◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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122お前名無しだろ
銃声が、公園の鳩の群れを飛ばした。
蝶野正洋が、驚いて空を見上げる。
銃声は、断続的に鳴り響いていた。
「また、誰かが戦ってる……どうすればいいだ?なあ、長州さん……」
蝶野はそう呟きながら、長州力の遺体の血を拭っていた。
通りがかりに偶然見つけた長州の体を、そのまま放置しておく事が出来なかった。
地面からベンチへとその体を移し、丁寧に両手を組ませる。
首の傷口さえ見なければ、それは本当に眠っているようにも見えた。
蝶野は、離れ離れになった親友の事を思う。
「中西……大丈夫かな?それに、武藤さんも……
 早く武藤さんと合流出来れば、良いんだけどな……」
長州殺しの張本人が武藤である事を、蝶野は知る由もなかった。