱり、ねぇ?」
別に大した違いじゃないのに……
そんなの、おかしいですよ!カテジナさん!
テニスウェアはミニスカ・・・(;´Д`)ハァハァ
軽く準備運動をして、さっそく僕とツジさんは打ち始めました。
やってみるとそこそこできるもので、つたないながらもラリーが続いていきます。
「聞く所によると、君んとこの部ってみんなガノタらしいじゃん? ほっ」
「がのたって、 よっ、ガンダムファンのことですよね? まぁみんなそうかな」
「いいな〜、はっ、今度遊びに行っていい? ていうか行くね」
「でもツジさんテニス部でしょ? そっちの活動が…」
「いいのいいの、アタシマネージャーだから」
その後も話をしながら、あまり疲れない程度で切り上げました。
「じゃアサハ先輩、ちょっと休憩したら始めましょうか」
ベンチに戻ると他の人もいます。
フリヤさんの言う通り、5、6分休むことになりました。
「ふぅ〜〜、アサハ先輩、今日はあっついですね」
「そう? 私は別にそうでもないけど」
「そうでもなくないですよ。タエの汗だって量すごいし」
「まぁあの子は特別だから……それよりスカート履いたのまずかったかもね」
こんな風に聞き耳立てちゃだめなんですけど…聞いてしまう。
「こんにちは〜」
「ん? ああ、こんちには」
いつの間にかタエさんが隣に来ていました。気付かなかった…
「今フルミさんからお話し聞いてきたんですけど〜、ヒロさんってペット飼ってるんですよね!」
「ああ、飼ってますよ」
「名前は『ハロ』って言うんでしょ? かわい〜〜〜!」
「はぁ!?」
は、ハロだって!?
フルミくん、君は一体何を!?
「…! …!」
彼の方を振り向いたら、泣きそうな顔で謝ってます。
グフと間違えたな……
「へぇ〜〜、君ってハロなんて名前のペット飼ってんだ?」
「うっ、ツジさん…」
「そうなんですって! かわいいですよね〜」
「へぇ〜〜、にやにや」
この人、またにやにやしてる。
彼女もガンダムファンですから、下手するとハロの存在を気付かれてしまうかも
しれません。
それは避けないと…
「あ、あのもうそろそろ始めましょうか! ねぇニシノくん?」
「あ? まだそんなに時間立ってねーけど」
「こういうのは早めにやって方がいいですよ、さ、やりましょう!」
何とか、強引に話を終わらせました。
「さ、ツジさん準備を」
(……後で2人だけで会える? 夕食ん時また話すね)
後で2人だけで?
これは……何か感づかれたのでしょうか。
「よし、がんばりましょうフルミさん! ね!」
「は、はい…」
彼女は大丈夫だと思いますが。
後で2人だけで?
後で2人だけで?
後で2人だけで?
間違いキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
こうしてツジさんの言葉が気になりつつも、ダブルス戦が始まりました。1回戦は
ユウゾウさんペアVSフルミくん、ニシノくんペアVS僕らです。
結果はというとユウゾウさんペア、ニシノくんペアの勝利。
ということは……
「おい、さっさとパシリ決めてくれねーかな? ハッハッ」
「……」
僕らとフルミくん達でビリ決定戦です。
「…悪いけど勝つよ。フルミくん」
「パシリはいやだ…」
「きますよフルミさん!」
「いくよ〜、それっ!」
ツジさんのサーブで、決戦が始まりました。
そして、時間が経ち…
「はぁ、はぁ、はぁ、きっつ〜」
「ボクもうだめです。吐きそう」
「何言ってんですか! あたしはまだまだですよ!」
「…あんた達ねぇ、試合長すぎ」
結果は…まだ出ていません。
というか僕とフルミくんが力尽きてしまったので、中断している所なんです。
「全然決着付かないですね」
「そっすね〜、じゃあさ、お前等じゃんけんで決めちまえよ」
「じ、じゃんけんで?」
それじゃ、今までやってきたことはどうなるんですか!
「ちょっと待って下さいよ先輩、それじゃ…」
「はいいくぞー! じゃーんけーん…」
「えっ? あっ、ぽん!」
強引に始まっちゃいました。
僕も瞬間的に手を出したんですが、結果は…?
