若乃花ＷＷＦ入り？

[SMACKDOWN:1]
ガシャーン！♪ﾃﾞﾃﾞﾝﾃﾞﾃﾞﾝﾃﾞﾃﾞﾝ､ｼﾞｬｰﾝ!　ﾃﾞﾃﾞﾝﾃﾞﾃﾞﾝﾃﾞﾃﾞﾝ､ｼﾞｬｰﾝ!

MC「ストーンコールド・スティーブ・オースチン登場！先日のRAWで、
三つ巴王座戦を台無しにした真意とは？」
タズ「バイオニック南部男、今夜も不機嫌メーターのリミッター解除だぜ」
ハゲ「もう言わなくてもわかってるはずだと思うが、俺は・・・」
観客「オースチン最低！オースチン最低！」
ハゲ「物分かりの悪い馬鹿どもの為に、いま一度説明してやるぜ。
俺の名はストーンコールド・スティーブ・オースチン！男の中の男、
王者の中の王者。誰もが認める、歴代王者最強の男ってことよ！」
観客「Boooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!」

[SMACKDOWN:2]
ハゲ「確かに俺は腕を怪我してたぜ。試合ができる状態じゃなかった。
だからって、RAWで勝手に防衛戦をやって良いと言った覚えはねぇ！
それも三つ巴戦？挑戦者はジェリコにアケボーノ？笑わせるぜ！」
MC「あの試合を組んだのは、オーナーとコミッショナーですよ」
タズ「お前が言わなくても、オースチンのことだ。オーナーとリーガルは
散々罵られたに違いないぜ。リーガルのやつ、すっかりヘコンでたからな」
ハゲ「WAKA！ワカノハナ！当然てめぇも責任重大だ。王座の価値を
下げるような、無様な試合してんじゃねぇ！おい、良く覚えときやがれ。
WWF王座の第一挑戦権は、このストーンコールド・スティーブ・オースチンに
あるってことをな！」
タズ「間違った意見ではないと思うぜ。WAKAは殆ど動けてなかったからな」

[SMACKDOWN:3]
ハゲ「今夜ここで、WAKAとの王座戦を組めや！WAKA、王者がどうあるべきかを
勉強する良い機会だぜ。このストーンコールドが、てめぇのダブついた
生っちろいケツに、イヤというほど叩き込んでやるって言ってんだ！
おとなしく俺の挑戦を受けろや！」

キィィィィィィッ、ガシャン！♪ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ・・・

MC「ミック・フォーリー！ミックが予告無しに会場入り！」
タズ「"ハードコアの生ける伝説"も、いまや大ベストセラー作家だ。
また新作でも書きあげたか？次は"ﾌｫｰﾘｰはどこへ消えた"か？」
観客「フォーリー！フォーリー！フォーリー！」

[SMACKDOWN:4]
ミック「ありがと、どうもありがと・・・なぁスティーブ、お前さんの気持ちは
よ〜くわかる。だけどあいにく、WAKAは首の治療で入院中だよ。
王座戦は不可能だ・・・今夜はね」
ハゲ「だったらベッドごと、ここへ運んでこいや！ついでに医者も連れてきやがれ！」
ミック「今夜は、と言っただろ？スティーブ。お前さんとWAKAの王座戦は後日、
必ず実現するぜ。そう！次回のPPV（特番）メインイベントでな！」
MC「電撃的なカードの発表！」
タズ「マイケル、次の特番について何か聞いてるか？俺のダチの
ジョーイによれば・・・」
ミック「スティーブ。まだお前さんは知らないだろうから、ここで教えてやるよ。
次の特番の舞台は・・・WAKAの故郷、日本だ！」

[SMACKDOWN:5]
MC「場内騒然！カナダやイギリスはともかく、一気に海を越えて日本へ！」
タズ「ジョーイの言ってた通りだ！日付変更線まで越えちまうぜ！」
ハゲ「おい、俺はストーンコールド・スティーブ・オースチンだぜ。日本だろうが
チャイニーズ・タイペイだろうが関係ねぇ！もう逃げも隠れもしねぇぜ。
ベルトを取り戻すためなら、何処だろうと行ってやる。どんな試合形式だろうと
真っ正面から受けてやる。WAKAにとって人生最悪の日にしてやるぜ！」
MC「オースチン、既に臨戦態勢！」
ミック「スティーブ、それを聞いて安心したよ。また理由を付けて逃げられちゃ
かなわないからさ」
ハゲ「くどいぞミック、俺に二言はねぇ！ストーンコールド、かく語りきってんだ！」
タズ「久しぶりに聞くフレーズだ。新鮮な気分だぜ」

[SMACKDOWN:6]
ミック「ここに契約書がある。俺とリンダCEOが交わした、山のような
契約書の一つさ・・・こう書いてあるよ。"オーナーやコミッショナーに優先して、
特番の試合形式に関する決定権を認める"って。つまり俺が、お前さんと
WAKAの試合をどんな風にするか、自由に決められるんだ」
MC「試合決定権はミックの手中に！」
ミック「ここへ来る前に、WAKAの病室に寄って話をしてきた。その時に浮かんだ
アイディアさ・・・これから発表するよ。そう！このリングの上でな！」
タズ「また、受け狙いだ・・・」
「WWF王座戦、WAKA対ストーンコールドは、"スモウスタイル・アイアンマン・マッチ"とする！」

[SMACKDOWN:7]
タズ「スモウスタイル・アイアンマン・マッチ！？」
MC「ストーンコールド、目を丸くしてます」
ミック「制限時間６０分でフォール勝ちの数を競い合うのが、アイアンマン・マッチ。
そこにスモウの味を加えたのが、この試合さ。特別に用意された、ロープの無い
円形リング・・・"ドヒョウ・リング"の上で６０分戦い、勝ち数を競う。相手を
フォールして３カウントを奪うか、相手をタップさせれば１勝だ」
タズ「いつものアイアンマン戦で、リングが変わっただけじゃねぇか？」
ミック「そして、ここが重要なところだが・・・ドヒョウ・リングの外に出てしまったら
負け数１となる。相手に押し出されても、自分から外に出ても負けだ・・・」
MC「なるほど、それでスモウスタイルなんですね」

[SMACKDOWN:8]
ミック「本当はドヒョウに手を付いたら負けにしようと思ったけど、それじゃ
スティーブにとってフェアじゃないからさ、こういう形式にしたんだ」
ハゲ「おいミック、ミック！マジでやる気か？このストーンコールドに、
WAKAを相手にしてスモウをやれってのか？」
ミック「そうだよ。自分で言ったろ、"どんな試合形式だろうと受けてやる"って。
スティーブ、今から少しでもスモウの勉強をしておくと良いよ・・・
それじゃ、Have a nice day（ごきげんよう）！」

♪ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬ､ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ・・・

MC「ストーンコールド、唖然とするばかり！」
タズ「WWF史上初の試合だぜ。生で観戦できる日本のファンは幸せもんだ！」
MC「次回の特番は、日本からの衛星生中継に決定！詳細は後程！」

[End]