1〜3行ずつ書いていくプロレス小説【第1巻】

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1BI砲
1976(昭和51)年6月25日。
次の日、日本武道館でモハメッド・アリと世紀の一戦を行う猪木は
馬場と秘密に会談する約束をしていた。
猪木「馬場さんは一体、どんな用件で呼び出したのだろう。」
2お前名無しだろ:2006/04/04(火) 14:14:35 ID:dkU84dS1O
これはひどい
3BI砲:2006/04/04(火) 14:17:33 ID:vD54hG+S0
猪木「6月18日のモハメッド・アリの来日記者会見席で、松葉杖を贈り挑発したのがマズかったのか…。」
翌日、怒ったアリもペリカン相手に素手で闘う!と挑発してきたしな・・・。」
4BI砲:2006/04/04(火) 14:19:02 ID:vD54hG+S0
アリから要求してきたルール

「ひじ、ひざによる攻撃は、体のどの部分にも加えてはいけない!」
「首の後ろと腎臓は、攻撃してはならない!」
「プロレスで使う全てのチョップは、使ってはならない!」
「喉は、攻撃してはならない!」
「プロレスで通常、認められているキックは禁止する!ただし、ひざをついたりしゃがんでいる状態の時は、足または足の甲、側を使って相手を倒す足払いは認められる!」
「グランド技は、10カウント以内で、それ以上はKO負け!」
5BI砲:2006/04/04(火) 14:21:45 ID:vD54hG+S0
猪木「本当に厳しいルールだ。馬場さんはいいアドバイスをくれるのだろうか。
後楽園ホールで公開スパーリングを敢行したが、殺気だったスパーリングを見たアリサイドが急遽ルールの変更を申し入れてきたんだ。」
6ニーナ:2006/04/04(火) 14:22:36 ID:GeBvX7FH0
馬場さんは 寛治を助けようと 日本武道館に向かっていた。
だが…
 花道を歩いていて リングにたどり着く前に
 疲れて リタイアし た
7BI砲:2006/04/04(火) 14:24:19 ID:vD54hG+S0
「猪木VSアリ〜世紀の異種格闘技戦」決戦当日でもある〜、1976(昭和51)年6月26日午後1時…。
決戦の舞台は、「日本武道館」…。
8BI砲:2006/04/04(火) 14:30:15 ID:vD54hG+S0
第1Rの開始ゴングと同時に猪木は勢いよくダッシュし
スライディングしながら身体をマットに寝かせ気味な体制で右の「ローキック…」を2連発くらわせた。
(このキックが歴史的な「猪木」の「アリキック」の始まりでもある)
9BI砲:2006/04/04(火) 14:32:00 ID:vD54hG+S0
しかし、アリの軽やかなバックステップで2発とも空振り…。
なおも猪木は執拗に「アリキック」の3発目を仕掛け、アリの左膝の内側に完全ヒットさせた!
開始直後、第1Rの8秒の出来事である。
10BI砲:2006/04/04(火) 14:33:44 ID:vD54hG+S0
その後は、猪木の怒涛の「アリキック」の連続連発!
そのまま膠着状態でラウンド経過し、第5R開始直後の<0分19秒>に
猪木の強烈な右「アリキック」がアリの左膝裏側にクリーンヒットした。
11BI砲:2006/04/04(火) 14:35:16 ID:vD54hG+S0
その後の同ラウンド53秒に、もう一度、猪木の強烈な右「アリキック」が再ヒットした。
そして、遂にアリはロープ際で、左膝から崩れるようにダウンしたのであった!
このあたりからアリの左膝の裏側が赤く腫れ上がって来ていたのである…。
12BI砲:2006/04/04(火) 14:38:05 ID:vD54hG+S0
第5Rまでは、「アリキック」一辺倒の猪木だったが、第6Rからは戦術を変更。
左サイドキック・右足裏キックなどで、猪木の怒涛の攻撃がスタート…。
しかし、レフェリーから「つまさきで蹴るな!」と注意を受けてしまい…
猪木は戦術を「アリキック」に戻し、確実にヒットさせて行った。
そして、、、
13BI砲:2006/04/04(火) 14:40:46 ID:vD54hG+S0
第6R1分9秒
猪木はアリに左からの「アリキック」を両手で、偶然にもキャッチされてしまった。
しかし、逆に猪木はアリの左足を挟み、猪木の両足でアリの体を挟み込み倒した。
猪木はアリの上に乗りグランドに縺れ込んだところで、アリの顔面に右エルボーを叩き込んだ!
14BI砲:2006/04/04(火) 14:42:50 ID:vD54hG+S0
だが、この猪木の攻撃は、不運にも反則を取られて「減点1」となる…。
そして、迎えた第7Rでは、今までの猪木執拗な「アリキック」攻撃により、アリの痛めた左膝の裏に、又も「猪木」の右からの「アリキック」が炸裂!!
アリから2度目のダウンを奪うのである!
第7R1分42秒の出来事であった。
15平成版☆嘆きの天使:2006/04/04(火) 14:45:04 ID:GeBvX7FH0
脚注…つまさきで蹴るキック=オザキック
16BI砲:2006/04/04(火) 14:45:07 ID:vD54hG+S0
試合は流れ、第10R開始直後の49秒にアリの「左ジャブ」がこの試合初めて「猪木」の顔面にヒットする。
後日談だが、この時、アリのグローブの中には厚さ数cmの鉄板が入っていたのだ!!
17お前名無しだろ:2006/04/04(火) 14:49:14 ID:GOqqU2JkO
オナニーは人目につかない所でやればいい
18お前名無しだろ:2006/04/04(火) 15:57:10 ID:vD54hG+S0
猪木はぐらついた。一瞬ヒヤリとした。
だが、今回のがんじがらめであった猪木完全不利ルールの中での決めきれないアントニオ猪木のいらだちの魂が着火点に達し、
完全に火が着いたのであった!
19お前名無しだろ:2006/04/04(火) 16:01:05 ID:vD54hG+S0
闘魂爆発の「アリキック」の連続連発!
結局、そのまま両者の決定打・持ち味がなかなか出せずに「15R」が終了。
本試合は3者レフェリーによる判定に持ち込まれ、結局「引き分け」に終わったのでありました…。
20お前名無しだろ:2006/04/04(火) 16:32:25 ID:ftNXsXDX0
その頃馬場は元子と激しいグランド練習をしていた
21お前名無しだろ:2006/04/04(火) 16:50:54 ID:vD54hG+S0
馬場は言った。
馬場「俺のの辞書に、ボディスラムという文字はない。
というか、投げ技関係がいっさいない。
おそらく腕立て伏せという文字もない。
彼の上半身に、筋肉という文字はない。」

22お前名無しだろ:2006/04/04(火) 16:54:31 ID:vD54hG+S0
元子婦人は言った。
元子「あなたは拒食症のビッグフットを思わせるわ。
サスカッチでも可。」
23お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:02:37 ID:vD54hG+S0
元子「いつのことだったか、相手が誰だったのか忘れたわ。
たしかタッグマッチだったと思う。
パートナーが誰かも覚えてない。
リング上で闘う馬場は、そのとき対戦相手の背後に回ったのよ。」
24お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:06:20 ID:vD54hG+S0
元子「たぶんウェイトの軽い相手だったのでしょう。
「これならいける」と判断してしまったのかもしれないわ。
相手の体を持ち上げようとしているのがわかったとき、観客の誰もが「アトミックドロップだ」と思った。
尾てい骨割り。
もちあげた相手の尻を自分のひざの上に落とす技よ。
衰えてからの馬場も、たまに使うことのある技だったわ。」
25お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:12:16 ID:vD54hG+S0
元子「ところが馬場の様子が変なのよ。
相手の体を背後から持ち上げつつ、馬場自身の体もうしろに傾いていくのよ。
“これはアトミックドロップじゃないぞ。危ない、やめろ馬場!”
観客がどよめきたったわ。 」
26お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:15:44 ID:vD54hG+S0
元子「悪い予感は的中したわ。
馬場は相手を高く持ち上げることができないまま、
なんとか地上すれすれの低い弧を描いて、敵の後頭部をリングに打ちつけたの。
バックドロップ炸裂!
かに見えたわ・・・。」
27お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:19:01 ID:vD54hG+S0
元子「打ちつけたのは自分の後頭部だったわ。
それはたとえてみれば、大きく成長した孫をひさしぶりに背後から抱き上げようとした老人が、
やっと腰の辺りまで持ち上げたかわいい孫の重さで、そのままうしろに倒れて後頭部をしたたか打った。
そんな感じだったの。」
28お前名無しだろ:2006/04/04(火) 17:22:46 ID:vD54hG+S0
元子「リング上でひくひくと痙攣する馬場。
馬場の心はその時、なにを思ったのでしょうか。
今より少し筋肉があった若き日の、走馬灯が回ったのでしょうか。」
29お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:15:02 ID:vD54hG+S0
馬場「プロレス界には、この技を使わせてはいけない3人の男がいる。
バックドロップといえば、やはりジャンボ鶴田だ。
高さ、スピードともに、この技で勝るものはいないよ。」
30お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:17:25 ID:vD54hG+S0
馬場「2人目が、スティーブ・ウイリアムス。
相手の後頭部をマットに叩きつけるはずのバックドロップを、脳天から落っことすようにした重罪人だよ。
殺人医師のニックネームから、「殺人バックドロップ」と呼ばれていたな。」

31お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:20:13 ID:vD54hG+S0
馬場「そして、最後に川田利明だろう。
鶴田とウイリアムスのバックドロップを受けたことがある川田だからこそ、ここまでできるのだろう。
ふたりの要素を組み合わせ、さらに川田が磨き上げたそれは、まさしく『デンジャラスバックドロップ』と呼ぶにふさわしい。
小さく回って、急角度で落とすのが特徴。
現在、もっとも優れたバックドロップの使い手は、間違いなく川田利明です。」
32お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:22:25 ID:QUerinG00
馬場「あとは後藤達俊はガチだから受身の練習をしておけ。まぁ受身はうちのほうがアゴのところより上だがな。アポッ」
33お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:22:54 ID:vD54hG+S0
川田「馬場さん。ありがとうございます。
全日本という馬場さんが作ってきた団体を離れてしまって申し訳ない。」
34お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:24:55 ID:vD54hG+S0
96年の年末、川田の頭の中にだけ存在した幻のフィニッシュホールドがある。
その名は“タイガードライバー’98”
この技が炸裂したのは、全日本プロレス中継の特番が組まれた日。


35お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:26:33 ID:vD54hG+S0
この番組の司会であった福沢から質問が出された。
福沢:「誰のどの技を受けるのが1番嫌ですか?」
川田:「三沢さんのタイガードライバー’98」
三沢:「今年は、96年だぞ」
川田ピンチ。

