小野寺さんと林さんが一緒じゃないと駄目な人専用6

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651雪と氷の名無しさん
流氷戦隊キューハーン外伝〜唯一無二〜
 
2006年11月 西東京市東伏見
歩「お疲れ様でした〜。・・・はぁ・・・」
弓「どうしたの?ため息なんてついちゃって。あの子達が優勝できなかったから?」
歩「それも少しはあるけど、最近移動・移動の毎日でちょっと疲れちゃって」
弓「歩は仕事選ばなさすぎ。みのもんたみたいに節操無いってそのうち言われちゃうかもよ?
 私も忙しいけど、手を抜けるところは抜いて楽しんでる部分もあるし」
歩「みのもんた・・・嫌、それだけはやめて。かと言って断り切れないんだよね。断っちゃうと
 色々言われそうで・・・現役続けてた方が楽だったかなぁ」
弓「確かに言えてる(笑)それに今日、あの子達見てたら私まで氷の上にいるような気分に
 なっちゃった。でも気持ち切り替えないと・・・これから四谷のスタジオでゲームのCM録りだったよね」
 
男A「あ、小野寺さんと林さんだ!すいません、サインいいですか?」
男B「あ、写メいいっすか?」男C・男D・男E・男F・・・「サイン写メサイン写メサイン写メ写メ写メ・・・」
 
歩「うわっ、あのゴメンナサイ。これからまたすぐ移動しなくちゃならないのでサインとか出来ないんです」
弓「他の方の迷惑にもなりますから・・・本当にごめんなさい」
男A「少し位いいでしょ?お願いしますよ」 男B「サインくらいチャチャッと出来るじゃん。出し惜しみすんなよ」
弓「時間があれば喜んでサインします。でも本当に時間が圧しちゃってるんです。
 時間が空いてるときにはちゃんとしますから・・・」
男A「うっせーな。ちょっと人気が出たくらいで調子こいてんじゃねーぞ。おい、やっちまおうぜ」
男B「大体誰のおかげで人気が出たと思ってるんだ?俺達のおかげだろうが。のぼせてんじゃねーぞ」
弓「キャッ!!!」 歩「弓枝!あんた達、いい加減にし・・・!?」
男C「最初から素直にサインしてくれればこんな手荒な真似はしなかったのにな、残念だよ」
 
ごく一部の心無いファンたちに羽交い絞めにされてしまった2人。今こそ2人の友情パワー炸裂の時だ!
 
弓「うっ・・・ち、力が出ない・・・」 歩「何よ、この位で・・・ぐっ・・・ダメだ、やっぱり男と女じゃ腕力の差が違いすぎるよ」
弓「それもあるけど・・・トレーニングさぼり気味だったからなぁ」
歩「あんた達、これからどうするつもり?このままで済むと思ってるの?」
男A「プッ、オリンピック選手とは言え所詮女だぜ。まずその減らず口を治してやらないとな」
男B「ファンを大事にしないと痛い目にあうんだよ!」
弓「歩危ない!!」
652雪と氷の名無しさん:2006/12/06(水) 09:12:44 ID:aLJRF06g
▲「お待ちなさい!!」 男達「誰だ!?」
△「力の劣る女性に暴力を振るう男が許せないカーラーよ」 男A「どこだ?姿を見せろ!」
○「あんた達の上にいるわ」 歩「あ、バスの上」
 
