>>89.89
後の経緯
マンモスマン戦の真実(キャノンボーラー本)より抜粋。
・・・憔悴した表情のマンモスマンは、私が放った一発のダメージと、事故を起こしたショックで気が動転し、
前日の晩から一睡もできなかったそうだ。
病室に入ると、包帯に巻かれたレオパルドンは、ベットに横たわりながらも笑顔で手を振り招き入れてくれた。
「大げさだろ?大した事ねえのに」
誰から見ても重傷なのに、ベットを降りようとした瞬間、やはり数人の看護婦が飛んできて彼を押さえつけた。
「グロロロロ、ここの看護婦さんときたら、怪我人の俺とレスリングする気か」
冗談っぽく話しているが、声はひどく擦れていた。
青褪めた表情のマンモスマンは、うつむきながら声にならない声を絞り出した。
「俺、プロ失格です…」
しかし、レオパルドンは、そのの言葉を遮るようにしてこう言った。
「聞いたぞ!ノンさんとの試合上手くやったんだって?それでいいんだよ、次もあるんだから頑張れ!」
前途ある一人の若き超人は、この言葉によって救われ、以降の躍進へと繋げていったのだ。
病室を出る際、何度もお辞儀するマンモスマンに、サイダーを飲みながらウィンクで答えたレオパルドン。
二人の信頼が生まれた瞬間だった。
なおこれは余談だが、レオパルドンを押さえつけていた看護婦の一人と・・・