36お前名無しだろ:2006/04/04(火) 19:28:22 ID:vD54hG+S0
福沢:「・・・・・・・まあ、一連のタイガードライバーということですね」
福沢のフォローにより、番組は再び進行した。
たぶん「いち」というところを「はち」といってしまったのだろう。
37お前名無しだろ:2006/04/04(火) 20:11:18 ID:/FWZrGPw0
馬場:嘘だけどな
38お前名無しだろ:2006/04/04(火) 23:03:44 ID:vD54hG+S0
川田「馬場のオリジナル必殺技のランニング・ネックブリーカー・ドロップのネーミングについて質問ですが、
どうしてフライングでもジャンピングでもなくランニングを採用したのですか?」
39お前名無しだろ:2006/04/04(火) 23:06:20 ID:vD54hG+S0
馬場「あの技はな、ロープの反動で返ってきた相手の首に、
ちょうどラリアットみたいに自分の腕を巻き付けるのだが、ラリアットと違うのは、
そのまま首をかかえ体重をのせて、仰向けに相手を倒すのだ。
相手は後頭部をマットに激しく打ち付けて悶絶するわけだ。」
40お前名無しだろ:2006/04/04(火) 23:07:59 ID:vD54hG+S0
川田「知りたいのは、技のそういうくわしい段取りはこの際どうでもいいのです。
問題はネーミングです。 つまり“ランニング”の部分を知りたいんです。」
41お前名無しだろ:2006/04/05(水) 01:06:50 ID:BZsjLmBiO
・・・そんな激闘も、もう130年前の事・・・。
今では 馬場や猪木の名を知る者は、だれもいない・・・
42お前名無しだろ:2006/04/05(水) 01:09:10 ID:I8ebsEMOO
Fin
43お前名無しだろ:2006/04/05(水) 01:26:23 ID:VpWQ+Hxx0
後書き
44お前名無しだろ:2006/04/05(水) 01:52:44 ID:OJ2VgO8u0
馬場「”ランニング”のネーミングの由来か・・・。
   結論、意味などない。いいから川田は練習しろって感じ。」
45お前名無しだろ:2006/04/05(水) 02:11:25 ID:LTKe4oeqO
「誰が一番か決めればいいんだよ!シノゴノ言わず、とにかくやってみたらいいんだ!」
アイツが叫んだ。
その名は・・・
46sage:2006/04/05(水) 03:18:56 ID:vn4K1TZT0
なんだこれ
47お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:29:59 ID:AE5V9wwIO
と言いたくなるくらい情けない大森さんだった。
48お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:32:20 ID:YlAsGpR70
その名はアントニオ猪木。
彼もまたアリVS猪木戦の疲れを癒しに、坂口と共に温泉に来ていた。
49お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:35:48 ID:YlAsGpR70
猪木「ふー、アリは強敵だった。
私はいつなんどき誰の挑戦でも受ける!!」
50お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:37:47 ID:YlAsGpR70
坂口「アリVS猪木の世紀の異種格闘技での歴史的一戦は、期待されたような派手な攻防や技などが見られなかった。
…と言う事で多くのマスコミは世紀の凡戦と酷評しましたね。」
51お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:39:27 ID:YlAsGpR70
坂口「しかし、この試合の本当の大きな意味は、アントニオ猪木自身が極限状態の猪木完全不利のルール…と言う縛られた中で
世界の現役ヘビー級チャンピオンと必死に命を懸けて戦った。
燃える闘魂の究極の真剣名勝負だったと私は強く思います。」
52お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:42:26 ID:VSUD/+cBO
死去す
53お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:46:59 ID:YlAsGpR70
坂口は聞いた。
坂口「猪木さん。再び異種格闘技戦で、アリと再戦する予定なんですか?」
猪木「俺としては、本当に再戦したいが、
アリの方がこんな恐ろしい男との再戦などしたくないって言うんだ。ハッハッハッ!」
54お前名無しだろ:2006/04/05(水) 04:58:58 ID:YlAsGpR70
その真実として、この歴史的異種格闘技の一戦により
アリはボクシング人生が完全に狂うほどの大きな肉体的ダメージを受け、
猪木も莫大な借金を背負い、社長を解任されるほどの大きなダメージを受けたのであった。
55お前名無しだろ:2006/04/06(木) 00:36:27 ID:qJki+7YbO
その頃、全日本の馬場は猪木対アリ以上のマッチメイクを考えていた。
それは・・
56お前名無しだろ:2006/04/06(木) 01:00:16 ID:qJki+7YbO
全日本の新しいエースとして成長著しいジャンボ鶴田の知名度の向上を目的として対戦相手を考えていた。
57お前名無しだろ:2006/04/06(木) 04:48:42 ID:ZnTUJ5Iy0
馬場は言った。
馬場「ジャンボ鶴田VSマイク・タイソン!!!これでどうだ?」
58お前名無しだろ:2006/04/06(木) 05:01:59 ID:cvXN3Jp60
「っつーか、タイソンって誰? え、ニューヨークにいる? つーかまだガキじゃない。頼むよ、馬場ちゃ〜ん」
プロフィールを見た日テレの上層部に苦笑いでクレームをつけられてこのアイデアは却下。
うつむいた馬場の視線の先には1976年の卓上カレンダーが映った。
59お前名無しだろ:2006/04/06(木) 09:26:05 ID:ZnTUJ5Iy0
再び馬場は言った。
馬場「ジャンボ鶴田VSジョージ・フォアマン!!!これでどうだ?」
60お前名無しだろ:2006/04/06(木) 09:28:13 ID:qJki+7YbO
ふと、馬場に一人のビッグネームの名が思い浮かんだ。
「ウルフ。」
そう、史上最強の力士と言われている千代の富士だ。
たが、実現などできるのだろうか?
61お前名無しだろ:2006/04/06(木) 09:33:36 ID:qJki+7YbO
フォアマンの知名度じゃアリ以下だろ。
全日本にとてもプラスにならない。
そう考えた馬場は千代の富士との交渉に動き出した。
62お前名無しだろ:2006/04/06(木) 09:34:12 ID:84blJDGo0
馬場が、千代の富士をどう引っ張り出すかということで
悶々として床につくと、枕元に力道山の霊が現れた。
「馬場、それはオレがなんとかしてやる」
次の日から、不思議なことにあれだけ相撲側が
難色を示していた話がトントン拍子に進み、日取りと開催場所もたちまち決まった。
63お前名無しだろ:2006/04/06(木) 10:50:55 ID:ZnTUJ5Iy0
ジャンボ鶴田は後楽園ホールで公開スパーリングを行った。
それはとてつもなく殺気だったスパーリングだった。
殺気だったスパーリングを見た千代の富士サイドがルールの変更を申し入れてきた。
64お前名無しだろ:2006/04/06(木) 12:26:22 ID:qJki+7YbO
千代の富士
「ルールは相撲。リングは土俵。まわしのみの着用しか認めない。」
65お前名無しだろ:2006/04/06(木) 18:52:17 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士 「だが、特別の寝技の使用は認めよう。手をついてもOKだ。尻もちをついてもOK。
しかし、ロープはないぞ。」
66お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:08:28 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士「おい、ジャンボ!お前の攻撃パターンは読めている。
序盤はチキンシンク、中盤からのラリアット、拷問コブラ、
フィニッシュはジャンピングニーからバックドロップ…
最後に名曲「J」で勝ち名乗りをあげ、コーナーでの「オー」×3。」
67お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:13:33 ID:ZnTUJ5Iy0
ジャンボ鶴田は俄然燃えてきた。
ジャンボ鶴田「俺はな、研究されればされるほど強くなるんだよ。
千代の富士よ、首を洗って待ってろ!」
68お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:14:41 ID:ZnTUJ5Iy0
ついに決戦当日の日がやってきた。
カーン!
ゴングが鳴った!!!!!
69お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:16:26 ID:ZnTUJ5Iy0
序盤は、ジャンボ鶴田のペースだ。
千代の富士にキッチンシンク2連発をくらわせた。
そして、コーナーに追い詰めての手形チョップの嵐だ!
70お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:18:13 ID:ZnTUJ5Iy0
だが、千代の富士も張り手一発で形勢を逆転する!
しかし、ジャンボ鶴田もかん発入れずに
キッチンシンク、ジャンピングニー、「オー」で流れを一発でかえてしまう。
71お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:20:34 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士が張り手連打から頭突きで攻撃するも
ジャンボは鬼の形相でビンタを受けながら後退しない!
逆に前進し千代の富士をコーナーに追い込む!!
千代の富士ピンチ!!
72お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:22:25 ID:ZnTUJ5Iy0
ここで千代の富士の反撃が始まった!
張り手の連発だ!
これは効いたのか、ジャンボ鶴田もガックリと膝を落とす。
73お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:23:44 ID:ZnTUJ5Iy0
プッツン切れたジャンボは、千代の富士の腹にひざをむちゃくちゃ打ち込んだ!
このシーンがスゴイ!切れたらジャンボ鶴田を止められない!
追い討ちを掛けるようにジャンボ鶴田のSTFが炸裂した!!
74お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:26:09 ID:ZnTUJ5Iy0
ここでジャンボ鶴田はラリアットを出した!
千代の富士はラリアットをかわし、なんとフライングエルボー!!
魂のフライングエルボーがジャンボ鶴田にヒットした!!
さすがのジャンボ鶴田もふらついた!!
75お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:27:36 ID:ZnTUJ5Iy0
このチャンスを逃がさずに、なんと千代の富士が延髄切り3連発!!
そして、フォール!!
飛んでくるレフリー!! カウント2.5!! 絶妙だ〜
76お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:30:04 ID:ZnTUJ5Iy0
ここでジャンボ鶴田の
ジャンボラリアット3連打→根こそぎバックドロップが炸裂!!
「鬼か、魔物か、怪物か」のアナウンス!!
千代の富士は立てるのか???
77お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:31:40 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士、なんと立った!!
そして、コーナーからのダイビング張り手→コーナーポストからのボディープレスも返される。
逆に、ジャンボ鶴田のバックドロップが炸裂した!!
78お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:33:37 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士はそれでも立つ!!
タフな千代の富士にバックドロップは効かない。
再びジャンボ鶴田の高角度バックドロップが炸裂した!!
79お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:34:56 ID:ZnTUJ5Iy0
千代の富士は何発くらったんだ???ジャンボ鶴田のバックドロップを!!!
馬場「ジャンボのバックドロップを3発くらっちゃたら、どうにもなりませんね〜」
80お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:36:11 ID:CMELcJJ/O
おおっとー!!?
ここで乱入だあ!!誰だあれは!?
タイツが緑です!!腹が出ています!!顔面わいぱーだあ!!
三沢だ!!三沢光晴が何の予告もなしに乱入です!!
81お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:36:17 ID:ZnTUJ5Iy0
それでも千代の富士は立てるのか???
82お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:40:10 ID:qJki+7YbO
少年三沢は警備員につまみ出された。
「くっそー、五日必ずレスラーになってやる!」
83お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:40:18 ID:ZnTUJ5Iy0
そして三沢がなんと、なんと、ジャンボ鶴田のローリングエルボー!!
ローリングエルボー!!ローリングエルボー!!ローリングエルボー!!
の4連発だ!!
84お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:42:07 ID:ZnTUJ5Iy0
その隙に千代の富士が立っている!!
そして、四股を踏んだ!!
本気の千代の富士だ!!目つきがウルフに変わった!!!
85お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:44:18 ID:ZnTUJ5Iy0
四股を踏んだウルフ・千代の富士が叫んだ!!!
千代の富士「これで終わりじゃー!!!」
86お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:46:28 ID:ZnTUJ5Iy0
1962年6月18日生まれの三沢は、この試合(1976年6月25日)の時は14歳なので
エルボー4連発もジャンボ鶴田には効かなかった。
87お前名無しだろ:2006/04/06(木) 19:48:02 ID:ZnTUJ5Iy0
四股を踏んだウルフ・千代の富士が叫んだ!!!
千代の富士「これで終わりじゃー!!!」
ここで千代の富士の必殺技が炸裂した!!
その必殺技とは一体???
88お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:11:54 ID:+xkJ5f/O0
うってかわってここは新宿歌舞伎町。
そう、望めばなんでも欲望を叶えてくれる町。
それは千代の富士17歳の寒い冬の夜だった・・・
89お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:22:12 ID:LBnbU9hl0
千代「ちゃっぷい、ちゃっぷい、どんと、ぽっちぃ…」
90お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:28:33 ID:+xkJ5f/O0
「坊主、これで暖かい食べ物でも食べな」
その大男は道端でふるえている千代の富士に札束を渡した。
その大男こそ誰であろう伝説の格闘家
91お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:30:32 ID:qJki+7YbO
ふと、走馬燈のように甦る過去の記憶。
だが、目の前には鶴田がいる。
勝たねば。
92お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:57:48 ID:+xkJ5f/O0
一瞬の出来事であった。
千代の富士は鶴田のふところに飛び込みざま
「くらえ、師匠直伝の必殺技だっ」
93お前名無しだろ:2006/04/06(木) 20:59:12 ID:LBnbU9hl0
「しっこく、しっこく!」
94お前名無しだろ:2006/04/06(木) 21:02:10 ID:+xkJ5f/O0
そう歌舞伎町で出会った伝説の格闘家とは
誰であろうダイナマイト四国であった。
95お前名無しだろ:2006/04/06(木) 21:15:04 ID:MyBIfzqP0
「師匠・・・これでお別れです」
千代の富士は己の体内に仕込まれた自爆装置を起動させた。
96お前名無しだろ:2006/04/06(木) 23:01:41 ID:qJki+7YbO
千代の富士
「俺の体力はあと三分だ。だがお前を、お前を必ず倒す。」
今までにない鬼のような形相で鶴田に向かって叫んだ。
まさに野性のウルフそのものだ。
97お前名無しだろ:2006/04/06(木) 23:13:20 ID:qJki+7YbO
怒りで体中が紅潮するウルフ。
すると千代の富士の背中に鬼の入れ墨が浮かび上がった。
最大の怒りに達したときにしか浮き出ない
特殊な入れ墨を入れていたのだ。

