■ 朝鮮,中国,シベリア問題
日本共産党は,あらゆる種類の帝国主義政策に断固として反対する。
党は,公然であれ秘密であれ,中国・シベリアへの侵略,これらの国々の政府への干渉,中国・満州・モンゴールに
おける「影響圏」「既得権」及び類似の性格を持つすべての他の企てと実行に反対する。
日本帝国主義のすべての犯罪の中でも最も悪名高いのは,朝鮮併合と朝鮮人民の奴隷化である。
日本共産党は,たんにその行動を非難するだけではなく,朝鮮人民の解放のために必要なあらゆる措置を講じる。
朝鮮独立のために闘っている朝鮮の愛国者の多数派は,ブルジョア・イデオロギーと民族主義的偏見から解き放たれ
てはいない。
我々は,たんに朝鮮革命の勝利のためばかりではなく,彼らを我々の共産主義的原理に獲得するためにも,
彼らと共同して行動することが必要である。
朝鮮革命は日本における民族的危機をもたらすであろうし,朝鮮と日本の双方のプロレタリアートの運命は,
二つの国の共産党の統一した努力によってもたらされる闘争の成功ないし失敗に依存するであろう。
極東における三つの重要な民族である中国・朝鮮・日本は,彼らの政治的・社会的・経済的生活において
互いに密接に関係し合っており,かくして,共産主義の目標へと共に行進する責務をもつ。
プロレタリアートの国際連帯,とりわけこれら三国の国際連帯は,たんにそれら諸国ばかりでなく
全世界のプロレタリアートの勝利と解放のために,絶対欠くことの出来ない条件である。
1922年9月,日本共産党全国大会で採択
署名 書記長[総務幹事] アオキ・クメキチ 国際書記[国際幹事] サカタニ・ゴロウ
朱印(日本共産党幹部之印)
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/481/481-4.pdf