◆◆全権は【キシリア閣下萌えPart2】私にある◆◆
1 :
通常の名無しさんの3倍:
ダムエー新バージョンではピアスと黒手袋、
おまけに妹属性まで添加されて萌え度アップ。
ジオンのキシリア・ザビ少将閣下とその周辺(マ・クベ、
ギレン、ライデン、三連星etc…)に適当に萌えるスレッドです。
SS、画像、AAを投稿してくれる職人さんは常に大歓迎。
時に(;´Д`)ハァハァ、あるいは(((( ;゚∀゚)))ガクガクモエモエ しつつ、
マターリとキシリア様を語りましょう。
過去スレ、保管庫、周辺人物のスレへのリンクは
>>2以降でつ。
6 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/26 01:27 ID:xXItHisc
「だから言ったじゃないか!2chに書き込みするには串刺さないと逝けないって(怒」
「そんな事言ったって串なんて言われても全然わかんないよう(涙」
「しかもお前葉っぱ系だし、オタクだし、背中からサーベル出てるって指さされてんぞ?(嘲」
「・・・自作自演ばれて叩かれていたくせに(ブツブツ」
「あぁ↑?てめぇみてぇな奴が居るから俺らの学校が地元の工房/厨房/消防に見下されて居るんだろ(激」
「てめぇは俺の知り合いに頼んでみぞおちに必殺パンチ食らわせて貰うからな?」
「はぁ掲示板にスレ立てよっーと」
「ふ、負け犬が・・・(怯」
「専門学校行ってるくせに何の専門知識も身に付かないな?金の無駄遣いだろ?白痴かお前?(疑」
-------卒業後-------
「なぁお前さぁオンラインゲームやりながらファイル共有しているけど頭大丈夫?」
「馬鹿かお前最強の防壁ソフト入れてるから大丈夫だよ!」
-------昨日---------
「おまえいい加減日常会話でにちゃんねる語使うなよ!こっちが恥ずかしいだろぼけ!」
「あ、てめぇむかつく!お前ゼッテーA型だろ?コピペして荒らすかんな!反省しろよ?」
「プッワロタ」
「うわっ( ´Д`)キモッ」
「( ゚Д゚)イッテヨスィ」
隣のオネぇさん
「あの人達あたま大丈夫かしら・・・警察か病院どっちに電話すればいいかなぁ・・・怖い、もうこんなアパート出たい・・・グスッ」
------今日---------
「・・・」
「・・・」
返事がない、只の屍のようだ
>>1さん、乙です!
閣下AAテンプレ
,│-│、
lヽ《》/.)
/(*゚ー゚)ゝ
< \/ >
ノU〔〆=〕U
/ ∪∪
ヘルメット無し
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
< \/ >
ノU〔=@=〕U
∪∪
閣下AAテンプレその2
閣下AAテンプレその2
ばにーさん
ハ ,ハ
/ノ/ノ
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
♥-♥ つ
U〔▼〕
(/"U
水着
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
@-@ つ
U〔▽〕
(/"U
>>9 うわ、ズレた・・・しおまけに文章は2回入ってるしスマソ
AA劇場その1
|
|∧∧
|・ω・`) ・・・キシリアサマ
|o旦o ←ジョニー
|―u'
|
|
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ そ〜〜
|―u' ♥
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
|
| ッパ
| ミ
| ♥
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
</o♥o\>
ノ 〔=@=〕 >
∪∪
AA劇場その2-1
/ノ人ヽ
(*゚ー゚) <シャワーアビテクルカラ、マッテロ
< \/ >
ノU〔=@=〕U
∪∪
(((゚∀゚;)y-~ シャワーマダ? ((( ;゚)3y-~ ソワソワ (((゚∀゚;)y-~ オワッタ?
↑
マ
AA劇場その2-2
.
/ノ人ヽ
_ (*゚ー゚) _ <ヤッパイイヤ、ヨウナイカラカエレ!
| / っっ |
|\ ⌒⌒⌒⌒⌒\
| \ \
\ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
\|______ |
(´・ω・`) <ナマゴロシカヨ
(∩ ∩)
イトシイケレド ニクイオカタ・・・
AA劇場その3
☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆
☆ ☆
☆ ☆
☆ ☆
∧_∧ ☆ ☆
(・ω・)丿 ☆ ッパ 鉱物資源十年分&忠誠ト愛ハイリマセンカ?
ノ/ /
ノ ̄ゝ
/ ̄\./ ̄\
/o /ノ人ヽ
| 0 (*゚ー゚) | <シカトウケトッタ
\ (ノ つ /
\ /
゙∪∪"
以上、前スレで上がってたAAでした。
>>8についてはほんとにすんませんです。逝きます。
こうでしょうか。
ばにーさん
ハ ,ハ
/ノ/ノ
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
♥-♥ つ
U〔▼〕
(/"U
水着
/ノ人ヽ
(*゚ー゚)
@-@ つ
U〔▽〕
(/"U
>1
お疲れさまです〜。
可愛いAAがイパーイ♪
ダムエーまだ読んでないから外してるかもしれないけど、
オリジンで今後気になるのは、閣下とマのツーショットが
見られるのか?ということ。
時期的に見て、ガルシアを訪ねた後の閣下はマのところ
にも視察に行くと思うんだけど、そこを描いてくれるかなぁ。
マが中将になっちゃったから、さすがにアッザムの操縦は
無理だろうけど、肩を抱いて避難させるシーンは見たい。
あと、閣下に怒られてシュンとしてるとこも(w
でも、オリジンではマの方が上位の将校だから、あんなに
手厳しく叱ったりはしないかも。大佐のままで良かったのに・・・
今月のダムエー小説のキシリア様は激萌えでつね
さっそくの種保守。
さぁ、ダムエ買いにいこ。
20 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/26 22:01 ID:7+LnFlW8
完走&Part2スタート、おめでとうございます!
ところで前スレの960さんが書いておられた「かの有名な大階段」って
もしかしてエイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」の事ですか?
自分は昔、レンタルビデオで一度だけ観ました。
洋泉社の「映画秘宝」では「あの階段のシーンで映画界の男を極めたエイゼンシュタイン」
と書かれてあったのをふと思い出してしまいました。
しかし安彦大先生のマ・クベには、ほのかなさり気ない色気がありますね。
そのさり気なさが自分はお気に入りです。
>16でつ。
ダムエー読みました。
閣下はマのところに視察に行くみたいなんで、来月号か
さ来月号くらいにはツーショット見られるかも。(・∀・)
マ曰く「なにごとにも峻厳なお方」だって。
マに対してもガルシア少将と同じような態度を取るのかな?
ちょこっとでいいから、妖し気なムードを醸し出す二人で
あって欲しい。
ちょうどラル&ハモンが出てきてるし、オープンな仲かつ
兵たちの前でも甘甘なラル×ハモン VS 秘密の仲
かつ兵たちの前では(でも?)謹厳なマ×閣下という
対比があった方が面白そうだし。
>18
カッコ良かったねー
上に立つ者としての責任感や使命感が、よく出てた。
でも学徒動員兵向けのギャンをもらったマは、
ヤパーリMSの操縦には不慣れだったんだな(w
>20
そうです。その階段です。
で、昨日それについて書き込む前に、画像でも探そうと思って
ちょっと調べたんですが、今号のオリジンの53pみたいな
階段+建物込みのベストショットな写真はありませんですた・・・
(漫画だから描ける構図なのかも?)
>21
>でも学徒動員兵向けのギャンをもらったマは、
ヤパーリMSの操縦には不慣れだったんだな(w
それを言っちゃあ身もフタも・・・(でもワラ
マの顔、確かにビミョーですた。<ダムエー
正面向きの顔はわりと(・∀・)イイ!と思ったんだけど横顔が・・・
鼻が下向きで顎がちょっとしゃくれてるから、かなり老けて見える。
もうチョイ若く描いて欲しかったなー
>22
マはがんがって練習したんだよ思うよ<操縦
覚醒しつつあるアムロ相手に善戦できたのは、ギャンの性能の
せいだけとは思えない。
「キシリア様からいただいたのだから、完璧に乗りこなせなければ」
とか言って、毎日模擬戦やってたんじゃないかな。グラナダで。
んで、夜はウラガンに湿布貼らせてた、と。
閣下が貼ってあげてたりして(w
ダムエーでマ・クベの出てくる最後のコマが気になる
・壷を片手にしなっとしたセクシーポーズ
・目線はひたすら壷へ
・話してるのは閣下がこれから来るということ
つまり、壷を見ながら閣下の柔肌を思い出してハァハァ中
もう待ちきれないぞ(゚Д゚)ゴルァ!!!
これで正解?
25 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/27 20:25 ID:8uTrQ36O
>24
ほぼ間違いなく正解と思われます。
>24
「オーディエンス!」の余地も無くファイナルアンサー。
>25-26
やっぱり正解か(w
マジな話、マにおける壷って、閣下の代替物なんだろう
と思ってる。
マが壷趣味にハマったのは恐らくオデッサに行って
からだろうと思う(オリジンでもそういう設定みたい)し、
寂しかったんじゃないのかなぁ。
それに、死ぬ間際のセリフはよく笑いのネタにされるけど、
あれは結構イミシン。
自分が最後まで撫ぜまわしていた品物を形見に贈るなんて、
凄くエロチックな行為に思えるから。
というか、骨董品の中でもとりわけ壷ってのは、
そのフォルムや表面の肌目の感じから、女性の肉体の代替物として
愛好される事が多いと、かなり前に読んだ事がある。
もちろんこれを読んだ時、自分の頭を真っ先によぎった人物は
マ・クベであり(w
さもありなんとばかりその文章に全面的に同意してしまった。
だから彼にとって、壷を愛でる行為がそのまま(意識的だろうと無意識にだろうと)
閣下を愛撫する行為と同じなんだろうな、という説には賛成します。
>28
賛成、ありがd。
そう考えていくと、あの壷をチーンとするシーンも
妙にエッチイような。
大体、「音色」って言い方はねぇ・・・(以下自粛
マは、も少し額が狭い方がヨカタ・・・
閣下=壷説に全面的に同意
だって閣下の性格を語り始めた途端、壷に熱い眼差しを注ぎ出してるんだよ
それまでは窓の外見てたくせに
右手の掌の上に壷を乗せるポーズも、映像作品にはなかった新ポーズ
ああいう持ち方は落とす可能性が高いから普通やらないよね
壷愛好家なら尚更やらない
それを敢えてやらせたところに、安彦御大の意図を感じる
壷談義に触発されて、性懲りも無く新作を書いてみました。
壷談義の時の皆さんの解釈をお借りしていますが、どうかお許しください。
閣下の側仕えの女性から見たマ×閣下で、表タイトルは「Love Story」、
裏タイトルは「壷物語」です(w
長編になる予定(無謀な・・・)ですが、ひとまず5レスお借りします。
「こちらがキシリア様の親書です」
私は2枚のカードをマ・クベ様に差し出した。
1枚は月基地グラナダとジオン本国の状況、今後の指示などを収めた政治向きのもの。これは週に1度、親衛隊員がグラナダから地球のマ・クベ様の元へ運んでいる。もっとも私がその任に就いたのは初めてだったけれど。
キシリア様の乳姉妹から親衛隊員となり側仕えをしている私が地球までやって来たのは、もう1枚のカードのためだった。それはキシリア様から託された、秘密のカードだったから。
「ユウ中尉、ご苦労だった…」
語尾を震わせるゆったりとした話し方が以前と全く同じで、昨日お会いしたばかりのような錯覚に陥ってしまう。この地に赴任するマ・クベ様をグラナダでお見送りしてから、もう1ヶ月が経っているというのに。
この方は、どこにおられても同じだ。周りの空気を静謐なものに変えておしまいになる。
「キシリア様はお元気か?」
「はい、お元気でいらっしゃいます。『将官たちは石頭ばかり。マ・クベが居ないと不便なものだ』と、時々愚痴をこぼされていますが」
マ・クベ様の口元がふっと緩む。愚痴をこぼすキシリア様のお姿を想像されたのだろうか。
そのまま何もおっしゃらず2枚のカードをじっと見つめ、首を回して机の隅にある物に視線を当てられた。視線の先にあったのは美しいフォルムを持つ白い壷。なぜこのような物をここに?
「これは?」
「北宋の壷だ。千年以上前の様式だな…」
「はぁ」
千年という言葉の持つ重さより、マ・クベ様の態度が気になった。なぜああも熱い視線を向けているのだろう?
それに、この地にこれほど不似合いな物はない。ここは地球上にあるジオン公国ヨーロッパ方面軍オデッサ基地の司令室。部屋の中こそ落ち着いた佇まいだが、一歩外に出れば機械と人の喧騒がひしめく砂漠の中の鉱山基地なのだ。
ややあって、いつもの怜悧な眼差しに戻られた。キシリア様のお名前を口に出された時から漂っていた仄かに甘い雰囲気が、すうっと去っていくのが分かった。
「確かに受け取った。明日の夜、また顔を出してくれ。暫くいられるのだろう?」
「はい、3日後にグラナダに戻ります。それまでにご返信をいただければ幸いです」
「分かった。ウラガン、宿舎に案内してやれ」
「はっ」
敬礼をして司令室を出、マ・クベ様の秘書官・ウラガン少尉に従う。
少尉とは以前から顔見知りだったので、最近の様子を聞いてみた。マ・クベ様は骨董趣味に嵌られ、あの壷をことのほか大切にされているという。
おかしなこともあるものだ。現実主義の実務家でそんな趣味など無かった方なのに。少尉も首を傾げていた。地球の重力にひかれると、あの方でさえ別の人間になってしまわれるのだろうか?
キシリア様へのお土産話にするには、まだまだデータが足りない。もっと調べてみなければ。
案内された部屋に入り、軽装に着替えてほっと息をつく。大役を果たした安堵感で身体から力が抜けてゆくのが分かった。
2枚のカードは、どんなことがあっても死守しなければならないものだった。
暗号化されいくつもの暗証番号と網膜判定を潜り抜けなければ見ることができない物とはいえ、戦時下でありジオン内部にも敵を抱えておられるキシリア様のこと、決して油断はできない。
まして、あの2枚目のカードは・・・
お二人は秘密の恋人同士だった。
キシリア様の前にマ・クベ様が現われた日を、私は鮮明に覚えている。
12歳にして中等教育を終えたキシリア様には新しい家庭教師が必要となり、そこで選ばれたのが当時大学院生だったマ・クベ様。鉱物学と政治学さらには経営学まで修められた英才で、少女ながら政治に関心を持ち始めたキシリア様には格好の先生だった。
正直なところマ・クベ様の第一印象はあまり良くなかった。滅多に表情を崩さずどこか人を小馬鹿にしたような目をしておられたからだ。
12歳の少女に勉学を教えるなど願い下げだと、その目は言っていた。キシリア様の家・ザビ家の威光に逆らえなかったご自分に、怒りを感じていたのかもしれない。
しかしキシリア様と引き合わされ、いくつかの応答をしてからは違った。
その聡明さと気高さに心打たれたのだと、後にマ・クベ様はおっしゃっていた。その日からお二人の知的探求が始まり、マ・クベ様はご自分のあらゆる知識を惜しげもなくキシリア様に注がれた。またキシリア様も、よくそれに応えられた。
キシリア様が24歳という若さで軍の要職を立派にこなしておられるのも、この頃の努力の賜物だろう。マ・クベ様の知識や経験を全て吸い取ってしまおうという勢いで勉学に励まれたのだから。
キシリア様のお父上・デギン様にその才を認められて政府の官僚となった後も、マ・クベ様は週に2日ほどキシリア様の元に通って来られた。キシリア様が家庭教師を続けることを望まれたからだ。
マ・クベ様も激務の合間に時間を作り、以前にも増して熱心に教えられるようになった。優秀な教え子と離れがたかったのかもしれない。
あの頃お二人が一緒にいる時は、いつも溢れるほどの言葉が飛び交っていた。学問的なことはもちろん人間観察から他愛もない雑談まで、語っても語っても語り尽くせないようだった。
話が合うとはこういうことを言うのだろうと、私はおぼろげに思ったものだ。普段は口数の少ない方たちなのに、お二人でいる時だけはとても饒舌になる。他の者が入っていけない独特の雰囲気が、お二人の間にはあった。
いつの頃からだろう、お二人が言葉少なになっていったのは。
刺々しい間柄になったとか白けた雰囲気が漂い出したというのではない。むしろその反対だった。言葉を交わさずとも伝わる何か・・・そういうものがお二人の間に生まれてきたのだ。
私がそのことに気がついた時、既にキシリア様は少女から女へと変貌を遂げていた。同い年の私が淡い初恋を知った頃、キシリア様は大人の女の世界へ伸びやかに飛んでいかれたのだ。
もともと美しい方だったが、そこに漂い始めた色香は女の私にさえ眩しかった。
子どもの頃からお仕えしたキシリア様をあれほど美しく変えてしまったマ・クベ様を、私はほんの少し憎んだものだった。少女の時をなぜ惜しんでくださらなかったのか、と。
しっかりした自我を持つキシリア様のこと、マ・クベ様に引きずられたとは思い難い。きっとお二人の間で時が熟したのだろう。
それが分かりながらも拘りを持ってしまう私は、自分の知らない世界に行ってしまわれたキシリア様に羨望と不安を感じていたのかもしれない。
やがてキシリア様が正式な軍務に就かれることになった時、マ・クベ様はその副官に抜擢された。
それはキシリア様のご希望だけでなく、デギン様のお望みでもあった。女性の身で軍人として生きていこうとする娘を心配したお父上は、気心の知れた有能な副官をつけることでキシリア様の負担を減らそうとなされたのだ。
マ・クベ様の他に軍人出身の副官が数人任命され、私もキシリア様の秘書役を務めることになった。親衛隊も組織された。
この時以来、お二人は公私ともに密接なパートナーとして歩んで来られた。とはいえ「私」の部分を知る者はごく僅かだったけれど。
ジオン公国の公王・デギン様をお父上に持つキシリア様には、お立場というものがあった。
キシリア様との関係を公にすることをマ・クベ様は望まずキシリア様も同様だったので、お二人の仲の秘匿には細心の注意がなされた。表向きマ・クベ様はキシリア様の元家庭教師にして現在の腹心の部下―――それだけの関係とされたのだ。 <ツヅク>
38 :
3倍:03/04/29 09:05 ID:Ael1BB+B
auの携帯買った。テレビの画面がとれるので早速シャアをしかる凛々しい閣下を撮影し待ち受け画面にした
>38
ゲェ〜〜〜。羨ましい。
新たな職人さんの登場を喜びつつ保守
いい時代になったものだ
新鯖記念保守
>>40 ですね、イイ時代ですねぇ。しみじみ。
ダムエ表紙の連邦ほのぼの絵みたいなのジオン側でやってくれないかなぁ。。。
ジオン側のイラストは野望のようなちょとコワいのが多くて(好きですが、それも)
マがラルのことを「いつまでも日陰者ではな…」と言ったシーン、
後姿に描いてるのが気になった。
どんな顔して言ってるんだろ?
「日陰者」という言葉に閣下にとっての自分を重ねてたりする?
今回いいなぁと思ったのは塩沢ボイスを再現したみたいな
セリフの書き方になってたこと。
語尾が「…」で終わるパターンの多さや、日陰者発言の時に
「な…」だけが別の吹き出しに入ってるのが堪りません。
さすが安彦御大、分かってらっしゃる。
>42
そういうの見てみたいね。
でも似合いそうなのはランバ・ラル隊ぐらいかな?
閣下の関係者には似合わなそう(w
>43
42じゃないけどレス
意外に黒い三連星とか似合いそうだよ>ほのぼのシーン
童話にありがちなでっかい熊さんのように(笑)
45 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/01 21:38 ID:W5ad1GVF
>42・43・44
いいですねぇ、激しく同意。
ゆうきまさみさんのクランプのピンナップ(ダムA)みたいな
いい意味でリラックスした雰囲気のを。
>44
でっかい熊さんワロタ
そこまでは気がつかなかったよ(w
>45
おお、クランプ!
手に持ってるお酒(?)が印象的だった
あれでいくと酒場で騒ぐ三連星かな?
キシリア派が一堂に会したところを想像してみようw
>一堂に
激しくバラエティ(w
>>37の続き
若くお美しいキシリア様はジオン公国軍の大輪の薔薇で、それに憧れる者たちが次々と入隊してきた。
しかしキシリア様は軍の宣伝に使われているご自分の立場を心底嫌っておられた。見かけで判断されるのではなく実力で認められたい、そうお考えだったのだ。親の七光り、お飾り軍人と言われてしまう状況を打破したがっておられた。
やがてキシリア様は歳より老けて見える格好をされるようになった。
艶やかな赤い髪を年老いた女のように後ろにまとめてヘルメットで隠し、きつい顔立ちに見えるメイクを意図的になさる。声に張りを持たせ歯切れの良い言葉を使って相手を威圧することも、この頃から始められた。
素顔のキシリア様を知っている私にはそれが勿体無く思え、またその努力が痛々しく見えて仕方なかった。けれど不思議なもので、ひとは仮面を本当の顔にしてゆく。キシリア様はいつしか冷徹で峻烈な為政者としての顔をご自分のものにされた。
本当にこれでいいのだろうか? 私は時折不安になったが、キシリア様が懸命に軍務に勤しんでおられるのを見ると、何も申し上げることができなかった。
宇宙世紀0074年2月、新型MS(モビールスーツ)の試作品が完成した。これは人の形をした戦闘兵器で今後の戦争を大きく変える可能性を秘めていたけれど、この兵器をどう使っていけばいいのかは未知数だった。
そこでキシリア様は専門の部隊を作る必要性を兄上のギレン様に説かれた。そして翌年の11月、その提案を受け入れる形でMSの実験的部隊・教導機動大隊が設立された。
教導機動大隊には、「黒い三連星」の名で知られるようになるガイア軍曹・オルテガ曹長・マッシュ曹長や「赤い彗星」ことシャア・アズナブル少尉などエース級のパイロットが所属し、演習によって有効な戦術を次々に編み出していった。
またコクピットの内装や装甲材質および形状の変更などいくつかの問題点を浮かび上がらせ、これらを改善していくことにも多いに貢献した。
この頃になると、キシリア様のことを親の七光りと言う者はいなくなっていた。念願通り、見かけや素性でなく実力で認められるようになったのだ。
一方でMSを巡る考え方の違いは、ご兄弟の間に複雑な蔭を落とし始めた。MS中心の戦力編成を主張するキシリア様と艦隊中心の編成に拘るドズル様が対立なさり、配下まで二分する争いになってしまったのだ。
この争いはギレン様の仲裁により公国軍を分割・再編成することで一応解決し、キシリア様は少将となって月面及び地球攻略を担当する突撃機動軍の司令官に任命された。もちろんMS中心の戦力編成だ。そしてドズル様は中将で宇宙攻撃軍の司令官に。
後味の悪さは残るものの教導機動大隊を独立・増強できたので、キシリア様にとっては意義のある再編成だったと思う。
再編成により、マ・クベ様はキシリア様の元で中佐として経理補給総監におなりになった。月面や地球上に展開する公国軍の兵站を一手に握る、とても重要なポストだ。
キシリア様の後ろに蔭のように付きそうマ・クベ様。お二人のことで無責任な噂が立つこともあったけれど、それらはすぐ立ち消えになった。
12歳という歳の差や冷酷にも見えるキシリア様のマ・クベ様への態度、そしてそれに甘んじるマ・クベ様の姿勢が目くらましになったのだ。事情を知っている私でさえ、仕事中のお二人を見ていると厳しい上官と部下としか思えなかった。
副官として仕えるようになった日から自分はキシリア様の下僕になったのだと、マ・クベ様は心得ているようだった。そう思えてしまうほど、キシリア様のためならどんな労苦も厭わないのだ。
優秀な教え子と教師から冷徹な上官と忠臣へ。関係の変化はお二人の間にどのような風をもたらしたのだろうか。
宇宙世紀0079年1月3日、ジオン公国は地球連邦政府に宣戦布告し独立のための戦争を始めた。
長い間地球連邦政府に搾取されてきた私たちスペースノイドにとって、待ちに待った日がやってきたのだ。4日には早くも月都市グラナダを占拠、キシリア様は治安が落ち着くのを待って突撃機動軍の本部をここに移動なさった。
グラナダに到着するや否や、キシリア様は地球降下作戦の最終的な詰めに入られた。
2月から3月にかけて実施する予定の大規模な作戦で、突撃機動軍を上げての一大イベントになる。兵站関係はもちろん作戦後の人事についても決めておかねばならず、キシリア様とマ・クベ様はその準備に忙殺されていた。
キシリア様が一番悩まれたのは、オデッサに降下させる予定の資源採掘部隊だろう。
オデッサはヨーロッパ地方にある良質の鉱物資源を産する土地で、ジオン国の資源の少なさを考えるととても重要な拠点だった。資源発掘のための本格的な基地作りと発掘そのものを行う資源採掘部隊の司令に、キシリア様はマ・クベ様を任じようとされた。
地球は連邦軍の本拠地であり、今後の戦局によってはオデッサは連邦軍に奪い返されてしまうかもしれない。そうなれば司令官といえども安全とは言えまい。良くて捕虜、悪ければ戦死。そんな危険の伴う土地で鉱物資源を発掘してゆく―――並みの者に勤まる任務ではない。
キシリア様はマ・クベ様にならそれが出来ると思われたのだ。鉱物学に詳しいことも買われたのだろう。
キシリア様は人払いをし、ご自分の司令室にマ・クベ様と私だけを残された。本当は私も席を外したかったけれど、お二人は司令室では決して二人だけにならないようにしていたので、同席せざるを得なかったのだ。
「マ・クベ、オデッサ資源採掘部隊の司令官を命ずる。地球降下後はオデッサに基地を設け、欧洲方面軍司令として資源発掘の任にあたれ」
キシリア様の硬質なお声が響く。
マ・クベ様は暫く押し黙っておられた。いつも通りのポーカーフェイスでお心のうちを探ることは難しかったけれど、顔をややうつむき加減にして、少しばかり上目遣いの目はここではないどこかを見つめていた。
やがてマ・クベ様は静かに顔を上げると姿勢を正し、真っ直ぐにキシリア様と向かい合われた。
「お心のままに」
何の動揺も見られない声。そしてひざまずいてキシリア様の右手を取り、手の甲にそっと口付けなさった。それは見ている私まで胸が苦しくなってしまうような切ない光景だった。
キシリア様のお手が微かに震えておられる・・・
マ・クベ様が部屋を出ていかれた後で、私はキシリア様に申し上げずにはいられなかった。
「キシリア様、これで本当によろしいのですか?」
この12年間というもの、お二人はいつも一緒におられた。でもマ・クベ様がオデッサ司令になってしまわれたら、そうはいかない。次にお会いできるのはいつのことか。グラナダでの別れが永遠の別れになってしまうことだってあり得るのだ。
キシリア様は私を睨むようにご覧になると、毅然とした態度でおっしゃった。
「マ・クベならやってくれよう」
「しかし・・・」
「ユウ、これは政治なのだ。私情を交えることは許されぬ。それに他の者をあてたのではマ・クベも承知すまい」
「なぜですか?」
「オデッサは政治的に重要な土地だ。私の一番の腹心を司令官に任ずる必要がある。他の者がその座につくことをあやつも望まないだろう」
キシリア様は為政者になられたのだ。そしてマ・クベ様もそんなキシリア様に殉じようとなさっている。
お二人の前にはどのような未来が待っているのだろう? 幸多いものであれと、私は祈らずにはいられなかった。
3月に入ると本格的な降下作戦が開始され、マ・クベ様も資源採掘部隊を率いて3月4日に本国より地球に降下なさった。
キシリア様はマ・クベ様に専用MS・ザクと大佐の地位を贈られた。司令官であるマ・クベ様がMSに乗ることはまずないけれど、せめてもの心づくしだったのだろう。MSが貴重品である現在、専用MSを持てるのは限られた者だけだったから。
このザクがマ・クベ様の守り神となってくれますように・・・
降下部隊は補給路に苦しみながらもいくつかの拠点を占拠することに成功した。
マ・クベ様もオデッサに無事降下なさり、着々と基地を築いておられる。資源採掘も順調で、キシリア様はマ・クベ様への信頼をさらに深いものにされた。
<ツヅク>
今回は以上です。
長いわりに説明場面ばかりですみません。次から(少しは)動き出す予定です。
それから管理人さんのご好意で、
>>2の「キシリア様スレ保管庫」に
>>35の
家庭教師時代(閣下12歳、マ24歳)に当たる番外編を載せていただきました。
「家庭教師とお嬢様 〜マのお耽美・若紫計画〜」というのがそれです。
挿絵まで描いていただき、本当にありがとうございました。>管理人さん
応援&保守!
職人さん、グッジョブ!保管庫も見てきたよぉ〜
そして日付け変わって土曜保守。
>>55の続き
オデッサ2日目の夜、私は司令官室の隣にある居間にマ・クベ様をお訪ねした。ウラガン少尉の話通り、壁にしつらえた棚にはいくつもの壷が置いてあった。
当番兵がお茶を淹れて去った後、部屋にはマ・クベ様と私だけが残された。
「カードは2枚とも見た…」
「はい」
「もっと詳しく教えてくれないか? あれだけでは足りない…」
「政治向きのお話でしたら、私よりアラン少佐からお聞きになった方が良いかと存じますが」
今回護衛を兼ねて付き添ってくれた親衛隊副隊長のアラン少佐は若いながら目端の利く人で、キシリア様のプライベート面の秘書を務める私よりはそういう任に向いていた。
「アラン少佐から報告は受けている。ユウ中尉にはキシリア様の日常のことを聞きたいのだよ」
「日常のことと言われますと?」
「他愛もない話が聞きたい。女同士がよく長話をするではないか。あの調子でキシリア様の最近のご様子を教えて欲しいのだ…」
「分かりました」
そういう話なら私にもできる。いやむしろ得意分野と言えよう。
キシリア様は魅力的なご主人でエピソードに事欠かないお方だ。口外できぬことが多く普段はあまり語ることができないが、腹心のマ・クベ様になら話は別だ。
私は最近読んだ面白い本の粗筋を語るがごとく、キシリア様のことを熱を込めて話し出した。
髪を少し短くされたこと、最近酒量が増えたように感じること、司令室が広く感じられるとポツリとおっしゃったこと、軍の権威に拘り過ぎる将官たちにお腹立ちなこと、地球に降下なさった弟のガルマ様を案じていらっしゃること・・・
マ・クベ様は相槌を打ったり簡単な質問をされたりするだけで、殆ど私一人にしゃべらせていた。視線は穏やかだったけれど宙をさ迷うことが多く、時々例の壷にとまる。
そのうち手にとって表面をそっと撫で始めた。男性にしては細い指先が細やかに動き、とてもセクシーに見える。この方にこんな一面があったなんて。
思わずマ・クベ様の顔を伺う。壷に向ける熱い視線の中に微かな寂寥の影を見つけた時、私は見てはならないものを見てしまった気がして、はっと目を伏せた。
その反動で言葉が途切れてしまう。
私の様子に気付いたマ・クベ様が、こちらに視線をお戻しになる。壷を撫ぜる手も止まり、いつも通りの怜悧な表情―――先ほど私が見たものは幻かと思われた。
「話し疲れたのか?」
「いえ、こんなお話でいいのか不安になりまして・・・」
慌てて誤魔化す。触れてはいけない何か、そこから気を逸らすためなら嘘も方便だろう。
「それでいいのだよ。だが、今日はここまでにしておこう。ご苦労だった…」
「はい、失礼いたします」
「キシリア様への返信は中尉がここを経つ間際に渡す」
「はい」
「明日は自由時間を与えよう。興味があるなら基地を見学していくがいい。ウラガンに頼みたまえ」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」
敬礼をして部屋を出ようとした私を、マ・クベ様の声が追いかけてきた。
「もっとも、グラナダと違ってここはむさ苦しい男ばかりだ。婿探しには向かないぞ」
「そ、そんなつもりで来たのではありませんっ!」
マ・クベ様が私にこのような軽口を叩かれるのは初めてだったので、戸惑って大声を出してしまった。気が利かないことこの上ない。
「はっはっは、そう決めつけるな。縁はどこで結ばれるか分からないものなのだよ」
余程上機嫌でいらしたのだろう。笑い声までおたてになる。長年見知ったつもりでいたけれど、こんな気さくなところもあったとは新しい発見だった。このこともキシリア様に報告せねば。
オデッサ3日目の日、私はウラガン少尉に基地を案内してもらった。
子どもの使いになってはいけない。キシリア様にきちんと報告できるよう、こちらからも沢山の質問をして情報収集に努めた。
また、マ・クベ様のこともあれこれ聞いてみた。マ・クベ様がキシリア様の日常をお聞きになったように、キシリア様もマ・クベ様の日常をお尋ねになるだろうと思ったからだ。
少尉に言わせると、マ・クベ様はかなりタフに仕事をなさっているとのことで、一日の勤務は12時間以上。碌に休日もとらず、たまの空いた時間は壷磨きに時間を割かれているとか。気分転換と称してザクに乗ることもあるらしい。
あの華奢な身体のどこにそんなエネルギーがあるのだろう。
オデッサがジオン軍の占領地となってから、まだ日が浅い。連邦軍に奪い返されぬよう基地としての形を整えることと鉱山発掘を急ピッチで進めていくことを両立させなければならない今は、一番大変な時期なのだ。
もともと顔色の良い方では無かったが、以前よりさらに顔色が悪くなったように見えたのはそのせいかもしれない。頬も少しこけたようで、頬骨が目立つようになっていた。
その分、セクシーさが加わったのは皮肉なことだ。マ・クベ様は確か36歳、男盛りでおられる。そうそう男盛りと言えば―――
「マ・クベ様の側仕えに、女の方はいないのですか?」
作夜伺った時は、男の当番兵がお茶を淹れてくれた。いつもああなのだろうか。
こんな曖昧な言い方で伝わるか心配だったけれど、少尉には通じたようで素直に教えてくれた。
「いませんねぇ。身の回りのことは当番兵にさせてますし、そういう方面にはとんと興味が無いみたいです。基地の七不思議と言われています」
七不思議という言い方と間延びした口調がおかしくて、私は思わず吹き出してしまった。
「大佐には今の言葉は内密に。ご本人は何もご存知ないのですから」
早口で付け加える少尉。こんなこと言える筈も無いのに生真面目な人だ。
「では最重要機密事項ということで」
「そう願います」
ころころ笑い出した私を見て少尉も白い歯を見せる。実直そうで爽やかな笑顔が印象的だった。
<ツヅク>
>>57-58 ありがとうございます。
職人を名乗れるほどのレベルではないので、
見習中ということでおながいします。
面白い
66 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/05 14:03 ID:c1gxqwxt
復活age
復活記念カキコ
オリジンで前にガルシアがマ・クベの悪口言ってた時、ギレン様の気持ちがわからんと
言ってたから、オリジンではマ・クベを取りたてたのは閣下じゃなくて総帥ということになるのかな。
なのに総帥を裏切って閣下につくという展開だと、マ・クベの名の由来と思われるマクベスに
そのまま当てはまる。
マクベスをそそのかす妻に当たる人物が閣下ということで。
(↑ポイントは「そそのかす」ではなく「妻」にありまつ。ここ重要w)
68 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/05 18:37 ID:apoUFEvv
あぁぁ復活して良かったぁ、一時はどうなる事かと。
しかし新たな職人さんも加入して下さって、ますます充実してきそうで
これからが本当に楽しみです。
>67
「マクベス」は確か’72年頃だったと思いますが
ロマン・ポランスキーのが凄く良かったです。BSでやってた時録画しておけば
良かったと激しく後悔。
>67
キシリア様が候補に上げて、最終的な決定権はギレン総帥なのかなーと思っとりました。
>69
マがもともと閣下の腹心の部下で閣下の推薦によって今の地位を得たなら、
ガルシアは閣下に向かってマの悪口を言わないと思うんだよね。
それでは推薦したり腹心にしていたりした閣下をも貶めることになっちゃうし。
だからオリジンでは、閣下とマの表向きの繋がりはあまりなくて、だからこそ
ガルシアが安心してw 閣下に向かってマの悪口を言った、となるのかなぁと。
でも実は閣下とマは裏で繋がっていて(愛人関係があるかは分からないけど)、
閣下はガルシアのマ評をフフンと思いながら聞いてる、と。
この推測が合ってるかはいずれ分かると思うんで、外れてたら笑ってやって(w
>70
私もアレ?と思いましたが、ガルシアはそういう気のきかないキャラという事?と解釈してました。
あのシーンに深い意味は無く、単に話の流れを持っていきたかっただけなのかもしれないですが。
そこを色々妄想するのが楽しいですね。
あらためて見てみたら、閣下はマ・クベが適材かどうかについては言及してなくて、
ガルシアの兵力少ないんだよという不満に突っ込んでますね。
なんか、マ・クベ云々の話題は上手くはぐらかされたような。
ラム酒で酔っ払う閣下見たかった……。
>71
ああ、なるほど。<気のきかないキャラ
それもありそう。
閣下がマのことに言及しないのは、恐らくわざとやってるんでしょうね。
閣下とマの繋がりがどういうものにしろ、あそこでマについて何か言うと
相手がガルシアだけに面倒なことになりそう。スルーするのが吉かと。
個人的には、閣下が開口一番マの名前を出したのに萌えました。
そんなに大事な相手なのねーと妄想して楽しんでます(w
ラム酒酔いは、やはりマのところでやってほしいなぁ。
色っぽくなっちゃう閣下にドッキドキのマ。
って、妄想先走り過ぎ(w
73 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/06 01:19 ID:aEcYnxg7
>72
ラム酒酔いは是非マのところで…
その想像だけで、ごはん3杯は軽くいけちゃいますな。
>72-73
閣下にゴマをすろうと、いいラム酒を手土産に渡すガルシア。
閣下はそれをマのところであけて、二人で(゚д゚)ウマー
酔っ払っちゃってマにしなだれかかる閣下、ときめくマ。
オデッサの夜はこれから始まる・・・
これでどうでしょ?
別に、酔っ払っちゃってダメダメなマ、怒り狂う閣下、罰として
アッザム運転バージョンもありまつ(w
>>63の続き
その後MSの練習場に行き、ザクを借りてひと暴れした。重力に不慣れでうまく操縦できなかったけれど汗を流すのは気持ちが良かった。
ザクを借りたいと言った時のメカマンの顔を思い出す。女にMSが操縦できるのかと訝しげだったのだ。ウラガン少尉の口添えが無かったら貸してもらえなかったかもしれない。
コクピットから降りて砂漠の風に吹かれてみる。
見渡す限り砂、砂、砂の荒涼とした大地。生き物はおろか植物の影さえ見えないこの地に貴重な鉱物資源が眠っているなど誰が信じよう。
キシリア様の夢が眠る場所―――それを叶えるために一人地球に降り立ったマ・クベ様は今、着々と夢を現実に変えておられる。そのために失ってしまったものを省みる暇もなく・・・
お二人のために私ができること。
お互いの日常をお伝えするだけでは足りない。次に来た時はもっと時間をかけて練習しよう。この辺りの地形も覚えておかなければならない。来ないで欲しいその日のためにも。
ウラガン少尉にお礼を言って宿舎に戻り、シャワーを浴びる。着替えは一般の下士官用の制服。これは便利な道具で、私の素性を覆い隠してくれる。
親衛隊員の制服を着ている人間に気安く近づいてくる者はいない。キシリア様の側仕えだと知られたら尚更だ。私自身は平凡な人間で、キシリア様の乳姉妹でなかったらこんな身分にはなれなかっただろうに、他人はそう思ってくれないのだ。
それを鬱陶しく感じる時たまにやるお忍び遊び―――もっとも今回のは仕事だけれど。
下士官用の食堂は喧騒に包まれていた。
早めの夕食時間にあたるせいもあり、兵士たちが三々五々連れ立ってやってくる。私は目立たない席に座り、本を読んでいるふりをしながら人々の声に耳を傾けた。
仕事の愚痴、上官の悪口、基地やジオン国の噂、連邦軍の話、女性のこと、いずこも同じだ。
でもまだ出来たばかりの基地のせいか活気があるように思えた。愚痴をこぼしながらも、どこか前向きなのだ。聞きようによっては愚痴のふりをした仕事自慢に聞こえる話も多かった。辺境の地にも関わらず士気は高いようだ。
マ・クベ様は人身収攬術に長けておられる。
その怜悧さと策謀家の性格ゆえ同僚や上官には嫌われることも多いけれど、案外部下の評判はいい。仕事のできる人間は年齢に関わらず取り立て、思い切った裁量権をお与えになるからだ。任された方は喜んで懸命に期待に応えようとする。
それに実務家ではあるけれど娯楽への理解も深い。この食堂も、基地のしかも下士官用のものにしてはかなり豪華だ。メニューはバラエティに富んでいるし味もいい。恐らくかなりの予算を割いているのだろう。ジオン本国にいた時より贅沢な食事をしている者も多そうだ。
士気を衰えさせないよう細々と気を配っておられるのだ。キシリア様が見込まれただけのことはある。
もう一度着替え、ウラガン少尉に集めてもらった兵士たちと酒保に行く。マ・クベ様の当番兵たちをねぎらうという口実で一席設けてもらったのだ。
最初は硬くなっていた彼らも、酒量が上がるにつれ口が滑らかになっていった。頃は良しと質問を切り出す。
「そうそう、マ・クベ様には決まった方はいないの? キシリア様が心配なさって、誰かいるなら結婚の労をとってやろう、一人で基地住まいは寂しいだろうからと、おっしゃっているんだけど」
「それなんですよ」
一人の兵士が身を乗り出す。こういうことに興味のある年頃、すぐに食いついてくれた。しめしめ。
「決まった相手どころか、影も形もないんです」
「あればっかりは不思議だよなぁ。アプローチも結構受けてるのに」
口々に答える。そうそう、その調子。
「へえ、マ・クベ様ってもてるのね。アプローチってどんな?」
「手紙の取次ぎを頼まれたり、用もないのに周りをうろうろしたり、すれ違いざまウィンクしてみせたり・・・当番兵が男ばかりでは不自由だろう自分も入れてくれと、ウラガン少尉に売り込んだ女もいたよな」
「いたいた!」
随分積極的な女性がいるのね。それだけマ・クベ様は人気があるということか。司令官という地位に惹かれた女性もいるのかもしれないけれど。
「で、マ・クベ様はどう?」
「黙殺してますよ。中には勿体無いような相手もいたというのに、贅沢な」
ウラガン少尉の言った通りだった。少尉の話を信じない訳ではないけど、こういうことは他でも確認しておかないとね。男の人同士って妙に庇い合うことがあるから油断ならないもの。
「繁華街に行くこともないし、何が楽しくて生きてんだか」
「壷磨きじゃないか?」
どっと笑いが起こる。私も一緒に大笑いした。
「女嫌いなのかねぇ」
「といって男が好きでもないみたいだぜ。やっぱりあれか?」
「うーん、どうだろ」
そう言って目配せしあっている。何だろう?
「あれって何?」
彼らはしばらく顔を見合わせていた。やがて一人が恐る恐るという感じで口を開いた。
「あのですね、キシリア閣下と司令はそういうご関係なのでしょうか?」
「そういう関係って?」
「つまり、その、大人の関係というか・・・」
予想していた質問なので慌てはしない。今までにも数え切れないほど聞かれてきたことだ。
「まさか! 歳が離れ過ぎているわ。それにそんなご関係だったら、結婚の労をとってやろうなんておっしゃる筈ないでしょ」
「そうですよね」
「ってことは司令の片思いなのかなぁ」
「さあ、そこまでは何とも・・・」
マ・クベ様には申し訳ないけど、こっちは曖昧にしておくに限る。変に否定するのもおかしいし、いずれにしろ目的は果たしたのだ。
彼らの話は自分たちの恋愛談に移っていった。私も適当に冷やかしたりしながらその話に乗った。自分の目的を考えると後ろめたい気持ちもあったけれど、一緒に騒ぐことが楽しかったのもまた事実だったから。
出発直前にマ・クベ様はキシリア様への返信をしたためたカードをくださった。こちらも2枚だった。
「これをキシリア様に…」
「はい、必ずお渡しします」
「ところで、良い情報が集められたか?」
「何のことでしょう?」
「ふふふ、まあよい。調べられて困ることなど何もしていないからな」
ばれていたか。口止めはしておいたものの、この方の目を誤魔化せるか不安だった。仕方がない、白状しよう。
「私の独断でしたことです。キシリア様のご命令ではありません。どうか誤解なさらないでください」
「分かっている。キシリア様はそういう方ではない」
「はい」
「キシリア様の潔癖さは私のそういう行為を許さないだろう。あの方を失ってまで欲しいものなど私には何もない。ユウ中尉も心配はほどほどに……な」
諭すようにそうおっしゃる。キシリア様の性格をよくご存知なのはマ・クベ様も同じということか。取り越し苦労をしていた自分が情けなくなる。
「申し訳ありませんでした」
「構わんよ。それに調べられるのは初めてではない」
「え!?」
私の他にもそんなことをした人間がいるのだろうか?
マ・クベ様はそれ以上何もおっしゃらず、遠くを見るような眼差しでふっと笑われた。何か楽しいことを思い出しておられるようだ。
そのまま壷に目をやる。数秒の沈黙の後私の方を向かれたマ・クベ様の瞳には、またあの寂寥の影が宿っていた。
「キシリア様にはくれぐれもよろしく伝えてくれ…」
「はい、かしこまりました」
私は何も気がつかないふりをして敬礼を返した。
帰りの船の中で、私は父のことを考えていた。母を亡くした後の父が時折マ・クベ様のような眼をしていたことを思い出したのだ。生きているうちは派手な夫婦喧嘩をすることもあったけれど、仲の良い夫婦だった。
マ・クベ様はキシリア様と離れてお寂しいのだろう。もしかすると陶器はキシリア様の身代わりなのかもしれない。あの方の凛とした佇まいは、冷ややかで美しい陶器そのものだったから。
キシリア様にはただ「陶器集めをなさっています」とだけご報告しよう。必要があればマ・クベ様からお伝えになるだろうから。
第三者が触れてはならないことだと、私は自分を戒めた。
あれはマ・クベ様が降下作戦を控えて本国に向かわれる日の朝だった。
キシリア様の寝室の隣にある小部屋に探してきた資料を置いて出ていこうとした私は、寝室に通じる扉が少しだけ空いているのに気がつき、閉めるために近づいていった―――
ベッドでまどろむキシリア様とマ・クベ様のお姿が見えた。
お二人の部屋は秘密の通路で繋がっていて、マ・クベ様がこちらに来られるのは珍しいことでは無い。でもいつもは明け方前にはご自分の部屋に戻られていて、今日のように朝までおられたのは初めてだった。
寝過ごされたのだろうか? いやキシリア様がお引きとめになったのかもしれない。今日出発なさったら、次にいつお会いできるか分からぬお二人なのだから。
マ・クベ様は布団から少し身体を出していて、肩と鎖骨のラインが見えていた。右の二の腕はキシリア様の腕枕、肘から下はその背中へと回されている。
キシリア様は身体の左側を敷布につけマ・クベ様の肩口に頭を置いて、寄り添うような形で眠っておられた。長い髪がご自分の背中とマ・クベ様の腕に流れ、朝日の中で鮮やかに輝いていた。
お二人とも穏やかなお顔をなさっている。過ごした時間の優しさが部屋全体に満ちているようだ。
失礼なことをしていると知りながら、私はお二人から目を離すことができなかった・・・
<ツヅク>
>76の3節目、「人身収攬術」は間違いで「人心収攬術」です。お恥ずかしい。
第1章はこれで終わりです(長いよ!)
第2章に入る前に、二人の家庭教師時代の番外編をいくつかUPしようと思っています。
今のところ考えているのは「復活のキャスバル」と「逆襲のキシリア様」。
SS職人タソグッジョブ!
連休鯖停止の間に書いていらっしゃったんでしょうか?ご苦労さまでつ。
ところで
誰か「ws野望外伝 蒼き星の覇者」購入してプレイした人いる?
詳細キボン
84 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/06 20:00 ID:ykkQGr1X
>74
オデッサの夜はここから…
それ、是非激しくキボン!!
今月26日発売のダムエーあたり
二人のツーショットが拝めるかもしれないと今から楽しみ。
ところで、みんなはマのこと何歳ぐらいだと思ってる?
公式設定では年齢がはっきりしてないんだよね。
私は外見から30代〜50代の間かなと。
で、アムロたちの敵方の人間で年齢がはっきりしているのが
ギレン35歳、シャア20歳(ランバ・ラルも35歳という説があったような)
だったりするのを見ると、30代後半〜40歳くらいかなと推測してる。
大佐という地位を考えるともっと年上でもおかしくないんだけど、
1stが子ども向けアニメとして作られたことを思うと、
「子どもから見た敵対する大人の年齢の上限」って40歳ぐらいが
ギリギリのような気がするし。
87 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/07 15:05 ID:kDs6QTuO
>85
40歳±2歳位かな?。
閣下も30±2歳くらいが良かったんだけどさー…。
>>85 >ランバ・ラルも35歳
げ、マジですか・・・?