千代の富士は現役時代は小錦とのあの流血の優勝戦でしか
この入れ墨を見せたことがない。
相撲フアンの間では幻の鬼面と今でも語り草になっている。
98sage:2006/04/06(木) 23:28:05 ID:0bACawJg0
大熱狂に包まれた会場の中、一人のプロレスファンの少年が呟いた。
「あれぇ、いつの間にか千代の富士が主人公みたいになってない?」
99お前名無しだろ:2006/04/06(木) 23:48:11 ID:0bACawJg0
リング上ではまわしだけを身にまとった鶴田と千代の富士がにらみ合っている。
100お前名無しだろ:2006/04/06(木) 23:49:34 ID:0bACawJg0
鶴田が呟いた「100」と。
101お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:01:09 ID:cvXN3Jp60
そしてぼんやりと考えた。
「十両以下の力士とこんな試合してなんになるんだろう?」
102お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:32:49 ID:TNI0Ke9uO
「えっ!?千代の富士って横綱じゃないの!?」
放送席で解説していた馬場が思わず言った。
103お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:37:27 ID:nulwnbry0
土俵際では横綱の輪島と北の湖がビールを飲んでいた。
104お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:42:15 ID:nulwnbry0
道理で交渉もスムーズに行くわけだと馬場は理解した。
そういえば、「入幕したばかりの若いヤツだからいいけど、今回は特別だから」と相撲協会に釘をさされた記憶がぼんやりと残っている。
105お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:46:30 ID:RrqJDrR7O
なんとタッグマッチを申し出てきた。
千「オマエには、このレオパルドン、俺のパートナーはマンモスマンだ」
106お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:51:28 ID:TNI0Ke9uO
「あっちゃー!やっちまった。相撲協会にしてやられたー!」
馬場は落胆した。
「これでは鶴田のイメージダウンじゃないか
こうなったら千代の富士に横綱にでもなってもらわないと。」



この後、全日本側のバックアップで横綱になったのは言うまでもない。
107お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:54:42 ID:UzzdWqmsO
その頃、浅井&藤波辰巳は『ドラゴンロ―ド』を新団体として発足
108お前名無しだろ:2006/04/07(金) 00:58:09 ID:QSjaluxb0
だが、3ヶ月で潰れた。
109お前名無しだろ:2006/04/07(金) 01:00:22 ID:RrqJDrR7O
ドラゴンロードは 長続きせず、神戸チキンジョージ大会一回で、終演を迎えた。
110お前名無しだろ:2006/04/07(金) 01:10:08 ID:mbyLBSxWO
私には、彼氏がいます。彼とわたしは、デートの時、どちらかの家に行き、だれもいないとき
、部屋で横になって裸でだきあいます。それがだんだんエスカレートしていって、学校の体育倉庫で
服をぬがされ、まだ3年生ですが学年で1番大きいおっぱいを、つかむように触られたり、しゃぶった
りされます。最初は、苦手だったんだけどだんだん気持ちよくなりサイコーです。しかも、わたしは
、学年1美人でもてます。彼も同じで、美男美女でよくみんなにうらやましく、思われます。
::このカキコを見たあなたは4日後に不幸がおとずれ44日後に死にます。それがイヤならコレをコピ
ペして5ヶ所にカキコして下さい。私の友達はこれを信じず4日後に親が死にました。44日後友達は
行方不明・・・・。いまだに手がかりもなく私はこのコピペを5ヶ所に貼り付けました。すると7日後
に彼氏ができ10日後に大嫌いな人が事故で入院しました。
: :信じる信じないは勝ってです
111お前名無しだろ:2006/04/07(金) 01:15:15 ID:QSjaluxb0
ちなみにこのころ千代の富士は21歳。相撲の世界では1年前に入幕を果たすものの幕下まで陥落していた。
鶴田は25歳。デビューから3年が経ちUNヘビー級、インタータッグ王者などについていた。
112お前名無しだろ:2006/04/07(金) 01:23:46 ID:nulwnbry0
看板選手が幕下に苦戦し、恥をかかされた馬場は相撲協会への復讐を誓った。
後に相撲取りを引き抜きつづけ、相撲協会とトラブルが発生して国技館を借りれなくなったのはこれが発端である。
113お前名無しだろ:2006/04/07(金) 02:09:49 ID:TNI0Ke9uO
全日本がこの試合をキッカケにして
鎖国路線に走ったのは言うまでもない。
114お前名無しだろ:2006/04/07(金) 02:24:16 ID:A6fBV70o0
そのころ新日本プロレスは全日の相撲戦に対抗して
骨法との異種格闘技戦を企画していた。
ケロ「堀部さんっ話が違うじゃないですかっ!」
115お前名無しだろ:2006/04/07(金) 02:26:27 ID:TNI0Ke9uO
「鶴田かぁ。」
一人の男が鶴田対千代の富士の試合を熱い眼差しでテレビで見ていた。
「アイツとやってみてぇ!」
男は、急に立ち上がり笑みを浮かべた。
その男の名は前田明、後の前田日明である。

たが、幸か不幸か新日本プロレスの佐山聡にスカウトされたのだった。
しかし、ジャンボ鶴田との一戦を夢見て地道に練習を続けていた。
116お前名無しだろ:2006/04/07(金) 02:32:00 ID:TNI0Ke9uO
そんな前田に飛び込んできたのが
骨法との異種格闘技戦だ。
しかし・・
117お前名無しだろ:2006/04/07(金) 02:38:52 ID:A6fBV70o0
ケロ「アキラすまん」
118お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:24:59 ID:Sq6eEHnk0
千代の富士の背中に鬼の入れ墨が浮かび上がった時、
千代の富士の筋肉は鋼鉄のように硬くなるのだ!!
119お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:26:03 ID:Sq6eEHnk0
ジャンボ鶴田のキッチンシンク。
千代の富士には効かない。
仁王立ちの千代の富士。
120お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:32:33 ID:Sq6eEHnk0
ジャンボ鶴田のジャンピングニーが炸裂!
しかし、千代の富士には効かない。
まだ仁王立ちをしている。
121お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:41:44 ID:Sq6eEHnk0
ここでジャンボ鶴田は「オー」を繰りだす!!
しかし、千代の富士には効かない。
122お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:43:07 ID:Sq6eEHnk0
千代の富士が呟いた。
「そろそろ行くか。」
千代の富士の突っ張りの嵐!!
123お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:47:17 ID:Sq6eEHnk0
千代の富士が突っ張った!突っ張った!
ジャンボ鶴田の顔がみるみる腫れていく!
千代の富士は尚も突っ張る!!
124お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:49:19 ID:Sq6eEHnk0
だんだんとジャンボ鶴田の意識が遠のき始めた。
「馬場さん、すいません。勝てそうにないです。」
ジャンボ鶴田はこのまま敗れ去ってしまうのか???
125お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:51:57 ID:Sq6eEHnk0
四股を踏みウルフ・千代の富士が叫んだ!!!
千代の富士「これで終わりじゃー!!!」
ここで千代の富士の必殺技「58」が炸裂した!!
126お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:55:23 ID:nulwnbry0
空気を読まない奴がいるな
127お前名無しだろ:2006/04/07(金) 07:56:07 ID:Sq6eEHnk0
なぜ必殺技が「58」かというと、千代の富士が第58代横綱だからである。
128お前名無しだろ:2006/04/07(金) 08:15:42 ID:Sq6eEHnk0
おっと、ここでジャンボ鶴田が「明日のジョー」で有名な両手ブラリ戦法だ。
これには千代の富士もうかつに攻撃を仕掛けることができない。
129お前名無しだろ:2006/04/07(金) 08:16:46 ID:Sq6eEHnk0
両者、にらみ合ったまま時間だけが過ぎていく・・・・。
130お前名無しだろ:2006/04/07(金) 09:02:12 ID:TNI0Ke9uO
前田は鶴田と千代の富士の激闘を思い出していた。
想像を遥に超えた意地と意地とのぶつかり合い。
あの試合を見てレスラーを目指したのだった。
しかし楽しみにしていた骨法との初めての異種格闘技戦が破談になって
前田は目的を見失いかけていたのだ。
練習をサボり土手で寝転んで目をつぶり、あの鶴田の勇士を何度も思い返していく。
131お前名無しだろ:2006/04/07(金) 09:29:44 ID:QSjaluxb0
千代の富士はあの一戦を機に目覚しい活躍をしているという。
前田は枕代わりにしていたスポーツ新聞を取り出した。
「千代の富士劇勝!!」
見出しが躍る。
「それに比べ俺は...」
前田は落ちていた小石を拾い隅田川に投げ込んだ。
「ポチャン。」
寂しい音だけが返ってきた。
132お前名無しだろ:2006/04/07(金) 09:34:36 ID:nulwnbry0
「あー、前田さんだー」
黄色い声に振り返るとセーラー服の女子高生が立っていた。
しかも巨乳である。前田は一瞬ですべてを忘れた。
133お前名無しだろ:2006/04/07(金) 10:12:55 ID:hYsWyW8Z0
>>96から数えて、ここまで1分が経過した。
千代の富士の命はあと2分しかない!!
134お前名無しだろ:2006/04/07(金) 10:46:22 ID:QSjaluxb0
一瞬だけわれに返った前田だったが、すぐにまたあの激闘を思い出していた。
「鶴田は何故、あの時試合を止めて千代の富士を助けたのか?」
最近はいつものようにこの疑問を考えては悶々とする気持ちに苛立ちを覚えていた。
「前田さん...?人違いかぁ。」
女子高生は訝しげな顔を浮かべ去っていった。
遠くを見つめたままの前田にはかつての格闘王前田の面影は無かった。
135お前名無しだろ:2006/04/07(金) 12:40:08 ID:A6fBV70o0
>>134
1〜3行ずつ書いていくプロレス小説
日本語わかってる?

