【井上譲二本】プロレス「暗黒」の10年【ケツ決め】
7 :
お前名無しだろ:
「2億円でオーナーになりたい。
03年11月、プロレス・格闘技好きで知られるX氏はこう話し、独立系の
為替証拠金取引会社社長のP氏を○○に紹介。P氏は傘下の会社からまず
3000万円、さらに月々2000万円の運営資金を入れる代わり、新株
24万株を受け取る約束がなされ、○○も了承した」
「ところがX氏とP氏は04年1月に早くも仲間割れ。残されたP氏からは
数回資金が送金されたもののすぐにストップしてしまう。(なおX氏は07年、
懲役18年の判決を受けている)P氏らには手に入れた団体の新株を投資家に
売りさばこうとした思惑もあったようだが、上場する可能性のない株を買う
投資家はいなかったはずだ。」
「そうこうするうちに、P氏から株式を返還する代わりに『今まで貸したカネ』
である6500万円の返還を執拗に迫られるようになった。ここでS弁護士は
自ら4500万円を個人で立て替えて解決した。04年末、格闘技界の大物
タニマチとして知られたQ氏から4000万円の資金を借りることに成功。
このうち1500万はS弁護士に変換されたが、残り3000万は立て替えた
まま。4月、リストラを宣告されたレスラーの妻たちが○○夫人に「給与が
支払われない」と文句を言いだしたため夫人も経営に参画。もはやこの時期の
団体の内部はゴチャゴチャで、なおリングに上がり続けていた○○のストレス
たるや、想像を絶するものがある」
8 :
お前名無しだろ:2008/02/10(日) 21:50:21 ID:UrCI4N9B0
「そうこうするうちに、P氏から株式を返還する代わりに『今まで貸したカネ』
である6500万円の返還を執拗に迫られるようになった。ここでS弁護士は
自ら4500万円を個人で立て替えて解決した。04年末、格闘技界の大物
タニマチとして知られたQ氏から4000万円の資金を借りることに成功。
このうち1500万はS弁護士に変換されたが、残り3000万は立て替えた
まま。4月、リストラを宣告されたレスラーの妻たちが○○夫人に「給与が
支払われない」と文句を言いだしたため夫人も経営に参画。もはやこの時期の
団体の内部はゴチャゴチャで、なおリングに上がり続けていた○○のストレス
たるや、想像を絶するものがある」
「この時期、○○は新しい弁護士を立てて、関係が悪化していたS弁護士を
相手取り、株券を返還するよう提訴。しかし逆に「立て替えた金を返せ」と
反訴され、06年に出た判決は「株を返す代わりに3000万円を支払え」
というもの。つまり○○の逆転負けである。 」
9 :
お前名無しだろ:2008/02/10(日) 21:51:33 ID:UrCI4N9B0
「一時2億円もの借金を背負っていた団体がどのような手段でこの大ピンチを
しのいだか詳しくは分からない。2年前にフロント入りした△△氏が新しい
スポンサーを獲得したことで借金が激減したとも言われるがそれでもイバラの
道には変わりないだろう。06年には◇が逮捕され、そのイメージダウンで
せっかく付きかけたスポンサーも再び撤退。とことんついていないとしか
言いようがない。
○○はよく『オレは荒井さんにはなりたくない』と言っていた。言うまでもなく、
荒井さんとは倒産したFMWの元社長で02年に自殺した荒井昌一氏のこと。
これが全くのブラックジョークでなかったことはこの泥沼裁判の過程を見れば
よく分かる。」
10 :
お前名無しだろ:2008/02/10(日) 22:01:10 ID:UrCI4N9B0
「小さなIT企業がなぜ上場できて、なぜそれに高値がつくかといえば、
未知なるITの可能性という幻想が当時まだあったからです。その点、いくら
年商ベースで30億あった新日本でも、今後グングンと成長していく
要素はないわけですから、投資家は見向きもしなかったでしょう」
「それぞれ事情は異なるものの、共通しているのはレスラーたちが全く
『企業が上場すること』の意味を理解していなかったことだ。彼らは
生き馬の目を抜く新興市場の住人達の恐ろしさ、モチベーションを全く
理解していなかった。なんの企業防衛もないまま、彼らの言いなりに
なったあげく、利用価値がないと分かるや捨てられた。」
『プロレス 暗黒の十年』第四章「去りし者たちの修羅」