歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】

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713通常の名無しさんの3倍:03/06/17 20:22 ID:???
・・・・・・で、何処で笑えばいいの?もしくはマターリすればいいの?
714通常の名無しさんの3倍:03/06/17 20:31 ID:???
696-698期待sage
シローのAAカワイイ(*´∀`*)
715餡・戦士 その4:03/06/17 23:20 ID:???
アムロがあんパンを食べながら泣いていた。長兄としての顔をかなぐり捨てて、子供のように泣いていた。
アムロ「マチルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさーん、うあああぉぉ」
ウッソ「マチルダさん?女の人の名前だ」
ギンガナム「男が泣きながら名前を呼ぶのは、女房か恋人か昔の女が相場なんだよぉ!
        ガンダムのお兄さんが呼んでいるのは初恋の女だと小生は見たなぁ」
シロー「確かにこの味、昔兄さんがよく行ってたマチルダさんの店の味だな」
キース「聞いたこと、ない…」

(アムロの回想)
アムロ15歳「マチルダさんはどうしてパン屋を始めたんですか」
マチルダ「そうね、物を作ることが出来るから、かしらね」
アムロ15歳「物を作る」
マチルダ「物を壊すのは人間の業だけど、人間だからこそ物を作り出すことも出来るわ。それは素晴らしいことに思えるの」
アムロ15歳「わ、わかります。僕も壊すより物を作るほうが好きです!」
マチルダ「そう、アムロ君は何を作るのかしら?」
アムロ15歳「ロ、ロボットです。ハロっていって、人工頭脳を積んでて…見てください」
アムロはハロの設計図を頼まれもしないのに広げると、マチルダに説明を始めた。素人だろうとお構いなしだ。
自分が話を振った手前、むげに追い出すわけにもいかず、彼女は黙ってアムロが気が済むまで話させるしかなかった。
アムロ「………というわけです」
マチルダ「そ、そう。頑張りなさい」
数時間粘られて、マチルダは憔悴していた。だが、この数時間でアムロの人生は決定的に変わっていた。
ハロを完成させて世に送り出す。そう誓ったアムロの一人だけのプロジェクトはこの時始まった。

   ☆ ←その星



                   r'⌒⌒^'、
                  (/yy'ソν) 俺はハロの完成をマチルダさんと、
                  (゚∀゚* ソノ  あの輝く星にかけて誓うぜ。
716餡・戦士 その4のおまけ:03/06/17 23:22 ID:???
      , -―――-、
    /          \
   /             |  
   |    ;≡==、 ,≡、| ← アムロが誓った輝く星の正体
   l-┯━| ‐==・ナ=|==・|  
   |6    `ー ,(__づ、。‐| 
  └、     ´ : : : : 、ノ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 、     _;==、; |   <  本当に作る気ですか?バカジャネーノ?
    |  \    ̄ ̄`ソ     \______________
    |    `ー--‐i'´
717餡・戦士 その5:03/06/17 23:41 ID:???
その年でプロジェクトは一気に進んだ。ハロは自力で動き、語彙は少ないがしゃべれるようにもなった。
紆余曲折はあった。マチルダに夫がいるとわかった時には、失恋少年がよくかかる病気になって引きこもった。
ずっと年上の美人だから、相応の恋人なり夫なりいる可能性を考えてもよかったはずだ。
恋は盲目とはよく言ったものである。
それでもプロトタイプが完成し、妄想と笑われ続けた自分の計画を最初に認めた(と思っている)マチルダに
アムロはイの一番に見せに行った。
が、店にはシャッターが下りており、閉店したことを告げる紙が貼られていた。
呆然としてへたり込むアムロ。
ハロ「アムロ、脳波レベルオチテル」

この年のマチルダは運に見放されていた。
黒いトレーラーに店に突っ込まれた。
夫のウッディは交通事故で大怪我を負った(そのくせ、事故の相手の赤い車のドライバーは軽傷だった)。
アムロなどわずかながら常連客はついていたが、この場所で店を続けるのは不可能だったのだ。

マチルダの消息はつかめなかった。だが彼女がいなくなっても、プロジェクトは終わらない。
ブライトやリュウ、カムランが加わって始めたベンチャー企業でハロが製品化されるのは、何年も後のことだ。

(アムロの回想終わり)

アムロ「そうだよ、忘れるはずがない。これは昔好きだった味だよ。ああ、何てものを食べさせてくれたんだ…。

  __  r'⌒⌒^'、      ヾ γ⌒⌒ヽ
 |10点|,( rνyy'ソε=10点だ!」iノノノイυ イテッ
 〃 ̄∩ヾ゚´Д⊂ヽ     〃ζリ;´Д`)
  __ヾ.  ]¶[ ,ノ       / つ ]¶[ つ
  |\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  |  \                     \
  |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
718通常の名無しさんの3倍:03/06/18 01:57 ID:???
マチルダ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・さ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁんぅ…

>>717
・・・免許取りたてのシャア?
719通常の名無しさんの3倍:03/06/18 05:48 ID:???
>>715-717


面白かった
720通常の名無しさんの3倍:03/06/18 16:54 ID:???
乙。
星の正体に一番ワラタ
721通常の名無しさんの3倍:03/06/18 21:35 ID:fJ424mvp
キラの新たなMS、フリーダム。
このガンダムの性能に家族全員が驚愕した!!
ロラン「すごい!このハイパワー洗濯機を十時間フルに活動させてもブレーカーが落ちないなんて!!」
カロッゾ「ふははははは、シーブックくんスマナイ、急に大量のパンの注文をうけてしまってね、
君の家でオーブンを使わせてもらうよ!」
シーブック「ええ、いいですよ」
ヒイロ「来るなっ!!」バリバリバリ!!
ジュドー「うわ!!なんだよこの大量のスタンガンは!?」
ヒイロ「明日の任務で使う・・・・充電中だ。」
ギンガナム「二十四時間あったかお風呂で絶好調である!!」(風呂上がり)
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ・・」
ガロード「いいジャンか、Nジャマーキャンセラーで電気は無限で無料なんだから・・。」
カミーユ「二人ほど家族じゃないから泣いてるんじゃないか?」
722通常の名無しさんの3倍:03/06/18 22:43 ID:???
原発扱いかよw
723通常の名無しさんの3倍:03/06/18 23:06 ID:???
他のガンダムの核融合炉の方が発電効率いいような・・・
724通常の名無しさんの3倍:03/06/18 23:12 ID:???
コウ「でもフリーダムのニュートロンジャマーキャンセラーに、
    今までのガンダムの大火力兵器を寄せ集めたような装備。
    これは「後出しジャンケンの極致」だねえ」
アル「絶対あれはひきょうだよ!」
ガンダムマニアとザクマニアの二人の意見が初めて一致した時だった。
725通常の名無しさんの3倍:03/06/19 00:39 ID:???
>>721の勝手に後日談にて失礼

