>>360 それは少々違うな。
前田アンドレ戦を見てもガチで潰しあいになると放送できなくなるテレビ局側の事情もある。
それに猪木は前田を後継者にしたいと考えていたので
試合以前に、テレビ局ににらまれるような形で前田を潰したくはなかったのだろう。
猪木がよくいう「プロ=客に見せれるショー」と「闘い=客を意識しない素人」のはざまの問題であり
当時のテレビ事情でもある。
たとえばアメリカなんかでも某団体(ECWだけど)がテレビ放送の交渉をしたとき
ガチの試合はダメとか、あれはダメ、これは駄目といろいろ規制を突きつけられたそうな。
のちに村上一成が猪木から話しかけられたときに「(試合とは)勝ち負けがすべて」のように答えると
「素人だな、勝ち負け以上のものを作って見せてこそ客を呼べるプロ」というようなことを言うと
村上も頷いたという。前田は頷かなかっただけ。
ショーとしてのプロレスは長い歴史を得てそういう興行形態が成り立ってやってこれてるが
まあ猪木が正しいというつもりもないけど…ガチ志向のUWFの挫折の経緯を見ても前田が正しかったとも思えない。
ようは、テレビがつくかつかないかで団体が成り立ち、そこにはテレビ局の思惑でやるしかないという現実がある。