◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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148お前名無しだろ
しかし、村上は動じない。
「正面で一騎打ちをする事が、全てじゃないぜ。
 武器の性能差を考えた上で、ベストな戦法だと思うけどな……」
村上はそう言うと、カシンとの距離を確認しつつ、もう一度、木陰から飛び出した。
(そろそろ弾が切れてもいい頃だ。チャンスは逃すな!)
自分にそう言い聞かせ、村上は数本先の並木へとダッシュする。
しかし、回避出来ると思っていた弾の一発が、村上の左肩を捉えた。
「くっ!!」
どうにか木陰には辿り着いたものの、かつて経験した事の無い痛みが、全身を襲う。
左手が流血で染まり、握力がみるみる落ちて行く。
村上は肩口をスポーツタオルでギュッと縛り、一応の止血を施した。
しかし、血は止まりそうに無い。
「そろそろ……勝負時かな……」