姉歯建築士はガチ

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415あるホテル支配人@ ◆VHnb0CvNYY
さて、前置きはここまでと致しまして本題に入りたいと思います。

今回の姉歯事件はホテル、旅館業界にも多大な影響を与えました。
「自分のところは大丈夫だろうか」と、疑心暗鬼に駆られたホテルオーナーが
検査をしてみたところ、姉歯も木村も関係していないところで
基準値以下の強度の建物が出てしまったのです。

これは在ってはならない事なのです。
宿泊業は第一に、お客様の生命の安全を一時的に保障するところでなければいけません。
その、宿泊業本来の前提が、今回の問題が明るみに出ることで否定されてしまったのです。
416あるホテル支配人@ ◆VHnb0CvNYY :2005/12/15(木) 13:14:48 ID:ZOL8+IIc0
建築基準法が改正された大震災以降に建てたホテルと、
それ以前から建っていた旅館、ホテルとどちらの方が数が多いかといえば、
圧倒的に後者のほうが多いのです。

つまり、現行の基準で検査すれば、みんな耐震基準を満たせずに
行政指導で補強工事を命じられることになります。
もちろん国からお金は出ません。

築20年を超える様な旅館、ホテルはどこも値下げ合戦をやっていて、
そんな補強工事に回すようなお金はどこにも無いのです。
417あるホテル支配人@ ◆VHnb0CvNYY :2005/12/15(木) 13:36:46 ID:ZOL8+IIc0
今回の騒動で一番恐れているのは、
国中全ての公共建築物(ホテル旅館もこの中に含まれます)に、耐震検査をされることなのです。
検査の結果、強度が足りないとされれば当然、補強するまで営業停止となります。

学校や病院など公共福祉的な意味合いの強いところは、補助金などが下りるかもしれません。

しかし、営利企業である宿泊業にはおそらく補助は下りないでしょう。
ただでさえ不況で苦しい状況の折に、そんなことを命ぜられたのでは、たまったものではありません。
廃業を余儀なくされる、旅館やホテルが多数(少なくとも半数近く)出てくることになります。
これが私が>>326で書いたホテル旅館組合が、ガクブル(AA略している理由なのです。

ご理解いただけましたでしょうか。いまや宿泊業は風前の灯となっているのです。