136お前名無しだろ:2006/04/07(金) 20:37:52 ID:TNI0Ke9uO
ロードワークをしていた佐山が前田に気がついた。
「アキラ?お前、何で?病院に行ったんじゃないのか?」
137お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:27:53 ID:Sq6eEHnk0
前田「よう、佐山。昨日のジャンボ鶴田VS千代の富士は本当にええ試合やったな。
千代の富士劇勝の理由を考えてたんや。
なんであの時、鶴田は試合を止めて千代の富士を助けたんやろな?」
138お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:46:42 ID:Sq6eEHnk0
佐山は言った。
「なあ、前田よ。プロレスラーはなぜロープに振られると戻ってくるのか?」
せっかくかけた間接技をなぜ外してしまうのか?」
なんで相手に呼ばれるとわざわざ相手の攻撃を食らいに行ってしまうのか?
考えたことあるか?」
139お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:51:19 ID:Sq6eEHnk0
佐山は続けた。
佐山「プロレスを語りたいのなら“本当のプロレス”なんていう言葉は使ってはいけないんだよ。
今、世間で一般に行われているプロレスという言葉を冠するイベントはあまりにも多岐に渡りすぎている。」
140お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:52:20 ID:Sq6eEHnk0
佐山はさらに続けた。
佐山「レスリングに基づいた確固たるルールを設定した上での勝敗を左右する技術を極めようとしている団体もあれば、
凶器・デスマッチ・ミクスト(男女混合)マッチまでなんでもござれな見せ物小屋みたいな団体もある。」
141お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:55:29 ID:Sq6eEHnk0
佐山は語る。
佐山「これを一つの“プロレス”という概念で語るってのは、つまり”サーカス”と”大道芸”と”手品”と”ストリップ”を一括りにして語っているようなもんなんだ。
そんな多様性に富んだプロレスをしようとすれば、プロレス界が混沌とするのは当たり前じゃないか。」
142お前名無しだろ:2006/04/07(金) 22:58:44 ID:Sq6eEHnk0
佐山はさらに語る。
「これがプロレスだ!!と全てのプロレスファンが思えるものが存在したとしたら、
昨日の“ジャンボ鶴田VS千代の富士”は全てのプロレスファンを感動させたんじゃないか。」
143お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:00:01 ID:Sq6eEHnk0
前田「そうか・・・。そうだったのか・・・。
やっと気付いたよ。
ありがとう。佐山!!」
144お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:01:37 ID:Sq6eEHnk0
佐山「鶴田さんが試合を止めて千代の富士を助けたシーンこそ、
プロレスでしか存在しない光景なんだよ!」
145お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:04:36 ID:Sq6eEHnk0
前田「つまり、相手の攻撃を受けて勝つことがプロレスなんだな。」
146お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:08:38 ID:Sq6eEHnk0
佐山「違うぞ、アキラ!
相手の攻撃を受けて勝つこともプロレスの要素の一つだが、プロレスの全てではない。」
147お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:10:16 ID:TNI0Ke9uO
「というと?」
148お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:10:23 ID:Sq6eEHnk0
前田「????????」
本来、頭の良い方ではない前田の頭は混乱した。
前田「じゃあ、プロレスって何なんだ?」
149お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:13:50 ID:Sq6eEHnk0
前田「確かにプロレスラーの力は強い。
だからといって、相手を力任せに振り回したところで転んでしまうのが関の山だろう?
相手を走らせることなんかできるわけがない。
でも明らかに走っているじゃないか。
これはいったいどういうわけなんだ? 」
150お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:16:14 ID:Sq6eEHnk0
佐山「・・・。」
佐山は答えられない。
151お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:17:44 ID:Sq6eEHnk0
この出来事が、将来、「U系」の選手(前田日明が興した真剣勝負が売りのUWFという団体の流れをくむ選手)が
“ロープに振っても帰ってこないプロレスラー”と言われるようになる理由である。
152お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:24:45 ID:Sq6eEHnk0
佐山は言った。
「アキラ。ジャイアント馬場さんはかつて“プロレスは真剣勝負なんですか?”という質問に対して
“うちの選手は真剣にやってるから真剣勝負”と答えたことがある。
プロレスは受け手側も選手と同じように頭を使い想像力を働かせ自らを演出する必要があるんだよ。
また頑丈な男同士のド付き合いを見物するという基本的に誰でも楽しめるエンターテインメントという一面も持っているだぜ。」
153お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:25:53 ID:Sq6eEHnk0
前田は反論した。
「果たして、それを真剣勝負と呼べるのか?」
154お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:29:07 ID:Sq6eEHnk0
前田は言う。
「今まで数々の異種格闘技戦が行われ、その流れの中で“プロレス最強伝説”が受け継がれてきた。
俺は未だにこの“プロレス最強”を信じている。“プロレス最強”真実なんだ!
真剣勝負をしているのに、ロープに振っても帰って来るのがおかしいだろう!!」
155お前名無しだろ:2006/04/07(金) 23:33:24 ID:Sq6eEHnk0
佐山は反論した。
「なあ、アキラ。“最強の格闘技”っていうのは、そもそもどのようにして決めればいいんだろうか?
例えば、世界最強の格闘家が極めている格闘技が最強の格闘技なのか?そんなわけない。
では、世界最強の男の候補にあがっているアレクサンダー・カレリンが最強だから、アマレスが最強の格闘技ということになるのか。
貴乃花が最強なら相撲が最強になるのか。
少し考えても不可解な論理だ。」
156お前名無しだろ:2006/04/08(土) 00:57:33 ID:3PNvF6pQ0
前田「貴ノ花は解るがカレリンって誰だ?アマレスやってるやつなのかぁ?」

このときカレリンは弱冠9歳でまだアマレスも始めていなかった。
2人が出会うのはこの20年もあとのことである。
157お前名無しだろ:2006/04/08(土) 02:13:58 ID:Q+HHuXAfO
佐山「そうだったな…お前にカレリンの事を話すのはまだ早すぎたようだ」
前田「どーゆう意味だよ?カレリンて誰なんだ?」
佐山「…いずれお前にもわかる時がくる。これ以上の事は話せないんだ」
前田「?????」
158お前名無しだろ:2006/04/08(土) 02:30:40 ID:Q+HHuXAfO
なぜ佐山は今から数年後のカレリンの事を知っているのか!?
それは佐山が『数年先を行っていた人間』と言われている事にヒントがある!
そう、何を隠そう佐山は何らかの原因で次元の狭間を彷徨い現代に来てしまった未来人なのである!!!
159お前名無しだろ:2006/04/08(土) 02:50:39 ID:Q+HHuXAfO
自分が未来から来た事を隠している佐山はうっかりしていた。
十数年後に世界最強と言われるカレリンの事を前田に喋ってしまったのだ!
明らかに佐山は動揺しだした。額には汗がタラリと流れ落ちる。
それを前田が見逃すはずがない。
160お前名無しだろ:2006/04/08(土) 03:13:53 ID:Q+HHuXAfO
前田「佐山!お前何か隠してんのやろ!」
佐山は答えられない。静寂な空気が漂う。すると横なぐりの強い突風が吹いたっ!
『今だっ!!』
次の瞬間!佐山はいきなり前田にローリングソバットを放つ!!
前田「ぐはっ!」
不意を付かれた前田は腹部を押さえながら片ヒザを付きうずくまる。
前田「佐山!!血迷ったか!!」
すでに戦闘態勢に入っている佐山は前田に言い放った!
「お前にこの俺が倒せるかな?」
161お前名無しだろ:2006/04/08(土) 05:19:14 ID:n8CKAlQK0
「かかってこい!!」
6択チャレンジだ!
どうする佐山!?
162お前名無しだろ:2006/04/08(土) 10:11:08 ID:BOwK8HZW0
そして、佐山聡はいつスーパータイガーに返信するのか?
163お前名無しだろ:2006/04/08(土) 10:37:13 ID:HazeRTSiO
佐山「ごめん、アキラ。
今のは冗談。お前がサボっていることへの罰だ。」
自分の正体がバレないよう、適当なことを言った。
164お前名無しだろ:2006/04/08(土) 12:13:13 ID:BOwK8HZW0
前田「なんだ。そうだったのか。
ところで、次の試合で本気で猪木さんにケンカを仕掛けようと思うんだが?
まずはローキックだな。」
165お前名無しだろ:2006/04/08(土) 12:33:51 ID:eE8DWSoL0
その頃、猪木はヤケ酒を飲んでいた。
妻の倍賞美津子がショーケンにその巨乳をわしづかみにされている想像が脳裏から離れなかった。
「ショーケンの野郎・・・」と、猪木はテンプターズの「神様お願い!」のシングル盤を叩き割った。
166お前名無しだろ:2006/04/08(土) 15:22:13 ID:Q+HHuXAfO
一方、新日道場では前田が佐山相手に猪木対策の練習をしていた。
するとそこに一人の少年が新日に入門すべく訪ねてきた。          謎の少年「すいませーん」
前田と佐山はスパーリングに夢中で気付かない。
その激しいスパーリングを見た少年は思わず言葉発した。
「鳥肌立った!!」
167お前名無しだろ:2006/04/08(土) 16:58:08 ID:R7Izi9Wp0
そう、その少年こそ後の鳥肌実である
168お前名無しだろ:2006/04/08(土) 18:15:41 ID:HazeRTSiO
佐山は次元をさまよえる能力が有るがゆえに
四次元殺法をの使い手になった。
169お前名無しだろ:2006/04/08(土) 19:04:48 ID:HazeRTSiO
藤原「猪木さん、なんかぁ佐山達の様子がおかしいんですよ。
今度の試合、セメント仕掛けてくるつもりかも知れませんよ。」
170お前名無しだろ:2006/04/08(土) 19:18:37 ID:R7Izi9Wp0
猪木「あいつらがおかしいのは今に始まったことじゃねぇだろう。
   それより藤原、お前ショーケンてどう思うよ?」
171お前名無しだろ:2006/04/08(土) 19:20:34 ID:Qq9siSFd0
藤波「それよりも腹がへりましたよね?」
172お前名無しだろ:2006/04/08(土) 19:31:41 ID:HazeRTSiO
藤原「しょーけん?キムケンなら知ってますが。」
173お前名無しだろ:2006/04/08(土) 20:07:33 ID:eE8DWSoL0
そのキムケンがテレビをつけると、「傷だらけの天使」再放送が。
オープニングでコンビーフにかぶりつくショーケンに、
猪木の眼光が鋭くなったのを藤原は見逃さなかった。
174お前名無しだろ:2006/04/08(土) 22:43:45 ID:HazeRTSiO
藤波はテレビの中のコンビーフを見てよだれを垂らした。
175お前名無しだろ:2006/04/08(土) 22:56:11 ID:R7Izi9Wp0
藤原「ひょっとして猪木さんこの俳優に嫉妬してんのか?」
藤原は心の中でそう思った。
藤波「おーーい、蝶野コンビーフ買ってきてくれ」
176お前名無しだろ:2006/04/08(土) 23:11:15 ID:HazeRTSiO
猪木「おい健悟!チャンネル変えろ、胸糞悪い。」
明らかに不機嫌な顔だ。
「前田が俺の首狙ってる?ちょうどいい、この怒りの矛先になってもらおうじゃないか。」