「ってなわけで、ビリはヒロのペアに決定! イェ〜」
「わ〜〜、パチパチ」
って、負けちゃったよ!
「なっ、ちょっと、何で僕らがパシリなの!?」
「だってじゃんけんに負けただろう、お前は」
「そうですけど…」
「いいじゃんアサカワくん、アタシ的には大丈夫だけど?」
…あなたは良くても、僕は嫌です。
「まぁいいわけ言っても始まらないし、みんな注文しましょうか?」
「そうですねフリヤ先輩!」
「じゃあごめんなさい、私はお茶でお願いします」
「なら俺は…」
納得いかない。
しかし決まってしまった以上は、行かなきゃいけません。
「ダッシュでな」
ニシノくんの戯言は無視しておいて、僕とツジさんは最寄の駄菓子屋「智旦頭」に向け
出発しました。
コートを出てすぐの坂を下りながら、思うのはただツジさんの言葉です。
(後で2人だけで会える?)
今は騒がしいだけの蝉の声も、楽しそうな浜の人々の喧騒も耳には入りません。
彼女は確かに、ハロという言葉を聞いて顔色が変っていました。あの独特な妖しい
笑顔を浮かべて…
「……」
「…にやにや」
チラッっと見たら、またこの顔です。
「ツジさんがさっき言ったことなんだけど」
「…何?」
「後で2人だけでって話。今じゃ…だめ?」
「今? …いいよ」
一体何なんでしょうか。
いいよと言ったまま、彼女は少し考え込んでしまいました。
「あの…」
「うん、いいわ、はっきり言う」
「え?」
はっきり、言う?
そんな急に、僕どんな告白されちゃうの?
「今までずっと気になってたんだけど」
「うん」
ドキドキ
「君達科学部…っていうかザク研、何かのMS隠し持ってるでしょ」
「……」
〜〜〜〜〜〜〜!!
おお、久々にザクが絡んできましたな。
あと智旦頭ワロタ
そういやザクの出現から始まったんだよな…
ザクのこと忘れてたよ。
智旦頭
なんて読むかわからんよ、、、
ちたんず
ティターンズのパロ
そのうち、亜駆師頭やら出羅亜頭阜利慰都やら…
吾串逗
なん、何ですと!?
なんであなたがザク研の名前を!?
「ここ2、3ヶ月くらいマユズミの様子がど〜もおかしくてさ、家行った時に漁ったのよ。
色々と」
驚く僕を放って、彼女は語り出しました。
「したらMSの資料とか、最近のMS出現の新聞の切り抜きとかあって、日記にザク
研のことが書かれてあったの」
「待って下さいよ。そのザク研っていうのが科学部と関係するとは」
「するよ。ちゃんと君達の名前出てきたし。…ついでに君個人のことも…にやにや」
「で、でも」
「隠さなくてもいいよ別に? 誰にも言わないし。言ってみればアタシも同じようなもの
だから」
同じような、もの?
「え、それってどういうこと?」
「実はね、ここで動くMS見つけちゃったんだわ」
「あの丸っこいやつを!? あっ…」
「やーっぱ知ってたね。って危ないよ、そんなに道路はみ出したら」
しまったー…言っちゃった。
思わず赤信号なのに道路を渡ろうとしてしまいました。
「あの浮島のやつ。練習終わりで浮島遊びに行った時みつけてね。ハッチ開いてたから
乗ってさ、色々いじったら…」
「夜に動いちゃったんだね」
「そ。タエとアサハさんの話聞いてやっばーって感じよ」
この人が犯人だったんですね。謎は解けた…
ハッチが開いてたのは、おそらく偶然でしょう。
「入った時は何ともなかったんだけどな〜」
「で、で、もしかしてザク研の名前の由来とかそのへんも知ってる?」
「当然でしょ。…にやり」
「え? !」
道路を横断しきった所で、いきなりツジさんは僕を民家の影の所に引き込みました。
周囲に人影はありません。
「アタシ、MSの中で一番ザク好きなんだ」
「はぁ… えっ!?」
そして鼻が付くほど顔を近づけて…!
