2/22 カーリング女子・準決勝の実況を終えて。
今回、残念ながら準決勝進出はならなかった日本。
しかし、世界一のスウェーデンと互角に渡りあったり、カナダを下したりと、大きな成長も見せました。
日本は強くなりました。
でも、やはり世界とは差がありました。
冷静に見て、準決勝に進めるだけの力はまだなかったと思います。
今日、私は準決勝のスイス対カナダを実況してきましたが、やはり日本より一枚上を行っていると言わざるを得ません。
が、大会中の選手たちの成長、追い詰められてから見せた底力、これには心底、感動しました。
リードの目黒萌絵。
しっかりした受け答えには取材時から驚かされました。
取材したこちらが色々教えてもらいました。
セカンドの本橋麻里。
マリリンの愛称、「チームマリリン」で世界ジュニアにも出場。
ピンチを何度も救いました。
私は実況で「マリリン」と言えなかったのが残念。
サードの林弓枝。
ソルトレークで悔しい思いをした当時のメンバー。
4年前、「必ずもう一度ここに戻ってくる」と誓って、その通りに戻ってきたトリノ。
日本の宝です。
スキップの小野寺歩。
同じくソルトレークのメンバー。
「五輪は出ただけでは意味がない」
この言葉は、今回のトリノ取材全種目の中で最も印象に残っている言葉です。
世界に誇れるスキップです。
リザーブの寺田桜子。
目黒の初戦の不調を救った、「さっちゃん」。
明るい笑顔は、周囲を和やかにしてくれました。
以上、日本代表「チーム青森」の5人。
北海道の南富良野と常呂町で育ち、青森に渡って世界に羽ばたいた5人組。
本当に大好きになりました。
たまらなく素敵な5人組です。
今は、お疲れ様、そして勇気と感動をありがとうと言いたいです。
ソルトレークからのメンバーである小野寺、林が、この後どうするつもりなのかは、わかりません。しかし、彼女たちが、4年後、8年後と、まだまだ戦う気があるならば、絶対に日本はメダルを取れます。
ただ、それには、日本のカーリング環境の整備が急務です。
選手活動と、食べていくための仕事と、あるいは今後結婚して母親になってからの生活と、この全てを両立させる環境さえあれば、まだ20代の彼女たちはこの先20年は戦えます。
それには、経済的なバックアップが不可欠です。
私一人では微力すぎてどうにもならないかもしれませんが、是非とも、このカーリング熱が単なるブームに終わらないことを願っています。
次の舞台は、07年青森での世界選手権。
注目したいと思います。
at 10:50 │森 昭一郎
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