−−あなたと、ミスター猪木の試合については、いろいろな批判がある。たとえば
あなたのこれまでの試合の中で、最もつまらなかったと言う見方もあるが
アリ・・・「それはどう見ようと自由だ。真実は一つ。あれはシリアス。
最もシリアスな試合だった。だから俺がこんなケガをしたんだ。しかし
これについてアントニオを怨んではいない。彼は俺が敬愛する一人になった。
9月のノートン戦には招待してある」
−−9月27日のケン・ノートンとのタイトルマッチが予定通り行われるかと
いうのが、われわれの重大な関心事なのだが?
アリ・・・「スケジュール通りだ。俺は来週、いや、再来週になるかな。
遅くても今月末には練習を再開する」
−−アンジェロ・ダンディトレーナーは延期を申請すると言っているが?
アリ・・・「ノー。すべてスケジュール通りだ。俺は絶対に勝つ自信があるから、
どんなことがあっても延期はしない」
−−WBCが、あなたの王座を剥奪すると言ってるが?
アリ・・・「アントニオと闘ったからか?誰もそんなことはできやしない。俺はザ・
グレイテスト。9月のノートン戦はスケジュール通り、全くスケジュール通りだ」
■病院でアリに付き添っていたトレーナーのアンジェロ・ダンディのコメント(同上)
「アリの早く病院を出たいという気持ちもわかるし、できるならスケジュール通り
ノートン戦をやらせたいが、アリのボクサー生命にもかかわることだ。
すべてはドクターしだい。ここは神とドクターに任せるしかない。今さら
悔いても仕方ないが、アリを猪木と闘わせるべきではなかった。あの試合を
やらせたことを後悔している。アントニオ猪木は危険な相手だった」
このインタビューがアメリカ中に流れたため、日本とは違いアメリカでの
この試合の評価は高かったそうです。