 周知のとおり、キラにとってギンガナムはフレイに次ぐとも言えるほどの
 トラウマになっていた。
 主にジュドーとガロードの二人は、夜の暇つぶしに脅かして遊んでいた。
 ジュドー「さーて、そろそろ来るぞぉアレが。」
 キラ「な、何?アレって」
 ジュドー「夜はー早く寝ないとー」
 キラ「寝ないと?」
 その時キラの後ろに潜んでいたガロードが飛び出す。
  「絶好調であーーーーーーるーーーっ」
 キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ・・」
 キラはそのまま部屋のベッドに潜り込み、泣きながら寝るのであった。

 もちろん早く寝ようが、遅く寝ようが、朝の食卓の風景は変わることなどない。
726通常の名無しさんの3倍:03/06/19 08:39 ID:yDRBOBPL
兄弟達は台風から家を守るために朝早くから作業をしていた。

ジュドー「よっと、こんなもんでいい?兄貴?」
アムロ「ああ、できるだけ強く打ち付けてくれ。風が強くなるからな」
ジュドー「わかーってるって!俺に任せなよ!」
カンカンカン・・ドス・・
ジュドー「あいたっ!指まで打っちゃったじゃないのー(涙」
ロラン「はははは」
アムロ「全く・・・」

そこに家の反対側で作業をしていた2人が戻ってきた。
シロー「向こう側終わったぞ。こっち手伝おうか?」
アムロ「助かる。そうしてくれ」
ガロード「台風なんてワクワクするなぁ!早く来ねーかなぁ」
アムロ「何を言っている。台風なんてろくな事無いぞ」
シロー「俺はわかるぞその気持ち。男はこういう日は興奮するんだよな!」
アムロ「なにをわけのわからんことを・・・、あれ?そういえばウッソは?」
ガロード「あれ?そういえば見ないな。畑でも行ってるんじゃないの?」
727通常の名無しさんの3倍:03/06/19 09:34 ID:???
>>726
続き希望だ(*´д`*)
728通常の名無しさんの3倍:03/06/19 10:44 ID:???
>>721-723

ロラン「フリーダムのおかげで電気代が助かります」
アムロ「そうだな。うちは家電だのコンピューター機器だのでやたら電気をくうからな」
ロラン「兄さん、どうせなら他のガンダムも発電に使いましょう。
    今年の夏は電力不足になるそうですから、電気を売ればいい副収入になりますよ」
アムロ「それは無理だ」
ロラン「何故です?」
アムロ「現状でも、ご近所周りや役所関係への送電分でフル稼働状態だからだ。
     …でなきゃ、兄弟喧嘩でガンダム持ち出すような家の近くに誰が住みたがる?」


本当に「町の原発」状態だった兄弟達。
729通常の名無しさんの3倍:03/06/20 15:36 ID:???
うーネタが出てこない(;′д⊂
730通常の名無しさんの3倍:03/06/20 21:20 ID:???
10日ほどシャア板から離れていたが、相変わらずの良スレぶり、おみごと。
個人的にはアンパンネタと>.701-702が好きです。職人さんがんばってください。
731通常の名無しさんの3倍:03/06/20 21:31 ID:???
まだあったんかいこのスレ
ロランお母やんネタとかアムロお父やんネタはまだ続いてるのかい?
732通常の名無しさんの3倍:03/06/21 00:56 ID:???
>>731
空気読め
733ハロの逆襲 1:03/06/21 22:19 ID:FsOe/liA
ガロードとジュドーは知り合いのジャンク屋の倉庫に籠り、拾い集めたジャンク部品を使い何かを作っていた。
ガロード「ジュドー、ちょっとそこのビスここに付けてくれ…それとこの基盤は…どこに付けるんだっけ?」
ジュドー「たしか、基盤は、そこの台座じゃない?…ッよし、ビスは取り付けた!ところで、その基盤ってなんのやつ?」
ガロード「ジャンク屋の親父は、かなり昔の人工知能みたいな物だって言ってたな…あ、その銃身ここに付けろよ」
ジュドー「解ってるよ、ここだろ?」
カミーユの部屋からハロの図面を持ち出しそれを見本にMSの脱出ポッドを利用し直径3メートルの巨大ハロを作っている…その図面が恐ろしい物とは知らずに…

ジュドー、ガロード「できたー!!」
ガロード「ジュドー、起動してみろ!」
ジュドー「おお、起動スイッチ押すぜ!」
ポチッ…ヴゥ〜ン………動かない…まったく動かない
ガロード「え?なんで?ちゃんと図面通りに…」
ジュドー「…あ〜あ…なんかしらけた…ねえ、これどうする?このまま置いておくとジャンク屋の親父さん怒るぜ」
ガロード「ああ、そうだな…それにしてもしらけたな…せっかく丸一日かけてこれだもんな…ジュドー、そこのプチモビでジャンク置き場に捨てといて」
ジュドー「オッケー!」
ジュドーはそう言うと、巨大ハロに蹴りを入れた後プチモビに乗り巨大ハロを外に引きずり出しジャンクの山に投げ捨てて自宅に帰っていった。

その数分後、眠りから覚めたかのように巨大ハロの眼が光った
734ハロの逆襲 2:03/06/21 22:22 ID:???

