◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

このエントリーをはてなブックマークに追加
90お前名無しだろ
「西村さん……ここで、別れよう……」
東の空が明るくなり始めた頃、藤田和之が呟いた。
俯きながら力無く歩いていた西村が、顔を上げる。

天山広吉が息を引き取った後、西村はその場を動こうとしなかった。
天山が死んだなんて、信じられなかった。
しかし、退去命令のタイムリミットは刻々と迫って来る。
藤田は、天山の傍を離れたがらない西村を何とか説き伏せ、道場外へと連れ出した。
無駄に死人が増えるのだけは、嫌だったから。
91お前名無しだろ:2001/08/15(水) 20:21
西村の脳裏に、プログラム開始時からの記憶が蘇る。
プログラムが始まってから、ずっと傍には天山がいた。
そして天山の存在が消えた瞬間、独りになるのが不安で、何も出来ない自分がいた。
藤田に付いて行ったのも、タイムリミットが怖かったからじゃない……