藤波「蝶野なんていない?じゃあ、平田買ってこいよ。三分でだ!」
177お約束:2006/04/08(土) 23:20:49 ID:R7Izi9Wp0
平田「どわぁぐ」
178お前名無しだろ:2006/04/08(土) 23:34:33 ID:Q+HHuXAfO
平田「おいしんしゃー!おし」
平田は奇声を上げてコンビーフを買いに行った。
藤波は平田が何て言ったか聞き取れなかった
藤波はイライラしながら平田の帰りを待っていると謎のマスクマンがコンビーフを持って藤波に近づいきた
「あのーこれ平田さんに頼まれて藤波さんに渡してくれって」
藤波は驚きを隠せない。しかしすぐにピンときた
藤波「おまえ平田だろ!!」
179お前名無しだろ:2006/04/08(土) 23:57:12 ID:Dchdxf7mO
理不尽大王、冬木弘道は…数年後のハッスルを夢見て
180お前名無しだろ:2006/04/09(日) 00:17:17 ID:MjoQQWAeO
・・いたのはこの時から二十年以上経った時の話。
181お前名無しだろ:2006/04/09(日) 00:23:02 ID:8TA1HWpy0
ちなみに藤波の「おまえ平田だろ!!」発言は藤波のおとぼけであるという説と、
平田にマスクを脱がせたかった会社が藤波に代弁させたという説がある。
なお平田がマスクを脱いだのがこの発言の数年後だが、
その後も素顔で試合に出場する一方、
「魔界1号」「ブラック・ストロング・マシン」と名前を変えながらマスクマンとしても出場し
観客から「おまえは平田だろ〜」という声を浴びている。
182お前名無しだろ:2006/04/09(日) 00:23:20 ID:MjoQQWAeO
猪木「前田とのタイマンはいつだ?」
藤波「来週の土曜日です!」
コンビーフをねじねじ開けながら答えた。
猪木「ヨッシャ燃えてきたぜー!」
頭の中にボンバイエが鳴り響く。
アリに貰った曲だ。
183お前名無しだろ:2006/04/09(日) 00:45:40 ID:P0/c5Ikh0
一部始終を見聞きしていたドン荒川は心の中で思った。
(物騒なことになりそうだ・・・)

そこに橋本と船木が現れた
「荒川さん、またソープランド連れてってくださいよ〜」
184お前名無しだろ:2006/04/09(日) 02:18:36 ID:3qz8SXgE0
この時橋本は11歳、船木は7歳であった。プロレスファンとしてよく遊びに来ていたのだ。
この「ソープランド」というのは健康ランドのことである。

こもそも、「トルコ風呂」というものはあったが、当時「ソープランド」という名称はまだ無かった。
185お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:08:42 ID:8TA1HWpy0
その頃、前田は「前田日明VSアンドレ・ザ・ジャイアント」も思い出していた。

UWF潰しの最大の刺客として リングにたったアンドレ!
全然観客無視のアンドレに対して困惑しながらどうにかプロレスをしようとする前田!
しかし、明らかに試合度外視とも言えるアンドレのエルボーやサミング!!


186お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:10:39 ID:8TA1HWpy0
前田がいくら試合をしようとしても無造作に突っ返すアンドレ!
そして、困惑する前田!
そんなアンドレの不可解な行動に最初にキレたのは、実は藤原だった・・・・・
187お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:12:09 ID:8TA1HWpy0
そして、前田に「殺れ!アキラ!行け!」の藤原の怒声が響く。
この藤原の言葉でキレた前田のえげつ無いローキックが炸裂!!
アンドレはひっくり返り悶え苦しむ・・・・。
188お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:14:32 ID:8TA1HWpy0
アンドレが前田のローキックをくらい、ひっくり返って試合放棄!
あわてて飛び出てきたのはアントニオ猪木だった・・・・・・
前田は思った。
「俺はプロレスの不透明な部分を露呈してしまったのか・・・。」
189お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:16:39 ID:NBQZoNUc0
「チラシの裏」
そんな言葉が星野勘太郎の頭をよぎる。
190お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:16:45 ID:8TA1HWpy0
前田は続けて思った。
「もしくは 深読みすると 猪木さんが乱入してノーコンテストにすることによって試合が成立しなかったが、
しかし、次のストーリー展開を猪木さんに変えられたのではないか?
そうやっていつも猪木ワールドにはまっちまってる自分がいるんだ。」

191お前名無しだろ:2006/04/09(日) 09:19:55 ID:8TA1HWpy0
あるプロレスファンは言った。
「猪木は前田から逃げてる!!」
「いや あれは猪木得意のシナリオ 本気を出したら猪木が勝つ!」
などとプロレスファンの間ではよく討論になっていた。
192お前名無しだろ:2006/04/09(日) 12:35:07 ID:MjoQQWAeO
前田「ついに決着の時がくるんか。」
セメントなら絶対の自信があった前田は明日の試合を想像し、ほくそ笑んだ。
佐山「アキラ、抜かるなよ。」
もし失敗したら新日にいられなくなる。そういう危惧も佐山にはあったのだ。
193お前名無しだろ:2006/04/09(日) 12:50:09 ID:MjoQQWAeO
巷では明日の猪木VS前田はセメントマッチになるのでは、という噂が真しやかに囁かれていた。
出所は道場によく出入りしていた船木や橋本たちである。
そういう状況下も前田陣営にはプラスだった。
セメントを仕掛ける布石になるからだ。
194お前名無しだろ:2006/04/09(日) 12:57:36 ID:XvX/8pBa0
しかし、その裏では田中省吾が新間と密談していたのだった。
「新間さん、アキラは500万で負けブックを飲むと言ってます」と田中が言う。
もちろんデマカセであるが、田中にとってこうしたやり口で前田のタニマチや会社から金を引き出すのはいつものことだった。
195お前名無しだろ:2006/04/09(日) 15:33:24 ID:tr32hLcT0
「なめるんじゃねーッ!!」
新間は飲んでいたコーヒーを田中の顔にぶちまけた。
「猪木が前田ごときに負けてたまるかっ!
 こうなったらなんでもありのデスマッチだ! 前田に伝えとけっ!」
196お前名無しだろ:2006/04/09(日) 18:00:23 ID:8TA1HWpy0
田中省吾は前田に言った。
「おう、アキラ。猪木はどんなデスマッチでも受けるって大口を叩いてたぜ!
どうする?」
197お前名無しだろ:2006/04/09(日) 18:03:00 ID:8TA1HWpy0
前田は言った。
「ノーロープ有刺鉄線デスマッチがいいですね。
あと、場外にエスケープできないように、リングの四方と上空も金網で包囲しといてくれ。
金網デスマッチだ!!」
198お前名無しだろ:2006/04/09(日) 18:05:21 ID:8TA1HWpy0
前田は佐山に言った。
「鉄板入りのリングシューズを用意しておいてくれ。
猪木を蹴り殺す!!!」
199お前名無しだろ:2006/04/09(日) 19:07:33 ID:8TA1HWpy0
佐山は前田に尋ねた。
「なあ、アキラ。次の猪木戦では、ロープに振られたら帰ってくるのか?」
200お前名無しだろ:2006/04/09(日) 19:21:29 ID:MjoQQWAeO
前田は言った。
「200」
201お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:09:14 ID:W3aG/6ALO
結局、ルールについては多少モメたものの、従来のプロレスルールが採用された。
だが、セメント試合の噂が噂を呼び、前売りチケットの販売が好調の為、会場を急遽、後楽園ホールから後楽園球場へと変更するという極めて異例な状況になった。
それだけファンがこの試合に期待していたことが多かったのだ。
202お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:19:30 ID:W3aG/6ALO
こんなに緊張するのはいつぶりだろうか?
試合前、満員の観客席を見て前田は少し脚を震わせていた。
「武者震いだな。」
自分自身に言い聞かせるように、数分後には猪木を蹴りまくっているであろう右足に向かって呟いた。
203お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:21:12 ID:kbJqi9Pl0
控え室に入ってきたのは新間だった。
「アキラ」と相変わらず胡散臭い笑顔で前田の肩を叩く。「これをかぶってくれないか?」
新間が渡したものは、オジサン企画に特注したショーケンマスクだった!
204お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:38:55 ID:W3aG/6ALO
「ふざけろコラァ!」
緊張が絶頂に達していた前田は思わず怒鳴ってしまった。
新間は佐山によって控え室から退室させられていた。
後悔は無かった。
今、決心がついたのだ。「佐山、俺、やっぱり新日辞めるよ。理想の団体を創ろう。」
205お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:42:20 ID:kbJqi9Pl0
「なんでアキラなのにオサムのマスクかぶらなきゃあかんのや!」
激昂する前田をなだめるのは木戸オサムだった。
206お前名無しだろ:2006/04/10(月) 02:51:32 ID:+Paw+RWpO
試合直前になり両者の控室を出ていく。
入場を待つ猪木を海賊男が襲ってきた 猪木は大流血に追い込まれ救急車で病院送りになってしまった。
207お前名無しだろ:2006/04/10(月) 03:09:51 ID:W3aG/6ALO
慌てふためくスタッフたち
「と、とりあえず、前田さん、入場してください!」
突然のことで動転していた前田だったがテーマソングが流れた為、条件反射でリングに向かって歩いた。
猪木さん大丈夫かな。
さっきまで血祭にしようとしていた相手を心配していた。
208お前名無しだろ:2006/04/10(月) 03:34:07 ID:W3aG/6ALO
前田がリングに着いても猪木のテーマソングは当然流れない。
観客も異変に気付き、ざわつき始めた。誰かが叫んだ。
「猪木逃げたな!」

前田は悟った。猪木はわざと襲わせたのだ、自分との闘いを怖れて。

新間か。
試合前の俺の様子を伺って、猪木に報告したんだ。
前田は怒りに体を震わせ、猪木の代わりコーナーを何度も右足にけらせた。
209お前名無しだろ:2006/04/10(月) 03:34:52 ID:/dP5cZC60
「相手のことより、自分の心配をしたらどうだい?」
佐山が前田の耳元でささやいた。
「え?」
前田にはその言葉の意味が理解できなかった。

210お前名無しだろ:2006/04/10(月) 03:54:46 ID:/dP5cZC60
そのとき、反対側のコーナーから海賊男がリングにあがってきた。
「猪木のかわりに俺が相手をしてやる」
こもった声、2メートルは越すであろう巨体
「馬場?」「馬場じゃねーの??」・・・・会場のあちこちからそんな声が聞こえてきた。
211お前名無しだろ:2006/04/10(月) 08:15:38 ID:kRqtA6400
2メートルは越すであろう巨体の海賊男は言った。
「俺はジャイアント馬場ではない!!」
しかし、その声は明らかに馬場だった。
212お前名無しだろ:2006/04/10(月) 08:32:52 ID:kRqtA6400
前田は言った。
「おい、海賊男!!試合中にオマエのマスクを剥いでやるからな!!
覚悟しとけよ!!」
213お前名無しだろ:2006/04/10(月) 08:50:42 ID:kRqtA6400
佐山は言った。
「アキラやめろ。マスク剥ぎは反則負けになるぞ!!」
214お前名無しだろ:2006/04/10(月) 08:56:02 ID:kRqtA6400
海賊男のセコンドには鶴龍砲(ジャンボ鶴田と天龍源一郎の最強タッグチーム)が付いていた。
天龍源一郎は言った。
「おい!!前田よ。ロープに振ったら返ってこいよ!
もし、ロープに振っても返ってこなかったら、俺が殺してやるぞ!!」
215お前名無しだろ:2006/04/10(月) 09:12:49 ID:W3aG/6ALO
「うるさい!黙っとけ!!」
猪木に逃げられた前田は苛立っていた。
「馬場なら馬場でいい。蹴りまくるだけだ!こい!」
ゴングが鳴った!