ギンガナム「やはり、ロランの御飯は、うまいのである!」
一家の食卓にギンガナムがいる光景はもはや自然になっていた。もう、誰も突っ込まない。
ロランも14人分の食事を用意している。誰も欠けること無く、楽しく食事を取っている。
その時だった。
ズドオォォン!……突然、家の近くでものすごい音がした。驚いた兄弟たちはギンガナムを残し外に飛び出した
ギンガナム「!?そのコロッケ、もらったぁ!!」

全員「何事!?」
外に出ると信じられない光景があった。庭先に巨大な玉がある…巨大なハロだ。
ガロード、ジュドー「げっ!!あれは!!」
アムロ「ハ…ロ?」
ハロの眼が光った
ハロ「ガロード…ジュドー…皆…殺ス…殺ス」
そう言うとハロは天高く跳ね上がりアムロ達に向かい突っ込んできた。
アムロ「みんな!避けろ!」
ドォン!!!兄弟達は間一髪で避けると次の攻撃に備えた。しかしハロは体勢を立て直すと立ち上がった…立ち上がった!?
しかも手まで生えている!!その手には機関砲も備えられている!
ロラン「カプル?」
ジュドー、ガロード「手と足は付けてないぞ!?」
ハロは人工知能をフルに使い自らジャンク屋にある数々の部品を使い改造を施していた。
ハロ「ハロノ…足ハ…飾リジャナイ…」
ハロはそう言いながら機関砲を乱射しながら途轍もないスピードで走り回った。アムロ達は避けるのが精一杯だった。
アムロ「クッ!!動きが読めない?」
機関砲の一撃が家の中に飛び込み、ギンガナムの口に入るはずのコロッケに命中した!
ギンガナム「あぁ〜!?小生の…小生の、コロッケがぁ!!己ぇ…そこに、なおれ!!」
ギンガナムが勢い良く外に飛び出し刀を抜きハロに向かって行った
ギンガナム「コロッケのォ!怨みィ!!」
735ハロの逆襲 3:03/06/21 22:24 ID:???
ハロがギンガナムに気を取られたその時、シローとドモンが動いた
ドモン「今だ!!俺のこの手が光って唸る!?」
ドモンの手が光ったその時だった。ドモンの目の前に不思議な物体が浮いている…小さなビットだ!しかも1つじゃない2、30個は有る
ドモン「ビット?まずい!!」
ドモンは間一髪でビットの一撃をかわした。しかしギンガナムはビットの攻撃を喰らっていた
キラ「ギンガナムがやられた!?」
カミーユ「くッ!かなり手強い!アムロ兄さん、こうなったらガンダムを!!」
アムロは解っている、と言いながら格納庫に走っていく。ビットがそれを追いかける。
シロー「兄さん、俺が引き付ける!その隙にッ!」
シローは何処から持って来たのか対戦車ライフルを構えハロに向かって発射した。
シロー「うおォォォー!銃身が(以下省略)!!」
しかし銃弾はハロに届く前にすべてビットで打ち落とされた。
シーブック「なんとー!?」
ヒイロ「…爆破する…」
いつの間にかヒイロはハロの頭上に立ち爆弾をセットしていた。そして素早くハロから離れると起爆スイッチを押した
ドオォンッ!!
ヒイロ「任務完りょ…なにッ!?」
突然ヒイロに向けて光線が放たれた。ヒイロは、間一髪でそれをかわした。ちょっと大きめの一軒家なら簡単に粉々になる爆薬で爆破したはずが傷一つ付いていない…
そればかりか、ハロの胴体が二つに割れそこから砲台が現れメガ粒子砲がヒイロに向けて連続発射された
ジュドー「おい…何だか凄い事になってない?」
736ハロの逆襲 4:03/06/21 22:25 ID:???
ガロード「マジでやばい…かも…」
アル「兄ちゃん、怖いよ…」
ロラン「アル、大丈夫だよ…僕が守ってあげる…」
グエン「ローラ、怪我は無いか?」
ロラン「グエン様!?何でここに?」
グエン「嫌な胸騒ぎがしてな…案の定、来てみたらこれだ…さあ、こちらの方が安全だ!早くこちらへ!」
グエンが指すその先には、シルクのベッドが据え付けられた装甲車が扉を開けて待ち構えていた
キラ「こんな時に何やってんだ、あんたは!!」
装甲車に向かってハロのメガ粒子砲が放たれ装甲車は木っ端微塵になった
グエン「ああッ!私とローラのラブワゴンが!?」
その破片がコウの頭に当たりコウは気絶した…そこへハロがとどめを刺そうと近寄る
ウッソ「コウ兄さん!!」
ハロの腕からビームサーベルが伸びコウに狙いを定めた…その時、ハロに向かってビームが放たれた!その先からシーマのゲルググMが飛んでくる
シーマ「やらせないよ!!」
その隙にウッソはコウを引きずり物陰に隠れる。シーマのゲルググMとハロのすざまじい戦いが繰り広げられたが徐々にシーマがハロに押されていく
シーマ「チィッ!あのビット…厄介だねぇ!相手の機体が小さい上に動きが早すぎる…ゲルググじゃあ役不足なのかい?」
ハロはシーマの僅かな隙を突きゲルググのモノアイにビットの集中攻撃を浴びせた
シーマ「しまった、モニターが!」
ハロはビームサーベルを最大出力にするとゲルググのコックピット目指して突進していく…その時、格納庫からνガンダムが姿を現した
アムロ「シーマが居る!?後は任せろ!アムロ行っきまーす!!(久しぶりだな…このセリフ)」
シーマ「癪だねぇ…でも、あいつが出ればコウは大丈夫だな…あたしはさっさと離脱するかねぇ」
シーマと入れ替わりでアムロのνガンダムがビームサーベルとビームライフルを手にハロに向かって行く。ハロはビットと機関砲を撃ちながら距離を取る
アムロ「ちいッ!ちょこまかと……そこッ!!」
737ハロの逆襲 5:03/06/21 22:27 ID:???
ビームライフルの一撃がハロを捕らえた。しかし、ハロの体に当たる前にはじかれる
アムロ「Iフィールドも装備しているのか!?…く、ビームの出力を抑えすぎたか?」
バーニー「うおおぉぉぉぉ!ガンダムー!!」
コレン「ガンダムちゃんよぅぅ!ここで会ったが百年目だ!」
アル「バーニー!?」
ロラン「コレンさん!?」
ザクU改と赤いカプルがνガンダムに向かい突進して行く
アムロ「なんで、この忙しい時にかぎって!?」
カミーユ「俺達のガンダムも出そう!」
他の兄弟達も格納庫に走っていく…が、それよりも速くハロの攻撃で格納庫の出入り口が破壊された
シーブック「完全に後手に回っている!?…アムロ兄さんの一機じゃきついぞ!」
その時、流れ弾がロラン達の近くで爆発した
シロー「ロラン!?」
ロラン「大丈夫です!…アル、怪我は無い?」
アル「大丈夫だよ…ロラン兄ちゃん…」
アルの右腕にほんの少し、すり傷が出来ていた
ロラン「大丈夫じゃ無いでしょう!…何をやっているんですか、貴方達は!?」
その時、格納庫の中からロランの感情に同調した∀ガンダムが姿を現しロラン達のすぐ傍に飛んできた。ロランは素早くアルと一緒に∀ガンダムのコックピットに乗り込むと上空に飛んでいく
ロラン「ここは戦いをする所じゃ無いでしょう!!」
コレン、バーニー「ぐぁんだむだー!!」
ハロ「アムロノガンダムハ…ハロガ、押サエル…オ前達ハ、ヒゲノガンダムヲ…シトメロ…」