「君ん家ザク持ってるんだよね? 今度見せてくれない?」
「いや、その」
「ねっ? 何でも言う事聞くからさ」
困ります…困りました…
キ・・キ・・・・キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!!
何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも
何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも
何でも何でも何でも何でも何でも何でも何でも言う事聞くからさ
困ります…困りました…何を頼もうか困った…
;゚д゚) <肩叩きとか?
Σ(゚Д゚;エーッ!
マチガイ
マチガイ
マチガイ
アヤマチ
アヤマチ
アヤマチ
アヒィー⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y(。A。)!!!!!
な、何でもいいんすか!?
(・∀・)ニヤニヤ
>>569-570 サムクス ていうか「ちたんず」って読んだけど何のパロかわからんかった。
Zネタがくるとは、、、今後が楽しみ
なんでも言うことを聞く!?民家の影で?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
//\⌒ヽペペペタタン
// /⌒)ノ ペペタタタン
∧∧_∧∧ \ ((∧∧_∧∧
((; ´ДД`)))' ))((・∀∀・ ;)) <みみみんなももちつつけけ
// ⌒ノノ ( ⌒ヽ⊂⊂⌒ヽ
.((OO ノ )) ̄ ̄ ̄()__ )))
))_)_)) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(((_((
>>581 おおおおおおまいこそm(ry
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァウッ
「何でも言うこと聞くって、本気なの? 聞くだけで実行はしないとか…」
「嘘は言わないって。ちゃんと実行する」
この人本気みたいです。
とはいうものの、僕はどうすればいいのかな? 見せるのはちょっとだし、断るのも
悪い気もする……うーん……
ここは…よし。
「でどうなの?」
「もう1度確認するけど、本当に何でも言うこと聞くんだよね」
「うんうん」
「ここって民家のすぐ裏だし、あんまり人はいないと言っても道路が近くにあるし…」
「……うん」
「何より僕ら中学生だからなぁ……」
「……」
彼女の顔色がちょっと変わりました。
どんなこと言われるんだろうって、今すごい妄想してるんでしょうな。
「もしかして、青少年にはあまりよろしくない内容だったり…」
「それよりだよ。…今からする事は一生残る思い出になるかもしれない。色んな意味で」
「一生残る…… ! え!?」
と、僕は彼女の顔のすぐ横の壁に両手を付き、まるで外国人が女性を口説くような体勢を
とりました。
ここが正念場です。
「じゃ言うよ。…絶対断らないんだよね? 僕の言うこと、必ず実行するんだよね?」
「あ、あの〜〜〜、顔が近いかな…」
「ひかないでね。じゃあ今から…」
「ちょ、ちょっと待った!」
「ひかないでね」という言葉を聞いて、待ったがかかりました。
「や、やっぱ何でも言うこと聞くっていうの、なしにしてもらえないかな…」
「だってツジさんが言ったことでしょ? ザクを見せる条件として」
「それはそうなんだけど〜…できれば違う条件にしてもらえないかな〜なんて」
「……わかった」
「ホント!?」
「ただし、タダってわけにはいかないからね。またそのうち話をしようか」
「は、はい〜…」
「よし。じゃあ早く買い物済ませてこよう」
ツジさんは脂汗をかきつつ、すごくホッとしたような表情になりました。
ホッとしたのは彼女だけじゃありません。
「よ、良かったぁ…」
あまりザクは見せたくない、だからといって断ったら後々まで面倒なことになりそう。じゃあ
どうするかといったら、この場を何とかごまかしてあやふやにしてしまえばいい。
僕は小学校時代に児童劇団にいたので、こういうのは得意なんです。
それにしても……
「……」
ツジさん、顔真っ赤です。汗もかいてる。
相当色んな妄想したんでしょうかね。ごめんなさい……
違う!全然違うよヒロ君!ザクより違うよ!
そこはその勢いで だろ!
問題です。上の空欄を埋めてください。
違う!全然違うよヒロ君!ザクより違うよ!
そこはその勢いで肩叩き頼むんだろ!
Σ(゚Д゚;エーッ!
