>>5のつづき
■ 新聞広告
当初は水商売の者を雇う予定であったが思うように集まらず、「新日本女性求む、宿舎、衣服、食料すべて支給」などの
甘言をもって銀座などに広告板を設置し、また新聞広告で一般女性を募った。
一日あたり約300人が応募した。
広岡敬一によれば、内容の詳細は広告に記載されておらず、これを見てやってきた女性の多くは水商売の経験のないもので、
大半は仕事の中味を聞いて去っていったとされる。
毎日新聞1945年9月4日には
急告−特別女子従業員募集、衣食住及高給支給、前借ニモ応ズ、地方ヨリノ応募者ニハ旅費を支給ス
東京都京橋区銀座七ノ一 特殊慰安施設協会
東京新聞同日には
キャバレー・カフェー・バー ダンサーヲ求ム 経験の有無ヲ問ハズ国家的事業ニ挺身セントスル大和撫子ノ奮起ヲ確ム最高収入
特殊慰安施設協会キャバレー部
といった広告があり、当時連日出されていた。
なおRAA施設に便乗して開業された銀座メリーゴールドなどのような民間慰安施設に対して警視庁は「慰安婦の求人注意方の件」
という通達を出し、不正な紹介などのないように指示している。