コレンとバーニーの一撃が∀ガンダムのシールドに当たる
ロラン「なんで戦いを止めないんだ!?…こうなったら!」
ロランは∀ガンダムの姿勢を立て直すとスピーカーを最大音量にして叫んだ
ロラン「戦いを行っている全ての者へ!我がホワイトドールの手には、黒歴史で封印された天を焼く剣がある!戦いをしている者は剣を治めよ!
灼熱の火に焼かれ、瓦礫に押し潰されないために!!」
バーニー「天を焼く剣?なんだ、新兵器か!?」
コレン「か、か、か、核だぁ―――!!」
バーニー「核!?冗談じゃないよ!ミンチどころじゃすまないぞ!離脱する!」
738ハロの逆襲 6:03/06/21 22:29 ID:???
コレンとバーニーがその場から離脱して行きそこに残ったのはアムロのνガンダムとロランの∀ガンダム、兄弟達とハロだけがその場で臨戦態勢を取っている
アムロ「さあ、ハロ…残るはお前だけだ…」
ロラン「戦いを…止めてください…」
ハロ「…」
一瞬の静寂がその場に流れる…もしかしたらこのまま終わるのかと皆が思った、その時!
ギンガナム「コロッケのォ!怨みィ!!」
いつの間にか復活したギンガナムがターンXに乗り込みシャイニングフィンガーを発動させハロに向かい突っ込んでくる。完全に虚を突かれたハロはビットとメガ粒子砲で応戦する
ギンガナム「無駄無駄無駄ぁ!その程度の攻撃、すべてターンXがエネルギーとしてもらっている!分かっているのか、丸いヤツッ!!」
ターンXのシャイニングフィンガーがハロに命中したかに見えた…が、かろうじてハロは左腕を犠牲にして直撃を避けていた
ハロ「ダイジョブ…ダイジョブ」
ハロはそう言うとビームサーベルを最大出力にしターンXに向かって行く
ギンガナム「フハッ!フハハハハ!いいぞ、その調子だ!あの程度でやられてはコロッケの怨みは晴らせんからな!」
カミーユ「…あのハロは…俺が設計したヤツに似ている?…」
ハロの一撃がターンXに直撃する…が、寸前のところでターンXは機体を自らバラバラにしそれをかわす
カミーユ「やっぱり、あれは俺の設計したハロだ!」
ギンガナム「なかなかやるようだが…このターンXの相手ではないようだな…」
ギンガナムはバラバラになったパーツでハロを金縛りにするとXトップの上に立ち、勝ち誇った笑みを見せていた
739ハロの逆襲 7:03/06/21 22:30 ID:???
ギンガナム「それでは、とどめを…」
カミーユ「待ってくれ、ギンガナム!!」
ハロ「…カミー…ユ…」
ギンガナム「!?丸いヤツ!今、女の名前を呼ばなかったかい!?」
ハロ「……?」
ギンガナム「戦場でなぁ、恋人や女房の名前を呼ぶ時と言うのはなぁ…瀕死の兵隊が甘ったれて言うセリフなんだよ!!」
カミーユ「カミーユが男の名前で何が悪いッ!!」
兄弟達「カミーユが切れた――――!!」
カミーユ「修正してやる―――!!」
ギンガナム「え?」
カミーユの鉄拳が不意をつかれたギンガナムの顎に綺麗に決まりギンガナムは弧を描くように吹っ飛んでいく
ドモン「うおッ!見事な右アッパー!!」
ギンガナムが地べたに叩き付けられた
ギンガナム「しょ…小生は…」
そう言いかけるとギンガナムはその場で気絶する。が、カミーユはさらに畳み掛ける。
カミーユ「俺のこの手が光って唸る!駄目な大人を修正しろと轟き叫ぶ!!」
カミーユの体が光り輝き、その手はまさに燃えていた
ドモン「あ、…あの技は!?」
シロー「ドモン、カミーユを止めろ!!」
ドモン「無理!!」
カミーユ「今!必殺のぉ!!」
フォウ「カミーユ?遊びに来たよ」
カミーユ「フォウ!?」
フォウ「何してるんだい?」
カミーユ「いやあ、別に…何も…」モジモジ…
キュピーン
フォウ「言わなくてもわかる…名前の事ね」
カミーユ「……」
フォウ「私は好きよ、あなたの名前…だって、優しい名前じゃない」
カミーユ「フォウ…」
シロー「…なんか…いきなり変わってないか?」
ドモン「ぬう…カミーユが放ったあれ程の闘気を一気に消し去るとは…あの女できる!!」
シーブック「だからと言って、決闘申し込まないでね…兄さん」
カミーユとフォウのいる空間だけが明らかに変わっていた。沢山のハートがビットのようにカミーユとフォウの周りをを舞っている
740ハロの逆襲 8:03/06/21 22:32 ID:???
それに見とれている兄弟達を尻目にハロは体に取り巻いているターンXのパーツを剥がすとそれを自らの体に取り付け始めた
ウッソ「……!?アムロ兄さん!!」
アムロ「!?ちいッ!しまった!!」
アムロがハロに向かってビームライフルを発射する。が、そのビームのエネルギーを一瞬で自らのエネルギーに変換する
ハロ「ジュウデンカンリョウ」
アムロ「やられた…あんな事に気を取られなければ…」
ロラン「ビーム兵器は使えない?…こうなったら肉弾戦しか…」
キラ「ドモン兄さん!兄さんの武術で何とか出来ない?」
ドモン「駄目だ…俺はさっきのでカミーユと一緒に気を抜かれたみたいだ…力が入らん…」
シーブック「肝心な時に限って使えないなあ…」
シロー「くそぅ…何か…何か手は無いのか!」
アイナ「シロー!これを使って!!」
シロー「アイナ!!?」
シローが振り向いたその先には、アイナがいた……アプサラスと共に…
その他全員(カミーユ、フォウ除く)「何―――ッ!!」
シローはアイナの姿を確認するとアイナのいるアプサラスのコックピットに走って行く
シロー「アイナ、助かった!…でも、これは君の兄さんが作り上げた…」
アイナ「いいのよ、シロー…貴方の為に(お兄様に薬の時間と言って睡眠薬とついでに痺れ薬を渡し気絶させ)持って来たのよ」
シロー「アイナ……すまない。使わせてもらう!」
アイナ「私と同じく優しく扱ってね…シロー…」
シロー「任せてくれ!!」
シローがアイナのいるコックピットに乗り込むとアプサラスは静かに浮遊し始めた
シーブック「まさか…銃身が焼けるまで撃たないよな…」
キラ「保障は出来ません…」
アイナ「この機体は敏感だから気をつけて」
シロー「わかった…」
アイナ「貴方なら上手く扱えるわ…シロー」
シロー「ア、アイナ……よーし!!」
シローは静かに息を吐き大きく吸った…そして、叫ぶ
シロー「うおおぉぉぉー!!銃身が焼け付くまで撃ちつくしてやる―――!!」
その他全員(カミーユ、フォウ除く)「マジで(なんとー)!!?」
アイナ「ダメぇ!そんなに乱暴にしちゃあ…そこはもっと優しく」
シロー「え?こ、こうか?」
アイナ「イヤン…そこじゃなくもう少し下の…」
シロー「ここか!?」
アイナ「ぁあん!…シロー、そこもイイけど…優しく…敏感なんだから…」
シロー「わかった、こうだな?」
アイナ「あはぁッ!…ん!……駄目よシロー…そんなに激しく…」
シロー「すまない、アイナ…慣れなくて」
アイナ「いいのよシロー…時間はあるわ…」
キラ「外に丸聞こえだよ…兄さん…」
ウッソ(コックピットの中で…シロー兄さん、一体何を!)ドキドキ
