◇◆★新日バトルロワイヤル★◆◇

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100お前名無しだろ
朝霧の中、スポーツウェアに身を包み、村上一成は走っていた。
どんな非常時といえど、毎朝のジョギングを欠かす事は出来なかった。
いや、そうしなければ、落ち着かなかった。
誰かを殺すか、誰かに殺されるか……
嫌な選択肢しか残されていない現状を、忘れたかった。
(小川さんにいつも引っ付いてばかりで、タッグマッチでは
いつも負け役だし・・・体鍛えてもっと強くならないとな・・)
村上は出来る限り、プログラムの事を忘れようと懸命だった。
しかし公園に入った時、村上は現実に引き戻される。
濃い霧の先に、誰かが立っている……
村上は走るのを止め、警戒しつつ、霧中の人物に声を掛けた。
「誰だ?そこに居るのは……返事をしろ!」
そして数秒後、聞き慣れた声で返事が帰って来る。
「いい朝だな・・・村上!」
ケンドー・カシンの声だ。