▲「日本のカーリング界の発展の為に立ち上がった私達」
△「暴力は断じて許さない!」 ×「・・・」
○「氷の上を舞い踊る妖精♪」 ●「人はこう呼ぶ・・・」
 
▲△○●「カーラー戦隊・アップルファイブ!」 ×「・・・」
 
歩「かーらーせんたい?」 弓「あっぷる・・・ふぁいぶぅ?」
歩「何かすごい嫌な予感がするんだけど・・・気のせい?」
弓「多分、的中してると思う。ジャージ姿にねぶた花笠って・・・」
男A「何だお前等。邪魔するとお前等からやっちまうぞ!」
▲「黙れ、バズーカ望遠レンズ野郎。まずはあっし達の自己紹介からだ。はい、ブルー!」
×「・・・」
桜「ちょっと阿部ちゃん、ちゃんと打ち合わせ通りにやってよ」
阿「やっぱ嫌だよ。それにオレ選手じゃないんだしさ、恵にやってもらえよ」
桜「ダメだよ、恵ちゃんはサポートメンバーだし・・・。敢えて言うなら基地でミニスカ履いてる役だよね」
阿「だからってオレがこんなのやる・・・あ!それ一体どこで?」
桜「これを世間にばらして欲しくなかったら素直に従う事ね。保険を掛けておいて正解だったよ」
 
