吉田「ぁあ?何、怒ってるんだよ。こいつらは裏切り者じゃないか。なんだ、
お前も俺の心を裏切っちゃうの?そん・・・」
立ち上がろうとしていた吉田の台詞を言い終える前に大森は殴りかかっていた。
大森の錆びることなく鍛え上げられた豪腕が吉田の頬を捕らえる。突然のことに
受身が取れず玄関まで吹っ飛ぶ吉田。しかし、そこは腐っても元レスラーの勘で
即座に体勢を立て直す。
吉田「ぶっ、何すんだ オラ!大森!!」
そういって手持ちバッグからサイレンサー付きの銃を抜き出す。即座に
安全装置を外す吉田の様子をみてそれが本物であること、使い慣れてる
環境にあったであろうこと、そして吉田の底知れぬ殺気の正体を一瞬で察し、
大森の身に戦慄が走る大森。
吉田「やってくれたな大森。お前だけは良い思いをさせてやろうと思ったのに・・・。」
銃を突きつけられてなすすべも無い大森を腹ばいにさせるとすかさず雨のように
ストンピングを降らす吉田の顔が長州力に戻ってゆく。板張りの床に身体を打ちつけ、
みるみる大森の膝が頭が腫れ上がる。それを見ながら人里離れた山村に高らかと響く
レスラー長州の嘲笑。
長州「ヒヒヒ、お前が死んだらお前の嫁は越中の嫁と同様に存分に可愛がってやった後に、
世間には出られない身体にしてやるからな。おい、健介!起こさせろ。次はリキラリアット
の時間だ。・・・・何してる!早くしろ!!」