まあアニメだしな・・・
「Love Story」の番外編、「家庭教師とお嬢様」シリーズ第3弾です。
第1弾「マのお耽美・若紫計画」、第2弾「マのお耽美 包囲網」は
キシリア様スレ保管庫さん(お世話になっています)にありますので、
良かったらご覧ください。
◆読むに行くの面倒臭いぞ(゚Д゚)ゴルァ!!! な人向け10秒で分かる粗筋◆
閣下が12歳の時に家庭教師となったマ・クベは、閣下の心身を
GETすべくマ・クベ包囲網を敷いて暗躍中。
閣下を騙して手の甲に口付けするところまではいったものの、
今回は強力なライバルが現れる―――
今日の授業はシェークスピア、中世の戯曲家だ。私は「ロミオとジュリエット」のことをキシリア様にお話する。恋物語を学ぶことで、少しずつそういうモードになっていただきましょうか…
あらすじを説明し終わった時、キシリア様は呟くようにおっしゃった。
「ロミオとジュリエット・・・まるでキャスバルと私のようだわ」
な ん だ っ て !?
キシリア様にそんな相手がいたとはっ!!!
いや、焦ってはいけない。敵を知らざれば百戦危うからず。まずは情報収集から―――
「キャスバルとは、どなたですか?」
「!」
キシリア様のお顔が真っ赤になる。ご自分の失言に気がつかれたようだ。心の内に思っていたことを、うっかり口に出してしまったのだろう。
「キシリア様の恋人でしょうか?」
「違います! 私はただ、将来子どもを持つことがあったら、ああいう子が欲しいなと思っただけで・・・」
いつになく動揺しておられる。それを恋と言わずして、なんと言おう。
しかし「子」というのが解せない。一体いくつぐらいの男なのだろう?
「何歳ぐらいの方ですか?」
「・・・私より4歳年下です。だから恋人なんかじゃありませんわ!」
ということは、今9歳ぐらいか!? 私のライバルが年端もいかぬ坊やとは、思いも寄らなかったことよ…
「それがどうしてロミオとジュリエットなのでしょう? 家同士の仲がお悪い? ダイクン派の方ですか?」
畳み掛けるように聞く。こういう時は相手に考える隙を与えてはいけない。次々に話を展開させねば。
ジオン・ダイクン様の急な死の後、片腕だったデギン様が首相に就任された。キシリア様のお父上だ。しかしダイクン派の人間は、デギン様がジオン様を暗殺したのだと考えていた。
理想家のジオン様と実践派のデギン様では肌合いが違い過ぎた。二人の間に齟齬が見られるようになり、ここ数年はずっと不穏な空気が流れていた。それがジオン様の死をきっかけに吹き出したのだ。
ザビ派とダイクン派の抗争は深まるばかりで、少し前にはザビ家の次男坊・サスロ様が爆弾テロで亡くなられた。ダイクン派の親を持つ子がお相手なら、キシリア様が自分たちをロミオとジュリエットになぞらえるのも分かるというものだ。
キシリア様は恥ずかしそうに目を伏せながらお答えになった。
「キャスバルはジオン様のお子様ですから・・・」
キャスバル・ダイクン、そのひとであったか―――
ジオン・タイムスの表紙を飾った幸せそうな一家。金髪の兄妹はジオン様によく似た、気品溢れる美しい子どもたちだった。
なるほど……な。少女というのは、ああいう王子のような男に惹かれるものだ。童話の世界を引きずっているのだろう。
実年齢よりずっと聡明なキシリア様ゆえ、そういう段階は通り過ぎたと思っていた。私のすることに敏感に反応なさるから尚更だ。しかし、精神面は案外うぶくていらしたのだな…
これは作戦を変える必要がありそうだ。情操教育にもっと力を入れなければ。帰ったら早速カリキュラムを見直そう。
と、その前に今の状況を―――
「よくお会いになっているのですか?」
「まさか! もう何年も会っていません。昔はよく一緒に遊んだものですが、お父さまとジオンさまの仲が怪しくなってからはそれもなくなりました」
「そうですか。今でもお会いしたいと思われますか?」
ジオン様のお子たちは行方不明になっていた。サスロ様の報復のためにギレン様がダイクン派を厳しく粛正したため、暗殺を恐れて地下に潜ったのだ。地球へ行ったという噂もあった。
「そういう気持ちもありますが、やめておいた方がいいでしょう」
「なぜ?」
「私が覚えているのは思い出の中のキャスバルです。今のあの人のことは知りません」
「知りたいとは思わないのですか?」
もう一歩踏み込んでみる。
「思いません。知ったところで、今さら昔に帰れるものでもないでしょう。ジオン様やサスロお兄さまのことがありますからね。ザビ家の娘である私の行く道はキャスバルとは相容れないもの。美しい思い出を残してくれただけで良しとすべきでしょう」
自分に言い聞かせるように、そうおっしゃる。冷静な判断のできる方だ。とても13歳とは思えない。
美しい思い出というのは気に入らないが、思い出と戦争をしても勝ち目はない。そんな無駄なことに労力を費やすより、今を生きるキシリア様を私という存在で包み込むことに注力した方が賢いというものだ…
「そうですか。辛いことをお聞きして申し訳ありませんでした」
「いいえ。先生に聞いてもらえて良かったと思っています。今まで誰にも話せなかったことを話すことで、心の整理がつきましたから。先生みたいな大人からしたら笑ってしまうようなお話でしょうね。でも笑わずに聞いてくれて、感謝しています」
「笑ったりしませんよ。真剣な気持ちを笑うほど、私はひとが悪くありませんから」
他の者の話なら大声で笑ってやるところだが、キシリア様にだけはそんなことをしたくない。いや、できない。
それにキシリア様は自分の中で既に答えを出しておられる。その安堵感が私を鷹揚にしていた。この様子なら今後気にかける必要はなさそうだ…
「それから、このことは誓って秘密にいたします。私とキシリア様だけの秘密ということで」
「ありがとう。そうしてもらえると助かります。他の者には知られたくありませんから」
どういたしまして。
秘密の共有は二人の間を近づけさせる。私との間でだけ分かち合った秘密があるということは、キシリア様のお心の内に私が自分のポジションを得るということだ。それのきっかけになったのが他の男のことというのは面白くないが、まあ淡い初恋ぐらい見逃して差し上げましょう。
しかし、私を驚かせ不安に陥れた罪は重い。どうやって償っていただこうか、ふふふ…… 【Fin】
参考文献:「機動戦士ガンダムIII」 富野由悠季著 角川スニーカー文庫
95 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/07 20:02 ID:5TuaxXzP
>88
講談社の「ガンダム者(ガンダムを造った男たち)」の中に書かれてあったのですが
閣下の年齢が24歳に設定されていたのは、
やはり実際にTVを観ている子供との年齢の開きが
大きすぎてはいけない、という配慮だったのだそうです。
多分今の時代なら30歳ぐらいで充分オッケーではないか、と思うのですが(閣下なら)。
あまり直接的な答えでなくてすみません。
それこそ御大が年齢上げてくださるかも。
スレ違い覚悟で、
キンゲでヤサッバ:32歳(w 以外は結構的を得た年齢層だから
(立場上こうでないとイケナイ年齢とか、ちゃんと老若男女のバランスがバラけてるとか)
禿御大はやってくれそうですねぇ。
マは32、3歳くらいを個人的にきぼんしてます。
何か総帥より年上という気がしないんだよな・・・
何かと老けすぎ!ヘン!と言われがちな(笑)閣下の24歳という
年齢設定も、私の場合は見る前に事前情報として知っていたからか、
本編見ても特に何も感じませんですた。
まあ、この辺は製作スタッフの胸先三寸な訳ですがね。
>>94 この子が後でライバル?になるなんて、
マは思いもしなかったんだろうなぁw
にぎわいをよろこびつつ100げと
私にとってのマ×キシの魅力をつらつら考えてみる。
1 歳の差カップル
10〜20歳ぐらい離れてると思われる。そこが(・∀・)イイ!
こんな年上の、若い頃には恐らく濃密な恋愛もしただろう
男性をメロメロにさせちゃう閣下ラブ!
2 マの年齢が微妙
若い男が始めて恋した女に夢中になるのも、年老いた
男が若いというだけでその女に夢中になるのも、よくありがち。
でもマはちょうどその中間地点の年齢(と思う)。
閣下に魅力がなければ、あそこまで夢中にならない筈。
3 腹黒カップル(誉めてるつもりw)
目的のためには手段を選ばない冷酷さと、激しい情熱を
併せ持つところがよく似てる。
同じ目的のために手を取り合って進む最強のパートナー。
4 美形カップル
分かりやすい美男・美女ではないけど、よーく見ると
二人ともカナーリ美形。フェロモン出まくり。声もgood!
5 女王様と下僕
個人的にツボ(w
単純な下僕じゃなく、一癖も二癖もあるところも魅力的。
102 :
通常よりぷちめの名無し:03/05/08 21:10 ID:12Yw/j3Y
「夫婦漫才」
マ「ど〜も、新人芸人頬コケッコーのマです〜」
キ「同じくキシリア様ですー」
ウ「いややわ、あんさん、自分で様つけてどないするの〜」
マ「おい、なんで夫婦漫才なのにウラガンが出てくる
のだ?帰れ!」
キ「いつから私たちは夫婦になったんだ!?」
マ「いやですねえついこの間ですよ」
ウ「やっぱ漫才ってトリオじゃないですか?三馬鹿トリオ」
キ「何を言っている!少なくとも私は馬鹿じゃない!」
ウ「えっじゃあ私だって馬鹿じゃないですよ!(ちらっ)」
マ「いま、こっちみただろ」
キ「決まりだな、お前、今日からピン芸人だ」
ギレ「芸人になるのは戦争終わってからにしろ!!」
ウ「お後がよろしいようで・・・」
マ「よろしくないって。」
103 :
通常よりぷちめの名無し:03/05/09 10:59 ID:6wDAmq+U
「怖い」
マ「どりゃああああ!」
ずかーん、どっかーん!!
マ「ふう、制圧ーっと」
ウ「♪ちゃららちゃーちゃーちゃーちゃっちゃちゃー!!
マ・クベはレべルが上がった!」
マ「な、何だ!?レベルって何だ!おいウラガン!」
ウ「お前はもう充分に強い!さあゆけ!ハー○ンを倒せ!
宝箱に銅の剣が・・」
マ「怖いよ!お前が怖い!!」
暖かい時代になったものだとおもいながら、
私の希望するマ×キシをだらだら考えてみる。
マは閣下にめろめろ。閣下はそれを知っててマを上手く操るために関係を持ってる、
マも当然それを分かってて、それでも尽くす。
相手の気持ちを知っていながら、無視するあたりが、閣下的かと。
そのうち閣下のほうにも微妙な気持ちが…ってのも希望。
ジョニ×キシはもっとラブな感じで。
昔の自分と今の自分のギャップに悩む閣下などを希望。
てか、ジョニ×キシってありなのかと不安。私は大好きなんだけど。
沖のマンが読んでないし、手に入りにくいらしいんで、
二人の詳しいなれそめだけでも、知りたいと言ってみ(略。
>104
そのマ×キシ、いいですね。
駆け引きや計算もあるけど、どこか純愛だったりするところが個人的に萌え〜
あと、私も知りたいです。<ジョニ×キシのなれそめ
このスレに来るまでジョニーの存在自体知らなかったので、情報きぼん。
>104-105
>ジョニキシの馴れ初め
ジョニーは軍の高官の息子。ある日街に出ると、ジオン軍の兵士達が
貧しい家の人々を強制立ち退きさせ、跡地に軍の施設を作ろうとしている。
非道な行いに、兵士につめよるジョニーだが、逆に返り討ちでボコられ。
そこに黒塗りのお車で現れたキシリア様、兵士に一発平手をかまし、
逆に強制立ち退きそのものが、父デギンの許可を得ていない
不法行為である事を指摘。ジョニーにも「大丈夫?」と優しく介抱。
その夜、政府高官の家族が出席するパーティーが開かれるが
顔に青アザ作って、ダンスもしないジョニーに父親は渋い顔。
しかしそこに、ドレスアップした閣下が自らジョニーにダンスを申し入れる。
見つめ合って踊り、お互いのサイド3への想いを語り合う二人。
な感じだと記憶。年齢はジョニーも閣下も中学〜高校くらいかなー。
閣下に仕えるのは、自分の当然の義務。
見返りなんていらないし、
見返りを期待して尽くしてるなんて思われるのは、むしろ心外!みたいな
下僕と女王様って言うより、むしろ騎士と貴婦人みたいなマ×キシってどう?
昨日から保管庫に繋がらないでつ。
You don't have permission to accessってなるんだけど、家からなのでつが…。
108 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/09 19:13 ID:SOroC3Dl
>106
ありがとうございます。そういう馴れ初めなのか。
109 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/09 19:14 ID:ImLPJMkY
>106
105です。情報ありがd。
美しき青春の一コマという感じですね。
この言動から見るに、ジョニーって純粋お坊ちゃんタイプ?
いろいろ検索してみたんですが、「パーソナルマークのユニコーンに
秘められた話」の内容がよく分からなかったんです。
このエピソードもパイロット列伝のものでしょうか?
>107
個人的にはOKでつ。
閣下がチョト見返りをあげてくれれば、さらに萌え〜
>107
保管庫管理人です。(MacMoeJIROから書き込み初挑戦です)
permissionですか…
最近は.httacces等、特に何もいじっていませんです。
昨日、今日、私も入れたり入れなかったりしました。
調子が良い時は絵板使えたりスラスラ閲覧できるんですが、
まだまだ変みたいですね(´Д⊂
あ、串使っていらっしゃいますか?
韓国アタック便乗犯にCGI消されたり、知ってるところが荒されてるとこ見たりするものですから、
少し前から韓国&中国ドメインの一部アクセスしにくくしてはあります。
あと設置当初から農協系の一ケ所だけ(酷いパクリ厨がいたので)は弾いています。
「Love Story」の番外編、「家庭教師とお嬢様」シリーズ第4弾です。
◆前の話を忘れたぞ(゚Д゚)ゴルァ!!! な人向け10秒で分かるあらすじ◆
閣下の家庭教師となったマ・クベは、閣下の心身をGETすべくマ・クベ
包囲網を敷いて暗躍中。
手の甲への口付けから額への口付けと進み、いよいよ! と思った矢先、
思わぬ事態が起こる―――
近頃のキシリア様はまばゆいほどだ。少女の鮮烈な美しさと女の柔らかな美しさが絶妙に入り混じっておられる。その大きな目でじっと見つめられると、年甲斐も無く落ち着かない気分にさせられてしまう。
これも今までの作戦ゆえと思うと誇らしいものの、予想以上の出来にいささか不安になる。まだ14歳だというのに、今からこれでは先々が大変だ。
美しい花には多くの蜜蜂が寄ってくる。ここまで来て他の者にさらわれたりしないよう、気をつけねば……な。
「今日のマ・クベ先生は落ち着きがなかったわ。恋人のことでも考えていたんでしょう?」
一日の授業が終わって二人でお茶を飲みながら話していた時、キシリア様が突然そんなことを言われた。
ここ1年ほど、授業の後にこうしてゆっくりお話することが増えた。お話していると時間の経つのを忘れてしまう。それはキシリア様も同じようで、今日もこうして引きとめてくださった。
それなのに、他の女の話など無粋な―――
「私には恋人などおりませんよ」
私はむしろキシリア様と……
「とぼけても駄目です。大学の図書館の裏で揉めていたではありませんか」
「えっ!?」
「最近全然会ってくれない、どうしてそんなに冷たいのかと泣いていらしたわ。女性をあんなに泣かせるなんて酷い方ね。私、びっくりしました」
な ん だ っ て !?
「キ、キシリア様、ご覧になっていたんですか!?」
情けない声を出してしまった。まさかあれを見られていたとは!
「ええ。ちゃんと仲直りなさいました? 私とのことを勘ぐってらしたようですが、ただの教え子に過ぎないと告げれば安心するのではありませんか?」
「仲直りも何も、あれは違います。恋人でもなんでもありません!」
「往生際が悪い。私の家庭教師になる前から、ずっと付き合っていらしたのに」
なぜそこまで……?
一番知られたくない方に知られてしまった。額への口付けが習慣となり次は唇に、という矢先だったのに。
仕方がない、ここは撤退だ。これ以上見苦しい真似は見せられぬ。
「こうなったら正直に申し上げます。一時付き合っていた相手です」
「やっとお認めになったのね。それで、どうするのです?」
「別れます。というより別れたつもりだったのですが、向こうには伝わっていなかったのでしょう。もう一度伝えます」
「それで分かってもらえますか?」
「精一杯努力します。今の私にとって一番大切なのはキシリア様と過ごす時間。それを守るためなら、なんでもします。キシリア様に誤解されることだけは耐えられませんから」
一歩踏み込んでみた。博打ではあるが、今まで過ごした時間を思えば希望がゼロという訳でもあるまい。
私の言わんとするところが分かったのだろう。キシリア様はまぁというように目を見開いて、色白の頬をぽぅっと桜色に染められた。なんとお美しい。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
私たちはそのまま見詰め合った。先ほどのことが無ければ抱きしめていたところだが、さすがにそうもいかない。自分の迂闊さに腹が立つ。
先に沈黙を破ったのはキシリア様だった。
「・・・先生が本当のことを打ち明けてくれたので、私もお話します。私、少しだけ泣きましたわ」
「キシリア様!」
「少しだけ、ですからね」
気の強いお方だ。それでも私のために泣いてくださったのかと思うと、嬉しさに目眩がしそうだった。
「申し訳ありません。二度とキシリア様を泣かせるような真似はいたしません。絶対に!」
「そう願いたいものです。それに先生たちを見たというのは嘘です」
「嘘!?」
鎌をかけられて騙されてしまったというのか? いや、それにしては描写が具体的だった。ということは―――
「ひとを使って調べられたのですね?」
「ええ。でも調べたのは私ではありません。ギレンお兄さまです。そして結果だけ教えてくれました」
権力とはこういうことか。自分や家族に近づく者を必ず疑ってかかる。
ジオン様の死後、ザビ派とダインクン派が争い多数の死傷者が出た。その争いに勝ったデギン・ザビ様が、この夏ジオン共和国をジオン公国に変える宣言をなさり、自らは公王を名乗られた。
だが、まだ磐石という訳ではない。息を潜めているダイクン派の動向を知るためにギレン様が密偵を放っているという噂は聞いていたが、それが自分のところにまで来ていたとは。我ながら甘かったな…
「見事に騙されました。完敗です」
正直に申し上げる。こんなに鮮やかに手玉に取られたのは生まれて初めてだった―――それが不愉快ではない自分。
キシリア様はにっこり笑われた。心を鷲づかみにされそうな笑顔だ。
「頑張りましたもの。こんなにうまくいくとは思いませんでしたけど。でも、こういうやり方を私は好みません」
「私のことならお気になさらず。自業自得ですから」
心の底からそう思う。もっと早く別れておくべきだったのだ。二兎を追う物は一兎をも得ず、肝に銘じねば。
「そうではなく、お兄さまのことです」
「ダイクン派との抗争があります。ギレン様が慎重になるのも当然でしょう。私が愚かだっただけです」
「それならそれで、まず私に言うべきです。先生は私の家庭教師なのですから。私の了解を得てそれから調べるならともかく、頭越しに調べて結果だけ寄越すなんて、馬鹿にするにもほどがあります!」
誇り高いお方だ。十以上も歳の違うギレン様に本気で腹を立てておられる。
「私としても、こちらにお世話になって2年以上経つというのにダイクン派と疑われたなんて、いささかショックですがね」
私がキシリア様を、なんで裏切ろう…
「ギレンお兄さまは、先生をダイクン派と疑ったのではありません」
「それならなぜ? 一介の大学院生がギレン様のお気に障るとも思えませんが」
「ギレンお兄さまは、若い男は油断がならぬから、とおっしゃったのです。私に対して不埒なことを考えているのではないかと。他の人ならともかく、お兄さまにそんなことを言う資格はありませんわ。私が何も知らないと思って!」
「ギレン様こそ油断がならぬお方、ということですか?」
「ええ、女性を沢山泣かせてます。お兄さまに比べたら先生なんて罪のない方だわ。二人しか泣かせていないのですから」
痛烈な皮肉が耳に痛い。キシリア様の眼に激しい怒りの色が見える。
「いや、あの、その・・・申し訳ありません! このような失態は二度とお目にかけないようにします」
「今度はばれないようにやる、ということですか?」
意地悪そうに、そうおっしゃる。分かっておられるくせに。
「いいえ、他の女性とは二度と付き合いません。私にはキシリア様だけです」
「そう言われても、どこまで信じていいのやら・・・」
「キシリア様に嘘は申しません!」
血を吐く思いで申し上げる。2年もかけて築いた信用はかくも儚いものなのか……
「私もひとつ学びました。恋が終わった時のひとの残酷さというものを」
「あれは恋などではありません。気の迷いだったのです」
本当は身体だけの関係だったが、さすがにそうは言えない。
「―――ということを言われてしまうのですね。終わった後では」
もう何を言っても無駄だった。余計なことを言えば言うほど墓穴を掘ってしまう。
「分かりました。信じていただけぬのは私自身の不徳が招いた罪。甘んじて受けましょう。ただ願わくば時間をください。私の言葉が嘘でないことを、これからの行動で証明してみせます」
「先生・・・」
「これからは『マ・クベ』とお呼びください」
「マ・クベ・・・」
照れくさそうに口にするキシリア様を見た時、私の理性が弾け飛んだ。
力一杯抱きすくめる。そして―――
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
気がついた時、私は左の頬を押さえながら立ちすくんでいた。目の前には怖い顔で睨みつけるキシリア様が立っておられる。
「ふざけないで! 時間をくださいと言ったくせに、その言葉の傍から不埒な真似をするなんて!」
「も、申し訳ありません!」
「それにマ・クベは迂闊すぎます。ギレンお兄さまが疑っているのですよ。それなのに、この家の中でこんなことをして!」
キシリア様のことで頭が一杯で、そのことを忘れていた。
「は、はい。以後、気をつけます」
「以後はありません。これまでのご縁でしたね」
「キシリア様! そんなっ!!!」
「―――と言われたくなかったら、もっと考えて行動してください。二度はありませんよ」
あぁ、本気ではなかったのか。心臓が止まるかと思った。
キシリア様を翻弄してきたつもりだったのに、いつの間にかこんなに惚れ込んでいたとは……
私はがっくりと肩を落とした。恋は夢中になった方が負けだ。私はこれからずっとキシリア様に負け続けるだろう。でもそれは決して不愉快な負けではないのだ。
「はい、気をつけます。キシリア様と離れ離れになるのだけは耐えられませんから」
私の言葉に満更でも無さそうな顔をなさる。脈はあるのだな。
そうとなれば次の作戦を考えよう。まずはあの愛らしい唇を…… 【Fin】
>115
○ ダイクン派 × ダインクン派 です。
推敲ミス、申し訳ありません。
>113-118
ぐっじょぶ!
マがちょっと変態的(誉めてるつもり)で、
若い女の子に翻弄される、ヘタレっぷりも素敵です。
>111
ありがとうございます。今、入れました。いえー!
串などは一切使っておらず、どの条件にも当てはまらないのですが…
閣下のご機嫌がおよろしくなかったという事で…。
>110
ジョニーはゲームではCVが井上和彦で、萌え度大です。
ってどうでもいい話ですが。
種曜日保守
一応保守しておこう
今度こそ、ここが安住の地になるといいですね。
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/11 20:01 ID:p5xQSCSq
>123
ホントですよね、あぁ一時はどうなる事かと。
日本の元気「ゼナ」ザビ
211 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/11 23:33 ID:???
ジオン地上軍ユナイテッド
FWブーン
MFラル MFガイア
MFガルマ
MFハモン MFオルテガ
DFクランプ DFマッシュ
DFアコース DFコズン
GKボラスキニフ
リザーブ:クワラン ギーン ステッチ ゼイガン バイス
ラサ マーシー カラハ ゴダール など
オーナー:キシリア
監督:マ・クベ
ヘッドコーチ:ウラガン
フィジカルコーチ:バムロ
ドクター:タチ
マッサー:イセリナ(♪)
ホペイロ:ダロタ
別スレの書き込み。萌えた。
新板を祝って、景気の良さそうなのを作ってみました。
と言っても、今さらのHELLSINGネタですが。
元ネタは↓これ。
http://www.media-k.co.jp/jiten/wiki.cgi?%A1%E3%A4%B5%B9%D4%A1%E4#i126 マ×キシがそれほど好きではない人、他のカップリングが好きな人にはスマソです。
-------------------------------------------------------------------------
諸君 私はマ×キシが好きだ
諸君 私はマ×キシが好きだ
諸君 私はマ×キシが大好きだ
閣下が好きだ マ・クベが好きだ 二人が好きだ 大好きだ
女王が好きだ 下僕が好きだ 忠誠心が好きだ 18禁が好きだ 下克上も好きだ
オデッサで グラナダで 本国で 司令室で 艦橋で 執務室で アッザムで ギャンで グワジンで ザンジバルで
マ×キシを匂わせる ありとあらゆるエピソードが大好きだ
冷徹な能吏が 純愛にとち狂うのが好きだ
突然の攻撃に驚く女王の 両肩に手を置いて避難させた時など 心がおどった
生まれながらの女王が 下僕に命を預けるのが好きだ
叱りつけつつも 自らアッザムに乗り込んで 下僕に操縦させていた時など 我が意を得た思いだった
女王の隣で下僕が 妙に舞い上がって操縦しているのを 見るのが好きだ
下僕を案ずる女王が 軍の権威にこだわる将官を 引っぱたいている様など 感動すら覚えた
手を汚さない主義の 下僕が男としての面子にかけて ギャンで出撃する様などはもうたまらない
策略を知らぬ敵兵たちが 僚機とともに リック・ドムに浮遊機雷に 焦らされるのも最高だ
歳若い少年兵が 未知のモビールスーツに対して 健気にも立ち向かってきたのを フェンシングスタイルで
鋭く突き続けた時など 絶頂すら覚える
渋々手助けに来た 赤い彗星を退けるのが好きだ
懸命に闘ってきたのに蹂躙され 白い悪魔に殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
最期の最期まで 女王を気にかけ 真心を捧げているのが好きだ
寵臣の座を滑り落ちた焦りなどと 物知らぬ連中にあざ笑われるのは 屈辱の極みだ
諸君 私はマ×キシを 悶える様なマ×キシを望んでいる
諸君 私に付き従うマ×キシ好きの諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる忠誠を望むか? 情け容赦のない 怒涛のような下克上を望むか?
テクの限りを尽くし 三千世界の男女を萌え立たせる 嵐の様な18禁を望むか?
マ×キシ!! マ×キシ!! マ×キシ!!
よろしい ならばマ×キシだ
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の底で 二十数年もの間 堪え続けて来た我々に ただのマ×キシではもはや足りない!!
萌えるマ×キシを!! 一心不乱に萌えつくすマ×キシを!!
我らはわずかに一個小隊 国力は他スレの三十分の一に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の軍集団となる
閣下とマ・クベを忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中にマ×キシの凄さを 教え込んでやる
連中に我々の 過ごした二十数年を知らしめてやる
天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
わずかな人数のマ×キシ親衛隊で ガンダム世界を燃やし尽くしてやる
モビールスーツ部隊出撃準備 旗艦グワジン始動
出港用意 ゲートセンサー360度 ALL ROGER
「マ×キシ親衛隊 グラナダより 地球へ」
目標 ガンダム世界 1st上空!!
第一次マ×キシ降下作戦 カウントダウンを開始せよ
征くぞ 諸君!
>127のリンク、そのままクリックしても「諸君、私は〜が好きだ」の
箇所へは飛ばないみたいですね。
お手数ですが、コピペして行ってください。すみませぬ。
>>126 ジオン地上軍ユナイテッド
FWドアン
MFラル MFガイア
MFアカハナ
MFブ−ン MFオルテガ
DFクランプ DFマッシュ
DFアコース DFコズン
GKドズル
漏れはこういうのも・・・いいなぁとか思ったり。
しかし
>>126のコピペはかなり野望やり込んでるっぽくてワロタ。
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/12 21:58 ID:ih+g8R98
>127-130
最期の最期まで 女王を気にかけ 案じているのが好きだ
…そうだ!
カワイコちゃんでもなければ萌え萌えでもない、
しかしそこにあるのは人生を知っても尚
転がり続けずにはいられなかった
けして器用とはいえぬ愛だったのだ!!
立ち上がれ、唯一無二のその美しさを知る人よ!!
ジーク・マキシ!!
「Love Story」と「家庭教師とお嬢様」シリーズの作者です。
>120
感想ありがとうございます。
マの変態っぽさも書きたかったので、そこを気に入ってもらえて嬉しいです。
◆「家庭教師とお嬢様」は、まだるっこしいぞ(゚Д゚)ゴルァ!!! な人向けご案内◆
閣下がマと初体験後、熟れたお身体になった頃のSSを保管庫さんに
置いていただきました。といってもイチャイチャしてる程度ですが(汗
タイトルは「家庭教師とお嬢様 〜灼熱のマ・クベ・リーダー〜」で、
SSはともかく管理人さんの素晴らしいイラスト(18禁)はお勧めです。
↓では「Love Story」の番外編「家庭教師とお嬢様」シリーズの続きを以下に↓
「お父さま、それ本当ですの?」
「ああ、マ・クベには世話になったからな。おまえを教養溢れる淑女にしてくれた」
「お世辞を言っても何も出ませんよ」
「ははははは」
朗らかにお笑いになる。これでは「お世辞だった」とおっしゃっているようなものだわ、失礼ね。
「でも、ありがとうございます。先生もきっとお喜びになりますわ。ご希望通りの財務省ですし」
「なに、せっかくの才を研究のためだけに使われるのは国家の損失だ。ジオン公国のために役立ってくれるなら、推薦した意味もあろうというものよ」
「ええ、先生はきっと役立つことをしてくれると思います。その橋渡しができて、私も嬉しいですわ」
「いずれは自分の側近に、と考えておるのか?」
「そうなれば嬉しいですが、まだ先のことです。それよりも私が相応しい主人になることが先決でしょう」
「ふっふっふ、ギレンに取られぬようにするのだな」
「お兄さまに!? そういうお話があるのですか?」
この前の報告書のことが頭をよぎる。でもお兄さまがあの一件をお父さまに告げていたら、今回の推薦は通らなかったかもしれない。お父さまには話さないようにと私に口止めしたのも、他ならぬお兄さまだった。
「話は無い。ただギレンは、マ・クベをかなり意識しているようだ。稀に見る英才という評判が気になるのだろう」
「先生は確かに英才だと思いますが、まだ実績を示してはいません。お兄さまが意識するなんて、おかしな気がします」
「あいつも人を見る目はある奴だ。何か感じるものがあるのだろう」
「そうですか」
お父さまとの会話は私の心に少しの不安を残したけれど、それでも先生の出仕が決まったのはとても嬉しかった。
私への告白をきっかけに、先生は官僚として出仕なさることを決意された。その勤務先の第一希望が財務省だったのだ。
* * * * * * * * * *
「研究者としての人生を考えた時期もありましたが、今ジオン公国は大きな岐路に立っています。このままいけば、いずれ連邦政府に独立戦争を仕掛けることになるでしょう。いや、そうでなければいけないと思います」
「ええ、私もそう考えています」
「そういう変革期に居合わせながら、傍観者で終わってしまうのは惜しいと思いましてね。今から軍人を目指すのは難しいでしょうから、文官として関わってみたくなったのです」
「先生らしいこと」
「キシリア様、もう『先生』と呼ぶのはお止めください。『マ・クベ』と…」
囁くようにそうおっしゃる。
「そうでしたね。マ・クベ・・・」
まだ言い慣れていないので、とても恥ずかしい。名前を呼ぶのは恋の魔法の初歩だと書いてあったのは、どの書物だろう?
「それに今のままではキシリア様に相応しい相手だと、デギン様に認めてもらえないでしょう。ここらで頑張りませんとね」
そう言って、にっこりお笑いになる。「私の言葉が嘘でないことを、これからの行動で証明してみせます」と言われたのは本気だったのだ。でも、そうなると・・・
「そうすると、私の家庭教師も終わりですね」
「寂しく思ってくださいますか?」
「ええ。でも、せ・・・マ・クベが決断されたのですから」
また「先生」と言いそうになってしまった。こうして何度も名前を呼ぶうちに、私も魔法にかかっていくのだろうか。
「今までのように決まった日に来るのは難しいでしょうが、仕事の合間で良ければ伺えると思いますよ」
「本当ですか!?」
「優秀な教え子と別れるのは寂しいですからね。もちろん、それだけではありませんが…」
「そう言ってもらえると私も嬉しいです」
「勤務先は財務省を狙っています。国の予算編成や経済政策に携わる部門ですから、面白いことも多そうだと思いまして」
「どうやってお入りになりますの? 何か伝でも?」
「恩師に頼んでみようと思っています。それとは別に死んだ父親の縁で頼める相手もいますから、なんとかなるでしょう」
ふと思いついたことを言ってみる。
「お父さまに頼んでみましょうか? せ、マ・クベが嫌でなければですが・・・」
「嫌ではありませんが、デギン様がお引き受けくださるかどうか」
「それは大丈夫だと思います。マ・クベは官僚になる気はないのかと、前にも私にお尋ねになりましたから」
「私のことをですか!?」
驚いた顔をなさる。お父さまとは新年会やパーティでご挨拶するぐらいしかお話していないから、無理もないのだけれど。
「ええ、勿体無く思っていたみたいです。その時はまだ今のようなお話は出ていなかったので、そういう気はないようですとお伝えましたが」
「そうですか。お引き受けくださってデギン様のお声がかりということになれば、鳴り物入りの入省になりますね…」
「もっと静かにお入りになりたい?」
「いいえ、静かで無い方がいいです。一番下からやっていたのでは、国政に関わるようになるまでに時間がかかり過ぎますから。それに、同年代の者に比べて私は出遅れています。梯子をかけていただけるなら、それを利用させていただくのも手でしょう」
合理主義者の本領発揮という感じだ。でも男の面子などの拘らないその姿勢は、私にも共感できるものだった。
「やっかみも多くなりますよ」
「ふふふ、望むところです。キシリア様やデギン様のお名前を傷つけぬよう、精一杯頑張りますから」
頼もしいお方。お言葉通りに活躍される姿を早く見たいものだわ。
「ではお父さまに頼んでみますね」
「はい、よろしくお願いします。キシリア様は頼りになるお方だ」
「私に力があるのではありません」
「私のために何かをしてくださる、そのことが嬉しいのですよ…」
そうおっしゃった時の先生の瞳―――
* * * * * * * * * *
ドアをノックする音が聞こえ、ユウの声がした。私の乳姉妹で、今は身の回りのことをしてくれている。
「マ・クベ様がお見えになりました」
ちょうど先生のことを考えていたので驚いた。でも、お約束の時間だったのだわ。ずっと考え事をしていたので気が付かなかった。
「ユウ、お通しして」
しばらくして先生がいらした。いつもならきちんとお閉めになるドアを少しだけ空けたまま、こちらを向かれる。
「キシリア様、ご機嫌よう…」
「お待ちしていました。でもその前に・・・何かありましたか? ドアを空けておかれるなんて」
「エチケットというところですね。キシリア様はレディなのですから」
急にそんなことを言われて面食らってしまう。
不信そうに先生を見つめると、先生はご自分の視線を廊下の方に流された。視線の先にはギレンお兄さまの親衛隊員の姿―――廊下に立って、私の部屋のドアを見張っているのだ。
頭に来て廊下に出ていこうとする私を、先生はお止めになった。
「いいではありませんか。見られて困ることをしているのではありませんし、聞かれて困る話もしていないのですから…」
皮肉っぽい笑みを浮かべながら、親衛隊員に聞こえるようにそうおっしゃる。先生らしい身の処し方だ。私も開き直ることにした。堂々としていればいいのだ。それが卑劣なやり方をするお兄さまへの反撃になる。
そんなことよりあの知らせを。
お父さまの推薦がうまくいったことを告げると先生は喜んて、私にもお礼を言ってくださった。良かった、本当に。
「お祝いを差し上げたいのですが、何か欲しいものはありますか? お仕事を始められるのだから、着ていかれるお洋服がいいかしら」
先生はおしゃれだから、私がプレゼントする必要はないのかもしれない。いつも仕立ての良さそうなスーツを着ているもの。流行には囚われないみたいだけど、ファッションには拘りがありそう。
「・・・・・・」
先生は黙ったまま私のノートを手元に引き寄せ、サラサラと何かを書かれた。
<私の欲しいものはひとつだけです>
え!? 真意を探ろうと顔を覗き込む。先生の眼は私の唇をじっと見つめている。口元には微かな笑み。これは・・・
心臓が高鳴り出す。先生になら、そう思うものの今の状況はそれを許さない。私もその隣に書いた。
<でも、ここでは無理です>
廊下にはギレンお兄さまの命を受けた者がいる。さすがにこちらを覗き込むような無作法な真似はしていないけれど、気配によっては覗き込んだりこの部屋に入って来たりすることもあるだろう。
先生は私を見つめたまま何気ない口調でお話になる。
「お祝いは・・・そうですね、良かったら書庫を見せていただけませんか? ちょっとした図書館並みと聞いて、前から拝見してみたかったのです」
「そんなことでいいのですか?」
私も調子を合わせる。何を企んでおられるのだろう?
「ええ。キシリア様のお蔭で入省できることになったのに、その上お祝いの品までいただく訳にはいきませんから」
心にもないことを、よくおっしゃること。うふふ。
「分かりました。それではこちらへ」
部屋から出て階下へ。廊下の者が慌てて追ってきたけれど、無視して先生を書庫へご案内した。
書庫の中には誰もいなかった。お父さまやお兄さまはお仕事で出かけているし、弟のドズルやガルマたちはここへは殆ど来ないのだから、それも当然かもしれない。
先生はここでもドアを少し空けておかれたけれど、本棚に邪魔されて廊下から奥を見通すことはできないだろう。先ほどから感じていた鬱陶しさが、少しだけ薄れた。
先生は詩に関する本のある棚をゆっくり歩いていかれた。時々立ち止まって本を抜き出し、パラパラとめくってみたり独り言を呟かれたりする。すっかり本の世界に入っていかれ、私は少しだけ寂しくなった。
さっきのあれは私の勘違いだったのだろうか・・・?
「ほう、この本があるとは」
驚いた口調。何を見つけたのだろう?
「何の本ですの?」
「『百人一首』といって、今から千年ほど前の東洋の歌をまとめた本です」
「千年も昔の歌! 現代まで残っているということは、さぞ魅力的な歌なのでしょうね」
「ええ、例えばこれ。『こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもいそめしか』」
初めて聞く発音に面食らって尋ねてみる。
「それはどういう意味の歌ですか?」
先生は私の耳元に口を寄せて、囁くような声で教えてくださった。
「ひと知れず始まったばかりの恋なのに、恋をしているという噂が早くも広がってしまった。あなただけに打ち明けたかったのに…」
今の状況になんてピッタリな歌! ギレンお兄さまに聞かせたいぐらいだわ。
「元の歌を、もう一度読んでください」
「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか…」
全く知らない国の言葉なのに、なぜか懐かしく心に染みた。先生独特の節回しが私を酔わせる―――
視線を感じて顔を上げると、先生の眼が私を見つめていた。魔法をかけるような熱い熱い視線。心が身体が、金縛りに会う。このまま囚われてしまいたい、心からそう思った。
眼をつぶった私の唇に、先生のそれが触れるのが分かった。包み込むような優しいキス。最初は一瞬だけ触れる、2度目は少しだけ長く、そして3度目は・・・
唇を割って先生の舌が入ってきた。驚いた私が身体を固くすると、大丈夫だよとでも言うように髪の毛を撫ぜてくださった。長い指が私の髪を自在に行き来する。凄く気持ちの良い触り方。
それに気を取られているうちに、先生の舌は動き出していた。私の舌を見つけ、そっと絡ませてくる。初めての経験。身体の一部を絡み合わせるということは、こんなにも官能的なことなのか。
ふいに閃くものがあった。図書館の裏で言い争っていたというのは、普段から図書館でよく会っていたせいではないだろうか。もしかしてその人を最初に口説いた時も、今のように本棚の蔭で・・・?
まったく、油断できない男だわ! なんて失礼なのかしら。後でとっちめてやらなくちゃ!
でも、いいわ。今はこのまま。時間よ、とまれ…… 【Fin】
>135-141
図書館でちゅー萌え。
物影とかで見られないようにちゅーとかするの、興奮するしなぁ…(;´Д`)ハァハァ。
良くちゅーで止まったね…偉いぞ、マ。
>>81の続き
私の持ち返ったさまざまなお土産話を、キシリア様はとても喜んでくださった。今まで男性の親衛隊員たちが持ち返った情報とは違う角度からのアプローチを、面白く思われたらしい。
マ・クベ様の素行調査をご本人に知られてしまったこともお話した。叱られることを覚悟していたけれど、キシリア様はマ・クベ様がなさったのと同じような笑い方をされただけだった。お二人の間で、何か想い出があるのだろうか?
キシリア様から評価していただけて私も嬉しかった。乳姉妹という絆にいつまでも甘えている訳にはいかない。もっとお役に立てるように頑張らねば。
キシリア様は仕事には厳しいが、やったことをきちんと評価してくださる方でもある。女性の働く環境に気を配ってくださるのも、とてもありがたい。
軍隊というところは男社会で、男性兵士たちを元気づけるためには大抵のことには目をつぶる場所だ。そのため私たち女性兵士はいつもセクハラの危険にさらされていて、それが嫌で軍隊を去る人も多かった。
そういう風潮に真正面から異議を唱えたのがキシリア様だ。それまでなぁなぁで済まされてきたセクハラ兵の処罰を厳しくし、男性兵士たちを震え上がらせたのだ。
このため女性兵士たちの間でキシリア様の人気は絶大で、キシリア様の制服に合わせて作られた女性親衛隊員の紫色の制服も憧れの的だった。
男性を喜ばせるために作られたとしか思えないギレン様の女性親衛隊員の制服とは違って、機能的で仕事のしやすいデザイン。キシリア様は優れたファッション・センスもお持ちだった。
ファッションと言えば、キシリア様は最近マスクを使われることが多くなった。制服の首のところから伸びる服と一体型のマスクで、鼻の上のところまで隠すことができる。
表向きは宇宙線焼け防止のため、としているが本当は違う。ご自分の表情を他の者に読まれたくないのだ。
このマスクをしていると、相手にはキシリア様の眼だけが見え、頬や口元などの表情はよく分からない。唯一見える眼を必然的に見つめることになり、ここでキシリア様の射抜くような強い視線に遭って威圧されてしまう―――そういう演出意図を持ったマスク。
でもこれを使うのは、マ・クベ様が傍におられないからではないだろうか? マ・クベ様以外に本心を明かせる相手がおらず、その環境がマスクを使わせたと考えるのは穿ち過ぎだろうか?
「トップに立つ人間とは孤独なもの。それを埋める手伝いが少しでもできればと思っている…」
マ・クベ様は前にキシリア様のことをそうおっしゃっていた。私もそのお手伝いをしているつもりだけれど、私では埋めきれないものも多いのだ・・・
私はそれからも、2〜3週間に1度の割合でオデッサ基地に出向いた。
いつ連邦に奪い返されるか分からない場所なので、短期間で効率よく採掘していかなければならない。そんなことは先刻ご承知のマ・クベ様が次々に採掘地を増やしていかれたため、基地は行く度に規模を広げ、さながらひとつの都市のようになっていった。
それに伴って軍備も増強され、MSはもちろん戦車・火砲・航空機・陸戦艇などが他の地域に先んじて配備された。人員も他の基地より最優先で送り込まれてくる。
着々と成果を挙げているマ・クベ様のために、キシリア様は協力を惜しまれなかった。
オデッサは軍事基地というだけでなく、採掘基地であり都市機能を持った街だ。だからマ・クベ様は司令官という軍人としてのお顔の他に、経営者や都市の首長としてのお顔も併せ持つ。つくづく優秀なお方だ。
訪問の度に打ち解けてくださり、いろいろなお話を伺う機会も増えた。マ・クベ様はキシリア様のことを、それはそれは楽しそうにお話になる。いつになく饒舌なその時間。
ずっと年上の方なのに、そういうお姿を見ていると可愛らしく感じてしまう。ああ恋っていいなぁ、私も誰かのことをこんな風に語りたいなぁと思わせられる。
壷趣味も相変わらずで、ウラガン少尉は薀蓄を聞かされて困っているようだった。策士と名高いマ・クベ様の秘書官にしては、ウラガン少尉は純朴そのものの人だった。意外な取り合わせと思うが、あれはあれでいいコンビなのかもしれない。
壷と言えば、マ・クベ様の寂寥の影は次第に色濃くなっていった。
「ここは空気が綺麗で雨も少ないせいか、月がよく見えるのだよ。月だけでなくキシリア様のお顔も……な」
独特のお声でそう言われた時など、どうお答えしていいのか困ってしまった。
マ・クベ様が本当にご覧になりたいのは、虚空に浮かぶお顔ではなく生身の肉体を持ったキシリア様の筈。お会いしたい気持ちを懸命に抑えておられるのだろう。
どうかすると、キシリア様にも同じような寂寥を見ることがある。
マ・クベ様のようにお二人のことを語りはしないけれど、それゆえに秘めた想いは募っているのではないかと思わされるのだ。
お部屋のソファでうたた寝されていた時に「マ・クベ・・・」と寝言を言われたこともあった。その甘やかなお声ときたら! あんな声で名前を呼ばれたら、どんな男性だってその相手を愛しく思うだろう。
私がお互いの日常をお伝えするといっても限度がある。一度お会いした方がいいのではないか?
そんな心配をしていた矢先、マ・クベ様は私に不思議な伝言をなさった。
「この言葉を、そのままキシリア様に告げてくれ。『あさじうの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこいしき』」
「何かの暗号でしょうか?」
「まあ、そのようなものだ……な」
初めて耳にする言語。一度聞いただけで覚えられるものではない。
「申し訳ありません、もう一度お願いします。今度こそ、ちゃんと覚えますから」
「『あさじうの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこいしき』だ…」
何度か復唱し、やっと覚えることができた。暗号というのなら、一字一句違えることなくキシリア様にお伝えしなければ。それにしても、これをカードに入れず私に伝言されるのは何故なのだろう? そうお尋ねしても、マ・クベ様は愉快そうに笑われるだけだった。
暗号が功を奏したのか、基地運営の報告のためにマ・クベ様がグラナダに来られることが決まった。
キシリア様は何もおっしゃらなかったけれど、寝室に飾ってある家族写真の中に紛れ込ませているマ・クベ様のお写真を、じっと眺めてらしたことがあった。戻られる日を心待ちにされているのだ。
マ・クベ様も恐らく同じだろう。おかしなことをして、ウラガン少尉に怪しまれてなければいいけど・・・うふふ。
マ・クベ様がグラナダに滞在なさる間、お二人ができるだけ長い時間を一緒にお過ごしになれるよう、スケジュール調整には力を入れた。あとはギレン様から変な横槍が入らないことを祈るのみだ。
キシリア様とギレン様は微妙なご関係にあった。
お歳が11歳も離れているため、お子さまの頃のキシリア様にとってギレン様は保護者のようなものだった。しかし、キシリア様が力をつけてこられたここ数年は違ってきている。
ギレン様の方は、昔のイメージを引きずっておられる部分もあるようにお見受けする。でも、キシリア様はギレン様をはっきり政敵として意識なさっていた。いずれギレン様を倒してご自分がジオン国の総帥になる、それがキシリア様の秘めた野望だった。
そのためマ・クベ様は、オデッサ基地から採れる貴重な鉱物資源を国に全て納めず、キシリア様用に一部秘匿なさっている。こういうことをすると、本当なら収支バランスが合わなくなってくる。投入した機材や人員に比べて少ない量しか発掘していないように見えてしまうからだ。
けれどそこはマ・クベ様。見破られない程度の成績はきちんとあげておられた。他の者だったら国に納めている分しか発掘できないだろうに、見事なお手並みだ。敵に回したら怖い方だと心から思う。
キシリア様がギレン様と相容れないのは、ひとつには考え方の違いだろう。
ギレン様は、少数の優良種たる人間が他の人間を支配することこそ重要だ、とお考えになっていた。今回の戦争による人類の減少も、管理しやすい程度に減ったのだから意味はあった、とおっしゃるのだ。
キシリア様はこれに激しく反発なさっていた。その「優良種」を誰がどのような基準で選び出すのか? 「無能」と烙印を押された人間はどうなるのか?
選ぶ側の思惑や都合で簡単に変わってしまうような曖昧な価値判断には従えない、というのがキシリア様のお考えだった。人類が減少しなければ管理しにくいというのは政治家としての無能を示すものだ、とおっしゃったこともあった。
またキシリア様は前例や慣習に囚われないお方で、新しいものを取り入れることにも積極的だった。ニュータイプ概念の捉え方などもその一つだ。
これはジオン・ダイクン様がお考えになった概念で、もともとは「宇宙空間で暮らす人間は洞察力が鋭くなっていくだろう」という程度の漠然としたものだった。
キシリア様は戦争の初期の頃MS部隊が見せた目覚しい戦果にニュータイプの萌芽を感じられ、この能力をMSの戦闘にさらに生かすことができないかとお考えになった。
それを形にされたのが中立地帯・サイド6に設立されたフラナガン機関だ。ここではニュータイプに関する基礎研究がなされ、それをもとに装置の開発や人材の発掘が行われていた。
けれどギレン様は違う。ニュータイプ概念をあまり信用しておられないようで、キシリア様のされていることにも懐疑的だった。
こういったこともあって、キシリア様のご提案をギレン様が握りつぶされたり矮小化した形で採用なさったりすることも多く、そのことがキシリア様の反発をさらに強めていた。
しかし私には、マ・クベ様を巡る確執もあるように思える。
家庭教師をされていた頃から、ギレン様はマ・クベ様を眼の敵にしておられた。マ・クベ様のことでキシリア様によく嫌味をおっしゃっていたし、お二人を別れさせようと画策されたこともあった。
ここだけの話、ギレン様がキシリア様をご覧になる眼差しには何とも言えないものが混じっている。妹君に向けるものとは違う何かが。少女時代のキシリア様に、ギレン様がなさったあの仕打ち・・・
隠れた仲とはいえキシリア様と恋を語り合うことのできるマ・クベ様に、ギレン様は嫉妬しておられるのではないだろうか?
