マイケル・グリーンの永田町プロレス

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50お前名無しだろ
■ 労働運動

日本における労働者の運動は,なお揺籃期にある。
労働組合運動は,日本の帝制くびきのもとで,なお正常な発展線上に従ってこなかった。

大多数の受動的で脅迫され未組織な大衆とならんで,自覚的で戦闘的な少数派分子がおり,
その気質とイデオロギーは,ヨーロッパの労働者の最も進んだ部門のそれに匹敵するほど革命的である。
未組織労働者のあいだでさえ,いかなる野蛮に抑圧された無産者のなかにも広がり根付いているような,
本能的反抗の感情がある。

これらの本能的反抗と革命的要求に対して,共産党は,もっとも明白に定義づけられた目的と,
それを実現する最も有効な諸手段を与えるよう努める。
この目的のために,共産主義者は,組合の政策を支配できるように,すべての労働者の組織に浸透し,
未組織大衆をプロレタリア的闘争へと教育し導き組織するように,彼らとの緊密な接触を保持しなければならない。

この困難な仕事のなかで,党は,プロレタリア独裁樹立という究極的目標をしっかり保持しつつも,
労働者の日常的諸闘争に積極的に加わるために,あらゆる機会に「統一戦線」という共産主義戦術を遂行して,
その合法的諸活動を組織しなければならない。

こうした路線でのその成功的闘争を通じてのみ,共産党は,プロレタリア大衆党,プロレタリアートの真の前衛党という
性格を身につけることが期待できる。

産業労働者のより積極的で影響力ある部門のいくつかは,
アナルコ・サンディカリズムのイデオロギーという小児病に冒されてきた。

彼らは「自由な労働者のレジーム」という幻想的考えを素朴に胸に抱いて,中央集権的組織とプロレタリア
独裁樹立を含むすべての「政治的な」活動に反対し,なお少数派労働者を指導し影響を与える地位にあり,
プロレタリアートの目前の必要のための不可分の努力と究極的勝利の双方に損害を与えている。

これらの革命的分子には,我々の原理の問題ではいかなる譲歩をもなすことなしに,彼らのできるだけ多数を
我々の目標と戦術にかちとるために,党によって最大限の忍耐と寛容をもって接近されなければならない。