24 :
お前名無しだろ:
燃えよ剣より
小橋は、敵の頭上を駆け抜け、左右の敵を豪腕で薙ぎ倒しつつ進んだ。
鬼というしかない。
これ以上は進めない。
が、たった一騎、小橋だけがゆく。悠々と花道を進んでいる。
みな、茫然と小橋の姿を見送った。ノア勢だけでなく、地に伏せている新日本プロレスも、
総合格闘家らも、悠然と通過していく小橋の姿になにかしら気圧されるおもいがして、たれも近づかず、
拳をむけることさえ忘れた。
25 :
お前名無しだろ:2005/10/24(月) 21:41:13 ID:5UQi88gF
小橋は、ゆく。
ついにリングのはしのエプロンまできたとき、この見なれぬレスラーを見とがめ、ミルコが進み出て、
「いずこへ参られる」
と、問うた。
「リングへゆく」
小橋は、微笑すれば凄味があるといわれたその一重瞼の目を細めていった。
むろん、単機斬りこむつもりであった。
26 :
お前名無しだろ:2005/10/24(月) 21:47:25 ID:5UQi88gF
「名は何と申される」
「名か」
小橋はちょっと考えた。しかし挌闘家、とはどういうわけか名乗りたくはなかった。
「プロレスラー小橋建太」
といったとき、観衆は白昼に竜が蛇行するの見たときほどに仰天した。
小橋は、歩みをはじめた。
ミルコは構えをとった上で、なおも聞いた
「リングに参られるとはどういうご用件か。プロレスの降伏の軍使ならば作法があるはず」
「降伏?」
小橋は歩みを緩めない。
「今申したはずだ。プロレスラーがリングに用がありとすれば、プロレスをしにゆくだけよ」