ジオン本国の傍に要塞ア・バオア・クーが完成し、こことグラナダ、ドズル様のおられるソロモンの3箇所を結んだ線が本土防衛ラインとされた頃、マ・クベ様は3ヶ月ぶりにグラナダの地に戻って来られた。
<ツヅク>
>142
萌えてもらえて良かったです。この回はここで止まってますが、今後は・・・(w
私はジョニー派だな...
ユニコーンの伝説は閣下にピッタリだw
キシリアスレを充実化させるためサークル作りました。
興味のある方はご連絡ください。
名前:カラカスきき酒会
説明:このサークルは、とある国の王女が愛した十の土地の地酒を探求します
その十の土地とは、ニューヨーク、ハワイ、ベルファスト、ペキン、
キリマンジャロ、トリントン、マドラス、カリフォルニア、オデッサ、
ジャブロー
保管庫さんの掲示板でワッケイン×閣下×マ・クベというネタふりをしたところ、
早速SSを書いてくださる方が現れ、現在3回分の連載がなされています。
作業上の問題から、作品をUPする場所をこちらに移させていただこうということで、
僭越ながらご案内に参りました。
具体的なことは
>>154にまとめてありますので、面白そうだと思った方は是非リレーに
参加してくださいませ。
ちなみに、既連載分はシリアスムードですが、コメディ路線に変えても構いませんし
何でもアリでいいのではないかと思っています。
>>154の「大まかな内容」も、あくまで目安ということで。
ご参加を、心からお待ちしています。(・∀・)
◆タイトル:月の女神
◆カップリング:ワッケイン×閣下×マ・クベ
◆大まかな内容:
・ルナツー司令のワッケインが、目の前にある月基地の司令官であり仇敵でもある閣下に一目惚れ
・詩人・ワッケインの本領発揮。閣下に恋のマゼラ・アタック!(それじゃジオン軍だよw)
・嫉妬に燃えるマ・クベ、ルナツーに水爆を打ち込んでやろうかと画策
・マ・クベの嫉妬内容:
ワッケインは司令官だけど自分はそうじゃない(オデッサ赴任前)ため、地位で負けてる
ワッケインの顔が総帥に似てる(眉なし三白眼同士)ので、ブラコン閣下のお気に召すかもしれない
ジオンと連邦が、停戦協定を結ぶために閣下とワッケインを政略結婚させる可能性がある
キザは自分の得意技だと思っていたのに、閣下にポエムを捧げて迫るとは卑怯な!
・マ・クベの気持ちは知りつつも、ワッケインに対してもまんざらでもなさそうな閣下
・オデッサに赴任して念願の「司令官」になれたものの、今度は自分の留守にワッケインが
閣下のハートを射止めるのではないかと気が気でないマ
・オデッサ陥落後はこれ幸いと(?)グラナダに帰り、早速ワッケインの邪魔をし出すマ
・テキサスでマは本当はワッケインの艦を探していて、ガンダムとの対戦は余禄でしかなかった
◆参考資料:
・今までの連載分:保管庫さんの「SS」→「リレーSS 月の女神(ワッケイン×閣下×マ・クベ)」
・妄想イラスト:閨房絵板さん(保管庫さんから行けます、絵板自体は18禁)の
No.463「ワッケイン×閣下@マゼラン艦橋」
◆お願いごと:続きをUPする場合は、名前欄に「月の女神」と書くようお願いします。
幻魔大戦を見た。
キシリア閣下にアムロ、マ・クベにワイアット、おまけにドレン(TV版)が出て感激した。
ここ数日、マ・クベの機嫌が悪い。ポーカーフェイスこそ崩しておらず仕事も普段と同じように的確に処理しているが、執務室に出入りするたびに、書棚に納められた例の詩集に刺すような視線を放つ。
(何も聞かないのにあの視線。誰から贈られた物か、知っているようだな。恐らくは私の心の揺れも・・・)
キシリアはマ・クベの調査能力と洞察力に舌をまくとともに、これからどうしたものかと考えていた。
この思いがけない贈り物は、きっと先日の「ご挨拶」への返答なのだろう。
あの日、兄・ギレンのことで腹を立てたキシリアはその衝動とふとした稚気からグワジンを駆り、単艦でルナツーを通過してみせた。
こしゃくな連邦の司令官に一泡吹かせてやり、ここが残っていられるのは単なるお目こぼしに過ぎないのだということを知らしめてやろうと思ったのだ。自分にはそれだけの力がある。認めようとしないのはギレンだけだ、と。
前日に行われたルウム戦役で公国軍は圧倒的な勝利を収め、ついに制宙権を掌握した。
それだけでなく、キシリア麾下の部隊が連邦軍艦隊旗艦アナンケを大破し、司令官のレビル将軍を捕虜にしたのだ。敵の司令官、しかも名将と名高いレビルを捕えたことで公国軍の士気は一気に上がり、一方の連邦軍は意気消沈した。
にも関わらず、ギレンからキシリアにもたらされたのは「ご苦労だった」という一言だけだった。「よくやった」でも「さすがキシリアだ」でもない、ありふれた言葉。多くの将兵にもたらされたのと同レベルのものでしかなかったのだ。
キシリアはその鬱憤をルナツーに向けた。グワジンの丸窓ごしに敵の司令官を睨みつけ、慌てふためく様をあざ笑ってやる!
しかし、目論みは半分だけしか成功しなかった。
さすがに引きつった顔をしていたものの、目指す男が慌てふためいてはいなかったからだ。白目がちの切れ長な瞳を見開いて、こちらの視線を真っ向から受けとめてみせたのだ。
その容貌がギレンに似ていることに気が付いた時、キシリアの中で暴れていた憑き物がすうっと落ちていった。ギレンのそういう顔を見たような錯覚に陥り、心が安らいだのだ。
自分はずっと、ギレンのああいう顔が見たかった。私の視線を外さずきちんと受けとめる兄であってほしい、と。
写真で見ていた時は、似ているとはついぞ思わなかった。目鼻立ちということより、表情や持っている雰囲気が似ているのだろう。
以来、キシリアの心にはワッケインのことが刻み込まれた。
似ているのは顔だけなのだろうか? もっと相手を知りたいと思っていた矢先、この贈り物が舞い込んだ。密やかな喜び――それに気が付いたマ・クベが独自に調査をするのは、当然の成り行きだった。
あの日戻ってきた執務室で、キシリアはマ・クベに散々叱られた。人払いをした二人だけの部屋とはいえ、副官に叱られる司令官ほど情けないものはない。
いつもなら越権行為を怒鳴りつけるところだが、今回ばかりは彼の方が正しいことを認めざるを得なかった。指揮官にあるまじき振る舞いをしたのだから。
それに、キシリアの身を案じる崇拝者としての嘆きには、ただの説教とは違う真情が込められていた。
「すまなかった・・・」
素直に頭を垂れる。そんなことをしたのは、少女の日以来かもしれない。
「分かってくだされば、それで良いのです。私こそ、僭越な振る舞いをして申し訳ありませんでした」
「いや、お前の言う通りだ。以後気をつけよう」
「そうしていただけると、私の寿命も延びるというものです」
重い空気を入れ替えるためだろうか、生真面目な男が珍しく戯言を口にした。
マ・クベの心情に触れ、キシリアの口も軽くなる。
「憎まれっ子世にはばかると言うぞ。私が縮めてやるぐらいで丁度いいのではないか?」
「お戯れを」
軽く受け流す口調とは裏腹に、眼は熱を含んでキシリアを見つめていた。心に直接語りかけるような眼差し。何事もなくて本当に良かった、どれだけ心配したことか、あなたに何かあったなら私は――
(あの時私は、なぜ目をつぶってみせたのだろう・・・)
その意味が分からぬ男ではなかった。滑るようにキシリアに近づき、その身体を手中に収めた。顎が軽く持ち上げられ、微かな息とともに唇が降りてくる。クールな容貌とは裏腹の、熱くしなやかな唇。
自分に向けられた崇拝をはっきりと自覚しながら、いやそれゆえに、キシリアはそれまでマ・クベに何一つ許そうとしなかった。身体に触れることはもちろん、手の甲への口づけさえも。
それが破られたあの瞬間。
貪り合うような口づけの後、キシリアは静かにマ・クベの手を逃れ、他の者を呼び入れて何事もなかったかのように仕事を続けた。そしてマ・クベもそれに倣った。
しかし、一度破られた均衡が元通りになる筈もない。
あれ以来同じようなことをしてはいないものの、二人の間には以前とは違う空気が流れ出した。いつまた許すのか、次はどこまで許すのか?
寝てしまうのは、ある意味簡単だった。そんなことが何の問題にもならない、大人の女と男なのだから。それで増長するような愚かな男ではあるまい。恐らく今と同じように一歩引き下がった姿勢のまま、信頼に応えてくれることだろう。
寝るまでの関係にならなかったのは、ひとつには心に刻み込まれたあの男のこと、そしてもうひとつには戦局の大幅な変化だった。
贈り物が届いてから1週間後に、重大な事件が起きた。レビルが虜囚の身から逃げおおせ、「ジオンに兵なし」という演説を行ったのだ。
この演説によって盛り上がった世論を背景に、連邦はそれまでの弱気な態度を180度反転させた。結果南極条約には、核や捕虜の取り扱いなど戦争を続ける前提での条文が盛り込まれただけだった。
それはつい昨日のこと。戦争を短期間で終結させるというギレンの目論みは、ここに来て完全に打ち砕かれてしまったのだ。
だが今更嘆いても仕方あるまい。戦争は続くのだ。とすれば、次に行うべきは地球降下作戦――キシリアの思いは、いつしかマ・クベとの今後のことより、そちらに向けられていった。
国力に劣るジオンが戦争を続けてゆくためには、地球上にある資源の確保が急務だった。コロニーから採掘できる資源などひとつもないのだから。
それに、連邦の本拠地である地球を占拠することは戦術上も大きな意味を持つ。連邦を痛めつけることで、南極条約では失敗した「勝利」という名の果実に近づくことができるのだ。
行きがかり上、降下作戦はキシリア麾下の部隊が執り行うことになるだろう。
(宝の山が眠っているオデッサに、誰を送り込もう?)
ふと頭に閃くものがあった。オデッサとは何の関係もない事柄。
(詩集にはさまっていたしおりを、あの男に返してやろう。短い言葉を添えて――)
自分の思考回路の唐突さを笑いつつ、キシリアは席を立って書棚の傍に行き、詩集を手に取った。しおりはあの日のまま同じ場所にはさまっている。
(さて、なんと書いてやろうか?)
久しぶりの楽しい思いつきにキシリアの心が浮かれ始めた時、執務室に不機嫌の固まりが入ってきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長々と失礼しました。
マが気の毒なのでキスまでさせてみましたが、却って蛇の生殺し状態かも(w
どなたか続きをお願いします。
保管庫からの御連絡です
保管庫を置いてある鯖の負荷が凄くてどうにも不調なので、フリースペースをレンタルしました。
保管庫にリンクを貼ってくださってる方も、お手数ですがURLの書き換えをしていただきますようお願いします。
ttp://kz.h.fc2.com/ ↑今後はこちらをメインサイトとしてくださいますようよろしくお願いします。
スレに記入されます時にも
ttp://kz.h.fc2.com/の方を書いてくださいませです。
今迄の所からは近々サイト丸ごと削除します。
閨房絵板ももしかしたら削除するかもです。
酷い時はFTPすら繋がりません(´Д⊂
管理人より
漆塗りに金箔の縁取りのある古風なトレイの上に一通の書簡を携えて、キシリアの執務室から出てきた女は静々と廊下を歩いていた。
(もうこれで何通目かしら・・・・・)
深く息を吸うと、鼻のいい女にはオフホワイト色の封筒からかすかに立ちのぼる香りをかぐことができる。
公務の間、キシリアは香水などつけないし、プライベートでのキシリアに同道したこともない女には知るよしもないが、
これはきっとキシリアの香りに違いない、と女は思う。
秘書として末席に着いたばかりの彼女は、閣下直々に私的な手紙の発送を頼まれて以来、最初こそおっかなびっくりであったが、
忠実に責務を果たしてきた。いつも封筒の表裏は空白で、宛名も送り主の名さえも記されてはいない。
女はこれをある場所へ届け、そこから再びどこかへと封筒は送られてゆくようなのだが、これもまたその先は女のあずかり知らぬところである。
だが、こうして密かに交わされる文と香りが決め手となって、女の勘はこれが色恋に関するものだと告げている。
まるで昔の戯曲に出てくる、仇敵同士の家に生まれた恋人たちのようね、と女は甘い想像をした。
だとしたらこの配達が少しでもキシリアの手助けになっていると思うだけで女はうれしかった。だから彼女は寝物語に想像上のキシリア恋物語冒険譚を
恋人に語ることをしたりはしなかった。
「!!」
廊下の向こうからこちらへやって来たのはマ・クベ。キシリアの傍に片時も離れず控えているその副官の姿を、新聞やニュースでいつも目にしていた女だったが、
実際に本物に遭遇するのは初めてだった。
(ま、本当にいつも悩めるお顔をなさっているのね)
すれ違いざま、女は微笑んでマ・クベに軽く会釈をした。その拍子に豊かな髪が揺れた。
マ・クベはそれに頷き返したが、少し通り過ぎてから後ろを振り返った。女は丁度角を曲がったところで、ひるがえったスカートの裾がわずかにマ・クベの目に残像として映っただけだった。
マ・クベはその場に居た、敬礼を向ける警備の者に近づき、何気なく尋ねた。
「今の女は?見ない顔だが」
「はっ。マルガレーテ・リング・ブレアであります。先週からキシリア閣下の秘書として配属されております」
「素性は確かなのだろうな」
「閣下の親衛隊の審査も受けておりますので、その点は大丈夫かと」
(秘書か・・・・)
マ・クベは納得しようとして、何か心に引っかかるものを感じた。
実際に秘書たちを取り纏めているのは主席秘書官だが、親衛隊の審査を通ってきたからといってすべてを把握しているわけではない。ザビ家の、いや、キシリアの障害となるものは未然に防ぎ、すべて取り除かなければならない。それが己の役目でもある。
初めはそんな風に考えたマ・クベであったが、キシリアを想うゆえの勘であろうか、例の詩集に関する件でキシリアは何か隠し事をしているという疑念を完全には払拭できないまま今に至っている。マ・クベの脳裏には憎き月の司令官の顔が浮かび上がり、
キシリアに関わるすべての者が己を欺こうとしているような錯覚さえ覚え始めていた。
念には念を。マ・クベはマルガレーテの名もその心の中にしっかりと留めておいた。
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161のラストからつながらず、反則もうしわけありませんでした(泣
改行が変。
少し先の一幕ということで。次にタッチお願いします。
>162
お引越し乙です。
早速お気に入りを直しますね。
>163-164
161を書いた者です。つながらなくても全然OKですよ。
>(ま、本当にいつも悩めるお顔をなさっているのね)
この1行に笑いました。
マってグラナダでは「悩める男」として有名なのかな(w
それも閣下ゆえなんでしょうね。罪な女だなー
キシリア様を通じたデギン様のご推薦により、私は財務省の官僚となった。いつまでも親の遺産で食べてゆく訳にはいかない。キシリア様の相手として相応しい地位を得るためにも、頑張らぬと……な。
役所勤めは初めのうちこそ戸惑うことが多かったが、すぐに慣れた。いや、だらだら仕事を進める風習だけはいつまでたっても慣れなかった。なぜもっと手際よく働かないのだろう? あの半分の時間で終わるだろうに。
私は効率よく仕事を進め、勤務時間を終えるとさっさと家路についた。有給休暇もきっちり取り、キシリア様の家庭教師に伺ったり研究書を読むことに時間を費やしたりした。
上司や同僚たちは私に不満だったようだが、仕事はひとの二倍やっているのだから文句を言われる筋合いはない。私は忙しいのだ。おまえたちと無駄な時間を過ごしている暇はないのだよ。
デギン様が公王になられてから、ジオン公国は急激に軍事色を強めていった。地球連邦がスペースノイドの自治権を認めない限り、戦争によって独立を勝ち取らざるを得ないだろう。そのための軍事国家化だ。
キシリア様も仕官学校に入学したい、とおっしゃるようになった。自分も軍人として国政の一翼を担いたい、親の七光りで軍務に就くのではなくしかるべき教育を受けてからにしたい、というお考えなのだ。
デギン様は反対なさっているようで、私は心の内でこっそりデギン様を応援していた。
政府高官の娘たちは蝶よ花よと育てられ、年頃になれば着飾ってその日を暮らし、やがて嫁いでいく。キシリア様が軍人になろうとするのは、自分は違うという反発心もあるのだろう。しかし私は、キシリア様を茨の道になど行かせたくなかった。
そもそも仕官学校とは、若い男の巣窟ではないか! あんなに魅力的な方をそこに入れるなど、危なくてたまらないというものだ。
* * * * * * * * * *
私の密かな応援にも関わらず、デギン様はついにキシリア様のお願いを聞き届けてしまわれた。
公王の子どもたちが王宮の中で戦争を叫んでいるだけでは国民はついてこない。女の自分が立派な軍人として独り立ちすれば、国民の戦争に対する意識は盛り上がるのではないか―――とデギン様を説得なさったらしい。
そのためには軍人としての教育をきちんと受ける必要がある。弟たちもいずれは仕官学校に入るだろう、ならば私が先鞭をつけましょう、と。
どういうおつもりか、ギレン様もキシリア様の味方をなさったらしい。
仕官学校に入ると寄宿舎で暮らすことになるから私と引き離すことができて好都合だ、と思われたのかもしれない。軍人になってしまえば文官の私との接点も少なくなるのだから。
お二人から口説かれたデギン様はついに頷かれ、学校側に受け入れの準備をに命じた。
仕官学校の本来の入学年齢は18歳以上だが、優秀な者は飛び級で入ることもできる。
キシリア様はまだ15歳だけれど、既に大学の専門過程を一部学んでいるぐらい優秀な方なので、頭脳的には何の問題もない。身長もお高く、運動神経・体力ともその年齢の平均を遥かに上回っておられるから、年上の同級生たちに混じっても立派にやっていけることだろう。
ここで慌てたのは仕官学校の方で、キシリア様のご入学までに1年の猶予が欲しいと訴えてきた。身辺警護や特別カリキュラムの編成・ご学友の選抜などには時間が必要だから、というのが理由だった。
公王のお子様、それもお嬢様をお預かりすることなど全く想定していなかったのだから、当然の申し出だろう。場合によっては建物を改築する必要さえあるのだ。
デギン様は申し出を了承なさり、キシリア様は16歳になる春に仕官学校に入学されることが正式に決定した。
キシリア様はご入学までの時間を無駄にせず少しなりとも準備しておこうとされ、ユウの父親・ラウール中佐を教師に招いた。
中佐は仕官学校の教官をしていた人で、キシリア様の亡くなった乳母の夫でもあった。妻を亡くした後ずっと退官したがっていたのをキシリア様がユウから聞き、自分のところに来てもらうことにしたらしい。
キシリア様が軍務に就かれる時には親衛隊が組織される。その時の人選や束ね役に、彼ほどうってつけな人物はいないだろう。
中佐の元でキシリア様は、初歩的な軍事訓練などを始められた。
幼い頃から見知った「爺」が相手なので時に我侭をおっしゃることもあるようだが、総じてまじめにやっておられる。筋肉質な身体になってしまうのではと心配したが、今のところ大丈夫なようだ。それはこの手で確かめてある。
仕方が無い、私も少しは身体を鍛えることにするか。そういうのはあまり好かぬが、キシリア様に体力負けしてしまうようでは洒落にならないからな…
キシリア様からギレン様への疑惑を聞かされたのはこの頃だった。
監視をつけるだけでなく、私の悪口をよくおっしゃているらしい。それでいてギレン様は、私の素行調査の一件をデギン様には内緒にするようにと、キシリア様に口止めされたという。私を追い払うおつもりなら、あの報告書はとても役に立つだろうに。
「デギン様にご心配をかけたくなかったのではありませんか?」
私がキシリア様に懸想していると知れば、デギン様も心中穏やかではあるまい。
「いいえ、あれはきっとお兄さま側の都合だと思います。お兄さまはそれほどお父さま思いではありませんもの」
はっきりおっしゃる方だ。ギレン様に、冷たいところがおありになるのも事実だが。
「デギン様に知られると、ご自分にとって都合が悪い事態になる、と?」
「ええ。それが何なのかまでは分かりませんが」
「もしかして…」
ギレン様はキシリア様のことを・・・
「もしかして何です?」
うっかり口に出してしまったことを悔いたが、既に遅かった。少しばかりお話するか。
「これは私の想像に過ぎませんから、今はお話できません。お話できる機会がきたらそうしますので、もう暫く待っていただけませんか?」
「慎重なのですね」
「ええ、私の勘違いだったら困ります。もう少し様子を見ませんと」
今のところ、はっきりした証拠がある訳ではない。こういうことは慎重にやらねばな。
「分かりました」
キシリア様との仲は順調だった。
初めて口づけした直後に、前の女の時もこうやって口説いたのかと聞かれた時は驚いたが、そうではないことを説明して分かっていただいた。キシリア様以外の相手に、あんな手間隙かけた口説き方などするものか!
図書館でよく会っていたのだろうと言い当てられた時は、さすがに焦ったが。
私たちはギレン様のつけた監視の眼をかいくぐることを楽しむかのように、書庫で部屋でその他の場所で、口づけや愛撫を交し合った。
ギレン様はキシリア様のことを分かっておられない。力づくで押さえつけたり別れさせようとしたりすれば、反発され望みと反対のことをされるだけだ。IQ240を誇る頭のいい方なのに、なぜお分かりにならないのか?
いや、分からなくて当然なのかもしれない。IQは人と人とのコミュニケーション能力を表す数値ではないからな。まあそのお蔭で、私は助かっているのだが…
* * * * * * * * * *
私が初めて乳房に触れた時、キシリア様は驚いておられたが腕の中から逃げ出そうとはされなかった。
それに勇気を得て、さらに突き進む。薄いブラウスの上から手を置き、大きさや柔らかさを確かめる。この手に余るみっしりとした量感。下着で矯正していてこれなのだから、そういうものを取り去ったらどんな大きさになるのだろう?
乳首を中心に掌をゆっくり動かす。
「あぁっ・・・」
キシリア様が小さな声をお立てになる。今まで聞いたことのないお声。唇から漏れる吐息が私の頬を掠めてゆく。
お返しに、私の息をキシリア様の耳に吹き込む。ビクッと震える肩。掌の動きはそのままに、耳の後ろを舐め耳たぶを口に含む。
「マ・クベ・・・」
喘ぐようなお声。私の背中に回された腕に力が入る。手をスカートの中に忍ばせ、太腿を愛撫する。
「くすぐったいわ」
くすくすお笑いになる。その笑顔に誘われて口づけを。キシリア様の方から舌をからませてくださったのが嬉しい。舌を歯を、心ゆくまで味わう。
足の付根に指を這わせてみる。きゅっと閉じられる腿。キシリア様のお身体が強張るのが分かる。
「いやなのですか?」
黙ったまま頷かれる。それならば…
「私が怖い?」
「ええ」
「それなら、キシリア様も私に触れてみてください。きっと怖さが薄れるでしょう」
「えっ!?」
大きな眼がさらに見開かれる。
戸惑うキシリア様のお手を取って私の腿へ。おずおずと動き出す手。ああ、いい気持ちだ…
「どうですか?」
「私とは違うわ。固くて引き締まっている」
「そう、これが男の身体です」
恥ずかしそうに俯かれるお姿が愛らしくて、私は口づけの雨を降らす。
もう少しいけるだろうか? キシリア様のお手を、今度はそこに導いてみる。さっきからの刺激とキシリア様の乱れる姿を拝見してきたことで、服がきつく感じられるほどいきり立っている場所へ。
「!」
引っ込めようとなさるお手を上から抑える。私の情熱のありかを知っていただかないと……な。
「キシリア様がこんな風にしたのですよ」
「そんなことを言われても・・・」
途方にくれたようなお顔。こういうお顔も良いものだ。
お手を操ってそこを愛撫させようとした時、キシリア様が突然おっしゃった。
「そういえば、マ・クベの恋人だった人は、つけられているのを知っていたのではありませんか?」
この方は、こんな時に何をおっしゃるのだ!?
「……まさか」
「つけられていると承知の上でマ・クベに縋ってみせた・・・そんな気がします」
「あの女は、そういう賢い人間ではありません」
「ふふふ、どうかしら!? 恋する女の勘は馬鹿にできませんよ」
「・・・・・・」
この私でさえ全く気がついていなかったことに、あの平凡な女が気がついていたというのか!? 知っていてあんなことを言ってみせたと? そう言われてみると、らしくない振る舞いをする女に違和感を感じてもいた。しかし、まさか。
自分がみるみる萎えていくのが分かった。これが私を止めようとするキシリア様の策略だとしたら、まさに完敗だった。意地悪なおひとよ…… 【Fin】
萌えキシリアキターーー!!!
職人さん、オツです。
おぜう様に自分の股間触らすマ、イイ!
このまま桃色吐息かと思いきや痛いとこつかれて萎え〜になっちゃうマ、なんかそれらしくてもっとイイ(笑)!!
「Love Story」と「家庭教師とお嬢様」シリーズの作者です。
最近のってしまって通常の3倍のスピード(笑)で作品が書けてしまうので、
続けてUPさせてください。
ただ、今回のお話はちょっとお下品な言葉がキーワードになっています。
そういうのが苦手な方は不愉快に感じられるかもしれませんので、
駄目だと思われた時点で作品ごと脳内あぼーんしてくださるよう
お願いしますです。
>173
感想ありがとうございます。
キャラがそれらしいと言ってもらえるのが、一番嬉しいです。
最近では責任の重い仕事も任されるようになった。以前に比べて時間を捻出するのが難しくなったけれど、それでも私はキシリア様の元に通い続けた。
日に日に美しさを増すキシリア様を間近で見ていると、仕事や睡眠不足からくる疲れも吹き飛んでしまう。この貴重な時間を無くしてなるものか。
だが年末を前にしては、さすがの私も残業が続いた。キシリア様のところへも伺えず悶々とした日々だったが、どうにか終えたので今夜こそ伺おう。キシリア様はどうしておられるだろうか。
「マ・クベ、久しぶりですね。仕事が大変だったとか。心配していました」
キシリア様はお会いするなりそう言われた。心情のこもった優しいお言葉に、胸がときめく思いがする。
今日はアイボリーのブラウスとネイビーブルーのフレアースカートという質素な装い。赤味がかったお髪がブラウスの色に映えて美しく輝いている。胸元に小さなブローチをひとつだけつけているのも、清楚で好ましい。
「ご無沙汰した上、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。仕事も一段落したので、もう大丈夫です」
「それなら良かった。会えない間少し寂しかったのですが、わがままを言う訳にもいきませんしね・・・」
甘えるように私の胸にもたれかかってこられる。憧れ続けた方とこのような関係になれて夢のようだ。長年頑張って包囲網を敷いてきた甲斐があったというものよ。しかし…
「キシリア様、こんなことをして大丈夫なのですか?」
嬉しくてたまらない反面、私を目の敵にしているギレン様のことが気になった。最近は監視をつけるのはやめたようだが、この時間ならご本人が帰ってこられてもおかしくない。いきなり入ってこられるのはご免だ。
「今日は大丈夫です。どこぞへ泊まる予定でこの家へは帰らないそうですし、ユウに見張りも頼んであります。突然帰って来たら、すぐに知らせてもらえますから」
ユウとはキシリア様の乳姉妹で、今は小間使いをやっている子だ。目端がきくしキシリア様には忠実だから、こういう時にはとても頼りになる。
「それは良かった。私もお会いしたかった…」
言うや否やキシリア様を抱きしめる。愛用なさっているコロンの甘い香りを胸一杯に吸い込みながら、愛らしい唇に口づけを。キシリア様も応えてくださり、私たちは何度も熱い口づけを交わした。
私の膝の上にキシリア様を後ろ向きに座らせ、抱きかかえて服の上から乳房に触れる。15歳とは思えないほど豊かなそこは、私の長めの指でも包み込むのがやっとなほどたわわに実っていた。
全体を撫ぜまわした後、ブラウスのボタンを二つほど外して手を入れる。今日は半カップの触りやすい下着だ。これでは大きなお胸を支え切れないだろうに、私へのご配慮なのか?
人差し指と中指で乳首を擦るようにするとキシリア様が喘ぎ声をお立てになる。手を代えて反対側の乳房にも同じような愛撫を。服が皺にならないように気を付けながら、宝玉を存分に味わわせていただく。
乳房に置いたのとは反対側の手を滑らせ、スカートの中へ。肉付きのよい太腿を経て秘めた場所をさ迷う。下着越しだというのに、熱さがはっきりと感じ取れた。
手を差し伸べて泉の湧き出す元へ急ぐ。キシリア様も足を少しだけ開いて協力してくださった。乳房への愛撫を続けたまま探し当てた場所を指の先で触り揉みしだいて丹念に愛撫する。
キシリア様の息が一段と激しくなる。上気した目元が私を誘っているようだ。
本当はもっと進みたいところだが、さすがにこの家ではここまでしかできない。
それにキシリア様のお心の中には、まだ迷いがあるようだ。無理強いすることは簡単だが、それでは以前の二の舞になってしまう。私は恋の醍醐味を味わいたいのだ。少しずつ包囲網を狭め、お気持ちが変わるのを待たねば……な。
最初の波がキシリア様を襲うのを見届けると、ボタンをはめ服を元通りにした。キシリア様のお美しい乳房にもっと触れていたかったが、ここは我慢のしどころだ。
余韻に浸っていたキシリア様は、私の腕の中で息を平素のものに戻された。
「マ・クベはとても意地悪だわ」
ご自分の乱れようが恥ずかしかったのか、とろんとした眼でそんなことをおっしゃる。
「こういう意地悪なら、何度でもして差し上げますよ」
「知らない!」
ぷいと横を向く仕草が歳より幼く見えて、私の微笑を誘う。
頬に短い口づけをした後で、私はキシリア様を膝から下して隣に座らせた。こちらの方がお顔がよく見えて話しやすい。腰に手を回して抱き寄せながら話しかける。
「来春はいよいよ仕官学校にご入学ですね。お祝いを差し上げたいのですが、何か欲しいものはございますか? 今から良いものを探しておきたいのです」
何不自由無く暮らしている方なので、こういう時は迷ってしまう。将来を約する指輪を差し上げたいところだが、さすがに時期尚早だろう。焦っては事を仕損じるというものだ。
「そうですね、飲んでみたいお酒があります」
いたずらっぽいお顔でおっしゃる。背伸びしているのを自覚なさっているのだろう。
「どんな酒ですか?」
ビンテージもののワインか何かだろうか?
「確か『わかめざけ』と言ってました。とても美味しいお酒だけど滅多に飲めない貴重なものだそうです」
な ん だ っ て ! ? ! ? ! ?
「キ、キシリア様、それは……」
「マ・クベ、顔が真っ赤ですよ。熱でもあるのですか?」
たおやかな手が私の額に触れる。心配そうに覗き込むお顔が愛らしくて、思わず見惚れてしまう。
いやしかし問題は、「わ・か・め・ざ・け」だ。一体どこでお知りになったのだろう?
「だ、大丈夫です。それより、そのお酒のことをどこでお聞きになったのですか?」
「ギレンお兄さまが親衛隊の者と話していたんです。酔ってらしたせいか声が大きかったので、廊下を歩いていた私にも聞こえました。とても楽しそうにお話していたので、飲んでみたくなったのです」
ギレン様も迂闊なことをなされたものよ。よりにもよってキシリア様に聞かれるとは!
「この話、他の者にもされましたか?」
話した相手によっては大問題だ。私以外の男にこんな話をしたら、キシリア様が何もご存知ないのをいいことに、「では飲ませてください」などと迫られる可能性もあるのだから。
「ユウに話しただけです。彼女も初耳だったみたいで、飲む機会があったらどんな味だったか教えてくださいと言われました」
「そうですか」
さすがに飲む機会は無いと思うが…
「調べてみたのですが、よく分かりませんでした。私の端末はギレンお兄さまが18歳未満の制限をつけてしまったので、こういう時には不便で困ります。図書館に行こうと思っていたところにマ・クベの申し出があったので、おねだりしてしまいました」
そんな可愛いお顔で、とんでもないおねだりされても困るのですが…
「マ・クベはこのお酒を知っているようですね。手に入れることはできますか?」
うーむ、なんとしたものか。
キシリア様はいい加減なごまかしを嫌う方だ。きちんと説明しないと納得していただけないだろう。それに知らないままでいて、他で危険な目に遭ったり恥をおかきになることも避けて差し上げたい。
かといって、なんと説明すれば良いのだ!? 本当のことをお話したら、キシリア様はどう思われるだろうか?
人生最大の難問を前に、私は途方にくれるばかりだった。
意を決してお話することにする。
「あのですね、キシリア様。その酒は大人の飲む酒でして―――」
「お酒というのは、本来そういうものではありませんか!?」
「そうなんですが、中でもこの酒は特別で、大人の男女の間でだけ酌み交わされるものなのです」
「?」
きょとんとした顔をしておられる。こんな無邪気な方に、なぜこのようなことを説明せねばならぬのか。私はギレン様が恨めしかった。
「つまり、その、仰向けになった裸体の女の……に酒を満たし、それを相手の男が飲むことを言うのです」
何の話か分からないというように私の顔をじっと見ていたキシリア様だが、ややあって閃くものがあったらしい。突然はっと眼を見開き、みるみるうちに真っ赤な顔になられた。
「マ、マ・クベ、私・・・」
私の胸に顔を伏せ、肩を震わせておられる。恥ずかしくてお顔が上げられないのだろう。それは私も同じだ。どんな顔でいたらよいのか、皆目分からなかった。
しばらくして気持ちが落ち着かれたようで、肩の震えが止まった。ほっとしたのも束の間、キシリア様が私を睨みつけている。なぜだ!?
戸惑う私に、冷たい声が浴びせられる。
「マ・クベ、どうしてそんなことを知っているのです!? まさかおまえもギレンお兄さまのように・・・」
「ご、誤解です、キシリア様! 私にそんな年寄りくさい趣味はありませんっ!!!」
あれは老人が回春薬としてやるものだ。若い私が好きこのんでやるものか! それに、ああいうことをして、男はともかく女は楽しいのだろうか? 片方だけが楽しいことをしても、つまらないではないか。
「年寄りくさいといっても、おまえはギレンお兄さまより1つ年上ではありませんか」
「私はギレン様のように遊び人ではありませんので、そういうことには興味が沸きません」
そんなことをせずとも、私は充分幸せな気持ちになれるのだ。こうしてキシリア様と抱き合っているだけでも。
「嘘をお言いでない、興味津々のくせに! 説明していた時おまえの視線がどこに走ったか、私が気付かなかったとでも思っているのですか!?」
「あれは言葉に詰まって視線を落としただけです。キシリア様のそういうお姿を想像した訳では……あっ!」
ぱ っ ち ー ん !!!
語るに落ちてしまった私が慌てて口をつぐんだ時、静かな室内に鋭角な音が響いた。
我に返った時キシリア様は既に部屋から出ていかれた後で、頬に激しい痛みだけが残っていた。どうしてこんなことになってしまったのだ!? 久しぶりにお会いして、甘いムードを楽しんでいたというのに……
私の災厄にはいつもギレン様が関わっておられる。
今日のことだって、キシリア様がお聞きになったのは本当に偶然だろうか? 興味をお持ちになるようにギレン様が画策なさったのではなかろうか? こういう揉め事が起こることを期待して。
今までのなされようを思うと、これが偶然とはどうしても思えなかった。
だとしたら、このまま引っ込む訳にはいかない。温厚な私もさすがに堪忍袋の緒が切れた。何倍ものお返しをして差し上げましょう、あなたの弱点は分かっているのですから、ふふふ。
考えただけでぞくぞくしてくる。ギレン様は私のことなど歯牙にもかけていないようだが、却って好都合というものだ。
しかし問題なのはキシリア様だ。ギレン様に反発するお気持ちはあるものの、やはりご兄妹。いざとなった時、ギレン様の敵に回ることを躊躇なさるのではないだろうか? 大層悲しまれるかもしれない。それは本意ではないし、どうしたものか。
いやそれ以前の問題として、いつになったらご機嫌を直してくださるのだろう。困ったことよ…… 【Fin】
そ ん な ギ レ ン 総 帥 は 嫌 だ !
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 20:26 ID:vJ24aRvq
>175-181
そりゃ確かに脅威です。
マ・クベよか1歳しか違わないのにそんな事をしていたとは…
>>154を書いた者です。
>・ルナツー司令のワッケインが、目の前にある月基地の司令官であり仇敵でもある閣下に一目惚れ
としていますが、これは私の勘違いで、ルナツーの目の前に月基地はありません(小説版によると、
月と正対する軌道上にある模様です)。
いい加減なことを書いてしまい、本当に申し訳ありません。
それで、今さらですが、上記の設定を↓こちらに変えさせてください。
>・ルナツー司令のワッケインが、正対する軌道上にある月基地の司令官であり仇敵でもある閣下に一目惚れ
史実通り、地球を挟んで正反対の位置にある月基地とルナツー、ということで。
今まで書いてくださったお話の中でグワジンがルナツーを襲うというものがありますが、
グワジンはジオン有数の航行距離を持つ戦艦なのでルナツーまで行くことも割合簡単に
できた、という解釈でよろしくお願いします(作者さん、ありがとうございました)。
どうかこの他にミスがありませんように・・・(つДT)
「愛人!?」
驚きが口をついて出てしまったことに焦り、思わず辺りを見回した。自分以外誰もいない私室とはいえ、口に出してよい言葉ではない。
ふうっと深い息をつき、気合を入れ直して報告書の続きを読む。そこにはある女性に関する事柄が記されていた。曰く、女性の副官であり股肱の臣でもある男と女性とは、愛人関係にあると目される、と。
読み終わったワッケインは、自分の頭の中に報告書の内容が正確に記憶されたことを確認すると、それに火をつけた。残してはならない秘密の書類。灰になってからも注意深く確認し完全に燃やし尽くしたことが分かってから、もう一度息をつく。
その女性―――キシリアと密かな文のやり取りをするようになってからの日々、ワッケインはささやかな幸福感を味わっていた。
若い頃に一度だけした恋愛。それは結婚という形で結実したものの、わずか2年後に妻は逝ってしまった。それ以来自分のエネルギーを軍務にだけ注ぎ、その甲斐もあって今の地位に辿りつくことができた。
そんな心の中にふと迷い込んできた仇敵・キシリアへの想い。文のやり取りを少年と少女のようだと自嘲しつつ、ワッケインは若い頃と同じような、いやそれ以上の高ぶりを覚えていた。
キシリアのことをもっと知りたくなり、極秘に調べさせた結果が燃やした報告書だった。それまで情報が無かった訳ではない。しかしそれらはいずれも彼女の「女将軍」としての部分に関するもので、「女」としての個人生活を伺わせるものは皆無だったのだ。
初めて知らされた「女」の部分。それが副官との愛人関係だったとは・・・
その男が優秀な副官であることは知っていた。謀略と実務能力に長け、キシリアが現在の地位にいるのはその男の力ゆえだと評する者さえいる。ワッケイン自身、これまでその男には何度かしてやられたものだ。
あまり鮮明でない写真ごしに見ても充分に分かる、怜悧で陰鬱な面立ちと華奢にも見える身体。感情を全く映さない能面のような顔の下に、もうひとつの情熱的な顔を隠していたというのか。
そしてキシリアは? そういう相手がいながら、自分との恋愛ごっこを楽しんでいたのだろうか。
言葉尻を掴まれるようなことは一切書いてこなかった。名前が書いてないといっても、見る者が見れば一目で分かってしまう筆跡。途中で他人の手に渡ったとしても、どうにでも言い逃れできることしか自分は書かなかった。それは相手も同じこと。
とはいえ、このやり取りを自分が楽しんでいたのは紛れも無い事実で、心の弾みが知らず知らずのうちに文面に表れていたかもしれない。そういう文面をあの男も眼にしたのだろうか、キシリアと共に過ごすベッドの上で・・・
ベッドだと!
自分の顔が醜く歪むのが分かる。これが嫉妬というものなのか?
彼女の傍らに誰はばかることなく侍り、一緒に策を練り、共に目指すもののために手を取り合って歩んできた男。そして彼女の私生活にさえ深く関わっている男! その男―――マ・クベの名を、ワッケインは今までとは違う形で脳裡に焼き付けた。
一夜明けて、自分が夢精する直前だったことに気が付いた時、ワッケインは昨夜以上に激しく動揺した。十代の少年でもあるまいに!
眠るために身を横たえてからも、「ベッド」という想像が脳裡に巣食ったまま離れなかったせいかもしれない。丸窓ごしに見たものは瞳だけだと思っていたが、気付かぬうちにその姿態まで記憶に焼きつけていたらしい。
細身の身体と、それに見合わぬ豊かな胸。あの軍服の下にあるものは・・・
見たのはマゼランの艦橋でキシリアを犯そうとしている夢。
暗い宇宙と星々の輝きを背景に、髪を乱して慌てふためく彼女を冷酷に追い詰めていた自分。なんという夢を見てしまったのだろう・・・あれが自分の意識の中に潜む願望だというのか?
キシリアの存在が生身の女性としてワッケインに迫ってきたのは、これが初めてのことだった。今までは文だけのさり気ないやり取りしかしてこなかったため、ワッケインにとってキシリアはどこか幻の存在であったから。
しかしキシリアは生身の女だったのだ。愛人を副官として従える強かな女。
勃然と沸きあがった再度の欲情をすんでの所で制して、ワッケインは考え続けた。
何も知らない振りをして今まで通り文のやり取りを続けるか、自分は知っているのだとあてこすってみるか、いっそのこと止めてしまうか―――
当番兵が自分を起こしに来る時間まであと三十分。その時間ぎりぎりまで考えて道を選ぼうと、ワッケインは心に決めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マばかり焦っているのもどうかと思ったので、ワッケインにもマを意識させてみました。
妄想イラストはワッケインの見た夢ということで(w
>>159の後で閣下とマが愛人関係になった、としてもいいですし、未だ愛人関係には
なっておらず報告書が間違っていた、という方向に進めても、どちらでもどうぞ。
>182-183
すみません、私の脳内総帥ということでお許しください。
とはいえ、総帥が本当に飲んでいたかは分かりません。
マの考えた通り、画策して言っただけという可能性もありますので。
その辺りは読んだ方がご自分のイメージで決めていただければ・・・と思います。
新年のパーティでキシリア様が正式に社交界にデビューなさるという。ご本人はあまり乗り気ではなかったようだが、デギン様とギレン様に押し切られたらしい。
そのお姿をぜひとも拝見したかったが、この前のこともある。息を詰める思いで待っていると招待状はいただけたので安堵する。一緒に届いたカードには、仲直りのお誘いもあった。
すぐにでもお会いしに行きたかったけれど、行事の多い時期なので遠慮して端末でお話するだけにした。パーティの準備もあってお忙しいようだし……な。
定刻より少し前にパーティ会場に着くと、既に沢山の人が来ていた。キシリア様の家庭教師を勤めたことや出仕したことで私も少しは世間が広くなったので、顔見知りの人たちと挨拶をしたり話をしたりしながら、キシリア様がお出でになるのを待つ。
しばらくしてファンファーレが鳴り響きり、デギン様を先頭にザビ家の方々が登場なさった。デギン様にエスコートされたキシリア様のお姿ときたら!
胸元を大胆にあけたブルー・バイオレットのロングドレス。ノースリーブの腕には肘の上まである白の手袋をして、アクセサリーは真珠のイヤリングと胸の中央の白い薔薇のコサージュだけ。
どちらかというと質素な装いなのに、漂う気品と美しさには他を寄せ付けないものがあった。
ざわめいていた人々が一瞬にして静かになったのは、ザビ家のご威光によるものばかりではあるまい。ほうっという声にならない声が、会場のそこここから聞こえてきたのだから。
白い肌と赤味がかった髪がドレスの紫地に映えて、例えようもなく艶かしい。形がよく豊満な胸から引き締まった腰へのラインは男たちの眼を釘づけにすることだろう。
素顔でも充分に美しい方が、今日ばかりはお化粧もきっちりなさっている。美しい弧を描く眉、長いまつげを伴ったアーモンド型の大きな眼、通った鼻筋、ふっくらとした頬、やや小さめの愛らしい唇。
美しい方だと思ってはいたが、これほどとは! 美貌の中にも近寄りがたいような威厳がある。この方は本当に女王様なのだ。場の雰囲気を一瞬で変えてしまわれた。
最初のダンスは、社交界にデビューする令嬢とパートナーたちが踊る左回りのワルツ。キシリア様はお兄さまのデギン様と踊られた。癪に障るが仕方あるまい。
長身のお二人は周りの者から頭一つ抜けていて、遠くからでもお姿がはっきりと見えた。
キシリア様は危なげのないステップを見せる。もともと運動神経はいい方で音感も確かだから、とてもさまになっていた。結い上げた髪からわずかに垂れた後れ毛が、キシリア様の動きにつれて舞っているのも美しい光景だ。
ダンスが終わり、踊っていた人たちが周りの者たちの中に入ってくる。キシリア様は私がお分かりになったようで、真っ直ぐにこちらに来てくださった。
「マ・クベ先生、よくいらっしゃいました」
魅惑的な笑顔でそうおっしゃる。他人の眼を意識して呼び捨てにしてもらえないのは残念だが、我ながら果報者と思う。
「お招きいただき、ありがとうございます。キシリア様のお美しい姿を見ることができて、とても幸せな気分です」
「先生にそう言っていただけると嬉しいわ。ダンスもご覧になった?」
「ええ、とてもお上手でした」
「うふふ、特訓しましたもの。先生もダンスをなさいますか?」
「一通りはします」
「良かった。次の曲を踊りましょうよ」
「光栄です」
連れ立って行こうとすると、前にギレン様がお立ちになった。意図が分からず立ち止まる私たちをじろりと見やり、キシリア様におっしゃる。
「未婚の女性のダンス相手は身内の者だけにするべきだ。他の男と踊るなど、はしたない真似はやめなさい」
「古臭いことを言うのね。それに先生は身内みたいなものだわ」
「他人だよ。そして他人の中にはザビ家に取り入ろうとしている者も多い」
「先生がそうだと言うの!?」
「そう聞こえるのは、おまえの中にそういう気持ちがあるからだろう」
「ありません! いくらお兄さまでも、先生を侮辱するなんて許せないわ。先生への侮辱は私への侮辱です!」
周りの者のざわめく気配。
キシリア様のお気持ちは嬉しかったが、これ以上お二人の仲違いを他の者に見せる訳にはいかない。それはキシリア様のためにならないことだ。仕方が無い、不本意ながら謝ってみせるか。
「キシリア様、おやめなさい。私が出過ぎた真似をしたので、ギレン様がお怒りになっただけです」
前半の言葉はお二人にしか聞こえない小さな声で言った。キシリア様との仲をギレン様に見せつける言葉―――この私が謝ってみせるのだから、これぐらいはさせてもらわないと……な。
「でも・・・」
「ギレン様、申し訳ありませんでした。以後気をつけますので、どうかお許しを…」
そう言って、頭を下げてみせる。
「うむ。分かればよい」
私がお二人にしか聞こえない言葉を吐いた時には憎しみの炎で燃え上がった瞳が、今は尊大な色を映している。ふん、そんな眼をしていられるのも今のうちだけだ。
「話にならないわ。先生、行きましょう!」
キシリア様は私の腕を取り、テラスの方へ歩いていかれた。誇り高いこの方には、耐えがたいことだったのだろう。私は喜びを押し隠したままギレン様に目礼をし、キシリア様の後に従った。背中にギレン様の呪いを痛いほど感じながら―――
テラスに出てからも、キシリア様はずっと怒っておられた。
「もうギレンお兄さまには我慢ができませんっ! いつもいつも私の行動を縛ろうとする。それもマ・クベのこととなると、特に酷いのです」
頃は良し。そろそろあの計画を推し進めるとするか。さっきのことで確証も得られたしな…
周りの様子に眼を配りながら、キシリア様にだけ聞こえる声で囁く。
「初めは私のことがお気に召さないのだろうと思っていましたが、違うようですね。ギレン様はキシリア様に近づく男、全てが気に入らないのでしょう」
「シスター・コンプレックスということですか? でも私に対していつも偉そうにしているし、とてもそうは見えません」
「キシリア様のことがお好きなのですよ…」
さらっと口にしてみせる。キシリア様はすぐには意味がお分かりにならなかったようで、怪訝な顔で私をご覧になった。
「私がキシリア様を好きなのと同じ意味で、ギレン様もキシリア様のことがお好きなのだと思います」
「まさか! 私たちは兄妹ですよ!?」
「だからこそ、ギレン様は苛立っておられるのでしょう」
「でも・・・」
「私には分かります。私をご覧になるギレン様の眼には、隠しがたい嫉妬の情が溢れていましたから。キシリア様に近づく男がいてそれをキシリア様がお許しになったら、私もきっとあのような眼でその男を見ることでしょう」
「信じられないわ!」
「私の身辺調査のことを、ギレン様はデギン様に内緒にされていましたよね? あれはご自分の気持ちをデギン様に気付かれるのが怖かったからではありませんか? デギン様の眼は誤魔化せない、と思われたのでは」
「・・・・・・」
「失礼ながら、普段のギレン様はそれほどご家族のことを考えているようには見えません。それなのに、私のことは密偵まで使って調べられた。私に不穏な動きを感じたのなら、その旨をデギン様に申し上げれば済むことにも関わらず、です」
言葉を切って、キシリア様のご様子を伺う。もうひと押ししておくか…
「『なぜギレンはマ・クベの気持ちに気がついたのか?』とデギン様が疑問をお持ちになり、『同じような想いを持っているから気がついたのだ』と悟られてしまうことが怖かったのですよ」
キシリア様の呆然とした瞳が少しずつ焦点を合わせ始め、やがて強い光を放つようになった。
「信じたくない気持ちの方が強いですが、言われてみると思い当たることもあります」
「それで、どうですか? ギレン様のお気持ちをお知りになって、行動を規制されるのも仕方が無いとお思いになりましたか?」
「思いません! だからといって私の行動を規制していい理由にはなりませんもの」
「ま、その通りですね」
「それに、それは愛情ではなく、ただの支配欲だと思います。私が従う必要などありません」
鋭い指摘だ。支配されることを愛されていることと勘違いする女性が多いのに、この方はわずか15歳にしてその嘘を見破っておられる。
「しかし、ギレン様はずっとあのままだと思いますよ。これからも、キシリア様に同じようなことを繰り返すでしょう」
「そんなのは耐えられません。私にお兄さまのような気持ちはありませんし、支配されるのも真っ平です。マ・クベ、何か避ける方法はありませんか?」
嫌悪感剥き出しのお顔。無理もない。兄でしかない相手からそんな想いを寄せられて、潔癖なこの方が平気でいられる筈ないのだから。
「ギレン様のお気持ちを変えることは難しいでしょうから、家を出てしまうしかありませんね。しかし、仕官学校の寄宿舎入りのお話は駄目になったのですよね?」
「ええ、設備上の問題と私の処遇に困るということで断られました。他の生徒たちと同じように4人部屋で構わないと伝えたのですが」
キシリア様はよくても、他の者が落ち着かないだろう。まあ寄宿舎に入られると私もお会いできる機会が減ってしまうから、駄目になって良かったというのが本音だが…
「では別のやり方を取らないといけませんね。いささか荒療治になりますが、いいですか?」
「構いません。今のままでいるよりは、ずっとましですから」
「分かりました。では、具体的な話はこの次お会いした時に」
「今、教えてはくれないのですか!?」
睨みつける眼がお美しい。辺りに人がいないことを確かめて、短い口づけを。キシリア様の驚いたお顔。
「今は、今しかできないことをしませんか?」
「今しかできないこと?」
「ええ、踊りましょう。ほら、音楽が聞こえる」
大広間に流れる音楽が、ここにも少しだけ聞こえてきている。私はキシリア様を促して、テラスから庭に降りた。
「私とは踊らないのでは!? 以後気をつけますと、お兄さまにお言いになったわ」
からかうように、そうおっしゃる。
「あれは、ギレン様の前では気をつけます、という意味ですよ」
「呆れた詭弁ね。この調子では、私に言うことも話半分に聞いておいた方が良さそうだわ」
「キシリア様にはそんなことはしませんよ。分かっておられるくせに」
「さあ、どうかしら。マ・クベは油断のならない策士だもの」
そんなことをおっしゃりながらも、左手を私の肩に回し右手を私に委ねてくださる。
「恋は男を策士に変えますから」
「ということは、マ・クベは今までにも何度も策士になってきたのね」
「またそんなことを…」
じゃれあうような会話を続けながら、私たちは踊り始めた。
大広間から漏れてくる明かりがキシリア様のお顔を見え隠れさせる。時に優しく、時にいたずらっぽく、そして時に威厳に満ちたお顔。どのお顔のキシリア様もこの上なく魅力的で、そういう方を独り占めしていることに酔わずにはいられない私だった…… 【Fin】
家庭教師シリーズの焦らしがたまらんです(;´Д`)ハァハァ
でもジリジリ関係が進んでいる・・・お二人の今後に期待age!
