◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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509只の名無し
「ボン」
屋上から街を見渡していた健三は少々驚いた。
「マジかよ。爆弾か・・・?こっちは銃だぜ。話にならねえよ。」
約1キロほど先に見えるホビーショップが一瞬にして金本と田中の屍とともに消え去った。
「石沢さんはヤベえな。今、会っちゃあマズいな。」
健三は見ていた。爆発する前の店からカシンが出てくるところを。
もともと要注意人物の中に挙げていたカシンだったが、まさか本当にやってしまっているとは・・・。
「ま、オレも人の事は言えないけどね・・・。」
健三は先ほど柴田を撃った時の感触を思い出していた。
「あー、早くこんなトコ脱出してオンナと会いてえなあ。」
健三に罪悪感はなかった。出発の時点で割り切っていた。「殺しも仕方ない」と。
「それにしても誰も出歩いてないな。」
金網際から健三は街を見渡した。
この日、ここから健三が見た人間は先ほどのカシンと、自分自身で始末した柴田だけだった。
510只の名無し:2001/08/19(日) 15:50
「ったく、もっと動いてもらわねえと早く終わんないじゃん。」
健三は漁夫の利を狙っていた。自分を除いた最後の2人が闘いあった後、残ったほうを殺って自分が優勝しようと考えていた。
「あ〜、ムラムラすんなあ。」
食欲はなんとか抑えられても、性欲を我慢することはできなかった。
また、自慰だけで満足ができるような男でもなかった。
「こっちから出向いて2・3人殺ってこようかな?」
このままこんな状況が何日も続いてはたまらん。そう思った健三がゆっくりと振り返ったその時。
いたのだ・・・そこに・・・あの男が。
そう、このゲームのA級戦犯とも言えるケンドー・カシンが。