アル「戦うんじゃないの?」
シーブック「なんとー……」
741ハロの逆襲 9:03/06/21 22:34 ID:???
アムロ「バカップルは、放っておけ!!」
バカップル2組を尻目に戦いは再び開始した。アムロのνガンダムはハロを牽制する。そこへロランの∀ガンダムがガンダムハンマー(∀使用)二つを手に駆け寄り、アムロに一つを投げ渡す
ロラン「アムロ兄さん、ガンダムハンマーです!」
アムロ「ありがとう、ロラン……これなら!」
二機のガンダムがガンダムハンマーを振り回しながらハロに近づく
ヒイロ「…出番が無いな…」
ウッソ「あれ、ドモン兄さんは?…それにジュドー兄さんとガロード兄さんもいない」
シーブック「そこにいたはずじゃ?」
辺りを見回すが居ない…ふと、家の中に目をやるとそこにドモンが一人夕食を食べていた
キラ「うわあぁ…やる気無ぁ…」
ウッソ「放って置きましょう。当分はこのままだから…」
ヒイロ「ジュドー達を探してくる」
シーブック「…アムロ兄さんとロラン兄さん押してるな…そろそろ決着つくぞ」
ウッソ「やること無いですね…色んな意味で収集つきませんし…」
シーブック「でも…たしかハロ、ターンXのパーツ取り付けたよな…このままだとロランかハロが月光蝶出しそうな展開だな…」
キラ「ゲッコウチョウデアル!って言う感じで?」
シーブック「そうそう、そんな感じ…なんか出しそうじゃない?」
ウッソ「そんな感じはするけど…でも、無いでしょう。それこそ収集つきませんよ」
ハロ「ゲッコウチョウデアル!!」
シーブック、ウッソ、キラ「なんとー!!?」
742ハロの逆襲 10:03/06/21 22:36 ID:???
ロラン「僕が抑えます!!」
アムロ「ロラン!?」
ロランが∀ガンダムの月光蝶でハロの月光蝶を抑える
ロラン「アムロ兄さん!…月光蝶は長く出せません!早く止めを!!」
アムロ「わかった!…食らえ!!」
金縛りになっているハロ目掛けてガンダムハンマーが飛んで行きハロに直撃する。その衝撃でハロは月光蝶の作動を停止し庭先に落ちる。
アムロ「手応えはあった…やったか?」
ロラン「終わった?」
アムロとロランは庭先に横たわるハロに近づいていく。まだ、完全に停止していないが瀕死の状況だ
アムロは目視でハロの状況を診断し危険が無い事を悟るとコックピットから降りハロに近づく
ロラン「アムロ兄さん?」
アムロ「大丈夫だ。ハロはもうこれ以上戦えないよ」
ロラン「そうですか…」
ロランはアムロの言葉を聞くとアルと共にコックピットから降り恐る恐るハロに近づく。他の兄弟達もそれに続き近づいて行く
アル「終わったの?ロラン兄さん」
ロラン「…わからない…でも、動かないから…」
ドモン「ああ、終わったか?…」
ドモンが夕食を食べ終え爪楊枝を銜えながら家から出てきた
ドモン「まったく、人騒がせな……アムロ兄貴、ちょっと走ってくる」
そう言うとドモンは赤いタオルを首に架け夜の街に走っていった
シーブック「自分勝手だなぁ…」
アムロ「ハロ、話せるか?」
ハロ「……」
ウッソ「もう、駄目なんじゃない?」
キラ「でも、どうして俺たちに攻撃を仕掛けてきたんだ?」
アムロ「…教えてくれ、ハロ…どうして?」
ハロ「…邪険ニ…扱ワレタ…」
アムロ「え?」
ロラン「どう言う事です?」
ハロ「ハロハ…ジュドート…ガロードニ造ラレタ…」
アムロ「あの二人が!?…これを作った?」
ハロ「出来上ガリガ…キニクワナイカラト言ッテ…棄テラレタ……ゴミノヨウニ…」
ロラン「そんな事が……だから復讐を考えて僕達に攻撃を?」
743ハロの逆襲 11:03/06/21 22:39 ID:???
ハロ「物ノ様ニ、扱ワレルノハ…仕方ナイ……デモ、哀シイ…」
アムロ「…そうだったのか…そんな事が…」
シーブック「確かにあの二人は物を大事にしないからな…この間もジャンク屋でZZガンダムを売りに出そうとして兄さん達に怒られたばかりなのに…」
アル「懲りてないんだね…」
アムロ「すまない、ハロ…俺がしっかりあの二人に言い聞かすから…」
ロラン「年齢の近い兄弟として躾けの義務を怠った僕にも責任があります……僕からも謝ります…すみません…」
シーブック「それを言ったら俺もだよ……すまない、ハロ…」
キラ「人騒がせな兄さんを持ったもんだ…」
アル「そうだね…根はいい人なんだけど…」
ヒイロ「…原因を連れてきた…」
ヒイロが猫を連れてくるようにジュドーとガロードの襟を鷲?みにし姿を現す
アムロ「ガロード、ジュドー!!」
ヒイロ「逃げようとしている所を捕まえた…」
ヒイロはそう言うと二人を兄弟達の前に突き出した
ガロード「いやあ…なんか…みんな、怒ってる…みたいだね」
アムロ「みたいじゃない…怒っているんだ!」
ジュドー「でもさ、兄貴…」
アムロ「とにかくハロに謝るんだ!」
ガロード「謝るって…」
シーブック「お前達がこのハロを作ったんだろ?…そして興味を無くして捨てた」
ウッソ「それにハロは怒って復讐に来たんですよ」
ヒイロ「…これが、押収した図面だ…」
アムロ「どれ…こんなものを!?」
ジュドー「兄貴?…」
アムロ「自分で責任が持てない物を作るとこうなる事は予想できるはずだ!面白半分興味半分で作るから……何度言えばわかるんだ…」
744ハロの逆襲 END:03/06/21 22:45 ID:???
ロラン、アル「謝りなさい!」
ジュドー「…ごめん…」
ガロード「…ごめん、ハロ…」
ハロ「……」
アムロ「ハロ…許してやってくれるか?」
ハロ「アムロ達ニ免ジテ…許シテヤル…」
アムロ「本当か?」
ハロ「デモ、覚エテ…オイテホシイ」
アムロ「?」
ハロ「ジュドー達ニ造ラレテイタ時…嬉シカッタ……精魂籠メテ造ッテモラッテ…」
一同「……」
ハロ「デモ、ゴミノヨウニ棄テラレタ時…哀シカッタ」
ジュドー、ガロード(なんか…心が痛い…)
ハロ「ドンナ物ニモ、気持チヲ…籠メテモラウト…ソノ気持チガヤドル………ソレヲ…覚エテ…オイテ…ク…レ……」
その言葉を最後にハロは完全に機能を停止した。誰もが一言も発しない中、ロランは一人泣いていた
ロラン「可哀想すぎますよ〜(泣)…」
アル「…ロラン兄ちゃん、鼻水…」
アルはボロ泣きしているロランにハンカチを渡す。その脇でキラもロランにつられ大粒の涙を零し始める。
アムロ「…ジュドー、ガロード…わかったか?ハロの気持ちが…」
シーブック「物を大事にしない今までのツケが回ってきたんだ」
ウッソ「これを機に気持ちを入れ替えたほうがいいですよ」
ジュドー「…そうだな…とんでもない事しちゃったな…」
ガロード「気持ち…考えた事も無かった…」
アムロ「何事も考え理解し物も人と同じく接することだ…わかるだろ」
ヒイロ「…少しは俺を見習え…」
一同(…お前は違うだろ…)
アムロ「まあ、それは置いてといて…お前達の近くにはロランと言ういい見本があるんだ…」
ヒイロ「……俺は…」