歩「何だろ、保険って」 
弓「何かのディスクっぽいけど、阿部ちゃんの動揺を見ると相当バレちゃまずい物なんだろうね」
阿「分かったよ、終わったらちゃんと返せよ。えー・・・このチームのポテンシャルを最高までに引き上げる男
 アップル・ブルー!」
桜「OK、じゃぁ次はグリーン!」 △「ハロー、マイク&デイブ。頑張ります!」
歩「(あの子はアレしか言えないのかよ)」 弓「(カメラねぇだろ、誰に手を振ってるのかな)」
桜「萌絵ちゃん、頑張りますはいいけど、ちゃんと名前言ってよ。折角(萌える)と緑を引っ掛けてんだから」
萌「あ、そかそか。アップル・グリーン、頑張ります!」
桜「そろそろマイク&デイブに変わる第二弾も考えておいてよ。次、ピンク!」
マヨ「カーリング界の安達祐美、アップル・ピンク、よろしくね♪」
歩「よろしくね♪じゃねーだろ、似てねーし(怒)」 弓「ハハハ、言われたこっちが困っちゃうね(苦笑)」
桜「マヨちゃんいいよぉ。どんどん自分をアピールして行こうね!この世界、言った者勝ちだから。じゃぁイエロー!」
マリ「みんな頑張るよぉ、アップル・イエローです・・・」
653雪と氷の名無しさん:2006/12/06(水) 09:14:13 ID:aLJRF06g
弓「あれ?麻里ちゃんの様子がおかしいね」 歩「そうかな?試合の後だから疲れてるのかな」
弓「ううん、あの元気のなさは疲れじゃないよ。ちょっとあんた、腕を放しなさい」
男A「逃げる気か?そうはさせないぜ」 弓「そんなあんたみたいな卑怯な真似はしないわ。あの子の様子が
 気になるのよ。話をしたら戻るからこの腕を放しなさい」
男A「絶対だぞ。逃げたらこっちのアゴがどうなっても知らないからな」
桜「麻里ちゃんどうしたの?いつもの元気がないじゃん。こっちまでテンション下がっちゃうよっていう・・・」
弓「麻里ちゃん、私には話してくれるよね?何があったの?本当はこういうのやりたくないんじゃない?」
マリ「私・・・私・・・ピンクがいい」 弓「( ゚Д゚)ハァ?」
マリ「お父さんに聞いたんだけど、こういうのって必ず黄色がオチになるって。いつもカレー食べてるとか、私
 そういうの嫌だもん」
桜「そんなこと今更言われても、みんな色が決まっちゃったんだし変えられないよ」
弓「麻里ちゃんよく聞いて。確かにお父さんの言うように昔の黄色キャラはオチ扱いだったのかも知れないわ。
 でもあなたまでそれに染まることはないのよ。私、麻里ちゃんなら何色でも似合うと思うの。新しい
 黄色キャラを作って。あなたならそれが出来る!」
マリ「弓枝ちゃん・・・私、何かすっごい大事なことを聞いた気がする。分かった、私喜んで黄色やる!」
歩「(さすが弓枝、相手に隙を作らせて自由の身になり麻里のやる気を盛り上げる。戻って来ると見せかけて
 私を救う、まさに一石二鳥の・・・)って弓枝、戻って羽交い絞めに自らされてどうすんのよ!?」
弓「カーラーに二言はないわ。約束通り戻ってきたの」
歩「本当にあんたってどうでもいい所で馬鹿正直というか」
桜「そこうるさい!今度はあっしの番よ。あっしは便・・・宜上のキャプテンなんですけど、名前が桜子って
 言うのでどうか気軽に・・・」
歩「がんばれ、さっちゃん!」
桜「キャプテン・レッドって呼んでくださいね♪」
歩「・・・(キャプテン・レッドって)」 弓「・・・(気軽に呼べる訳ねーだろ)」
男A「いつまでグダグダ喋ってるんだよ。変な真似すると2人がどうなっても知らねーぞ」
歩「さっちゃ・・・キャプテン・レッド、私達に構わないで早くこいつらをやっちゃって!」
桜「・・・恵ちゃんちょっと(ゴニョゴニョゴニョ)」
弓「何話してるんだろう・・・どうしたの恵ちゃん?」
恵「人に物頼むときは(様)が必要だろうが、だって・・・」
歩「あ”〜あの野郎、好き放題言いやがって〜」
桜「何か言ったのかなぁ?みんな、私達必要ないみたいだから決勝戦見に行こっか?」
弓「あ、ちょっと待って待って。キャプテン・レッド・・・様、お願い助けて!」
桜「(チラッ)・・・恵ちゃんちょっと(ゴニョゴニョゴニョ)」
歩「様付けてるんだから、ちゃんと助けてよぉ」
654雪と氷の名無しさん:2006/12/06(水) 09:15:56 ID:aLJRF06g
恵「(可愛い)が抜けてるって。そのくらいアドリブ利かせろ、だってさ」
歩「ダァッッ、もうどうにでもなれ。可憐でキュートでエロカワイイ、キャプテン・レッド様、どうか助けて!」
桜「はぁ〜ぃ♪じゃぁみんなフォーメーションδ(デルタ)で行くよ!」
男B「何だ、やる気か?こっちには人質がいるんだぞ!」
桜「用意はいい?キモオタカメコ作戦開始!阿部ちゃん、ゴー!」
(パシャパシャ)
桜「みんなもデジカメと携帯でこいつら撮って!」
男A「ウワッ何だよ、こいつら」 男B「何でこんな近距離で望遠必要なんだ?」
男C「フラッシュはやめろー!」
桜「何言ってんのよ、普段好き勝手に私達を撮ってる癖に。少しは被写体の気持ちも考えなさい!」
弓「(で、これが何の攻撃になるの?)」 
桜「撮影やめーッ。あんた達、今すぐ2人を放さないとこの写真を2ちゃんねるに貼り付けまくるわよ?」
男ABC「えぇぇ〜?」
マリ「あんた達のブサ顔があそこに張られたらあんた達、恥ずかしすぎて表歩けないわね」
男A「わ、分かった降参だ。だからそれだけはやめてくれ」
萌「(やめて下さい)でしょ?さっさと2人を放しなさい」
男B「は、はいっ、どうもすいませんでした!」
マヨ「あ〜あ、みんな逃げちゃった。もう少し痛い目に合わせた方がよかったんじゃない?」
歩「あれで十分よ。それにしても阿部ちゃんにカメラ小僧の格好させると似合うわねぇ。あいつ等と
 大して変わりなかったわ(笑)」
阿「俺だってやりたくてやってる訳じゃないよ。ただ・・・」
弓「ただ?」
桜「これで脅されてるんだもんねー。今日は頑張ったから返してあげるけど、まだウチにコピーが
 20枚くらいあるかな?」
阿「きったねー、お前それでも・・・」
桜「あ、そろそろ会場入らないと決勝始まっちゃうよ?」
歩「そうだ。あんた達、また練習見に行くからね。気合入れなおしていかないとトライアルも・・・」
 
