木村「越中さーん、いますかー?」
尻嫁「あら、宇宙さん。わざわざどうしたんですか?」
木村「ああ奥さんどうも。今日は越中さんの就職祝いとお歳暮持ってきたんです。
マグマ事務所からパクってきた備品ですけど」
尻嫁「わざわざすみません」
木村「越中さんはいますか? 昨日の武勇伝でも聞いてあげようと思って」
尻嫁「それが……」
木村「どうかしたんですか?」
尻嫁「あの人、帰ってきてから一言も口を聞いてくれないんです。
部屋に閉じこもったままで……何度呼んでも出てこなくて……」
木村「……(゚Д゚)ハァ?」
木村「越中さーん、入りますよー」
越中「……」
木村「越中さん? 何蒲団なんかかぶってるんですか?
あ、もしかして昨日のエメフロ2連発のダメージが残ってるんですか?」
越中「……」
木村「確かに三沢さんもエグイ攻めしますよねー。
でもほら、裏を返せば越中さんへの期待の現われってことじゃ……」
越中「……三沢……俺を殺す気だったって」
木村「はぁ?」
越中「だって俺聞いたんだって! 最初のエメフロ食らった後で、三沢が
『もう一発くらいやれば、うまく記憶消せるかな〜♪』って呟いたんだって!」
木村「そんなバカな。どうして三沢さんが越中さんの記憶を消す
必要があるんですか?」
越中「だって俺見ちゃったから! 試合の前に控え室通りかかったら、
小橋がカ……ああうっ!!」
木村「越中さん! どうしたんですか!?」
越中「思い出せないって!! 試合の前の記憶がすっぽり抜け落ちてるって!!」
木村「控え室で小橋さんが? いったい何を見たんですか!?」
越中「小橋が……小橋が確か……ああ、だめだって! 思い出せないって!!
怖いって!! ただ怖いって言う感情しか思い出せないって!!」
木村「越中さん……越中さん!!」
越中「……《・∀・》カタカタ 」
木村「越中さんをこんなにしてしまうなんて……ノアは……三沢は一体、
何を企んでいるんだ……」