復活!!司馬遼太郎風にプロレスを語るスレ

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94「巨いなる企て」
<こんなことなら、バーニングに与してやればよかった…>
という気がする。同時にまた、
<やっぱり小橋さんは俺より心が真っ直ぐだ…>
とも思う。先輩に対する心地よい敗北感だ。だが、その半面では
<あの人は、この真っ直ぐさのために身を滅ぼすに違いない…>
という予感が湧いてくる。それがまた、妙に甘美でさえある。
<その時こそ、俺はあの人の側にいてやろう…>
という感傷が生まれるのだ。
この日から秋山準は病身をノアに置きつつも、この感傷にひたり続けた。
そしてその通りことを果たしてプロレス界を去るのである。