【Part17】 ★▲● 猪木者の異常な愛情 ▲■★
我らが御大A.猪木の技を科学的に解析してみよう
身長190cm体重102kgの体から繰り出される技の数々はどれほどの破壊力を秘めていたのか
第一回は「延髄切り」
延髄切りとは相手の延髄に自分のつま先をぶち込む荒業であり、試合では最後の切り札として多用されていた。
インパクトの瞬間は猪木の体も中に浮き、また、即座につま先を相手レスラーから離すことにより
すべての衝撃を残すという、実はもっとも計算されていた技だったのだ。
その破壊力を数値化するといったいどれほどのものになるのだろうか。
同体格のレスラーにこの技を見舞った時、その一連の動作は約0.1秒
マットから相手の延髄までは、足は半円を描いているので約3メートルの距離だ
これを速度で表すと時速108Kmである。結構というかかなり早い
このスピードに102kgの重さをつま先の一点に集中させる
破壊力は速度の時間微分、距離の時間二回微分で力は加速度と質量に比例するので
延髄切りの破壊力は、約32000ジュールとなる
これはTNT火薬1sを爆発させた時の約1/130、ほぼ手榴弾と同じ破壊力なのだ
こんな危険な技のやり取りは、訓練を積んだ芸人、もといプロレスラーだからできるのであって
よい子はまねをして遊んじゃいけませんよ