【円天・グリオ】新日総合683【プロミス・ユークス】

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523お前名無しだろ
最近の迷走ぶりを見るにつけ,「失敗の本質」に描かれているような組織論的
な問題点が目に付くな.

うまくまとめてある書評から引くが,当時の日本軍の問題点は

・作戦目的があいまいで多義性を持っていたこと
 つまり、大本営の考え方と末端の組織の考え方の統一性がなく、また作戦の
目的に2つの考えが混在していたりした。

・戦略志向は短期決戦型で、戦略策定の方法論は科学的合理主義というよりも
独特の主観的インクリメンタリズムであったこと
 作戦の多くは「夜蔭に乗じて的を撃つ」とか「先制攻撃」というような短時間の
決戦しか考えていなかった。また、作戦会議でも合理的な作戦よりも人情を大切にし、
心粋を重要視した。また声の大きいものの意見が重要視され、その会議の雰囲気で作
戦が決まってしまうことも多々あった。

・戦略オプションは狭くかつ統合性に欠けていた
 雰囲気で決定した作戦には柔軟性はなく、その場の状況で敵の出方等による修正が
見られなかった。特に作戦の失敗に対しては退却などの基本的なことも考慮されず玉
砕を待つばかりであった。また複数の師団により作戦も統合性がなく、特に陸軍、海
軍の総合的な作戦は、作戦立案時から統合を考慮していなかった。

・資源としての技術体系は一点豪華主義で全体としてのバランスに欠けていた
 代表的な例としては、すでに列強では航空機による攻撃を中心としていたのに反し日
本では戦艦での艦隊決戦を攻撃の中心に据えていた。戦艦大和、武蔵はその代表で米国
の戦艦のほぼ倍の排水量があった。それらに積まれていた46cm砲はついに威力を発
揮しないまま撃沈されてしまった。

何か,今の新日の状況にことごとくあてはまっている気が...