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プロレスファンの場合は「競技での有効性」と「実戦的」の解釈では意味合いが少し違う。
アームロックの使い手は数多いが、ことさら「実戦的」を称えるならば、リストロックや指折りがより有効的であり、防御する側は噛み付きや顔面掻きむしりである。プロ興行ではこれにプラスして視覚的な面白さが求められる。

『悪役はその悪行に相反する高貴なる精神を』『正義の者は内面に潜む卑劣な人格を』を体現してこそ役柄に深みがある。
例えば、一流レスラーであるアントニオ猪木はアマレス流タックルをしなくても邪道とされるカニ挟みの切れ味鋭く、
アマレスの達人マットドックバションはラフファイトの権化である。