196 :
山崎渉:03/05/22 02:38 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
ほしゅ
SSもいいが、普通のキシリア閣下萌え話はないの?
次号ダムエーには閣下の雄姿はどれだけ拝めるかなぁ...
>198
ネタふる人がいなかっただけじゃない?<萌え話
で、ダムエーだけど、どうだろうね、微妙な気がする。
アムロが家出したものの、オデッサの付近にいないから、
閣下とは絡まない。
アッザムに乗るところを見たかったのに残念。
次号はランバ・ラルとの対戦が中心だろうから、
その合間にオデッサを視察しているところを描いて
もらえるといいんだけど。
ダムエーではマ・クベが中将になってるからキシリアとの関係も微妙に
違うのかと思っていたけれど、最新号を見る限りではやっぱり同じ感じ
だったなぁ。
アッザムリーダー搭乗はないにしても、何か活躍してくれるのキヴォンヌ。
結構、安彦御大の「ここは(漏れが好きだから)詳しく描く、ここは端折る」
みたいな絶妙なサジ加減次第だろうね。
(それゆえ本編1stより閣下の出番が増えてるのだが)
つかもう売ってる地域があるんだ、ぃぃなぁ・・・
>201
200さんの書いてるのは4月号のことじゃないの?
もうゲットしたなら、差し支えない程度に報告きぼんぬ>200さん
203 :
201:03/05/23 00:04 ID:???
ダムエスレでは神保町で25日発売の雑誌は今日売っててゲットできるそうな。
ちょっとうらやましぃ。
という訳で同じく差し支えない程度に報告希望。
204 :
200:03/05/23 07:51 ID:???
>201&202
自分が言ってたのは202さんの指摘どおり4月号のことですた。
微妙な時期にまぎらわしい表現してしまってスマソ・・・。
代わりにと言っては何ですが、ワンダースワンのゲームをマ・クベでクリアしたので
そっちを(↓ネタばれ注意)。
連邦を倒したあとに、マに秘匿通信入れてなにやらはかりごとの相談をする閣下。
直後ギレンをデギンの葬式会場で射殺して正統ジオーン(VS新生ジオン)に。
宇宙でドズルと戦うも、ちょっとおされ気味。
地上戦で自分がガルマに勝てば一気に戦局が変えられると、がんばるマ。
このときにマが「もう少しご辛抱ください・・キシリア様・・・」みたいなことつぶやいてて
(心の声か?)ちょっと萌え〜。
勝利後少ししてもまだ地球で戦後処理をしているマに、お前がいないといろいろ
やりづらいからそろそろサイド3に帰ってこい、と閣下がおっしゃってました。
エンドロールのイラストで壷はキシリアに無事渡った様子がにおわされ、
キシリアのそばには以降ずっと影のようにつきそう男がいたそうな・・・
ちゅう感じで〆ですた。
エンドロール、閣下の後ろ姿が出てくるのですが妙に色っぽかったです。
>204
情報ありがd
なんか、読んでてドキドキしちゃったよ (((( ゚∀゚)))ガクガクモエモエ
そこはかとないマ×キシの香りがいいなぁ〜
やっぱ、影のようにつきそう男のせいなのかね?<妙に色っぽい
あーんなことや、こーんなことをしてるんだろうか
いろいろ妄想しちゃうぞ(w
素朴な疑問を持ったので質問でつ
マと他の女とのことはどこまでオケ?>ALL
例えば、
閣下の愛人だけど割り切った関係なので他の女にも手を出すマ
閣下の愛人だけどそれに倦んで他の女とつきあいだすマ
閣下の愛人だけど他の女にも心ひかれるマ
閣下の愛人だけど他の女とケコーンするマ
閣下とラブラブだけど他の女をつまみ食いもするマ
閣下とラブラブだけど他の女にも心ひかれるマ
閣下とはセクースなしなんで、仕方なくセクースは他の女とするマ(心は閣下のもと)
閣下とはセクースなしで満足し、恋愛やセクースは他の女とするマ
私は心が閣下のところにあるならオケかな
閣下が他の女のことを黙認してるかどうかもポイント
つか、マって独身だよね?あれでケコーンしてたら笑うが
私はどれでもOK。
ただ私がマに萌えるのは閣下への一途な心ゆえなので、
身体だけにしろ心が伴うにしろ他の女性と関係性を持った時点で、
マのポジションがその他大勢キャラの位置まで落ちていってしまう。
嫌いにはならないが、萌えキャラではなくなる。
本当に最初、生まれて初めてファーストを見た時、
マのキャラクターに関して自分の抱いた印象は下から2番目。
今はまあ、どれでも良し。考えるネタによってポジションが
全然違ったりもするし(w
それに寺克のピンナップ見た後じゃ、他の女と関係したからどうのなんて
私にとっちゃあ小さい小さい。
>>208 寺克ピンナップが驚きだったという意味?
もしそうなら私は逆だな。
最初にファーストを見た時のマのイメージは
寺克ピンナップっぽい感じで、女とカップリング
するという見方のほうが驚きだった(含む閣下)
このスレを最初に見つけてマと閣下がカップルに
なってるのを知った時の驚きといったら……
>>209 それはつまり、マ・クベが一人の女とカップリングになるような
キャラクターであるとは思わなかった、という意味かな?
不特定多数の女と関係は持ってるかも、にしても。
読み違いだったらごめん。
私があのピンナップで印象を受けたのは、もっと単純に、
こいつはこんなケバイ女どもを足下に従えるような精力の持ち主だったのか!
みたいな、そんなくだらない事です。
それまでは、あんまり濃ゆいセクース方面を期待させるキャラじゃなかったんで。
(濃いのはあの絵柄だからだ、とは思うけど)
あの絵を見た後じゃあ、実はジオン軍の「夜の帝王」だったりしても
驚かないな、とかそういう意味でした。(
>>208)
>>210 相手が単数か複数かを問わず、マと女という
のが全く結びつかなかったの。<最初
うまく言えないんだけど、無性とか中性っぽく
感じていたんだと思う。男、それも女に興味が
あるような男としては感じてなかった。
かといって男が好きに見えたのではなくて、
他人に興味のない仕事人間っぽく感じてた。
閣下とのことも、仕事上での深い結びつきと。
ピンナップの受け取り方も違うみたいだね。
私はあの女たちを聖霊みたいに見てた。
マの視線が全然女たちとからんでないし、
マが女たちに触れてもいないんで、生身の
女とは見てなかった。
たぶん私の見方が変わってるんだと思う。
分かりにくいこと書いてスマソ。
でも「夜の帝王」にはワロタ
それも面白そうだ(w
>>211 >精霊
あ、それはかなり最近になって私が考え始めた事と同じです。
あれはもしかして、マ・クベ自身の持つ雰囲気つーか、
周囲に流れる独特の大気みたいなものを擬人化した存在なだけかもな、と。
絵的に分かりやすく、お姉さんの姿にしてあるだけで。
でも始めからちゃんとそう思ってた方も多そうですね(;´Д`)
210みたいな初見では確かに読みが足らなかったとは
今では思ってます。
>>212 読みが足りないなんてことないと思うよ。
ハーレムと受け取る方が自然だろうし、どっちでも可
というつもりで描かれてるようにも見えるから。
それに独特の大気というのは、聖霊よりずっといい感じ。
マって、何かそういうものを持ってるよね。
即物的な面と神秘的な面を両方持っているように思う。
214 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/24 15:43 ID:hGrXwJnD
hosyu
215 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 20:42 ID:HZNBsIQT
>208-213
あのピンナップは、自分は人形だと思っていました。
腕の感じ等何となくぎこちない感じがしたので…
ですが3人とも烏をイメージした所といい
独特の幽玄な雰囲気はよく出ていた、と思います
(調度がややくどかった気もしますが)。
1枚の絵にもいろいろな解釈があって面白いですね。
私も実在の女の人ではないように思ってました。
みなさんが書いている絵の描かれ方もそう思った原因の
ひとつなんですが、それ以外に閣下とのことも考えて。
もしマが実在の女の人をあんな風に家に抱えていたら、
誇り高い閣下はマと愛人関係にならないと思うんです。
自分もそういう女たちと同じに見なされてしまうのは
嫌でしょうしね。だから、閣下の愛人になれるチャンスを
逃してまで、マはああいうことをしないだろうと。
ただ、マにはフェチっぽいところがあると思うので、
ハーレムではないにしても女の人にああいう格好させて
楽しんでいる、というのはありえそうで怖い(w
217 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/26 00:34 ID:E7cC14r9
ダムエー買って参りました。
ネタバレ↓
前号・前々号がちょっとお得だった反動か、今月号は
あんまし閣下について語れなさげです。
オリジンも、ジオン軍の登場は最後の4ページ程度でした。
途中にコズンがちょっと顔出してたけど。
やっぱアッザムは出ないっぽい・・・⊃Д`)
しかしオリジン、露骨にページ数が減ってる気が。
「あれっ、もう読み終わっちゃった?」みたいな。
ついでに、デベロパにはギレン様が登場しておりました。
ネタバレで何上げてんだ!
>217
ネタバレありがd。
ということは、閣下はもちろんマも全然出てこないの?
月刊化でページ数減ったんだろうね……ショボーン
次号に期待というところかな。早くツーショットが見たいよー
アッザムは多分出ないと思うけど、まだ未練があるなぁ
>218
まあまあ
いや、217=218なんで良いです。
他スレで拾ってきたギャンのAA(w
. i
<+>
 ̄V[A]◎
< \
SSの続きが読みたいでつ。
むこうの体制が整わないうちはウプしないのかなぁ。
>222 禿同。しかしいつまでも、まったり私は待つさ。
保守を兼ねてオリジン話でも
ガルシアは仕事中だというのに閣下に平気でお酒を勧めているし、
ザンジバルの艦長席(?)でも煙草の灰を撒き散らしていて、
無神経きわまりない感じ。
閣下はこういうの嫌いだろうなー
マだったら絶対こういうことはしないと思うから、ガルシアの
ところで苛々してささくれだった閣下の神経を、マが細やかな
おもてなしで和らげる、となりそう。
早く見たいよー!
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 10:49 ID:nmF0x8rr
>224
同意します。
先月号の巻末の、作者ごとのコメントの頁に、安彦御大が
「これから毎月ガルシアが原稿を取りに来るのか…」ってな事を書いておられましたが
もしかして…余程、何かあったのでしょうか?
でも、今月号の予告の頁には、右下の方に小さくですが
砂漠の街に降り立つザンジバル?のような戦艦が描かれていますよね?
ちょっと楽しみかも…オデッサの庁舎の美しい建物の中で
彼とともにくつろいで?頂きたいものです。
>>225 スレ違いだけどガルシア(はるき悦巳風)ってやっぱり編集長がモデルなのかな?
御大コメントがいっぱいいっぱいな感じがして…
(これからの展開で閣下に粛正されちゃうとか、ガルシア=編集長)
227 :
山崎渉:03/05/28 17:08 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
念のため保守
もう一度保守。
今717スレあるので、圧縮が近そうです。
(comic3鯖は800超えたら700スレに圧縮するシステム)
圧縮と山崎の全スレカキコが重なると、つい最近までレスの
あったスレがdat落ちする危険性もあるので、ご注意を。
ちなみに保守カキコはsageでもOK。
保守。
>>195 感想ありがとうございます。
三歩進んで二歩下がるような二人ですが、どうぞ見守ってやってください。
>>222-223 待っていてくださって、ありがとうございました。
次の話に18禁描写が入るため、うまく書けなくて四苦八苦していたんです。(つДT)
家庭教師シリーズの次のお話「キシリア様の攻防」に入る前に、本編「Love Story」
第2章を2回に分けてUPさせていただきます(今回はひとまず前半を)。
今回UPするうち3レス目には18禁描写、4レス目以降もいちゃついてますので、
苦手な方はスルーをお願いしますです。
>>149の続き
キシリア様は司令室で私を待っていてくださった。3ヶ月前と全く変わらない峻厳なお姿。しかし私をご覧になった途端、その表情が僅かに緩んだように見えたのは、眼の錯覚だろうか。
軍服で包むのが勿体無いぐらい白いお肌、長身で均整の取れた姿態、威厳を宿す切れ長の大きな瞳、つんと上を向いたお鼻、冷徹な言葉しか出てこないのが信じられないぐらい愛らしい唇。
画面の中だけにいるこの方を狂おしい想いで見つめた日々。百の夜と昼を越え、私たちは再び巡り会えた。無神論者の私だが、こんな時は神にさえ感謝したくなる。現金なものだが……な。
「マ・クベ、オデッサでの働き、見事なものです。おまえを司令官にして良かった」
キシリア様の凛としたお声が司令室に響く。ああ、このお言葉だ。私がずっと聞きたかったのは…
「過分のお言葉、ありがとうございます」
「少し痩せたのではありませんか? 前より頬がこけている」
「そうかもしれません」
「マ・クベには苦労ばかりかけるな・・・」
「キシリア様!」
職務のことでキシリア様がこんなことをおっしゃるのは初めてで、私は驚きと喜びのあまりいつもと違う声を立ててしまった。私をご覧になるキシリア様の眼差し。甘やかな感覚が身体を走り抜ける……
だが、すぐ我に返る。ここは司令室だ。他の者の眼と耳をもっと警戒しなければならなかった。私は慌てて表情を引き締めた。
キシリア様もご自分の迂闊さに気が付かれたようで、私から視線を外してユウ中尉に呼びかけた。
「ユウ、総帥からはなんと?」
「至急本国に戻って来いとの仰せです。建国記念式典の打ち合わせがあるから、と」
キシリア様がこちらをご覧になるのが分かったので、私は口の端を少しだけ上げてみせた。私たちが一緒にいるのを邪魔されようというのだろう。ギレン様も相変わらずな。
「2ヶ月も先のことではないか!? 第一、戦時中に式典も何もあるものか、馬鹿馬鹿しい。『お任せしますのでよしなに』とでも返答しておけ」
不機嫌なお声。ユウ中尉も苦笑しながら答える。
「分かりました」
「マ・クベ、グラナダ滞在中は副官室を使うがよい。30分後にオデッサの報告を聞きます」
「はっ」
副官室は私がグラナダにいた頃のままだった。掃除も行き届いている。まさか、そのままにしておいて下さったとは…
時間より少し前に司令室に戻ると、キシリア様は眼を通されていた書類を執務机に置き、傍らの椅子に移られた。
私は壁のモニターにオデッサの地図や映像を映し、現在の状況をご報告する。厳しいご質問には適切な返答をし、今後の見通しについても率直に申し上げた。心地良いな、こういう緊張感は久しぶりだ。
キシリア様はとても満足されたご様子で、艶やかな笑みを返してくださった。夜が待ち遠しい―――
貪り合うような激しい口づけの後、そのままベッドに倒れ込み、お互いの衣服を全て剥ぎ取る。私はキシリア様のお身体に全身をぴったりと密着させた。私たちを遮るものは、もはや何もない。ああ、このお肌だ。ずっと焦がれていた、私を包み込む滑らかなお肌…
1度目のそれは早急だった。離れていた間の飢えが大きく、ゆっくり楽しむ余裕がなかったのだ。キシリア様も激しく私をお求めになった。
愛撫もそこそこに、中へ入ってゆく。溢れんばかりに潤っているのに前よりきつく感じるのは、激しい興奮が私自身をいつもより膨らませたせいなのか。
熱い、熱い、熱い…
そこを中心に、身体中が沸き立つ想いがする。キシリア様も同じようで、白いお肌を髪と同じ色に染めておられる。眉間に寄る、喘ぎと喜びの誇らかな皺。ぎゅっと閉じられた瞼には、今、何が映っているのか。
「眼を……眼をおあけください」
腰で突き上げながら、哀願するように囁く。私を見てほしい。私だけを、その美しい瞳で…
無理なお願いに、キシリア様は応えてくださった。熱に浮かされ潤んだ瞳が私を見上げる。確かな愛情を宿した瞳。嬉しくて、さらに奥へ打ちつける。ベッドが激しく軋む。
「マ・クベ・・・あぁ、いくっ!」
またもや頂上に登られたようだ。その瞬間でさえ美しく気高いお顔。唇から覗く朱色の舌と白い歯のコンラスト。愛おしいお方。何度でも天国にいかせて差し上げたい。けれど…
キシリア様が私自身を締めつける。官能的なお声も、ここまで来いと私を誘っている。溢れ出す蜜。とてもこれ以上持ちそうにない。
「キシリア様、私も…もう…」
「マ・クベ、マ・クベ、来て・・・はあぁっ!」
「キシリア様っ!」
「ああっ、ああああああっ!」
私の声が合図であったかのようにキシリア様は絶頂を迎えられた。激しい収縮の中で、私も―――
余韻に浸りながら軽い口づけを交わす。キシリア様は私の左腕の上で安らいでおられる。いつもの定位置だ。
「おまえは呆れた男だな。あんな伝言を寄越すとは」
口づけの合間を縫って、キシリア様がおっしゃる。
「よく意味がお分かりになりましたね」
「馬鹿にするな、あれぐらい私にも分かる。どこぞの気障男のせいで歌には詳しくなったからな」
「皮肉が上手になられた」
「先生が良かったからだ」
「光栄です」
キシリア様の嫌味を軽く受け流して、首筋に口づけを。汗の香りが懐かしい。
「私の正直な気持ちをお伝えしただけです。キシリア様はやせ我慢をなさっているから」
「んっ・・・誰がやせ我慢だ! おまえが寂しがっているようだから呼び寄せてやっただけだ。ア・バオア・クーが完・・・あっ・・・成したことで、打ち合わせておかねばならぬこともあったからな」
「では、そういうことにしておきましょう。それでも効果はあったのだから、キシリア様も満更ではなかったのでは?」
「自惚れもいい加減にしろ! あんな歌で騙されるほど、私はもう子どもではないわっ」
むきになるところが、お可愛らしい。まあ、この感度の良さは、子どもとは言いかねますがね…
「あ・・・気の毒なのはユウだ。訳の分からない言葉を暗記させ・・・うっ・・・られて、再現するのに四苦八苦していたぞ」
負けず嫌いのキシリア様は、私の愛撫を物ともせず話を続けられる。息が荒くなってもお構い無しだ。
「ふふふ、ユウの記憶力とキシリア様のお耳をテストしてみたのですよ」
「はた迷惑なテストだな。いつま・・・はぁっ・・・で家庭教師のつもりでいるのだ!?」
「ずっとそうありたいものです…」
「おまえが教えるのは、勉強ばかりではなかったぞ。余計なことまで教えてくれた」
「例えばこんなこと?」
「ああんっ・・・」
全ての会話が導入部となる。私たちはその後も数え切れないほど睦み合い、心身の飢えを満たし合った。
一夜明けて、キシリア様の髪をブラッシングする。こういう楽しい時間も久しぶりだ。私のいない間、ご自分でやっておられたのだろうか?
「浮気の兆候はないらしいな」
ユウの調査のことか。
「ある訳ないでしょう。あったらあんなに飢えていませんよ」
「ふふん」
昨夜のことを思い出されたらしく、ご機嫌な笑みを浮かべられる。
「それに、他の女性とは二度と付き合わないと誓ったではありませんか」
「誓いはいつまで有効なのだ?」
「一生ですよ。二度は無いと言われましたからね」
「古い話を。まだ根に持っているのか?」
「それだけ衝撃を受けたということです」
「二股かけるような男には、あれでも甘かったぐらいだ」
手厳しいお言葉。
「深く反省しましたとも。そう、古い話と言えば、エリザベス一世の話をしたのを覚えていますか?」
「よく覚えている」
「あの時、彼女に愛人がいたことを教えなくて、きつく叱られました。あれは嫌な予感がしたから言わなかったのですよ。キシリア様も彼女と同じような人生を歩むのではないか、私の立場はその愛人ということになるのか、とね」
「予感通りになったということか・・・」
「皮肉なものです。彼女の愛人のように他の者の面前で引っぱたかれていないだけ、ましかもしれませんがね」
「望むなら、そうしてやってもいいぞ」
「ご冗談を」
キシリア様ならやりかねない。
丹念に梳いてゆくと髪は艶を放ち始めた。満足する私に、キシリア様はお礼だと言いながら私の髪に手を入れて、くしゃくしゃにしてくださった。
「こんな酷いお礼は聞いたことがありません」
「軍人にしては長すぎる髪だ。こんな勝手放題な髪型、切られないだけ有り難く思え」
「これでも毎日丁寧にブラッシングして整えているんですがね」
キシリア様がにやにやとお笑いになる。この笑いが出た時は要注意だ。
「とてもそうは見えないぞ。兵たちの間では『寝癖司令』と言われているそうではないか」
「! どこでそのような噂を…」
「ふふふ、優秀な諜報部員がいるのでな」
「ユウですか? これは一本やられましたな。他にも何か?」
「知っていたとしても教えるものか。切り札はいざという時のた・・・うっ」
手を秘所に差し伸べ、敏感な部分を刺激する。意地悪な方にはこれが一番だ。
そのまま指を口元に運んでぺろりと舐めてみせる。
「いいお味です」
「痴れ者!」
ユウ中尉が気を利かせて公務を午後からにしてくれたので、この時間はキシリア様とゆったり過ごせる。いちゃつきながら交わす会話も楽しくて、私はキシリア様の才知とお肌を心行くまで堪能させていただいた。
<ツヅク>
職人さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ごちそうさまでした。たいへんおいしかったです。
これでぐっすり眠れそうです、おやすみなさい。
>>237の続き
グラナダ最後の夜、激しい時間を過ごした後でキシリア様は静かな眠りに入られた。
私も、ともすれば睡魔に引きずられそうになったけれど、寝て過ごすには余りに惜しいこの時間。キシリア様の寝顔を心ゆくまで眺め、その体臭を胸一杯吸い込み、美しいお肌に全身で触れて過ごしたかった。そのためなら、睡眠時間を削ることも厭わない。
本国でグラナダで、共に過ごしていた時には知らなかったな、このような感情は…
今の立場が不満なのではない。キシリア様が他の誰かをオデッサ司令に命じたなら、私はそいつを心から憎んだことだろう。
連邦軍の本拠地・地球で、周りを包囲されながらも基地を維持しつつ鉱物資源を発掘してゆく。これだけでも心踊る役割だというのに、ギレン様に気付かれぬよう資源の一部を秘匿する仕事まで付いてくる。信頼厚く、謀略や経営、採掘能力に長けた人間にしかできない役割だ。
それをキシリア様の期待以上に進めていく自分に、爽快感さえ覚える。
ただひとつ心満たさぬのは、そこにキシリア様がおられぬこと。
多くの時間を共に過ごし、連邦軍への戦略や戦後の支配について密談を交わす。キシリア様の先見性に舌を巻き、自分の計画が受け入れられたことを誇りに感じ、次に成すべきことで意見を戦わせる。
言葉を尽くした丁丁発止のやり取りに心たぎる昼間、言葉ではなく身体で伝え合う夜―――それらを私は失った。
傍受される恐れのある無線では込み入った話はできない。カードレターにも限界がある。新しい着想を思いついた時、すぐに伝えることのできない空しさよ。触れることの叶わぬ画面の中のこの方を、どれほど熱い想いで見つめたことか。
そんな日々の徒然が私を陶器へと向かわせた。白く冷たく、この方を思わせる手触りと姿態を持つ陶器へと。
次にお会いできる時、戦局はどうなっているのだろう。
次はオデッサでお会いしたい、それまであの基地を維持してみせるという強い想いと、グラナダで共に過ごす日々を取り戻したいと願う微かな想いが、私の中で幾重にも重なって複雑な地層を成す…
朝方の僅かな時間、浅い眠りに落ちたようだ。
まどろみの中から覚醒するとキシリア様の視線とぶつかった。私を見ておられたのか?
「どうかなさいましたか?」
「いや」
それでも視線は元のままで、私の顔をじっと見ておられる。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
キシリア様がふいっと視線を逸らされた。くるりと寝返りを打ち、私に背を向けてしまわれる。言いようのない不安が胸に広がり、うるさがられるのを覚悟で背中からお身体を抱きしめる。
「どうぞおっしゃってください」
「・・・・・・」
しばらく後に小さな溜息が聞こえた。
「また・・・」
「また?」
「・・・また別々の時間が来るのだな」
「!」
言葉の代わりに全身で抱きすくめる。私はここに居ます、ここに居ていつもキシリア様のことだけを考えています、と。
想いが伝わったのだろうか、キシリア様はもう一度反転して私の胸の中へ。意思的な視線が私を見つめ、美しい唇が開かれる。
「誤解するなよ。私はおまえをオデッサから異動させるつもりは毛頭ないからな」
「そんなことは私も望みません。ただ、今だけはこうして…」
キシリア様を胸に抱き、髪をそっと撫でる。誰よりも大切なお方。
「マ・クベ・・・」
私の胸にほろほろと降りかかる透明な液体。これは?
キシリア様はぷいっと横を向かれて、呟くようにおっしゃった。
「面の皮の厚いマ・クベの代わりに泣いてやっただけだ。私自身の涙ではないからな」
意地っ張りなお方だ。
「そうですね、私の涙だと思います。今、身体中で泣いていますから」
「全然そうは見えないぞ。もっと分かりやすく泣け」
「難しいことを……次にお会いする時までに練習しておきましょう」
「宿題だぞ」
そうおっしゃって、涙ぐんだ眼でくすりとお笑いになる。曇り無い笑顔を、いついつまでもお守りしたい…
オデッサに戻った私には、留守の間に溜まった山のような仕事が待っていた。暫くは昼夜兼行でそれらを片付ける。
ようやく一段落し久々にベッドで眠れる筈の夜、私は夢を見ていた。もう会うことの出来ない人たちと再び会えた私は、今の生活を彼らにはしゃぎ気味に報告していた。子どもの頃と同じように。
素晴らしい女性と出逢い、仕事にも充実した日々を送っていること。ジオン公国が独立戦争をしかけ、スペースノイドの悲願であった自治権確立まであと一歩であること。よく話を聞かされた地球に降り立ち、大地の恵みである鉱物資源を発掘していること―――
目が覚めてみると、シャツ姿のまま椅子でうたた寝をしていた。しばらくは現実に戻って来れず、ぼおっとした頭で壁を眺める。夢の中で、私は叔父夫婦と会っていたのだ。幼い頃に両親を亡くした私は彼らの元で育てられ、大きな影響を受けた。
叔父が次々に買い与えてくれた面白い本は、私の知的好奇心を刺激し、学問への興味を早いうちから目覚めさせてくれた。辣腕家で皮肉屋でもあったけれど、心根は優しい人だった。
教養深く豊かな感性を持つ叔母からは、美術品や文学の鑑賞、歴史への眼差しを教わった。地球の大地には人類誕生以前からの地層というものが堆積している、なんてロマンチックなのかしら、とよく言っていた。私が鉱物学に興味を持ったのも叔母の影響であったな…
その二人も私が二十歳になる前に相次いで亡くなってしまい、私は天涯孤独の身に。肉親に縁の薄い生まれなのだな、これからの人生はずっと一人かもしれない―――そう思っていたけれど、キシリア様と出会うことができた。
キシリア様!? ああ、これのせいか…
着ていたシャツは、別れ際にキシリア様と交換したものだった。仕事に没頭している間は寂しさを忘れることができたけれど、やっと休める今夜になって物悲しい気持ちになり、このシャツを取り出して着てみたのだ。
そこから立ち昇るキシリア様の香りが、私にあんな温かい夢を見させたのだろう。
* * * * * * * * * *
「『後朝』と言ったそうです」
「きぬぎぬ?」
「ええ。男女が共寝した翌朝、お互いの衣服を交換して別れることです」
「風流なものだな」
「欲張りなだけかもしれませんよ」
「なぜ?」
「身じろぎする度に相手の香りが匂い立つので、その都度相手のことや共に過ごした時間を思い出すといいます。二人で過ごした時間を倍にして味わおうとする、欲張りな風習…」
「・・・欲張りでもなんでもいいさ。おまえと共にいる気になれるなら」
「キシリア様!」
* * * * * * * * * *
どうしてあの方は、あんなにもお可愛らしいのか。職務にはこの上なく厳しい方が、私と二人きりの時は愛らしさの限りを見せてくださる。その二面性に、私はいつも夢中にさせられる。
微かな明かりに気付いて窓際に近づく。今日は満月だったのだな。
月におられるキシリア様の想いが月光となって私までの道筋を作ってくださったから、叔父たち訪ねてきてくれたのだ、と考えるのは非科学的だろうか。あの方のお優しさは私が一番よく知っている。夢にうなされる私を全身で包み込んで慰撫してくださったこともあった。
キシリア様、次はここ・オデッサでお会いしましょう。
その日まで、私はこの地を死守してみせます。あなたの一番の腹心の部下という立場も、唯一の情人の座も、決して手放しはしませんよ。私はとても欲張りなのですから、ふふふ……
<ツヅク>
マの見た夢と月光の話が書けたのは、素敵なイラストを披露してくださった方と、
そのイラストを「月の光に照らされているような絵」と評した方のお蔭です。
とても触発されました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
>>238 誉めていただいて、ありがとうございます。
妙な夢を見なかったのならいいのですが・・・(w
245 :
通常の名無しさんの3倍:03/05/31 20:14 ID:hWvVjpTG
>244
職人さんありがと〜!
また素晴らしいお話、期待しています!!
246 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/01 23:08 ID:AogCyJQb
>>1のテンプレを久しぶりに眺めて思う。
>ジオンのキシリア・ザビ少将閣下とその周辺(マ・クベ、
>ギレン、ライデン、三連星etc…)に適当に萌えるスレッドです。
皆さん、実質3スレ目に至るまでガルマをお忘れでしたか。
と言う訳で、おとうとくん・ガルマと閣下について語れるお方、
いらしたらぜひぜひ。
とにかく次回からはテンプレに入れてやろうとオモタ。
>246
当時ガルマスレもあったし、専用避難所もあったからだよ。
今は知らないけど。
書き忘れ。当時ってのは、前スレができた時位です。
専用でスレあったから、ガルマの話題はそこで…という流れだったと思う。
この前、保管庫の雑談スレで話題にでてたね>ガルマ
マ・クベをライバル視してたかもという見方が面白かった
閣下を巡りマと殺りあって欲しい>ガルマ
書き込み上手くいかんので二重カキコになってたらゴメソ。
>250
そこは老舗ガンエロ絵無断転載サイト
同人誌からのスキャンもウェブ上のデータも見境なし
南極に出たものはゴッソリやられてるね
>>251 それはMS戦で、という趣旨の書き込みか分からんけど
何故か出刃包丁とかが出てくる妙にレトロな修羅場の絵しか浮かばない。
>>253 せめてフェンシングあたりで決着つけて欲すぃ。
(もちろん決闘の前には手袋を投げる)
と言いつつもトニたけ版のガルマのちょい天然のイメージで
「ゎぁぃ、姉さんお似合いだよぉ」とか言ってるようなイメージも。
閣下を巡る争いということは、シスコン・ガルマと閣下命のマとがお互いに、
自分の方が愛情が深いとか自分の方が愛されてるとか自分の方が
閣下の役に立ってるとか主張しあって、揉めるわけですな(w
で、あいつさえいなければ、閣下の愛情を独り占めできるのに、
ってことで決闘に至ると。
これじゃまるで、喧嘩をやめて〜♪ 状態だな(藁
やはり決闘は白い手袋を投げて申し込むのですね?!
マとガルマの決闘となると、立会人はシャア?(えっ!?
手袋もイイ!ですが、オペラ好きの私としては
シチリア風に相手の耳に噛み付くのもいいなぁ・・・。
(映画だとゴッドファ〜ザ〜Vであります)
>258
ああ、ビックリした。
決闘のやり方が耳噛み付きかと勘違いを(w
決闘の申し込み方法なんですよね?<耳噛み付き
ここで「痛っ!」とか言ったら負けたことになったりして(w
>決闘のやり方が耳噛み付き
ごっつええ感じの乳首相撲を思い出した漏れは逝ってよしでしょうか?
261 :
258:03/06/03 22:26 ID:???
>259
そうです。「耳噛み付き」は申し込み方法です。
ちなみに神父Vでは対立するマフィア同士が
仲直りの抱擁(よくロシアとかいくとおぢさん同士が
出会い頭に抱き合って何か挨拶してますよね、
そんな感じです)すると思いきや、かたっぽが
耳に噛み付いてました。
「痛っ!」と言ってたかは忘れますたがまた
見たいなぁ・・・。
>260
ティクビ相撲は知らないですが面白そうだと
言って見るテスト。逝くなら私も一緒希望(w
自分で言っといてなんですが、ガルマと
マだとやっぱ手袋の方がスマートだし
似合うかなぁ。
耳噛み付きはユーリ・ケラーネが激ピッタリです。
マとかすごい姿勢いいし、
ピンと伸ばした背筋のままで今しがた
脱いだばかりの白(これに関してはいつものより
白いのがいいです・・ギレンのみたいな・・・)
手袋でガルマの頬をぶって欲しい。もちろん
逆でも可。
厳密に言うと「投げて」はいないわけですが、
なんか持ってる「椿姫」のビデオでそうしてた
気が。
映画の「エマニュエル婦人」でもそんなの
あったなぁ。こっちは女の人が男の人を
ひじまでの長い手袋で往復びんたしてた
けど(色は黒だったかな・・)。
しかしオペラでマ×キシを妄想したいのですが
自分的にぴったりくる作品がいまいちないです。
ちょっとはまる、というのなら結構あるのですが。
声のイメージでいくとキシリア閣下は気品がある声質
のソプラノというイメージが自分の中で固定されている
けれど、マが。マ・クベがいない。
つうかそもそもバリトンか?テノールなのか?ヤツは。
声低いからバリトンなんだろうけど、みんなコン・スコン
とかよくてデラーズな声しか聞いたことがない・・。
うう・・・・ある意味うらみます、塩沢御大。
なんだかこれ以上書くとマジで誰もついてこれなくなるので
終了。後半詰まんないネタいっぱい書いてしまってスマソ。
>261
ここで終りって言ってんのにスマソです。
だがしかし、オペラネタなら私にも一言いわせてプリーズ!
>しかしオペラでマ×キシを妄想したいのですが
自分的にぴったりくる作品がいまいちないです。
ちょっとはまる、というのなら結構あるのですが。
>声のイメージでいくとキシリア閣下は気品がある声質
のソプラノというイメージが自分の中で固定されている
けれど、マが。マ・クベがいない。
テノールにホセ・カレーラスがおるではないですか!
見た目も声(知的でエレガント)もマにぴったりだと思うです!
キャスティグするならやっぱカレーラスですよ!!
演目の方は、確かに難しいかも…
アンドレア・シェニエの元従僕がマっぽいかもですが、マ×キシではなくなっちゃいますし。
あ、トゥーランドットとかはどうでしょう?
ガンキャラの演ずるお芝居ってんなら、
むしろトゥーランドットでこそガルマ×キシリア的キャスティングを推したい。。。
話変わるけど、
閣下って実は子供好き?
キャスバル坊やとも遊んであげた事あるんでしょ
人前では厳しくとも母性の人だったりして…
>264
「4歳頃のキャスバル坊やと」って言ってるから、閣下が8歳ぐらいの
時の話だよね。少なくとも嫌いではなさそう<子ども
「母性」といっていいかどうか分からないけど、温かく優しいところも
あった人なんじゃないかな、とは思ってる。
原作には厳しい面しか出てこないものの、本当にそれだけの人だったら
部下がついてこないでしょ。
みんながみんな「ザビ家の威光」だけにひざまずいているとも思えないし、
飴と鞭の使い方がうまい人だったのではないかな。
>>255 なんか、いつも通りの冷静で皮肉な笑みの下に熱情を孕んだ目のマと、
対抗意識むき出しでカッカしてるガルマが閣下を巡って睨み合ってるところを
想像するだに萌えますね。
いい男たちが女神の寵愛を賭けて戦うっていう状況にハァハァ…。
絵になるなあ。
マ VS ガルマに萌えつつも、正反対の妄想をしてみる(w
将を射んとすれば・・・で、ガルマを手なずけにかかるマ、
というのはどうだろう?
昔から何かと面倒をみてあげてて、ガルマからすっかり兄貴
扱いされ、懐かれているマ。
最初は計算ずくだったけど、ガルマのあまりの素直さに負けて、
今では弟分として可愛がっている。
地球降下後も、仕事のことでアドバイスしてあげたり。
で、ガルマは「姉上はマ・クベと結婚すればいいのに」と無邪気に
言ったりして、閣下を戸惑わせている。
閣下はマの最初の目論みが分かっているだけに、ガルマには
「おふざけでない!」などと言っているが、満更でもなさそう・・・(w
>262
わかってくれる人がいてよかった。心の友よ(大げさ)。
やっぱカレーラスできましたか。細身だし頬もこけてるし、イけるかも。
家に彼の「髪を切られたあとのサムソン役」の写真がありますが、病直後
なのか何なのか異様にげっそりしていてなんだか反対にちょっとウケる・・・。
262のおかげで今日カレーラスがホセ役のカルメンのDVDを買ってしまったよ。
うう・・「花の歌」を歌うマ。
「カルメン」のホセは、地味に真面目に生きてきたのにカルメンに魅入られて
人生狂わせられるわけですが、マ×キシにもちょっとだけ、ちょっとだけあてはまるかと。
キシリアが魔性の女とかそういうんでないのですが、マは最初文官だったのに軍人
になってキシリアのために働いているところ(ジオンのためでないところがポイント)
を見ると、公の人・為政者としてのキシリアに心底ほれ込んじゃったんだな〜と
思うので。そういう意味でマの運命の女:キシリア閣下。
まあ私の頭の中では勝手に「女としてのキシリア」にもほれ込んでいるわけですが、
マは。
マがカレーラスだとして、閣下は私的には今のところエリーザベト・シュワルツコップです。
高貴なお嬢声がイイ・・・。
蛇足で申し訳ないが、ミハル役はマリア・カラスで確定(笑)。
アンドレア・シェニエ!そうそう、従僕がお嬢様に恋慕してて下克上好きの
私的にはおいしいな〜と思ってたですよ。しかし勉強不足なのでそれくらいしか・・。
閣下は考え中なのですが、マに一番歌って欲しいのは道化師の「衣装をつけろ」です。
マのキャラとは正反対なのにそこがまた・・・(;´Д`)ハァハァ。
オペラネタだと一人で突っ走ってしまう〜。正直誰もわかってくれないと思ってた
ところに暖かいレスがあったのでつい長く書いてしまいましたが、興味ない人には
スマソ・・・。
>263
トゥーランドットもキシリア閣下にはまる役のひとつですね。しかし相手役のカラフは
身分を隠している亡国の王子なので、どうしてもシャアが浮かんでしまう・・・。うう・・。
>267
それイイ(・∀・)!!
マってやっぱり事前の根回しとか抜かりなくしそうだし。
ギレンとかはハードル高そうだからまずは素直な
ガルマちゃんから堀を埋めていくのか。
というか、がるまちゃんスレが懐かしくなってしまった・・。
ワンパだったけどそこが面白かった(;´Д`)ハァハァなマとかもう一度みたい。
270 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/05 11:34 ID:GZ1LpsUN
>269
私もがるまちゃんスレは大好きでした。
意外と雑学の参考にもなってたし、あの中でネタになっているマは決して嫌いではなかったです。
書いている人の愛情がちゃんと伝わってきてましたから。
一番ヒットだったのは、このシャア板消滅?の危機がここにも伝わってきた時の台詞
「あなたとわたしのせきららなひびが、ぜんぶまとめてなかったことになってしまうんですよ!!」
…コレ、最高。他にもオデッサを閣下が訪ねて来た時の話なんて笑い死にです。
あと、私は心優しいデギン・パパが、たまにいい味を出してくれるのも好きでした。
出張版みたいなのを、前はここでもやってたんだけどねえ。
ジャージでコンビニに出かけたらマ(ケンカ中)と鉢合わせ、
その時マが着飾ったシムス中尉を連れてたりなんかして
帰宅後、兄弟に当り散らすキシリア姉さんの話が好きでした。
マ・クベとガルマは、今日もいがみ合っていた。揉めている内容は、いつも通りこの3つ。
キシリア(様)のことを、より愛しているのは自分の方だ!
キシリア(様)に、より愛されているのは自分の方だ!
キシリア(様)の役に立っているのは、自分の方だ!
いい歳をした大人の男が・・・と言われようと、本人たちにとっては最重要課題なのだから仕方ない。
それでも今までは、レクリエーションとしてやっている面が少なからずあった。だからキシリアも、呆れつつも面白がって眺めてきたのだ。
けれど、戦争が全てを変えた。
毎日のように続く戦闘、激動する宇宙空間、延びてゆく前線。
マ・クベとガルマは、キシリア配下の佐官として、それぞれ地球に降下することになった。
その忙しなさと、キシリア(様)と一緒にいられるのもあと僅かだという切なさが、二人の間に今までにない緊張感をもたらしていた。
歳若いガルマの方が、先に堪忍袋の緒を切らす。手にはめていた目も眩むように白い手袋を取り、それでマ・クベの頬を叩いたのだ。
赤く染まるマ・クベの頬。それ以上に赤くなっているガルマの眼。
「決闘の申し込み……ですな」
「ああ、そうだ! 貴様だけは許せん!」
冷静で皮肉な笑みの下に熱情を孕んだ眼でマ・クベがガルマを見返せば、あらん限りの憎悪を込めた切れ長な眼でガルマがマ・クベを睨みつける。
こいつさえいなければ、キシリア(様)の愛情を独り占めできるのに―――そういう思いが、二人の胸に去来する。
---------------------------------------------------------------------
ここまでで力尽きました。
みんなのレスを継ぎ接ぎしただけなので、あんまり突っ込まないでね(w
>271
その話、大好きですた!
>>273 か、可愛かったですよねええ意地っ張りのキシリア姉さん!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
それに加えて、あのキシリア・ザビ少将がジャージ(+おそらく足にははツッカケ)
という格好に激しく萌えるのですが。
(※ツッカケ=普段履き全般の意。サンダルとか)
ラストの姉さんの、がるまちゃん抱きしめての独り言言うシーン
とかがもう。“引き”を思わせるストーリー構成が抜群でした。
ってこんな所で職人さんマンセーしても仕方ない訳ですが、
私にとってそれくらい好きな話って事でひとつ。
275 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/05 19:23 ID:DJ5T6wEC
>273・274
そうそう、そのお話!