「折って畳んで裏返し」
t.A.t.u→z.A.k.u
;゚д゚) <肩叩きとか?
Σ(゚Д゚;エーッ!サンザンガイシュツ!!
ツジさんはザクより の方がが大切なんですね。
>>591 > ツジさんはザクより『相当色んなな妄想』の方がが大切なんですね。
「……遅いね、2人」
「うん、いくら何でも時間かかりすぎですよね」
「もしかしたらヒロのやつ、ツジさん口説いてるかもしれないっすよ」
「え、そうなんですか!?」
「あいつ結構やりてだから、ありえる…」
「ニシノくん、そういうこと言わないでくれない?」
戻ってみたら、好き勝手言われてました。
「おかえりヤヨイ、結構買ってきたね」
「…え? ああ、そうね〜」
「何? どしたの?」
「いや別に、何もないよ」
まださっきのを引きずっているようですね。
みんなにお釣りを渡しつつも、ツジさんの方が気になってしまう……
「ツジ先輩、質問してもいいですか!?」
そこへタエさんが来ました。嫌な予感。
「ん? 何?」
「ヒロさんに口説かれてたって、ホントですか?」
「!!」
い、いきなり直球できました。
「あのね、そんなわけないでしょうが」
「でも妙に遅かったよね? 何かあったんでしょ?」
「それは…」
フリヤさんも加わり、尋問が始まったようです。
まさかザクを見る代償にすごいことをされそうになったなんて、言えませんよね。
∽∽∽
/∽∽∽、. [| ナゝ | |
(^ ^). |] d、 し' し'
\_i_i_/ [| | ゆ え
// ""'`、⌒ヽ、|] .| / |
( ヽョG \_El^i | ,'^V |
〈 ̄____〉 .[| | ナ `` |
/ ̄,一-|| |ヽ. (.).. | / こ
/_/-一l.L_|. | i" ヽ
∠ヒ|  ̄ ヒゝ,川川
 ̄ ̄  ̄ ̄
性春ともいう
青春おじさんワロタ
「あ〜〜〜〜…今日は涼しくていいな」
夕食から戻ると日もとっぷり暮れ、外はすっかり暗くなっていました。
開け放った部屋の窓からは、今日は涼しい風が入ってきます。風鈴とか鳴ってるし、
風流ですな。
「ニシノくん、部屋の真ん中で寝転ばないでよ」
「まいいじゃん……あそうだヒロ、ちょっ、ちょっと…」
ゴロゴロしてたニシノくん、急にすっくと立ち上がると、僕を引っ張って廊下に連れ出し
ました。
「この後さ、女の子と夜の砂浜行こうって話なんだけど、ついて来てくれねぇ?」
やっぱり。
しかし彼、ホントやり手ですよね…
「そんなの2人きりで行った方がよくない? 僕誘わなくても」
「いや、これが2ショットはアレだからっつって、2対2で行くことになってんだよ。
まさかユウゾウさんとフルミ呼ぶわけにはいかねーだろ?」
「あの2人だって、結構仲良くしてたじゃん」
「アホか、どっちも友達以上にはなれねータイプだろ。その点お前くらいのルックスなら
向こうも納得するし」
聞いてないと思って、言いますね〜。
「で、誰来るの?」
「アサハさんとミクリヤちゃんだよ。最初の狙いとは違ってきたけどな」
ミクリヤさん? よく彼女、誘いに乗りましたね。
「とにかく、あと10分くらいしたら玄関集合な」
「おまたせしました〜」
「俺らも今来たとこっすよ。じゃ早速行きましょうか」
10分後、同じタイミングで玄関に女性2人が来ました。
「ミクリヤさん、よく誘いOKしたね」
「どういう意味? それ」
「だって、僕のこと嫌ってるでしょ?」
「は?」
「まあ、嫌だろうけど我慢してよ」
「……」
ジュブナイルだねぇ〜
青春じゃのう…
ごちそうさま!
六百式
601 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/04 15:46 ID:u3vJfu3+
漏れ的にはユウさんのルックスは成恵の世界にでてくる永岡四季タン似だとかってに予想…
成恵の世界知りませんかそうですか。
1さん降臨age