三沢光晴が全日を破壊してノアを旗揚げした当時、
手元に残ったのはテレビ局と玉石混淆の人材だけ。
ノアになってからは馬場全日のチャネルにはそっぽを向かれ、
プルが弱くていまも地方では苦戦している。
それでも三沢社長は三沢社長なりにノアを近代化しようと、
少ないカエルの脳味噌かき集めてガンガってるし、
ノアブランドや所属レスラーをプッシュしようと日夜奮闘中。
結果的には中途半端な演出と、四天王時代にはとうてい及ばない試合内容で、
「遅れてきた新日本プロレス」なんだけどね。
三沢光晴は、プロレス団体は馬場全日しか知らないし、
馬場だからこそ出来た殿様商売を見て育ってるわけで、
現場監督としてファンのニーズに応え、常に最高のカードを提供することにはは前向きだけど、
経営者としてスポンサーを取ってくるとか、優秀な外国人を引っ張ってくるとか、
他団体と自分の方からチャネルを作るとか、この辺には力が弱い。
ましてやプロデューサーとして一発新しいことを仕掛けてみるとか、
業界全体に目をやるとか、そういうブッカーとしての才能は三沢光晴には無い。
今日も寡黙に仏頂面で、たんたんと試合をこなしていくだけ。
筋を通すところは男気があるとか、約束を守るところは信頼できるけど、
結局、彼のプロレスからは何か新しいものは期待できないんだよね。
三沢×小橋戦も四天王プロレスの残照で、ファンにすればただの確認作業。
レスラーはリングの中だけで勝負してればよいという殿様商売できる状況ではないし、
試合内容だけで満足させられないというのは、
ノアに限らずプロレス界のどの団体もが抱えている問題だからね。
結局日本人では、全日でもノアでもずっと干されてきた高山が一番輝いているのは、
なんとも皮肉だよね。
自己プロデュースできない小橋や健介はあそこまでのレスラーだよ。
それにしても年々人相悪くなってるよねー、三沢光晴(w