◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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337OO
時折鳴る銃声に脅えながら柴田勝頼は使われなくなった図書館の一室に身を潜めていた。
この男はこれまでに途中立ち寄った公園で村上、食料を調達していた時に入ったコンビニで新崎の遺体を見てしまっていた。
「まさか本当にやる気になってる人がいるなんて!!」
柴田は信じたくない事実と先程から聞こえる何発かの銃声に気持ちを押しつぶされまいと自己暗示にふけっていた。
「俺は死なない。大丈夫だ・・・・。やる気になっている人たち同士が潰しあって、このゲームは終わるんだ。きっとそうだ・・・。」
まるで既に壊れてしまっているかのように何度も何度もそう自分を励ましつづけていた、その瞬間、
「ガタッ」
明らかに不自然な物音がこの部屋の後方の出入り口から放たれた。
338OO:2001/08/17(金) 23:40
「誰だ!!」
このような状況においては、相手がこの場所から立ち去るまで隠れている方が良策なのだろうが、柴田の本来の気の強さからつい声をあげてしまった。
我に返った柴田は、わざわざ敵に自分の存在を教えてしまったこと自分の情けなさに対する怒りと同時に、目の前に立っている男を見て安堵感が込み上げた。
「石沢さん・・・・・・。」
そう、柴田の前に現れたのは、「あの」ケンドー・カシンだった。