END

最初からですが、最後もグダグダになってしまいました…
745通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:00 ID:???
泣けるなぁ〜グッジョブ!!
746通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:05 ID:???
グッジョブ

それにしてもサイコハロ?
747通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:14 ID:???
グッジョブ、お疲れです(´∀`)
748通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:17 ID:???
>733-744

サイコハロキター!! フルキャストの大作乙!
         ||
         ||.,.,.ヽv,,..
     '^⌒⌒ヽ/    ヽ、 
    (,(,( r'ノr /W〈 W从 
    (・∀・; )| リ;゚д゚リ  
      ミ≡≡≡≡≡j    
      ミ≡≡≡≡≡j               
      ミ≡≡≡≡≡j     
      (_/(_/ ヽ)ヽ)
749通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:21 ID:???
盛り上がってるところスマンが、>736のトコ、「役不足」じゃなくて「力不足」…
750通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:34 ID:???
動かないのに吊るされた二人かわいそう(w
751通常の名無しさんの3倍:03/06/21 23:47 ID:???
乙!面白かった。
笑える所は笑えて泣ける所は泣けるな。
752通常の名無しさんの3倍:03/06/22 00:11 ID:???
すごいなぁ。
ラブワゴンと兄に薬を盛る妹とバカップルと途中でやる気をなくす人たちが
かなりツボだった。いいもん見せてくれてありがとう。
753733-744の作者:03/06/22 00:22 ID:???
749>>
736のトコ、「役不足」じゃなくて「力不足」

