「お前名無しだろ」さんへ

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130お前名無しだろ
 第25回講談社漫画賞の贈呈式が21日、東京都内で開かれた。
一般部門受賞作「20世紀少年」の作者浦沢直樹さんは、あいさつで「この作品は、僕が子供のころ『少年マガジン』によく載っていた『人類はどのように滅亡するか』といったグラビアへのオマージュでもあります」と語った。
 少年部門「ラブひな」の赤松健さんは「賞を受けにくいタイプの、ちょっとエッチなラブコメですが、アニメやグッズといった展開がオタクっぽくて注目を集めたのかなと思います」。
少女部門「フルーツバスケット」の高屋奈月さんは「1年ほど病気で連載を休んでいましたが、ようやく描けるまでに回復しました。その上賞までいただき、ありがとうございます」。

その瞬間だ。突然壇上に水野十子(白泉社)が現れ、マイクの語尾が聞き取れないぐらいのスピードで水野のエルボーが高屋の顔面をえぐった。
そこから先の会場は完全な無法地帯だ。スーツを脱ぎ捨てた赤松が水野に突っかかる。リングサイドで観戦していた由羅カイリ(フリー)が止めに入るためリングインしたものの、いつの間にかゆうきあずさ(フリー)と衝突だ。
それに浦沢と福井晴敏(小説家)も加わって混乱の輪が広がる。打ち鳴らされるゴングは終わることがない。
白泉社、講談社、角川書店――。50メートル四方の会場では所狭しと新たな遺恨がぼっ発。歴史に刻まれる空前絶後の3陣営入り乱れての大乱闘となった。