あの揺れる乙女心?のお話は良かったですよね。
長兄がいい年こいて早売りジャンプなんぞ読んでいたというのも
更に良かった。
新シリーズを書いてみます。
映画版のイメージのマ×閣下です。
「女王と下僕」ではなく、「優秀な主人と、才知に優れているが
時に主人を翻弄する腹心の部下」になる予定。
キシリアがその男に声をかけたのは、或いは気まぐれであったのかもしれない。虚飾に満ちた場所を嫌う彼女がそこにいたのは公女としての義務に過ぎず、一刻も早く開放されたいと願っていたのだから。
ただ、キシリアはその男に見覚えがあった。
パーティの冒頭に兄・ギレンが演説をした。聞く者を酔わせ、持てる限りの愛国心をジオン公国に捧げる気にさせる魅惑的な演説。だが彼女は酔うことができなかった。周りの者たちの陶酔を醒めた眼で見つめていた時、自分と同じ意思を放つ眼に出会ったのだ。
礼服を身に着けていることからすると軍の関係者か文官なのだろう。
背筋を伸ばして立ち、他の者たちとは少し離れたところから広間の中を眺めている。時折手にしたグラスを口に運ぶが、その仕草や立ち姿は限りなく優美で、無表情な顔と違って多くのことを物語っているように見えた。
「あの者は?」
視線でその男を指し示してみせると、傍らに付添っていた秘書官が即答した。
「通産省の役人で、中々の切れ者と評判の男です」
「名のある家の者か?」
家柄で人を判断するキシリアではないが、成り上がり者の多いジオンではその男の物腰には眼を引くものがあった。
「中世から続く貴族の末裔という噂です。海千山千の経営者たちと巧みに渡り合えるのは、先祖譲りの血のせいだろうと言われています」
その時はそれで終わった。キシリアの前には彼女の父や兄に紹介してもらおうと媚びへつらいに来る者や、彼女自身の意を得ようとする者たちが群れを成していたため、そういう者たちへの応対に追われざるを得なかったのだ。
穏やかに、しかし付け入る隙を見せない態度で彼らに当たり、合間に唇を湿らすために少しだけ飲み物を口にする。そしてまた応対を。
やがてその繰り返しに疲れたキシリアは、秘書官に一息入れてくると耳打ちしてテラスへ出ていった。新鮮な空気を吸いたくなったのだ。自分を狙う男たちの争いに倦む気持ちも強かった。あの連中が欲しいのは公女の夫の座、もしくは公女の子どもの父親の座なのだから―――
テラスにいた先客がさきほど眼をとめた男だった。
パーティ会場の賑々しさを遠く眺め、一人我関せずと言うように静かに佇んでいる。鋭角的な輪郭と筋の通った鼻。柔らかそうな髪がひと房だけ広い額にかかっている。白目がちの細い眼には皮肉げな色が浮かび、こけた頬には隠しきれない頽廃の影が宿っていた。
突然現れたキシリアに臆することもなく礼を失しない程度の会釈を返し、その後は元通りの姿勢に戻って広間の方に再び眼をやる。
キシリアがそこにいることを全く無視したかのような態度だった。煩わしく話しかけてこないのは望むところだったが、その無遠慮さには驚かされた。
ふと言葉が口をつく。
「つまらなそうな割に熱心に見ているのですね。何が興味を引くのですか?」
キシリアは自分の振る舞いに首を傾げていた。こういう場所で自分から誰かに声をかけることなど、殆どしたことがないというのに。
だが彼女がその理由に突き当たる前に、その男がさらりと返事をした。
「人を見ています。面白いサンプルが沢山いるので…」
臆したように語尾が震えるが、言っている内容は気後れとは程遠いものだった。
「サンプル?」
「ええ、猿山よりこちらの方が余程面白い…」
公王主催のパーティに来ているこの国の重要人物たちをサンプル呼ばわりし、あまつさえ猿山と比べてみせるとはいい度胸だ。体制批判と受け取られかねない危険な言葉を、その男は独特の抑揚を持った声であっさりと言ってのけた。
キシリアの大きな眼がさらに見開かれた。怒りを隠そうともせず男にぶつける。
「公王主催のパーティに集う人々を猿山の猿と比べるとは、無礼にも程があろうっ!」
周りの空気がびりびりと震える。普段の穏やかなキシリアとは全く別人の顔―――だが、これもまたキシリアの真の姿なのだ。
こうなった時の彼女の威圧感は凄まじいもので、これを直接ぶつけられた者はかなり度胸の据わった男でさえ冷や汗を流すほどだった。それにも関わらずその男は、何の圧力も受けていないかのような涼しい顔でキシリアを穏やかに見返した。
「これは失礼しました。お父上の主催するパーティでした……な」
キシリアの身分を知っての暴言だったのだ。自分の素性を知らないのではないか、それゆえあれほど危険なことを言ったのではないか、そういう期待は簡単に裏切られた。
「何を考えているのだ!? 自分の発言の危険性が分からぬほど愚かな人間とも見えぬが」
「あなたの眼の奥に潜むものを言い当ててみせただけです」
「私があれらを猿山と見ていると?」
「少なくとも人間とは見ておられない。ご自分と同じタイプの人間とは、ね」
細身の身体のどこに、これだけの胆力を隠していたのだろう。男は身体の向きを変えてキシリアと向かい合うと、値踏みするような眼でキシリアの顔を覗き込んだ。
その視線に負けまいと、睨み返すキシリア。無礼者に返す言葉などないのだということを眼差しで分からせてやる!
「ほう……これは」
男が声を上げ、細い眼を見開いてまじまじとキシリアを見る。空中で切り結ぶ視線―――
先に態度を改めたのは男の方だった。
「失礼いたしました。どうでしょう? 私を副官として雇ってみませんか?」
「私に仕えるというのか!?」
突拍子もない申し出に、キシリアの眉が上がる。
「ええ。あなたのその情熱的な眼に賭けてみたくなったのです…」
男の身辺に寄り添っている頽廃的な影が少しだけ薄れた。頬に生気が戻り、男の本来の年齢を主張し始める。
「退屈を埋めるために?」
男に読まれっぱなしではプライドが許さなかった。おまえの魂胆などお見通しなのだと、手短に指摘してみせる。
「そうとも言えますね、ふふふ…」
まるで他人事のような言い方。だが男の表情は、楽しいゲームを見つけた子どものように活き活きとしていた。
「ふん、酔狂な」
「なんとでも。私は役に立つ男だと思いますよ。例えばあなたがお兄さまを倒す時などには……ね」
「!」
誰にも打ち明けたことのなかった密かな野望を、男は正確に言い当ててみせた。驚愕するキシリアに、男はさらに言葉を紡ぐ。
「お兄さまに仕えるよりは、あなたに仕える方が面白そうだ。貴婦人には騎士が必要ですからね…」
「おまえが騎士だとでも言うつもりか?」
「ええ、忠実な僕となりましょう」
「どこが忠実な僕だ!? おまえなど雇ったら、いつ寝首をかかれるか分かったものではないわ」
「それはあなた次第でしょう。主人に器量があれば、私はどこまでも忠実な僕でいます」
「主人を値踏みする僕など、聞いたことがない」
「では私がその初めということで、お見知りおきください。それはそうと、身体の方も試されますか?」
明日の予定を聞くようなさり気ない言い方だったため、キシリアには最初その意味が分からなかった。
男が続ける。
「どこかに手ごろな部屋はありますか?」
「何に使うのだ?」
間抜けな問いだと思いながら、キシリアはようやく言葉を返した。男の言っていることが皆目分からなかったのだからやむを得まい。こういう時は分かった振りをするより率直に聞いた方がいいのだということを、齢20歳にして会得しているキシリアであった。
「野暮なことを。男と女がすることといったら、ひとつだけでしょうに…」
男の視線がキシリアの全身をなぞる。淫猥さを醸し出しかねない場面だというのに、視線はどこまでも軽やかで美術品を鑑賞するようでさえあった。
キシリアにも、ようやく男の言わんとしていることが分かった。が、二の句が告げないとはこのことだ。キシリアの周りの男たちは平身低頭して愛を乞う者ばかりだった。それなのに、この男の慇懃無礼さときたら!
「・・・呆れた男だな。身体で契約書を書くつもりか!?」
「何もないよりは信用できますよ。あくまでも、何もないよりは……ですがね」
キシリアの心に好奇心が沸いた。この男を試してやるか・・・
そう考えてしまうこと自体、男の手管に乗せられたことを意味しているのだが、それでもいいと彼女は思った。使えそうになければ一夜の情事で終わらせればいいだけだ、たまにはこんな夜もいいだろう。
いつも慎重なキシリアが無鉄砲なことを考えたのは、宴の興奮が知らず知らずのうちに体内に入り込んでいたせいかもしれない。
「こっちへ来い。口で言うほどのものかどうか試してやる」
「御意」
パーティ会場を後にして、二人は闇の中へと消えていった。事情を知らない人間が見たら、意気投合した男女が恋を語るために人目を避けて暗がりに行ったようにしか見えなかっただろう。
しかしその見せかけとは裏腹に、二人の間にあったのは断じて恋ではなかった。もちろん愛でもなく、かといって計算だけともいえない不思議な縁(えにし)。
キシリアとその男―――マ・クベとは、そういう風に出会ったのだった。宇宙世紀0075、ジオン公国の春の宵のことであった。
<ツヅク>
職人さん再来!
今度のはいつものとちょっと違う感じしたのですね。
こういうのも新鮮でまたgoodでつ。
>282
感想ありがとうございます。
先に連載中のものを放り出して書いてしまったので気が咎めていましたが、
気に入ってもらえて嬉しいです。
次から>281の続きをUPします。
今回は18禁ですので、苦手な方はスルーをお願いしますです。
薄明かりの中に蠢くふたつの影。
口付けしようとしたマ・クベに、キシリアの声が飛ぶ。
「それは愛する者同士がするものだ。私とおまえの間には必要ない」
「左様ですか…」
薄ら笑いを浮かべながら、マ・クベは素直に引き下がる。しかしその後に続くのは、無言のままの粘着質な愛撫。立ったままの姿勢で服さえ脱がそうとせず、指が舌が、耳や首筋や指の間や脇腹や背中を這い回る。
息を乱し始めたキシリアにマ・クベが問う。
「避妊は必要ですか?」
直裁的過ぎる言い方に呆れながらも、曖昧にしておくよりはいいだろうとキシリアが答える。
「こちらでしてある・・・から、おまえがする必要はない」
「懸命ですな。男に任せるのは危険ですから」
「・・・・んっ・・」
「公女の子の父親になろうとする男は多いのでしょうね。一生が約束されるようなものだ…」
無駄口を叩きながらも、マ・クベの指は一時も休んでいなかった。
「・・うっ・・・・」
キシリアの足元が覚束なくなってきたのを見て取ると、マ・クベはキシリアの軍服を脱がせてベッドへ横たえた。自らも素早く服を脱ぎ、隣に滑り込む。
その身体は思いのほか逞しく、細身と見えたのは見せ掛けだけであったのかとキシリアを驚かせた。血色のあまりよくない肌なのに、しっとりとした手触り。冷ややかな身体が、キシリアの体温を得て少しずつ温まってゆく。
マ・クベもまた驚いていた。軍服の上からでも充分に分かった豊かな胸と引き締まった胴―――下着も全て取り去った今、自分の想像以上の美しい造形を目の当たりにして、心のうちに感嘆を漏らす。吸いつくような極め細やかな肌と、むっちりと肉がのった形の良い足。
これなら、公女という肩書きがなくとも男たちが放っておかないだろう…
マ・クベが動き出す。若さに任せて激しく迫る今までの相手とは違う、テクニシャンな指と舌。焦らされ煽られまくったキシリアは、声をたてまいとするのがやっとで、マ・クベにいいように翻弄されていた。
よく見るとマ・クベの顔全体には激しい熱情が浮かんでいるのだが、余裕がなくなってきているキシリアに、それが伝わることはない。彼女に分かるのは、自分を見下ろす冷徹な眼差しばかりだった。その眼差しへの反発から、快楽の淵で踏み止まろうとするキリシア。
だが、それも時間の問題だった。
最初の波がキシリアを襲う。歯を食いしばり僅かな声しか漏らさなかったけれど、マ・クベははっきりとした手応えを感じ、含み笑いを漏らした。
「ふふふ、壮絶な美しさですな。素晴らしい…」
突き放すような冷たい声で言いながらも、マ・クベは密かに感動していた。このような場面で感動するなど、ついぞなかったことなのだが。
「・・・・・・」
キシリアの微かに残った理性が何か言い返してやりたいと訴えているが、想いは言葉に結実せず身体の中に沈殿してしまう。
激しい息遣いの中で、続けざまに第2、第3の波を受ける。抜け目のないマ・クベが、そう仕向けたのだ。
「何度でも、いっておしまいなさい…」
勝利の凱歌をあげていたマ・クベは、キシリアが懸命に自分を立て直していたことに気が付いていなかった。
一瞬の隙を突いて、キシリアがマ・クベに襲いかかる。彼自身に手を伸ばし、素早く大きさと固さを確かめたのだ。これ以上ないほど固くなっていたことを知られ、焦るマ・クベの耳に、キシリアの嘲笑が聞こえてきた。
「ふふふ、ここは正直だな」
さっきまで喘いでいたことが信じられないほど落ち着いた声。自分のやってきたことは何の効果ももたらしていなかったのかと、マ・クベは愕然とした。
「・・・・・・」
キシリアの手がマ・クベのそれを愛撫する。器用に動く細い指先が溝と筋を刺激し、柔らかな掌がテンポよく上下する。
動揺に付け込まれ、成すがままにされてしまった迂闊さを悔やみつつ、キシリアのあまりの巧みさにマ・クベは抵抗できなかった。誰がこのような技を教えたのだ? その男を、今すぐ殺してやりたい…
その激しい想いが、マ・クベ自身をさらに膨張させる。このままでは―――
起き上がってキシリアを組み伏せ、有無を言わさず貫く。
「あっ!」
耐えきれず声を上げるキシリアに、マ・クベは少しだけ満足する。自分の肩に足を乗せさせ、じんわりと奥へ突き進む。溢れるほど潤っているのにきつく狭いその場所は、キシリアの経験がマ・クベの想像していたよりも少ないことを告げていた。
それなのに、あれだけの技を持っているのか、この女(ひと)は…
「あっ、あっ、あんっ!」
動きにつれて上がる声。第一声を上げたことで吹っ切れたのか、キシリアは声を抑えようとはしなくなった。悩まし気なキシリアの表情と艶やかな嬌声が、マ・クベを強く刺激する。乳首と秘所を指と舌で愛撫しながら、浅く深く何度も繰り出す。
「うっ! ああっ!!!」
何度目かの波。しかし、まだこれからだ。
繋がったままの状態で抱き上げ、座している自分の太腿の上に足を広げて座らせる。キシリアの腰に片手を回して押さえ、そのまま突き上げた。もう一方の手は大きな乳房を鷲づかみにし、揺れる耳を捉えて中へ舌を這わせる。禁じられた唇を横目で眺めながら・・・
「はぁっ!」
全身を震わすキシリア。だが、乳房の心地よい感触とキシリア自身の激しい締め付けが、マ・クベをも限界へと追い詰めていた。
「キシリア……様…」
マ・クベが初めて上げる呻き声に、キシリアもその意味を悟る。
「ああ」
最後の一撃が下される。
「ああっーーーーーーー!!!!!」
「くぅっ……」
どろどろに溶け合い、収縮する身体。その瞬間、二人の間に生まれた電流は、身体だけでなく心をも確かに走り抜けていった。部屋の空気が鳴動したのは、激しい動きのせいばかりではあるまい。
収縮がようやく収まった時、キシリアは繋がった姿勢のまま自分からマ・クベに口付けた。しなやかな唇に、マ・クベは酔う。割って入るマ・クベの舌は何の抵抗もなく受け入れられ、出迎えてくれたキシリアの舌を捕える―――愛おし気に絡まる二つの舌。
ずっと許されなかった口付けをキシリアが自らしてくれたことで、マ・クベは恍惚とした気分を味わっていた。胸に沸きあがる想いに引かれ、次なる動作に入ろうとした時、すっと唇を離したキシリアが耳元で囁いた。
「おまえ、いく瞬間だけは眼をつぶるのだな。面白い眺めだったぞ」
「!」
釜を掛けているとは思えない、自信あり気な言葉と眼差し。あのさなかに、キシリアは薄目を開けてマ・クベを見ていたのだ。
「……趣味の悪いことを…」
やっとの思いで言い返す。歯軋りしたいほどの悔しさが、マ・クベの心を真っ黒に染めてゆく。
「ふふふ、お互い様だ。見られてばかりいるのも癪だったのでな」
「そういうあなたこそ、可愛らしい顔で何度も喘いでいた。今とは雲泥の差ですな…」
「悪かったな!」
闇の中に火花が散る。プライドとプライドのぶつかり合い。心に大きな手傷を負いながらも、この相手に激しい執着を感じるのはなぜなのだろう? その答えを持たない―――敢えて持とうとしない二人だった。
<ツヅク>
>284-287
乙です。良いです。素晴らしいです。
強がるくせにMくさく、それでいて男に襲い掛かる気概も持つキシリア様。
アンビバレンツに女王様チックな所がたまりません。
こっちも連載モノですか?
いや、嬉しいのですが、無理して量産はなさらぬように・・・(;´Д`)
289 :
282:03/06/09 22:50 ID:???
すごい!本当に今までのシリーズと二人の関係が違う。
腹黒さに特化したマ・クベがカッコいいと思いつつ、やられっぱなしではない閣下との
スリリングな駆け引きがウマイ。
特に後半、キスした後のマの恍惚→悔しい気持ちでいっぱいになるところが(;´Д`)ハァハァ
すみません・・・こういう愛憎ものだいすきなんで・・・・・・。
288さんと同様職人さんが無理してないか気になりますが、これがご自分のペースなの
なら心おきなく書いてください。
290 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/11 21:17 ID:aeCPVjiZ
保守age
>288-289
感想ありがとうございます。
今までのとは正反対のお話なので受け入れてもらえるかどうか心配でしたが、
気に入っていただけてホッとしました。
連載もので、あと15〜20回ぐらいを考えています(戦争終結までを
構想していますが、映画版に沿う予定のため話の進みが早いのです)。
それと、自分のペースで書いていますので、大丈夫です。
でもお気遣いありがとうございました。嬉しかったです。
では、続きを以下に。4レス目は18禁になります。
ベッドの上で睨み合ってから、どれだけの時が過ぎたのだろう。
キシリアがマ・クベに声をかける。
「おまえを雇ってやることにした。言っておくが、身体が気に入ったからではないぞ。その不敵さを面白いと思ったからだ。見掛け倒しと言われぬよう、態度に見合う成果をあげて欲しいものだな」
我に返るマ・クベ。怒りのあまり当初の目的を忘れていたことに気が付き些か慌てたが、そんなことはおくびにも出さずにゆったりと答える。
「ありがたいことです。雇って良かったと思っていただけるよう、身を粉にして働きましょう…」
「ふん、口ではなんとでも言えるがな。まあよい。腕を貸せ。寝ながら話をする」
「こうですか?」
ベッドに横になり右腕を空いている側に伸ばす。自らも横たわり、マ・クベの腕の上に頭を置くキシリア。愛情溢れる恋人同士と同じ姿勢を取らされたことに戸惑うマ・クベだったが、すぐ傍にキシリアの美しい顔を見るのは悪い気分では無かった。
唇につい眼がいってしまう。再び口付けたい気持ちを懸命に抑えているマ・クベの耳に、キシリアの有無を言わさぬ声が聞こえてきた。
「おまえに最初の仕事を与えよう」
「こんな格好で、仕事の話ですか!?」
軽い抗議を込めた声。全裸でベッドに横たわり、腕枕までしている。このまま二回戦に突入してもおかしくないのだ。
だが返ってきたのは、マ・クベの甘やかな気持ちに水を差す冷徹な言葉だった。
「どんな格好だろうが、私といる限りそこは仕事場だ。そう心得よ。私とおまえとは愛人でも恋人でもないのだからな」
寝た後でこんなことを言う女に出くわしたのは、マ・クベにとって始めての経験だった。大抵の女は、それまで以上に自分に惚れこむというのに。マ・クベの密かな自信は、今晩一晩だけで何度キシリアに打ち砕かれたことだろう……
が、切り替えが早いのもマ・クベの特徴のひとつだった。瞬時に能吏の顔に戻る。
「分かりました。で、仕事とは?」
「モビールスーツ(MS)というものを知っているか?」
「去年試作品が完成した人形(ひとがた)の戦闘兵器、ですな」
「さすが通産省上がりだ。話が早いな。あれは今後の戦争を大きく変える可能性を秘めている、と私は考えている」
「なるほど」
マ・クベはキシリアの先見性に驚いたが、ポーカーフェイスのまま相槌だけを打った。
「しかし新し過ぎて、どう使っていいのか誰も分かっていないのも事実だ。現に試作品完成から1年以上経っているというのに、未だに有効な使い方が見出されていない。完成品はもちろん、量産化の目途さえ立っていないのだ」
「ギレン様はどうお考えなのですか?」
キシリアがライバル視しているギレンの名を出してみる。ここで相手を把握できていないようでは、たかが知れている。今の時点では、キシリアより遥かに高官の地位にいるギレン。その意向を無視して何かを成すことは不可能に近いのだ。
「あいつはMSの有効性には、懐疑的なようだ。昔から保守的なところのある奴だったから、簡単には受け入れ難いのだろう。だが、こちらがそれを具体的に示してやれば、態度を変える可能性は高い。話が全く分からん男ではないからな」
「嫌いな方だというのに、随分と理性的に分析しているのですね」
「当たり前だ。嫌いな奴ほど理性的に掛からねばならぬ。感情だけに振り回されていては、目的を果たすことはできん」
「私もその考えに賛同します。失礼しました。続きを…」
「おまえにはMSの有効な使い方を模索するためのプランを作ってもらいたい。使い方そのもののアイディアはもちろん、パイロットの育成・MSによる戦術の編み出し・MS自体の改良に関わるプランを」
「面白そうな仕事ですな。お引き受けしましょう」
どこまでも尊大なマ・クベ。臣下の言葉とは到底思えぬそれを、キシリアは軽く聞き流して続きを話す。こいつの態度にいちいち目くじらを立てているのは時間の無駄だ、とでも言うように。
「そこまでが第一段階。第二段階としては、MSを使っていく上で必要な他の兵器の改良、組織の改編、企業を巻き込んだMS量産化体制の確保、などだ。第一段階と時期的に被る可能性もあるだろうから、プラン自体は同時期に作っておく必要がある」
「そんなに多くのことを、私一人でやれと?」
溜息混じりの声。しかし頬には笑みが浮かび、瞳の煌きが自信のほどを示していた。身についた頽廃の影も、今や跡形も無く消えている。
「自分から売り込んできたのだ。これぐらいはやってもらわぬとな」
不敵に笑うキシリア。呼吸を合わせ、大仰な声で返すマ・クベ。
「人使いの荒いお方だ。とんだご主人を選んでしまったものよ…」
「私の知ったことか。おまえには少佐の地位を与える。私の配下の者は好きに使っていいし、必要とあれば他に根回しもしてやる」
「ありがたいことで」
少しもありがたいと思っていないマ・クベの声。自惚れの強い男ゆえ、もっと上の地位を貰えると踏んでいたのかもしれない。しかしキシリア自身が大佐に過ぎない現在では、新任の身で少佐の地位を貰えただけでも儲け物というものだろう。
「おまえ自身のコネも多い筈だ。長年の官僚生活を伊達に送ってきてはおるまい。ジオニック社にもパイプを持っているのではないか?」
キシリアはMS開発の中心となっている企業の名前を出した。
「まあそうですね…」
「MSの改良や量産化を進めていくには、あの会社の全社的なバックアップが必要だ。通産省の官僚だったのなら、経営者を手懐けるのは朝飯前だろう。期待しているぞ」
艶然と微笑むキシリア。この笑顔は捨てがたいな、とマ・クベは思う。ついでに、唇も解禁してもらえないものか…
「期待に応えるよう、精一杯頑張りましょう。で、仕事の話は終わりですかな?」
「ああ」
期待に濡れているキシリアの瞳。
それよりもさらに熱いマ・クベの身体は、さきほどから我慢の限界に達していた。キシリアが身じろぎするたびに立ち昇る汗の匂い
と目の前で揺れる豊かな乳房が、マ・クベを絶え間無く誘っていたのだ。もう少し話が長引いたら、どうなっていたことか。
堪えていた熱情をキシリアにぶつけるマ・クベ。二度目とあって、お互いの性格も先程の失敗も分かっていた。茶化すような物言いはやめ、言葉ではなく身体で語り合うようにする。キシリアの反応から新たな性感帯に当たりをつけ、そこを丹念に攻めてゆく。
キシリアもそれに応えてくれた。挑むためにではなく、二人で楽しむためにマ・クベに愛撫を施す。たどたどしい舌遣いが乳首を這う。キシリアにとって初めてであろうその愛撫は、マ・クベを狂喜させ、昇り詰めさせていった。
見たの見ないのと揉めたくなかったので、今度は背後からの体位を選ぶ。慣れていないのか、最初は戸惑った様子を見せていたキシリアだったが、直に馴染んで声を上げ始めた。
片手で乳房を揉みしだき、反対側の手は秘所をじわじわと攻め立てる。そして、腰は激しく緩く動きを止めようとはしない。キシリアの内部が微妙に蠢き、マ・クベ自身を虜にしてゆく。
我慢の限界で、マ・クベが再び声を上げる。
「キシリア……様…」
素早く振り向き、短い口づけをするキシリア。甘い果実を一瞬しか味わえなかったことを残念に思いながらも、マ・クベは最後の律動を開始する。
「マ・クベ・・・」
「キシリア様…」
キシリアの腰が大きく突き出され、マ・クベ自身を迎えにくる。深く力強く貫くマ・クベ。
「あぁん、あっーーーーーーー!!!!!」
「うぅっ……」
再びのクライマックス。激しく収縮するキシリアに、マ・クベはその身を全て委ねる。こんな絶妙な感覚は、未だかつて味わったことが無い……
情事の後の倦怠感の中で、キシリアは再びマ・クベの腕に頭を委ねる。しばしの沈黙。
唇を盗み見ているマ・クベに、キシリアが言う。
「おまえの腕の太さは腕枕にちょうどいい。これだけは気に入ったぞ」
「これだけ……ですか…」
不満げなマ・クベ。
「ふふふ」
軽くいなすキシリア。マ・クベに口を挟む隙を与えず、言葉を続ける。
「それから、今日は見逃してやったが、次から腕枕は左腕でするようにしろ。軍人というものは、いついかなる時でも利き腕を封じてはならぬ」
またも一本取られた。だがキシリアの言っていることは真理だった。キシリアの元で働くと決めた以上、一日も早く軍人にならなければいけないのが、マ・クベなのだ。それに「次」という言葉が彼の注意を引いた。次があるのか、その時こそ…
「御意」
「用は済んだ。私は一眠りするから、おまえは帰れ。明日は8時半に私の執務室に来るように」
「つれないお言葉ですな…」
ささやかな抗議。共に燃え上がった時間は、キシリアの心に何の痕跡も残していないというのか?
「何度言わせる気だ!? 私とおまえとは愛人でも恋人でもない。終わった後の安眠を分かち合う相手ではないのだ」
闇の中でこぶしを握り締めるマ・クベ。他の女たちに似たようなことをしてきた自分なのに、なぜこれほど腹が立つのだろう?
しかし、今のマ・クベに選択の余地は無かった。女王様のご機嫌を損ねる訳にはいかないのだ。
「分かりました。時に、この辺りは不案内なのですが、どうやったら正門へ出られますか?」
「ドアを出れば警護の者が何人かいる筈だ。そいつらに聞け」
「警護の者!?」
ここに来た時は、二人きりだと思っていたが…
「気が付いていなかったのか? 見え隠れについて来ていたぞ。いついかなる時でも、一人にはしてもらえん。不便なものだ」
吐き出すように言うキシリア。情事の時までついてこられては、堪ったものではないだろう。マ・クベとて、扉一枚向こうに複数の人間の眼と耳があると知っていたら、あれほど奔放に振舞えたかどうか。
キシリアの経験の少ない理由が、マ・クベにも分かってきた。これでは大抵の男は耐えられまい。キシリアにどれほど魅力があろうと、一回で逃げ出すのではなかろうか…
とはいえ、そんなことで尻尾を巻くマ・クベではなかった。
優美な動作でゆっくりと服を着、キシリアの隙を見て唇さえ奪い、平手打ちをかわして部屋を出ていった。
警護の者に慇懃無礼に正門の方向を尋ね、その一人を先導役に仕立て上げて部屋を後にする。明日からの自分に必要な情報を、彼から抜け目無く引き出しながら―――
長年宮廷警護に携わっている者でさえ、情事の後でこれほど悠然としている人物を見たことは無かったという。後で報告を受けたキシリアは含み笑いをもらし、今後はあの者を自分の私室に通すように、とだけ命じた。
<ツヅク>
職人さん乙です。
今回の更新分はお仕事の話とかもしてましたし、おおむねキシリア閣下に主導権がありましたね。
なのに情事に関しては経験少ないというところがアンバランスでいいです。
腕枕とかで甘い気持ちになっていたり、キスしたいなと思っていたりするのに表面上は冷静さを
保っているマ・クベも気に入りました。
最後、平手打ちをかわして堂々と帰っていくところも不遜でナイスです。
マ・クベの心の内は語られているわけですが、同じ時閣下の方はどう思っていたのか気になるところ
(いや、書けって言ってるわけではないです。お気になさらず!)…。
唐突ですが、携帯電話の待ち受け画像でキシリアを見かけたことある方
いらっしゃいます?
マとかギレンとか三連星とかはわりとあるんですが・・・・。
マに関してはカイ好き(私も好きですが)の友人がいっぱい見つけてきてくれた
ですが(爬虫類系から劇画タッチまで)、そういえば閣下のはなかったなと。
>299
マより閣下の方がありそうに思っていたから意外だなー
って、何の答えにもなってなくてスマソ
閣下の素敵画像って持ってないんだよね...
着声はDLしまくってるけど。
ちなみに自分の待ち受けはガルマ様
>301
着音ですか。
301さんのがどんなのかわからないですが、あの声で怒られたいな(w
「早く出なさい!」とかって。
アッザムリーダーの回のマ・クベのごとくね。
お話中、失礼します。
>298
感想をありがとうございます。
それほど丁寧に読んでいただけると、作者冥利に尽きます。
閣下の方はわざと少なく書くようにしています。ミステリアスな雰囲気を
出したいのと、考えていることがあるものですから・・・ゴニョゴニョ(w
それでは、中断していた「Love Story」の方を以下に。
こちらも戦争終結まで書くつもりでいますが、TV版に沿っていてるため
無茶苦茶長い話になる予定です(自己満足の世界で申し訳ありませんです)。
良かったらお付き合いくださいませ。
>>243の続き
7月には、潜水艦隊が大西洋やインド洋などに配備された。通商を妨害したり、連邦海軍の残存艦隊への攻撃を行うためだ。しかも、急ピッチで進められていた水陸両用MSの量産が8月のミッドウェイ海戦に間に合い、ハワイ本島奪還を目論む連邦軍を退けることができた。
キシリア様の先見性と実行力が無かったら、こうはいかなかたっただろう。MSの開発・量産に誰よりも積極的に取り組んでこられたのは、キシリア様なのだから。
私は相変わらずオデッサ通いを続けていた。
慣れなかった重力にも少しずつ馴染み、最初の頃に比べるとスムーズにザクを操れるようになってきたと思う。アラン少佐が一緒の時は彼が、一緒でない時には基地のMSパイロットたちが、模擬戦の相手をしてくれた。
やらないで済むのならそれにこしたことはない、と思っていた実戦について、私はV作戦のことを聞いてから覚悟を決めた。
この作戦は最近になって入ってきた機密情報で、連邦軍がMSを開発している、というものだった。これまでジオンにしかなかったMSを連邦軍も使い出す可能性が出てきたということは、国力に劣るジオンにとっては大きな脅威だ。
連邦軍はどこでMSを開発しているのか? MSの性能はどれほどのものなのか? V作戦のことで少しでも情報が得られたら、すぐにキシリア様の元に届けるように、という指示が各方面に飛ばされた。
オデッサが攻められる日も近いのかもしれない。現に小競り合いは日常茶飯事になってきているという。
私はマ・クベ様に、実戦に参加させてください、とお願いをした。キシリア様の許可も無くそのようなことをするのは本来なら許されない行為なのだが、キシリア様が許可してくださるとは思えなかったので、マ・クベ様を頼ることにしたのだ。
しかし、この作戦は大失敗だった。
マ・クベ様は思いのほか頑固で、絶対に許さぬとおっしゃるのだ。私にもしものことがあれば、キシリア様はもちろん、本国の父にも申し訳が立たないから、と。かつてマ・クベ様が、父に教えを乞うたことがあるのを見落としていた。
ここまで練習してきたことを思うと残念でならなかったけれど、父のことを持ち出されては私もそれ以上お願いできなかった。生粋の軍人だからある程度の覚悟はしていると思うけれど、一人娘の身で親不孝はできない。私に万一のことがあれば、父は一人になってしまうのだ。
9月の半ば過ぎ、V作戦の一端が明らかになった。
シャア少佐率いる特務部隊が、連邦軍の本部・ジャブローを出発した新型戦艦を見つけて後をつけていったところ、これがサイド7へMSの受け渡しのために出向く戦艦だったらしい。連邦軍が秘密裏にMSを開発していた場所は、サイド7だったのだ。
シャア少佐の部隊は連邦軍と交戦し新型MSの大部分を破壊したものの、一部は戦艦に収納され、逃げられてしまったという。新型MSの性能は想像以上だったようで、少佐はこの戦闘でザクを5機も失ったらしい。
凄腕のエースパイロット・シャア少佐でさえ倒せなかったMSとは、どんなものなのだろう?
少佐はドズル様の部下なので、キシリア様の元にはあまり詳しい情報が入ってこなかった。
連邦軍がMSをついに完成させたということは、こちらのMS開発計画にも大きな影響を及ぼす。それなのにMSをそれほど重視していないドズル様は、今回のことの重要性がさほど分かっていらっしゃらないようで、キシリア様は大層怒っておられた。
以後、その形から、連邦軍の新型戦艦は「木馬」、新型MSは「白い悪魔」と呼ばれるようになった。
10月4日、訃報は突然に届いた。キシリア様の弟君・ガルマ様が、地球のニューヤークで木馬と戦って戦死されたというのだ。
ガ ル マ 様 が ! ?
ついこの間届いた最新のビデオカード。画面の中のガルマ様は明るく朗らかに笑ってらして、心なしか目元に艶さえ感じられた。私はキシリア様と、ガルマ様は恋をしておられるのではないかと、お話ししたばかリだというのに―――
* * * * * * * * * *
地球に降下なさる前、ガルマ様はキシリア様のところにお別れのご挨拶にいらした。
地球で戦果をあげてみせます、親の七光りでこの地位についたといつまでも言われたくはありませんからね、と意気盛んなガルマ様に、キシリア様は姉君らしく細々と注意をお与えになる。
ガルマ様はご自分から危険な前線勤務を希望された。地球で手柄を立てて、名ばかりの地位に実を伴わせようとされたのだ。
帰り際、お見送りをしていた私の耳に口を近づけ、こっそり囁かれたあのお声・・・
「地球で素敵な恋人を見つけようと思ってる。ユウに『逃した魚は大きかった』と思わせたいからね」
「また、そんなことをおっしゃって・・・」
ガルマ様はいつもこうだ。自分はユウに恋していたのに振られてしまった、ということにされたがっている。私たちの関係は、そういうものでは無かった。それはガルマ様もよくご存知だというのに。
あれはガルマ様が16、私が20歳の秋だった。
私は生まれて初めての真剣な恋に破れ、空ろな日々を送っていた。週末にキシリア様とご一緒にザビ家に帰る度、ガルマ様が私のことをじっと見ておられるのに気がついた時、私はその視線の意味を知り、ガルマ様の元に自分から忍んでいった。
それは恋とは違っていた。破れた恋とはいえ、愛されることがどういうことかを知った私には、ガルマ様のお気持ちが恋とは違うものだとハッキリ分かっていた。
思春期の少年の年上の女性への憧れと、性の欲望・・・でもそれはお互い様だった。私の中には別れた恋人へのあてつけの気持ちもあったのだから。
ジオン国の名門の御曹司だった人。それよりさらに上位にいるガルマ様に身を委ねることで、私は復讐をしたかったのかもしれない。同じような身分の女性との間に縁談が起こり、私に愛人にならないかと持ちかけた身勝手な男に。
恋愛感情とは違ったけれど、ガルマ様と私の間には好意は確かにあった。長くああいう関係を続けていけば、その好意から静かな愛情が育っていったのかもしれない。
でも私は、もう身分の違う相手との間に恋を育もうとは思わなくなっていた。ガルマ様と私にあるのは、私が側室になるという未来だけ。取るに足らない身分の私にも、自尊心はあるのだ。対等な愛を交わせない人と人生を共にしたいとは思わない。
だから私はガルマ様が仕官学校にご入学される直前に、こういう関係にピリオドを打ちましょうと、ガルマ様にお話した。最初は嫌がっておられたガルマ様だけれど、何度もお話することで漸く納得していただけた。
別れを決めた後、最後に抱き合った時のことは今でもハッキリと覚えている。
ガルマ様の引き締まったお身体が私の上で若々しく躍動していた。大人の艶を放ち始めたお身体と、少年の名残を残す清らかな細い首。半年の間に細やかな動きを会得された指先と、巧みになった舌。
最初の恋人はもう顔も定かではないというのに、ガルマ様のことはなぜこんなにも鮮やかに覚えているのだろう・・・
甘えん坊で人の良い、誰からも好かれる方だった。キシリア様のことをとても慕ってらして、ギレン様のことがキッカケで家を出ることになった時には猛反対をされたガルマ様。あの笑顔をもう見ることができないのかと思うと、無性に悲しかった。
思い浮かぶのは、楽しかったことばかり。子どもの頃になさったいたずらの数々、マ・クベ様にお姉さまをとられて焼餅を焼いていたお姿、お食事の時の楽しげな会話、私を見つめていた熱い眼差し、最後にお話した時の愉しげなお顔・・・
* * * * * * * * * *
キシリア様はデギン様をお慰めするため、また今後のことなどを話し合われるため、急遽本国にお帰りになった。もちろん私もお供する。いつもなら故郷に帰るのは嬉しいことだったけれど、今回はそういう気分ではなかった。ガルマ様はまだ20歳でいらしたのに―――
デギン様は酷くショックを受けられたようで、ガルマ様のお葬式についてもお身内だけでひっそり執り行うことを希望されていた。これに正面切って反対されたのがギレン様。
国民の戦意高揚を確かなものにするためには国をあげての国葬こそ相応しい、ザビ家の一員であるガルマ様の死は個人のものでなくジオン公国のものなのだ、と主張なさったらしい。ドズル様は賛成ではなかったようだけれど、キシリア様はギレン様に賛成なさった。
結局、お二人に押し切られるような形で、デギン様は国葬を執り行うと発表された。
10月6日、ジオン公国の首都ズム・シティで盛大な国葬が営まれた。
会場には見渡す限りの国民が詰めかけ、ガルマ様の人気のほどを物語っていた。キシリア様も遺族のお一人として、またザビ家の一員として葬儀に臨まれた。弟君の死を嘆き哀しむ気持ちもお持ちだったけれど、儀式の場では冷静に振舞っておられる。
葬儀のクライマックスは、ギレン様の演説だった。ギレン様らしい、戦意を高揚させ、ジオンのために全てを捧げることを求める抜群の演説。民衆は酔ったように揺れ、「ジーク・ジオン」の雄たけびが何度も続いた。
キシリア様が憎んでおられるギレン様には複雑な思いを持っている、そんな私でさえ酔わずにはいられなかった演説。
実況放送で地球にも届けられる手筈と聞いているけれど、ガルマ様を殺した連邦軍の兵士たちもこれを聞くのだろうか? どんな思いがその胸によぎるのだろう・・・?
マ・クベ様からは、キシリア様をお慰めするために紫色の薔薇の花束が贈られてきた。
ガルマ様の髪と同じ色のお花からは、マ・クベ様のお優しさとガルマ様への哀悼のお気持ちが痛いほど伝わってきて、キシリア様は花束を抱えて一人涙されていた。こんな時、誰よりも傍にいてほしかったであろうマ・クベ様。でも、ニューヤークの次に狙われるのは・・・
キシリア様はその夜、オデッサに視察に行かれることを、ついに決断なさった。
<ツヅク>
>302
バンダイの着声のやつ
「失敗。許し難い。」とか「約束、お忘れか!」
なんて閣下の声が携帯から聞こえるたびにドキドキしてまつw
>304-309
ガルマ萌えなんでガルマ様のエピソード良かったですv
>310
台詞はそんなのがあるですね!
「失敗。許し難い。」がいいな〜(;´Д`)ハァハァ。
私もそれ使ったらドキドキしまくりそうです。アハ!
蛇足ですが、マの着声は電車の中とかだと聞き取り
にくそう(w
最初あの調子でぶつぶつ言っていて、あまりに気づかないと
声を荒げて着信を伝えてくれるのを想像していまいました
(大声のところは「シャアァー!引けぇー!!」みいな調子
で)。
>304-309
まさかユウとガルマでこんなエピソードを持ってくるとは
まったく考えてなかったので、一本とられた気持ちです。
いろんなお話を平行でつくるのは大変かと思いますが、
がんがれ。
>310-311
閣下の着声、想像しただけで萌え〜
マのぶつぶつ声と大声にもワロタ
「シャアァー!引けぇー!!」ならまだしも、
「水爆発射ーーーっ!!!」なんて着声
だったら、周りは引くだろうなぁ(w
>311-312
残念ながらそのサイトにはマの着声はないのでつ...
新録されたものなので中の人が...
あとマチルダさんもありません...もうアニメ声優(アンパンマン以外)はしないのかな?
でもマの壷の音っていうのがあったので、それをDLしてまつw
ちなみに普段使う着声は
「なるなよ...皆がみている」(byガルマ様)
たま〜に
「死体を片付けぇい!」
と閣下の声が鳴り響くと周りの人にジロジロ見られたり…
>「死体を片付けぇい!」
そ、それはチョット怖いかも……(w
>313
「死体を…」はさすがに私も少し怖いかな…。
でも閣下のそんなおっかないところが好きだ。
今月のアニメージュの付録が御大の描いたガンダムトランプ
らしいんだけど、買った香具師このスレにいる?
なんでも今月と来月で全部そろうようになっていて、
今月がファーストガンダム編らしい。
キシリアも気になるけど、どっかで面白いポーズを
とるマ・クベのトランプがあったらしいと小耳にはさんだ
ことがあったので、今回のは「復刻版」らしいしそれに
該当するのではないかと。
>>316 買ったよー。テユウカ、ヨワイ22ノジンセイデハジメテメージュカッタ。。。
イラストは安彦先生書下ろし。1985,4月の付録を完全復刻ってちゃんと書いて
あるよ。ついでにいうとハートがWBクルー、ダイヤがジオン軍のイラストになってる。
アムロだけハート・ダイヤ両方のAになってます。
面白い・・・ってゆうか、泣けるイラストは、幽霊が額につけてるあの白い三角のヤツ
(なんて呼称かは知らん。)を装着した、リュウ=ホセイと、手鏡をため息つきながら
みているドズル=ザビ。
個人的な意見をいうと叩かれそうだがあえて言おう。
なぜ、ハートのQがマチルダなのだ!?そこはセイラさんだろと小一時間
アムロのメンタル面での「ハートのQ」がマチルダだということはわかってはいるん
だがな。
318 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/14 19:06 ID:t/EG1NYm
>316
同じく買いました。
面白ポーズっつーか、左手グッと握ってガッツポーズ(もどき)
+笑顔です。>マ・クベ
面白いっちゃ面白いか。
ダイヤ・ハートのKがそれぞれ総帥とレビルだったのが、
もしかして対比にでもしてんのかという感じで気になった。
>317
確かにね。何でセイラだけダイヤの札になってるんだろう・・・
格好はバリバリホワイトベースクルーなのに。
あとマチルダのQは、レビルのK、スレッガーのJと同列にくくって
考えればそんなに悪くない人選だと思うけど、どうか。
そして我らがキシリア様はダイヤの3。
マスク+ヘルメットで銃を構えてるのと、素顔で紅茶(?)らしきカップを
持ってるのとの2つの絵柄です。
>318
マがガッツポーズ(もどき)というのは意外だなー
キャラに合わないような気もするけど、そうでもないんだろうか
笑顔って、あのほくそえみ顔?
それともアッザムで閣下の隣にいた時みたいな、素直な笑顔?
320 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/14 21:26 ID:UENk7AQ+
皆さん情報ありがdです。
齢31にして初めてアニメージュを買う事になりそうです、私も。
321 :
316:03/06/14 22:01 ID:???
モマエが買え!という叩き覚悟で書いてよかったです。
用事から帰ってきたらこんなに情報があって嬉しい・・・・・!
というわけで齢26にして初めての羞恥プレイに逝ってきます。
漏れもコソーリ買いに行こう…
手にメモを持って頼まれましたって感じで行こうと思う小心者ですが…
ここで4冊は布教できたね。ワタシモナー(w
>319
んにゃ、爽やかな(あくまで彼にしては、という条件付き)
誠にポーズに相応しい笑顔でした。ガッツ!ガンバ!エール!みたいな。
アッザムの時とは微妙に違うような。
もう一つは壷持ってこっち見てるポーズで、こっちは普通に
いつも通りのほくそ笑み顔なんですが。
>324
319でつ。教えてくれてありがd
( ・∀・)つI お礼に10円あげる(w
>324
微妙にさわやかな笑顔(;´Д`)ハァハァ
いつものほくそ笑み(;´Д`)ハァハァ
耐え切れずに(;´Д`)ハァハァしちゃったけど
スレ違い萌えにつき回線切って(ry
>>310-311 ガルマとユウのエピソードを受け入れてもらえて嬉しいです。
実は、最初の頃は全く考えていませんでした(w <ガルマ×ユウ
>>309の続き
「父上も老いたものよ。この私に結婚しろと言い出したのだぞ。生きているうちが花なのだから女の幸せを掴めと。ガルマの死が余程堪えたらしい」
国葬の翌日、キシリア様がおっしゃった。
「デギン様がそのようなことを。キシリア様はなんとお答えになったのですか?」
「女の幸せは一つだけではないと言ってやった。幸せは人の数だけあるのだ。私は今、充分幸せだから結婚する必要などないとな」
「キシリア様らしいですね」
「あそこで頷いてみろ、その日のうちから山のように縁談が舞い込むわ。冗談ではない」
本当にお嫌なのだろう。露骨に顔をしかめておられる。
「マ・クベ様へのお気遣いですか?」
「そうではない。必要とあればマ・クベ以外の者と結婚するかもしれぬ」
「そんな!」
「個人的な愛情だけで結婚することはできないのだ。ジオンを統べる上で必要と判断すれば、私は政略結婚も辞さぬ」
「どなたかお考えになっている方がいるのですか?」
「それは言えぬ。連邦の腰抜け軍人でないことだけは確かだ、安心しろ」
明るくお笑いになる。本当に安心していいのやら。
キシリア様が続けられる。
「父上だけならともかく、爺にまで結婚を迫られたぞ。こっちはマ・クベと結婚しろとうるさい」
「父がそのようなことを?」
慌しく帰ってきたので、私はゆっくり話す暇も無かった。そのようなお話を、いつしたのだろう?
「ああ、オデッサであれだけの成果を上げているのだからデギン様もお許しになる筈だ、単身赴任の男の侘しさを分かっておられるのか、とな。爺でなかったら、マ・クベから賄賂でも貰ったのかと、怒鳴りつけてやるところだ」
「申し訳ございません。マ・クベ様がオデッサに行かれてから、父は妙に同情的なのです」
「ユウもそうではないか」
「まあ、そうなんですが・・・」
マ・クベ様のあのご様子を見たら誰だって同情的になると思ったが、口には出さなかった。
「爺は昔からマ・クベのことを気に入っていたからな。自分が教えた中では一番の生徒だとよく誉めていた。それに、かつての自分に重ねているのだろう。乳母を亡くしてから、めっきり気落ちしおって・・・」
「そうかもしれません。それで、キシリア様はなんと?」
「私の心配をする暇があったら実の娘のことを考えてやれ、と言ってやった」
にやにやお笑いになる。
「キシリア様!」
私にとばっちりが来るとは思ってもみなかった。
「私に合わせて独身でいる必要はないぞ。誰ぞ相手はおらんのか?」
「いませんよ、そんな人」
いないからこそ、キシリア様とマ・クベ様にいつも当てられているというのに。
「ふむ、アランはどうだ? いい男だと思うが」
アラン少佐!? 副隊長の? 思いがけぬ名前が出て驚いた。
「考えたこともありません」
「少しは考えてやれ」
「急に言われても困ります。アラン少佐だってご迷惑でしょうに」
「おまえ、案外にぶいのだな。気がついていて知らぬ顔をしているのかと思っていたぞ」
そんな気配、全然感じたことがなかったけど。
正直に申し上げる。
「気がつくも気がつかないも、男性として意識したことは無かったので・・・」
「アランも気の毒に」
「マ・クベ様に冷たくなさっているキシリア様に、そんなことを言われる覚えはありません」
乳姉妹の遠慮の無さで、つい本音が出てしまう。
「私がいつマ・クベに冷たくした?」
むっとなさるキシリア様。
「だって、他の方と結婚するかも、なんておっしゃるんですもの」
すっかり少女時代の口調に戻ってしまった。自分でもどうかと思うが、どうにも止まらない。
「可能性を言っただけだ。それに私が耐えられても、マ・クベは耐えられまい。そう考えると、とても低い可能性だな」
「キシリア様ったら! 私、本気で心配しましたよ。あまり脅かさないでくださいなっ!」
私の剣幕に、面白そうに笑うキシリア様。全くもう!