そうでした…
もしくは、荷が重いとか…
何分、学生時代の学力が低いもので…
国語から勉強し直します…
754通常の名無しさんの3倍:03/06/22 00:40 ID:???
ワイドショーの街頭インタビューだと、役不足の意味を正しく答えた人はたったの28%だ
気にするな
これから正しく使えばいいのさ
755通常の名無しさんの3倍:03/06/22 02:45 ID:???
それにしても、カミーユは巨大ハロを設計して何を企んでたんだろう。
フォウにあげようとでも考えてたんだろうか…(ファ、エマ、ロザミィ他候補だけならたくさんいそうだけど)。
756通常の名無しさんの3倍:03/06/22 07:23 ID:???
アムロ「バカップルは、放っておけ!!」
最高の台詞だ。
757フットボール狂騒曲1:03/06/22 07:57 ID:???
 ある日曜の朝7時、アムロは兄弟全員を叩き起こし、ある一枚のチラシを示した。
アムロ「みんな、聞いてくれ。俺たちは兄弟でチームを作り、この大会で優勝する。いや、しなければ
 ならない」
休みぐらいゆっくり寝かせてくれよ、とでも言わんばかりに目をこすったり、うなだれたりしていた
兄弟達の多くが寝ぼけまなこをあげると、アムロの持っているチラシには「サッカートーナメント大会、
参加者募集中」という文字が大きく躍っていた。アムロは続けた。
アムロ「このところの騒動やなんやかんやの補償や修理で、うちの貯金は尽きてしまったんだ。この大会の
 賞金であろうことか生活費を稼がなきゃならん。」
ジュドー「サッカー大会? そういや、ビーチャたちに誘われたな。確か賞金百万円とか何とか……」
ジュドーがまだ目をこすりながら言った。
ロラン「副賞の全自動大型洗濯機も必要なんです。このところ洗濯機の調子が悪くて。無理させてきま
 したからね」
ロランがアムロの後を継ぐ。アムロとロランの間ではすでに話が通じているのだ。
カミーユ「しかし、賞金百万円なんて、まるで『稲○卓球部』の卓球大会みたいだな。あれは50万だったっけ」
カミーユはあくびをかみ殺しながら呟いた。
ガロード「でも、なんでサッカー?」
ガロードの問いにシーブックが答える。パン屋のバイトのおかげで早起きには強い。頭ももうだいぶ働いて
いる。
シーブック「ドモン兄さんの格闘大会も近々にはないから臨時収入は見込めないし、それに俺たちは運動神経
 は結構いいほうだからじゃないか」
ウッソ「そういや、僕やジュドー兄さんはよく運動部に誘われてるよ。ヒイロ兄さんなんか引く手あまた」
ウッソが続けたあとにアムロは頷き、
アムロ「シローは警察官でコウは大学のラグビー部。ドモンに至ってはプロの格闘家だ。カミーユは空手を
 やっているし、ロランやシーブック、ガロードだって運動は得意なほうで体力には自信あるだろ」
ドモン「しかし、いくらなんでもそう簡単にいくのかよ、アムロ兄さん」
ドモンの言葉に兄弟達の多くは同意するところがあるようで、異議を唱えるものはいない。アムロはそんな
兄弟達をぐるりと見回すと、強い語調で言い切った。
アムロ「金が無い。優勝するしかないんだよ、この一ヵ月後のサッカー大会で」
758フットボール狂騒曲:03/06/22 07:58 ID:???
 しばしの沈黙の後、いつものように淡々と、ヒイロが口を動かした。
ヒイロ「サッカー大会での優勝……任務了解」
それをきっかけに、次々と兄弟達が口を開く。
ジュドー「まあ、お金が無いっていうなら、やるしかないってことみたいね。いっちょやりますか」
シーブック「しかし、いきなりサッカー大会か。なんとー、て感じだよ」
コウ「ラグビーの技術を生かして頑張るか。今回は俺が主役さ、なんてね。どうせ地味な役割だろ。それもいいさ」
シロー「大会の日、非番にしてもらえるかな」
アル「シロー兄さんがだめだったら、僕が出るよ」
シロー「アルは流石に無理だろ。大丈夫、ちゃんと休みにしてもらえるようにするさ。応援頼むぜ」
アル「僕だって、この前の体育の授業で一点決めたんだ。応援なんてごめんだよ」
ガロード「よし、まずは食うことからはじめるか」
 俄然やる気になってきた兄弟達だったが、たった一人だけ、キラは妙な空気を抱え込んで、アムロを
問い詰めた。
キラ「なんで、僕のことは言ってくれなかったんだよ。コーディネーターの僕なら主力として……」
アムロとロランは気まずそうに顔を見合わせると、すまなそうにキラに言った。
アムロ「キラ、コーディネーターはいわば反則扱いで、試合には出れないルールなんだ」
ロラン「で、でもそのぶん練習ではみんなのことを充分鍛えてもらって、ね、キラ、泣かないで」
しかし、ロランのなぐさめも空しく、やっぱりキラは泣き出してしまった。
キラ「な、仲間はずれ、だ。うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
アムロ「前途多難ってことの暗示か? やれやれだな」
アムロはふっと、溜め息を吐いた。
759フットボール狂騒曲3:03/06/22 07:59 ID:???
 朝食が終わると、アムロは一枚の大きな紙をテーブルの上に広げた
アムロ「じゃあ、今のところのポジションを発表する。ちなみに長兄の俺はプレーイングマネージャー、
 つまり選手兼監督だ」