■「お待ちなさい!」 歩・弓・桜・阿・萌・マヨ・マリ「誰?」
■「カーリング界の千葉涼子(http://joryukishikai.com/prof/chiba.html)、ツチップ・レッド!」
歩「(ちょっとだけ似てるかも知れないけど余計分かりづらいわ)」
□「カーリング界の真のアイドル、ノジュン・ブルー!」
弓「・・・(だからそういうのは自分で言うなって)」
*「お姉ちゃんにも負けない美しさ!男性ファンも急増中、トモ・ピンク!」
弓「・・・(だからry)」
☆「マヨちゃんには負けた記憶がないわ。ミツキ・イエロー!」
歩「・・・(どうしてそう波風立てるような発言するかなぁ?)」
★「ミユキ・グリーンです!よろしくお願いします!」
歩「お、何か真面目でいい子っぽそうじゃん。ミユキって子」
弓「つか、これ書いてる奴があの子の事よく知らないだけだと思う。それにしてもストーンの被り物にマント、
 ジャージ姿ってこっちも負けず劣らずだわ」
655雪と氷の名無しさん:2006/12/06(水) 09:17:18 ID:aLJRF06g
■□*☆★「五人揃ってカーラー戦隊・アップルファイブ!」
歩「・・・あれ?その名前って・・・」 桜「Σ (゚Д゚;)ハッ、パクられてる!」
土「パクるだと?リンゴといえば長野だろうが!パクリはあんた達でしょう?」
萌「何を言ってるの、リンゴと言えば青森でしょ?農水省果樹生産出荷統計2004年版では
 圧倒的に青森が勝ってるわ。長野は信州蕎麦が有名だからお蕎麦でいいじゃない」
マリ「そうよ、今からでも蒸篭(せいろ)の被り物にしてヌードルファイブに名前変えちゃえばいいんだわ」
淳「ヌードルってキモオタ共が意味履き違ったらどうすんのよ!?それに蕎麦粉の出荷量では長野より
 北海道の方が多いわ。名前をヌードルに変えるならあなた達の方じゃない?」
みつき「私のナイスなボディーはそう簡単に見せられないわよ」
淳「だからそっちのヌードルじゃねぇ!」
桜「あっし達はカーリングが出来る環境を与えてくれた青森の人達に感謝の意味を込めてこの名前をつけたのよ。
 それにこのねぶた花笠だって・・・」
土「とにかく、アップルファイブは二つもいらないわ。長野にはリンゴの他にも有名なものがたくさんあるけれど
 私達のイメージにはリンゴがピッタリなの。あなた達にも理由があるようだけど、私達も育ててくれた
 地元に恩返ししたいって理由があるわ。ここは白黒付けたほうがよくて?」
桜「分かったわ、今ここで勝負してやるッ」
 
歩「ちょっと待った!青森はさっき試合を終えたばかりだし、長野の人達だってこれから遠征あるんでしょ?
 お互い無意味に体力を消耗させるのは良くないわ。少し時間を置いて・・・あっ、あんた達今度トライアルで
 試合するんじゃない。そこで勝った方が名乗ればいいわ。それで恨みっこなしでしょ?」
土「それは名案ね、こちらは異存ないわ。青森の人たちはどうかしら?」
桜「あっし達も望む所よ。どちらが真のアップルファイブか、思い知らせてやるわ!」
歩「よし決まった!それじゃ私と弓枝は仕事があるからこの辺でね。あんた達はしっかり決勝見届けなさいよ」
 
  
 こうして真のカーラー戦隊・アップルファイブを巡ってT青森とT長野は火花を散らすのでした。決戦まであと少し。
迎え入れてくれた青森への感謝の気持ちと育ててくれた長野への恩返し気持ちの争いは益々激化するのでした。
 
参考
リンゴhttp://www.toukei.maff.go.jp/dijest/kudamono/ringo/ringo.html
蕎麦http://www.biwa.ne.jp/~yamaken/page034.html
長野県の農業http://www.pref.nagano.jp/kids/menu2/nougyo.htm