◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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350つまんなくてすいません(反省
「石沢さん!!大丈夫だったんですか!!」
柴田は石沢に会えたことによりまだ固いながらもこのゲーム開始以来初めての笑顔でカシンに問い掛けた。
「ああ、まあな。お前も元気そうだな。それよりメシ食わしてくれ。できればラーメン頼む。」
石沢の日常と変わらない発言が今の柴田には何よりも嬉しいことだった。
「この男といればこのゲームも無事に切り抜けられる・・・。」
そんな期待が柴田の胸の中で膨らんでいた。
「みそラーメンと塩ラーメンどっちにします?」
「ん、スープの濃い方がいいな。」
こんな他愛の無い会話でも今の柴田には一番幸せなことだった。
351つまんなくてすいません(反省:2001/08/18(土) 00:14
湯を注いだカップラーメン2つをカシンの座っている辺りの前に置き、自分は外を監視しながらカシンとの会話を続けた。
この男には背中を向けても安心だと柴田は思っていた。
それよりもこの幸せな時間が外部からの侵入者によって壊される事の方が怖かった。
「いやあ、参りましたよ。本当にやる気になってる人がいたなんて・・・。俺、今日村上と新崎さんの死んでるとこ見ちゃったんですよ・・・。」
「・・・そうか。気の毒だったな。」
そんなアッサリとした返事に柴田はなんの違和感も感じなかった。
むしろその変わらないカシンのタフさに喜びさえ感じていた。
「石沢さん・・・・俺と組んで、このゲームから脱出しましょうよ!!石沢さんもこんな馬鹿げたゲームで死ぬなんてイヤでしょう!?」
「ん?ああ・・・まあな。」
「じゃあ、組みましょうよ。こんな、こんなゲーム馬鹿げてる!!俺たちはこんなことをやるためにレスラーになたんじゃない!!畜生!!畜生!!・・・」
柴田は溜め込んでいた怒りを噴出すかのように話始めた。
352つまんなくてすいません(反省:2001/08/18(土) 00:16
「まあ、落ち着けよ。冷静になれ。ラーメン食おうぜ。そろそろ。」
柴田はカシンに促されるようにラーメンを食べ始めた。食べながらも柴田はこんな状況下に置いても冷静でいられるカシンに尊敬の念を抱いていた。しかし、
「グッ!!!」
ちょうどスープを半分飲みほしたと同時に強い吐き気に襲われた。
「・・・・・!!」
汚物だけではなく、遂には血まで吐き出し始め、のた打ち回る柴田を見下すようにカシンはこう言った。
「状況が状況だから、あんま他人を信用し過ぎないほうがいいぞ。」
そう、柴田のカップラーメンの中にすり潰して混ぜたと思われるタバコを口に咥えて・・・。