「マ・クベの人誑しも大したものだな。オデッサに行った時は、おまえのせいでユウがと爺がうるさくて敵わぬと、文句を言ってやる」
そんなことをおっしゃいながらも、キシリア様はとても嬉しそうだった。久しぶりにマ・クベ様にお会いできることで、心が弾んでおられるのだろう。素直じゃないんだから・・・私は胸のうちで、こっそり呟いた。
オデッサに出向かれる直前、キシリア様はグラナダに呼び寄せられたシャア少佐と、秘密裏に会見なさった。
V作戦を最初に嗅ぎつけた少佐は、その後も木馬を追い続け、ガルマ様が戦死なさった時もその場にいたという。ガルマ様はキシリア様の配下、少佐はドズル様の配下で所属こそ違うものの、仕官学校の同期という間柄だったため、手を組んで戦っていたのだ。
ガルマ様を守りきれず戦死させてしまったことでドズル様はお怒りになり、少佐を首になさった。ガルマ様をとても可愛がっておられた、激情家のドズル様らしいなさりようだ。そのシャア少佐の行方をキシリア様は探し当て、呼び寄せられたのだ。
会見はキシリア様と少佐のお二人だけで行われたため、私はキシリア様が少佐を雇い入れようとしていること以外、どんなお話をされたのかは分からなかった。ガルマ様の最期のご様子なども、お尋ねになったのかもしれない。
会見が終わり部屋から出てこられた少佐には、緊張がとけて安堵なさった様子がありありと伺えた。不敵な少佐をこれほど緊張させるとはさすがキシリア様だと、私は変なところで感心してしまった。
キシリア様の持つ威圧感を直接感じられたのだろうか? 慈悲深いお方ではあるけれど、冷徹にして時に苛烈なのもまた、キシリア様だから・・・
MSの開発に深く関わってこられ、生産拠点でもあるグラナダを掌中にしているせいもあって、キシリア様はジオンの兵器開発や新兵器の配備などに大きな発言力を持っておられた。
シャア少佐も、MSをそれほど重視していないドズル様の元にいるよりは、キシリア様のところに来られることを望んでいたらしく、話はとんとん拍子にまとまったという。キシリア様は、地球で発足させる予定の潜水艦隊を任せようと考えておられるようだ。
コロニーには海がないため、地球の大部分を占める海での戦いにジオン軍は慣れていなかった。古い考えに固まりがちな年配の者より、年若いシャア少佐に任せた方がいいと、キシリア様は判断なさったのだろう。
オデッサから送られてくる資源を使って、新型MSが次々に開発される。この10月にはゲルググの正式採用が決まった。コンペで争ったギャンは高度な白兵戦能力を誇るものの、空間戦能力や汎用性で劣っていたため、採用されなかったという。
キシリア様はギャンの試作機のうち一機を、マ・クベ様用に確保された。以前贈られたザクに継ぐ第二の守り神として、プレゼントされるおつもりなのだ。
このようなカスタム機は、普通はかなりの功績を上げたエースパイロットか、特務部隊にしか配備されない。国力に乏しく延びきった前線への補給に苦労していることを思えば、お金のかかる機体を渡せる相手は限られてくる。
キシリア様は、マ・クベ様の働きは功績を上げたエースパイロットに充分匹敵する、とお考えになっているのだろう。
地球上で乗るにはゲルググよりギャンの方が向いているし、ギャンのデザインはマ・クベ様好みだった。中世の騎士を元にデザインされたというその外観は、キシリア様の騎士をもって任じているマ・クベ様に何よりも相応しい。
マ・クベには暫く内緒にしておけよ、とキシリア様は楽しそうに私にお命じになったものだ。
採掘と防衛という困難な二本立ての任務を着実にこなしておられるマ・クベ様。連邦軍の高官、しかもレビル将軍の副官である人まで手中に収めているのには、本当に驚いた。
ジオンには戦術家は多いけれど、戦略家は数少ない。戦わずして勝つ方法を模索するマ・クベ様のなさりようを理解できる人が少ないのは困ったことだ。
オデッサ方面には連邦軍が集結し始めているという。今の時期にオデッサに行かれるのは危険だと将官たちは口々に止めたけれど、キシリア様の決意は固かった。
敵の本拠地を知り敵の姿を知ることは今後の戦いに有益だ、それに自分が行くことでジオンは連邦軍の侵攻など恐れていないのだと知らしめ、兵士の士気を鼓舞することができるではないか、とおっしゃるのだ。ガルマ様の終焉の地を見たい、というお気持ちもあるようだ。
一度こうと決めたことは必ず実行なさるのがキシリア様だ。なのに、視察の準備を着々と進めていく親衛隊を横目に、軍の権威に関わると文句ばかり言われる古参将官の方々。キシリア様がいつも愚痴を言われる気持ちが、少しだけ分かった気がした。
10月半ば、グラナダを立ったキシリア様の専用艦・グワジンに、私はキシリア様や他の親衛隊員と共に乗っていた。地球に降下なさるのは初めてのキシリア様。どんな感想を持たれるのだろう? マ・クベ様との再会は?
初めて地球に降りた時と同じ位ワクワクしている私と違って、キシリア様はとても冷静なご様子だった。時間の許す限り書類や資料に眼を通され、的確な指示をお出しになる。
少し前に、潜水母艦のマッド・アングラーが完成し、試験航海が始まっていた。ドズル様はガルマ様の敵討ちのために、専用の部隊を地球に送られたという。膠着状態だった戦線が、ここに来て少しずつ動き出しているため、キシリア様はとてもお忙しいのだ。
直接オデッサには行かず、遠回りしてニューヤークの上空を通る。慌しいスケジュールのため降りることは叶わなかったけれど、艦の中で黙祷なさるキシリア様。
立ち並ぶビルの影から、隠れん坊をなさっているガルマ様がひょっこり姿を現してくださるような気がして、私は地上に眼を凝らさずにはいられなかった・・・
<ツヅク>
今日、車で30分かかる遠くの本屋に出かけてトランプゲット
ティーカップを持つキシリアさまかっこイイ(・∀・)!!
そのせいではないのですが、
急に小ネタが浮かんだのでここに書いていいですか?
ちなみに08小隊の雪山遭難ネタで
きしりあさまま・くべとゆく風味にしてあります
ひさしぶりのがるまちゃんネタですか?
ちがっててもドゾー
336 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/15 22:50 ID:Bw15+lay
アッザムのテストひこうちゅうにウラルさんみゃくあたりでそうなんした
きしりあとま・くべ(08しょうたいネタ)
キ:…なんだかさむくないか?
マ:たいへんですきしりあさま
キ:どうした
マ:コクピットないのおんどちょうせつきのうがこわれました
このままではふたりともこごえじにです
キ:なんだと?
マ:…というわけで、ゆきやまそうなんといえばのおやくそく、
た が い の は だ で あたためあいましょうぞ(;´Д`)ハァハァ
キ:きゃ!や、ちょっと、なにをするま・くべ!
ドカ バキ ゴス チーン★
キ:ぜい、はあ、にどとそれをつかいものにならないように
されたくなかったら、ほかのほうほうでなんとかしなさい!
(このようなことろでとは、おんなのはじめてを何とこころえる)
マ:うぅううぅ…ぎょ、ぎょい……
けっきょくアッザム・リーダーでゆをわかしてろてんぶろをつくることに
ゆきがとけておゆになってどんどんたまってゆく
マ:さいていしゅつりょくでこのいりょくとは…
マ:(うしろをむいて)さあ、きしりあさまもどうぞ。
いいおゆかげんですよ
キ:う、うむ…そうか、では……(すこしはなれたことろに入る)
…もうふつうにしてよいぞ
ま・くべがふりむくと、ゆけむりのむこうにきしりあのほんのりじょうきしたかお
マ:おきれいです、きしりあさま…まるでにんぎょうのよう…
キ: ! わたしはあにのにんぎょうではない!!
さばーん(おもわずたちあがったおと)
キ:あ
マ:(ゆきやまそうなん、やっぱり(゚Д゚)ウマー!!)
337 :
334:03/06/15 23:00 ID:???
ま・くべがエアコン壊れたとか言ってるのはおおうそです(w
きしりあさまは操縦にはあまりお詳しくないのでわからなかったのです
>>336 08といえば・・
このマは「キシリアブリッジ大佐」・・・というのが頭に浮かんでしまいますた。
>>338 がるまちゃんスレでのま・くべは初登場時から既にそうだった気が
きしりあさまー、かーいーよ!かーいー!!
とか言っててウラガンに見つかるのですか(w
私はマが一番好きなので(閣下も好きですが)
そんな大佐でも余裕で愛でつつめますが…
つうか、がるまちゃんすれにそのネタの投稿は
なかったですよね?んん?あったっけ??
まあ、ぱーとふぉーまで続いたスレで今更という気も。>ブリッジネタ
ま・くべがそういう風にキャラクター設定されていた事は、
あのスレじゃ暗黙の了解だったっぽく認識してたんだけど・・・
エロネタを一手に引き受けてた時期もあったし。
関係ないが、ま・くべのそういう格好(=ブリッジ)はうらがんは見慣れていると思う。
でもそんな主従も嫌だな・・・
話がキシリアに戻りますが、がるまちゃんスレのおねいたんも好きだったなぁ。
それとは切り離しても、キシリアはどっちかというと相手に尽くすタイプだと感じました。
尽くすというか自分で何かしてあげるのが好きな、能動的恋人。
ジョニーが相手だと年も近そうだし、けっこういろいろしてあげてそう。
マだと彼の方が年上というのがあるのか、いつも先回りしていろいろお膳立てされちゃう。
外から見ると至れり尽せりでうらやましいという感じなのに、本人少し不満に思ってる…とか。
これはある方の受け売りですが、反対に普段は尽くすタイプだけど、マにだけわがままが
言えるっていうのも実はかなり好きです。
閣下はさりげない気遣いしてそう...
先読みの人だからね
>342
> マだと彼の方が年上というのがあるのか、いつも先回りしていろいろお膳立てされちゃう。
> 外から見ると至れり尽せりでうらやましいという感じなのに、本人少し不満に思ってる…とか。
このパターンはありそうだね。
年上というのもあるかもだけど、マ自身が尽くし型というか、
お膳立て好きだからじゃないかな。
でも、「たまには私にお膳立てさせろ」とか言って、
マにいろいろしてあげる閣下、というのも見てみたい。
マはマで、嬉しいような困ったような顔をしていそうだ(w
>344が書ききれなかったことすべてうまく保管してくれた
こんなことでお礼言われても嬉しくないろうが一言言わせてくれ、
ありがとう!
>344の妄想を具体化してみる
1.マの身の回りの世話はもちろん、お弁当まで作っちゃう閣下
2.マの代わりに仕事の段取りをつけ、マに楽をさせてあげる閣下
3.セクースの時、「たまには私に任せろ」と言ってマをマグロ状態にし、
あーんなことやこーんなことをしちゃう閣下(w
>346
きしりあおねいたん風なら1
シリアスめにかっこいくいくなら2
どれもいいですが個人的に3にすっごい興味深々…
3バージョンを書きなぐってみました。
推敲してないので、あまり突っ込まないでくださいまし。
「マ・クベ、たまには私に任せろ」
私の上に跨ったキシリア様が、愉しそうにそうおっしゃる。今日はあれとあれをキシリア様に、と目論んでいた私としてはいささか不本意で不安でもあったが、女王様には逆らえない。
キシリア様は私の上着とシャツを脱がせて上半身をあらわになさる。どこから攻められるのか・・・上半身だけに神経を集中していた私は、白いお手が最初に私の下半身に触れたことに慌ててしまった。
「キ、キシリア様っ!」
「不満そうな顔とは裏腹に、ここは期待に燃えているようだぞ。こんなに大きくなっておる」
キシリア様のお手が触れたことで、そこが大きく跳ねる。
「うっ」
しかしキシリア様はそれきりそこを見捨て、上半身への愛撫に取りかかられた。安堵する気持ちと残念な気持ちが私の中で交錯する。
キシリア様が最初にされたのは、触れるか触れないかの微妙な指先での愛撫。その繊細な動きもさることながら、私の反応を見逃すまいとじっと見下ろす眼に、激しい興奮を覚える。
「はぁっ・・・」
漏れる息に、満足そうに微笑むキシリア様。眼の前で揺れる大きな乳房にそっと手を伸ばすが、あっさり叩き落とされてしまった。
「駄目だ、許さぬ」
そしてお返しと言わんばかりに、私の乳首を舌でお攻めになる。チロチロとした動きが脳髄を刺激する。時々上目遣いで私の表情を盗み見るお姿は、妖艶そのものだった。
私自身がさらに膨らむ。もう狭い服の中では納まりきらない大きさだ。窮屈さに顔をしかめる私に、キシリア様がお聞きになる。
「どうした? 痛くはしなかった筈だが・・・?」
「いえ、キシリア様のせいでは・・・うっ」
再びの膨張。耐えきれず自分の手で服を緩めようとすると、キシリア様のお手が一足先にそこへ到達していた。
「もうこんなになっておったのか。まだこれからだというのに、仕方の無い奴だな」
そしてベルトを外し、ズボンと下着を全て脱がせておしまいになった。
キシリア様は私自身を手に取ってしげしげとご覧になる。
「ふむ、見事なものだな」
「どうかお許しを・・・」
キシリア様の美しい裸身を見るのは大好きだったが、見られることには皆目慣れていない。あまりの強烈な体験に、本気で目眩がしそうだった。
「私は誉めているのだぞ!? まあよい。ここまでにしてやる」
ホッとしたのも束の間、次の瞬間、私自身は温かく柔らかなものに包まれていた。
キ シ リ ア 様 が 口 に お 含 み に な っ て い た の だ !!!
「あぁっ!」
気を引き締めるのが一瞬遅れていたら、爆発してしまっていたかもしれない。初めての経験。
キシリア様はクスリとお笑いになると、根元に手を添えて舌先で先端部分を刺激され始めた。堂々としたお振舞いの割りに、たどたどしい愛撫。あまり慣れておられないようだ、良かった。慣れた風だったら、誰にどこで教わったのかと、いらぬ気を回すところだった・・・
しかし、勘のいいキシリア様はすぐにコツを飲み込まれたようで、敏感な場所を狙い撃ちなさるようになった。私の反応から当たりをつけられたのかもしれない。ポーカーフェイスはとうの昔に崩れていたのだから。
「うぅっ」「あっ」「くっ」
私が声を上げるたびに、嬉しそうにお笑いになるキシリア様。
「ふふふ、マ・クベがどこまで堪えられるのか、試してみようではないか」
「・・・酷いお方だ」
「いつもはおまえの好きにさせているのだから、たまにはこういうのもいいだろう。これはどうだ?」
「キシリア様、お許しください。私は・・・もう・・・」
爆発寸前だった。このままでは、キシリア様のお口の中に出してしまう。
「駄目だ、まだ許さぬ」
そうおっしゃるや否や、ご自分の服を脱ぎ捨て、私の上に身を沈められるキシリア様。
「あぁっ!」
お口の中より数倍熱く、数十倍ぬめぬめとしたものが、私自身を誘い込んでゆく。私はキシリア様のお身体に指一本触れなかったというのに、そこは溢れ出る泉のごとく沸き立っていた。先程からの愛撫で、キシリア様もこれほどまでに興奮なさっていたのか・・・
中の感触を楽しむかのように、暫くじっとされていたキシリア様が動き始める。私の肩に手を置き、腰をゆっくりと前後にスライドなさるのだ。
「堪えよ、まだいってはならぬ」
厳しいお言葉とは別に、キシリア様のそこは私を捕えて離さない。全神経を集中させていなければ、ご命令を果たすことは到底できないだろう。
「・・・うぅ・・・」
限界ギリギリで踏み留まろうとするため、全身が激しく震える。眼の裏側に火花や不定形の模様が飛び交い、自分が天国にいるのか地獄にいるのか、それさえも分からなくなった頃、キシリア様の最後のご命令が下った。
「今日のところは・・・はぁっ・・・これ・・・で許してやる」
「キシリア様っ!!!」
全てのものがキシリア様目掛けて放たれる。怒涛のようなそれは、キシリア様の内奥に熱い飛沫を浴びせ、奔流となって中を荒れ狂う。
「マ・クベ! ああ、いいっ!!!」
同時にいかれるキシリア様。妖艶さと清純さの絶妙なブレンド。私の愛情と情熱の全て―――
以上でつ。ヌルくてスマソ
>348-352
あ ん た い い 人 だ !
>まだこれからだというのに、仕方の無い奴だな
↑ここら辺りが特に…
>ポーカーフェイスはとうの昔に崩れていたのだから
>お許しください。私は・・・もう・・・
↑キシリアじゃないですが、ここらも(;´Д`)ハァハァ
というか気軽に「あんた」呼ばわりしちゃってスマソです
では今度はきしりあおねいたんバージョンで一発・・・ゲホッゲホッ(無理)
乙です。>352
ところで名前欄のΨ`▼´Ψはキシリア様のお顔ですか?
(((( ;゚Д゚)))コワー
ああ、微妙に違う。Ψ(`▼´)Ψですね。
いえ、何となく可愛いなと思うんですが。
>>297の続き
翌日からマ・クベには、少佐の地位と専用の執務室、三名の秘書官が与えられた。この他にも、必要な者がいれば雇っていいとの仰せだ。
執務室には応接室、秘書控え室、資料室などが付随し、キシリアの執務室の隣に広い一角を占めている。自分に向けるキシリアの期待のほどを感じ、密かにほくそえむマ・クベだった。
通産省の上司たちは働き盛りの有能な部下が突然の引き抜かれたことに慌てたが、相手がザビ家の人間であれば文句を言うこともできない。何よりも本人が乗り気なのだ。不承不承ながら、引継ぎだけはきちんとするように、とマ・クベを諭した。
引継ぎを敏速に済ませて古巣に別れを告げ、マ・クベは執務室の整理もそこそこに、キシリアから与えられた仕事を開始した。
思いつくことを片っ端から端末に打ち込み、その合間に秘書の一人にアポイントを取らせる。相手は軍人、学者、技術者、議員、官僚、その他の人々。残り二人の秘書には資料集めとその分析。
約束の時間になればアポイントを取った相手のところへ出かけてゆき、教えを乞うたり情報を引き出したりする。それらをさらに端末に追加。
あまりの慌しさに、秘書の一人がマ・クベに言う。こちらから訪ねていかず、向こうを呼びつければどうですか、と。その方が時間を短縮できるし、キシリアの名前を使えば大抵の人間は素直に出頭してくることだろう。
マ・クベは皮肉な笑みを返す。王家に仕えている人間の考えそうなことだ。だが、こちらから出向くことで得られる情報も多いのだ。
通された部屋やもてなし方、相手方の人間たちの態度を見れば、自分を歓迎しているのかどうかは一目瞭然だった。応接室や書斎、研究室などを直接見ることで、主の人柄を把握することもできる。そこに並ぶ書物や調度品を目敏く観察すれば、隠し持つ思想さえ読み取れるのだ。
今会っているのは、今後も関わる可能性の高い相手。それだけに、先方の出方や性格、価値観などを早期に掴んでおく必要があった。
しかしマ・クベは、秘書に親切に教えてやるつもりはなかった。優秀な人間であれば、仕事は教わるものではなく盗むものだと知っている。自分の与えたヒントを元に考え、気付き、自らのものにしていくことができない人間には、今後の仕事も望めまい。
だから、意味があって訪ねていくのだ、とだけ答えた。キシリアが自分に与えた秘書の実力を測ることは、キシリアの部下を判断する眼の確かさをも測ることになる。マ・クベの口元が、楽しい企みに揺れていた。
やがて件の秘書はマ・クベの隠れた思惑を察知したようで、素直にアポイントを取るようになった。時には代理で出かけてゆき、相手をよく観察して帰って来る。キシリア様は侮りがたいお人よ、とマ・クベは素直に感嘆した。
秘書たちの働きもあって、2ヶ月後にはMSの現在の状況を正確に把握することができた。その上でマ・クベが考えたのは、MS専門チームを作るプランだった。
エース級の戦闘機パイロットを配置し、演習などで実戦形式の戦闘を執り行なう。これによってMSによる戦術の編み出し、改良が必要なMSの部分の洗い出し、さらにはパイロットの育成まで行おうとする、一石三鳥のプラン。
大掛かりなプランではあったが、やるだけの価値はあると判断できた。それに、今までの戦闘形式に頼っていたのでは、物量に勝る連邦軍と互角に渡り合うことは難しいだろう。この点を突けば、ギレンとて無視することはできない筈だ。
早速、それらを企画書にまとめる。
財務省や議会が渋りそうな予算の歳出には克明な数字を記すことで説得力を増し、議員たちへの働きかけも怠り無く行う。このプランを効率的に実行するには、重点的な資本投下が何よりも重要なのだ。
第二段階としてキシリアから明示された、MSを使っていく上で必要な他の兵器の改良と組織の改編については、引き続き秘書たちに資料集めをさせている。こちらも揃い次第、読みこなして考えていかねばなるまい。
この頃になると、通産省の知人や耳の早い他省の官僚たちから、自分を使ってみないかという声が掛かり出した。マ・クベの動きを知り、そこに新しい可能性を見出したのだろう。
幸先の良さに気を良くしながらも、マ・クベはそれらを丁重に断り、代わりに通産省以外の省にいる若手官僚で使えそうな者がいたら推薦して欲しいと依頼した。今は余り派手に動いてはならぬ、若手の人事異動ならそれほど人目を引くまい、という配慮だ。
キシリアが確かな実権を手にする日が来れば、使えそうな人間は残らず引き抜くつもりだったが、今は古巣との間に悶着を起こしたくない。
推薦してもらった人間たちを口説く役割は、三人の秘書に均等に割り振られた。誰がどれだけの人材を引き抜いて来るのか…
一方、第二段階の残り、企業を巻き込んだMS量産化体制の確保にも、マ・クベは確かな目算を持っていた。
秘書を通じてジオニック社の社長に面談を申し込ませる。通産省時代に何度か渡り合い、時には先方の欲しがる情報を漏らしてやったこともある、手のうちをよく知った相手。MSの改造・量産化を進める上では、彼の協力が不可欠だった。
ジオニック社の応接室に通されたマ・クベは、目的とする相手を前に一別以来の身の変動を話した。
そして、MS専門チームを作り、パイロットの養成・MSによる戦闘手法の模索・それを受けてのMS改造などを推し進めてゆくプランを考えていることを伝える。その先に、MSを使った独立戦争を考えていることも匂わせながら―――
「企業というのは国策に従った方が儲かるものです。優秀な経営者なら、言うまでもなく分かっていることでしょうが……ね」
マ・クベの謡うような口調が室内に響く。
「もちろん心得ていますが、キシリア閣下のなさることがイコール国策ではないでしょう。閣下はそこまでの権限をお持ちではありませんからね」
「ええ、その通りです。しかし、『先物買い』という言葉もあります。閣下が権限を持ってから擦り寄るのと、それ以前から協力しているのとでは、得るものに違いが出るというもの…」
「マ・クベ殿がそこまで言われるとは、随分と見込まれたものだ。さては閣下に一目惚れですか?」
マ・クベの瞳が一瞬光を放つ。が、すぐさま元の深淵な瞳に戻り、皮肉に満ちた笑みで相手を見返す。
「馬鹿馬鹿しい。私がそんなことで動く人間に見えますか!?」
「見えませんが、恋ばかりは分かりませんからね。まして閣下はあの通り若く美しいお方だ」
「私はそんなことで官僚の職を投げ捨てて、軍人稼業に身を投じたりはしませんよ」
本音が半分、嘘が半分の科白。だがマ・クベ自身は、全て本音のつもりだった。
「優秀な官僚が一夜にして所属を変えたことで、官庁雀たちがパーティの夜に何があったのか、と騒いでいましたよ。庭の暗がりでマ・クベ殿が熱烈なラブシーンを演じていたと、見てきたように言う者もいるとか、ははは」
「私がお話しているのは若き有能な経営者だと思っていましたが、三流週刊誌の記者だったようですね」
皮肉たっぷりの言葉。この手の話を好まぬマ・クベは、今にも引き上げそうな素振りさえしてみせた。
「これは手厳しい。ということは、キシリア閣下ご本人を買っている、ということでしょうか?」
「ええ。歳若いというのに興味深い人物ですよ。この私に仕えようという気を起こさせたのですから。私の人を見る目に賭けてみるのも一興と思いますが、どうでしょう?」
一歩踏み込むマ・クベ。
「企業経営はギャンブルではありませんよ」
「時には賭けてみなければならないこともありましょう。チャンスを生かすかどうかは、あなた次第。いつまでも『二代目の若社長』と言われていたいのなら、話は別ですが…」
さらに踏み込む。相手の思考や弱点は手に取るように分かっていた。
「痛い所をついてきますね」
「ふふふ。ジオニック社を、宇宙一の企業にしてみたくはありませんか? それもこれも、あなた次第なのですよ。国の石垣となる企業に育てたいと、社名を国営企業とも見紛うものにした先代の遺志を無にするかどうかも……ね」
独特の抑揚を持った声は、相手を唆す時に最大限の効果を発揮する。
「分かりました。では、閣下とマ・クベ殿のプラン通りにMS専門チームが作られたのなら、我が社はそれを全面的にバックアップしましょう。作られなかったのなら、このお話は無かったことに」
「慎重ですね。まあ、いいでしょう。近いうちにあなたの方から、『閣下にお目通りを』と言い出されることでしょうから」
「その時は、よしなにお願いしたいものですな」
「タイミングによりますがね。他社の方が早ければ、順番を待っていただくことになるやもしれません。他社とは、例えばツイマッド社などですが…」
「他にも声をかけているとは、相変わらず抜け目のないお人だ。タイミングを見誤らないよう、心がけましょう」
出かける前にマのスカーフ結んであげるおねいたん
お弁当はやっぱ卵焼きとタコさんウインナーなおねいたん
卵焼きの匂いをさせながら出仕するおねいたん…
>352ではないが、ベタな妄想しちゃたよ
つうかこれでは新婚夫婦みたいだね
余計だけどそんなおねいたんを見てトワニングとかがほろりとしてたら
面白いス(じいかっつうの)
ジオニック社を立ち去りながら、マ・クベは自分の目的が達成できたことに笑みを漏らしていた。狙っていたのは、情報漏洩による相手方への刺激。
あれは機を見るのに敏感な男だ。今日以後ギレンや議員たちの動きに眼を光らせ、プランが通りそうな少し前に、私のところに駆け付けて来るだろう。あの男の動きを見れば、ギレンたちの心のうちも掴める。企業の浮沈がかかっているあの男の情報は、一番確実な筈だ…
それに、試作品完成後1年以上も放っておかれたことで、MS開発チームの連中はやる気をなくしていると聞く。今のうちに社長自ら梃入れをしてもらい、いざいう時すぐ動けるよう準備しておいてもらわねば……な。
執務室に立ち戻り、企画書の続きを取りまとめる。第二段階の資料も少しずつ揃ってきたので、こちらも読みこなして自分のものにしてゆく。
他の兵器の改良で急務なのは、MSを搭載する戦艦だろう。組織の改編は、MS専門チームを育てていき、やがてはキシリアの配下に置くことで達成する。彼女の持つ先見性と思いきりの良さがあれば、この新型兵器は充分にその威力を発揮する筈だ。
時折夜に、キシリアから声がかかる。あの日以後は奥まった私室に通してもらえるようになったので、扉一枚向こうに警護の者、という境遇は免れた。
ベッドで一戦交えた後で、仕事の進捗状況や今後の見通しを詳細に伝える。ポイントとなる重要な報告は、それより前にキシリアの執務室で済ませていた。
キシリアのこういうやり方に最初は戸惑ったマ・クベだったが、今ではすっかり馴染んでいた。執務室で他の者を気にしながら忙しなく用件を伝えるよりは、こちらの方がずっと気楽で効率的だったからだ。
キシリアも同じことを思っているようで、ベッドの上での方が率直な意見を述べてくれる。その中には、他の者がいたら教えてもらえないような貴重な情報も含まれていた。
情事は情事でしかないと思ってきたマ・クベだったが、それは相手が情事のみの人間だったからなのだ、と知らされた。他の関係も持つ相手であれば、ベッドの上は多彩な戦場となる。
とはいえ、キシリアは相変わらずマ・クベに口付けを禁じていたし、事が終わると早々に追い出される境遇も変わらなかった。理由はいつも「おまえとは愛人でも恋人でもない」。
その言葉を吐く時のキシリアの瞳には微かな影が差しているのだが、プライドを傷つけられるマ・クベはそれに気付かない。苛立ちを秘めながらも、離れがたい思いに引かれてキシリアの意に従うだけだった。
マ・クベの転進から3ヶ月後、詳細な企画書がまとまったのを機に、キシリアは兄・ギレンにMSの有効な使い方について提案がある、と面談を申し入れた。
多忙なギレンがそれを了承したのは、提案自体に心引かれたのとは別に、妹の愛人と噂されるマ・クベを直に見てみたいという気を起こしたからだった。ギレンは2時間の時を二人に割く事にした。
<ツヅク>
>353
気に入ってもらえて良かったです。
妙にスラスラと書けてしまいました(w
>354-355
別板の二次創作スレで、18禁話をUPする時に目印として
使われている顔文字です。<Ψ(`▼´)Ψ
可愛さの中に鬼畜っぽさがあるような気がして、前から一度
使ってみたかったんです(w
間抜けなレスがシリアスなお話の間に挟まっちゃってスマソ!自分でもビクーリしますた
というか、職人さんいつもすごいなぁ
いつもよくここまで考えられるもんだと思いまつ(マの仕事っぷりとか)
次にギレンが出てくるらしいので期待!
それからΨ(`▼´)Ψってそうだったんですね またひとつ賢くなれました
お馬鹿ついでに「Love Story」の最新パートで、もし閣下が
誰かと政略結婚したらプチ『ヌーベルエロイーズ』状態?とかって妄想してしまいました
べるばらネタにお詳しい職人さんならば意味わかりますよね??
勝手な方向に妄想しちゃうタチなので、気分を悪くされたらすみません
>365
いえ、連投規制に引っかかって四苦八苦していたので、
レスで解除してもらえて大助かりでした。
そうそう、『ヌーベルエロイーズ』がありましたね(といっても、
ベルばらに描いてあった範囲でしか知らないんですがw)。
そういうのも面白いかも。機会があったら書いてみたいです。
いろいろ妄想してもらえた方がネタが増えて助かるので、
個人的には大歓迎です。これからもよろしくです。
>361
>出かける前にマのスカーフ結んであげるおねいたん
個人的に、これに萌えますた。
赤い色なのをいいことに、結ぶどさくさに紛れて
スカーフにキスマークをつけて送り出したりするん
でしょうか?w
スカーフにキスマーク……かわいいけれど実は女よけだったりしたらうけます
ああみえて意外と(つうかやっぱり?)独占欲強くて嫉妬深かったら
私個人的には萌えになりますですが、みんなさんはどうなんだろ
今、外れそうなボタンをつけかえるフリして盗聴器とかしかける
キシリアを想像してしもた
盗聴器までくると『きしりあおねいたん』じゃなくなるかな〜
独占欲強くて嫉妬深いおねえたん、私も萌えです
マはおねえたんにゾッコンで、誰が見ても浮気なんて
しないよって感じなのに、つい焼いちゃうんですな
で、マはマで独占されたがってると
でも、これじゃ只のバカップルかも
そんなバカップルになりそでならなかった所があのスレのキモだったと
(個人的には)思うから、それで良いんじゃないかなー
それに
>独占欲強くて嫉妬深いおねえたん
この片鱗は、例のコンビニのシーンで既に如何なく発揮されていたと思う(w
逆にこういう事には全く気付かないマ。
そうそう、リアル友達ともよく話してたのですが、がるまちゃんすれのおねいたんとま・くべは
あの距離感がキモだったんでしょうね。たまにいいとこまでいっても結局元通りの
ギリギリ感がよかったです。
んでもれびるしょうぐんが出てきたところ辺り、そのまま両思いになっちゃっても
個人的にはよかったな〜。あ、まときしりあおねいたんがですよ(w
あそこ辺りは読んでてマジドキドキしました
>逆にこういう事には全く気付かないマ。
そうでしたね。あんがい気を揉んでたのはおねいたんの方だったのかも
がるまちゃんに「もっとかわいいおぱんつにしとけば…」とかって言ってましたもんね
>只のバカップル
たまにはそんなのもいいかもです
ダムAにしばらく閣下(とマ)出てこないみたいだし、ゲームでもして気を晴らそうかなぁ。
ワンスワは一度クリアしたけれど、核攻撃成功させちゃったマがキシリアに通信で怒られるイベントが
あるらしく、それが気になる。
クリアしたあと「お前がいないと大変だから早くサイド3に戻って来い」なんてラブラブ通信(←妄想)してる
ところももう一度見たいしなあ。
ガルマだと木馬に挑みにいくイベントでは絶対死亡してそのままゲームオーバーの流れに
なっちゃうけど、マ・クベ編のイベントステージではガンダム@アムロ搭載を撃破してゲームを続けられる
みたいなのです。
さすが、お坊ちゃんとちがってしぶといな(w。まあ、マもそんなに庶民の出っぽいかんじはしないけど。
友達がジオンの系譜を買ったのでプレイするところを見せてもらったのですが、中の人が変わったとは
いえマの声があいかわらずいぢわるそうで満足ですた。塩沢の声に慣れてる人は違和感感じるようですが。
閣下は喋ってくれなくて寂しかった…。
>372
ゲームは全然分からないので、こういう情報は面白いでつ。
>マがキシリアに通信で怒られるイベント
閣下の怒りっぷりも気になるけど、それ以上にマの態度が気になる。
ひたすら平身低頭で謝るのかな?
ヽ(`Д´;)丿ウワァァァン と泣いてたりして(w
>373
怒られるっつうか正確にはたしなめられる?という感じらしいのですが…気になりますよね(w
>>363の続き
ギレンを前に、マ・クベは物慣れた様子で企画の説明をしてみせた。ところどころでキシリアがフォローの言葉を挟む。少し前に知り合ったばかりとは思えぬ息の合い方を興味深く眺めながら、ギレンは二人の話に耳を傾けていた。
説明が一段落すると、ギレンが質問の矢を放つ。余裕で答えるマ・クベ。IQ240と言われる独裁者を前に、その様子は愉し気でさえあった。
「話は分かった。なるほど、このやり方ならMSの新しい可能性を引き出すことができるかもしれんな」
「兄上もそう思いますか?」
「ああ。今までの戦闘形式に固執していたのでは連邦と渡り合えない、というのは私も同感だ。戦闘だけでなく、作業用機としても使えるのではないか、という眼の付け所も面白い」
「それでは、このプランを採用していただけるのでしょうか?」
「そのつもりだ。これだけ詳細なプランなら、このまま議会に持っていくことも可能だろう。ご苦労だったな」
「ありがとうございます。ついては、ひとつお願いがあります」
「なんだ?」
「これを提案したのが私だということは、兄上の口からは漏らさないで欲しいのです。少なくとも専門チームが発足するまでは」
マ・クベのポーカーフェイスが一瞬だけ崩れる。そういう話はキシリアから聞いていなかった。
その様を見逃さないギレン。ほう、この辺りが二人の違いかな。自意識の強いマ・クベと、慎重なキシリア。
「なぜ隠そうとする? 逆ではないのか?」
「ジオンには保守的な考えを持った人間も数多くいます。年若い女の私が提案したことを知れば、そのことで態度を硬化させ、プランそのものに拒絶反応を示す可能性がありますから」
キシリアの状況判断の鋭さに、マ・クベは舌を巻く。ジオンには確かにそういう風潮があった。新型兵器を素直に受け入れられない大鑑巨砲主義者たちは、尚更だろう。それに、ギレンに従順な振りをしておくためにも、今回は功をひけらかさない方が良い。
マ・クベがポーカーフェイスに戻っているのを眼の端に捉えながら、ギレンが返事をする。
「良かろう。おまえの言う通りにしよう」
「ご理解いただき、ありがとうございます。その代わり、議会対策などで手伝いが必要でしたら、お申し付けください」
キシリアに倣って、ギレンに頭を下げるマ・クベ。その頭上を、使える駒を2つ手に入れたというギレンの満足そうな視線が、通り過ぎていった。
ギレンとの面談からわずか3日後、マ・クベの予言通り、ジオニック社の社長からキシリア閣下にお目通りを、という申し入れがあった。数日遅れて、他社からも同様の申し入れ。目敏い企業経営者たちは、利権の臭いを嗅ぎ当て蜜に群がる蟻のようにやってきたのだ。
企画を進めているのはギレン閣下でありキシリア閣下は無関係だ、と念を押した上で、マ・クベはそのうちの何人かをキシリアに拝謁させた。彼女の持つ威厳と才知に惹かれた彼らは、今後キシリアの頼もしい応援団となることだろう。
ギレンが議会運営を滞り無く進めていることもあって、当面マ・クベには仕事が無くなった。残りの資料を読んだりはしているものの、一時と比べると暇そうに見えるのは否めない。秘書たちは急な変化に戸惑っていたが、本人は素知らぬ顔でのんびりした日々を送っていた。
キシリアに命じられたことは120%果たしたのだ、ゆっくり休息してもいいではないか。命じられたことはきちんとやるが、それ以外はやろうとしない―――それが、官僚暮らしの長いマ・クベのやり方だった。
0075年11月、キシリアとマ・クベのプランに沿う形で、MS専門チーム「教導機動大隊」が設立された。
各部署から引き抜いたエース級の戦闘機パイロットが所属し、様々な戦闘訓練を執り行なう。新型兵器に初めは戸惑ったパイロットたちも、慣れてゆくと同時に、小回りが効き細かい作業まですることのできるMSというものに急速に魅せられていった。
一方、ギレンの梃入れにより、MS搭載母艦であるムサイ級軽巡洋艦も完成した。戦艦とMSを用いた総合戦術の編み出しも、今後の大きな課題だろう。
キシリアは、次に教導機動大隊の演習準備を進めることにした。
MSの正式なお披露目、MSによる戦術の模索、ジオン軍の士気高揚。さまざまな狙いを持つこの演習は、キシリアの政治手腕の最初の見せ場でもあった。
相変わらず自分からは何もしようとしないマ・クベだったが、問われれば賢策を授け、申し付けられれば完璧にこなす。そして、その合間には、お手並み拝見とばかりにキシリアを観察し続けていた。
ある日の夜、火花を散らした一回戦が終わり、いつも通りマ・クベの腕枕に心地良さそうに頭を預けていたキシリアが、耳元で囁いた。
「あの女も視察に連れて行くのか? 連れて行くのなら、その間だけ軍属扱いにしてやるぞ」
演習の候補地が複数あったため、ズム・シティを離れられないキシリアに代わり、年が明けたらマ・クベがそれらを視察してくる予定になっていた。しかし―――
「あの女とは?」
「森の傍の家に住んでいる女だ。長年の愛人だと聞いたが」
「!」
マ・クベには長い付き合いの女がいた。かなり年上で、そのせいか大抵の我侭は許してくれる。他に相手ができればそちらに行き、終われば戻ってくる。時には女自身も同じことをする。お互いに割りきった、腐れ縁とも言える仲。
だが、キシリアとのことが始まってからは、事情が違ってきた。
尾行に細心の注意を払いながら女の家に出向く。行くのは大抵キシリアと抱き合った翌晩。キシリアへの苛立ちを女の身体にぶつけ、鬱憤を晴らすのだ。
マ・クベの変わりように気が付かない女ではなかった。諍いが続き、別れ話も出始めているこの時期に、キシリアの口から女のことが語られようとは……
「……いつから知っていたのですか?」
「最初からに決まっている」
「!」
隠しおおせているつもりでいたマ・クベの衝撃は大きかった。
「頼みもせんのに垂れ込んで来る者、お節介なことを言ってくる者が多いのだ」
「お節介な者?」
「公女の愛人が他にも女を持つなど言語道断、おまえとは即刻別れるべきだと、いらぬお節介をされた。あまりうるさいので、マ・クベは愛人ではないから安心しろ、と言ってやった。愛人でもなんでもない男が他の女と付き合おうが、私には関係のないことだ、とな」
「・・・・・・」
キシリアが常々「おまえとは愛人でも恋人でもない」と言っていたのは、このことを指していたのだ。自分の迂闊さに、マ・クベは歯噛みせずにはいられなかった。キシリアの元で有能な部下として認められているという自信が、自分の勘と判断力を曇らせていた……
黙ったままのマ・クベに、キシリアが続ける。
「おまえも暢気な奴だな。私がそう言わなかったら、その女がどういう眼に遭わされたか分かっているのか? 馬鹿なことをして、ザビ家の人間の気を引こうとする者は多いのだぞ。そういうやり方を私は好まぬ。だから―――」
「知っても、何とも思わなかった…?」
キシリアの言葉を遮るマ・クベ。知りたいのは、その一事だけ。
「冷酷なおまえらしいと思っただけだ。だが、あまり苛めるものではないぞ。追い詰められた女は何をするか分からん」
キシリアは、今の二人の状態すら正確に把握しているらしい。マ・クベの身体が小さく震える。この女(ひと)は、焼いてさえくれないのか…
冷酷なのはどっちだと言い返したいのを必死にこらえ、薄ら笑いで答える。
「気をつけましょう。それで、あなたの公認をもらったと思ってもいいのでしょうか?」
「私の知ったことか、好きにするがいい。但し、機密を漏らした時は、そうはいかないぞ」
「そんな話ができる相手ではありませんよ、ご安心を」
ベッドの中で仕事の話ができ、それが楽しく感じられる女など、キシリアしか望めまい。
「で、どうするのだ? やり直す気があるのか?」
「やり直してもいいのですか?」
「言っただろう。好きにするがいい、と」
切り結ぶ視線。二人は今、全裸という最もプライベートな姿を至近距離で晒し合いながら、最も遠いところに居た。
「では視察に連れて行きましょう。水入らずで過ごせば、昔の情熱が蘇ってくるかもしれませんし……な」
精一杯の虚勢。女との間に情熱があったことなど、一度も無かったのだから。
「ふん、私は水か。面白くないな」
顔をしかめるキシリア。その瞳に揺れる微かな想い―――
激情にかられたマ・クベが、悲鳴のような声で叫ぶ。
「なぜ言ってくれないのですか!? そんな女とは別れろと!」
キシリアも負けじと言い返す。
「言ってどうなる!? いくら主人でも、おまえの心までは支配できぬ。それはおまえが決めることだ!」
「私は……、私は……」
マ・クベは言葉の代わりにキシリアを組み敷いた。自分の胸に湧き上がる想いが何なのか、自分でも分からなかった。分からないままに口付けを。いつもは許されない唇が、今だけはマ・クベのために道を開く。
心と身体の全てを奪い尽くすような激しい口付け。舌を絡め合う―――ただそれだけのことで、心が、身体が、痺れ出す。どんな女にも感じたことのないエクスタシー。
マ・クベの頭に疑問が浮かぶ。
あの女と最後に口付けしたのはいつだろう? 遠い昔のことではなかったか。最近では、抱く気にさえならなかった。ただ指で弄び、女が素直に乱れる様を見ながら、これがキシリアであればと思っていただけ。
なぜ、これほど一人の女に囚われるのか? 何度抱いても終わった瞬間からまた焦がれてしまうとは、キシリアの身体には何が潜んでいるのだろう? 他の女では代えられない何か……
キシリアもまた、考えていた。
口付けなど許すものかと思うのに、いざすると我を忘れてしまうのが忌々しい。こんな男に出会ったことは、ついぞ無かった・・・
そのまま二回戦にもつれ込む。言葉ではなく、身体で伝え合う何か。
嵐が通り過ぎた後、マ・クベはキシリアを固く抱きしめながらキッパリと言った。
「あの女とは別れます」
何か言いたげなキシリアの口を自分の唇で封じる。今は何も聞きたくない。
「あなたには敵いませんな。負けましたよ。今日のところは……ですがね」
艶然と微笑むキシリア。女王然としたその微笑を心の内で賛美しつつ、再びの飢えに向かい合うマ・クベだった。抱き合っている時はあれほど近くにいたのに、今、あなたはまた遠ざかろうとしている……
マ・クベは言葉通り女と別れると、視察の旅に出た。何箇所もの候補地を回り、それぞれのメリット・デメリットを検分する。2週間後に帰ってきた時には詳細な報告書を携え、演習の具体的プランまで提案するレベルに至っていた。
戻って来たズム・シティで、マ・クベはキシリアから何よりも嬉しいご褒美をもらった。望むがままの口付けの権利。
出会ってから二人がこれほど長く離れていたのは初めてで、その間の寂しさを双方が共に噛み締めたのが功を奏したのかもしれない。以後、キシリアがマ・クベに口付けを禁ずることは無くなった。
5月に行われた教導機動大隊の演習は、ザビ家一族臨席の元で大成功を収め、MSは兵器としての有益性をジオン中に知らしめた。演習の中で披露された数々の戦術は大鑑巨砲主義者たちをも沈黙させるもので、浮かび上がった技術的な問題の改善が国家的急務とされた。
演習のお膳立てをしたキシリアの名が、高官たちの間に轟いたことは言うまでも無い。歳の離れた兄の影に隠れていた彼女の存在を、人々は初めてそれと認識したのだ。若く美しいだけでなく、才知と行動力に富む指導者として。
マ・クベの名前も同様に取り沙汰されるようになった。「キシリア閣下に取り入った小賢しい男」という悪評が消えはしなかったものの、侮りがたい凄腕の男、夜だけでなく昼も辣腕家であったのかと、人々を驚かせたのだ。
キシリアとマ・クベは、その後もMSの開発・量産化に深く関わっていった。ジオニック社は一躍ジオンの有力企業に踊り出、お礼にとマ・クベに多大なリベートを送ってきた。
それらを全て突き返し、感謝の気持ちがあるのなら法に基づく範囲でキシリア閣下に献金を、と言い添えるマ・クベ。策謀家ではあるが、彼は金銭には身奇麗な性格だった。それがキシリアの更なる信頼を買う。
やがてマ・クベは、キシリアの寝室で朝まで眠ることも許されるようになった。
礼を言うマ・クベに、キシリアが冷たく返す。
「慌しく出ていかれると、騒ぎに紛れて眠り損なうことも多い。名より実を取ることにしただけだ。礼には及ばぬ」
物静かに出ていく自分には、全く当てはまらない言葉。キシリアの強がりにマ・クベは微笑んだ。いつもの皮肉めいた笑いではない、心からの笑顔。そのせいで、枕の投げつけという手荒い返礼を受けたが。
そして、2年の月日が流れた―――
<ツヅク>
ここまでで第1部完です(4部構成の予定)。
今のところメデタシメデタシ風ですが、この二人のことですから
これからも色々とある予定(w
少しお休みして、また続きを書いていきたいと思っていますので、
その折はよろしくお願いしますです。
職人さん乙です!
というか今回 は げ し く ツ ボ ですた。
マと閣下だとけっこう耽美っつうかかっこよく書かれるssが多いので
(そういうのももちろん好きなのですが)、今回みたいな赤裸々なのも
読んでみたかったんです。
相手を好きになればなるほど尽きない憧憬に苦しみますよね。
たとえ両思いであっても。そこいら辺りが書かれていて満足です。
少しごゆっくりなさってください。お疲れ様です。
( ´∀`)つt[ ] <乙カレー。
保管庫、forbiddenで入れない…
閉鎖したんでしょうか。
今いったら普通に入れたですよ
>383
ツボとは嬉しいです。
この二人にしては格好悪過ぎかもしれない、とも思うのですが、
書き出すと止まらなくなってしまって(ニガワラ
>384
いただいていいのかな・・・(と言いながら手が伸びるw)
( ・∀・)つt[ ] <ありがdです
シリーズものとは別に、読みきり話を書いてみました。
相変わらずのマ×閣下です。前後編もので、今回は前編をUPします。
話があると呼ばれキシリア様の私室に伺ってから、小一時間が過ぎていた。
期待に胸を膨らませていた私は、当たり障りのないお話ばかりなさるキシリア様に、焦らされるばかり。何を迷っておられるのだろう?
唐突にその言葉が放たれた。
「マ・クベ、どうやら出来たらしいのだ」
「出来たとは何が!? 新型のモビールスーツですか?」
「・・・・・・」
キシリア様は呆れたようなお顔で、私をご覧になっている。
「違いましたか。では、停戦条約の文案でしょうか?」
「おまえは全く・・・」
「は!?」
「もうよい、下がれ」
不機嫌なお声。戸惑う私を、キシリア様は大きな眼で睨みつけておられる。
せっかく二人きりで過ごしているのに、ここで引き下がるのは嫌だった。必死の抵抗を試みる。
「も、申し訳ありません。せめてもう少しヒントをいただけないでしょうか」
「・・・おまえにも関係のあることだ」
そっぽを向いて、お言葉だけくださる。
「私にも?」
「おまえ、本当に分かっていないのか!? それとも分かっててとぼけているのか、どっちなんだ?」
業を煮やしたようにおっしゃるキシリア様。勘の良さを誇る私としては不本意だが、本当のことを申し上げずばなるまい。
「どっちと言われましても、その……全く分かっておりません」
「だから、子どもが出来たと言っているだろうがっ!」
「!!!」
それは、世にも意外な言葉だった。いや、意外と言っては語弊があるかもしれない。私とキシリア様はそういう仲だったのだから。それでも、今までずっと妊娠ということが無かったから、私には晴天の霹靂だった。
私が心の全てを捧げているキシリア様。そのお方が私の子どもを身篭っておられるなど、夢を見ているとしか思えなかったのだ。
呆然としている私に、キシリア様が追い討ちをかける。
「そんなに嫌そうな顔をしなくてもよかろう」
嫌そうな顔? この私が!?
「キ、キシリア様、嫌どころか私は―――」
「おまえに面倒はかけぬ。心配するな」
吐き出すように言われるお姿を見て、私の理性が弾け飛んだ。
「そんなことをおっしゃらないでください! いくらでも面倒をかけていただきたく思います! いえ、面倒などではありません。私は信じられない想いで……これは、これは夢ではないのですよね!?」
自分でも支離滅裂なことを言っていると思ったが、どうにもならなかった。勢いに任せてキシリア様を抱きしめる。これが現実であることを、そうやって確かめずにはいられなかった。お顔中に歓喜の口付けを。微かに残った理性が、自分のやっていることを呆れ顔で見ていた。
「息ができないではないか!」
キシリア様が声をおあげにならなかったら、私はいつまでもその行為を続けていたかもしれない。慌てて手を離す。
「申し訳ありません! お身体に触りはしませんでしたか!? そもそも起きていて大丈夫なのですか? 安静にしていなくては……」
「馬鹿を言うな、病気とは違うのだぞ。日常生活に支障があるものか」
「しかし……」
「おまえ物知りのくせに、こういうことは何も知らないのだな。まだ悪阻もないし、自覚症状はゼロなのだ」
「そういうものなのですか?」
「そういうものなのだ」
鸚鵡返しにおっしゃるキシリア様。私をからかっておられたのだと気が付いたのは、ずっと後のことだった。何しろ私ときたら、人生始まって以来の衝撃に、普段の自分ではなくなっていたのだから。
「それで、あの……」
「なんだ?」
「あのぅ……生んで……くださるのですか?」
辛い質問だった。キシリア様は、この妊娠を喜んでくださっているのだろうか? 私にとって何よりも嬉しいことが、キシリア様にとっても同じとは限らない。先程からの不機嫌は、もしや―――
「おまえにはどう見えるのだ?」
突き放すようなお言葉に、やはりそうなのかという気持ちで胸が一杯になる。
「……」
とてもお答えすることができない。唇を噛み締めたまま、下を向いているのがやっとだった。
柔らかいものが私の背中に触れた。条件反射で振り向くと、キシリア様が私に抱きついておられる。いつの間に後ろへ回られらのだろう?