               FWアムロ
      FWカミーユ

MFジュドー                 MFウッソ
        MFヒイロ   MFロラン

DFガロード                 DFシーブック
        DFシロー    DFコウ

            GKドモン

リザーブ FWアル     コーチ キラ


カミーユ「4−4−2か」
アムロ「これは今のところだから、変わるかもしれないが、不動のポジションだけは告げておく。まず、
 ドモン、お前はキーパーだ」
ドモン「ああ。俺のこの手が(以下略」
ジュドー「格闘家はキーパーと、『キャ○テン翼』の時代から決まってるのね、やっぱり」
ガロード「わかし○づ君、な」
アムロ「シローとコウ、センターバックには体格が欠かせないから、ウチじゃお前たちだ」
コウ「ああ。こりゃ、責任重大だな」
シロー「スパイクがはき潰れるまで止めつくしてやる」
アムロ「ヒイロ、お前には相手の攻撃の目を潰してもらう。豊富な運動量に加え、当りの強さも必要な
 いちばん体力的にキツイ役割だ。お前は背は低いが、身体能力ならドモンにも負けない。頼むぞ」
ヒイロ「任務了解。相手には中盤での自由は与えない」
アムロ「ジュドーやウッソ、ガロードはまだ体ができてないから、比較的プレッシャーの少ないサイドで
 プレーしてもらう。ただ細かいポジションはまだ決定じゃないけどな。以上だ」
アル「ちぇ、僕はやっぱり控えじゃないか」
ロラン「アルは秘密兵器です。スーパーサブってやつですよ」
アル「嘘つき。まぁ、応援がんばるよ」
キラ「僕なんか、選手としての登録も無理。……いや、もう泣き言は言わないよ。しょうがないからね」
760フットボール狂騒曲4:03/06/22 07:59 ID:???
 第一回のミーティングを終えて、兄弟達はそれぞれに期待や不満を抱えていた。そんななか、ジュドーは
ある重要なことに気が付いた。
ジュドー「あのさ、ユニフォームはともかく、試合の時のスパイクはどうすんの」
アムロ「それなんだが、そろえる金も無い。だから、お前らの学校からなんとか都合してくれないか。古く
なったのをもらってくるとか、借りるとか。なんとか試合の一週間前には揃えたいんだが」
アムロは情けなく言うしかなかった。ジュドーは渋い表情を作る。
ジュドー「そんなにうまくいくわけないじゃない。どうすんのさ」
ガロード「ロラン兄、ここはひとつグエン卿のところに行って……」
言いかけたガロードに、ゴツリ、とシローのゲンコツが落ちる。
シロー「ロランに体を売らせる気か!」
カミーユはシローをなだめて嘆息した。
カミーユ「そこまではグエン卿も要求しないよ。でも、あの人に借りを作るのは恐ろしいな。いや、ロラン
 ディアナ様に頼めば……」
ロラン「そんな物乞いみたいな真似、できません!」
にべもなくロランは突っぱねる。そこらへんは強情だ。シーブックはヒイロのほうを伺ったが、こちら
も当然の如く、断固拒否の文字を顔に刻印している。リリーナに頼むこともできなそうだ。
コウ「まいったなぁ。シーマさん、いや、だめだ。あのひとも借りを作ったら怖い……」
 何の打開策も浮かばないまま、兄弟達が顔を寄せ合っていたそのとき、ある聞きなれた大声が突然
ふってきた。
ギム「小生、話は立ち聞きしていた。今日は日曜にしてはやけに朝食が早かったが、そういうことか」
キラ「今はあなたなんかにかまっている暇はないんですけど」
宿敵の登場にいきなり嫌味をかぶせようとしたキラを無視して、ギンガナムは胸を張って宣言した。
ギム「小生も、この家にはずいぶんとお世話になっている。そう、小生ギム・ギンガナムが一肌脱ごうと
 いうのである。ユニフォーム、スパイク、その他の必要品すべて、さらに練習場所の確保まで、我が
 ギンガナム家が賄おう」
ロラン「本当ですか!?」
カミーユ「おい、何をたくらんでいるんだ」
椅子から腰を浮かして喜ぶロランを制して、カミーユは疑いのまなざしをギンガナムに突きつけた。
ギム「ふっ、日ごろの礼だよ。しかし、まあ、確かに交換条件があるのである!」
アル「いったい、何?」
当然の権利を主張すべくギンガナムは再び宣言した。
ギム「小生もチームに入れるのである。ポジションはセンターフォワード。もちろんスタメン、という
 よりエースとして扱うのである!そして、チームの名前はFCギム・ギンガナム!」
761フットボール狂騒曲5:03/06/22 08:00 ID:???
 横暴な要求に、兄弟達は一瞬沈黙。そののち、一気に反撃に出た。さらにはそこから、エースは自分だ、
というカミーユとジュドーの言い争いやら、自分もFWにしろ、とガロードが言い出したりして、収集が
付かなくなる。最後にはロランが一喝して、なんとか静けさを取り戻すことができた。アムロは、そのとき
になってようやく口を開いた。
アムロ「ギンガナムさん、いいですよ、その条件。ただ、エースとかはこっちで決めさせてもらいます」
ギム「む、まぁ、小生の実力ならエース間違いなしだから、公平にやってもらえればよいのである」
アムロ「それは約束します。ウチは勝たなきゃなりませんから、私心なんて入れてる場合じゃないんでね」
そう言うと、アムロは右手を差し出した。ギンガナムもその手を握り返す。交渉成立だ。
アル「じゃあ、チーム名はFCギム・ギンガナムなの!?」
キラ「というより、その男のチーム入りを認めるの!? アムロ兄さん」
アムロは鷹揚に頷いた。素早く目を見交わしたロランが、不平を言い出す他の兄弟をなだめる。
ロラン「まあ、スパイクが無ければ話になりませんし、チーム名なんてどうでもいいじゃないですか」
カミーユ「カミーユ・ユナイテッド……」
ジュドー「レアル・ジュドー……」
ガロード「ACティファ……」
ギンガナム加入に関してはそのほかにも様々な疑問が提出されたものの、最後にはアムロが、
アムロ「みんな、俺が監督だ。つまり、決定権は俺にあるんだ」
の一言で強引にねじ伏せた。

 実はアムロ(とロランも)はギンガナムの加入を心底歓迎していた。昨日ロランととりあえずの
ポジションを決めた時、二人はまずディフェンスを優先した。ドモンはキーパー、ヒイロは潰し屋と、
最も身体能力の高い二人をディフェンスのためのポジションに配置し、兄弟のなかでは体格のいい
コウとシローでCBを構成する。最悪の場合0−0でPK戦に持ち込み、ドモンのセービングで勝利する、
という勝つよりも負けないための考え方である。だが、もちろんできれば90分以内に点を取って
勝ちたい。そのためには、攻撃時に皆がボールを放り込むターゲットになれる、大きくて強いFWが
欲しかったのである。ギンガナムの体格ならば、それが可能だ。ギンガナムの加入はまさに的確な
補強だったのである。加えて、兄弟の中でもウッソはフル出場するのはきついだろう。アル以外に一人、
交代要員が出来るのもありがたかったのだ。
 しかし、今回のギンガナム加入劇は、チームの結びつきに影を落とすかもしれない。それが、アムロ
とロランの唯一にして最大の気がかりだった。

続く
762通常の名無しさんの3倍
オモロイ!続き期待age。
しかし最近長文投稿が多くてありがたいですねー。