若乃花WWF入り?

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908若ノ花外伝  by yume
ニューヨークのダウンタウンのホテルの一室で、
今日の試合を振り返りながら,バーボン片手にお手製ちゃんこを食べた後
フト,なぜだか、おばあちゃんの姿がよみがってきた。
「兄弟仲良く,花田家を行く末々まで盛り上げて行ってね。」
明大中野に通っていた頃、おばあちゃんの部屋でシミジミ言われた言葉が蘇える。

「俺は一体何をしているんだ?」
彼をぼんやりした焦点の合わない目で,ホテルの窓から、マンハッタン街に
目をやった。「日本にも、ここにも,俺の居場所はないのか?」

その時,ホテルの部屋のTELが物悲しい音を立てた。
国際電話であった。
「今,おばあさんがお亡くなりになったそうです。」
「ウウッ・・・」若は電話を切るのをも忘れて、
声にならない嗚咽をもらして、
頭を抱えてソファーにそのままうずくまった。

そしてしばらくして、
WWFのメッセンジャーボーイのケンが
電話がつながらないので,ビンスの伝言を伝えにやってきた。