「軍人のくせに、後ろを取られてなんとする!」
叱咤するお声。それにも関わらず、お手は私の胴に廻されお顔は背中にぴったりとくっついている。
「驚きの連続で、注意力が無くなっていました」
正直に申し上げる。今この瞬間、連邦軍に攻め込まれたら、私は成す術も無く負けていたことだろう。
「父親になる者がそんなでは頼りない。しっかりしてくれねば困るぞ」
父親? 私が!? ということは―――
「それではっ…」
「誰が生まないと言った、愚か者め。私は・・・私は喜んでいるのだぞ」
キシリア様の頬が薄っすらと赤く染まる。私をご覧になる瞳も、いつもと違って照れくさそうに揺れている。
「キシリア様っ!!!」
反転して抱きしめる。キシリア様の唇に、愛と尊敬の全てを込めた口付けを。
グラナダへ戻ってきてからの愛の日々が、キシリア様の胎内にひとつの生命(いのち)を宿したのだ。最愛の方が私の子どもを喜びの中で生んでくださる! 私はなんと果報者なのだろう。
「おまえは私をなんだと思っているのだ!? 子どもを欲しくない相手と関係を持つほど、私は節操なしではないわ!」
「キシリア様が生真面目な方だということは、よく分かっていましたが…」
「それならなぜ?」
痛いところを突くお方だ。できれば言わずに済ませたかったが……
「私に自信が無かったからです。キシリア様のせいではありません」
「おまえはいつだって自信満々ではないか」
「仕事ならそうですが、キシリア様のこととなると、そうもいきません」
「おまえの弱点は私ということか。ふふふ、面白いな」
「そんなに苛めないでください」
「生んでくれるのか、などと馬鹿げたことを聞く奴にはこれぐらいしても良かろう。それで、女と男、どちらが望みだ?」
私の胸にもたれながら、キシリア様がお尋ねになる。
「キシリア様が生んでくださるのなら、どちらでも嬉しいです。願わくば、キシリア様に似ていますように…」
「自分に似てない方がいいのか?」
「キシリア様似の方が嬉しいです。女の子なら尚更」
「おまえは親馬鹿になりそうだな。女が生まれたら、その瞬間からどこにもやらないと喚きそうだ」
「そうかもしれませんね」
来年の夏には私も父親になるのか! キシリア様がいらっしゃらなかったら、踊り出したいぐらいの気持ちだった。
私はそれ以後、ギャンの操縦訓練にそれまで以上に力を入れた。連邦の白い悪魔と木馬を葬って、キシリア様に安堵していただきたかったのだ。
膠着していた戦線が動き出すキッカケとなったのは、連邦のたった一機のモビールスーツ・通称「白い悪魔」だった。こいつとこいつを乗せた新型戦艦「木馬」がキシリア様の弟・ガルマ様を死に追いやり、その余波で私が守っていたオデッサも連邦軍に奪い返されてしまった。
今、戦局の中心は宇宙空間に移ってきている。いつかまた、白い悪魔と木馬に出会う日もあるだろう。その日が楽しみというものだ、ふふふ。
3週間後、連邦軍が次に攻めようとしているのが、キシリア様のもう一人の弟・ドズル様の守るソロモン要塞だということが分かってきた。
救援隊の隊長として私をソロモンに行かせる命令を下しながら、キシリア様はとても不安そうなお顔をしておられた。妊娠されたことで、いつもより神経質になられていたのかもしれない。
駄目だな、こんなことでは。キシリア様が安心できるようにしてさしあげねば。
旅立つ前夜、私室をお訪ねして二人きりの時を過ごす。
お身体に負担をかけてはと躊躇いがちな私にキシリア様はご不満だったようで、大丈夫だから心配するなと何度もおっしゃった。やがて興奮の渦が私たちを包み、私もお身体への配慮を忘れてしまう……
妊娠を知ったことで、キシリア様への愛情がより深くなったような気がする。誰よりも大切なお方。この方が幸せに暮らしていけるためなら、私は悪魔にだって魂を売るだろう。
<ツヅク>
>388-392
以前おっしゃってた妊娠ネタですね!
あのときは話題に乗り遅れましたが、ひそかに同意してますた。
実は今連載してるどっちかに持ってくるのかな、と思ってたのですが
案外早く読めたのでこれはこれで嬉しかったり。
今回はわりとコメディタッチでしたが、次の展開を思うと……
何にせよ、乙です。
これからssを一本投下します。
キシ×マなんですが、なんというか、ハッキリいいますとこのお話に限って
マ・クベが少し恥ずかしい、みっともない目にあっています。ヌルイですが。
でも私は彼が嫌いだからそうしたというわけではないです。
むしろ一番好きです(;´Д`)ハァハァ
自分なりに頑張って書いたのですが、もしかして私の書いたもの
を読んで気分を害される方が出たらマジで申し訳ないので、スルーよろしこです。
たいしたことないですが、一応18禁でおねがいます〜。
オデッサの軍港、その凪いだ海面に映る月の輝き。
微かな波にゆらゆらと瞬くそれにやがてキシリアさまの瞳が重なり、
私にあの日を思い出させる………。
採掘基地での白い悪魔との邂逅の後、事後処理を何とか済ませた私が
閣下に報告にあがったのはその日の夜のことだった。
「予想外の事態とはいえ貴重な採掘場のひとつを失った貴官の失敗、
やはり許し難い」
夕方に予定されていた地元有力者との私的な会合から帰られたばかりの閣下は、
着替えもせずかっちりとしたスーツ姿のままにそういってよこされた。
「…しかし閣下、あの時点では」
「この後に及んで申し開きですか?!見苦しい、下がりなさい!」
「そんな、キシリアさま……!」
「…よろしい、お前が出てゆかないのならば私が出てゆきます。
その代わり公私共にもう二度と私の前にその顔を見せないように」
「!!」
必死だった。
苛烈な言葉で叱咤されることはこのときまでに何度も経験していた。
しかしそれはいつも仕事上のことのみ。
それがどうしたことか今回は突然に、そのようなお言葉を放たれたのだ。
公然の愛人という立場でしかないが、心ひそかに生涯唯一のひととお慕い
しているそのひとが…。
「閣下、…キシリアさま!どうか今一度ご再考を……!!」
今となってみてもどうしてそんな暴挙に出たのかわからない。
せまりくる連邦とのギリギリの駆け引き、夜を日についでの過酷な採掘作業、
その成果を直にお見せできる誇らしさ、そして悪夢のような失敗……。
特に今回は、ひさしぶりに会うあの方に、少しでもいいところをお見せしようと意気込んで
いただけに落胆も大きかった。
それらの感情がない混ぜになり、私をその行為に追い込んだのかもしれない。
ほんの少しでも冷静に考えてみれば、そんなことをしても逆効果であることは
明白だというのに。
しかし気が付いてみれば私は閣下の前に身を投げ出し、哀れにも土下座して額を
絨毯になすりつけていたのだ。
ソファから腰を浮かしかけていた閣下は、思ってもみない出来事にあっけにとられたようだった。
しかしそれも一瞬のこと。
スプリングの軋む音が私の頭上でする。
その音によって、私は我に返った閣下がもう一度ソファに深く
座りなおしたのだと知ったが、それは遥か遠い場所での出来事のように感じられた。
「栄えあるジオン軍の大佐ともあろう男がなんて情けない、惨めな格好で
しょう。まったく、お前にプライドというものはないのですか?」
永遠にも思えた沈黙の後、私に与えられたのはそんな言葉だった。
「……ははっ」
もう、そう返事するのが精一杯だった。もしかしたらちゃんとした声にすら
なっていなかったのかもしれない。
今まで極力人前ではスマートに振舞うようにつとめてきたし、それが私の信条だった。
そのための努力は惜しんだことはなかったというのに……。
それが、今、なんと滑稽で恥ずかしい姿を晒しているのだろう。
よりにもよってまことの心からお慕いしている方の前で……!
このまま石にでもなっていまいたい、いやいっそ消え入りたいと願った。
このときの私は本当にそのことしか頭になかったのだ。
誓って。
しかし心とは裏腹に信じ難い現象が我が身におきつつあった。
なんと足の間に熱が集まりつつあるのだ!
馬鹿な…!
この私が、…知略をもってジオン軍にその人ありと恐れられた私が、こともあろうに
女の前でみっともなく床に頭をこすりつけながら性的な悦びを得るなど…。
そんな輩を高潔なあの方がどう思われるのか、
そう考えただけであまりの恐ろしさで頭がどうにかなりそうだった。
このことに比べたら今日起こったことなど、もはやとるに足らないことのように感じられた。
急に部屋の空気が濃密になったような気がして体が汗ばむ。
何も言えず呆けたように同じ格好をしている私に再度お言葉がかけられた。
「…今度はまともに口も利けなくおなりか?なんて無様なんでしょうね、今日のマ・クベは。」
意地悪で、でもどこか嬉しそうな声と衣擦れの音を従えて私の頭に触れる何か硬いもの、
それはキシリアさまの靴。
踏みつけられる……!
来るべき衝撃を予想し身を硬くした私に反して、足の動きは優しいものだった。
…キシリアさまはハイヒールの裏で私の頭を撫でてくださったのだ。
その行為の意図が読めず戸惑う私。
「よろしい、ではその代わり罰として基地の下仕官たちに今のお前を晒してあげます。
知将と謳われたお前のこの姿、さぞかしいい見世物になると思いませんか?」
私の支配者は恐ろしい言葉を、隠し切れぬ愉悦に彩られた声で軽やかに紡いだ。
厳しく私を責めたてる言葉と優しく愛撫する足。
なんと奇妙にアンバランスな行動…。
一瞬、ひょっとしてキシリアさまはこの状況を楽しんでおられるのではないか、
わずかな疑問が生じる。
しかし、さらし者にされるかもしれないという恐怖と
不可解極まりない甘やかな陶酔が、それ以上の思考を封じ込めてしまった。
「あぁキシリアさま、それだけはどうかご勘弁を…。
そんなことをされたらこのマ・クベ、これから先どうやって生きていけましょう……」
大勢の前で笑いものにされる私を一通り蔑むと去ってゆく閣下。
――そういった最悪の結果が頭の中で像を結ぶ。
もう兵士などはどうだっていい、どのような屈辱にも耐えられる、
ただあなただけはどうか私を去らないで欲しい…。
惨めな気持ちと恐怖、そしてそれらから生まれた不可思議な陶酔…。
それらに飲み込まれて何も考えられなくなった頭に最期に残ったのは、そのことだけだった。
知将だとか能吏だとか、スマートだとかどうとか、今まで価値があると思ってきた
数々のすべてがどこかに消え去る。
「これまで以上に犬馬のごとく粉骨砕身してお使えいたします。そのためならば
この命も惜しいとも思いません。ですから、それだけはどうかお許しください、
そしてもう一度…もう一度だけ機会を!かならずやご期待にこたえて差し上げますゆえ…!」
「その言葉、まことか?」
「…ははっ!」
「ならばおもてをおあげ。私の目を見て誓いなさい」
気が付くと、私はハイヒールの先で顎を上向かせられていた。
はじめに目に飛び込んできたのは、磨かれて光沢を放つエナメルの靴からすんなりと伸びる脚。
その完成された美に心酔した私がいつぞやお贈りした黒いストッキング……。
伸縮性のない代わりに抜群の透明度を誇るそれに包まれた脚の向こうに、あの方のお顔が見えた。
……嫣然と微笑んでいらっしゃる。
やっと見ることを許されたその瞳に魅入られ、半ば陶然としながら申し上げた。
「わが一生を閣下、…キシリアさまのために………」
「ふふ、それではまるで愛の告白のようではないか…」
まるで子供のようになってしまった私に満足そうにそう言うと、
白い顔が近づいて閣下が私の汚れた額にキスをくださった。
キスひとつでこんなに純粋に嬉しい思いができるものか、と心が震えたことを今でも強烈に記憶している。
……許された……、安堵と同時に訪れる奇妙な裳失感。
しかしあの方はつかの間の安息しか与えてくれなかった。
「ところでお前、それはどうしたのです?」
お許しの言葉をいただくまでのやりとりでそれとわかるほど高まっていた私の欲望。
それが半身を起こしたことによって目ざとい閣下の目にとまってしまったのだ。
天国から地獄とはまさにこのこと。
一瞬で冷水を浴びせられたようになり、全身が硬直する。
――ああ、どうしよう。こんなことが知られてしまってはもうどうにも取り繕うことは
できまい…。
冷や汗が一筋、背筋をつたう。
再度言葉を失った私ができたことといえば、恐る恐る上目遣いにキシリアさまの
表情を仰ぎ見ることくらいだった。
だが私がそこに見つけたのは、軽蔑ではなかったのである。
口こそ楽しみにあふれた意地悪気な笑みをたたえていたが、
………ああ、その瞳は……瞳には紛れもなく奇妙な愛情が満ちていたのだ!
――閣下は私を受け入れ、許してくださる。
例えどんな失敗をしても、どんなに私が格好悪く、惨めで、情けない姿を晒しても。
そしてそれはきっとこの先もずっと…!
からっぽになっていた私の胸が、このときやっと暖かい何かで満たされた。
幼少の頃から二親の前でさえ常に『できた子』でありつづけなければならなかった私。
その私が生まれてはじめて感じ、このとき、確かに手に入れた何か。
それを表すであろう言葉はあまりにも手垢にまみれているのであるが……。
「私にひれ伏しただけでここをこんなにして…本当にしょうのない、恥ずかしい男。」
「あ…あ、そんな、閣下!」
微笑みを浮かべたままの閣下が靴の先端でその部分を撫でまわす。
タイトスカートがわずかにめくれ上がり、官能的な陰影を纏った太ももが露わになった。
こんなときでもその艶かしい動きや見えそうで見えないその奥に目をとられてしまう。
そんな自分を恨めしいと思う心とは裏腹に私のそこはどんどん反応し、
閉じ込められていることに一層の不満を訴えだした。
「ふふ、お前、もうこんなに大きくして……。このままではもうつらいのではないですか?」
そう言って私を追い詰めたあと、何か愉快なことでも思いついたようにおっしゃった。
少女のようにきらめく瞳。
「私は寛大な主人だから、そんな堪え性のないお前に自分で慰めるのを許してあげましょう。
ただし、私の前でおし」
「!! そ、そんな…そればかりはご勘弁を」
「やりもしないうちから出来ないなどお言いでない!先ほどの言葉をもうお忘れか?」
「あぅ!」
ふいに足に力がこめられ、激痛が走る。
……が、不思議なことにそれすらこのときの私には甘美な刺激でしかなかったのである。
「私の顔を見てするのです。さあ」
悪魔のような微笑に命じられ、私は魔法にかけられたように従うのみだった……。
今にして思えば、閣下は以前から私の魂の影の部分に気づいていらっしゃったのかもしれない。
だとすればあのとき突然に、そしてああまでも苛烈に私を追い詰めたことに納得がゆく。
あのあと、私が果てるまで一部始終を微笑みながら見とどけたキシリアさまは
はじめての経験に放心状態の私を優しく誉めてくださり、
褒美として蜜のようなそのお体を与えてくださった。
いずれにしろ、あの出来事のおかげで私と閣下には単なる上司と部下、
そして愛人関係をも凌駕するよりいっそう深い結びつきが生まれたのだ。
これで月と地球、幾多の距離と時間に阻まれても共の野望のため迷うことはない。
私が真にお使えするのは貴女のみ、キシリアさま…
月は今夜も私を照らしている………
ヘ(;´Д)ノ 思ったよりレスいっぱい使ってしまった。すみません。
≡ ≡ ≡ ≡ ( ┐ノ どうせなのでタイトルも濃い感じにしてみました。
:,; / 保管庫のみなさん、いろいろどうもありがとうです。
ちょっとこっぱずかしいので走って去てみる。
もう書いても大丈夫でしょうか。
UPにリアルタイムで出くわして、ドキドキしながらリロードしてますた。
まず書き出しの3行が(・∀・)イイ!です。すーっと物語の中に入っていけました。
そして、意地悪な閣下に萌え〜
閣下は飴と鞭の使い方がうまいです。これではマも堪りませんて(w
みっともないと言われればそうなのかもしれませんが、根底に愛があるので
読んでて楽しかったです。
素敵なSSを、ありがとうございました。
>406
脳内shopオープンな話に感想ありがとうです!
ssの投下には慣れていなかったモンで「END」入れるの気づきませんでした。
飴と鞭、そういわれてみればそうですね。書いてて自分でも気がつかなんだです。
いい指摘だ…。
>405
お疲れ様です。踏まれマは自分も妄想してたんで、他人様のが見られてビックリ。
良かったです。
>>393 そうなんです。妊娠ネタがやっと形になりました。
唐突なネタだったのに、同意してもらえていたとは嬉しいです。
ちなみに、今連載している2つのお話では、今回のとはまた違う解釈や展開に
する予定でいます。
うっとりするようなSSの後では気が引けますが、
>>392の続きをUPします。
前編とは全然違う、シリアスモードになってしまいました(汗
お好きでない方は、スルーをお願いしますです。
連邦軍はソロモン攻略にかなりの戦力を動員しているらしい。グワジン・ザンジバルを初め十隻以上の戦艦を率いて出立したものの、果たして間に合うのかどうか。
「味方の脱出ロケットです」
通信兵の声。
「コースは?」
「ソロモンから射出されたものと思われます」
やはりそうか。横からバロム大佐が口を挟む。
「遠隔操作して回収しろ」
「大佐、ソロモンの戦いは深刻のようだな…」
「は?」
「脱出ロケットなぞ構わずに―――」
ソロモンに急行しよう、と言いかけた私の言葉は大佐によって遮られた。
「失礼だが、マ・クベ殿は宇宙の兵士の気持ちをわかっておられぬ」
「私が?」
「このようなとき、仲間が救出してくれると信じるから、兵士達は死と隣り合わせの宇宙でも戦えるのです」
こいつは前線指揮官でしかないのだな。ここで時間を費やすことで、ジオンにとって、或いはキシリア様にとってどんな不利益が生まれるか、考えようともしない。救援隊の持つ複雑な役割を、どこまで分かっているのか……
「急がないと、回収圏外に出ます」
決断の時か。
「……分かった、回収しろ」
こんな男でもキシリア様がつけてくださった作戦参謀だ。無視することも出来まい。
こう、「お約束ネタ」ならではの心地よさ・安心感みたいなものがあるんですよねえ・・・
Sキシ×Mマってのは・・・
乙彼です。
>>394-405
回収してみて驚いた。脱出ロケットには、ドズル様のご夫人・ゼナ様とお子様のミネバ様が乗っていたのだ。ソロモン陥落の危機を感じたドズル様が、一足先にお逃がししたのだろう。
戦火の中で妻子を脱出させるような危険な真似をするぐらいなら、最初から本国へ避難させておけば良かったのだ。傍に置いておくことだけが愛情ではないのに。慎重なキシリア様の弟君とも思えぬ、場当たり的な方よ。
皮肉なことに、ゼナ様たちを救助したことで、救援隊は援軍としての役目を果たせなくなってしまった。ゼナ様たちを乗せたまま戦闘に参加する訳にはいかない。それではドズル様のお気持ちを無にしてしまうし、ゼナ様ご自身も安全圏にいることを望まれた。
ご自分がご夫君の足を引っ張っていることに気が付かず、味方の戦艦に拾われたことで安堵しているゼナ様。戦闘真っ只中の戦艦に、これ以上不似合いなものはないドレス姿。
同じ女性でも、こうも違うものか。これがキシリア様なら、救出された艦で情報を集め、必要とあれば一戦交えることさえなさる筈。あの方がドレスをお召しになっている姿など、私は見たことがない。着飾れば誰よりもお美しいだろうに、いつも軍服に身を包んでおられる。
キシリア様はゼナ様とは距離を置かれていたようだが、それも尤もなことだ。お二人は違い過ぎる。
私はグワジンの艦橋に立ち、戦況を注視していた。
ソロモン救援隊の任務が私に命じられたことで、「権力を失った副官は侘びしいものだ」と言う者もいたらしい。「危険な前線勤務を命じられたのは、オデッサを守りきれなかったマ・クベをキシリア様が見放したからだ」というのだ。政治を知らない者の言いそうなことだ。
ソロモンが落ちれば、次に攻められるのはキシリア様のおられるグラナダかもしれない。それを思うと、今は一兵たりとも無駄には出来ない。ゼナ様たちのことがなくとも、この後の連邦軍の動きを考えると、安易に戦闘に加わることは避けねばならないのだ。
しかし一方で、ギレン様との今後の対決を考えると「弟君を見殺しにした」と悪評を立てられるのは困るし、援軍なしにソロモンが持ち堪えてしまいドズル様の武名だけが上がるのも困る。
だからこそ、ソロモンには強力な救援隊を送る必要があった。形だけの強力な部隊。戦況を見て必要のない戦いには参加せず、いいところで得点だけを稼いで帰ってくる―――そういう複雑な任務を持つのが、この救援隊だった。
キシリア様が不安を感じながらも私に命を下さざるを得なかったのは、配下の将に私のように物を考え行動する人間がいなかったからだ。ジオンには愛国心の強い人間が多いため、それが裏目に出て猪突猛進の行動になってしまうことが多々あった。
だが戦争とは駆け引きなのだ。一戦にかけて特攻をしかけたり情に溺れて大局を見誤ったりしていては、独立など勝ち取れはしない。
「ソロモンが、落ちたな…」
「はっ」
バロム大佐が答える。
「ああっ・・・」
泣き伏すゼナ様。深窓の令嬢として何不自由なく育てられ、結婚後はドズル様にひたすら守られて過ごしてきた方だ。これからのことを思えば、絶望的な気持ちになったのだろう。
「どうだろう? 大佐はこのグワジンでゼナ様をグラナダへお届けしろ。私はチベに移り、今後の連邦の動きを見届けたいが…」
ミネバ様を安全圏にお移しするのは、とても重要なことだった。ドズル様の忘れ形見、キシリア様のたった一人の姪御なのだから。それに、ミネバ様たちを救出したことで、戦闘に加わらなかった言い訳も立つというものだ。
「はっ、奇襲をかけるにしては既に時を逸したようですし」
「そうだな。君はあくまでも、ソロモンが持ちこたえられたときの作戦参謀だった…」
嫌味を込めて言う。戦闘を目の前にしながら、参謀として役に立つ提案を何ひとつしようとはしなかった。使えない男だ。
「情報収集と脱出者救助の艦を残します」
当然だ。
「よかろう。私もその任務に就こう」
ゼナ様の胸に抱かれて無邪気に笑っておられるミネバ様を見ているうちに、静かな怒りが沸いてきた。
ドズル様のことだ。恐らく最後は自ら出撃し、華々しい戦死を遂げられたに違いない。戦いは一戦で終わりではないというのに、愚かな方よ。ジオン国の将来、父親のお顔も分からぬ年頃のお子、頼りきっているご夫人のことを考えれば、別のなさりようもあるだろうに。
ソロモンが陥落した翌日、テキサス・コロニーの近くで木馬を発見したという話が、シャアからもたらされた。気に入らない奴だが、情報はさすがに正確だった。
「ふっふ、予定通りだな。木馬をキャッチ出来たか。ウラガン、私のギャンの整備はどうかな?」
「はい、いつでも」
オデッサ以来の副官・ウラガン少尉が忠実な返答をする。
「ようし、エリアトゥーまで進んでリック・ドム発進。私もギャンで出動する」
「しかし、マ・クベ大佐自らお出になることは無いと―――」
「あるんだな…」
ウラガンは何も知らないから無理もない。キシリア様が私の子をお生みになると知ったら、こいつはどんな顔をするのだろう? ふふふ、その時が楽しみだ。
「は?」
「ギャンはわたし用に開発していただいたモビルスーツだ。キシリア少将へ男としての面子がある。それにシャアには例のモビルスーツが届いていないと言う話だ。きゃつの前で木馬とガンダムを仕留めて見せるよ」
男としての面子―――それは父親になる者としての面子でもあった。キシリア様のお子の父親として公に認められる男は、「ザビ家のキシリア少将」に見合うだけの働きをする者でなければならない。
しかし、私はオデッサを守りきれず、「失敗」した男だった。オデッサで採掘した資源がジオンを支えてきたことや、連邦軍との物量の差を思えば我ながらよくやったと思うし、分かってくれている者もいる。キシリア様もそうだ。
とはいえ、ジオン軍にとってオデッサを奪い返されたことは、「失敗」以外の何ものでもなかった。オデッサ陥落により連邦軍とのミリタリーバランスは崩れてしまい、以後地球上ではジオン軍の敗戦や撤退が相次いだからだ。その結果が今回のソロモン攻略戦だ。
連邦軍はついにジオン軍の制宙権にまで手を伸ばし始めたのだ。守勢に回らざるを得ないジオン軍の中では、私をA級戦犯と名指しする者も多かった。批判の矛先は、私を更迭しなかったキシリア様にも向けられている。
ここで私が名誉を挽回しなければ、「キシリア閣下はマ・クベにいいように操られている」「キシリア様は自分の愛人にだけ、えこ贔屓をする」と言われかねない。子どものことを知られれば尚更だ。
私はどう言われようと構わないが、キシリア様が貶められるのだけは許しがたかった。あの方は、そのようなことで大事を見誤る方ではない。
女性というだけで能力を過小評価され、お手柄の殆どを、ご兄弟や補佐官の男性将校たちのものとされてしまうキシリア様。男に生まれて来たなら、もっと理解され尊敬されていただろうにと思うと、私は何とも言えない複雑な気持ちになる。
女性であったから、私は尽きぬ愛情を寄せることが出来たし、キシリア様も私の想いに応えてくださった。しかし、その同じ女性ということが、キシリア様を縛る枷にもなっている。あの方が女性であることを素直に享受出来たのは、妊娠されたことだけだったとしたら……
昇降機でギャンのコクピットへ上がっている最中に、艦内放送が聞こえてきた。
「ポイントスリーAAに木馬キャッチ。各員戦闘配置につけ! リック・ドムは敵戦闘爆撃機に対して先制攻撃をかける」
いい感じだ。前線に出るのはオデッサ以来だな、腕が鳴るというものよ。文官暮らしが長かったため、いつまでも軍に馴染めぬと思っていたが、いつの間にか私は軍人になっていたのかもしれない。
コクピットの前で、リック・ドム隊の戦闘指揮官からヘルメットを受け取る。
「ガンダムが現れたらテキサスへ誘い込め。このギャンにはその方がやりやすい」
「はっ。心得ております」
「ようし、ゆけ」
チベに残るウラガンに伝える。
「ウラガン、木馬の足を止めるのは任せたぞ。相手は一隻だが、油断はするなよ」
ガンダムを倒すには、木馬との間を分断する必要があった。
「了解であります。出撃なさってください」
リック・ドムに続いてギャンで発艦する。部隊のパイロットたちへ最後の指令。
「作戦通りやれ。テキサス近くで私は仕掛けを作る。ガンダムを倒せば二階級特進物だということを忘れるな」
ガンダムのMSとしての性能は飛び抜けているものの、操縦しているパイロットは時に素人かと見紛うような不可思議な行動を取る。恐らく戦闘に慣れていないのだろう。
だとすれば、戦いをまともにやる必要は無い。ガンダムがリック・ドムと戦っている間にテキサス・コロニーの外と中に罠を仕掛け、誘い込めば良いのだ。
リック・ドム隊がガンダムを倒してくれれば、それで良し。駄目なら罠とギャンとで葬るだけだ。
ガンダムのデータは調べ尽くした。持っている武器、ビームなどの量、戦い方のパターン、全てギャンのコンピュータに入っている。ギャンはそもそも、ジオン製のガンダムを目指して作られたMSだ。白兵戦での一対一の戦闘能力はガンダムより秀でている。
コロニーの中で、シールドに内蔵しているハイドボムとニードルミサイルを使えば、ミノフスキー粒子を遮蔽物にした浮遊機雷を仕掛けたりガンダムの装甲を痛めつけたりも出来る筈だ。
キシリア様、ガンダムと木馬は私が葬ってさしあげます。キシリア様が安心してお子を生めるように、そして生まれてくる私たちの子どもが平和な中ですくすくと育っていけるように―――
I love you 願いをこめて I love you 夜空の星に I love you あなたの胸に I love you 届くように…… 【Fin】
少しばかり言い訳を。
作中で、マにドズル・ゼナ・バロムなどを批判させていますが、彼らを貶める
意図はありません。ただ、閣下を好きなマからしたら閣下と違い過ぎる彼らの
言動は受け入れ難い筈だと思ったので、このようにしてみました。
また、マの考えていることや言動の中には明らかに矛盾がありますが、これは
わざとそうさせています。そういう矛盾が並立して成り立ってしまうのが、
この時のマの心境だろうと思うので。
なお、最後に載せたのは井上○水の「新しいラプ○ディー」の一節です。
私の中では、なぜかこの歌がギャンの出撃ソングになっているのでw(なぜ?)
>418
いつも乙です!
私も、マとか閣下って常々理性的・合理的なので、華々しく散るよりもあくまで生きて最善を尽くす
タイプだよナ〜、とか日々ぼんやり思ってたですよ。
それにしてもドズルとキシリアってタイプ違いますよね。ギレンとも違う。
しかし私はそんな中将loveでつが(w
といいますか、
>回収してみておどろいた
の一文を読んで、異様にクジ運の強いマ、とか想像してしまいました。
がらんがら〜ん♪
「あなた〜!パソコン当たったわよ〜!!」
みたいな。
棚にいっぱいあったツボとかも、ちょっと発掘したらざくざく出てきちゃって…、
だったら考古学専攻だった私はなんだかとってもうらやましい。
シリアスだったのに、こんな妄想しちゃってごめんですよ〜。
>408&411
なんだか逆に気を使わせてしまったようで(w
でも、ホントありがとうございます ヽ( ・∀・)ノ
閣下が私的に使う車を持つとしたらどんなのか考えてみる。
赤のボルボかな〜。でも運転はマとかにさせるんだろうな〜。
421 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/22 11:13 ID:9Kdx4xPU
>415
職人さん、乙カレー。
何だか切々と来る物語ですた。今までの中で(短いけれど)一番密度が濃くていいカモ…
今までのも大好きだけど。
そうそう、マ・クベ言うところの「男としての面子」というのは自分自身の面子のことを
指しているのではない、と自分は考えていたので凄く納得出来ました。閣下の面子を
立てることのほうが寧ろ彼には重要だったんでないかと。
個人的には、赤のルノー・スポール・スパイダーという気がする。
カブリオレを自身の手で颯爽と乗りこなす閣下。
マ君は助手席に甘んじ、大胆すぎる閣下の運転にハラハラするのであった
423 :
422:03/06/22 11:19 ID:???
422は>420ね
>Rhapsodyの職人さん
乙です。切ないですな
シャアは、ア・バオア・クーで身篭った閣下をふっ飛ばしたのか。
極悪非道の徒じゃ。
因果地平(wで閣下と赤ちゃん、ついでにマが幸せに暮らされんことを祈ってやみません
このスレに果たして何人の人がガンパレを知っているのか禿しく不安になりつつも
見つけたのでで貼ってみた↓
キシリアならいい。同じ姫として親近感がわく。
ヘ /^r⌒`ヽ
/〃⌒`ヽ (W^从ヽニ〉
レ〈 ノノ^ リ)〉 (´<_`;bノ
. ヾd´_ゝ`) /<V>ノ⌒i 舞、ぼくはマ・クベはいやだよ?
/ヽ卯/\ ∨ |[]|
/7 ∨/ ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(_[]つ/ 5121 / !ニ!____
. \/____/ (u ⊃
>422
それイイ(・∀・)!!
颯爽と乗りこなす閣下(;´Д`)ハァハァ
ハラハラするマ・クベ(;´Д`)ハァハァ
閣下と赤い車というと、「プレイバッ○ part2」を連想した(古っ!
マやトワニングが煩いので、愛車のポルシェを駆って一人旅に出てしまう閣下。
旅先でジョニーと出会うも、「坊や、一体何を教わってきたの!?」状態で、
結局マの元へ帰る、とか。
427 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/23 01:12 ID:7TxBdonH
えっと、421です。Rhapsody(SS)の感想で、もう一つ補足したいことがあったので忘れないうちに。
実は、自分も疑問に思っていたのです…何故ドズルが妻子を要塞に住まわせていたのかを。初めてTV版で観た時には「どうしてそんな危険な所に」と驚いたものでした。
この疑問への一つのヒントとしては、沖一さんの「エースパイロット列伝」シン・マツナガ編があります。
作中では、ギレンの部下が二人を「ジオンの正しき血の流れ」として拉致しようとする(それをマツナガが助ける)シーンが出てくるのを、
SSを拝見した時ふと思い出しました。つまりミネバとゼナさんは出生の時から既に何らかの危険にさらされていた…と考えることも出来るわけです。
それなら要塞のほうが(本国よりも)却って安全という時期もあったのかも知れません。
しかしそれにしても、女官の人たちも含めて何であぁいった大時代な?ドレス姿だったんでしょうか、あの人達は。
何か明治の頃に逆戻りしたような…とか自分は思ったものです。
〃⌒`⌒ヽ _ __
( 人(^ヽ) / (( 人 ))ヽ /
マ・クベ ,ゝ* ´∀`ノ / ノl(゚ー ゚*l从) /
i´/ノへλ ヽ凸 ( ̄ ̄从U⌒⌒U)) ̄)
| | \´-`)\ | | / /
ヽ\__ ̄ ̄ヾとノ / 閣下 /
)\つ __/ / /
と_)__) (________ノ
>427になるほど〜と思いつつタイムリーなAAを発見したので改造してみる。
>423さん、こんな感じですか?
「Rhapsody」の作者です。感想を、ありがとうございました。
切ないと言ってもらえると凄く嬉しいです。
>異様にクジ運の強いマ
クジ運話も面白そうです。早速ネタ帳にメモメモ(w
>「男としての面子」
このセリフの時だけ、マは「キシリア少将」と言っているんですよね。
これ以外の時はいつも「キシリア様」なのに。
それで、「男としての面子」発言のポイントは、個人としての閣下では
なく少将としての閣下にあるんではないだろうか、と考えてこの作品を
書いてみました。納得してもらえて良かったです。
>要塞住まい
なるほど、そういう説もあるんですね。<危険にさらされていた
ドレス姿は私も不思議でした。ドズルかゼナの趣味でしょうか・・・?
>428
うわぁ、可愛いです〜
「Rhapsody」を保管庫さんにUPする時、一緒に載せてもいいですか?
悲しい話なので、このAAで和んでもらえたら、と思いまして。
431 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/23 03:38 ID:OEotY6jP
厚顔無恥荒らしが作家気取りでつか
私はマの声を塩沢ヴォイスでしか聞いたことがないんだけど、
今の人の声はだいぶ違う感じ?
あの独特のマターリした話し方は今でも似せている?
>430
こんなんでよかったらどうぞです
マの前髪作るのが楽しかった 閣下はどうしても似なくてごめんです
>432
やはり違和感あると思います。
声に深みがないというか、マターリ感もあまりないかも…。
でも雰囲気はわりと出てると私は思いますが、みんなさんのご意見やいかに。
凄い・・・本当にいいものを読ませて頂きました。
切な過ぎます。マクベ&キシリア・・・
今まで自分は、ギレン閣下マンセーだったんですが、
180度見方が変わりました。
映画化して欲しいです。(・∀・)イイ!!
>426
まだ車の話を引っ張っていいのか?と思いつつ、ポルシェ+一人旅にも反応
やはりカブリオレ+黒いサングラス+おろした髪を颯爽と風になびかせて欲しいでつ
>433 教えてくれてありがと。
最初の人の印象が強いから、どうしても物足りなく思うのかも。
>434 新しい人でつか?
ここでマ×キシ好きになったなんて嬉しい。
ギレン好きな人も多いと思うから、そういう話題も大丈夫だと思われ。
>435 絵になる光景だね。
私の中では、走り屋の閣下と安全運転のマというイメージが、
固まりつつある。
閣下がシーマを従えてヤンキーしてたりして……w
>434
いらっしゃいませ〜 ここは一応キシリアメインですが、今までの感触ですとザビ家周辺とか
ジオン系の話題ならけっこうみんな喰いついてくると思いますですよ
>436
シーマと三連星でも従えてガンタンクをボコりに(略ですかw
南極漢板のキシ×マ萌え〜。
あ、先を越されたw <438
攻閣下×受マに萌え萌えでつ。
マが耐え切れなかったということは、閣下はかなりのテクの持ち主なんだろうなw
>>439 ちょっとひっぱられたくらいですぐ出してしまった(w
表情だという気が自分にはした。
いや、噂話は控えねばならんな。スマソ
>>440 なるほど、閣下が怒ってるのはマが早過ぎたからなのかも(w
閣下「これからゆっくり楽しもうと思っていたのに、おまえという奴は!」
マ「キシリア様にしていただくなんて恐れ多くてつい・・・」
閣下のマントの辺まで飛ばすとは、マの勢いもたいしたもんだ(w
>>441 閣下のマント←禿同!禿同ですよ〜〜!!
こんな絵を拝めるとは生きててよかった…!! 嬉しすぎて血尿が(謎)
誰だかわからないけれど思い切ってリクしてくれた人にもありがとうといいたい!
ってこんなところで書いてもねぇ とり乱してスマソ
つうかマってどっちかというと遅○ぽいが、閣下だから嬉しくてつい…と妄想
あああぁあああ〜 もう一回見てこよう……
あの絵師さん、前に攻マ×受キシも描いてくれてたよね。
攻マ×受キシの翌日が今回のだったら笑うなぁ。
閣下の逆襲アーンド自分から攻めるときは焦らすくせに守りに回ると弱いマ。
ところで、ギレンが驚いてるのはなんでだろ。
1マと妹がそういう仲だと知らなかったから驚いてる
2マの早さに驚いてる
3妹のテクに驚いてる
4自分の玉座でされてることに驚いてる
5マの元気良さに驚いてる
444 :
:03/06/24 03:13 ID:???
>>443 攻マ×受キシの翌日が
↑同じこと考えました
ギレン
↑ぜ、全部…というか、まず1で普通に驚き
3→2の順でビクーリし
5に驚きつつも少し複雑な気分になり(ギレンとマは年が近そう)
最期に6で落ち(…っつうかあれ漏れの席じゃん!)
>443-444
落ちでお茶を吹くところだったよ。
あんまり笑わさないでくれー
つかギレン目線でレポートしたら面白いことになりそう。
お茶目な総帥の実況中継(w
>444
最期に6で落ち→最後に4で落ち、ね 6って何だよ6って
興奮しすぎて誤字まで出てたです
447 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/24 13:00 ID:IT43LdSM
>427 何であぁいった大時代な?ドレス姿だったんでしょうか
にマジレスすると、そのほうが敵っぽいから、だとぼんやり思っている。
そのほうがより「悪の帝国」風味が出て、子供にわかりやすかったのではないかと。
んでも意外とキシリアとか私生活は質素なんでないかとさらにぼんやり思う。
式典とかあるとさ、見栄えがする格好しますが実は、というような。
というか最近ガンダムの話がだんだん、
市場を独占する大企業(連邦)に家族経営の中小企業(ジオン)が創意工夫を持って挑む話、
のように感じられてきている。脳内再構成やばすぎ。
ドズルが出てくると「兄貴、兄貴〜」とギレンを呼ぶのでなおさらw
攻マ×受キシの翌日が今回のだったとして、
前回の玉座と今回のとではデザインや色が違うんだよね。
ということは、前回誰か分からん奴に玉座を汚されてw
総帥がプンスカしながら別の玉座に変えたところ、
次の日もまた……
ってことで、今回総帥が驚いているのは、
犯人はコイツらだったのかっ!!! かもしれないw
つうじょうの さんばい おこる そうすい
ぎょくざ ぷれいを している きしりあと ま・くべ
きしりあに ちょっと さわられた だけで ま・くべが はっしゃして しまう
キシリア「ま・くべ、わたしの ふくが よごれて しまった では ないか!
これから ゆっくり たのしもうと おもって いたのに、
おまえと いう やつは!!」
マ「そ、それは きしりあさま のせい…(*´Д`)ハァハァ」
キシリア「つべこべ いうなっ! (゚Д゚)ゴルァ!!!」
いちぶ しじゅうを ものかげから みていた ぎれん
ギレン「ま・くべ はやっ! きしりあに もんくを いうとは ぜいたくな!
しかし あの げんきの よさは なんなのだ!? かおの ちかくまで とんだぞ
あいつは わたしと おなじとし のはず
わたしは さいきん もうひとつ だというのに……ヽ(`Д´;)丿ウワァァァン
つか、あれは わたしの ぎょくざ では ないか!
きのう よごした ふとどきものが いたから、とりかえた ばかりだぞ
きのうの はんにんも こいつら だったのかっ!!!」
つうじょうの さんばい おこって しまった ぎれんにより ふたりには
(*´Д`)ハァハァ きんし のばつ くわえて ま・くべ には つぼチーン きんしの
ばつが いいわたされた
くるしそうな ま・くべと まったく へいきな かおの きしりあを みて
ぎれんは「おんなは まものよ……この きんよくてきな きしりあが
あんなことを……」と つぶやき ま・くべの かたを たたいて
なぐさめて やりたい しょうどうに かられるので あった
------------------------------------------------------
継ぎ接ぎだらけの話でスマソ
ダムエー買って来ました。
以下ネタバレ閣下情報。
↓
↓
↓
↓
●オリジン、コズンの台詞にキシリア様の事を
「泣く子も黙る死刑執行人」との記述アリ。やはり
ジオン軍人の首につながっているヒモは、みんな束ねて閣下が
引っ張ってらっしゃる模様。「全権は〜」の言葉を下の方から
裏付ける台詞ですな。
●トニたけ漫画に閣下ご出演〜。あいかわらずゲテモノMA
大好きっ子でいらっしゃいます。1コマだけアップになる唇(カラー)に
萌えれ。無理やりにでも萌えれ。
>450
もうそんな時期ですか。買いにいかねば。
トニたけはよくザビ一家を描いてくれる、いい漫画家だと思います。
単にネタにしやすいからか…?キャラ濃いしな…ザビん家は。
新奇なもの好きをいかんなく発揮される閣下の唇に期待。
通販とかでいろいろ買ってそうだ。ぶら下がり健康器に始まって金魚運動のアレとか…。
>450
情報ありがd。
ここらへんは明日発売だから楽しみだな。
しかし死刑執行人とは、原作より怖さ度数倍ウプだ。
453 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/26 20:52 ID:DhLgtACY
>452
私も今日読みました、ダムA。
「死刑執行人」なんてブルってきますな、ホントに!正直自分はTV版の閣下は「お嬢様」に近くて
オリジンでは「女帝」かなって思ってたんですが、その女帝度がマジでアップしたという印象。
>450
ハイ、萌えます。ちょっと嬉しかったですねあの唇は…
しかし新奇なデザインが好き、となると例の宝島のムックの中で「酩酊した勢いで設計したんじゃ
ないのか?」と書かれていたゾックも…まさか、閣下が?!
ダムエー買ってきますた。
カラーの唇は無理やりじゃなくても萌えたぞー
すごく色っぽいと思いまつ。
マがこれを見たら、切り取ってキスなぞしてそうだ(w
いや、それはジョニーか?(w
トニたけのせいで、新奇物好きもさることながら、
シャアを苛める閣下というイメージが・・・
ダムAの話題で盛り上がっているところ済みませんが、ジョニーといえば
みなさんは赤毛と金髪のどっちバージョンが好きですか?
ちなみに私は金髪です。
外見金髪、中身赤毛。これが良い。
亀レスで申し訳ないのですが、ゼナ様ご一行が、>427>あぁいった大時代的な
ドレスだったのは、深窓の令嬢のフリをしているからですよ。
あのスカートの下には、これまた大時代的なコルトマグナム(22口径位?)が
隠されております。そんで、不埒な事しようとする奴らには、0距離射撃。
我らがキシリア閣下のように銃に扱いなれてませんので、びみょーに急所を外し
ながら、相手をいたぶるのです。
>4の「マイホームパパドズル中将シリーズ」を読んだ直後に感じたネタ。
適当に流してください。
本レス
MAのデザインまでなさる閣下に燃え。
マ専用ギャンもなんだかわけのわからないMSだと、所見で思っていたのですが、
あれも閣下が・・・(しみじみ)
というか、ドン・キホーテを思わせるギャンのデザインはマそのものを象徴してる
様で、正直切ない。
正直に白状しまつ
今月のダムエーで、シャア×閣下?と思ってしまいますた
コズンの「たぶんよろしくやってる」を読んで「シャアと閣下が?」と考え、
トニたけでシャアに唇を見せて顎をくいっとする閣下を見て「シャアに
キスをせがんでるの?」とオモタ
こんな私だけど、マ×閣下が大好きなんだよーーー
マよ、許してくれ……
>457
急所をはずしながら相手をいたぶる←慣れてないとはいえ恐ろしや(((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
適当に流してくれと言われつつもあまりに面白かったのに素通りできんかったです
あのスレの凶悪なゼナとキシリア閣下の壮絶な家庭内闘争を見てみたかった 怖いけど…
しかしドン・キホーテとは…ホロリ
>458
マは許さなくとも私は許しまつ(エラソウ)
>457
ギャンって、そんなにわけのわからないMSかな。
私はああいうデザイン好きなんで、初めて見た時から
マによく似合うなぁ、こいうのはマじゃないとダメだよなぁ
と萌えてたよ。
ドンキホーテとか、ドンキホーテがマそのものを
象徴してるなんて、考えたこともなかった。
つか、ドンキホーテと策士のマは、私の中では全く
結びつかない。
あ、457さんを責めてるんじゃないです。
人によってこんなに違うんだなぁと単純にビクーリしてる。
461 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/27 20:59 ID:4RPSYr9l
正統ジオンだとやっぱりキシリア様も
「キシリア SO SWEET★」
になるのだろうか・・・so sweet萌えーーー
>>457 漏れが消防の頃から思っていた事
「何故ギャンは甲冑スタイルなのにあんな剣なんだろう」と。
それこそフェンシングみたく細い剣か
ドンキホーテの持ってるパラソルチョコみたいなのがあればなぁ…と。
463 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/27 21:26 ID:N7OwLelG
>457
ゼナさんの大時代なドレスとピストル
何だか昔の西部劇みたいですな!思わず乳飲み子を抱えながら夫の敵を討つべく
荒野をさまよう女ガンマン…なんてイメージが頭に浮かびますた(って「子連れ狼」じゃないんだから)。
本編へ戻り
そういや今月のダムAに出てる稲葉ちあきとかいうタレントの女の子が
「もしも自分が乗るならギャンにしたい」って言ってましたね。「相手の近くへ向かって
行かざるをえない所が潔くてイイ」という意見には「意外とワカッテルやんけ」と思いつつも
「マ・クベには無効」っていうのはどういう意味やぁぁ!!!と叫んでみるテスト。
>463
激しく同意です。<どういう意味やぁぁ!!!
私もあれを読んだ途端、おまえにマの魅力が分かって
たまるかー! (ノ`□´)ノ~~┻━┻ とちゃぶ台ひっくり
返したくなりました(w
いちおう正確に引用を。
ギャンのことを最高だと誉めてる文章の中で、
こう書いてました。
>医者が白衣を着てるとなんだか素敵に見える……
>それと同じような幻覚作用を引き起こすMSだと
>思うんですよ(マ・クベには無効)。
マは幻覚作用の助けなんか借りなくとも素敵なのさ、フン!
457ですが。
皆さんギャンへの熱い思いが良くわかる。
>>460 大丈夫っすよ(w あなたのいう通り人による解釈の違いって興味深いですな。
>>462 あれ?私の記憶ではマの武器はパラソルチョコ・・・俺的脳内変換で映像
を見ていたようです。
ダムAについて
稲葉さんはまだいい方だと思われ。シャア「だけ」しか知らないやつは何を言っても
ムダだが、ギャンの良さがわかるならこれからの見込みは有る!!!
>>464 アレ読んだ時には、「おいおいマはデフォルトで白衣だろ(w」と
呟いてしまったものですよ自分。
>>462 >パラソルチョコ
・・・という呼称に笑いましたが、ランス(突撃槍)ですな。
中世騎士の必需品ではありますが。ああ、でもビームランス?
とかいうの構えてガンダムにうおおおっと突撃かますギャンは萌えますねえ。
一発勝負だけど・・・乗る馬も無いけど・・・
流れと違ってスマソ
>458を読んで妄想したドロドロ話。
いずれ倒さねばならない相手と思いつつ閣下を愛してしまうシャアと、
シャアの素性やガルマの仇であることを知りつつも惹かれてしまう閣下。
閣下の愛人でもあるマには閣下の気持ちが手に取るように分かり、
辛い思いで推移を見守っている。
シャアはマに嫉妬して、マを謀略にかけてアムロに殺させるものの、
死んだことで却って、閣下の中でマへの想いは永遠のものになってしまう。
シャアはグワジンに挨拶に行った時もララァを連れていって、閣下に
嫉妬させようとするけど失敗。
反対に閣下から正体を知っていたことをバラされ窮地に。
迸る想いと口止めの意味から閣下に迫るシャア。自分と結婚すれば、
ギレンを倒すことも、その後のジオン支配も容易だと閣下を口説く。
でも追い詰められた閣下の口から零れ出たのはマの名前。
死して尚、閣下の心に残るマの面影を憎み、満たされぬ想いに苦しんで、
ついには閣下を自らの手にかけてしまうシャア。
・・・これじゃ、シャアがただのDV男になってしまうかも。
マ好きなんで贔屓しすぎてますね。
気を悪くした人がいたら、ごめんなさいです。
>>464 これ以上もないくらい禿同
マは幻覚作用の助けなんか借りなくとも素敵なのさ、フン!
