123 :
風太郎:
リングの上・・・そこに、無残にもパンツやチャンピオンベルトが散らばっていた。
「ここで、ディーノに恥ずかしい目にあわされて・・・」
そういって、身もだえする半裸の隆男に、半透明なライトの光がふりかかり、
企画立案したレスラー達も思わず思わず生唾を飲んだほどだった。
「三沢さまー」
「秋山。−」
のどをあげて呼びかけようとする隆男の口を、ふいにグレンは毛だらけの手をのばして押さえた。
「ええ、呼ぶな呼んでも無駄だ」
「え!」
「無駄なものは無駄だ、そこでもう一度恥ずかしい目にあわせてやろう」
「あれ。−」