◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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104お前名無しだろ
村上にとって新日の中で唯一心が許せる人物
俺がリンチされたときもかばってくれたし、
最近はプライド対策などで練習も一緒やったり
とにかく気が合う奴それが、ケンドー・カシンだった。
親友の声に安心した村上は、警戒を解き、カシンに近付いて行く。
「無事だったんだ、石澤さん……怪我はしてないか?大丈夫?」
「まあな。一応、生き延びてる」
普段通りの明るい声で、カシンは答えた。
(良かった……元気そうだ)
村上は、親友と再会出来る喜びを噛み締めていた。
たった数時間しか離れていないのに、数週間振りに会うような感覚。
緊張していた心を、ようやく落ち着ける事が出来る……そう思っていた。
だが、カシンにあと2〜3メートルまで近付いたその時、村上は自分の目を疑った。
霧の中から現れたカシンは、村上に銃口を向けている。
「悪く思うなよ、一成」
そうつぶやくカシンの表情は、冷静だった。
「――どういうつもりだ!?石澤さん……」
村上は動揺を隠し切れない。
しかし、カシンはあくまで冷静に、言葉を続ける。
「動かないでくれ……弾が外れるから」