鶴田、天龍の存在に気付いた観客のボルテージは一気に最高潮に達した。
「馬場た゛ー!」
観客のほとんどが覆面レスラーの正体を馬場と確信していた。
216お前名無しだろ:2006/04/10(月) 10:10:53 ID:kRqtA6400
2メートルは越すであろう巨体の海賊男は言った。
「俺はジャイアント馬場ではない。いくぞ、前田!!」
セコンドの鶴龍砲(ジャンボ鶴田・天龍源一郎)は言った。
「やっちまって下さいよ。馬場さん。」
217お前名無しだろ:2006/04/10(月) 12:44:06 ID:W3aG/6ALO
「新間さん、なんで全日のやつらがいるんですか!?」
何も聞いていなかった小鉄は新間に問い質した。
「後楽園球場だよ。こんぐらいのサプライズが無ければ客も喜ばんだろう。」
意外なほど落ち着いて返答した答えを聞いて小鉄は絶句した。
218お前名無しだろ:2006/04/10(月) 13:28:04 ID:Q6OMkPBt0
馬場「アッポー」
馬場のチョップが前田の頭に炸裂した。
前田は脳震盪を起こして倒れてしまった。
219お前名無しだろ:2006/04/10(月) 13:30:33 ID:Q6OMkPBt0
「馬場さん、そこまでだ」
その声の正体は?
またしてもの登場、千代の富士であった。
220お前名無しだろ:2006/04/10(月) 13:32:56 ID:Q6OMkPBt0
千代の富士「それ以上やったら前田君が壊れてしまう、
      かわりに私がお相手しましょう」
リングサイドには千代の富士の師匠、ダイナマイト四国の姿も見える。
221お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:00:20 ID:kRqtA6400
「千代の富士は引っ込んでろ!!!」
鶴龍砲の天龍源一郎が一喝した。
相撲界の先輩の一喝に千代の富士はひるんだ。
222お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:02:10 ID:kRqtA6400
天龍はその一瞬を見逃さなかった。
天龍の水平チョップが千代の富士に炸裂!!!
続けてラリアットが炸裂した!!
223お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:05:20 ID:kRqtA6400
先日のジャンボ鶴田戦(60〜129)で重傷を負っていた千代の富士には気絶した。
ダイナマイト四国は言った。
「チクショー!覚えてやがれ!」
こうして、千代の富士とダイナマイト四国は逃げ帰った。
224お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:07:25 ID:kRqtA6400
この一連の騒動の間に前田は目を覚まし、体力を回復していた。
前田「ふー。だいぶ回復してきたぜ。最初から馬場の攻撃なんかきかねーけどよ。」
225お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:10:36 ID:kRqtA6400
馬場はまだ千代の富士を見ていた。
前田はその隙を見逃さなかった。
前田「この馬場のヤロー!!」
前田のローキックが炸裂した!!
226お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:37:28 ID:Q6OMkPBt0
「ボキッ」
前田の足がありえない方向に曲がっている。
そう馬場の足は鋼鉄の堅さを誇る。
227お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:40:56 ID:Q6OMkPBt0
前田「いてぇーーーーーよぉーー、助けてよぉーーー」
前田は自分が攻撃している時は強気な男だが受けにまわると弱い男であった。
それは後に後輩、安生に殴られ警察に泣きついたことで証明されている。
228お前名無しだろ:2006/04/10(月) 14:44:24 ID:Q6OMkPBt0
その時だ
「しっこく、しっこく」
スポットライトが一人の男を照らし出す、その男とは
229お前名無しだろ:2006/04/10(月) 17:06:17 ID:Q6OMkPBt0
千代の富士の師匠にして日本最強の呼び声高い
ダイナマイト四国その人であった。
馬場「本当に強い男が出てきやがった・・・」
230お前名無しだろ:2006/04/10(月) 21:21:36 ID:W3aG/6ALO
観客席でことの成り行きをずっと見ていた俺は思った。
「何だこの展開は。さすがプ板。」
231お前名無しだろ:2006/04/11(火) 00:44:49 ID:zXrNiyWZ0
四国「馬場くん、君と会うのは・・・・そうテキサスで会った以来だな。」
馬場「憶えていてくれたんですか」
さて四国と馬場の過去とは一体?       
232お前名無しだろ:2006/04/11(火) 02:41:55 ID:CK0PNs+lO
そう、それは馬場がまだ若手でアメリカに武者修業に行った時の話である。
 アメリカでの馬場はヒール役。しかしプロレスはまだまだ下手でいつも失敗ばかり、観客には罵声を浴びせられ馬場はいつしかこじんまりとしたレスラーになっていた。
233お前名無しだろ:2006/04/11(火) 02:51:45 ID:CK0PNs+lO
あくる日、馬場はいつものようにショッパイ試合をしていた。
すると客席から日本語が聞こえる。その人物は馬場に向かって何かを叫んでいる。
「おまえのそのデカイ体は何のためにあるんだっ!!!」
234お前名無しだろ:2006/04/11(火) 07:49:16 ID:GoiaS8vr0
そして、鬼柄の浴衣と高下駄が飛んできた。
「大和魂を思い出せ!!」
馬場の中で何かが沸き起こってきた!
235お前名無しだろ:2006/04/11(火) 07:51:46 ID:GoiaS8vr0
馬場は鬼柄の浴衣と高下駄を着た!!
その背中には大和の鬼が踊る!!
馬場の大和魂に火が付いた!!
236お前名無しだろ:2006/04/11(火) 07:54:35 ID:GoiaS8vr0
馬場は鬼になった!
相手に脳天唐竹割りが炸裂!
そして、ストンピングの嵐!!
237お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:00:53 ID:GoiaS8vr0
相手のスカル・マーフィーを無理やり立たせ、ロープに振った。
ロープの反動を利用して相手が戻ってくる。
馬場はとっさに右足が出た。
スカル・マーフィーは意識を失って倒れた。
これが「16文キック」の始まりである。
238お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:03:00 ID:GoiaS8vr0
後日談だが、日本プロレス時代、馬場は右足で16文キックを蹴っていた。
しかし、あまりに危険過ぎるという理由から右足で16文キックを封印した。
全日本プロレスになってからは、左足で16文キックを蹴っていたという。
239お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:09:14 ID:GoiaS8vr0
スカル・マーフィーを16文キック1発で仕留めた馬場は容赦ないブーイングを浴びた。
しかし、そのブーイングはかつて浴びたこともないほど強烈だった。
馬場の心の底から自信が湧いて来た。
「この巨体を活かした、16文キックがあればやれる!!」
240お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:13:15 ID:GoiaS8vr0
次の日からニューヨークの街を、
鬼柄の浴衣を着て、高下駄をカツカツ鳴らして練り歩く馬場の姿があったという。
アメリカ人は言った。
「ヘイ、日本人ってのはチビじゃないのか?」
241お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:18:19 ID:kjGgZssN0
するとエマニエル坊やがムっとした顔で反論した。
「アメリカだってオレみたいのはいるんだ! 謝罪しろ!」
242お前名無しだろ:2006/04/11(火) 08:59:54 ID:qDFhqLS60
一方、病院から新日本の事務所に戻った猪木はある報告を待っていた。
 「会長! たった今ケロから報告がありました。
  前田が馬場にやられたそうです!」
勢いよくドアを開けながら新間が叫んだ。
243お前名無しだろ:2006/04/11(火) 09:03:32 ID:qDFhqLS60
 「そうかっ! やったかっ!」猪木はイスから立ち上がりながら言った。
 「あとは佐山が動いてくれればこっちの思惑どおりだ。
  あいつは普通じゃないからな。前田がやられたとなったら、きっと馬場をやってくれるだろう・・・ムフフ。」
 
244お前名無しだろ:2006/04/11(火) 09:07:11 ID:qDFhqLS60
「目の上のたんこぶの馬場とやっかい者の前田をつぶし合わせる・・・さすが会長です」
新間はそう言いながらも、『なんて腹黒い人なんだ・・・』と思っていた。
『いつか俺も裏切られるかもな・・・』
245お前名無しだろ:2006/04/11(火) 09:10:17 ID:qDFhqLS60
「よし! 新間! 早急に長州に連絡をとれ!
 全日本に行った長州一派を再び新日本に呼び戻すんだ!
 これで間違いなく全日本はつぶれる・・・・ワハハハハ」
これほど笑ったのは生まれてはじめてではないだろうか、猪木は我ながらそう思った。
246お前名無しだろ:2006/04/11(火) 09:12:45 ID:kjGgZssN0
スーパータイガージムでは、平、北原などの門下生が佐山に詰め寄っていた。
「佐山先生、ジャイアント馬場とプロレスやるってホントですか!?」と平。
「先生がプロレスのリングに立つなら、門下生全員辞めます!」
247お前名無しだろ:2006/04/11(火) 12:30:18 ID:zXrNiyWZ0
佐山「お前たちの言い分もわかる、だが今回は俺が行かなければ武士道の義に反する!」
佐山は佐山的武士道とも言えるものを若き格闘家達に語り始めた。
佐山「俺が虎のマスクを脱いだ理由は実の所、馬場さん、そして数少ない本物の侍ダイナマイト四国先生にあるっ!」
248お前名無しだろ:2006/04/11(火) 12:49:40 ID:zXrNiyWZ0
「ダイナマイト四国」この名前を聞いた途端タイガージム生達は沈黙してしまった。
「ダイナマイト四国」格闘技を志す者でこの名を知らない者はいない。
いわく「史上最強の哺乳類」いわく「肉食動物の完成型」いわく「ベストサムライ」
249お前名無しだろ:2006/04/11(火) 12:54:13 ID:zXrNiyWZ0
北原「佐山先生、俺達はもう何も言いません。思う存分暴れてきてください。」
250お前名無しだろ:2006/04/11(火) 13:09:16 ID:9pB9FbP+0
シッコクシッコク〜シッコクシッコク〜
スーパータイガージムに響き渡る 
251お前名無しだろ:2006/04/11(火) 17:59:08 ID:zXrNiyWZ0
タイガージム内にあるTVからプロレス中継が流れている。
そこではマスクを被った馬場とダイナマイト四国がマイクでやりとりしていた。
四国「馬場君そして前田君、君達は敵を間違えてはいないか?俺には君達が何者かに踊らされているように見える。」
252お前名無しだろ:2006/04/11(火) 22:04:34 ID:GoiaS8vr0
ダイナマイト四国は続けた。
「馬場君!海賊男が入場を待つ猪木を襲い大流血に追い込み病院送りにしたのは、どうしてかね?」
253お前名無しだろ:2006/04/11(火) 22:08:02 ID:GoiaS8vr0
ダイナマイト四国は爆弾発言をした!!
「馬場君、前田君!結論から話そう。この陰謀めいた試合を仕組んだのは、猪木とエスカルゴマンだ!!
そして、猪木は怪我などしていない。病院に行ったのはすべて予定調和だ!」
254お前名無しだろ:2006/04/11(火) 23:28:22 ID:GoiaS8vr0
前田は聞いた。
「エスカルゴマンとは一体、誰だ?」
255お前名無しだろ:2006/04/12(水) 00:03:49 ID:zXrNiyWZ0
四国「神だ」
前田「何言っとるんですか!神と言えばゴッチさんそして四国先生のことですよ。」
四国「本当の意味での神だ。この宇宙の創造主それがエスカルゴマンだ!」
256お前名無しだろ:2006/04/12(水) 00:05:00 ID:zXrNiyWZ0

