私は木村建設の建てたあるホテルの支配人です。
昨日、木村建設の現場監督だった方が今回の姉歯事件についての説明に来ました。
その顛末をまとめて伝えようと思います。
ちなみにヒューザーについては何も知らないので質問はご容赦願います。
1 今回の事件で一番儲けたのは誰か?
これについて申しあげると、「総合経営研究所(以下、総研)」が一番儲けており
姉歯容疑者はそのおこぼれに預かっていたといった所でしょう。
総研に関してはすでにマスコミが報じているように多額の中間マージンをとってぼろ儲けをしています。
コンサルタント料、木村建設からのキックバック、その他建設資材のほぼ全てを
自分の息のかかった会社に発注させて其処からもキックバックを貰っていた訳ですから相当な額になります。
姉歯容疑者については、一般的にマンション、ホテルなどの高層建築物の構造計算というものは
一人の建築設計士が行った場合、強度計算や地震の時に建物にかかる応力計算などで
少なくとも1件につき一月近くかかるのが常識だそうです。
それを姉歯容疑者は月に4件から6件ほど手がけていました。
木村建設が姉歯容疑者に対して支払っていた報酬は1uあたり五百円です。
1uあたりの単価としては業界の適正値です。私のホテルをモデルに元に計算すると
11階建てで延べ床面積が大体2,300u×500円=115万円程となります。
つまり大雑把に言えばホテル一つで百万円前後の収入となります。
普通の建築士だったら一月に一件から二件ほど仕事をこなせば
大体年収は1200万〜2400万円程にとなります。が、
姉歯容疑者は常識はずれのスピードで仕事を手抜きでこなし、その4倍から6倍は稼いでいます。