↑とくにこの部分
>>465 同じビーム・サーベルなのにガンダムのと比べると太かったから
パラソルチョコに思えたのでは。
私はあの太さがマのやる気を表しているような気がしてしょうがないです
なんか最初っから抜き身だし
>>467 もっと贔屓してくれても結構です>マ
氏んじゃってもなお閣下の心に残ってるところがいいですな そいうのに弱いですよ
それはそうと、個人的にはドロドロ話好きですが(ギレン兄と閣下とマとか…ドロドロ…しないか)
このスレのみなさん的にはどうなのかと気になる今日このごろ みんなの場所だし
ナンナラオジャマニナラナイトコロデ
469 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/28 03:08 ID:Ml0KdgcL
やっぱ閣下の方で、マにヤキモチをやくシチュが欲しい思うのは僕だけでつか?
マの方はきちんと閣下一筋なんだけど、
閣下の方で勝手にマの周辺にほかの女の匂いを(妄想で)感じ取ってしまい、
かといって上官と部下、王女と家臣の関係ではおおっぴらに噛みつくわけにもいかず、
やりどころのないイライラをつのらせ、
2人きりになったらなったで「お前はもう私に用などないのであろう?」
「お前が誰と何をしようが私には関係ないことです」などと冷たく突き放すものの、
全然クールになりきれない閣下と、
弁解のしようもなくおろおろするマ…
>>496 あなただけではないでつ
なんかマの方がかなり年上だし、それでなくとも女の扱いうまそうじゃないですか
最初はそれがよかったものの、ある日ふと こいつ女慣れしてるな〜 とか思いだしたらあら大変
今まで別になんとも思わなかったことまでいろいろ気になりだして、496さんが言うような
理由で疑心暗鬼がつのって…
という風に私は思いました
いつもの閣下もいいけれど、ヤキモチやく閣下もいいナ〜…
471 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/28 09:08 ID:dhDS3Y1S
女の焼餅は怖いぞ・・・
未だにトラウマになってる・・・((;゚Д゚))
キシリアじゃ萌えようが無い
ミハルマンセー
マって女の扱いうまそうかな?
妄想としてはそう考えるのも楽しいんだけど、102採掘基地で
キシリアを避難させる時の仕草とかギャンで出撃したことを思うと、
むしろ女慣れしてなくて不器用なタイプのような気がする。
キシリアにだけ不器用というのも、それはそれで萌えなんだけど。
>>338 わからなくて結構
君は安心して清純で従順でダメな自分にも尽くしてくれる
都合のいいキャラに萌えていてください
476 :
475:03/06/28 12:53 ID:???
誤爆すまん
罰としてキシリア様に男子の面子を傷つけられてきまつ
477 :
470:03/06/28 17:33 ID:???
>>474 そうか!よく考えるとオデッサとかも女っ気なさそうだったしその可能性もありますね。
469にも弁解のしようもなくおろおろ…との記述がありますし。
避難の時といえば、せっかく両肩に手を置いていたのになんだか電車ごっこみたいになっていて、
見ていてもどかしかったです。あれはそのせいか!
なんにせよ、いろんな可能性が聞けて楽しいですな。
>>472 何があったか知りませんが、ご愁傷さまとしか…
478 :
通常の名無しさんの3倍:03/06/28 17:38 ID:Y34TkLoN
>472
女のヤキモチは「甘え」の裏返しでもありまつ。
そのヤキモチが理不尽な言いがかりであればあるほど。
「お前の好きにするが良い。好きなだけ、誰とでもッ」
「何でそんなに私に気を遣う。お前が何をしようと私には全っ然関係ないと
何度も言っておろう」
とか口では(かろうじて)冷たく装っても、心中は
「何でもっと私を見ない。なぜ私では満足できないのだ」
「いったいどこの女(妄想)だ。この私と比べてどこがいいというのだ」
とか穏やかでない閣下…
>>478 アナタハワタシカ?!
考えてることが重なってビクーリしますた
480 :
478:03/06/28 18:27 ID:UQQOy30N
>479
おお、同志。あなたはひょっとしてニュータイプでつか?
「家庭教師とお嬢様」の図書館の話とか、
「がるまちゃん」のジャージ姿閣下の話も壷、いやツボでつ
>>478 これが人類の革新でつか?!
カテキョシリーズも(図書館の回とといわず)大好きですし、
ジャージおねいたんにいたっては(;´Д`)ハァハァになるくらい気に入ってます。
…といいますか、この際ですから白状しますと469のネタでss書いてしまったですよ。
イツモアンマカカナイヒトナノニネ
大体書き終えた後、ここに来たらその内容をわかりやすく要約してくれたような
書き込みが!
なので472に対するレスが重なったってわけではないです。厳密に言うと。
しかし、これがいわゆるケコーンか!とびっくりしました。
思ってることが重なるヒトがいると嬉しいもんですね。
※元ネタを出した
>>469サンとキシリアさま萌えのお歴々
もし、支障がないようでしたら出来上がったものをこちら、もしくは保管庫に落とさせていただいて
よろしいでしょうか?
拙いものではありますがもう少しちゃんとしたいので、先の話になるやもしれません。
ご意見いただければ幸いです。
>>477 電車ごっこ、ワロタ(w
あれは確かにそういう感じ。
全然スマートじゃないんだけど、その分マの必死さが
伝わってきて萌え〜なのです。
>>480 図書館の話というと、お嬢様に女のことがばれた話?
それともちゅーのほう?
ばれた話は泣いたと言ってるお嬢様が可愛かったし
ちゅーのほうも萌えーでした。
ジャージ姿の閣下も勿論ツボ。
>>481 見たい、見たい、見たい・・・(見られるまで永遠に続く/w)
>481
人は変わっていくのね…
てなことは置いといて。
そのSS、うpして下さい。つーかしろ。それが貴君の義務だ。
漏れの閣下萌えにこれだけ火をつけておいて、生殺しとはあんまりだ。
おながいです。神認定しまつ。
>482
図書館の話、両方とも萌えなんですが、
特に「お嬢様バレ」の話の方でつ。
初恋(多分)の先生に他に女のいることを知って、泣いてしまう少女・キシリア様。
「少しだけ泣いてしまいましたわ。少しだけ…ですからね」
めいっぱい強がりながら、マが自分に本気なのを知ってほっとする閣下…
>>483 やはり同一人物ですたか。
IDが違ったから違う人なのかな〜と。
2ちゃんの仕組み、いまだによくわからんこと多し。
んでも、ガンガル。
告白したからには、あなたのために精一杯頑張りますよ。
いや、頑張らせていただきます。<丸出しの奴隷根性
…神は神でもビンボ神だけども。
トイウカ 395-404カイタノハワタクシデゴザイマス
>>483 うんうん、あれは可愛かった。<お嬢様バレ
将来を彷彿とさせる気の強さプラス頭の良さと、
少女らしい初々しさとがうまく混ざってて、
これぞ少女版閣下と思いますた。
>>484 同じ人でしたか。楽しみに待ってまつ。
486 :
469:03/06/29 01:59 ID:???
>484殿
重ね重ね乙でした。
たっぷりハアハアさせてもらいました。
ID違うのは毎回繋ぎなおしたからですがね
しかし、>395-404の女王様キシリアがどうやって、
ヤキモチに身を焼く根は乙女のキシリア様になるのか興味津々
まる2日レスなしだったのか。
雑談だけでは続かないものだね。
個人的にもSS禁断症状が出始めたよ(w
家庭教師シリーズの続きを熱烈きぼん!!!
頼む。ssだ、ssをくれ〜
萌えるssをくれよ〜。
いくらでも払うからよ〜
家庭教師シリーズのひと、こないかな〜。
ssいっぱい書いてくれるから好きだったのにな〜。
案外今書き溜めしているのかも、と思いつつ今日
ガンダム深層心理解析書というあやしげな本を買ったです。
これってみんな持ってるの?
閣下の項があったから読んでみる。
要約すると、公的には優れていた人だったけど、私的には寂しい人だったと
書いてあるっぽいです。
マにギャンあげたりしてたから部下に対する愛情はあったらしい、
しかし閣下の人生には暖かな愛の生活というものはなかったそうな。
愛を知らない女でつか。ひとを愛せない女でつか。
じゃあそんなあなたに愛のなんたるかを教えて差し上げませう。
なんかそう言い切られると逆にますますもえますなw
つうかマのこと読んだらもっと面白いこと書いてあったですよ。
マ×キシ好きな人は、古本屋で見かけたら立ち読みしてみる価値は
あると思うです。
つうかあの職人さんにこそ読ませたいでつ。
>489
あの本はトンでも本だから信用しないほうがいいよ。
聞きかじりの知識で分析しているから、心理学用語の使い方が
滅茶苦茶な上、閣下やマの分析に至っては笑うしかないシロモノ。
前スレからこっち、時々話題がループしがちな訳だが。
まあ心理学云々はさておき、冷血女丈夫のキシリア様&骨の髄までM奴隷なマという
あの本の作者が提示した構図が、たまたまドンピシャ
>>489さんのツボにヒットしたと
考えればそれで良いじゃないか。
私もあの本についてはそれに似た苦酸っぱい思い出がある…
あくまでビギナーさん向け、あれを脱して自分なりのキャラ解釈を
始める事ができたらガノタへの第一歩、という感じの指針として存在する分には
そう目くじら立てんでもよろしかろう。
>469タン
できたのでうpします。
私が考えたのはこういう話でした。
「さあ、どうぞ。そちら側の方が舞台がよく見えます」
「そうそう、オペラグラスはお使いになりますか?」
「この劇場では実はこの辺りが一番音響がいいということで
この個室を借りているのですが、ロイヤルボックスと比べていかがですかな?
後ほど是非感想をお聞かせ願いたいものです」
「……お前と違ってあまりこないからな。そこまではわからないと思うぞ」
「では、『蝶々婦人』のあらすじはご存知で?
まぁ話自体は閣下のお気に召さないかもしれませんが……」
キシリアとのオペラ観劇に上機嫌のマ・クベはいつになく饒舌だ。
最近東洋の文化に興味がある、といつだったか目の前の男にキシリアは言った。
言った本人はとうに忘れていたが、言われたほうは憶えていたらしい。
「オペラ座でいい出し物があります。
閣下もきっと楽しめると思いますのでご一緒しませんか?」
そう言う。
キシリアにとってオペラといえば、父や家族と共にロイヤルボックスで仰々しく…という
イメージしかなかった。
「この日ならば閣下は翌日の予定がございませんし、丁度よろしいかと…」
どうやら、副官の申し出は抜け目なく『その後のお誘い』も兼ねているようだ。
「お前がそこまで言うのであれば、行かないこともない」
気の無いそぶりを演じつつもキシリアはそれを快諾した。
異国情緒あふれる演目への興味もあったが、それ以上に久しぶりに二人だけの時間が
持てることへの期待の方が大きかったからだ。
そして今日、その期待はキシリアの装いにも表れている。
深い紫のドレスにショール。
形はシンプルだかカッティングはさすがにいい。
豊かな白いデコルテは、パールのパウダーによってより一層魅力的だ。
マ・クベはその美しさに感嘆した―――が、彼の舌は肝心なときに
その勢いを失った。
どうしたことか、キシリアがいつも以上に近寄り難い雰囲気を醸し出していることに
気づいたからだ。
所在無げに目線をちらつかせた後、男はシャンパンに手を伸ばして場をごますことを
選んだ。
一方、キシリアは物思いにふけっていた。
それには理由がある。
先ほど彼女は席の用意が三人分されていることを問うた。
「何かあったときにいくらでも言い逃れできるように、劇場側には三人と…」
お互いの立場を考えてのことですが、とさも驚いた風に答えた彼。
必然の都合で急遽こられなくなった「三人目」。
ご丁寧に「彼」の分まで用意されていた口つかずのシャンパン。
その泡がなぜか目に触る―――。
冷静に考えれば、彼の配慮は正しい。
彼女が身を置く政治の世界。
それはいつ足元をすくわれるかわからない危険なものでもある。
キシリアはマ・クベにとって上司であり、また、公王デギンの娘でもある。
その関係がいかに公然の秘密とはいえ、社交の場でもあるオペラに
堂々と連れ立ってくることが何を意味するのか。
キシリアもそれをよく知っている。
しかし、知っているからこその軽い落胆――。
……お前は私とのことをあまりおおっぴらにしたくないのだな。
言外に自分との関係について一線を引かれた気がするのはなぜだろう。
微妙なバランスを保つ二人の関係、その捉え方のちがい。
――――最近ふと思い知らされるそれ。
『マ・クベ。私はあまりコソコソするのは性に合わない』
いつもの調子でそういいかけたとき、客電が落ちて雑音がやむ。
……今日はなんだか、うまくいかない。
拍手に迎えられて指揮者がオーケストラピットに出てくるのを、
キシリアは苦々しい思いで見つめた。
舞台では蝶々さんが待ちわびた船の入港を無邪気に喜んでいる。
本国へ帰ったアメリカ人の夫:ピンカートンが戻ってきたと信じているのだ。
ぬか喜びであるのがわかっているだけに、一層哀れを誘う場面である。
ピンカートンか…。
副官として有能なばかりか、今までに知ったどの男よりも真摯に想ってくれるお前。
最初こそ熱意にほだされたという風を装っていたけれど、このごろはまんざらでもないのだよ。
その様子では知らないだろうけれど。
ピンカートンなどと比べるまでもなく、マ・クベの誠意は疑いようもない。
それはわかっている。
しかし今日に限ってこんなに疑心暗鬼になってしまうのはどうしてか?
どっちに座るとよく見えるとかなんとか。
妙に手馴れて思えるのは気のせいか?
さっきからちらつく知らない女の影。
どんな髪の?
どんな手の?
そしてお前はその女にやはりこのように細々と心を裂くのだろう。
どんな声で…?
どんな表情で…?
お前と情を通じて、最初はただ楽しかったし嬉しかった。
なのに今では時としてこの有様だ。
こんなのは、私らしくない。
もっと毅然としているべきだ。
もっと理知的で、冷静でいるべきだ。
それが、「私」。
自分自身でそうなりたいと強く願った「私」。
……くるし…い…。
呼吸が苦しくなったのは人いきれのせいだろうか。
無意識にのどへ手をやる。
マ・クベから贈られたブレスレットが、甘い調べにカチリと抗議の音を立てた。
東洋人とはとても思えない、大柄でバタくさい顔つきの蝶々さんが
あやしげな手つきでハラキリをして果てたのち、オペラは終わった。
ブラーヴァ!
ブラーヴィー!!
ブラーヴァ、ブラーヴァ!
一瞬の沈黙のあとに訪れる拍手と歓声を背にして、まだ薄暗い中を出口へ向かう。
まるで罪人のようだ、とキシリアはらしくもなくぼんやり感じた。
熱気でのぼせているのだろうと思う。
ロビーが込み合わないうちに専用のクローク係からコートを受けとった。
今日は公女として社交をしに来たのではない。
マ・クベがボーイにチップを弾んでいるのを横目で見ながら独り外へでた。
人いきれにあたった頭をとにかく冷やしたかった。
そうすれば、いつもの自分が戻ってくるような気がして―――――。
※※※※※※※※※※※※
今となっては珍しい純粋な日系の料理を出すその店は、こじんまりと
した一軒屋だった。
ズム・シティーのどこにこんな店があったのだろう。
入り口のチョウチンも実物ははじめてだし、塩を地面に盛ってあるのも
意味深だ。
夜も遅いし小腹がすいたでしょう、と連れてこられたキシリアは、マ・クベの
セッティング好きに今更ながら舌を巻いた。
まあ彼の場合、策士策に溺れるというきらいがないわけでもないが…。
そうこうしていると、顔見知りらしい店員が出てきて奥の個室に通される。
「あ、そこは気をつけてください」
「意外と引っかかるのですよ。特にヒールですとね」
もの珍しさに浮上しつつあったキシリアだったが、
マ・クベの気遣いはその心に再び嫉妬の針を刺した。
……こういう店を誰と、一体何に。
「大昔、ニホンの家が木と紙でできていたというのがよくわかるでしょう?」
フスマやビョウブを差してマ・クベはもう説明に夢中だ。
それにもっともらしくうなづきながらも、彼女の心中は上の空だった。
「…私とこないほうが、もっと楽しめたのではないか?」
食後に訪れた一瞬の会話の途切れをついて、キシリアはとうとうそうもらした。
「そんなことは!……どうしました?…やはり今日の演目はお気に召しませんでしたか?」
「そうではない」
「もしかしてお具合でも?私としたことが気づかずこれはしつれ…」
「それも違う」
「しかし…」
「くどい!」
「………………」
わかっている。
理不尽な振る舞いをしているのは私なのだ。
なのに、どうしてそうやって一生懸命ご機嫌を取ろうとする?
なによりその、困り顔。
似合わないのに眉毛をハの字なんかにして。
今夜ばかりはそれが余計癪に障るのだ!
私と来たばかりにカーテンコールも楽しめず、せっかく用意した席でも突然駄々をこねられる。
別の女ならばもっとお前にいい思いをさせられよう。
こんな女、いくらお前でももう嫌気が差してきたのではないか?
ザビ家の公女なんていっても、この有様だ!
どうして、今日はうまくいかない?
どうして、私はこんなになってしまった?
―――――――――恋など、知らなければよかった
気遣わしげな顔だったマ・クベが、一瞬目を見開いたのを彼女は気づかない。
「キシリアさま、失礼……」
一転して微笑んだ彼がゆっくりと近寄ってくる。
なぜ私を見て笑うのだ?
それもそんなに嬉しそうに。
失礼なやつめ。
…やめろ!それ以上私にかまうな。
余計自分が……!
ぱん
乾いた音がして、気づくとキシリアはその頬を張っていた。
自分の仕業に驚いた彼女の隙を逃さず、マ・クベが抱き締める。
頬をぶたれたのにもひるまず、笑みを浮かべたままで。
「ぶ、無礼者。離しなさい!」
「いえ、離しません」
彼女がもがけばもがくほど、あの体のどこにこんな力が、と驚く
程きつくなる。
なんだか、今日はいつもの調子が出ない。
それに、男の力がこんなに強かったなんて。
勝気なキシリアはそれが無性に悔しかった。
「…では人を呼びます」
「よろしいですよ、ただしそのお顔を見られてもいいのなら」
「!」
マ・クベが至極嬉しそうに耳元でささやく。
そこではじめて、彼女は自分が涙していたことに気が付いた。
「もっとも、そんな魅力的なお顔を私以外の人間に見せる気はさらさら
ありませんが……」
「んんっ……」
はじめてこれほど強引に口付けられた。
「や………」
キシリアが嫌がって顔を背けようとしても執拗に追いかけて、
それを許さない。
今までは戯れでそうすることはあった。
しかし少しでも本気で嫌がるしぐさを見せるや態度を改めたのに。
「…私がお嫌いになりましたか?」
「ええ」
自分の口紅がうっすらと移ったマ・クベの顔を、涙目で睨みつけながら言い放つ。
「お前のそういう、ずうずうしいところが大嫌いです!」
「そうですか。私は貴女が好きです」
「なぜ、なぜ笑っている?」
「もっと言ってください、キシリアさま……」
「嫌い、きらい、きら………」
それ以上の言葉は再び唇に飲み込まれた。
end
あ、そうそう。
本当は蝶々さんは屏風の影で喉を切るのですが(死に際に出てきて
残した子供の方へ這いよる)、いつだかテレビで見たチョウチョウサンは
雄雄しくもハラキリしてましたのでなんとなくそうしてみました。
…こういう閣下がイヤな人いたら申し訳ないです。
506 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/01 22:48 ID:3CCDuWV6
も・・・萌えーーー!!
おつかれさまどすーー
ずっしりきましたえ。
507 :
469:03/07/02 01:52 ID:???
萌えた、萌えたっ、私は萌えましたぞ総帥閣下!!
グッジョブです>484殿(でいいんだよね?)
1人で勝手に不安になって、マに包容&抱擁されて涙ぐむ閣下。
イイ、イイ、自分なら白ご飯3杯はいけます
>こういう閣下がイヤな人
そんな人には閣下あげない。
ほんで俺が貰う(貰われていただく)
>490&491
思ったとおりトンデモ本だったのですね
あ、それと、真面目にドンピシャヒットじゃないですよ〜
むしろ逆です
でもなんだか、読んでて腹立つより
「スゲ!こんなこと書いてあるよ〜」
という感じでネタとして大受けしてしまいました
誤解を招く書き方しちゃってスマソです……
でもいろいろ教えてくれてありがとうございました〜!
>>506 そんなことを言っていただけるとは。
ありがとう、ありがとう。
>>507 いい元ネタ出してくれてありがとやんした!
まあ、おなかが減っているときは大概のものはおいしく感じますし、
いいタイミングだったということで(笑。
しかし、正直ガンダムはみなさんのレベルが高いので気後れしますな……。
というか、私もそろそろ人様の書いたss読みたいです。
シカモスッゴイコユイエロ………
「Love Story」「Decadent Vassal」などの作者です。
下調べが一段落したので、SSのUPを再開させていただきます。
まずは「Love Story」の続きを2回ほど。今回UPするうち5・6レス目は
18禁描写ですので、苦手な方はご注意くださいませ。
あと、家庭教師シリーズの続きも書いてはいるんですが、暫くは連続
した話になるので、書き溜めしてからのUPを考えています。
>433
ありがとうございます(お礼が遅くなって申し訳ないです;)
>ガンダム深層心理解析書
私も最近古本で買いました。
508さんの書かれている通り、ネタとして読むには面白いかも(ニガワラ
>>333の続き
オデッサにキシリア様がおいでになる日が、ついにやって来た。
グワジンから降り立たれたキシリア様は、兵たちが捧げ銃でお迎えする中、こちらへ向かって一直線に歩いてこられる。その威厳に満ちたお姿は私の記憶の中のものより遥かに美しく、私はうっとりと見惚れてしまう。
「よくおいでくださいました、キシリア様」
「マ・クベ、久しぶりですね。しばらく世話になります」
「はっ」
そのまま先導して、貴賓室にご案内する。
キシリア様が来てくださる日のために作っておいたお部屋。初めて地球に降り立たれるのだから臭いがきつく感じられるだろうと、強力な空気清浄器も備えておいた。
お部屋の佇まいがお気に召したようで、キシリア様は寛いだ様子でソファにお座りになる。ユウ中尉はその後ろの椅子、他の親衛隊の者は隣の控え室に席を定める。
「身体が重く感じられるのではありませんか?」
「ああ。話には聞いていたが、重力というのは凄いものだな」
「慣れるまで、暫くかかるかもしれません」
「難儀なことだ。ときに、アッザムはどうした?」
キシリア様は、先ごろ開発された新型兵器の名を出される。ルナタンクをベースに作られた地球用の移動型重機関砲座で、ミノフスキー・クラフトによって空を飛ぶこともできる、モビルスーツに継ぐ次世代兵器。今回の視察の目的には、これの試乗も含まれていた。
「組み立てと整備は済んでいます。すぐに乗ることもできますが、どうなさいますか? お身体がきついようなら、明日以降にしましょうか?」
何よりも気がかりなのは、キシリア様のご健康だ。無理をされてなければいいのだが……
「いや、一休みすれば大丈夫だろう。今日中に乗りたい」
「分かりました。夕刻にはお乗りになれるよう、準備しておきます。まずはお休みください」
部屋を出ていきかけて、立ち止まる。
「肝心なことを忘れていました。キシリア様、こちらへどうぞ」
今までいた居室と奥の寝室を結ぶ小部屋にご案内する。居室に残ったユウ中尉からは死角になる位置で、後についてこられたキシリア様を抱きすくめた。
「マ・クベ!」
「しっ、お静かに」
そのまま口付けを。最初は驚いていたキシリア様も、私に応えてくださった。
しかし、あまり長い時間をここで過ごす訳にはいかない。私は当初の目的に立ち戻って、その部屋にある隠しボタンを押してみせた。壁の一部が横に滑り、ひと一人通れるくらいの空間が現れる。
「グラナダと同じような仕組みです」
私の居室から続く秘密の通路。意味がお分かりになったようで、キシリア様はふっとお笑いになる。
「ゆっくり眠れるよう、鍵をかけておく必要があるな」
少女の頃を思い出させるような、悪戯っぽいお顔。
「それが工事のミスで、こちらからは鍵がかからないようになってしまいました」
「策士め・・・」
「ふふふ」
もう一度短い口付けを。とても夜まで待ちきれない。
居室に戻り、今度こそ部屋を出ていこうとすると、ユウ中尉が追いかけてきた。
「マ・クベ様、これを」
差し出した手には白いハンカチ。
「ん?」
「ついています。その、唇に・・・」
目のやり場に困る、とでも言いたげな俯き顔。
「!」
他の者に見られたら、危ないところだった。気を引き締めねば……な。
夕刻にはキシリア様をお乗せして、アッザムで近辺を飛んで回った。
操縦は兵士に任せたが、オデッサに届いて以後私も何度か操縦してみたので、キシリア様への説明に遺漏はない。モビルスーツと比べて優れている点、劣っている点などを率直に申し上げる。
連邦もモビルスーツを投入してきた今となっては、新型兵器の開発は急務だった。
夜には小規模なパーティを開いた。基地の主だったものをキシリア様にご紹介する。ご自分の役割をよくご存知のキシリア様は、申し分のない態度で彼らに相対してくださった。引き合わせた者たちの興奮は著しく、視察の効果が早くも表れ始めたことに私は満足する。
ダンス・タイムには、キシリア様と一緒に踊ることもできた。ドレス姿でないのは残念だが、こうしてキシリア様と堂々と踊れる日が来ようとは感慨深い。
ギレン様と踊られるキシリア様を遠く眺めたあの日から、何年経ったのだろう? 過ぎてみれば、あっという間の歳月だったような気もする……
フロアで踊る人々の中に、ユウ中尉とウラガンを見つけた。満面の笑顔を浮かべているウラガン―――分かり易いことこの上ない。
「ウラガンがユウと踊っています。鼻の下を伸ばして、見てられませんな…」
踊りながら耳元で囁くと、キシリア様は面白そうに眺めた後で私にお聞きになった。
「ウラガンはユウのことが好きなのか?」
「そのようです。ユウが来ると、そわそわして仕事になりませんから」
「ふーん、ウラガンもか」
「ウラガンも、とは?」
他にも誰かいるのか?
「親衛隊のアランもユウを好いているようだ。とはいえ、ユウは全然気が付いていなかったようだが」
「ほう、アラン少佐が。有能な人物と見ていましたが、恋は思案の外というところですかな。それで、キシリア様は少佐のことを応援しているのですか?」
「そういうおまえは、どうなのだ? ウラガンを応援する気なのか?」
「うまくいくようなら祝福してやりますが、特に何かをする気はありません」
正直に申し上げる。
「冷たい奴だな」
「ふふふ、ウラガンはいい奴ですが、ユウの相手としてはどうかと思いましてね。尻に敷かれるのが眼に見えている。アラン少佐の方が、まだしも似合っているのではありませんか?」
「私もそう思うが、こればかりは分からんからな。意外な結びつきというのはあるものだ。私とおまえのように」
「意外でしたか?」
「ああ、考えてもみなかった」
あっさりおっしゃるキシリア様、憎いお方よ。
「やれやれ、私は出会った時からキシリア様一筋だというのに…」
「よく言う」
キシリア様は鼻でお笑いになる。
「本当のことですとも。ま、信じていただけないのは自業自得だから、諦めてますがね」
「出会った時というが、私はまだ12歳だったのだぞ。信じられるものか」
「歳は関係ありません。幼くとも、ひとを魅了する人間はいます」
実感を込めて言う。キシリア様に初めてお眼にかかった日の衝撃は、今でも鮮明に覚えている。
「私がそうだったと?」
「ええ。そうでなければ、家庭教師など引き受けはしませんでした」
「そう言えばユウが昔、言っていたな。マ・クベ先生は最初とても厭そうだった、と」
「子どものお守はご免だと思っていましたからね」
「断っていれば、今ごろ違う人生を送っていたかもしれぬ」
「断らなくて正解ですよ。今こうして、キシリア様と踊っていられるのですから…」
くすりとお笑いになるキシリア様。少女の日とはまた違う笑顔が、私を強く魅了する。
待ちかねた二人きりの時間。逸る心と身体を押さえて、まずは口付けを。昼間と違って時間がたっぷりあるのが嬉しい。
キシリア様の肢体が悩ましく私を誘うが、部屋着の上からそっと手を這わすだけにする。グラナダに戻った時のように激しく求め合いたい気持ちもあるものの、重力に慣れておらずお疲れのキシリア様にそれは酷だろう。少しお痩せになったような……
ベッドに横たわるキシリア様のお身体を、足の方から順に揉みほぐしてゆく。気持ち良さそうにされているお姿を見ていると、こちらまで幸せな気分になってくる。
「あんっ!」
キシリア様の切なげなお声。感じやすいところに手が触れてしまったのだ。
「おっと、失礼しました」
「おまえ、わざとやっただろう?」
「手が滑っただけですよ。キシリア様は、わざとやって欲しいのですか?」
「・・・・・・」
ふふふ、このまま眠られても困りますので……ね。
マッサージが終わった頃には、時折混ぜた刺激のせいでキシリア様はほんのりと上気したお顔になっていた。
衣服を脱ぎ捨て、ゆっくりと愛撫を開始する。触れるか触れぬかの指遣いと、唇や鼻先を使ったゆるやかな接触。キシリア様の息遣いが眼に見えて荒くなる。
「マ・クベ、もっと・・・」
「駄目です。今回はゆっくりと…」
余程感じてらしたのだろう。秘所に触れた時、キシリア様のお身体は大きく震え、あっさりと達してしまわれた。そのまま秘所を愛撫し続け、新しい波を呼び込む。
「マ・クベ、マ・クベ! ああぁっっっ!!!」
キシリア様の喘ぎ声と太腿にまで流れ出す熱い蜜が、私を誘って止まない。頃合か……
少しでも楽な形をと思い、キシリア様を身体の上に抱く。はちきれそうな私自身が、キシリア様の中へじわじわと入ってゆく。
「マ・クベ、凄い・・・んっく・・・」
「キシリア様こそ……あぁ…」
いつもにも増してきつい内奥。熱い襞のひとつひとつが私を強く刺激する。キシリア様の中には、魔物でも住んでいるのだろうか?
キシリア様が私の上で動き出す。私自身が抜けてしまいそうなぎりぎりまで腰を浮かすかと思うと、これ以上ないほど奥まで深く吸い込まれる。
「はぁっ・・・」
「うぅ…」
二人の息遣いと蜜の音だけが部屋の中に流れてゆく。
気を散らすために、キシリア様の乳房を鷲づかみに。固くなっていたそこは私の荒っぽい愛撫をものともせず、嬉し気に揺れ始める。
「だめ、マ・クベ・・・あぁ、またっ!」
キシリア様の内部が微妙に収縮する。脳髄まで蕩かされそうだ……
我慢できなくなった私は、キシリア様の腰を両手で掴んで押さえると、そのまま下から突き上げた。
「あああっ!」
繰り返し突き上げる。その度に髪を乱して嬌声を上げていたキシリア様が、最後のおねだりをされた。
「マ・クベ、マ・クベ、来て・・・はあああぁっ!」
「キシリア様、キシリア様っ!」
「ああんっ、ああああああっーーーーー!!!!!」
目も眩むような絶頂の中で、自分を縛っていたものを全て解き放つ。心と身体がキシリア様に傾れ込んでゆく。その全てを受け入れ、それでもまだ足らぬとばかりに激しく締め付けるキシリア様。愛おしいお方―――
<ツヅク>
>509
今になってレスに気がつきました。
す、すみません、コユさには程遠いエロをUPしちゃいました・・・
518 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 00:04 ID:dJM87ovV
>517
いえいえ、充分コユイですよ。
お疲れ様でした〜
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ひさびさのLove Story。
そしてこのマサージは…あのときちょっと出てきたアレですね。
待ちきれなくて死角でチュウしちゃうところが(;´Д`)ハァハァ
その後とかもっと(;´Д`)ハァハァ
つうか、毎度よく考えているなぁ…。
職人さん、乙ですた。
はじめて系譜のパッケージイラストを見たときから気になって気になってしょうがなかった
ことをあえて今、言ってみる。
我らがキシリア閣下の胸のライン、なんだかイタリアものの三角ブラでもつけてるか
のようにナチュラルであられますな。
まあ三角ブラはないにしても、パテッド入りではない。これは断言できる。
とすると、総レースのフルカップか何かか?
下がタンガになってるボディスーツもありかも。
オーダーメイド以外で閣下が着るとして、伊ブランドでいくなら
ラ・ペルラとかエクセリアってとこか?
でも本当はシバリスが作るカチっとした究極のお椀型の胸が似合いそうなんだけど…。
それとヒモですか?っつうほっそいガーターベルトとまさにヒモのGストね。
あとはローラ・アタンがデザイナーだったころのラヴァージがいい。
生地が透けて、着ると刺繍だけ浮き上がってイレズミしてるみたくなるシリーズとか
セクシーでいいなあ。
ラヴァージは専属モデルが田中真紀子似なのが謎だが。
閣下の身長とイラストとかの見た目から判断して、75のCだと思うですが、いかに。
国産だと75のDくらいあるな。
その前にここまで読んでくれた人はどれくらいいるのだろう…。
ゴメンシタギマニアナノ
.!
! ┌ 〜 ⌒ ヽ
.! ! `)
! .! (
ヽ ..! 丶
ヽ .l `〜 - ,
) ! ヽ
ζ ! / (
ヽ ヽ. , _,.-::::'''~~` l )
丶 !__! /~`=ニ''~ !, <
` ' ⌒)丿i t┐ >
('. 丶 / .l ノ
` `, i ._ノ _ノ
i ア ヽ___.,:-__/
'-^ヾ ___,, | | //
└i`'~__,. ノ ./ /
~ii~~ /_/ / /^l
i ν __( ( l
~ -- ~ | /ノ| l l. l
// i!l l / l /
/`/, i' l `' / //
/' i.i i l ./ //
/ i i i l ` //
i i i i ` '
>520
んにゃ、あれはCよりは大きいと見た。
DかEはあるんじゃないかな?
つか、国産もののサイズしか知らないけど、輸入ものだと
同じCやDでもサイズ違うの?
75には賛成。痩せ型で長身だとその位かなと思う。
エーススレで、自宅にキシリア様を軟禁でもしているかの如き書き込みをしていたのは誰かね?(;´Д`)ハァハァ
>522
んじゃDで(あっさり意見変更かい)
同じサイズでも輸入の方が大きいです。
なので国産でDの人は輸入だと大体Cになります。
んで、さらに、同じDでもパテッドブラよりレース一枚もののやつの方が
容量が大きいです(フルカップは特に)。
パテッド=パッドつき ワコールとかの普通に売ってるブラって
置いたときペタっとならないでそのままの形がのこりますよね、
つけても透けないですし。
日本でいういわゆる普通のブラがこのパテッドブラということになります(取り外し
可能のヤツがついてるものはダブルパテッドというわけです)。
それに対してレース一枚ものというのは、カップ部分が布だけなので
置くとペタっとします。さらに大体このタイプは総レースのものが多く、
つけると地肌にレースが透けてとても美しいです。
やはり閣下にはこっちを……。
色が白いから何でも似合いそうだ…。
濃い赤紫とか黒とかキヴォンヌ
アンダー75は賛成いただけて嬉しいばかり。
痩せ方の人でも身長があるとそうなりますよね。
>523
しかも 浸からせる つう微妙な表現がいいですな
自分の意志で入るんではないですよ、浸からせるんですよ
いったいどんな状況なのかと(;´Д`)ハァハァ
>523
トニたけキシリア様の唇に萌えてたヤシも3人いたね
いや、一人は漏れなんだが・・・w
>524
濃い赤紫とか黒のレースのブラをつけたキシリア様、萌え〜
マのヤシはあのオパーイを好きに触ってるのか。
うらやましいぞ、ゴルァ!!!
>525
あれはマが書いたものに違いないと、脳内認定しますた(w
つか、マってああいう演出好きそうな気がするんだよね。
閣下はそんなマに半ば呆れながらも、付き合ってあげていそうだ。
>518-519
ありがとうございます。
久しぶりに会えた二人なので、目一杯いちゃついております(ニガワラ
>516の続きを以下に。1〜2レス目はやや18禁です。
お風呂のシーンは前から書いていたのですが、エーススレのレスに
ハァハァしたので、薔薇の花も付け加えてみました(w
一夜明けて、広い浴室でキシリア様とじゃれあって過ごす。水が貴重な資源である宇宙では考えられない、贅沢な遊びだ。
シャワーのかけっこをした後で、まずはキシリア様の髪を洗う。それから石鹸を泡立て、掌を使ってお身体の方も。
「身体を洗う時は、布やスポンジなどを使うより掌を使う方が、肌には良いらしいですよ」
「おまえが言うと、どうも疑わしいな」
上目遣いに私をご覧になるキシリア様。そのお可愛らしい表情を微笑ましく思いながらも、素知らぬ顔で手を動かす。吸いつくような滑らかなお肌が心地よい。
「キシリア様は、そうやってすぐ私を色眼鏡で見る。困ったものだ…」
「普段から怪しいことばかりしているからだ」
「そこまで言われては、期待に応えない訳にはいきませんね」
「あんっ」
甘い声に誘われて頬に口付けを。
「髭が痛いぞ」
顔をしかめ、抗議の声をお上げになるキシリア様。
「も、申し訳ありません」
「夕べ剃らなかったのか? 珍しいこともあるものだな」
「忘れてました…」
ご滞在中に不祥事が起こってはいけないという緊張感と、お会いできた喜びのあまり、剃るのをすっかり忘れていた。
キシリア様は大きな眼を悪戯っぽく輝かせると、私の頬や顎を指で辿られた。
「こうしてみると、おまえも男なのだな」
「と言われても、私は昔からずっと男ですが……今まで何だと思われていたのですか?」
「マ・クベはマ・クベだ。そう思っていた」
分かったような、分からないようなお言葉。
腑に落ちないことを言われたので、いきり立つ私自身をキシリア様に押し当てながら、残りの部分を洗って差し上げた。この通り私は男ですよ、と。
時折敏感なところに手を滑らす。キシリア様が私を睨みつける眼の色っぽいことと言ったら!
お返しとばかりに、私の身体を洗ってくださりながら、そこここを刺激なさるキシリア様。お蔭で浴槽に入る頃には、二人ともすっかりその気になっていた。
キシリア様を取り囲むように、薔薇の花びらが湯の中に舞う。浮かべておいて正解だ……な。キシリア様には美しいものがよく似合う。
「ここだと重力の影響が少ないから、楽なのではありませんか?」
「ああ、いい気持ちだ・・・」
眼をつぶり、私に寄り添うキシリア様。人魚のような肢体が私の眼を釘付けにする。
「ふふふ、いい気持ちになるのは、これからですよ…」
浴槽の壁に寄りかかり、腿の上にキシリア様を跨らせて正面から抱きかかえる。愛らしい唇と固くなっている乳首に口付けを。キシリア様の濡れた髪が二人の身体に巻きつき、やがて昨夜にも増した快感が私たちを包んでゆく―――
戻った寝室で食事を取りながら、おしゃべりを。
ゆっくりした時間を過ごせるように、今日の午前中だけは予定を空けておいた。キシリア様と私は今後の戦略を練るために、午前中ずっと貴賓室で密談をしていることになっている。とあれば、少しはそれらしい話でもするか。
「連邦の侵攻が本格的になってきました。なんとか持ち応えるつもりでおりますが、万が一の時はあれを使うやもしれません」
オデッサに基地を作った時から水爆を準備しておいた。駆け引きに使うことは勿論、連邦の手に基地を渡さないようにするための最終兵器。使うと南極条約に違反することになってしまうが、仕方あるまい。戦争は綺麗事ではやっていけないのだ。
「どうしても使うことになった場合は、シェルターに避難してから使うのだぞ」
気遣わし気なキシリア様。
「ええ、心得ています」
その余裕があればいいのだが……
その日の午後、キシリア様を第102採掘基地にご案内して、ここから採れるソリウムのことなどをお話している時、それは起きた。基地が突然襲撃されたのだ。
大きな振動と爆撃音が建物を揺るがす。驚かれるキシリア様。
「何事です!?」
「キシリア様、こちらへ!」
私はキシリア様を急ぎ奥へお連れした。窓際にいては危険だ。恐らく連邦軍の攻撃だろう。奴らはオデッサに向けて兵力を着々と集結させつつある。
次々に入る情報によれば、襲撃してきたのは連邦軍のモビルスーツらしい。「白い悪魔」と呼ばれる連邦の新兵器で、ガルマ様を殺したのも、こいつとこいつを搭載している「木馬」と呼ばれる戦艦だった。
ガルマ様を殺した奴が、今度はキシリア様のいらっしゃる時に攻撃をしかけてくるとは、なんという因縁なのだろう。
キシリア様とキャリーカーで基地内を移動しながら、アッザムの発進準備を急がせるよう指示を出す。
戦闘機はキシリア様の護衛のために残しておいた。ここに居てキシリア様に万が一のことがあっては大変だ。一刻も早く安全なところへお連れせねば。
「マ・クベ、モビルスーツを前もって発見できなかった失敗、許しがたい」
厳しいお言葉とともに、キシリア様はマスクを上げて顔の下半分をお隠しになった。私と一緒にいる時にマスクをお上げになったのは初めてで、そのことからもキシリア様のお怒りの激しさが見て取れた。
「キシリア様…」
しかし、キシリア様のおっしゃる通りなのだ。ご滞在中にこのようなことになってしまい、私は誰よりも自分を許せなかった。
「アッザムの性能テストには良い機会です。おまえがやってみせい」
「はっ、キシリア様、必ず」
「直接連邦軍のモビルスーツを目にするのも、今後の作戦には役に立とう」
もう頭を切り替えておられるのだ。常に前向きなキシリア様らしいことよ。
白い悪魔は攻撃を続け、戦車・マゼラアタックを何台も破壊していた。その報告を逐次受けながら、私たちはアッザムのところへ辿りついた。私が乗り込もうとすると、キシリア様もそれに倣おうとされる。
「キシリア様、危険です。ここでお待ちください」
新兵器のアッザムとはいえ、あのモビルスーツにどこまで対抗できるかは未知数だった。一緒に乗っていたら、キシリア様を危険な目に遭わせてしまうかもしれない。そんなことになったら私は……
「良いのだ。早く発進させい!」
「駄目です、キシリア様。私がアッザムで戦っている間に、ここから逃れてください!」
押し問答が続く。周りの兵たちも戸惑い顔だ。
キシリア様は私の耳元に口を寄せ、小声で囁かれた。
「おまえと一緒なら、どうなってもいいと思っている・・・そういうことだ」
「!」
感動で身体が震える。キシリア様は照れくさそうに視線を逸らし、一言だけご命令された。
「急げ」
「はっ」
それ以上、もう何も言えなかった。私は果報者だ……
白い悪魔は今まで集めたデータ以上の性能を持っていた。リーダーとワイヤーを使って放熱磁場を作り動きを封じようとしたが、もう少しのところで失敗。反対にアッザムに飛び乗られて、機体や砲台を壊されてしまった。
振り落とそうとしても、しつこく食い下がって来る。戦闘のさ中、キシリア様の冷静なお声が響く。
「これまでのようですね。機密保持のため、基地を爆破しなさい!」
「はっ。しかし、あそこにはまだ兵士どもがおります…」
さすがの私も、味方の兵を巻き込むことが分かっていて基地を爆破するのは気が咎めた。それに苦労して作った基地だ、愛着もある。ここからは良質のソリウムが、トンあたり2グラムも採れるのだ。
しかし、どこまでも冷徹なキシリア様は、私の戸惑いや感傷などお構いなしだった。
「構いません! 何よりも国家機密が優先します」
連邦軍に渡すよりは、ということか……
「はっ、承知いたしました」
私は基地を爆破した。それに驚いたのか、白い悪魔はアッザムから地上に落ち、私たちは上空を逃げて行くことができた。
「連邦軍のモビルスーツ、噂以上の性能と見た。われらもテスト中の各モビルスーツの実戦配備を急がねばならない」
既に次のことをお考えになっているキシリア様。
「はい」
白い悪魔はザクよりも遥かに優れた装甲を持っていた。あれが敵の手にあるということは、こちらも今までの兵器や戦い方ではやっていけない。新型のモビルスーツを早急に量産し、アッザムの性能もより高めるなど、新たな対策が必要だった。
司令部に着くや否や、留守番をしていたユウ中尉にキシリア様がお命じになる。
「予定を変え、今夜にでもグラナダへ帰還する。準備を急げ!」
今夜!? せっかくお会いできたのにと思うと残念でならなかったが、仕方あるまい。私にも責任のあることなのだから。それにモビルスーツの実戦配備を急ぐには、キシリア様がグラナダで陣頭指揮を取らなければならない。事は一刻を争うのだ。
自分の身がひとつしかないのが悔しかった。私が二人いれば、一人はグラナダへ行き、キシリア様をお助けできるというのに。
しかしユウ中尉が敬礼して出て行こうとした時、キシリア様は私をちらっとご覧になり、出立は明日の早朝にすると命令を変更された。
「どうかなさいましたか?」
私と別れ難くて出立を延ばされたのか? いや、そうではないだろう。キシリア様はいざとなれば職務を優先させるお方だ。
「思うところがあってな。もう一晩だけ世話になります」
理由を教えてはくださらないようだ。気にはなったが、キシリア様が居てくださる喜びには変え難い。
「かしこまりました」
私の頭の中は、キシリア様の予定変更を受けてこちら側は何をすべきかということで、激しく回転し始めていた。
* * * * * * * * * *
私の足を多くの者たちが引っ張り、地の底へ連れてゆこうとする。ジオン軍の制服を着た者たちだ。半身しかない者、内臓の見えている者、中には骸骨姿の者も―――
「・・・クベ、マ・クベ! しっかりしろっ!!!」
耳元で怒鳴る声がして眼が覚めた。ああ、夢だったのか……
声の主はキシリア様だった。私の顔を心配そうに覗き込んでおられる。
「申し訳ありません。おかしな夢を見ていました…」
「亡霊に悩まされていたのだろう?」
「……ええ」
答えながらも身体が震えた。あれしきのことで、我ながら情けない。
キシリア様は私を抱きしめてくださった。ご好意に甘え、豊かな胸に顔を埋めさせていただく。全身をくまなく密着させ、キシリア様の心臓の鼓動だけを聞く。温かい……な。キシリア様の声にならない声が聞こえてくるような気がする。
暫くして気持ちが落ち着いてきたので、キシリア様の額に感謝の口付けを。
「もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」
「こうなるのではないかと思っていた。出立を延ばして正解だな」
「キシリア様、では…」
すぐにグラナダにお帰りにならなかったのは、私を気遣われてのことだったのか!
「おまえは私より繊細だから、今晩あたり悪夢を見るのではないかと思っていた」
「しかし…」
「いいのだ。おまえがそういう夢を見てくれるから、私は見ないでいられる。それだけのことなのだから」
「キシリア様!」
私はキシリア様を強く抱きしめた。お優しい方だ。私の持つ弱さを責めないでいてくださる。
キシリア様は、私に口付けしてくださると、話の続きをされた。
「国を統べる者は、時に無辜の人間を見殺しにする決断をしなければならないことがある。それができない人間は人の上に立つ資格がない」
ご自分に言い聞かせるかのようなお声。
「はい」
「しかしなマ・クベ、誰かを見殺しにしたということは、為政者の無能を示しているのだ。一人の人間も犠牲にしない為政者に、私もいずれなりたいものだ。見殺しにした人間の恨みを背負って生きていくのは、それを命じた者の責務でもあるからな」
お覚悟の程を感じさせる冴え冴えとした瞳。キシリア様は他人に厳しいだけでなく、ご自分にはそれ以上に厳しいお方だった。
「申し訳ありません。辛いのはキシリア様も同じでしたのに…」
「そう思ったら、もっと働いてもらわねばな、ふふふ」
「心得ております。キシリア様の為ならば、このマ・クベ、命も惜しくはございません」
心からそう思った。
<ツヅク>
閣下のことは凄く好きですが、基地を爆破し、自国の兵士たちを殺戮した
ことまで肯定することは私にはできません。
そんな中で、こういう閣下であったら少しは、と思う形を書いてみました。
甘いかもしれませんが・・・
>529-535
私も基地爆破のくだりはひっかかってますが、こういう風に持ってきたのですね。
なるほど。
つうかマ・クベ、思われてるなぁ。シアワセモノメ
今回の閣下は「与える女」の面が五割増しくらいになってると思いました。
頭の切り替えっぷりも天晴れですが。
他は、アッザムに一緒に乗り込むところがいかったです。あとヒゲ!
538 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/04 18:30 ID:dqibjfjO
>529〜535
マって体毛なさそうなのに!(ない方がおかしいが。)
やですね、戦争。マは帰れるところがあっていいですね。age