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
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257お前名無しだろ:2006/04/12(水) 08:09:38 ID:C2RmJWhH0
ここに【馬場・前田・佐山・ダイナマイト四国 VS 猪木・エスカルゴマン】の永遠となる戦いが始まった!!
258お前名無しだろ:2006/04/12(水) 10:29:50 ID:2cjmfJzX0
「たとえ相手が神であっても怖れてはならん。
神におうては神を斬り、仏におうては仏を斬る。それが柳生新陰流の極意だ。
おまえたち!今日から裏柳生になれ!裏柳生となって神と闘うのだ!」
259お前名無しだろ:2006/04/12(水) 10:41:54 ID:1vulbCh+0
四国「その声はっ・・やはり柳生博、お前だったか。」
前田「知っとるでぇゴールデンハンマーの人やないけ。」
柳生「四国先生お久しぶりです。エスカルゴマンと戦うのなら【光の戦士】である私の力も必要でしょう。」
260お前名無しだろ:2006/04/12(水) 11:36:25 ID:C2RmJWhH0
ダイナマイト四国は言った。
「私は過去、何度もエスカルゴマンと激闘を繰り返してきた。
その中で最も接戦した、湯河原で戦ったYWGPベルトをかけた闘いでは、
“開始59秒”でエスカルゴマンの原爆固めに敗れ去った。
ヤツの原爆固めは脅威だ!
裏柳生の技でエスカルゴマンの原爆固めを返すことはできるのか?」
261お前名無しだろ:2006/04/12(水) 11:43:47 ID:2cjmfJzX0
柳生博は顔を曇らせた。
「いいえ・・・。それは私の力では不可能です・・・。
ですが、先生! それを受けきることができる人物が一人だけいます!
三沢さんです! 三沢さんならそれができるはずです」
262お前名無しだろ:2006/04/12(水) 11:55:16 ID:2cjmfJzX0
ダイナマイト四国は少し考えて、馬場に向かって言った。
「そろそろ二代目タイガーのマスクを脱がしてやるべきではないだろうか?
私が見たところ三沢はキミ以上の、そして猪木以上のレスラーになる素質がある。
もしかすると私より強くなるかもしれん・・・・」
263お前名無しだろ:2006/04/12(水) 12:23:01 ID:C2RmJWhH0
馬場は言った。
「しかし、今年は1976年6月だ。三沢は1962年6月18日生まれなので、まだ14歳だぞ。
リングに上げるには、最低でもあと3年、17歳になった時だ。」
264お前名無しだろ:2006/04/12(水) 12:24:18 ID:1vulbCh+0
その頃全日道場では・・・
「ボコッ!!」
川田「痛てっ」
三沢「おめぇーはいつも一言多いんだよ、この野郎!!」
冬木「まぁまぁ。もうそのへんで勘弁してやれよ。」
265お前名無しだろ:2006/04/12(水) 13:11:38 ID:C2RmJWhH0
そして、4年の月日が流れた。
時代は1980年になっていた。
前田の骨折も回復し、三沢も18歳になっていた。
266お前名無しだろ:2006/04/12(水) 13:25:21 ID:1vulbCh+0
1980年の日本は昨年のエスカルゴマンの攻撃で北斗の拳の世界になっていた。
川田「俺の名前を言ってみろ!」
市民「ひぃーーーー勘弁してください。」
川田「俺の名前はダイナマイト四国の後継者【三沢さん】だ!よーく覚えとけ!」
267お前名無しだろ:2006/04/12(水) 18:09:28 ID:IkCQhbK0O
千代の富士はジャンボとの一戦以来人が変わったかのように
連勝街道を突っ走っていた。
268お前名無しだろ:2006/04/12(水) 18:50:57 ID:1vulbCh+0
その千代の富士も1979年のエスカルゴマンとの戦いで行方不明になっている。
三沢とは共にダイナマイト四国の弟子だった。兄弟子の千代の富士はいつも三沢を可愛がっていた。
市民「三沢さーん、大変です。盗賊の奴らが志賀を・・・助けてくださいっ。」
269お前名無しだろ:2006/04/13(木) 01:34:31 ID:LMQFbruE0
三沢「はっきりいってメンドクサイよね!!」
270お前名無しだろ:2006/04/13(木) 08:36:15 ID:judYPzOj0
「はっ!」
前田は飛び起きた。
「夢か・・・。今日はついに猪木さんとの一騎打ちだというのに変な夢を見たものだ。
がらにもなく緊張してるのかな・・・フフ」
汗びっしょりになってる自分を見て少し可笑しくなった。
271お前名無しだろ:2006/04/13(木) 08:41:37 ID:XcDqtW0z0
ひとりぼっちの朝食を取って、バイクに乗って田中正吾の家に向かった。
前田はまだ18歳だった。
272お前名無しだろ:2006/04/13(木) 08:41:54 ID:judYPzOj0
ワーワー! 観客の声援が控え室まで聞こえる。
セミが盛り上がってるのが手に取るようにわかる。
次のメインではそれをさらに上回らなければならない。
いや、それだけではだめだ。
今までにはなかった新しいプロレスを見せつけねばならないのだ。
273お前名無しだろ:2006/04/13(木) 08:45:52 ID:judYPzOj0
前田は佐山の目を見た。佐山も覚悟を決めていることがわかる。
「やるしかないな。なにがあろうとやるしかない。」
佐山も無言でうなづいた。
274お前名無しだろ:2006/04/13(木) 12:12:52 ID:1RlPmw0t0
なんと、猪木が先にリングに上がって、前田を待っている。
猪木の背中からオーラが沸き立っているのが見えた。
前田はつぶやいた。
「猪木さん、今日は本気でやらせてもらいますよ。」
275お前名無しだろ:2006/04/13(木) 12:44:26 ID:GIk0Fp1nO
猪木「来るなら来い!青二才がぁ!!
最近、俺は機嫌が悪いんだ。覚悟しろよ。」
276お前名無しだろ:2006/04/13(木) 12:46:52 ID:LMQFbruE0
カーン、ゴングが響き渡る!
前田は素早く間合をつめた。
そしてローキックを放つ!!!
277お前名無しだろ:2006/04/13(木) 12:48:01 ID:LMQFbruE0
「ボキッ」
前田の足がありえない方向に曲がっている。
そう猪木の足は鋼鉄の堅さを誇る。
278お前名無しだろ:2006/04/13(木) 13:23:19 ID:LMQFbruE0
前田「いてぇーーーーーよぉーー、助けてよぉーーー」
前田は自分が攻撃している時は強気な男だが受けにまわると弱い男であった。
それは後に後輩、安生に殴られ警察に泣きついたことで証明されている。
279お前名無しだろ:2006/04/13(木) 14:01:20 ID:1RlPmw0t0
「と、なったらいいな〜。」
猪木は頭の中で思っていた。
280お前名無しだろ:2006/04/13(木) 14:10:00 ID:LMQFbruE0
そしてそれが現実となった。
281お前名無しだろ:2006/04/13(木) 15:10:27 ID:XcDqtW0z0
「これはもう1回やらせないとダメですねー、ハイ」と解説の谷川が言った。
282お前名無しだろ:2006/04/13(木) 15:24:41 ID:LMQFbruE0
第1部「死闘谷川解説編」完 ご愛読ありがとうございました!
ムキタマゴ先生の次回作もご期待ください。
283お前名無しだろ:2006/04/13(木) 18:09:21 ID:N82JvUKg0
ザバーン!大海原に向って大森さん中西のタッグ「ホーフィアー」は
固くIWGPタッグ奪取を誓った。
その時大波がきて二人をさらっていった。その後二人の姿を見たものはいない。
284お前名無しだろ:2006/04/13(木) 18:50:22 ID:LMQFbruE0
第2部「友情天然POWERS編」完 ご愛読ありがとうございました!
ムキタマゴ先生の次回作もご期待ください。
285お前名無しだろ:2006/04/15(土) 01:40:50 ID:8ufx3VH/0
猪木は新しいビッグビジネスを企てていた
286お前名無しだろ:2006/04/15(土) 02:17:48 ID:TGh7Wy730
新日の選手に永久電池を植え込んで無給で働かせる壮大な計画である。
まずは大森さんを新日に移籍させてやると騙して実験台とした。
287お前名無しだろ:2006/04/15(土) 02:25:24 ID:dDW6kKyqO
それはアリ戦以上のインパクトを世間に与えることと、
なによりアリ戦で背負ってしまった莫大な借金返済の為だった。

