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お前名無しだろ:
連載第16回・'92年6月号・硬派er格闘技OLYMPIC'92編
今月のプロレス王国はこれまでとはちょっと趣が違う。
というのも、今回観戦に行ったのは、空手の正道会館が主宰する「硬派ER 格闘技オリンピック'92」
というイベントだからだ。空手の団体が主宰するイベントだとはいっても、
あの前田日明が率いるRINGSも提携し、試合の半数はRINGSルール、
選手も空手、キックボクシング、シュートボクシングなどから参加している。
まだRINGSの観戦に行っていないプロレス王国取材班(笑)としては、このイベントを観戦することで、
RINGS観戦の代替え策にしようとねらったわけなのだ。
会場は超満員(すごい!)。試合が始まる前に、RINGSのラウンド制ルールの説明がアナウンスされる。
空手やキックボクシングの選手は、長時間のファイトに慣れていないので、3分1ラウンド制で闘うのだ。
ここでRINGSのルールを説明しておくと、グローブをつけている場合は手による顔面攻撃は認められるが、
素手の場合、拳で殴ってはいけない。掌で攻撃するぶんには可。
頭突きによる頭部への攻撃は不可。ロープエスケイプ2回でロストポイント1。
ロープエスケイプは最下段のロープでのみ有効。1ラウンド中に三度ダウンするとTKO負け。
ラウンドごとにロストポイントを集計し、決着がつかなかった場合、ロストポイントの合計で判定する。
ま、簡単だけど、こんなところ。
さて、いよいよ試合開始だ。第1試合は前田日明と
サブミッション・アーツ・レスリング(長いなぁ)の木村浩一郎による5分間のエキシビジョン・マッチ。
ちゃんとした試合を見たかったけど、前田にもプロとしてのプライドがあるから、
アマチュアのイベントのリングに上がっただけででもよしとしなければならんのよね。
結局、試合は淡々と進み、あっという間にタイムアップ。
速攻で勝負をかけるかとも思ってたけど、エキシビジョンだしなぁ。