>一方ロシアは・・・
ところで、ストレリツォフ氏によれば、今回の一件で日中関係が悪化することは考えにくいという。
なぜなら、もう悪くなりようがないくらい悪くなっているからだ。
もし日中が蜜月であれば、 安倍氏は敢えて参拝することをしなかっただろう。
しかし現状では、中曽根・小泉のような「強い男」として 振舞いたいという欲求をとどめるものは何もなかった。
両元総理はともに靖 国を参拝し、対中関係を悪化させたが、強いリーダーとして日本の歴史に名を残している。
批判の出所のもう一方、韓国については、ストレリツォフ氏は次のように語る。
「韓国の方が状況が複雑かもしれない。一種のねじれがある。というのも、安倍内閣は韓国との関係を深め、
ソウル・東京・ワシントンという三角形を結んで中国の台頭とバランスさせることを目標に置いているのだ。
韓国の側がもし日本との政治・軍事的協力関係の深化に重きを置いているならば、
今回の一件にそう大きな意味をもたせることはしないであろう」
それでも、安倍氏がリスキーな一手を指したことには変わりない。
2000年台初頭の小泉元総理の靖国参拝を受けて、時の中国政府は、
「小泉が首相である間は首脳会談は行わない」と宣言した。
韓国側が同様の宣言をなす可能性はある。
アジアの諸隣国との関係と右翼からの支持との二者択一で安倍氏は後者を取った形だ。
http://japanese.ruvr.ru/2013_12_26/126491767/