それは各格闘技界のトップ選手を集めたトーナメント大会であった。
参加選手は
猪木、前田、千代の富士、ガッツ石松、大山倍達、山下泰裕、沢村忠、太田章であった。
288お前名無しだろ:2006/04/15(土) 09:09:50 ID:Qwez7Pnx0
猪木は記者会見を開き、マスコミに向かって言った。
 「Sカーブ理論でいえば、これからは世界戦略の時代なんです。
 バングラディッシュで20万人規模の大会をやります。
 新日本の選手はべつに参加しなくたっていい。世界中からオファーがきてますから。」
289お前名無しだろ:2006/04/16(日) 02:46:51 ID:FB5sem710
会見場に現れたのは、なんとジャイアント馬場だった!!
「おい!猪木よ。トーナメント大会に俺の名前がないぞ!
俺はな、千代の富士にもガッツ石松にも大山倍達にも勝てる自信があるんだよ。」
馬場は猪木に詰め寄った。
290お前名無しだろ:2006/04/16(日) 02:57:16 ID:wiYPRKrO0
「馬場さんには特別な試合形式を用意してありますよ、ムフフ。
あなたとは巌流島で闘う! 時間無制限、観客なし、どちらかが起き上がれなくなるまで闘う!
どうですかっ?! 受けてたちますかっ」
猪木は馬場を指差して叫んだ。
291お前名無しだろ:2006/04/16(日) 03:00:56 ID:dEhjLe8X0
「猪木さんスンマセン、ドラマ出演のオファーが今来たんでトーナメントは辞退します」とガッツが口を挟んだ。
292お前名無しだろ:2006/04/16(日) 03:26:24 ID:fnfZvp6TO
ガッツおもいっきりシカトされた
そして馬場が言い放った!
「おう!やってやるポー!僕に勝てると思ってんのかポー!アポー!」
そう言うと馬場はくわえていた葉巻を猪木に投げ付けた!
293お前名無しだろ:2006/04/16(日) 11:14:41 ID:FB5sem710
ここにジャイアント馬場VSアントニオ猪木の「巌流島デスマッチ」が決定した!!
294お前名無しだろ:2006/04/16(日) 11:19:32 ID:FB5sem710
“巌流島デスマッチ”に向けて、アントニオ猪木は必殺技の開発のために山篭りしていた。
その山の名前はロシア「ウラル山脈」!!
そして、エミリア・エンコ・ヒョードルの父親である“エミリア・エンコ・イヴァノフ”が練習相手だ!!
295お前名無しだろ:2006/04/16(日) 11:21:16 ID:FB5sem710
エミリア・エンコ・ヒョードルの父親である“エミリア・エンコ・イヴァノフ”はヒョードルと瓜二つだった。
イヴァノフは容赦なく猪木の顔面を殴ってくる。
296お前名無しだろ:2006/04/16(日) 12:51:46 ID:5Z7W3RVhO
猪木は練習で既に大ダメージを負ってしまった。
イヴァノフは顔面蒼白になった。
イヴァノフ「やっべー!」
297お前名無しだろ:2006/04/16(日) 13:11:40 ID:wiYPRKrO0
猪木は仰向けに倒れ顔面をおさえていた。
イヴァノフは心配になって「大丈夫か・・・?」と近づく。
そのとき、猪木のアリキックが炸裂した!
「テメー、コノヤロー! プロレスじゃ顔面パンチは反則だッ!ふざけんなっオラッ!」
一心不乱にアリキックをイヴァノフにぶち込んでいく。
イヴァノフの脚はみるみる紫色に変色していった。
298お前名無しだろ:2006/04/18(火) 13:52:07 ID:ZCOyV8tQO
紫からさらにドス黒く変色していった!
299お前名無しだろ:2006/04/18(火) 14:17:36 ID:vulKor+S0
その時である。
客席がどよめきはじめ、会場のテレビカメラが騒ぎをとらえた時、
入場通路からあの男がリングめがけて走ってきた。
300お前名無しだろ:2006/04/18(火) 15:45:20 ID:Zs8YjRRq0
タイガージェットシンだ!!
301お前名無しだろ:2006/04/21(金) 13:52:39 ID:x+tZvHHC0
馬場は猪木戦を想定してタイガージェットシンと試合をするのだった。
302お前名無しだろ:2006/04/21(金) 14:16:18 ID:jaVhhFqC0
タイガージェットシンが投げたイスが馬場のこめかみにヒット!
303お前名無しだろ:2006/04/21(金) 15:09:21 ID:VMH+SNcz0
馬場は昇天!
304お前名無しだろ:2006/04/21(金) 15:27:07 ID:XJ6iiesi0
馬場危うし!
誰もが馬場の負けを想像した・・・
その時である!シンと因縁浅からぬ輪島が登場し、
プロレス史上最高の必殺技と言える「ゴールデンアームボンバー」をシンにお見舞い!
305お前名無しだろ:2006/04/21(金) 21:15:26 ID:kO0G8fz70
しかしシンの相棒、上田馬之助が乱入。
あわれ輪島は虫の息に。
306お前名無しだろ:2006/04/22(土) 02:06:31 ID:f+D71Vzk0
リング上で馬場・輪島はをリンチするシン・上田。
しかしリングに向かって一人の男が走ってきた!
307お前名無しだろ:2006/04/22(土) 02:10:06 ID:KK1uMpf+0
「しっこく しっこく」
308お前名無しだろ:2006/04/22(土) 08:39:53 ID:aj00DIvI0
「しっこく・・・漆黒のマスク! あれはスーパーストロングマシーンだっ!」
アナウンサーが興奮気味に叫んだ。
『ヒラタッ!ヒラタッ!』会場から巻き起こるヒラタコール。
ストロングマシーンは実況席のマイクをとると
「俺は平田じゃないッ!」そう怒鳴って去っていった。
309お前名無しだろ:2006/04/22(土) 08:43:42 ID:0YuUTAljO
リンチは続いている
310お前名無しだろ:2006/04/22(土) 13:07:38 ID:YEihFnjo0
輪島も笑って昇天!
311お前名無しだろ:2006/04/26(水) 04:21:20 ID:mFVwxIiL0
そこにスーパーストロングマシーンが割って入った!!
タイガージェットシンが馬場に向かって投げたイスを利用しての攻撃!!
312お前名無しだろ:2006/04/26(水) 11:46:11 ID:mFVwxIiL0
馬場は叫んだ!
「待て!平田!!!」
313お前名無しだろ:2006/04/26(水) 16:55:53 ID:+qo0TIZ80
まるでスイッチを止められた様に動きが止まるマシン。

馬場「もう・・いいんだ、ジュンジ・・」
平田「父さん!」
馬場「ばかやろう・・泣くヤツがいるか」

なんと子供がいないと思われていた馬場に息子が!?

314お前名無しだろ:2006/04/30(日) 01:37:25 ID:K49SDhSZ0
翌日の東スポではこの感動的な親子愛を一面で取り上げた。
 「馬場の息子はでかかった!!」
315お前名無しだろ:2006/04/30(日) 01:40:20 ID:3ogZeNWo0
その頃、一本のAVが発売された。
「サスケのジュニアはヘビー級」
316お前名無しだろ:2006/05/02(火) 20:37:37 ID:kiBqDWhXO
`。´
317お前名無しだろ:2006/05/03(水) 10:27:43 ID:WHqnZzcs0
第一部 「史上最強のプロレス編」 は今回をもって終了致します。
応援ありがとうございました。

2ch先生は次回作、第二部 「最強集団ノア誕生編」を鋭意執筆中です。
ご期待下さい。
318お前名無しだろ:2006/05/03(水) 10:37:03 ID:XFSSDfe/0
ノアヲタ完全敗北か。
しかも自分達の本拠地ノアスレでボロ負けとは思いもよらない展開になったな。
一時期、団体が好調なのをいいことに相当でかい顔して調子こいてたみたいだけど
所詮ヲタ自体は大したことない人間ばっかだったってことか。
ノアスレでボコボコにされてこの810から止めまで刺されちゃ終わりだな。

>810 名前:お前名無しだろ :2006/04/29(土) 02:23:57 ID:/Abh48qs0
>ノアオタ今になっていきがってるけど
>杉浦が惨敗してこのノアの本スレがアンチ祭りになってるとき
>お前ら逃げ回って全然でてこなかったよな?
>でてきても叩き潰されてよww
>ほんと惨めで無残だったよなー、あのときのノアオタってさww

>一人じゃなにもできねー粕だもんなノアオタちゃんw
>また空白で荒らすか?あ?どうなんだよ、ノアオタ!
>あのとき逃げ回っていたときの言い訳聞いてやるよ。
>いってみろゴミがwwwwwwwwwwwwwww

多少テンパり過ぎなようにも見えるけどこの人の言ってることは全て事実。
ノアヲタは完膚なきまでに敗北してました。
まぁ、今までノアが成功してるのをいいことに新日や全日を負け組呼ばわりして
敵を作り過ぎたツケだろうね。そもそもノアが成功してたのは社員と選手の努力に
よるもので別にノアヲタは何もしてなかったってのにな。
それを自分達の手柄のように勝ち誇って煽るんだから痛いと言われて憎まれても当然だと思う。
この板のありとあらゆるプヲタの中で格板でも軽蔑されてるのなんてノアヲタぐらいだし。
それぐらい幅広く自分達の厨房ぶりを見せ付けてたら叩かれても同情なんてできんよ。
319お前名無しだろ:2006/05/03(水) 12:45:50 ID:WHqnZzcs0
2020年7月 東京ドーム
「ノア! ノア! ノア!」10万人の観衆が尊敬の意をもって叫んでいる。
リング上からは三沢会長、小橋社長をはじめノアの戦士たちが笑顔で手をふっている。
リングサイドにズラリと並んでいる大物政治家、有名芸能人ですらノアは憧れなのである。

あまりにもファンが多くなり、もはやドームでしか興行をうてなくなったノア
プロレス団体のみならず、全格闘技界からおそれられている最強集団ノア
彼らはいかにして生まれ、これからどこへ向かおうとしているのか、これはその物語である。
320お前名無しだろ:2006/05/08(月) 19:05:40 ID:Y0eX+/4m0
そして、三沢が出て来た!!
「みなさん!!あさっての試合の対戦相手を発表します。
その相手とは“武藤”です!!」
321お前名無しだろ:2006/05/11(木) 03:20:36 ID:J8fAZ+d/0
会場はざわめいた。
まさか「三沢VS武藤」の夢の対決が見られるとは・・・。
322お前名無しだろ:2006/05/11(木) 03:25:38 ID:aqnmSUyL0
片やハゲ、片やデブの還暦の爺さんがリングに向かい合った!
323お前名無しだろ:2006/05/11(木) 06:34:59 ID:adNP++7W0
しかし・・・その武藤の正体は大森さんの放った刺客(ランジェリー武藤)だった。
324お前名無しだろ:2006/05/13(土) 00:20:30 ID:0Du7LAH+0
ランジェリー武藤の切れ味鋭い攻撃に三沢さんはタジタジ。
エルボーを繰り出すも難無くかわされてしまう。
武藤の毒霧攻撃からシャイニングウィザード5連発を食らい、そのままKO
そして大森王国誕生の幕は切って落とされた。

次回からは第三部「神聖大森王国誕生編〜伝説の英雄たち〜」をお送りする予定です。
ご期待下さい。

≪メインキャスト≫
大森隆男(不屈の帝王)
中西学(大森の片腕であり血を分けた兄弟)
永田裕志(常に野心を抱いている大森王国の大臣)
秋山準(敵対する王国の王)
佐々木健介(友情出演)
325お前名無しだろ:2006/05/14(日) 19:38:52 ID:MpLyhHu90
あのね、大森さんはね、プロレス頭がすこし足りないんだよ♪
おお、大森さんはお馬鹿なんだ、下手糞なんだ、目が泳ぐんだ♪
二枚目なんだ、いい奴なんだ、だけど三沢さんにはちょっと弱いんだってさ♪
326お前名無しだろ
「でも大森はだいぶ成長したなぁ。試合運びも上手くなったし。
まるで鶴田さんの再来のようだ。これだけの王国を築き上げただけのことはある」
伝説超人の長州リキは目を細めながらそう語り始めた。